チラシ印刷を封入・同梱向けに大量発注する手順と仕様の決め方

DMや資料請求への封入・同梱に使うチラシ印刷を大量発注する際の、サイズ・折り・紙厚の決め方、部数の考え方、納品先指定や分納の流れを実務目線で解説。単価の目安レンジと変動要因、印刷のみの依頼方法もまとめました。

封入・同梱用チラシは、封筒や箱の内寸からサイズと折りを逆算し、封筒一式の合計重量で郵送料区分を判定して仕様を決めるのが基本です。本番前に実際の封筒へ試し封入し確認すると、手戻りを防ぎやすくなります。

この記事でわかること

  • 封入・同梱用チラシが配布用と異なる3つの設計ポイント
  • 長形3号・角形2号・宅配箱など封入先別のサイズと折りの目安
  • 折り線をまたがせない等、入稿前のデザイン上の注意点
  • 追加加工や機械封入で事前確認したい項目と納期への影響

DMへの封入、通販商品への同梱、資料請求セットへの差し込み——。ポスティングや折込と違い、封入・同梱用のチラシ印刷は「封筒や箱に収まるか」「折り加工が必要か」「厚みで送料区分が変わらないか」といった、配布物そのものとは別の制約が発注仕様を左右します。さらに法人案件では、部数が数万枚単位になったり、本社・倉庫・発送代行会社など複数の納品先へ分納したりと、印刷会社とのやり取りも一段と実務的になります。

この記事では、封入・同梱用チラシを大量発注する法人担当者に向けて、サイズ・折り・紙厚の決め方、必要部数の見積もり方、入稿から分納までの流れ、単価の目安レンジと変動要因を整理します。あわせて、ポスティング用チラシとの仕様の違いや、配布は自社で行い印刷のみを外注するケースの依頼方法にも触れます。なお本記事の単価はあくまで目安であり、用紙・部数・納期・色数・加工によって変動する点を前提にお読みください。

目次

封入・同梱用チラシ印刷が「配布用」と違う3つのポイント

DM封入や商品同梱に使うチラシは、ポスティングや新聞折込で撒くチラシとは設計思想がまったく違います。発注前にこの違いを押さえておかないと、「封筒に入らない」「重量超過で郵送料が跳ね上がる」「箱の中で折れてしまった」といった手戻りが起きます。ここでは、封入・同梱向けにチラシ印刷を大量発注する際の前提として、3つの違いを整理します。

1. すでに接点のある相手に届く=「読まれる前提」で設計できる

封入・同梱の相手は、資料請求をした見込み客、既存顧客、通販の購入者など、すでに自社と接点のある人です。封筒や箱は高い確率で開封されるため、「まず気づいてもらう」ための大見出しや派手な色使いに紙面を割く必要が相対的に小さくなります。代わりに、商品の詳細スペック、導入事例、クーポンコード、次回購入の動線といった情報量の多い設計が成立します。

一方、ポスティングや折込は面で知らない相手に届ける媒体なので、3秒で何屋かわかる構成が前提です。同じデザインデータを使い回すと、封入側では情報不足、配布側では情報過多になりがちなので、用途ごとに版を分けるのが実務的です。

2. クレーム配慮より「同梱体験」への配慮が主になる

配布系はお断り表示の有無や投函マナーといった近隣配慮が不可欠ですが、封入・同梱では相手が受け取りを了解している前提なので、その種の配慮設計は不要です。代わりに重要になるのが、開封したときの印象です。薄すぎる紙はヨレて安っぽく見え、ツヤの強い用紙は箱の中で他の同梱物と擦れて傷が目立ちます。紙質の見え方・手触りがブランド評価に直結する点が、封入・同梱の大きな特徴です。

3. 1枚あたりコストの考え方が「印刷費+送料」になる

配布用のチラシは「印刷単価+配布単価」で考えますが、封入・同梱は「印刷単価+郵送料区分への影響」で考えます。チラシ1枚の重量がわずか数グラム増えるだけで、郵便やメール便の料金区分をまたぎ、数千通規模では総額が大きく変わります。紙厚を1ランク下げて郵送料区分内に収めるほうが、トータルで安くなるケースは珍しくありません。

封入物ならではの3つの制約

  • 寸法:封筒の内寸に対して、長辺・短辺とも5mm程度の余裕を見る。長形3号ならA4三つ折り、角形2号ならA4のまま封入が基本形。
  • 重量:封筒・送り状・申込書・返信用封筒を含めた合計重量で料金区分を判定する。チラシ単体ではなく一式で試算する。
  • 折れ・擦れ:箱同梱では緩衝材や商品との接触で角が折れやすいため、やや厚みのある用紙を選ぶか、クリアパックや二つ折りで保護する。

なお、同じチラシで新規層にもアプローチしたい場合は、GPSによる配布報告付きのポスティングを併用する選択肢もありますが、本記事ではまず封入・同梱向けの印刷発注に絞って、仕様の決め方を順に解説します。部数・用紙・納期など条件が固まっていない段階でも概算は出せますので、仕様の相談を含めてチラシ印刷のみの法人発注と見積りの目安もあわせて確認しておくと、社内稟議の数字を組み立てやすくなります。

封入用チラシ、次に取る一手は?

同梱チラシを新規層にも届けたい方へ。二択に答えると進め方がわかります(約30秒)

質問 1 / 3

新規層への配布は今どの段階ですか

当てはまる方を選んでください

質問 2 / 3

配るエリアの範囲は決まっていますか

当てはまる方を選んでください

質問 3 / 3

配布はどんな進め方を考えていますか

当てはまる方を選んでください

診断結果:サイズとエリアから配布費用の目安を比べるのがおすすめです

封入・同梱用の仕様を詰めている段階でも、配布面の概算は先に把握できます。チラシのサイズ、配りたいエリアの範囲、想定する部数を並べ、条件ごとに費用の目安を比較してみてください。印刷費と配布費を合わせた総額で見ておくと、社内の稟議資料も組み立てやすくなります。気になる条件が複数あるときは、そのまま併記してご相談ください。

サイズ・エリア・枚数から参考見積もりを出す

診断結果:エリアと部数を伝えて配布プランを相談するのがおすすめです

配るエリアと想定部数が見えているなら、具体的な見積りと配布プランの相談に進めます。町丁目単位の範囲、配りたい時期、チラシのサイズや折りの仕様をお知らせいただければ、条件に沿った配布の組み立てをご提案します。GPSによる配布報告にも対応していますので、継続して配る際の振り返りや次回の範囲調整にもお使いいただけます。

エリアと枚数を伝えて見積りを相談する


配布費用の目安を、先に知っておきませんか?

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サイズ・折りの決め方|封筒・箱に合わせた仕様の逆算

封入・同梱用のチラシは「何に入れるか」が先に決まっているケースがほとんどです。したがって仕様は、封筒や箱の内寸から逆算して決めるのが基本になります。配布用チラシのように「B4かA4か」をデザイン都合で選ぶのではなく、封入先に無理なく収まり、封入作業が止まらないサイズを最優先で確定させてください。

封入先別・収まるチラシサイズの目安

  • 長形3号(120×235mm):A4仕上がりを巻き三つ折り(210×99mm)にして封入するのが定番。A5を二つ折りにする構成も可。
  • 角形2号(240×332mm):A4をそのまま折らずに封入可能。複数枚の資料と重ねても入るため資料請求対応に向く。
  • A4クリアファイル封筒(厚紙封筒):A4ぴったりだと出し入れしにくいため、A4より数ミリ小さい仕上がりやA4変型にすると作業性が上がります。
  • 宅配箱への同梱:箱の内寸に対しA5・ハガキサイズ・A4二つ折りなど。商品の上に平置きするなら、箱底面より一回り小さい寸法が安全です。

折り加工の使い分け

折りは見た目だけでなく「読む順番」を決める設計です。

  • 二つ折り:情報量が多く、見開きでビジュアルを見せたいとき。
  • 巻き三つ折り:長形3号封入の標準。内側に巻き込む面は1〜2mm短く断裁するのが一般的で、デザインも同じ幅では作りません。
  • 外三つ折り(Z折り):開いた瞬間に全面が見えるため、キャンペーン告知や価格表に向く。
  • 観音折り:中央から左右に開く演出性の高い折り。制作・加工の手間が増えるため納期と単価に注意。

折り位置を前提にしたデザイン上の注意

  1. 折り線に文字・ロゴ・顔写真の中心・QRコードをまたがせない(読み取り不良の原因)。
  2. 各面を1つの情報単位にまとめ、表面=つかみ、中面=内容、最終面=申込先・連絡先の順に設計する。
  3. 塗り足しは四辺3mm、文字や重要要素は仕上がり線から内側5mm以上を確保し、断裁誤差でも切れないようにする。
  4. 折り加工には1〜2mm程度の誤差が出る前提で、折り線ぎりぎりの罫線や地色の切り替えは避ける。

追加加工と納期への影響

角丸、ミシン目、クーポンの切り取り、ナンバリングなどは、通常印刷の工程に加工日が上乗せされます。数万部規模では加工だけで数日単位の差が出ることもあるため、仕様確定の段階で必ず納期を確認しましょう。納期逆算の考え方はチラシ印刷の納期遅延リスクと対策も参考になります。

封入機(インサーター)を使う場合の事前確認

発送代行が機械封入を行う場合、紙の折り方向や厚み、給紙適性が作業速度を左右します。以下は事前に共有しておきたい項目です。

  • 折り仕上がり寸法と折り方向(開き口を上にするか下にするか)
  • 用紙の厚み・表面加工(光沢が強い用紙は重送・滑りが起きやすい)
  • ミシン目や角丸などの加工有無、カールの出やすさ
  • 最終的に封入する枚数と総厚み(封筒の許容厚を超えないか)

仕様を決めたら、本番前に実際の封筒へ試し折りしたサンプルを入れて確認するのが確実です。1枚の検証で、数万部の手戻りを防げます。

紙厚・用紙選びと重量計算|郵送料とコストの分岐点

封入・同梱用のチラシ印刷では、用紙選びが見栄えだけでなく郵送料・封入作業の効率・クレームの発生率まで左右します。配布用のチラシなら「コート90kg」など定番仕様で進めても大きな問題は起きませんが、封筒や箱に入れる前提では、重量区分をまたいだ瞬間に総コストが跳ね上がることがあります。ここでは用紙の選び方と重量の概算手順を整理します。

コート紙・マットコート紙・上質紙の使い分け

  • コート紙:表面に光沢があり、写真や商品ビジュアルの発色が良い。カタログ同梱やビジュアル重視の販促物向き。ただし光沢面は指紋や擦れが目立ちやすく、封入時に他の同封物とこすれてインクが移る(裏移り)リスクがあるため、仕上がり直後の積み重ねや高温環境での保管には注意が必要です。
  • マットコート紙:光沢を抑えた質感で、文字の可読性が高く照明下でも読みやすい。写真と文章が混在する資料請求同封物やDMの主役チラシに使いやすく、封入用途では最もバランスの良い選択肢といえます。
  • 上質紙:非塗工でペンの乗りが良く、申込欄・アンケート・クーポンの記入欄がある場合は上質紙が基本です。コート系はボールペンがはじかれて書きにくいことがあり、返信率に影響する場合があります。

連量・坪量の目安とトレードオフ

封入用チラシで使われる紙厚の目安は、おおむね四六判55〜90kg(坪量で約70〜130g/平米程度)のレンジです。数値はあくまで目安で、用紙銘柄や印刷会社の在庫によって選べる種類は変わります。

  • 薄手(55〜70kg前後):1枚あたりが軽く郵送料を抑えやすい反面、封入機での給紙トラブル(重送・紙詰まり)や、裏面の文字が透けて見えるリスクがあります。両面に濃い色面を使う設計なら透けの確認は必須です。
  • 中厚(73〜90kg前後):封入作業の安定性と質感のバランスが良く、同梱チラシの標準的な選択肢。
  • 厚手(90kg超):高級感は出ますが、重量と単価が上がり、折り加工時の割れや、封筒内でのかさばりも増えます。

1枚あたりの重量を概算する手順

  1. 用紙の坪量(g/平米)を確認する。連量表記の場合は印刷会社に坪量換算を聞く。
  2. 仕上がりサイズの面積を平米で出す。A4は210×297mmなので、約0.0624平米。
  3. 坪量×面積で1枚あたり重量を算出。例:坪量90g/平米のA4なら、90×0.0624=約5.6gが目安。
  4. 封筒・送り状・挨拶状・他の同封物の重量を合計し、総重量を出す。
  5. 利用予定の郵便・メール便の料金区分(重量の境目)と照らし合わせ、区分をまたいでいないか確認する。

ここが最大の分岐点です。総重量がわずか数グラム超えただけで次の料金区分に上がり、1通あたり数十円の差が生じることがあります。1万通なら数十万円規模の差になり得るため、「紙を1ランク薄くして区分内に収める」か「仕様を優先して区分を上げる」かは、必ず総額で比較して判断してください。

発注前に必ずやるべき確認

  • 印刷会社から用紙サンプル(束見本)を取り寄せ、実物の厚み・透け・筆記性を確認する
  • 封入機を使う場合は、サンプルで給紙テストを行う
  • 本番前に少部数のテスト印刷を行い、実物を封筒に入れて重量を実測する
  • 複数仕様で見積りを取り、用紙差額と郵送料差額を合算して比較する

なお、印刷のみを依頼する場合の見積り項目や進め方はチラシ印刷のみを法人で発注する手順も参考にしてください。記載の数値はすべて目安であり、用紙・部数・時期により変動します。

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部数の考え方|発送計画・在庫・予備分からの逆算

封入・同梱用のチラシ印刷で最も判断を誤りやすいのが部数です。配布用のポスティングと違い、同梱チラシは「出荷のたびに1枚ずつ消費される」性質があるため、発送計画が分かれば必要枚数はかなり正確に計算できます。まずは感覚ではなく、実績データから逆算する手順を踏みましょう。

必要部数を算出する4ステップ

  1. 消費元の件数を洗い出す:資料請求への返送件数(月間◯件)、商品出荷件数(月間◯件)、展示会・店頭での手渡し分、営業担当の持ち出し分などを項目ごとに分けて集計します。
  2. 月間合計×使用予定期間:たとえば資料請求300件+通販同梱1,200件=月1,500件。6か月分なら9,000枚が基礎数量です。
  3. 繁忙期の上振れを加味する:季節商材やキャンペーン期は出荷が1.5〜2倍になることもあります。過去12か月の月別実績を並べ、最大月を基準に補正します。
  4. 予備分を上乗せする:封入作業中の折れ・汚損、検品抜き取り、社内保管用サンプル、納品時の端数などを見込み、総数の3〜5%程度を予備として加算するのが実務的な目安です。手封入で枚数が多い場合や、複数種を同時に封入する場合はやや厚めに見ておきます。

刷りすぎが損になるケース

部数が増えるほど1枚あたりの単価は下がります。これは版や印刷機のセットアップ費用が部数で割られるためで、数千枚から1万枚規模へ増やすと単価は大きく下がる傾向があります(単価はサイズ・用紙・納期により変動するため、あくまで目安です)。

ただし、次のような内容は刷りすぎると在庫が無駄になります。

  • キャンペーン期限・クーポン有効期限が記載されたもの
  • 価格改定や法改正の影響を受ける料金表
  • 取扱商品ラインナップ、店舗一覧、担当者名や電話番号など変わりやすい情報
  • 採用情報・イベント日程など時期依存の内容

期限付きの内容は「使い切れる期間の分だけ」。目安として、3〜6か月で消化できる量に抑えると陳腐化による廃棄を防げます。

1回あたり部数×年間回数で総コストを比較する

判断軸として有効なのが、「1回あたりの印刷部数 × 年間の発注回数」で総額を並べる方法です。たとえば年間36,000枚が必要なら、36,000枚を一度に刷る案、12,000枚×3回、9,000枚×4回の3パターンを比較します。一括は単価が安い一方、保管スペースの確保、内容が古くなるリスク、途中で修正が入ったときの刷り直しコストが乗ります。分割は単価が上がる代わりに、内容を更新しながら運用でき、廃棄ロスを抑えられます。詳しくはチラシ印刷は年間一括か分割発注かの判断軸も参考になります。

共通部分と可変部分を別紙に分ける設計

大量ロットの単価メリットと、情報の鮮度を両立させる方法が「紙を分ける」設計です。会社案内・常設サービス紹介・品質方針など1年以上変わらない共通部分はA4片面などで年間分をまとめて印刷し、キャンペーン告知・期間限定価格・イベント日程などの可変部分はA5やDLサイズの小さめの別紙で、必要な時期に必要な分だけ刷ります。封入は2枚になりますが、共通部分の単価が下がり、差し替えも1種類で済むため、全体のコストと手間はむしろ下がるケースが多くあります。

発注前のチェックポイント

  • 直近12か月の月別出荷・資料請求件数を用意したか
  • 予備分(3〜5%目安)を見込んだか
  • 記載内容に有効期限・変動情報が含まれていないか
  • 保管場所の容量(段ボール何箱分か)を確認したか
  • 分納で小分け納品ができるか印刷会社に確認したか

部数パターンごとの金額差は、机上で考えるより実際の見積りを並べたほうが判断が早まります。「一括」「3回分割」「共通+別紙」といった複数案で見積りを取り、総コストと運用の手間を見比べたうえで決定しましょう。部数・サイズ・用紙を入れ替えた複数パターンの概算は無料でお出しできますので、発送計画の数字をお持ちのうえでお気軽にご相談ください。

入稿から納品まで|データ入稿・色校正・納品先指定と分納の流れ

封入・同梱用のチラシ印刷を大量発注する場合、配布用の単発印刷と違い「複数拠点への納品」「封入作業のスケジュール」との連動が前提になります。発注の全体像を先に押さえ、各工程で誰が何を決めるのかを整理しておくと、差し戻しによる納期遅延を防げます。

発注から納品までの7ステップ

  1. 仕様確定と見積り:サイズ・折り・用紙・紙厚・部数・納品先数・着日を一覧化して提示します。納品先が複数ある時点で伝えると、送料込みの正確な見積りが出ます。
  2. データ入稿:入稿形式と締切を確認し、折り位置やミシン目の指示を含めたデータを送付します。
  3. データチェック・不備連絡:解像度不足や塗り足し不足などは印刷会社側で検出されます。修正のやり取りに1〜2営業日見込むのが安全です。
  4. 色校正の要否判断:ブランドカラーや商品写真の再現が重要な場合のみ実施します。
  5. 印刷・加工:折り、スジ入れなどの後加工工程が入ると、その分日数が加算されます。
  6. 梱包・出荷:1梱包あたりの入り数、外装の表示(品名・部数・納品先)を事前に指定しておくと、受け取り側の検品が速くなります。
  7. 納品・検品:着荷後すぐに部数と刷り上がりを確認し、不足があれば即日連絡します。

入稿データの基本チェック

  • 形式:PDF/X形式での書き出しが一般的。トンボ付きで出力します。
  • カラーモード:CMYK。RGBのままだと色が沈む可能性があります。
  • 画像解像度:原寸で300〜350dpiが目安。拡大配置した画像は要注意です。
  • フォント:アウトライン化するか、埋め込みを確認します。
  • 塗り足し:仕上がりから3mm程度。重要な文字は仕上がり線から3〜5mm内側に配置します。

細かい設定の条件はチラシ印刷のデータ入稿の形式・解像度・色設定も参考に、入稿前に社内で最終確認するとやり直しを減らせます。

簡易校正と本機校正の違い

簡易校正はインクジェット等で出力する色見本で、費用・納期の負担が小さい一方、本番の印刷機・用紙とは発色が完全には一致しません。本機校正は実際の印刷機と用紙で刷るため再現性は高いものの、追加費用と数日の納期延長が発生します。同梱チラシで商品写真の色が売上に直結する場合は本機校正、文字主体の案内チラシなら簡易校正または校正なし、という切り分けが現実的です。

複数拠点への分割納品の依頼方法

本社・支店・倉庫・発送代行会社・封入作業を行う外部業者など、納品先が分かれるケースでは、次の情報を発注時に一覧で共有します。

  • 納品先名・住所・担当者名・電話番号
  • 納品先ごとの部数と着日、時間指定の可否
  • 荷受け可能な時間帯(昼休み不可、午前のみ等)
  • パレット納品の可否、フォークリフトの有無
  • エレベーターの有無、搬入経路、台車使用の可否

特に発送代行会社や封入業者は入庫予約制のことが多く、事前連絡がないと受け取りを断られる場合があります。入庫ルールは必ず納品先に確認しておきましょう。

分納とリピート発注で負担を平準化する

年間を通じて同梱する販促物は、全数を一度に納品すると保管スペースと品質劣化のリスクが生じます。印刷は一括で行い、納品だけを月次や四半期ごとに分ける分納にすれば、単価メリットを維持しながら保管負担を平準化できます。追加発注の際も同一データを再利用すれば、データチェックや校正の工程を短縮でき、納期と費用の双方で有利になります。データの保管期間は印刷会社ごとに異なるため、継続発注の予定がある場合は保管期間と再版時の条件を事前に確認しておくと安心です。

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単価の目安と変動要因|印刷のみの依頼・配布まで含めた依頼の選び方

封入・同梱用のチラシ印刷は、配布用と同じく部数が増えるほど1枚あたりの単価が下がる構造です。以下はA4サイズ・フルカラー(4色)・一般的なコート紙90kg前後を想定したおおよその目安で、用紙・加工・納期・時期によって変動します。正確な金額は仕様を固めたうえでの見積りでご確認ください。

部数帯ごとの単価レンジ(目安)

  • 5,000枚:片面で1枚あたり数円台前半、両面でそれより1割前後上乗せになるのが一般的な目安
  • 1万枚:5,000枚と比べて1枚単価は下がり、版や段取り費が分散するため割安感が出やすい部数帯
  • 3万枚:1枚あたり1〜2円台のレンジに入ることが多く、同梱販促でまとまった消化見込みがあるなら狙いやすい
  • 5万枚以上:単価の下げ幅は緩やかになり、むしろ用紙の確保状況や納期条件が金額を左右しやすくなる

なお、年度末(1〜3月)や年末、大型連休前は印刷需要が集中し、同じ仕様でも単価・納期が動きやすい時期です。発送計画が決まっている同梱案件ほど、繁忙期を避けた発注が有利に働きます。

価格が動く主な要因

  • 用紙の種類と厚み:コート・マットコート・上質紙で単価が変わり、厚手になるほど紙代と郵送重量の両方に影響
  • 部数:段取り費が部数で割られるため、少部数ほど1枚単価は高くなる
  • 納期:特急・翌日出荷などは割増が発生。通常進行に乗せられるかが分岐点
  • 色数:片面1色・両面1色・片面4色・両面4色で段階的に変動
  • 折り・加工:二つ折り、巻き三つ折り、ミシン目、ナンバリングなどは加工費が別途
  • 分納の有無:複数拠点・複数回に分けて納品する場合、送料と梱包・仕分けの手間が加算

コストを抑える現実的な工夫

  1. 面付け効率の良いサイズを選ぶ:原紙から無駄なく取れるA4・A5・B5などの規格サイズなら、同じ紙でも取り都合が良く紙代のロスが減ります。変型サイズは断裁ロスの分だけ割高になりがちです。
  2. 複数デザインをまとめて発注する:同じ用紙・同じ仕様であれば、別デザインでも同一ロットで進行でき、段取り費を分散できます。複数デザインの部数振り分けと納品先別仕分けの考え方を押さえておくと、見積り段階で条件を整理しやすくなります。
  3. 納期に余裕を持たせる:通常進行枠に乗せられれば特急割増を避けられ、色校正や修正の時間も確保できます。封入作業の開始日から逆算して、印刷完了日を少なくとも数日前倒しに設定しておくと安全です。
  4. デザイン・印刷・配布をワンストップにする:データのやり取りや責了確認が一本化され、入稿形式の不備による再出力や、納品先の行き違いによる再送といった工程間のロスを減らせます。

印刷のみか、配布まで含めるか

同梱・DM封入が主目的であれば印刷のみのご依頼で問題ありません。弊社は印刷単体での受注にも対応しており、御社の封入作業委託先や倉庫への直送、分納指定も承ります。一方、同じデザインデータを使ってエリア販促へ展開したい場合は、そのままポスティング配布に流用できます。配布分についてはGPSによる配布報告で実際に回ったルートを確認できるため、「本当に配られたのか」が社内報告でも説明しやすくなります。料金は追加費用のない明朗会計で、小ロットから数十万枚規模まで対応可能です。仕様が固まっていない段階でも、サイズ・部数・用途をお伝えいただければ概算をご提示します。法人見積りフォームよりお気軽にご相談ください。

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まとめ|封入・同梱用チラシ印刷の発注チェックリストと無料見積り

封入・同梱用のチラシ印刷は、配布用チラシと違って「封筒や箱という器に収まること」「郵送料の重量区分を超えないこと」「発送オペレーションの現場で扱いやすいこと」の3点が品質の基準になります。デザインの出来栄え以上に、仕様の整合が結果を左右する発注だと考えてください。ここまでの要点を、実務で使える形に整理します。

本文の要点の再整理

  • サイズ・折りは器から逆算する:長形3号ならA4三つ折り、角形2号ならA4そのまま、同梱なら箱の内寸から数ミリ余裕を取る。折り位置と仕上がり寸法を先に確定させる。
  • 紙厚は重量区分とセットで判断:コート90kg前後が封入の定番。封筒・送り状・他同梱物まで含めた総重量を試算し、郵送料の区分を跨がないか確認する。
  • 部数は発送計画から逆算:月間発送数×対象期間に、破損・折り不良・差し替え用の予備(目安3〜5%程度)を加えて算出する。
  • 入稿データは塗り足し・解像度・色設定を統一:塗り足し3mm、画像350dpi前後、CMYK、フォントのアウトライン化を事前に確認する。
  • 納品先と分納条件を先に共有:発送代行会社やセンター直送、搬入時間帯、荷受け可能な梱包単位を見積り段階で伝える。
  • 単価はあくまで目安:部数・用紙・折り加工・色数・納期、さらに時期によって変動するため、仕様を固めたうえで都度見積りを取る。

発注前チェックリスト

  1. 封筒・箱の内寸と、チラシの仕上がりサイズ・折り仕様を書面で確定したか
  2. 封入物一式の総重量を実測または試算し、郵送料区分に収まるか確認したか
  3. 部数に予備分を含めたか、保管場所と在庫期間を決めたか
  4. 両面か片面か、色数・特殊加工の有無を明記したか
  5. 入稿データの形式・解像度・色設定・アウトライン化を確認したか
  6. 色校正の要否と、校了から納品までの日数を逆算したか
  7. 納品先・納品日・時間帯・梱包単位(何枚束・何箱)を指定したか
  8. 分納する場合の回数・各回の部数・追加費用の有無を取り決めたか
  9. 再発注時に同じ仕様で刷れるよう、仕様書とデータを社内で保管したか

なお、複数の訴求パターンを同時に刷る場合は、チラシ印刷で複数デザインを同時発注する際の部数の振り分けの考え方も合わせて整理しておくと、納品先別の仕分けミスを防ぎやすくなります。

仕様が固まっていなくても相談できます

「封筒サイズは決まっているが紙厚が決めきれない」「同梱販促を試したいが部数の目安が分からない」という段階でも問題ありません。封筒・箱の寸法と想定発送数をお知らせいただければ、サイズ・折り・紙厚の候補と概算をご提示します。印刷のみのご依頼にも、印刷から配布までを一括で任せたいご要望にも対応しており、同じ原稿を同梱用とポスティング配布用に振り分ける設計もまとめてご相談いただけます。

部数や仕様からの概算は料金シミュレーターで、詳細な条件を含むお見積りは料金・お見積りページからご確認ください。発送計画に合わせた仕様提案や分納のご相談は、法人向け無料査定・お問い合わせより承ります。お気軽にご相談ください。

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よくある質問(FAQ)

Q. 封入用チラシの紙厚は何kgを選べばいいですか?
A. 目安として、DM封筒への封入なら軽さを優先して90kg前後(コート紙)、商品同梱で高級感や折れ対策を重視するなら110〜135kg前後が選ばれやすい傾向です。ただし封筒一式の合計重量で郵送料区分が変わるため、紙厚を1ランク変えた場合の総額を試算してから決めるのが安全です。数グラムの差で区分をまたぐこともあるので、本番前にサンプルで重量を実測することをおすすめします。
Q. ポスティング用のチラシと同じデータを封入用に使い回せますか?
A. データ自体は流用できますが、用途ごとに版を分けるほうが実務的です。ポスティングは知らない相手に数秒で伝える構成、封入・同梱はすでに接点のある相手に詳しい情報を届ける構成と、求められる設計が異なるためです。どうしても1種類で運用する場合は、折り線をまたぐ位置に重要な文言やQRコードを置かないなど、封入時の制約に合わせて調整しておくと失敗しにくくなります。
Q. 印刷だけを依頼して、配布は自社やDM発送代行で行うことはできますか?
A. 可能です。印刷のみの発注や、本社・倉庫・発送代行会社など複数拠点への分納に対応できるケースは多く、納品先と希望日を発注時に伝えておくとスムーズです。単価は部数・用紙・納期・加工によって変動するため、あくまで目安として見積りで確認してください。将来的に新規層へも広げたい場合は、同じデータを活用してポスティングを併用する方法もあります。


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