サイズ・用紙・色数・納期が同じであれば、複数デザインでも1件の発注としてまとめ、原稿ごとに部数を振り分けるのが基本です。面付けによるまとめ刷りで段取りを抑えられ、見積りや請求も1本で管理できます。
この記事でわかること
- 店舗別・エリア別に原稿を分けたい典型シーンと目的
- 仕様統一から入稿までの発注5ステップと部数一覧表の作り方
- 納品先別の仕分け・各店舗への直送を手配する際の注意点
- 見積り依頼時に伝えるべき項目のチェックリスト
「本店と支店でチラシの内容を変えたい」「エリアごとにキャンペーン内容や地図を差し替えたい」——店舗別・エリア別に原稿を分けたいとき、販促担当者が最初につまずくのが複数デザインの同時発注と部数の振り分けです。デザインごとにバラバラに発注すると、見積りも入稿も納品先の管理も倍々に増え、結果として単価が上がり、担当者の工数も膨らみます。実際には、同一サイズ・同一用紙・同一納期であれば、複数原稿をまとめて1件として発注し、部数だけを原稿ごとに振り分ける方法が一般的です。
この記事では、A4両面カラーのチラシを想定し、複数デザインをまとめて発注する具体的な手順、部数の振り分け方の考え方、面付けやまとめ刷りで費用面が効率化する仕組み、納品先別の仕分け・直送の手配、入稿データで気をつけたいサイズ統一・塗り足し・解像度、そして相見積もりで見るべき比較ポイントまで、実務に落とし込んで整理します。価格は用紙・部数・納期・色数で変わるため、あくまで目安レンジとしてご覧ください。
店舗別・エリア別に原稿を分けたい場面と、発注が複雑になる理由
チラシ印刷で複数デザインを同時に発注したいというご相談は、年々増えています。背景にあるのは「1種類の原稿で広域をまかなう」やり方では、読み手にとっての距離感や条件が合わなくなってきたことです。まずは、原稿を分けたくなる典型的な場面を整理します。
原稿を分けたい典型シーン
- 多店舗展開の小売・飲食:店舗ごとに地図・最寄り駅・電話番号・営業時間が違う。A店の商圏にB店の地図が載ったチラシが入ると来店導線が崩れる。
- 不動産:エリアごとに取り扱い物件も相場も異なる。沿線や学区によって訴求すべき価格帯が変わるため、掲載物件を差し替えた原稿が必要になる。
- 学習塾:校舎別に合格実績・時間割・講習日程が異なる。本部で統一フォーマットを作り、校舎情報だけ差し替えるケースが多い。
- 治療院・クリニック・フィットネス:院ごとに施術メニューや初回料金、駐車場の有無が違う。
- 求人募集:勤務地別に時給・シフト・応募先番号を変える。
分ける目的は大きく3つ
- 来店導線の最適化:地図・最寄り駅・電話番号・QRコードを配布エリアに最も近い拠点に合わせる。これだけで問い合わせの取りこぼしを減らせます。
- エリア特性に合わせたオファー変更:ファミリー層が多い地域と単身世帯が多い地域では、刺さるクーポンや価格表示が異なります。表面の写真とキャッチだけを差し替える運用も有効です。
- A/Bテストによる反響比較:同一エリアを分割し、キャッチコピーやオファーだけを変えた2パターンを配布して反応率を比べる。次回以降の原稿改善の根拠になります。
別案件としてバラバラに発注すると工数も単価も膨らむ
問題は発注の仕方です。デザインごとに別案件として印刷会社へ投げると、見積り取得・入稿・データ確認・色校正・納品先指定・検収・請求書処理が、すべて原稿の数だけ発生します。6店舗分なら6回。担当者の工数は単純に6倍近くになり、社内の稟議や支払処理も煩雑になります。
さらに費用面でも不利です。印刷はまとまった部数ほど1枚あたりの単価が下がる構造のため、1万枚を6分割して各1,600枚ずつ別々に刷ると、小ロット単価が積み上がって総額が高止まりしやすくなります(単価はサイズ・用紙・納期・時期により変動するため、あくまで目安としてお考えください)。
結論:同一仕様なら1件にまとめて部数を振り分ける
本記事の結論を先に示します。サイズ・用紙・色数・納期が同じであれば、複数デザインでも1件の発注としてまとめ、デザインごとに部数を振り分けるのが基本です。印刷会社側は1枚の大きな用紙に複数原稿を面付けして刷るため、版の段取り回数を抑えられ、結果として分割発注より効率的になるケースが多くなります。発注側も見積り1本・請求1本で済み、進行管理がぐっと楽になります。
具体的な部数の目安や総額感を早めに掴みたい方は、チラシ印刷のみを法人で発注する手順と見積りの目安もあわせてご確認ください。サイズ・部数・用紙を入力すれば概算が出せるため、社内で予算枠を押さえる段階から検討しやすくなります。次章からは、実際にまとめて発注するときの手順と、見積り依頼で伝えるべき項目を具体的に解説します。
店舗別チラシ、次に決めるべきことは?
複数デザインの配布をどう進めるか、二択に答えるだけで方向性がわかります(約30秒)
質問 1 / 3
配布するエリアは決まっていますか?
当てはまる方を選んでください
質問 2 / 3
原稿の振り分けの状況は?
当てはまる方を選んでください
質問 3 / 3
今後の配布の予定は?
当てはまる方を選んでください
診断結果:配布費用の目安を比べる進め方がおすすめです
まずはチラシのサイズ、配りたいエリア、おおよその部数という条件を書き出し、配布費用の目安を出すところから始めましょう。条件を変えて比べると、社内で予算枠を押さえる段階の資料がつくりやすくなります。仕様が固まっていない状態でも、総部数と用途をお伝えいただければ、目安となる構成をご提案できます。
診断結果:エリアと部数を伝えて見積りを相談する進め方がおすすめです
原稿別の部数一覧と納品先、希望の納品日をまとめてお送りください。サイズ・用紙・色数・納期が同じであれば、複数デザインでも一件の発注としてまとめ、部数の振り分けや店舗ごとの直送まで手配を進められます。印刷のみか配布まで含めるかもお知らせいただくと、配布プランのご相談がしやすくなります。
複数デザインを同時に発注する具体的な手順と、見積り依頼時に伝える項目
店舗別・エリア別に原稿を分ける発注は、工程そのものが複雑なわけではありません。複雑に見えるのは「どの原稿を何枚、どこへ、いつまでに」という情報が整理されないまま印刷会社へ渡ってしまうからです。逆に言えば、以下の5ステップで情報を固めてから依頼すれば、デザインが5種類でも10種類でも1件の発注として処理できます。
ステップ1:全原稿で仕様を統一する
最初にやるべきは、デザイン内容以外の仕様を全原稿で揃えることです。具体的には、仕上がりサイズ(例:A4)、用紙(コート90kg/110kgなど)、色数(両面4色=フルカラー)、折りやPP加工の有無、納期。ここが原稿ごとにバラバラだと、1件の発注にまとめられず別案件扱いになり、まとめ刷りによる費用効率化の恩恵を受けられません。「店舗ごとに紙を変えたい」という要望は、よほどの理由がなければ統一を優先したほうが総額は抑えやすくなります。
ステップ2:原稿に通し番号と名称をつける
原稿は必ず「01_本店」「02_東口店」「03_南エリア版」のように、番号+名称で管理します。ファイル名、部数表、納品指示、メール本文のすべてで同じ呼び名を使うことが重要です。「新しいほう」「修正版B」といった呼び方は、印刷会社側での取り違えの温床になります。番号は後から原稿が増えても崩れないよう、2桁で振っておくと安全です。
ステップ3:原稿別の部数一覧表をつくる
表計算ソフトで、「原稿番号/原稿名/部数/納品先/納品希望日/備考」の6列の一覧表を作ります。これが発注の中心資料になります。合計部数を必ず表の末尾に入れ、各原稿の部数の合計と総部数が一致しているかを確認してください。予備分(配布時の破損や差し替え用に総部数の3〜5%程度)をどの原稿に上乗せするかも、この段階で決めておきます。
ステップ4:納品先と納品日を原稿ごとに指定する
複数デザインの発注では、納品先が1か所とは限りません。各店舗へ直送するのか、本部に全量集約するのか、配布代行業者の倉庫へ送るのかを原稿単位で指定します。直送にすると横持ちの運賃と手間が省ける一方、受取担当者と受取可能時間の確認が必須です。配布まで任せる場合は、印刷物をポスティング業者へ直送する手順を踏まえて、納品日を配布開始日の数日前に設定しておくと安全です。
ステップ5:入稿データをフォルダ分けして一括送付
データは原稿番号と同じ名前のフォルダに分け、1つの圧縮ファイルにまとめて送ります。フォルダ内にはPDFと、必要に応じて確認用のJPGを入れておくと、色校や内容の取り違えを防げます。原稿が後から差し替えになる場合も、フォルダ単位で入れ替えれば混乱しません。
見積り依頼時に伝えるチェックリスト
メールや問い合わせフォームでは、次の項目を箇条書きで記載すると、やり取りの往復が1〜2回で済みます。
- 仕上がりサイズ(A4/B4など)と折り加工の有無
- 用紙の種類と厚さ(コート90kg など。未定なら「おまかせ」と明記)
- 色数(両面フルカラー など)
- 総部数とデザイン数(例:総3万部/5デザイン)
- 原稿別の部数(一覧表を添付)
- 希望納期(印刷完了日ではなく「納品先到着日」で伝える)
- 納品先の件数と所在地(直送の有無)
- 印刷のみか、ポスティング配布まで含むか
- 入稿データの形式と入稿予定日
当社では印刷のみのご依頼にも対応しており、A4両面カラー1万〜3万枚程度のロットを日常的にお受けしています。複数デザインの振り分けや店舗別の直送手配も、上記の一覧表をいただければそのまま手配に進められます。仕様が固まっていない段階でも、総部数と用途をお伝えいただければ、目安の構成をご提案することが可能です(料金はエリア・枚数・時期により変動します)。
部数の振り分けはどう決める?エリア世帯数と反響から逆算する考え方
複数デザインを同時に発注するとき、最後まで決まらないのが「どの原稿を何枚刷るか」です。感覚で割り振ると、ある店舗だけ配布エリアが余ったり、逆に足りずに増刷が発生したりします。振り分けの考え方は大きく3パターンに整理できます。
1. 商圏の配布可能世帯数から上限を決める
最も基本になるのが、各店舗の商圏にある配布可能世帯数から上限を決める方法です。半径1〜2kmなど商圏を設定し、その中の世帯数を調べます。ただし全世帯に配れるわけではなく、オートロックの集合住宅、配布お断り表示のある物件、管理規約で禁止されている建物などは除外されます。実務上は世帯数の7〜8割程度が配布可能枚数の目安と見ておくと、現場とのズレが小さくなります。戸建てと集合住宅のどちらを厚くするかでも実配布数は変わるため、戸建て・集合住宅の比率を先に決めてから枚数を固めると精度が上がります。
2. 売上規模・新規獲得目標から配分する
商圏の上限に余裕がある場合は、店舗ごとの売上規模や新規獲得目標で配分します。たとえば総3万枚を3店舗に配る場合、売上構成比が概ね5:3:2なら本店1.5万枚・支店A 8千枚・支店B 7千枚といった振り分けになります。新規開店したばかりの支店に意図的に厚く配る、競合出店の影響を受けている店舗を補強する、といった戦略的な上乗せもこの段階で調整します。配分根拠を数字で残しておくと、次回以降の見直しがしやすくなります。
3. A/Bテスト目的なら条件を揃えて同数配分
オファーやデザインの比較が目的なら、配分は「均等」が原則です。同一エリア内を2ブロックに分け、オファー違いの2種を各5千枚ずつ配る、といった形にします。配布時期・エリアの世帯属性・配布方法を揃えないと、差が原稿によるものか条件によるものか判別できません。問い合わせ番号やQRコード、クーポン記号を原稿ごとに変えておくと、反響の切り分けが確実になります。
反響率の捉え方と最低ロット
ポスティングの反響率は業種・エリア・オファー・時期で大きく変わりますが、一般的には0.01〜0.3%程度の幅で語られることが多く、あくまで目安です。ここで重要なのが1種あたりの最低ロットです。仮に反響率0.1%なら1千枚で期待反響は1件程度となり、比較にはなりません。テスト目的なら1種あたり最低でも5千枚程度を確保し、反響が少ない業種ではさらに厚めに設定します。
端数処理と予備部数
振り分けで端数が出たときは、切りの良い数字に丸めたうえで各原稿に3〜5%程度の予備を乗せておくと安心です。配布時の汚損、店頭配布、営業ツールとしての手持ち分などに使えます。また、後から足りないことに気づいて増刷すると、版の再手配や最低ロットの関係で単価が割高になりがちです。印刷は部数が増えるほど1枚あたりが下がる構造のため、初回にまとめて発注し、部数を振り分けるほうが総額では有利になりやすいという点を踏まえて計画してください。
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面付け・まとめ刷りで費用が効率化する仕組みと、価格の目安レンジ
複数デザインを同時に発注すると、なぜ別々に出すより安くなりやすいのか。理由は印刷コストの構造にあります。ここを理解しておくと、見積りの差額がどこから生まれているのかが読めるようになり、社内説明もしやすくなります。
印刷費は「初期費用」と「変動費」に分かれる
チラシ印刷の原価は、大きく2種類に分けて考えると整理できます。
- 初期費用(段取りコスト):データの面付け作業、刷版の出力、印刷機への版のセット、色合わせのための試し刷り(損紙)など。1つの原稿につき1回ずつ発生し、部数が少なくても減りません。
- 変動費:用紙代、インキ代、断裁や梱包の手間など。刷る枚数に比例して増えます。
ここが重要で、デザインを別々の案件としてバラバラに発注すると、初期費用が原稿数ぶんまるごと発生します。A・B・Cの3デザインを各3,000枚ずつ別注文すれば、段取りは3回。一方、同一用紙・同一サイズ・同一納期で1件にまとめれば、大判用紙への面付けやまとめ刷りによって段取り回数を圧縮でき、合計9,000枚ぶんの単価テーブルが適用されやすくなります。
総部数が増えるほど1枚あたりは下がりやすい
印刷の単価表は部数が増えるほど1枚あたりが下がる階段状になっています。3,000枚×3件では「3,000枚の単価」が3回適用されますが、9,000枚まとめなら「1万枚弱の単価帯」に近づきます。店舗別・エリア別に原稿を変えたい法人ほど、1件にまとめて部数を振り分ける発注が効率的なのはこのためです。
価格の目安レンジの考え方
A4両面フルカラーの単価は、部数・用紙の種類と厚み・納期・色数・加工の有無で変動します。あくまで目安ですが、考え方としては次のようになります。
- 1万枚規模:1枚あたり数円台の前半〜中盤が目安。コート紙の標準厚・通常納期が前提で、特殊紙や短納期だと上振れします。
- 3万枚規模:1万枚規模より1枚あたりが下がりやすく、数円台前半に収まるケースが多い傾向です。
いずれも時期(繁忙期は納期・価格とも厳しくなります)やエリア、デザイン数、仕分け条件により変動します。正確な金額は仕様を固めたうえでの見積りで確認してください。自社の部数・エリアで概算を把握したい場合は、チラシ印刷のみを法人で発注する手順と見積りの目安もあわせて確認し、料金シミュレーターで条件を入力して概算を出すのが早道です。
安く抑えられる理由はどこにあるか
単に「安い」ではなく、理由とセットで見ることが大切です。
- 配布エリアの最適化:反響の見込める町丁目に絞れば、刷る枚数そのものを無駄なく設計できます。
- 小ロット対応:店舗ごとに1,000枚単位で部数を振り分けても受けられる体制があれば、余剰在庫を抱えずに済みます。
- まとめ発注の割引:複数デザイン・複数エリアを1件に束ねることで、段取り回数と配送回数を圧縮できます。
- デザインから印刷・配布までのワンストップ:工程間のやり取りや再入稿の手戻りが減り、スケジュール面のロスも抑えられます。
見積りを比べる際は、総額だけでなく「初期費用が何回分計上されているか」「まとめ刷りが前提になっているか」を確認すると、同じ条件での比較がしやすくなります。
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納品先別の仕分け・直送手配と、入稿データの注意点(サイズ統一・塗り足し・解像度)
複数デザインを1件にまとめて発注する場合、印刷そのものより「どの原稿を、何枚、どこへ届けるか」の管理でトラブルが起きがちです。原稿が混ざって納品されると、店舗側で仕分け直す手間が発生し、最悪の場合は違うエリアに違う原稿が配られてしまいます。発注段階で仕分けの指示を文書化しておくことが、最も効果的な予防策です。
仕分け指示書に書く項目
- 原稿番号と原稿名(例:A-01 北店版/A-02 南店版)
- 原稿ごとの総部数と、納品先ごとの振り分け部数
- 納品先の住所・担当者名・電話番号・希望納品日
- 1箱あたりの入数(例:1,000枚/箱)と端数箱の扱い
- 箱の外装表示ルール(原稿番号・納品先名・入数・通し番号「3-1」など)
外装表示は必ず箱の上面と側面の2面に貼ると、積み上げた状態でも判別できます。原稿が3種類以上ある場合は、原稿ごとに表示色を変えるとさらに確実です。
直送と納品日の分散指定
各店舗へ直送する場合、店舗のバックヤードは狭いことが多いため、1店舗あたりの納品量と受け取り時間帯を事前に確認しておきます。平日午前など人手がある時間に指定し、複数店舗の納品日をあえて1〜2日ずつずらすと、受け取り確認の電話も回しやすくなります。着荷確認は、送り状番号の一覧を事前に共有し、店舗側から「原稿番号・箱数・破損有無」を報告してもらう形が確実です。
配布まで依頼する場合は、店舗ではなく配布拠点へ直送すれば、店舗の受け取り負担はゼロになります。印刷から配布まで一括で任せると、チラシ印刷の納品を配布業者へ直送する手順を自社で調整する必要もなくなります。さらに原稿ごとに軒並み配布・集合住宅集中・エリア指定といった配布方法を変えられ、GPSによる配布報告で実際にどこを回ったかを確認できるため、原稿違いの誤配リスクも検証しやすくなります。
入稿データのチェックポイント
- 仕上がりサイズを全原稿で完全に統一する(1mmでも違うと別品目扱いになり、まとめ刷りの効率が落ちる)
- 塗り足し3mmを四辺に確保し、背景の写真やベタは外側まで伸ばす
- 文字や重要情報は仕上がり線から内側3〜5mmのマージン内に収め、断裁ズレによる文字切れを防ぐ
- 画像解像度は原寸で300〜350dpi。拡大配置した画像は実効解像度を再確認する
- 色はCMYK変換済みに。RGBのままだと鮮やかな色が沈んで見えることがある
- フォントはアウトライン化、またはフォント埋め込み済みのPDFで入稿する
- ファイル名に原稿番号を付ける(例:A-01_kitaten_omote.pdf)
差分だけを変える原稿は、必ず共通マスターデータから複製して作成し、住所・電話番号・地図・店舗写真など変更箇所の一覧表を添えて入稿します。「どこを変えたか」が明文化されていれば、校正時の確認範囲が絞られ、旧店舗の電話番号が残るといった致命的なミスを防げます。入稿形式はレイアウト崩れが起きにくいPDFが推奨です。
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相見積もりの比較ポイント:総額だけで選ばない5つのチェック項目
複数デザインの同時発注は、見積書の総額だけを並べても優劣が判断できません。版数・納品先数・用紙といった条件が1社ごとに微妙にずれていると、同じ土俵で比べていないことになります。ここでは、法人の販促担当が最低限そろえて確認したい5つのチェック項目を整理します。
1. デザイン追加(版追加)料金の単価
複数原稿を1件にまとめる発注では、「2種類目以降の版追加が1件あたりいくらか」が総額を大きく左右します。A社は版追加が無料でも最低部数が高い、B社は版ごとに固定費が乗る、といった違いが出ます。見積書に「版追加◯件分」と明細で記載されているかを確認し、後から原稿が1種類増えた場合の追加額も事前に聞いておくと安全です。
2. 納品先追加・直送費用が総額に含まれているか
店舗別・エリア別に原稿を分ける案件は、納品先も複数になりがちです。送料が「1か所まで無料、2か所目以降は実費」という条件はよくあります。箱単位での仕分け料、店舗直送と配布業者への直送を併用する場合の手配費まで含めた総額で比べましょう。チラシ印刷の納品を配布業者へ直送する手順を把握しておくと、見積り段階で漏れを見つけやすくなります。
3. 用紙と斤量が同条件か
比較でもっとも誤解が生じやすいのが用紙です。コート90kgとマットコート110kgを並べて「こちらが安い」と判断してしまうと、厚みも手触りも別物の見積りを比べていることになります。用紙銘柄・斤量・加工(マットPPなど)・色数(両面4色など)を全社で統一した仕様書を渡すのが確実です。仕様を揃えたうえで差が出るなら、それは実質的な価格差といえます。
4. 納期と予備部数の扱い
納期は「校了から営業◯日」なのか「入稿から暦日◯日」なのかで実際の着荷日が変わります。また複数デザインでは、配布時の破損や検品用に予備を持ちたい場面があります。予備が部数に含まれるのか、別途加算なのか、端数(過不足)の許容範囲はどう扱うのかを確認しておくと、現場での不足を避けられます。
5. データ不備時の修正対応と再入稿の可否
塗り足し不足や解像度不足が見つかったとき、無償で指摘だけもらえるのか、軽微な修正まで対応してもらえるのか、再入稿で納期がどれだけ後ろ倒しになるのかは会社ごとに差があります。原稿が5種類あれば、不備も5倍起こり得ます。対応範囲を事前に把握しておきましょう。
配布まで依頼するなら、配布品質の比較軸も加える
印刷と配布をまとめて任せる場合は、価格以外の運用面も比較対象です。
- 配布報告の方法:GPSによる配布記録や報告書で、どこをいつ配ったかが確認できるか
- クレーム対応の体制:お断り表示のあるお宅への配慮ルール、苦情発生時の連絡と再発防止の流れが決まっているか
- 追加料金の有無:エリア変更や仕分け対応で後から費用が乗らない明朗会計か
単価の安さだけで選ぶと、仕分け精度や配布品質の面でリスクが残る場合があります。価格はあくまで同条件で比較し、報告と対応体制まで含めた総合で判断するのが、複数デザイン案件では実務的です。
かんたん診断店舗別チラシ、次に決めるべきことは?30秒でチェック ▲
まとめ:複数デザインは「1件にまとめて部数を振り分ける」が基本
店舗別・エリア別に原稿を変えたいとき、デザインごとにバラバラの発注にすると、単価も納期も管理も不利になります。基本の考え方は一つで、仕様を揃えて1件の案件にまとめ、その中で原稿別に部数を振り分けることです。本記事の要点を、実務の流れに沿って整理します。
発注までの流れ(要点の再整理)
- 仕様を統一する:サイズ・用紙・斤量・色数(A4両面カラーなど)・加工を全原稿で共通化する。ここが揃っていれば同一条件でまとめ刷りができます。
- 原稿別の部数表をつくる:原稿名/対象エリア(市区町村・町丁目)/世帯数/部数/納品先をA〜Eなどの記号で一覧化し、予備分も行に入れておく。
- 一括で入稿する:ファイル名を部数表の原稿名と完全に一致させ、塗り足し3mm・解像度350dpi前後・CMYK・文字のアウトライン化を揃えて同時入稿。
- 納品先別に仕分け・直送を手配する:どの原稿を何部、どこへ、いつまでに届けるかを一覧で指定。外装に原稿名と部数を明記してもらうと受け取り側の検品が楽になります。
費用と価格の考え方
費用効率が生まれる最大の理由は、同一仕様の原稿をまとめて刷ることで、刷版や段取りといった固定的な工程を複数デザインで分け合える点にあります。逆に言えば、サイズや用紙が原稿ごとに違うとこの効率は失われます。価格は用紙・総部数・納期・色数・加工で変わるため、提示される金額はあくまで目安とお考えください。エリアや時期、繁忙期の進行状況によっても変動します。詳しい決まり方はチラシ印刷のみを法人で発注する手順も参考にしてください。
印刷のみでも、配布まででも対応できます
- 印刷のみのご依頼も可能です。A4両面カラーで1万〜3万枚規模の複数原稿案件は日常的に扱っており、原稿別の部数振り分けや納品先別の仕分け・直送にも対応します。
- 配布まで含める場合は、GPSによる配布報告で「どのエリアを、いつ、どこまで実際に配ったか」を確認できます。店舗別・エリア別に原稿を分けた案件ほど、実配布の記録が次回の部数配分の根拠になります。
- 料金は明朗会計で、見積り後の追加料金は発生しません。小ロットから大量部数まで、軒並み配布・集合住宅中心・エリア指定など配布方法も選べます。
概算をお出しするのに必要なのは、原稿数/原稿別の部数/納品先リスト(住所・希望納品日)の3点だけです。部数表が未完成でも、おおよそのエリアと総部数が分かればご相談いただけます。無料査定・法人向けお見積りフォームからお問い合わせいただければ担当が内容を確認してご連絡します。概算を今すぐ知りたい方は料金シミュレーターもご利用ください。印刷のみのご相談も歓迎です。
ポスティングを依頼する前に
よくある質問(FAQ)

