チラシ印刷のみの発注は、仕様確定→見積もり→発注→データ入稿→校正→印刷・納品の6ステップで進みます。サイズ・部数・用紙と斤量・色数・納期と納品先の5項目を先に固めておくと、見積もりが早く正確に出ます。
この記事でわかること
- 発注前に決めておくべき仕様5項目と用途別の選び方
- 問い合わせから納品までの6ステップと各工程の日数目安
- 相見積もりで条件を揃えるコツと発注時に確認する3点
- 入稿データの不備で納期が遅れないためのチェック観点
「デザインはもう社内にある」「配布は自分たちで行う」といった理由で、チラシの印刷のみを外部に発注したい——中小企業の販促担当者からよくいただくご相談です。ところが、いざ印刷会社を探し始めると、見積フォームに並ぶ「斤量」「色数」「加工」といった専門用語でつまずいたり、A社とB社の見積書を並べても条件が違いすぎて比較できなかったり、入稿データの不備で納期が後ろ倒しになったりと、思わぬ手戻りが発生しがちです。
この記事では、チラシ印刷のみを発注する際の流れ(仕様確定→見積もり→入稿→校正→印刷→納品)を手順に沿って整理し、見積依頼時に必ず伝えるべき項目、相見積もりで条件を揃えるコツ、価格の目安レンジと変動要因までを実務目線で解説します。なお弊社(ポスティングくん)はポスティング代行会社ですが、配布を伴わない印刷のみのご依頼にも対応しており、A4両面カラー1万〜3万枚のロットを得意としています。印刷だけ頼みたい方も、将来的に配布まで含めて検討したい方も、判断材料としてお役立てください。
チラシ印刷のみを発注する前に決めておく「仕様」5項目
チラシ印刷のみを発注するとき、見積もりが早く出る会社ほど「仕様が決まっている依頼」を受け取っています。逆に、サイズや部数が曖昧なまま問い合わせると、印刷会社側も条件を仮定して概算を出すしかなく、あとから金額が変わって社内稟議をやり直す…という事態になりがちです。まずは次の5項目を、社内で決められる範囲まで固めてから見積依頼に進みましょう。
1. サイズと折り加工の有無
最も一般的なのはA4(210×297mm)です。情報量が多い不動産・住宅・スーパーのチラシ、クーポンや地図を入れたい飲食・学習塾でも扱いやすいサイズです。B5やA5は紙代が下がるぶん単価が安くなり、小ロットのテスト配布や手配りに向きます。A3を二つ折りにして4ページ構成にする、A4を三つ折り(長3サイズ)にしてDM封入や店頭設置に使う、といった折り加工は別途加工費と加工日数が発生するため、必要かどうかを先に決めておきます。
2. 部数(ロット)
部数は「どのエリアに何枚配るか」から逆算します。ポスティングなら配布エリアの世帯数、新聞折込なら折込部数、手配りなら想定来場者数が基準です。印刷は刷れば刷るほど1枚あたりの単価が下がる構造なので、5,000枚と1万枚で総額がほとんど変わらないこともあります。1万〜3万枚は量産帯として単価メリットが出やすい一方、刷りすぎて在庫が余れば結局ムダです。「配布計画で決まった枚数+予備5〜10%」を目安に決めるのが実務的です。
3. 用紙と斤量
用紙は手触りと印象、そして配布のしやすさを左右します。
- コート紙:光沢があり写真の発色が良い。食品・小売・不動産の物件写真向き
- マットコート紙:落ち着いたつや消し。文字量が多い学習塾・治療院・BtoBで読みやすい
- 上質紙:非光沢で筆記可能。申込欄やアンケート欄があるチラシ向き
斤量は90kg・110kg・135kgが定番です。90kgは薄手で軽く、郵便受けに入れやすくコストも抑えやすいためポスティングの定番。110kgは適度なコシがあり手配りでも折れにくく、135kgは厚みと高級感が出るので店頭設置や高単価商材に向きます。迷ったら用紙・厚さ・部数の選び方を確認し、用途から逆算するとズレが減ります。
4. 色数(印刷面)
現在は両面フルカラー(4C/4C)が標準で、片面カラー+裏面モノクロ(4C/1C)との価格差は以前ほど大きくありません。裏面に地図・営業時間・クーポンなど情報を載せるなら両面フルカラーが無難です。コストを削りたい場合でも、まずは部数やサイズで調整し、色数を落とすのは最後の手段と考えるほうが反響面では安全です。
5. 納期と納品先
納期は「配布開始日」から逆算します。ポスティングや折込は配布準備に数日かかるため、配布開始の1週間前には現物が届いている状態が理想です。あわせて納品先も決めておきます。自社倉庫に一括納品するのか、配布会社の拠点へ直送するのか、複数店舗へ分納するのかで送料と段取りが変わります。納品先の住所・担当者名・受取可能時間まで用意しておくと見積もりが一度で確定します。
決めきれないときは用途を伝えて提案を受ける
5項目すべてを社内で決めきる必要はありません。「ポスティングでA4両面カラー、配布は◯月上旬、エリアは◯市◯区で約1万世帯」のように用途・時期・配布方法を伝えれば、印刷会社側から用紙や斤量の推奨案が返ってきます。手配りなら折れにくい厚み、ポスティングなら軽く投函しやすい薄手、店頭設置なら自立しやすい厚手と、推奨仕様は用途ごとに変わるためです。仕様を固めることが、そのまま正確な見積もりへの最短ルートになります。
チラシ印刷と配布、次に進める一手は?
3つの質問に答えるだけで、見積り依頼までの進め方がわかります(約30秒)
質問 1 / 3
配布するエリアは決まっていますか?
当てはまる方を選んでください
質問 2 / 3
配る枚数の見当はついていますか?
当てはまる方を選んでください
質問 3 / 3
配布の時期はどの段階ですか?
当てはまる方を選んでください
診断結果:配布費用の目安を比べる進め方がおすすめです
仕上がりサイズ、配りたいエリア、想定している枚数を仮置きし、配布費用の目安を出して見比べるところから始めましょう。条件をそろえて比べると、社内で検討する材料がつくりやすくなります。仕様が固まりきっていなくても、用途と希望時期をお伝えいただければ、複数パターンでの目安をご案内できます。
診断結果:見積りと配布プランの相談がおすすめです
エリアと枚数の見当がついているなら、具体的な見積りと配布プランの相談に進めましょう。配布開始日から逆算して、印刷から納品、配布までのスケジュールを組み立てられます。納品先や分納の有無、継続して配布する予定もあわせてお伝えいただくと、条件に合わせたご提案がしやすくなります。
発注から納品までの流れ|6ステップで全体像をつかむ
チラシ印刷のみを発注する場合、問い合わせから納品までは大きく6つのステップに分かれます。各ステップで「誰が何を決めるか」「どれくらい日数がかかるか」を事前に把握しておけば、配布日に間に合わないという事態を避けられます。以下、時系列で実務の流れを整理します。
①仕様確定・問い合わせ(0.5〜1日)
サイズ・用紙・部数・納期・納品先を決めてから問い合わせます。ここが曖昧だと見積もりが出ず、やり取りだけで数日ロスします。迷う項目があっても「A4/コート90kg前後で検討中/1万部/○月○日納品希望」のように仮置きで伝えるのが実務的です。用紙や部数の決め方はチラシ印刷の用紙・厚さ・部数の選び方も参考になります。
②見積もり取得(当日〜翌営業日が目安)
仕様が固まっていれば即日回答が出ることも珍しくありません。逆に「厚みはおまかせ」「部数は1万か2万」といった未確定要素が多いと、条件違いの複数パターン作成に時間がかかります。相見積もりを取る場合は、同じ条件表を各社に送るのが鉄則です。
③発注・申込(当日)
見積内容に合意したら、発注書の送付または注文フォームで注文確定します。このとき確認すべきは次の3点です。
- 支払条件:前払い(入金確認後に印刷開始)か、請求書払い(掛け売り・与信審査あり)か
- 納期の起算点:発注日からか、データ入稿日からか、校了日からか
- 納品先:自社着か、配布拠点への直送か、分納か
前払いの場合、入金が遅れるとその分だけ着手が後ろ倒しになります。社内の支払サイトと納期を必ず突き合わせておきましょう。
④データ入稿(当日〜)
入稿方法はメール添付、大容量ファイル転送サービス、専用の入稿フォームが一般的です。ファイル名に「会社名_チラシA4_表裏_日付」のように情報を入れておくと、担当者の確認が早くなります。入稿締切時間(例:15時までの入稿で当日受付)を設けている会社が多いため、締切を過ぎると実質1営業日遅れる点に注意してください。
⑤データチェックと校正(0.5〜2営業日)
印刷会社側で塗り足し・解像度・フォント・色数などをチェックし、不備があれば修正依頼が入ります。ここで差し戻しが発生すると納期が延びるため、入稿前の自主チェックが効きます。問題がなければPDF校正データが届き、文字・電話番号・価格・日付を確認して校了します。色味を厳密に合わせたい場合は本紙校正を別途依頼しますが、数日と追加費用が必要です。
⑥印刷・加工→出荷・納品(3〜7営業日が目安)
校了後に印刷工程へ進み、断裁・折りなどの加工を経て出荷されます。校了から出荷までは3〜7営業日程度が一般的で、特急対応は別料金となることが多いと考えておきましょう。出荷後の輸送にも1〜2日かかります。
配布日から逆算するスケジュールの作り方
イベント日や配布開始日を起点に、次の順で逆算します。
- 配布開始日の3日前までに配布会社へ納品
- その2日前に出荷(輸送日数分)
- その5営業日前に校了
- その2営業日前にデータ入稿
- さらに1週間前に発注・デザイン完成
つまり配布開始日の2〜3週間前には入稿できる状態が安全圏です。繁忙期(年末年始・年度末・大型連休前)は工場が混み合うため、さらに数日の余裕を見ておくと安心です。
見積依頼で伝えるべき項目リストと、回答が早くなる書き方
チラシ印刷のみの発注で見積もりが遅れる原因のほとんどは、依頼文の情報不足です。印刷会社は不足情報があると「用紙は何をお考えですか」「納品先は何箇所ですか」と確認の往復を重ねることになり、その都度1日ずつ回答が遅れます。逆に、最初のメール1通に必要項目がそろっていれば、当日中〜翌営業日に見積書が出てくるケースも珍しくありません。ここでは、見積依頼時に伝えるべき項目をチェックリスト化して整理します。
見積依頼に入れる10項目チェックリスト
- 仕上がりサイズ:A4、B5、A3二つ折りなど。変形サイズなら縦×横をミリで明記します。
- 部数:1万部、3万部など。配布計画が未確定なら想定幅を伝えます。
- 用紙の種類と斤量:コート90kg、マットコート110kgなど。決まっていなければ「ポスティング用、手に取って薄すぎない厚み感」と用途で伝えれば提案が返ってきます。
- 印刷面と色数:両面フルカラー(4色/4色)か、片面のみかを明記します。
- 加工の有無:折り(二つ折り・巻き三つ折り)、ミシン目、筋入れ、PP加工など。クーポン切り離しが必要ならミシン目の位置も添えます。
- データの状態:完全データあり/Illustrator・PDFはあるが確認希望/デザイン未着手、のいずれか。
- 希望納期と締切の理由:「○月○日着」に加え「○日からポスティング開始のため」と理由を書くと、間に合わない場合の代替案が出やすくなります。
- 納品先:住所と箇所数、分納の有無、個人宅かテナントか、エレベーターの有無や搬入時間の制限など。重量物のため、この情報が運賃に直結します。
- 支払条件:前払い・掛け払い・請求書払いの希望、締め日支払いサイトの指定。
- リピート予定の有無:年数回の定期発注予定があれば、その前提で条件を提示してもらえる場合があります。
迷っている箇所は「複数パターン」でまとめて依頼する
仕様が固まりきっていない段階でも、見積依頼は進められます。コツは、迷っている項目を1パターンに絞らず、比較したい候補を並べて同時に依頼することです。
- 部数:1万部と3万部の2パターン
- 用紙:コート90kgと110kgの2パターン
- 加工:折りなしと二つ折りの2パターン
「A4/両面フルカラー/コート90kgと110kg/1万部と3万部の計4パターンでお願いします」と書けば、1回のやり取りで単価の変化が一覧でき、社内稟議の材料にもなります。パターンを後出しで追加すると担当者の工数が増え、回答も遅くなるため、最初にまとめて出すのが結果的に早道です。用紙の考え方に迷う場合はチラシ印刷の用紙・厚さ・部数の選び方も併せて確認しておくと、候補を絞り込みやすくなります。
回答が早くなるメールの書き方
本文は箇条書きで、1項目1行が基本です。「件名:チラシ印刷見積依頼(A4両面/3万部/○月○日着希望)」のように件名へ要点を入れておくと、担当者が優先度を判断しやすくなります。デザインデータがある場合はPDFを添付し、まだ制作中なら「ラフのみ、入稿予定は○月○日」と進捗を添えます。社名・担当者名・電話番号も忘れずに記載してください。
なお、ポスティングくんでは配布を伴わない印刷のみのご依頼も承っており、法人向けの見積り・請求書払いにも対応しています。部数や用紙が未確定の段階でも、用途と希望納期をお伝えいただければ複数パターンでの金額目安をご提示できます。記載の価格はエリア・枚数・時期により変動するため、実際の条件に合わせた個別見積りをご利用ください。
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相見積もりで条件を揃えるコツ|単価だけで比べない比較軸
チラシ印刷のみを発注するとき、複数社から見積もりを取るのは当然の行為です。ただし、各社にバラバラの伝え方をしてしまうと、返ってきた金額は「同じものの価格」ではなくなります。相見積もりの精度は、依頼文の統一度でほぼ決まります。
大前提は「同一の仕様表」を全社に送ること
メールの本文や添付で、次の項目を箇条書きにした仕様表を作り、すべての会社に同じ内容を送ります。口頭や電話で条件を足すと差異が生まれるため、変更があった場合も必ず全社へ同じ文面で再送します。
- サイズ(A4、B4、三つ折り仕上げなど仕上がり寸法)
- 部数(10,000部など。追加候補として20,000部の単価も併記依頼)
- 用紙の種類と厚さ(コート90kg、マットコート110kgなど)
- 色数(両面フルカラー/表4色・裏1色など)
- 加工の有無(折り、スジ入れ、ナンバリング、帯掛けなど)
- 希望納期と、納品先の住所・件数(分納の有無)
- データ形式と入稿予定日
見積書を並べたときのチェックポイント
金額欄だけを見比べると判断を誤ります。次の項目が見積書に明記されているかを確認し、書かれていなければ質問して回答を文面で残しておきます。
- 税込か税別か(表示方式が社によって違うことがある)
- 送料・梱包費が含まれているか(遠方・離島・複数箇所は別途になりやすい)
- データチェック費・修正費(軽微な修正まで無料か、1点ごとに加算か)
- 色校正の費用と日数(簡易校正か本紙校正かで金額が変わる)
- 分納・時間指定・日曜祝日着の追加費用
- 特急料金の基準(何営業日からいくら加算されるか)
- 追加発注時の単価(同じ版で刷り増す場合の条件)
- 印刷ミスや破損時の対応方針(再印刷の範囲と期間)
- 支払条件(前払い、締め日と支払日、初回取引の条件)
見積書に「印刷一式」としか書かれていない場合は、必ず内訳の提示を依頼してください。内訳が出ないまま進むと、後から送料や加工費が上乗せされ、結果的に最も高くなることがあります。色校正の確認手順をあらかじめ把握しておくと、校正費の要否も判断しやすくなります。
「安さの根拠」を質問して比較する
極端に安い見積もりが出てきたときは、価格差の理由を聞いてみるのが有効です。まとめ発注による割引、用紙の統一仕入れ、印刷から加工までの工程を自社で内製化している、といった説明ができる会社は、安さに再現性があります。逆に理由が説明されないまま最安値だけを訴える場合、用紙のグレードが想定と違う、納期が極端に長い、修正対応が有料といった条件が隠れていることがあります。
なお、ここで挙げた項目の金額はいずれも目安であり、エリア・枚数・用紙の市況・繁忙期かどうかによって変動します。単価の差が1部あたり0.1円でも、2万部なら2,000円の差にしかなりません。それよりも、納期を守れるか、データ不備を事前に指摘してくれるか、トラブル時に誰が窓口になるかという運用面の差のほうが、販促全体のコストに大きく響きます。価格・納期・対応体制の3軸でスコアを付け、総合点で選ぶことをおすすめします。
チラシ印刷の価格の目安と、金額が変わる要因
チラシ印刷のみを発注するとき、最初に知りたいのが「いくらかかるのか」でしょう。ただし印刷費は仕様の組み合わせで決まるため、同じA4サイズでも金額は大きく変わります。ここでは目安の考え方と、単価を動かす要因を整理します。なお以下はあくまで一般的な目安であり、実際の金額はエリア・枚数・用紙・加工・時期により変動します。
部数帯で変わる「1枚あたり単価」の考え方
オフセット印刷は、版を作る初期費用(製版・刷版・機械の準備)が先にかかり、その後は刷れば刷るほど1枚あたりの負担が薄まる構造です。そのため、A4両面フルカラー・コート系の標準用紙という条件なら、次のような傾向になります。
- 1,000〜3,000部帯:初期費用の比率が高く、1枚単価は相対的に高くなりやすい。小ロット向けのオンデマンド印刷のほうが安くなるケースもある
- 5,000〜10,000部帯:オフセットのメリットが出始め、1枚単価が目に見えて下がる
- 10,000部以上の帯:単価の下がり方は緩やかになり、用紙代や納品条件の影響が相対的に大きくなる
つまり「3,000部と5,000部で総額がほとんど変わらない」という逆転も珍しくありません。見積もりを取る際は、希望部数の前後(例:5,000部/7,000部/10,000部)を併記して依頼すると、コスト効率の良い部数帯が見えてきます。
金額を左右する8つの要因
- 部数:最も影響が大きい。部数帯の境目で単価構造が変わる
- 用紙の種類と斤量:コート90kgが標準的で、厚くするほど紙代と送料が上がる
- 色数と印刷面:片面カラーか両面カラーか、特色の有無
- サイズ:A4が最も流通量が多く割安。B4・A3や変形サイズは割高になりやすい
- 加工:折り、PP加工、ミシン目、ナンバリングなどは工程追加分の費用がかかる
- 納期:特急対応は割増。1週間以上の余裕があれば通常料金の範囲で収まりやすい
- 入稿データの状態:塗り足し不足や未アウトライン化などで修正作業が発生すると、データ修正費や納期遅延につながる
- 納品先の数と形態:1カ所納品が最も安く、分納や拠点別配送は配送費が加算される
加えて、年末年始・決算期・新学期・大型連休前などの繁忙期は印刷機の稼働が埋まり、納期が延びたり特急扱いになったりします。季節要因は毎年ほぼ同じなので、年間の販促カレンダーから逆算して早めに枠を押さえるのが得策です。
コストを抑える現実的な5つの工夫
- 部数をまとめる:月1,000部を12回に分けるより、年間分をまとめて刷り置きしたほうが総額は下がりやすい(保管場所と内容の陳腐化には注意)
- 標準用紙を選ぶ:コート紙やマットコート紙の定番斤量は在庫が潤沢で安定して安い。コート紙とマットコート紙の選び分けを押さえておくと判断が早い
- 納期に余裕を持つ:入稿から納品まで1週間以上あれば、特急割増を避けられる
- 完全データで入稿する:修正費と再校正の往復を減らし、結果的に納期短縮にもつながる
- 印刷と配布をまとめて発注する:印刷会社から配布拠点へ直送できれば、中間の送料と社内の受け取り手間が省ける
株式会社ポスティングくんでは、A4両面カラー1万〜3万枚の帯を最も多く手がけており、この部数レンジは印刷・配布ともに段取りが組みやすく、コスト効率を出しやすい領域です。印刷のみのご依頼でも、後々の配布を見据えた用紙・部数のご提案が可能ですので、仕様が固まりきっていない段階でもお気軽にご相談ください。料金は追加請求のない明朗会計でご案内しています。
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入稿データの作り方と校正でつまずかないための注意点
チラシ印刷のみを発注する場合、品質と納期を左右するのは入稿データの完成度です。データ不備が見つかると再入稿となり、その分だけ印刷開始が後ろにずれます。配布日が決まっている販促では、数日の遅れが致命傷になりかねません。ここでは入稿前に確認すべき技術的なポイントと、校正段階での実務的なチェック手順を整理します。
入稿データ作成の基本ルール
- 塗り足し(裁ち落とし)3mm:仕上がりサイズの外側に3mm程度、背景色や写真を伸ばしておく。これがないと断裁時に紙の白フチが出る場合があります。詳しくは塗り足し3mmのデータ作成方法も参考になります。
- 文字の内側マージン:仕上がり線から内側へ3〜5mm以上は文字を入れない。断裁は数ミリ単位でずれる前提で設計します。
- カラーモードはCMYK:RGBで作ったデータは変換時に色味が沈みます。特に鮮やかな青・緑・蛍光色に近い色は再現が難しいため、CMYKで作成・確認するのが基本です。
- 黒ベタとリッチブラック:広い面積の黒はK100%だけだとムラっぽく見えることがあり、CMYを少し足したリッチブラックが使われます。ただし細い文字や小さな文字は版ズレが目立つためK100%単色が安全です。
- 画像解像度は実寸350dpi目安:拡大配置した写真は粗くなります。配置後の実寸で確認してください。
- フォントのアウトライン化:文字化け・置換を防ぎます。アウトライン後は編集できないため、編集用データは別名で残します。
- ファイル形式とトンボ:PDF/X形式やIllustrator形式が一般的。トンボの要否は印刷会社の指定に従います。
校正は「内容」と「色」を分けて確認する
デザイン面が整っていても、記載内容の誤りは刷り直しになります。最低でも2人以上、できれば制作者以外の目を入れてダブルチェックしましょう。
- 社名・店名の表記ゆれ、誤字脱字
- 電話番号、住所、営業時間、定休日
- URLとQRコードを実機で読み取り、正しいページに遷移するか
- キャンペーン期間・開催日・曜日が実際のカレンダーと一致しているか
- 価格表記(税込・税別の明示)、「〜から」などの条件表記
- 割引条件・適用除外・予告なく終了する旨などの免責表記
色校正の種類と校了のタイミング
色の確認方法には、インクジェットなどで出力する簡易校正と、本番と同じ印刷機・用紙で刷る本機校正があります。簡易校正は費用・日数を抑えられる一方、本番との色差は完全には一致しません。本機校正は再現性が高い分、費用も納期も上乗せになります。写真の色が売上に直結する商材では本機校正、文字中心のチラシなら簡易校正やPDF確認で十分、という判断が現実的です。
校了(最終承認)後は、原則として修正できません。印刷工程に入ってからの差し替えは、刷り直し費用と納期遅延が発生します。校了ボタンを押す前に、社内の最終決裁者の確認を取っておくことを強くおすすめします。
なお、デザインデータが手元にない場合は、デザイン制作から印刷会社に依頼する方法もあります。さらに、印刷後の配布まで含めて一括で任せれば、納品先の手配や在庫管理の手間を減らせます。自社の体制や社内リソースに合わせて、どこまで外部に任せるかを選んでください。
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まとめ|チラシ印刷のみの発注は「仕様の明確化」が成否を分ける
チラシ印刷のみを外注するとき、トラブルや追加費用の多くは「仕様があいまいなまま見積りを取った」ことから生まれます。逆に言えば、最初にサイズ・用紙・部数・色数・加工という5項目を固めておけば、見積りの精度も回答スピードも大きく変わります。本記事の要点を、発注の順序どおりに整理しておきます。
発注の全体像を5つの要点で振り返る
- 仕様5項目の確定:A4かB4か、コート90kgかマットコート110kgか、部数は1万枚か3万枚か、両面カラーか、折り加工の有無。ここが決まれば見積りは一度で出ます。
- 見積依頼リストの作成:仕様に加えて「希望納期」「納品先の住所と件数」「データ形式」「校正の有無」を添えると、やり取りの往復が減ります。
- 6ステップの流れ:仕様確定→見積り→発注→データ入稿→校正確認→印刷・納品。各工程に必要な日数を逆算し、配布開始日から余裕を持って組みます。
- 相見積もりは条件を統一:用紙の銘柄・坪量、納品先の数、送料の扱い、校正方法を揃えないと単価は比較になりません。税込か税別かも必ず確認を。
- 価格の目安と変動要因:部数が増えるほど1枚あたりは下がり、用紙の厚さ・加工・短納期・分納件数で上下します。金額はあくまで目安で、時期や仕様により変動します。
仕様表を社内に残すと次回が圧倒的に楽になる
初回は手間に感じても、確定した仕様・入稿データの形式・納期実績・金額を1枚のシートにまとめて社内共有しておくと、次回以降は「前回と同仕様で部数だけ変更」と伝えるだけで見積りが取れます。相見積もりの際も同じシートを各社に渡せば、条件が自動的に揃い比較が公平になります。入稿データについては入稿データ不備のチェック項目を確認し、塗り足し・解像度・フォントのアウトライン化を社内のチェックリストに落とし込んでおくと、校正戻りによる納期遅延を防げます。
配布まで視野に入れるなら、分離と一括を比較する
印刷のみで完結させるのか、配布まで含めて依頼するのかは、スケジュールと社内工数で判断するのが現実的です。印刷と配布を別会社に分ければ、それぞれ条件の良い業者を選べる一方、納品先の指定・到着確認・配布開始日の調整を自社で行う手間が増えます。一括で依頼すれば、印刷完了から配布開始までの受け渡しが社内を経由せず、日程の調整も一本化されます。どちらが優れているということはなく、部数・拠点数・担当者の人数に応じて比較検討してください。
株式会社ポスティングくんは、印刷のみのご依頼にも対応しています。A4両面カラー1万〜3万枚の規模を得意とし、配布まで合わせてご依頼いただく場合はGPSによる配布報告で「どこに、いつ配ったか」を見える化。全国対応で、追加料金のない明朗会計を徹底しています。部数や納期がまだ固まっていない段階でも構いません。無料査定・法人向けお見積りを承っていますので、現在の仕様と希望納期をお知らせのうえ、お問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。
ポスティングを依頼する前に
よくある質問(FAQ)

