稟議が止まる主因は金額ではなく根拠不足です。見積もりを用紙・部数・加工・納期・配送の5項目に分解し、部数の根拠や相見積もりの条件統一、追加費用の発生条件を明記すると、承認の往復を減らしやすくなります。
この記事でわかること
- チラシ印刷の稟議が差し戻される5つの典型パターン
- 見積もりを用紙・部数・加工・納期・配送の5項目に分解する方法
- 上長・経理・購買で異なる確認ポイントと資料への反映の仕方
- 相見積もりで条件を揃えるコツと、校了日起点で納期を書く考え方
「チラシを印刷したいが、まず社内の稟議を通さないと発注できない」——販促や総務のご担当者から、こうしたご相談をよくいただきます。印刷会社から届いた見積書をそのまま回覧しても、「この加工は本当に必要なのか」「他社と比べたのか」「部数の根拠は」と差し戻しになり、入稿スケジュールが後ろ倒しになる。印刷物の発注は、価格そのものより社内説明のしやすさでスピードが決まる場面が少なくありません。
この記事では、チラシ印刷を社内で発注するために必要な見積項目の整理の仕方、相見積もりで条件を揃えるポイント、部数変更が費用に与える影響、そして稟議書・申請資料に落とし込む際の書き方を、実務の手順に沿って解説します。金額はあくまで目安レンジと変動要因としてお示しし、断定はしません。印刷のみの発注でも使える内容ですので、配布は自社で行う場合やすでに配布業者が決まっている場合にもご活用ください。
なぜチラシ印刷の稟議は止まるのか|差し戻しになる5つの理由
チラシ印刷の社内発注で稟議が止まるとき、原因は「金額が高いから」ではないケースがほとんどです。承認者が見ているのは価格そのものではなく、その金額を支出する根拠・他社との比較・想定されるリスクの3点。ここが書かれていないと、金額の大小にかかわらず「もう少し情報をください」と差し戻されます。逆に言えば、見積もりの項目を整理して判断材料の形に組み替えるだけで、承認までの往復は大きく減らせます。
差し戻しになる5つの典型パターン
- 部数の根拠が書かれていない/「3万枚」とだけ書かれ、配布計画と紐づいていない。どのエリアに何枚配るか、予備は何枚か、在庫として何枚残すかが不明だと、承認者は部数の妥当性を判断できません。
- 見積項目がまとめ書きになっている/「印刷一式◯◯円」の表記では、用紙代・刷版代・加工費・配送費の比率が分からず、どこを削れるかの議論ができません。経理からは勘定科目の切り分けができないと指摘されます。
- 相見積もりの条件がバラバラ/A社はコート90kg・納期7営業日、B社はマットコート110kg・納期5営業日では、安い高いを比較しても意味がありません。購買部門が最も嫌う差し戻し理由です。
- 納期とスケジュールが曖昧/入稿日・校了日・納品日・配布開始日が明示されず、遅れた場合に何が起きるか(販促イベントに間に合わない、配布枠が押さえられない)が読めない。
- 追加費用の発生条件が未記載/データ修正、再校、特急対応、宛先追加などで費用が増える可能性に触れていないと、後日の追加申請で「最初に書いておくべきだった」と信用を落とします。
承認者は立場ごとに別のことを見ている
- 上長(事業部門):費用対効果。1枚あたりいくらで、想定される反響率や問い合わせ件数の目安はどの程度か。前回施策との比較があると通りやすい。
- 経理:支払条件(締め・支払サイト)、勘定科目(広告宣伝費か販売促進費か)、計上月、予算残高との整合。
- 購買・調達:相見積もりの社数と条件の揃え方、発注先の選定理由、継続取引の場合の単価推移。
つまり稟議資料は見積書の写しではなく、判断材料の整理です。同じ見積書でも、上長向けには部数と効果、経理向けには支払条件、購買向けには比較条件を前面に出す構成にするだけで、質問の数が減ります。
資料作成を早めるコツ
着手前に料金の目安レンジを先に把握しておくと、資料作成のスピードが大きく変わります。おおよその単価が分かっていれば、部数パターンごとの概算を先に埋めてから正式見積もりを取り寄せられるため、社内調整と見積取得を並行できるからです。ポスティングくんでは料金シミュレーターと無料のお見積りをご用意しており、A4両面カラーの印刷から配布までの概算を事前に確認できます。見積項目の分解方法については、チラシ印刷の見積もり項目の内訳と比較のコツもあわせて確認しておくと、稟議資料の精度が上がります。なお金額はエリア・枚数・時期により変動するため、資料には必ず「目安」と明記し、確定金額は正式見積もりで差し替える前提を書き添えておくと安全です。
稟議用の資料づくり、今どの段階は?
三つの質問に答えると、見積り取得の進め方が分かります(約30秒)
質問 1 / 3
社内での検討はどの段階ですか
当てはまる方を選んでください
質問 2 / 3
配るエリアはどこまで決まっていますか
当てはまる方を選んでください
質問 3 / 3
印刷と配布の進め方のイメージは
当てはまる方を選んでください
診断結果:サイズ・エリア・枚数から目安を出す進め方がおすすめです
稟議が止まりやすいのは、金額よりも根拠が足りないときです。まずはチラシのサイズ・配布エリア・枚数という条件を揃え、配布費用の目安を確認してみてください。条件別に並べておくと、用紙や納期を変えたときの差も社内で説明しやすくなります。料金シミュレーターで概算を押さえながら、部数パターンの比較表を先に作る進め方が向いています。
診断結果:エリアと枚数を伝えて見積りを相談する進め方がおすすめです
配布エリアと枚数の見通しが立っているなら、その条件をそのままお伝えいただくのが近道です。首都圏・大阪・福岡・仙台を中心に、印刷のみのご依頼から配布までのご相談まで承ります。稟議資料に添えやすい部数別の比較見積りもご用意できますので、希望納期や納品先、加工の有無とあわせてお知らせください。
稟議に必要な見積項目を5つに分解する|用紙・部数・加工・納期・配送
チラシ印刷の見積書は「印刷一式」と書かれていることが多く、そのまま稟議に回すと必ず「内訳は?」と差し戻されます。承認者が判断できる粒度は、用紙・部数・加工・納期・配送の5項目です。この5つを分けて書くだけで、金額の根拠が説明でき、質問への回答もその場で返せます。法人向けの内訳の読み方はチラシ印刷の見積もり項目の解説も参考になります。
(1) 用紙|紙種と斤量で単価と印象が変わる
よく使われるのはコート紙(光沢あり・写真が鮮やか)、マットコート紙(落ち着いた質感・文字が読みやすい)、上質紙(筆記可・ざらついた手触り)の3種です。斤量は90kg・110kg・135kgあたりが一般的で、数字が上がるほど厚く、単価も上がります。ポスティング用途では、薄すぎるとポスト投函時に折れやすく印象を損ね、厚すぎると重量が増えて配送費や取り回しに影響します。A4片面訴求なら90kg、写真主体で高級感を出すなら110〜135kgが検討ラインです。
稟議書の記載例:「用紙:コート紙90kg(マットコート110kgは+○%/質感重視の場合の代替案)」
(2) 部数|単価構造が変わる境目を示す
A4両面カラーは、部数が増えるほど1枚あたり単価が下がります。製版・インキ調整・段取りといった固定費が部数で割られるためです。小ロット(数千枚)はオンデマンド印刷、大ロット(1万枚以上)はオフセット印刷に切り替わることが多く、この境目で単価の下がり方が変わります。稟議では「1万枚/2万枚/3万枚」の3段階で総額と1枚単価を並べ、なぜその部数を選んだか(配布エリアの世帯数から逆算)を添えると説得力が出ます。
記載例:「部数:20,000枚(1万枚比で1枚単価▲○円、配布対象世帯数19,800に対応)」
(3) 加工|単価だけでなく納期にも効く
二つ折り・巻き三つ折り、クーポン切り離し用のミシン目、耐久性を上げるPP加工、角丸カットなどがオプションです。加工は1枚あたり数十銭〜数円の加算になるうえ、工程が1つ増える=納期が1〜3営業日延びる点を見落としがちです。折り加工の有無は配布単価にも関わるため、配布業者にも事前共有します。
記載例:「加工:巻き三つ折り(クーポン切り取りのためミシン目1本/加工費+○円、納期+2営業日)」
(4) 納期|通常・短納期・特急を区分して書く
納期は「入稿日」ではなく「校了日」起点で数えます。通常は校了から5〜7営業日、短納期は3営業日前後、特急は翌日〜2営業日といった区分が一般的で、短縮するほど割増が乗ります。稟議では通常納期の金額を本線、特急を予備案として併記し、「社内校了が○日を過ぎた場合は特急扱いで+○円」と条件を明記しておくと、遅延時の再稟議を避けられます。
(5) 配送|納品先の数と直送可否を明記する
見落としが最も多いのが配送費です。確認すべきは、納品先が1か所か複数か、配布業者の倉庫へ直送するか自社で一旦受けるか、時間指定やチャーター便が必要か、搬入にエレベーターや台車が使えるかの4点。2万枚のチラシは重量・容積ともにかなりのもので、自社オフィスに届けると保管場所に困り、再発送費が二重にかかります。原則は印刷会社から配布業者への直送が最も安く確実です。
記載例:「配送:印刷会社より配布業者倉庫へ直送(1か所・時間指定なし/送料○円込み)」
この5項目を1行ずつ書き出すだけで、見積書は稟議資料として機能します。各行に「選んだ理由」と「代替案との差額」を添えておくことが、質問を先回りして潰すコツです。
A4両面カラー1万〜3万枚の費用感|目安レンジと変動要因の示し方
稟議でもっとも多く扱われるのが、A4両面カラー・コート紙のチラシです。ここでは特定の金額を断定せず、「どういう条件で費用が動くのか」を説明できる形に整理します。印刷費はエリア・枚数・時期・用紙・納期によって変動するため、稟議書に書くべきは「確定額」ではなく「目安レンジと変動条件」です。
部数が増えると単価構造が変わる
オフセット印刷は版を作る初期費用(製版・刷版)があり、これを部数で割る構造です。そのため1枚あたり単価は部数が増えるほど下がる傾向があります。1万枚台では初期費用の比率が相対的に大きく、3万枚台になると紙代と印刷実費の比率が高まり、単価の下がり方は緩やかになります。つまり「1万枚の単価×3=3万枚の金額」にはならず、3万枚のほうが総額は増えても1枚単価は下がるのが一般的です。稟議では、1万枚・2万枚・3万枚の3点の見積もりを並べ、総額と1枚単価の両方を示すと、上長が部数判断をしやすくなります。
見積もりが動く5つの変動要因
- 用紙の種類と斤量:コート紙・マットコート紙・上質紙の違い、および90kg・110kgなどの厚みで紙代が変わります。厚い紙は高級感が出る反面、配布時の重量も増えます。
- 納期の余裕:年末年始、新生活シーズン(2〜4月)、決算期は印刷会社が混み合い、特急対応は割増になることがあります。通常進行で組めるかどうかが金額に直結します。
- データ入稿形式:完全データ入稿か、デザイン制作込みかで総額が変わります。社内にデータがある場合はその旨を見積依頼時に明記します。
- 配送先の数と地域:1か所納品か、複数拠点への分納かで送料が変わります。分納は箱数・梱包指示も必要です。
- まとめ発注:同時期の他の印刷物(名刺・DM・ポスターなど)と合わせて発注すると、全体としてコストを抑えられる場合があります。
稟議書には「幅が出る条件」を注記する
実務上のコツは、稟議書に「単価×部数=総額」だけを書かないことです。その下に「※用紙変更・納期短縮・分納先追加が生じた場合、総額が変動する可能性があります(上限◯%を想定)」という注記を一行入れておきます。こうしておくと、後から仕様変更が発生しても再稟議ではなく差額申請で処理しやすくなり、スケジュールの遅延を防げます。逆に金額を1円単位で断定して通した稟議は、少しの変更で差し戻しになりがちです。チラシ印刷の見積もり項目の内訳を押さえたうえで、変動幅をあらかじめ織り込んでおきましょう。
印刷のみの発注・ワンストップ発注という選択
当社では、配布を伴わない印刷のみのご依頼にも対応しており、A4両面カラー1万〜3万枚のロットを多く扱っています。デザイン・印刷・ポスティングまでをまとめてご依頼いただくと、配布エリアの最適化によって無駄な印刷部数を減らせる、小ロットから対応できる、まとめ発注の割引が適用できる、といった理由からコストを抑えやすくなります。首都圏・大阪・福岡・仙台での配布と合わせてご相談いただければ、稟議用に部数別の比較見積もりをご用意できます。なお提示する金額はいずれも目安であり、エリア・枚数・時期・仕様により変動する点は、社内説明の際も明記しておくことをおすすめします。
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相見積もりで条件を揃える|依頼書に書くべき10の指定事項
社内規定で2〜3社からの相見積もりが必要な場合、最大の落とし穴は「各社がバラバラの前提で見積もってくる」ことです。用紙も部数も校正回数も違えば、金額差が条件差によるものか企業努力によるものか判断できず、稟議の場で「この比較は妥当なのか」と差し戻されます。そこで、各社に同じ内容の依頼書(見積依頼書・RFQ)を送り、同一条件で回答させるのが実務の基本です。
依頼書に必ず書く10項目
- 仕上がりサイズ:A4・B5・A3二つ折りなど、折り加工後の仕上がりで指定する
- 色数:両面4色(カラー)、片面4色+裏面1色など、表裏それぞれ明記
- 用紙と斤量:コート90kg・コート110kgなど候補を2つ示し、単価差を併記させる
- 部数:本命1万枚に加え、2万枚・3万枚など増減2パターンを必ず同時に出させる
- 加工の有無:折り、スジ入れ、ミシン目、PP加工などの要否と箇所
- 入稿データ形式と入稿予定日:PDF入稿かネイティブデータか、塗り足しの有無、入稿日
- 校正回数と方法:PDF校正1回までか、本紙校正を含むか。回数超過時の費用も確認
- 希望納期と最終期限:「○月○日着希望、○月○日が絶対期限」と2段階で示す
- 納品先:住所の数、各拠点への数量按分、時間指定・荷受け条件(手降ろし可否)
- 支払条件:月末締め翌月末払いなどの支払サイト、請求書の形式、適格請求書対応の可否
条件を揃えないと「安く見える見積もり」に化ける
安価に見えた見積もりが、後から膨らむ典型パターンは決まっています。用紙が薄い斤量で計算されていた、校正が0回前提だった、納品が1拠点のみで追加配送が別途、データ修正が実費請求、といったケースです。印刷費そのものは各社で大きく変わらなくても、これら周辺条件の差で総額は10〜20%程度動くことがあります(あくまで目安で、仕様や時期により変動します)。稟議後に追加請求が発生すると再承認が必要になり、担当者の負担が一気に増えます。
見積書を受け取った後に確認する4つの質問
- データ不備時の対応費:解像度不足や塗り足し不足の修正は無償か、1件いくらか
- 再校の扱い:2回目以降の校正費用と、それによる納期の後ろ倒し日数
- 部数の端数:1万枚発注で実際に9,800枚しか納品されない可能性はあるか、予備は何枚付くか
- 梱包単位:1箱あたりの枚数、箱数、配送先での荷受け方法
比較表は「総額」で並べない
稟議資料に添える比較表は、総額の大小だけを並べると部数違いで読み手が混乱します。同一条件での1枚単価/納期(入稿から納品までの日数)/追加費用が発生する条件の3軸で並べるのが分かりやすい形です。たとえば「A社 1.9円・入稿後5営業日・再校1回まで無償」「B社 1.7円・入稿後8営業日・再校は1回5,000円」と並べれば、単価だけでなく判断材料が揃い、決裁者も納得しやすくなります。見積項目そのものの内訳はチラシ印刷の見積もり項目の解説も合わせて確認すると、依頼書の精度が上がります。なお印刷と配布をまとめて1社に依頼できる場合は、配送費が圧縮でき、納品先の指定や入稿スケジュールの調整も一本化できるため、稟議書に書く「手間の削減効果」として記載する価値があります。
部数を変更するといくら変わるか|増減パターン別の費用影響と再稟議の回避法
稟議を通した後に「予算が1割削られた」「せっかくなら隣の区まで広げたい」と部数が動くのは、販促の現場では日常茶飯事です。ここでつまずくのは、多くの担当者が「部数が半分になれば金額も半分になる」と考えてしまうためです。実際の印刷費はそうなりません。構造を理解しておくと、変更時の説明も再稟議の判断もぐっと楽になります。
印刷費は「段取り費」と「刷り代」でできている
チラシ印刷の費用は大きく2つに分かれます。ひとつはデータチェック・面付け・版の作成・機械の立ち上げ(色合わせの試し刷りを含む)といった段取り費。もうひとつは用紙代・インキ代・通し(印刷枚数分の稼働)にあたる刷り代です。段取り費は1万枚でも3万枚でもほぼ一定で発生します。つまり部数を減らしても段取り費は減らないため、総額は比例して下がらず、1枚あたりの単価は逆に上がります。「2万枚→1万枚に削ったのに、金額は3〜4割しか下がらない」というのは、この構造によるものです。
増減パターン別に起きること
- 同時刷りでの増刷:最初から多めに刷る場合、追加分は刷り代のみが乗るため効率が良く、1枚単価は下がりやすい。
- 後からの刷り直し(追い刷り):段取り費が再発生し、用紙も改めて手配するため、同じ枚数でも割高になりやすい。色の再現が初回と微妙に変わる場合もある。
- 減部数:総額は下がるが単価は上昇。用紙の最小ロットを下回ると、かえって割高な調達になることもある。
再稟議を避ける3つの実務対応
- 最初から「本命部数+増減2パターン」で見積もりを取る。例えば本命2万枚、縮小1万枚、拡大3万枚の3本立てで取得し、稟議書には最大パターンの金額を上限額(稟議枠)として記載します。枠内の変動であれば決裁者の再承認を取らずに済む運用にしておくと、スケジュール遅延を防げます。
- 予備部数を5〜10%程度織り込む。配布時の破損・雨天の差し替え、営業の手持ち、店頭やカウンター設置、取引先への配布など、実務では必ず余りが必要になります。後から刷り直すより、最初に上乗せする方が安く済みます。
- 年間一括印刷×分割配布を検討する。デザインが共通の求人チラシや会社案内型のチラシなら、年間分をまとめて印刷し、配布だけ四半期ごとに分ける方法が有効です。段取り費が1回で済むぶん単価が下がり、稟議も年1回にまとめられます。ただし保管場所の確保、反り・退色・湿気への対策、価格や電話番号など記載情報の有効期限には注意が必要です。
エリアを広げるときの部数の考え方
「東京23区の数区でテストして、反応が良ければ神奈川・埼玉・千葉へ拡大する」「大阪で軌道に乗ったら福岡・仙台でも展開する」といった段階的な拡大は合理的ですが、印刷の観点では拡大後の総部数を先に見込んで一度に刷る方が有利です。配布側は枚数の分割やエリアごとの出荷に対応できるため、印刷は一括、配布は分割という組み合わせが基本形になります。拡大の判断材料をデータで整理する方法はポスティングの増枚判断も参考にしてください。部数変更を前提にした見積もりの取り方や費用レンジについては、料金・お見積りからエリアと希望枚数をお知らせいただければ、増減パターンを併記した形でご提示します。
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そのまま使える稟議資料の構成|目的・根拠・比較・リスクの4ブロック
稟議資料は「書きたい順」ではなく「承認者が読む順」で組み立てると通りやすくなります。決裁者が知りたいのは、何のために・いくら・他社と比べてどうか・失敗したときどうするか、の4点です。この順番で4ブロックに整理すれば、A4で1〜2枚に収まります。
(1)目的ブロック|誰に何を届け、どんな行動を促すか
冒頭3行で結論を書きます。例:「新店オープン告知として、○○店から半径1.5km圏(約2万世帯)にA4両面カラーのチラシを2万枚配布し、来店とクーポン利用を促す」。促したい行動は来店・問い合わせ・資料請求のいずれかに絞り、複数併記しないほうが評価軸がぶれません。エリアの根拠は「商圏調査の来店者住所分布」「既存顧客の居住区上位3区」など、1〜2行で十分です。
(2)費用ブロック|内訳と1枚単価をセットで
総額だけ書くと必ず内訳を聞かれます。次の形で分けて記載します。
- 印刷費:用紙(コート90kgなど)・部数・加工(折り加工の有無)・納期区分・配送先数
- デザイン費:新規制作か、既存データ流用か(流用なら0円と明記)
- 配布費:ポスティングを伴う場合は印刷費と必ず分離し、単価×枚数で記載
末尾に「総額◯◯円(税別)/1枚あたり◯円」と単価を添え、金額は現時点の目安であり、用紙相場・部数・納期・時期により変動する旨を注記します。注記があることで、後日の微増を理由にした差し戻しを防げます。チラシ印刷の見積もり項目の内訳を押さえておくと、内訳表の精度が上がります。
(3)比較ブロック|同一条件の3社並記と選定理由
相見積もりは3社を同じ条件(部数・用紙・加工・納期・配送先)で並べ、表ではなく箇条書きで「A社◯円/B社◯円/C社◯円」と示します。重要なのは選定理由を価格以外でも書くことです。
- 納期対応:校了から納品までの日数、特急対応の可否
- 入稿サポート:データ不備時の修正対応、色校正の有無
- 配布まで依頼する場合:GPSによる配布報告など、配布完了を確認できる仕組みの有無
「最安ではないが、配布報告で実配布を確認できるため採用」と書けば、金額だけで比較する決裁者にも納得感が出ます。
(4)効果見込みとリスクブロック
反響率は業種・エリア・時期・内容で大きく変わる目安であり、断定的な予測は書きません。「同業の一般的な目安として0.0◯〜0.◯%程度の幅を想定」と幅で示し、必ず測定方法を併記します。専用電話番号、クーポンコード、専用URL(二次元コード)のいずれかを入れておけば、次回の稟議で実数を根拠にできます。リスク欄には、クレーム発生時の窓口と対応フロー、「チラシお断り」表示への投函を避ける運用、配布完了の確認方法(配布報告書・GPSログ)を書きます。
承認後の実務フローと日数の目安
- 発注・契約(承認日〜1営業日)
- 入稿データ提出(1〜3営業日、新規デザインは別途5〜10営業日)
- 校正・校了(1〜3営業日)
- 印刷・納品(校了後3〜7営業日、特急は要相談)
- 配布開始〜完了(枚数・エリアにより数日〜2週間程度)
この日程表を資料末尾に置き、希望の配布開始日から逆算した締切日を赤字相当で明示しておくと、承認の遅れがそのまま配布遅延につながることが伝わり、決裁スピードが上がります。日数はいずれも目安で、繁忙期は前後します。
かんたん診断稟議用の資料づくり、今どの段階は?30秒でチェック ▲
まとめ|見積項目を揃えれば、チラシ印刷の社内承認は早く通る
チラシ印刷の稟議が止まる原因は、多くの場合「価格が高いから」ではありません。決裁者が判断に必要な情報が揃っていない、つまり説明不足が理由です。なぜこの部数なのか、なぜこの用紙なのか、他社と比べてどうなのか、失敗したときにどうするのか——この4点に答えられていれば、金額の大小にかかわらず判断は進みます。逆に、総額だけが書かれた1行見積もりは、差し戻しの典型例です。
この記事の要点チェックリスト
- 見積もりは5項目に分解する:用紙(種類・斤量)、部数、加工(折り・光沢など)、納期(通常/特急)、配送(配送先数・分納の有無)。内訳が分かれていれば「どこを削れば安くなるか」も同時に示せます。
- 相見積もりは依頼書で条件を揃える:サイズ・色数・用紙・部数・入稿形式・希望納期・配送先を文書で統一指定しないと、安く見える見積もりが実は仕様違い、という事態になります。
- 部数変更は費用に比例しない:版・段取りなどの初期費用があるため、1万枚から2万枚に増やしても単純に2倍にはなりません。増減パターンを事前に併記しておけば、再稟議を避けられます。
- 稟議資料は4ブロック:目的(何を狙う施策か)、費用(内訳と総額)、比較(複数社・複数案)、リスク(納期遅延・在庫・効果が出なかった場合の対応)。この順で1枚にまとめると読み手の疑問が順に解消されます。
ポスティングくんができること
当社は配布だけでなく印刷のみのご発注にも対応しており、A4両面カラー1万〜3万枚のロットを特に得意としています。デザイン・印刷・配布をワンストップでまとめれば、発注先が1社に集約され、社内の購買手続きや検収も簡素化できます。配布は首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)および大阪・福岡・仙台での実績が豊富で、GPSによる配布報告により「本当に配ったか」を報告書で確認いただけます。配布実績の確認方法については発注者が見るべき報告書とGPSログもあわせてご覧ください。料金は明朗会計で、見積り提示後に追加料金が発生しない形でご案内します(金額はエリア・枚数・時期により変動するため、あくまで目安としてご確認ください)。
稟議提出用に内訳を分けた見積書の作成、部数の増減パターン別見積り(例:1万枚/2万枚/3万枚の3案併記)にも対応しています。社内フォーマットに合わせた記載順や、比較検討用の複数案の提示もご相談ください。
まずは料金シミュレーターで費用の目安を確認いただき、具体的な部数・エリアが決まっていない段階でも構いませんので、法人向けの無料お見積り・無料査定をお気軽にご依頼ください。稟議にそのまま添付できる形式でお出しします。
ポスティングを依頼する前に
よくある質問(FAQ)

