自作テンプレートのチラシデータは、多くの印刷会社でそのまま入稿できます。ただし塗り足し・解像度・フォント埋め込み・カラーモードの4点を書き出し設定で満たしていないと再入稿になりやすく、入稿前の確認が目安となります。
この記事でわかること
- PDF・画像・オフィスソフトなど形式別の受付可否と注意点
- 塗り足しは上下左右3mm、重要要素は内側3〜5mm以上が目安
- 入稿前に印刷会社へ確認したい受付形式・サイズなど4項目
- オフィスソフトやデザインツールでの塗り足し設定の手順
「社内でチラシのデザインを作ったので、そのまま印刷に回したい」——販促担当者の方からよくいただくご相談です。最近はオフィスソフトやブラウザ上で使えるデザインツールのテンプレートが充実し、専門ソフトがなくても見栄えのするチラシが作れるようになりました。実際、自作データでの入稿は多くの印刷会社で受け付けられており、当社でも印刷のみのご依頼に対応しています。
ただし、画面で問題なく見えるデータが、そのまま綺麗に刷れるとは限りません。塗り足しがない、画像が粗い、フォントが別の書体に置き換わる、色味が想像と違う——こうしたトラブルの大半は、入稿前の数分のチェックで防げるものです。本記事では、自作テンプレートから入稿までの流れを、塗り足し・解像度・フォント・カラーモードという4つの実務ポイントを軸に整理します。あわせて、再入稿が発生すると納期がどれだけ延びるのか、A4両面カラーを1万〜3万枚刷る場合の費用・納期の目安(エリア・時期により変動)もご紹介します。
自作テンプレートのチラシデータは入稿できる?対応範囲とよくある誤解
結論からお伝えすると、自社でデザインしたチラシデータは、多くの印刷会社でそのまま入稿できます。当社でも配布とセットではなくチラシ印刷だけの依頼を承っており、無料テンプレートやデザインツールで作ったデータをお持ち込みいただくことが可能です。ただし「作れたから印刷できる」とは限らず、書き出し設定の違いで再入稿になるケースは少なくありません。まずは対応範囲と、担当者がつまずきやすい誤解を整理しておきましょう。
受け付けられやすいデータ形式と、それぞれの注意点
- PDF形式:最も推奨されやすい形式。フォント埋め込みや塗り足しの有無は書き出し設定に依存するため、設定確認が必須です。
- 画像形式(JPEG・PNGなど):扱いやすい一方、解像度が足りないと印刷でぼやけます。原寸で350dpi相当を目安に作成します。
- オフィスソフト形式(ワード・パワーポイントなど):受付可の会社も多いですが、環境によってフォントやレイアウトが置き換わる可能性があります。PDF化して入稿するのが安全です。
- デザインツールからの書き出し:ブラウザ型のツールは初期設定がRGB・塗り足しなしの場合があり、印刷用の書き出しオプションを選ぶ必要があります。
誤解1:テンプレートを使えばそのまま印刷できる
テンプレートはあくまで版面のガイド(文字や写真を置く目安)であり、印刷用データの要件をすべて満たすものではありません。仕上がりサイズ・塗り足し・トンボ(断裁位置を示すマーク)の有無は、最終的な書き出し設定で決まります。テンプレート上では端まで色が敷かれていても、書き出し時に塗り足しを含めなければ、断裁後に白フチが出ることがあります。
誤解2:PDFにすれば安全
PDFは安定した形式ですが、万能ではありません。フォントが埋め込まれていないPDF、画像が圧縮されて解像度が落ちたPDF、RGBのまま書き出されたPDFはいずれも起こり得ます。PDFにした後は、拡大表示して文字のにじみや画像の粗さ、端の塗り足し幅を目視で確認してください。
入稿前に印刷会社へ確認すべき4項目
- 受付形式:PDF以外に対応しているか、オフィスソフト形式は可か。
- 仕上がりサイズ:A4・B5・A3二つ折りなど、仕上がり寸法と折り位置の指定方法。
- 塗り足し幅:一般的には上下左右3mm程度が目安ですが、会社によって指定が異なります。
- カラーモード:CMYK指定か、RGB入稿でも変換対応してもらえるか。
この4点を先に確認しておくだけで、差し戻しの大半は防げます。なお印刷のみの依頼でも、その後の配布を見据えて紙質(光沢紙・マット紙・薄手のコート紙など)や枚数、納品の分け方を相談することは可能です。ポストでの見え方や雨天時の扱いまで考えると、用紙選びは反響にも関わる要素。自作データでも、仕様の相談は遠慮なくお寄せください。
自作データのチラシ、次に決めることは?
3つの質問に答えると、配布の進め方の目安がわかります(約30秒)
質問 1 / 3
チラシ配布の検討はどの段階?
当てはまる方を選んでください
質問 2 / 3
配布エリアと枚数の見通しは?
当てはまる方を選んでください
質問 3 / 3
配布の時期や継続予定は?
当てはまる方を選んでください
診断結果:サイズ・エリア・枚数で費用の目安を比べる進め方がおすすめです
自作テンプレートのデータは、塗り足し・解像度・フォント埋め込み・カラーモードを確認してから入稿すると安心です。配布面は、チラシのサイズと配りたいエリア、枚数という条件を変えながら費用の目安を並べて比べてみてください。条件ごとの違いが見えると、社内での検討材料として整理しやすくなります。入稿データの仕様確認とあわせてご相談いただけます。
診断結果:エリアと枚数を伝えて配布プランを相談するのがおすすめです
配るエリアと枚数の見通しがあるなら、具体的な見積りと配布プランの相談に進めます。印刷のみのご依頼にも対応しており、紙質や納品の分け方、受付形式や仕上がりサイズといった仕様もあわせて確認できます。塗り足しやフォントの状態を整えたうえでご相談いただくと、入稿から印刷、配布までの段取りを組み立てやすくなります。
塗り足しと余白設計|断裁でデザインが切れるのを防ぐ
自作テンプレートの入稿で最も多いトラブルが、刷り上がったチラシの端に白い筋が出たり、ロゴや連絡先が切れてしまう事故です。原因のほとんどは「塗り足し(裁ち落とし)」と「安全マージン」の設計不足にあります。印刷は仕上がりサイズより大きな紙に刷り、最後に機械で断裁して仕上げます。この断裁には数ミリ単位の誤差が必ず発生する前提で、データ側に余裕を持たせておく必要があります。
塗り足しは上下左右3mmが目安
A4仕上がり(210×297mm)のチラシであれば、一般的には上下左右それぞれ3mmずつ塗り足しを付け、216×303mmのサイズでデータを作ります。背景色のベタ塗りや写真を紙の端まで見せたいデザインでは、この3mm分まで背景や写真を伸ばしておくことが必須です。仕上がり線でぴったり止めてしまうと、断裁がわずかに外側へズレた瞬間、端に紙の白地が細い線となって現れます。逆に、白フチのデザインで端まで色が乗らない設計なら、塗り足しの重要度は下がりますが、入稿先の仕様に合わせて付けておくほうが無難です。
切れては困る要素は内側3〜5mm以上に
塗り足しと対になるのが安全マージンです。文字・ロゴ・電話番号・QRコード・クーポンの切り取り線など、欠けると意味が通らない要素は、仕上がり線から内側へ最低3mm、できれば5mm以上離して配置します。特に次の設計は失敗しやすいので注意してください。
- 紙端ギリギリの枠線:数ミリのズレで左右の枠幅が不均等になり、見た目が大きく崩れる
- 端に寄せた住所・地図:切れると来店導線そのものが失われる
- 両面で位置を合わせたデザイン:表裏の見当ズレも数ミリ発生する前提で余裕を持たせる
オフィスソフト・デザインツール別の作り方
オフィスソフトの多くは塗り足し付きのページ設定ができません。その場合は次の手順が現実的です。
- 用紙サイズをユーザー定義で216×303mm(A4+塗り足し3mm)に設定する
- 余白をゼロにし、背景や写真は用紙いっぱいまで配置する
- 仕上がり線(端から3mm内側)と安全線(端から6〜8mm内側)の位置を意識し、文字は安全線より内側に収める
- PDFで書き出し、実寸サイズになっているか確認する
デザインツールを使う場合は、ドキュメント作成時に裁ち落とし3mmを指定し、書き出し時に「裁ち落とし設定を使用」「トンボを含める」といったオプションを有効にします。トンボ(トリムマーク)が付いていれば、印刷会社側で仕上がり位置を正確に判断できます。
入稿前のチェックポイント
- データ全体のサイズが仕上がり+塗り足し分になっているか
- 背景・写真が塗り足し領域まで伸びているか(白が残っていないか)
- 文字・ロゴが端から十分離れているか
- 表裏で天地(上下の向き)が揃っているか
この4点を確認するだけで、再入稿の多くは防げます。仕様が不安なときは、発注前に印刷会社へテンプレートや推奨サイズを確認しておくと安心です。あわせて大量部数の入稿データチェック項目も押さえておくと、刷り直しによる費用と納期のロスを避けられます。
解像度と画像の扱い|画面では綺麗なのに印刷でぼやける原因
自作テンプレートでの入稿トラブルで最も多いのが、画像の解像度不足です。パソコンやスマホの画面は一般に72〜96dpi程度の密度で表示されているのに対し、印刷は実寸で300〜350dpi程度が目安とされます。つまり、画面で十分きれいに見えている画像でも、印刷に必要な情報量は3〜4倍近く足りていないことがあるのです。Webサイトからコピーした写真、SNSに投稿した画像、スマホのスクリーンショットが印刷で粗く出るのは、この基準の違いが原因です。
拡大すると実効解像度は下がる
もうひとつ見落としやすいのが、配置後の拡大です。画像の総ピクセル数は変わらないため、レイアウト上で大きく引き伸ばすほど1インチあたりのドット数は減ります。考え方はシンプルで、元画像の実効解像度 ÷ 拡大倍率 = 印刷時の実効解像度です。
- 300dpi相当の画像を200%に拡大 → 実効150dpi(ぼやけます)
- 150dpi相当の画像を50%に縮小 → 実効300dpi(問題なし)
逆に言えば、小さく配置する分には安全側に働きます。写真をトリミングして一部だけ使う場合も、使う範囲のピクセル数で判断してください。
入稿前にできる確認手順
- 画像の元ファイルを開き、ピクセル数(例:2400×1600px)を確認する。
- チラシ上の配置サイズをミリで測り、インチ換算(25.4mmで1インチ)して割り算し、実効解像度を出す。例えば幅203mm(約8インチ)に2400pxなら約300dpiです。
- 書き出したPDFを実寸100%表示にして、写真の輪郭や細い文字がにじんでいないか目視する。拡大表示では判断を誤りやすいので、まず100%が基本です。
- 気になる箇所は400%程度まで拡大し、四角いモザイク状のブロックノイズ(圧縮の劣化)が出ていないかも見る。
ロゴ・地図・QRコードは写真と別扱い
ロゴマークや地図、罫線や細い文字は、写真と違って輪郭のシャープさが命です。可能なら拡大しても劣化しないベクターデータ(AI形式やEPS、SVGなど)を使い、画像しか手元にない場合は実寸の2倍以上のピクセル数を用意しておくと安心です。
QRコードは特に注意が必要です。データ量が多いQRコードはセルが細かくなるため、小さく配置したり、画像として圧縮したりすると読み取り精度が落ちます。入稿前に実際の印刷サイズで試し出力し、複数の機種のカメラで読み取りテストを行ってください。周囲の余白(クワイエットゾーン)を確保すること、背景写真の上に重ねないことも読み取り率を保つポイントです。
写真は「やや明るめ」に調整する
発光している画面と、インキを紙に乗せる印刷では見え方が異なり、特に暗部は印刷で沈みがちです。モニターで「ちょうどいい」と感じる明るさだと、刷り上がりでは暗く重たい印象になることがあります。一般的な対策として、人物や料理の写真は明るさ・コントラストをわずかに明るめへ寄せ、黒く潰れた影の階調を少し起こしておくと、仕上がりのイメージとのズレが小さくなります。色味の再現が重要な商材では、色校正での仕上がり確認を利用し、本番前に実物で判断する方法も検討するとよいでしょう。
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フォントの文字化け・置換を防ぐ|アウトライン化とPDF埋め込み
自作データの入稿トラブルで最も件数が多いのが、実はフォント関連です。塗り足しや解像度は目視で気づきやすいのに対し、フォントの問題は自分のパソコンの画面では一切異常が見えないため、印刷会社側でデータを開いた瞬間に初めて発覚します。再入稿や納期遅延の原因になりやすい領域なので、仕組みから理解しておきましょう。
なぜ文字が化ける・勝手に別書体になるのか
デザインソフトの文字データは「この位置に、この書体で、この文章を表示せよ」という指示情報にすぎません。表示に必要な書体ファイルは、開く側のパソコンに入っているものが使われます。つまり、自分のパソコンにインストールされている書体が印刷会社の環境に無ければ、ソフトが自動的に別の書体へ置き換えます。
置換が起きると、こんな症状が出ます。
- 明朝体で組んだ見出しがゴシック体に変わり、印象がまったく違う仕上がりになる
- 文字幅が変わって改行位置がずれ、キャッチコピーが2行に折り返す
- テキストボックスから文字があふれ、電話番号や住所の末尾が消える
- 環境依存文字や丸数字が「□」「?」などに化ける
対策1:文字のアウトライン化(図形化)
イラストレーターなどのデザインソフトを使う場合の基本は、文字をアウトライン化して図形データに変換する方法です。文字が「線と面の集合」になるため、相手の環境に書体が無くても形が変わりません。手順の考え方は次のとおりです。
- テキストの編集をすべて終え、誤字脱字と電話番号・住所・営業時間を校正する
- 作業用データを別名保存し、修正できる状態のファイルを必ず手元に残す
- ロックや非表示のレイヤーを解除し、すべてのオブジェクトを選択してアウトライン化する
- アウトライン化後、再度ファイル内に文字データが残っていないか確認する
注意点は、アウトライン化すると後から文字を打ち替えられなくなることです。「価格だけ差し替えて増刷したい」という場面で作業用データが無いと、作り直しになります。別名保存の運用は必ず徹底してください。
対策2:PDF書き出し時のフォント埋め込み
PDF入稿の場合は、書体データそのものをPDFの中に同梱する「埋め込み」を行います。印刷用のプリセット(PDF/X系など)で書き出すと、通常は埋め込まれた状態になります。書き出し後はPDFのプロパティでフォント一覧を開き、すべての書体に「埋め込みサブセット」等の表記があるかを確認しましょう。
ただし、次のようなケースでは埋め込みが外れることがあります。
- オフィスソフトの簡易的なPDF保存機能では、埋め込み設定が初期状態でオフになっている場合がある
- ライセンス上、埋め込みが許可されていない書体が含まれている
- 無料配布フォントの一部で、商用利用や埋め込みに制限がある
心配な場合は、印刷会社へ入稿する前に別のパソコンでPDFを開き、レイアウトが崩れていないか見てもらうのが確実です。
読みやすさの観点でのフォント選び
データが正しく出力できても、印刷で潰れてしまっては意味がありません。実務上は以下を目安にしてください。
- 本文は概ね7〜8ポイント以上を目安にする。ポスティングで配布するチラシは屋外や玄関先で短時間に読まれるため、9ポイント前後あると安心
- 極端に細いウエイトの明朝体は、小さい文字だと線が飛んで読みにくくなる
- 濃い色の背景に白抜き文字を置く場合、インキのにじみで潰れやすいため、文字を太めにするか太いゴシック体を選ぶ
- 電話番号や問い合わせ先は、装飾よりも視認性を優先する
フォント以外の項目も含めた確認は、チラシ印刷の入稿データ注意点も合わせて見ておくと、再入稿のリスクをさらに下げられます。
カラーモードの違い(RGBとCMYK)と色味のズレを減らす工夫
自作データで最も多い「思っていた色と違う」というトラブルは、画面と印刷で色の作り方そのものが違うことが原因です。パソコンやスマホの画面はRGB(赤・緑・青の光の三原色)で、光を足して明るい色を作ります。一方、チラシ印刷はCMYK(シアン・マゼンタ・イエロー・ブラックの4色インキ)で、インキを重ねて色を再現します。RGBのほうが表現できる色の範囲が広いため、画面で鮮やかに見えていた蛍光系の青・緑・ピンク、ビビッドなオレンジなどは、印刷すると一段くすんだ落ち着いた色に転ぶことがあります。これは印刷不良ではなく、表現方式の違いによる避けられない差です。
テンプレート系ツールはRGB書き出しが基本
オンラインのデザインツールやオフィスソフトは、画面表示を前提にしているためRGBのまま書き出されるのが一般的です。その場合、印刷会社側でCMYKに自動変換してから刷ることになり、変換の過程で色が動きます。「自作テンプレートのデータは入稿できるが、色はある程度変わりうる」と事前に理解しておくことが、再入稿や刷り直しを防ぐ第一歩です。
色ズレを小さくする実務的な工夫
- 可能ならCMYKで作成する:CMYK設定ができるソフトなら最初からCMYKで組み、作業中から印刷に近い色で判断する。
- ブランドカラーはCMYK値で指定する:ロゴや指定色は「C100 M70 Y0 K0」のように数値で管理し、毎回同じ値を使う。複数媒体で色がバラつくのを防げる。
- 黒ベタの使い分け:細い文字や小さな文字は単色黒(K100)にする。4色が少しでもずれると文字が滲んで見えるためです。大きな面の黒は、深みを出すために他の色を少し足したリッチブラックが向きますが、インキ量が増えるので裏移りや乾きに注意します。
- 濃い色の上の小さな白文字は避ける:細い白抜き文字は版ズレで潰れやすく、可読性が落ちます。白抜きにするなら太めの書体・大きめの級数にします。
- 蛍光色に頼らない配色:鮮やかさで目立たせるより、余白とコントラストで視認性を確保するほうが印刷では安定します。
紙質でも発色は変わる
同じデータでも、表面に光沢があるコート紙は発色が良く写真が映え、マットコート紙は落ち着いた色味で文字が読みやすく、上質紙はインキが紙に染み込むため全体にやや沈んだ仕上がりになります。ポスティング用チラシで写真を主役にするならコート系、文章量が多いなら読みやすさ重視でマット系、といった選び方が現実的です。
厳密に色を合わせたいときは色校正
どうしても色を詰めたい場合は、実際に使う紙に試し刷りする本紙校正や、簡易的な色校正を依頼する方法があります。ただし校正には通常、数日程度の日数と別途費用が追加になるのが一般的です(目安であり、部数・用紙・時期により変動します)。詳しい進め方は色校正の実務ガイドも参考に、スケジュールに余裕があるときだけ組み込むのが現実的です。校正を行わない場合は、「多少の色差は許容する」前提で、文字の可読性と情報設計を優先してデザインするのが失敗の少ない進め方です。
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再入稿を防ぐ入稿前チェック手順と、費用・納期の目安
入稿データに不備が見つかると、印刷会社から差し戻しとなり、修正データを再入稿することになります。このとき注意したいのが、多くの印刷会社では再入稿の時点で受付順が付け直されるという点です。つまり、印刷機のスケジュールに並び直すことになり、納期が1〜3日、繁忙期なら1週間近く後ろ倒しになることも珍しくありません。オープン日やセール初日に合わせて配布日を決めている販促では、チラシが間に合わないという最悪の事態につながります。入稿前の15分の確認が、数日の遅延を防ぐと考えてください。
入稿直前に確認したい10項目チェックリスト
- 仕上がりサイズ:A4(210×297mm)など、発注した寸法とデータが一致しているか。
- 塗り足し:四辺に3mm程度の塗り足しが付いているか。背景色や写真が端まで伸びているか。
- 安全マージン:文字やロゴが仕上がり線から3〜5mm内側に収まっているか。
- 解像度:配置画像が実寸で300〜350dpi程度あるか。ウェブから取得した画像を拡大していないか。
- フォント処理:アウトライン化、またはPDFへのフォント埋め込みが済んでいるか。
- カラーモード:CMYKに変換済みか。RGB画像が残っていないか。
- 両面の天地方向:表裏で上下が逆になっていないか(特に縦横混在のレイアウト)。
- 表裏の取り違え:ファイル名と実際の面(おもて・うら)が一致しているか。
- 記載内容の誤字:電話番号、住所、営業時間、価格、定休日。特に電話番号は1桁違うだけで反響がゼロになります。
- 日付とQRコード:キャンペーン期限の曜日が実際のカレンダーと合っているか。QRコードは印刷前に実機のスマートフォンで読み取りテストを行う。
ダブルチェックと印刷会社のデータチェックを使う
誤字は、作った本人には見えにくいものです。デザイン担当以外の第三者が、紙に出力した状態で声に出して読み合わせる方法が有効です。電話番号は実際にかけてみる、URLは実際に開いてみる、という「動作確認」まで行うと安心です。社内で承認フローを組み、最終的に責任者が押印・署名してから入稿する運用にすると、担当者の思い込みによるミスを減らせます。
また、多くの印刷会社は入稿後にデータチェックを行います。塗り足し不足やサイズの微差など軽微なものは先方で補正してもらえる場合もありますが、文章の内容や画像の差し替えは対象外です。どこまで対応してもらえるかは事前に確認し、不安な点があれば入稿時のコメント欄に明記しておくとやり取りが早く進みます。詳細な観点は大量部数の入稿データ注意点もあわせて確認すると整理しやすくなります。
費用と納期の目安
A4両面カラーの場合、枚数が増えるほど1枚あたりの単価は下がる傾向にあります。版や印刷機のセットアップにかかる固定費が多数の枚数に分散されるためで、1,000枚と1万枚では1枚単価が大きく変わります。当社は1万〜3万枚規模の大ロット印刷を得意としており、印刷からポスティングまでワンストップで手配することで、配送や中間コストを抑えやすい体制を取っています。
納期は、データ不備がない前提で入稿から出荷までおおむね3〜7営業日が目安です。ただし紙種(光沢・マットなど)、折りなどの加工の有無、年末年始や期末といった繁忙期によって変動します。配布日から逆算し、入稿日は少なくとも1週間以上の余裕を持って設定しておくことをおすすめします。正確な費用・納期はエリアや仕様によって変わるため、見積もり時にご確認ください。
かんたん診断自作データのチラシ、次に決めることは?30秒でチェック ▲
まとめ|自作データでも安心して入稿するために
自作テンプレートで作ったチラシデータは、要件さえ満たしていれば問題なく入稿できます。デザイン会社に依頼しなければ印刷できないということはなく、実際に多くの事業者が自社で作成したデータをそのまま入稿しています。重要なのは「見た目が整っているか」ではなく「印刷機で正しく再現できる形式になっているか」という一点です。
押さえるべきは4つのポイント
- 塗り足し:仕上がりサイズの外側に3mm程度の余白を伸ばし、文字や重要な要素は断裁ラインから5mm以上内側に収める。
- 解像度:実寸で原則350dpi前後。ウェブからダウンロードした画像や、拡大して使った写真はぼやけやすいので差し替える。
- フォント:アウトライン化、またはフォントを埋め込んだPDFで書き出す。文字化け・書体置換の大半はここで防げる。
- カラーモード:CMYKで作成する。RGBのまま入稿すると、鮮やかな青や蛍光色がくすんで見えることがある。
入稿前チェックを習慣にする
- 仕上がりサイズと向き(天地)が指定どおりか確認する。
- 塗り足し・文字位置の安全領域を目視で確認する。
- 画像を原寸100%表示にして粗さがないか見る。
- フォントのアウトライン化/埋め込みを確認する。
- カラーモードと総インキ量、小さな白文字の細り具合を確認する。
- 書き出したPDFを一度開き直し、表示崩れがないか最終確認する。
再入稿が発生すると、その分だけ印刷スケジュールが後ろにずれ、配布開始日にも影響します。逆に言えば、上記のチェックを10分かけて行うだけで、納期遅延のリスクは大きく下げられます。判断に迷う項目があれば、推測で進めず入稿前に印刷会社へデータを見せて相談するのが結果的に最短ルートです。より細かな注意点は大量部数の入稿データチェックもあわせて参考にしてください。
印刷だけ・印刷+配布、どちらも相談できます
ポスティングくんは、印刷のみのご依頼にも対応しています。特にA4両面カラー1万〜3万枚前後のロットを得意としており、自作データの可否確認から対応可能です。印刷から配布まで一括でご依頼いただければ、入稿・刷り上がり・配布完了報告まで窓口が一つにまとまり、納品先の調整や枚数の受け渡しといった手間もかかりません。配布についてはGPSによる配布報告で実際に配られたことを確認でき、明朗会計で見積り後に追加料金が発生することもありません。
なお、費用や納期はエリア・枚数・用紙・時期(繁忙期かどうか)によって変動する目安です。正確な条件は個別のお見積りでご確認ください。
自作したチラシデータが入稿できるかの可否確認、印刷のみのご相談、印刷から配布までの一括プランまで、無料査定・法人お見積りを承っております。データをお持ちのうえ、お気軽にお問い合わせください。
ポスティングを依頼する前に
よくある質問(FAQ)

