FC本部が加盟店のチラシ配布を統括するには、発注形態を「本部完全一括型」「本部窓口・加盟店負担型」「加盟店完全個別型」から選び、デザインと報告形式を統一したうえでGPS配布報告を横断確認する運用が基本となります。
この記事でわかること
- 本部が一括管理すべき理由をブランド統制・単価・効果検証の3点で整理
- 3つの発注形態の違いを意思決定・工数・納得感など5観点で比較
- 景品表示法に関わる表現リスクの代表的なチェック項目
- GPS報告を同一形式で集め、店舗間で配布結果を比較する運用の考え方
フランチャイズ本部の販促担当者から多く寄せられるのが、「加盟店ごとにチラシ配布のやり方がバラバラで、全体の効果が把握できない」という悩みです。ある店舗は自店でポスティング業者を探し、別の店舗はスタッフが手配りし、また別の店舗は配布自体を行っていない——このような状態では、同じブランドでありながら販促の質と量に差が生まれ、本部としてのブランドコントロールも効果検証も難しくなります。
この記事では、フランチャイズ本部が加盟店のチラシ配布を一括管理するための実務を、発注形態の選び方、エリア配分と費用負担のルール設計、GPSによる配布報告を本部が横断的に確認する運用、そして1回あたり数十万円規模の費用シミュレーション例(あくまで目安で、エリア・枚数・時期により変動します)まで、順を追って整理します。新規加盟店のオープン販促から既存店の定期配布まで、全国の店舗網をひとつの仕組みで動かすための考え方としてお役立てください。
FC本部が加盟店のチラシ配布を一括管理すべき3つの理由
フランチャイズ本部が加盟店のチラシ配布を一括管理するかどうかは、ブランド価値・販促コスト・効果検証の3点に直結します。加盟店任せにすると、デザインも業者も報告形式もバラバラになり、本部は「全店でいくら使って、どれだけ反響が出たのか」を把握できません。ここでは、本部主導で配布を統括すべき理由を実務目線で整理します。
理由1:ブランドと表現リスクを本部でコントロールできる
加盟店が独自にチラシを制作すると、ロゴの比率やコーポレートカラー、キャッチコピーのトーンが店舗ごとにズレていきます。さらに問題なのが表現リスクです。「地域No.1」「必ず痩せる」「業界最安」といった根拠のない最上級表現や、割引条件の但し書き漏れは、景品表示法上の不当表示と判断されかねません。チェックすべき代表的な項目は次のとおりです。
- No.1表示・最上級表示の根拠(調査主体・時期・範囲)が明記されているか
- 「通常価格」との二重価格表示に実売実績があるか
- キャンペーン期間・対象店舗・適用条件が本文と同じ視認性で書かれているか
- 体験談・ビフォーアフター表現が業種の規制(医療・美容など)に抵触しないか
- 加盟店の屋号・電話番号・営業時間の表記ゆれがないか
本部が原稿テンプレートを用意し、店舗情報の差し替え部分だけ加盟店に入力してもらう形にすれば、リスクチェックは一度で済みます。各店が個別に制作したものを後追いで是正するより、はるかに工数が小さくなります。
理由2:まとめることで単価が下がる構造をつくれる
印刷は刷る枚数が増えるほど1枚あたりの版代・段取り費が薄まるため、各店が5,000枚ずつ別々に発注するより、本部が50店分をまとめて印刷したほうが単価は下がりやすくなります。配布側も同様で、同一エリア内に複数の加盟店商圏がある場合、配布ルートを集約できれば移動ロスが減り、まとめ配布の割引が適用されるケースがあります。
ただし金額はエリア・枚数・時期によって変動するため、あくまで目安として捉えてください。重要なのは「安いから」ではなく「ロット効果とルート集約という理由があるから下がる」という点を、加盟店会や稟議の場で説明できることです。印刷・デザイン・配布をワンストップで依頼できれば、本部側の発注管理工数も圧縮できます。エリアの重なりが気になる場合は、複数店舗のエリア重複を防ぐ調整手順もあわせて設計しておくと無駄打ちを避けられます。
理由3:同一条件だからこそ効果検証が成立する
店舗ごとに業者も配布方法も報告形式も違えば、数字を横に並べても比較になりません。本部が条件を揃えて配布すれば、反響率を店舗間で比較できます。ポスティングの反響率は業種・エリア・オファー内容によって大きく変わりますが、一般的な目安としては0.01〜0.3%程度のレンジで語られることが多く、同一条件下で比較してはじめて「この店舗だけ突出して高い/低い」という差分の意味が読み取れます。
- 全店共通のデザイン・オファーで配布し、ベースラインを取る
- 配布枚数・配布方法(軒並み/集合住宅中心)・配布日を記録する
- 来店・問い合わせ数を店舗側で同じ定義でカウントする
- 反響率上位店の商圏特性・配布方法を抽出し、類似商圏の店舗へ横展開する
加えて見逃せないのが、加盟店とSVの負荷軽減です。加盟店は業者選定や入稿作業から解放されて店舗運営に集中でき、SVは「販促をどう進めるか」を一から指導する必要がなくなり、実施済みの配布結果をもとにした改善提案に時間を使えます。一括管理は、コスト施策であると同時に、現場の時間を生み出す仕組みでもあるのです。
加盟店のチラシ配布、次に進めるべき一手は?
3つの質問に答えると、本部としての進め方の目安がわかります(約30秒)
質問 1 / 3
チラシ配布の検討状況は?
当てはまる方を選んでください
質問 2 / 3
加盟店の発注形態は?
当てはまる方を選んでください
質問 3 / 3
GPS配布報告の扱いは?
当てはまる方を選んでください
診断結果:サイズ・枚数から費用の目安を比べるのがおすすめです
まずはチラシのサイズ、配布エリア、枚数という3つの条件を仮置きして、配布費用の目安を並べてみましょう。全店一斉配布と新店オープン販促など、ケースごとに条件を変えて比べると、本部一括型と加盟店負担型のどちらが自社に合うか整理しやすくなります。条件が見えてきた段階で、エリア設計や配布報告の内容もあわせてご相談ください。
診断結果:エリアと枚数を伝えて見積りと配布プランの相談がおすすめです
配布するエリアと枚数が固まっているなら、町丁目単位のエリア設計まで含めた見積りと配布プランをご相談ください。店舗ごとに内訳を分けた形でお出しでき、GPSによる配布報告も同じ形式で揃うため、本部が横断的に確認しやすくなります。繁忙期は配布枠が埋まりやすいため、早めの日程調整が安心です。
本部一括発注と加盟店個別発注の違い|メリット・デメリット比較
FC本部が加盟店のチラシ配布を一括管理するといっても、運用形態は一つではありません。実務では大きく「本部完全一括型」「本部窓口・加盟店負担型」「加盟店完全個別型」の3つに分かれます。どれが正解かはFCの規模・加盟店の自律度・販促積立金の有無によって変わるため、まずは自社がどの型に近いかを整理するところから始めます。
(A)本部完全一括型|統制とコストメリットは最大
本部が業者選定から発注・支払い・配布報告の回収までを一手に担う形です。全店分の枚数をまとめるため単価交渉力が働き、デザインもブランド統一されます。一方で、本部側の管理工数は最も重く、加盟店から回収するまでの立替負担が発生します。さらに「本部が決めたエリアは当店の実情と合わない」という不満が出やすく、地域実情とのズレをどう吸収するかが運用の肝になります。詳しい発注の流れはチェーン店の本部一括発注と店舗個別の違いも参考になります。
(B)本部窓口・加盟店負担型|折衷型として採用されやすい
本部が業者を一社選定し、単価表・配布方法(軒並み/集合住宅集中/エリア指定)・デザインテンプレート・報告形式といった「枠組み」だけを統一。実際の発注枚数・時期の決定と費用負担は各加盟店が行い、本部は進捗と配布報告を横断的に確認します。加盟店の裁量を残しつつ品質と単価を揃えられるため、加盟店数が増えてきたFCで採用されやすい型です。
(C)加盟店完全個別型|自由度は高いが横断検証ができない
各加盟店が自由に業者を探して発注する形です。地域事情に最も柔軟ですが、単価も品質も報告形式もバラバラになり、本部が「どの店がいつ何枚配ったのか」を把握できません。結果として勝ちパターンの横展開ができず、クレーム発生時の対応品質にも差が出ます。
5つの観点で比較する
- 意思決定スピード:(A)は本部決裁のみで速い/(B)は枠組み内で加盟店が判断でき実質的に速い/(C)は店ごとにバラつく
- 配布単価:(A)はまとめ発注で最も有利/(B)も統一単価表が適用され有利/(C)は小ロット個別発注で割高になりやすい(いずれも目安であり、エリア・枚数・時期により変動します)
- 本部工数:(A)は大/(B)は中/(C)は小(ただし統制コストは別途発生)
- 加盟店の納得感:(A)は押し付け感が出やすい/(B)は自店判断が残り高め/(C)は最も高いが成果責任も個店に閉じる
- 報告の一元性:(A)(B)はGPS報告を同一形式で横断比較できる/(C)はほぼ不可能
契約・費用負担での注意点
販促を本部主導に寄せる場合、FC契約書の販促費条項や販促積立金(広告分担金)の使途との整合を必ず確認します。積立金から支出するのか、別途実費請求するのかで加盟店の受け止め方は大きく変わります。
- 積立金の使途範囲にポスティング費用が含まれるかを契約書で確認する
- 一括発注の場合の立替・精算サイクル(月締請求など)を事前に決める
- 加盟店に発注を求める場合は、単価の根拠・期待効果・報告方法を文書で説明する
- 説明会やオーナー会議で合意形成を行い、議事録として残す
強制力のある運用ほど説明責任は重くなります。「なぜこの業者か」「なぜこの枚数か」を数値と配布報告で示せる体制を先に整えておくことが、後々のトラブル回避につながります。
エリア配分の決め方|商圏重複を避ける配布エリア設計
加盟店が増えるほど避けて通れないのが、店舗同士で同じ世帯にチラシが届く「商圏カニバリ」です。同じブランドのチラシが週に2枚届けば、世帯側には過剰配布と映り、クレームの温床にもなります。本部が町丁目単位でエリアを管理し、重複を構造的に防ぐ設計が必要です。
1. 業種別に商圏半径を仮設定する
まず各加盟店の商圏半径を業種特性から仮置きします(いずれも目安で、地形・鉄道・幹線道路で調整します)。
- 飲食・美容・治療院:徒歩〜自転車圏の半径1〜2km
- 学習塾・習い事:通学・通塾圏(小学校区/中学校区単位で区切る)
- 不動産・リフォーム・自動車関連:車移動を含む半径3〜5km
- フィットネス・スーパー:生活動線に沿った半径2〜3km
2. 店舗間の中間線でエリアを割り振る
近接する2店舗は、直線距離の中間点ではなく「移動のしやすさ」で線を引きます。川・線路・幹線道路など生活動線が途切れる場所を境界にすると、来店実態と合いやすくなります。境界が決まったら、丁目・町丁目単位でどちらの店舗に属するかを一覧化します。番地レベルで曖昧なまま運用すると、現場で必ず重複が発生します。複数店舗のエリア重複を防ぐ調整手順も参考に、割り振りのルールを本部側で文書化しておくと加盟店への説明が通りやすくなります。
3. 優先度をランク分けする
割り当てたエリア内でも、配布効率は一様ではありません。次の指標でA〜Cにランク分けします。
- 世帯数:1回の配布で到達できる母数
- 戸建/集合住宅の比率:ファミリー商材は戸建比率が高いエリアを優先
- 年齢層・世帯構成:学習塾なら小中学生のいる世帯が多い新興住宅地
- 既存顧客の住所分布:会員データを地図上に落とした「顧客マップ」で反響実績の濃いエリアを特定
Aランクは年4〜6回、Bランクは年2〜3回、Cランクは繁忙期のみ、といった配布頻度の基準を本部が示すと、加盟店ごとのばらつきが減ります。
4. 配布方法を業種と商材単価で使い分ける
- 軒並み配布:飲食・スーパーなど低単価・高頻度利用の商材。到達数を最大化
- 集合住宅集中:単身向けサービス、デリバリー、ジムなど。効率よく枚数を消化できる
- エリア指定(戸建限定など):リフォーム・不動産・高単価商材。無駄打ちを抑える
5. 新規店オープン時の調整ルール
新店が出店すると、既存店の商圏が削られます。オープン前後3カ月は新店に重点配分し、既存店は外周側へエリアをシフトする、といった一時調整ルールをあらかじめ加盟契約や販促規定に明記しておくと、加盟店間のトラブルを防げます。
6. エリア台帳を本部が管理する
町丁目ごとに「担当店舗・世帯数・ランク・直近配布日・配布枚数」を記録したエリア台帳を本部で一元管理します。直近30日以内に配布済みのエリアは他店の配布対象から自動的に外す、といった運用にすれば過剰配布を防げます。ポスティングくんは全国対応でエリア単位の設計相談に応じており、町丁目別の世帯数データをもとにした配分案の作成もお手伝いできます。
かんたん診断加盟店のチラシ配布、次に進めるべき一手は?30秒でチェック ▲
🖨 印刷だけのご依頼もOK。A4両面カラー1万〜3万枚は全国最安値クラスでお受けします →
費用負担の決め方と数十万円規模の費用シミュレーション例
FC本部が加盟店のチラシ配布を一括管理するうえで、最後まで揉めやすいのが費用負担のルールです。配布の設計そのものより、「誰がいくら払うのか」が曖昧なまま走り出すと、加盟店から不満が出て協力が得られません。先に負担ルールを明文化し、加盟店説明会やFC契約の販促条項に落とし込んでおくことが重要です。
費用負担ルール4つの選択肢と向き不向き
- (1)本部全額負担…新店オープン販促や全国キャンペーンなど、ブランド全体の認知に寄与する施策に限定して採用。加盟店の納得感は最も高い一方、本部キャッシュフローへの負担が大きく、対象施策を絞る必要があります。
- (2)加盟店全額負担…本部は企画・デザイン・発注代行のみを担い、費用は各店が負担。本部の持ち出しはゼロですが、売上の厳しい店舗ほど配布を見送り、エリアに穴が空きやすくなります。
- (3)折半・本部補助率方式…「本部50%補助、1店舗あたり上限◯万円まで」といった形。加盟店の初期負担を抑えつつ本部の支出上限も読めるため、継続配布には最もバランスが良い方式です。
- (4)販促積立金プール方式…月商の一定%を販促積立金として徴収し、本部がまとめて配布を実施。全店公平で発注単位も大きくなりますが、使途の報告義務が生じるため、GPS配布報告など「何に使ったか」を示せる体制が前提になります。
費用シミュレーション例(すべて目安)
以下はイメージをつかむための概算で、エリア・枚数・時期・配布方法・印刷仕様により変動します。正確な金額は必ず見積りでご確認ください。
- 例A:全店一斉配布…1店舗3万枚×10店舗=合計30万枚。配布費と印刷費を合算した概算で数十万円〜百万円規模。本部50%補助なら、加盟店1店あたりの負担は半分に収まります。
- 例B:新店オープン販促…1店舗5万枚を開店前後で集中配布。5万枚の印刷・配布費用の目安を基準に、本部全額負担として開業支援パッケージに組み込む形が一般的です。
- 例C:継続配布の年間計画…月1回×3万枚を3か月継続し、反響を見て年間4クールに拡張。同一デザインのまとめ印刷・まとめ発注により1回あたりの単価を抑えやすくなります。
単価が変動する主な要因
- 集合住宅集中配布は単価が下がりやすい…1棟で多数投函でき、配布効率が高いため。
- 山間部・戸建て中心で配布密度が低いエリアは上がりやすい…移動距離と作業時間が増えるため。
- 年末年始・年度末・新生活シーズンは繁忙期…配布枠が埋まりやすく、希望日程が取りにくくなります。全店一斉配布は2〜3か月前の枠押さえが安全です。
見積り時に本部が確認すべきポイント
ポスティングくんでは、見積りに配布費・エリア設計・GPSによる配布報告までを含めてご提示し、見積り後に追加料金が発生しない明朗会計を徹底しています。本部としては、(1)店舗ごとの内訳が分かれているか、(2)印刷費と配布費が分離表記されているか、(3)配布報告の提出範囲、(4)請求を本部一括にできるか、の4点を確認しておくと、加盟店への説明資料がそのまま作れます。
GPS配布報告を本部が横断確認する運用フロー
FC本部の販促担当者が加盟店のチラシ配布を一括管理するうえで、最後まで残るのが「本当に全部配られたのか」という不安です。ここを解消する手段がGPS配布報告です。配布スタッフが端末を携帯し、移動軌跡・配布日時・配布エリアを記録して地図上で可視化する仕組みで、報告書には「どの町丁目を、いつ、どのルートで歩いたか」が残ります。枚数の自己申告だけに頼らず、配布の事実を証跡として確認できる点が、複数店舗を抱えるFC本部にとって大きな意味を持ちます。
本部が回す6ステップの運用フロー
- 年間・四半期の配布カレンダーを本部が作成:新商品、季節キャンペーン、決算期など全社販促と連動させ、配布月をあらかじめ固定します。
- 加盟店から希望条件をフォーマットで収集:希望枚数・配布エリア(町丁目単位)・希望配布日・配布方法(軒並み/集合住宅中心/エリア指定)を統一様式で提出させ、様式外の個別要望は受け付けないルールにすると集計が楽になります。
- 本部が一括で見積り依頼・発注:全店分をまとめることで単価交渉がしやすくなり、請求も本部一本化できます。
- 印刷データは本部テンプレートで差し替え:デザインの共通部分は本部が管理し、店舗住所・電話番号・地図・担当者名・店舗限定クーポン番号のみを差し替えます。クーポン番号を店舗別に変えておくと、後の反響計測が格段に正確になります。
- 配布後にGPS報告を受領し本部が一覧化:店舗名・配布日・エリア・枚数・報告URLを一覧表にまとめ、全店分を同じ粒度で保管します。
- 反響データと突き合わせて店舗別反響率を算出:来店数・問い合わせ件数・クーポン回収数を配布枚数で割り、店舗ごとの反響率(目安)を比較します。
横断確認でわかる3つのこと
- 配布完了の証跡:加盟店からの「配られていないのでは」という問い合わせに、地図と日時で回答できます。
- エリアの抜け漏れ:軌跡が薄い区画や未通過の町丁目を発見し、次回の配布計画に反映できます。
- 店舗間の反響率差の要因分析:同じデザイン・同じ枚数でも差が出た場合、商圏の世帯構成、集合住宅比率、配布曜日などの条件差を検証できます。報告書の読み解き方はポスティング配布報告書の形式とチェック項目も参考になります。
あわせてルール化しておきたい項目
GPS報告の運用と同時に、トラブル対応の線引きも本部で決めておきます。
- クレームの一次窓口:本部で一括受付するか、店舗が受けるかを明文化します。店舗名入りチラシは店舗に連絡が入りやすいため、店舗受付→本部共有→配布会社へエスカレーション、という経路を決めておくと混乱しません。
- 「チラシお断り」表示への配慮:お断り表示のある投函口には入れない運用を徹底し、全店共通ルールとして加盟店にも周知します。
- 投函禁止マンション・管理物件の扱い:禁止物件リストを本部で一元管理し、新たに判明した物件は配布会社と即時共有して次回配布から除外します。
- 記録の保管期間:GPS報告と苦情記録の保管期間(例:2年)を決め、加盟店からの照会に応じられる体制にしておきます。
この6ステップが回り始めると、配布は「やりっぱなしの販促」から「全店で比較できるデータ」に変わります。次のセクションでは、集まったデータをどう検証し、勝ちパターンとして全店に展開するかを解説します。
🧮 サイズ・エリア・枚数を選ぶだけで、配布費用の参考見積もりがすぐ出せます →
配布効果を店舗横断で検証し、勝ちパターンを全店展開する方法
FCチェーンがチラシ配布を一括管理する最大の価値は、コスト削減よりも「複数店舗のデータを横並びで比較できること」にあります。単店舗では偶然かどうか判断できない反響の差も、10店舗・30店舗分のデータが集まれば傾向として読み取れます。そのためには、本部が効果測定の標準フォーマットを用意し、全加盟店に同じ形式で記録してもらう仕組みが欠かせません。
本部が統一すべき測定指標
- 配布枚数:エリア別・配布方法別(軒並み/集合住宅集中/エリア指定)に分けて記録
- 反響件数:電話・Web予約・来店の経路別にカウント
- 反響率:反響件数÷配布枚数。目安として0.01〜0.3%程度とされますが、業種・オファー内容・エリア特性・時期によって大きく変動します
- CPA(1件あたり獲得コスト):印刷費+配布費÷反響件数
- 来店後の客単価・LTV:反響1件が最終的にいくらの売上になったか。ここまで追って初めて「配布が黒字だったか」が判断できます
反響を取りこぼさない測定手段
- 店舗別の専用クーポンコードをチラシに印字し、レジ・予約システムで集計する
- 店舗別の計測用電話番号を割り当て、着信数をそのまま反響件数として記録する
- QRコードに計測パラメータ付きURLを設定し、流入数と予約完了数をWeb側で把握する
- 来店時アンケートで「何で知ったか」を聞き、上記の数値と突き合わせる
FCならではのA/Bテスト設計
同一ブランドで複数店舗があるFCは、A/Bテストを行いやすい立場にあります。商圏属性が似た2店舗を選び、デザインAとデザインB、あるいはオファーA(初回半額)とオファーB(無料体験)を別エリアで同時期に配布すれば、季節要因を排除した比較が可能です。検証する変数は一度に1つに絞ることがポイントで、デザインとオファーを同時に変えると原因が特定できなくなります。
検証サイクルと全店展開の仕組み
配布後は、2週間で初動の反響を確認し、1か月時点で数値を確定させ、次回配布の設計に反映する——このサイクルを回します。高反響だったクリエイティブ、配布方法、投函曜日、エリア属性(戸建て比率・ファミリー層比率など)は、SV経由の店舗訪問や本部ポータルでナレッジとして全店に共有します。GPS配布報告と反響データを紐づけておくと、「どのエリアにいつ配った結果か」まで遡れるため、配布報告の社内共有と効果検証への転用がそのまま次回の精度向上につながります。
なお、業種によってポスティングとの相性には差があります。飲食、学習塾、治療院、ハウスクリーニング、不動産は、商圏が限定され地域住民が主な顧客となるため、比較的相性が良い傾向があります。自ブランドの反響率の社内ベンチマークを蓄積し、「当チェーンの平均は○%」という基準を持つことが、加盟店への説得力ある指導につながります。
かんたん診断加盟店のチラシ配布、次に進めるべき一手は?30秒でチェック ▲
まとめ|FC全店のチラシ配布を一括管理するなら無料査定から
フランチャイズ本部が加盟店のチラシ配布を一括管理する目的は、単なるコスト削減ではありません。ブランド表現を揃え、配布実績を可視化し、成果の出た打ち手を全店へ横展開するための「仕組みづくり」です。本記事で解説した要点を、本部の販促担当者が明日から着手できる形に整理します。
本記事の要点チェックリスト
- 発注形態は折衷型が現実的:デザイン・印刷・業者選定・発注窓口は本部が一括、配布費用は加盟店負担という形が、スケールメリットと加盟店の納得感を両立しやすい構成です。完全本部負担は本部の販促費が膨らみ、完全加盟店任せはブランド統一と品質管理が崩れやすくなります。
- エリアは台帳で重複を防ぐ:加盟店ごとに商圏半径と担当丁目を一覧化し、隣接店舗と重なる境界エリアは「どちらが配るか」「何月に配るか」を事前に決めておきます。台帳は本部が一元管理し、新規出店のたびに更新するのが鉄則です。詳しい手順は複数店舗のエリア重複を防ぐ調整手順も参考になります。
- 費用負担ルールは契約書と整合させる:販促分担金の扱い、任意参加か全店必須か、不参加店の扱いまでをFC契約・販促規程と突き合わせ、事前に書面で合意しておきます。後出しの負担変更はトラブルの火種です。
- GPS配布報告で横断確認:配布日・配布ルート・配布枚数を店舗単位で受け取り、本部が同一フォーマットで並べて確認します。「配ったはず」を「配った証跡」に変えることが、加盟店からの信頼と本部の説明責任を支えます。
- 効果測定の標準化:来店時アンケート、専用クーポン番号、QRの計測パラメータなどを全店共通にし、反響率・1件あたり獲得コストを同じ指標で比較。上位店の配布時期・エリア・デザインを勝ちパターンとして横展開します。
数字はあくまで目安
本記事で示した反響率や費用の水準は、あくまで一般的な目安です。実際の単価や成果は、配布エリアの住宅構成、枚数、配布時期、業種、チラシの内容によって大きく変動します。初回はテスト配布で自社の基準値を取り、2回目以降はその実績値で計画を組み直す進め方をおすすめします。
ポスティングくんがFC本部にできること
- 全国対応で、加盟店が点在していても窓口を本部に一本化
- 小ロットから大量配布まで対応。出店直後の1店舗だけのテスト配布も可能
- 軒並み配布・集合住宅集中・エリア指定など、店舗特性に応じた配布方法を選択
- 見積り後に追加料金が発生しない明朗会計で、加盟店への説明がしやすい
- 店舗ごとのGPS配布報告を提出し、本部が横断的に実績を確認できる
加盟店数・希望エリア(市区町村や住所)・想定枚数・配布希望時期をお知らせいただければ、法人・FC向けのお見積りと配布エリア設計のご提案が可能です。まずは無料査定・法人お見積りのお問い合わせから、全店一括管理の第一歩をご相談ください。現状の配布方法や課題をお伺いしたうえで、最適な発注フローをご提案します。
ポスティングを依頼する前に
よくある質問(FAQ)

