「チラシを1万枚配ったのに、予約の電話は数件だけ」「一度は反響があったのに、2回目以降はぱったり止まった」——整体院・整骨院を運営していると、こうした悩みに突き当たる方は少なくありません。ポスティング自体が悪いのではなく、訴求内容・配布エリア・配布回数のいずれか、あるいはその組み合わせがズレているケースがほとんどです。治療院は商圏が狭く、来院の意思決定に「症状の切迫度」と「通いやすさ」が強く関わる特殊な業種であり、飲食店や小売と同じ発想でチラシを作ると空振りしやすいという事情もあります。
この記事では、チラシを配ったのに来院につながらない治療院オーナーに向けて、反響が出ない典型的な原因を分解し、症状名の具体化、初回価格の見せ方、施術者の顔写真、通院距離といった訴求面の改善から、配布エリア半径の決め方、配布回数の設計、小ロットでのテスト方法までを実務的に解説します。あわせて、施術所の広告には表現上の制約があるという一般的な論点にも触れ、効果を断定しない書き方の考え方を整理します。なお本文中の反響率や料金はあくまで目安であり、エリア・季節・競合状況によって変動する点はあらかじめご承知おきください。
整体院・整骨院のチラシ反響率の目安と「出ていない」の正しい判断基準
「チラシを1万枚配ったのに反響が出ない」と感じたとき、まず必要なのは感覚ではなく数値での現状把握です。ポスティングの反響率は業種平均で0.01〜0.3%程度が一般的な目安とされます。これはあくまで目安であり、エリア・時期・訴求内容・競合状況で大きく変動します。整体院・整骨院は商圏が半径1〜2km程度と狭いため、配布エリアの精度によって振れ幅がとくに大きい業種です。
「反響ゼロ」と「想定より少ない」は別問題
1万枚を配布した場合、問い合わせはおおむね1〜10件程度がひとつのレンジ感になります。つまり3件しか来なかったとしても、それは統計的には想定範囲内であり「失敗」とは限りません。一方で、1万枚で完全にゼロ件という場合は、訴求・エリア・配布方法のいずれかに構造的な問題がある可能性が高くなります。まずは自院の結果がどちらなのかを切り分けてください。
CPAとLTVで採算ラインを逆算する
反響数の多寡だけでなく、採算で判断するのが実務的です。印刷+配布の費用は1枚あたり数円〜十数円が目安(枚数・エリア・配布方法で変動)で、1万枚なら数万円〜が想定されます。仮に総額6万円で新規来院が4名なら、CPAは1万5,000円です。
- 治療院は継続通院・回数券があるため、1人あたりのLTV(生涯価値)が数万円規模になることも珍しくない
- LTVが3万円なら、CPA1万5,000円でも回収可能な水準
- 単発の初回来院数だけで「赤字」と判断すると、継続通院分を取りこぼす
チラシ配布前に「新規1名あたりいくらまでなら出せるか」を決めておくと、次回以降の投資判断がぶれません。
「出ない」を3階層に分解する
反響が出ない原因は、次の3つのどこかで止まっています。
- そもそも見られていない:配布エリアが商圏外、他チラシに埋もれた、配布方法のミスマッチ
- 見たが刺さらない:訴求が「腰痛・肩こり」だけで自分事にならない、信頼材料が乏しい
- 刺さったが行動で止まった:電話が面倒、営業時間が合わない、距離が遠い、予約方法が不明
本記事の以降のセクションは、この3階層のどこを直すかという地図に沿って構成しています。
反響元を特定する仕組みを先に作る
改善の前提は計測です。最低限、次のいずれかを導入しておきましょう。
- チラシ専用の電話番号を用意し、通常回線と分ける
- 「チラシを見た」と伝えると初回特典、と紙面に明記する
- QRコードからLINE・Web予約に誘導し、流入経路を記録する
- 来院時アンケートで「当院を知ったきっかけ」を必ず聞く
あわせて、電話が取れない・折り返しが遅いといった取りこぼしも反響を消します。受電・予約体制の受け皿準備を整えたうえで数値を見ると、改善すべき箇所がはっきり見えてきます。
原因1:訴求がぼやけている──「腰痛・肩こり」から症状名と生活シーンの具体化へ
反響が出ないチラシで最も多いのが、表面に「肩こり・腰痛・骨盤矯正・交通事故治療」と並べただけの総花的な紙面です。院側は「幅広く受け止めたい」と考えて書きますが、受け取る側は自分の悩みが書かれていないと感じ、3秒で読むのをやめます。整体院・整骨院のチラシは、対象を広げるほど誰にも刺さらなくなるのが実務上の傾向です。
1枚1ペルソナに絞る
まずは「このチラシは誰に読んでほしいのか」を1人に決めます。ターゲットが複数あるなら、紙面を分けて配布エリアを変える方が結果が読みやすくなります。
- デスクワーク中心の30〜40代女性の首・肩のこり
- 産後半年〜2年の骨盤まわり・腰のだるさ
- 立ち仕事・運転が長い40〜50代男性の腰
- 歩行や階段がつらいシニアの膝
- 部活で痛みを繰り返す中高生のスポーツ障害
症状名+生活シーンで書く
「腰痛」だけでは自分ごとになりません。いつ・どの動作で困るかまで書くと、読者は「これは自分の話だ」と気づきます。
- 朝、靴下をはくときに腰が痛んで動きが止まる
- 抱っこやおむつ替えのたびに手首と腰がつらい
- 長く歩くと足がしびれて途中で休んでしまう
- 夕方になると肩が重くて仕事に集中できない
さらに、困りごとを3〜5項目のチェックリスト形式で並べると視線が止まりやすくなります。「2つ以上当てはまる方はご相談ください」と受け皿の一文を添えるのが定番の型です。
キャッチコピーの型
- 問いかけ型:「朝起きた瞬間の腰の痛み、何年続いていますか?」
- 共感型:「抱っこがつらい産後の腰。がまんが当たり前になっていませんか」
- 限定型:「立ち仕事の方の腰の痛みに向き合う院です」
逆にNGな見せ方
- 「骨格アライメント」「筋膜リリース」など専門用語や施術理論の羅列
- 写真がなく文字だけの紙面(誰がどこでやる院か伝わらない)
- メニューと料金を詰め込みすぎて、結局何に強い院か分からない構成
情報の優先順位と紙面設計
紙面は上から次の順に配置すると迷いが減ります。
- 何の症状に強い院か(訴求・キャッチ)
- 誰が施術するか(施術者・院内の様子)
- 初回はいくらか
- どこにあるか(最寄り駅・駐車場・目印)
- どう予約するか(電話・LINE・Web)
サイズはポストで目に入りやすいA4、コストを抑えたい小商圏や高頻度配布ならB5が現実的です。訴求が1つに絞れているなら片面でも成立しますが、初回来院への不安を下げたい治療院は両面をおすすめします。裏面には「施術の流れ」「通院ペースの目安(例:最初の2〜3週間は週2回程度から)」「所要時間・服装」を置くと、費用と時間の見通しが立ち、電話までの心理的ハードルが下がります。季節ごとの訴求の切り替えは整骨院のチラシ配布は時期で決まるも参考にしてください。
原因2:信頼が伝わっていない──施術者の顔写真・経歴・院内写真で不安を消す
整体院・整骨院は「知らない人に身体を触られる」サービスです。初回来院をためらう理由は、実は価格よりも「どんな人が施術するのか分からない」「強く押されて痛いのではないか」「回数券を強く勧められそう」といった不安であることが少なくありません。チラシの反響が出ないとき、割引額を上げる前に確認したいのが、この不安を消す情報が紙面に載っているかという点です。
紙面に載せたい4つの信頼情報
- 施術者本人の顔写真:院内で撮影した、清潔感のある笑顔の写真を使います。フリー素材の外国人モデルや過度な加工写真は、実際に来院したときの印象とギャップが生まれ、かえって信頼を損ないます。白衣やユニフォーム姿で、背景に施術ベッドが写る程度の自然な構図が安心感につながります。
- 事実ベースの経歴・資格:柔道整復師などの保有資格、施術歴の年数、これまでの施術人数、開業年、勉強会や研修の受講歴など、確認できる事実だけを簡潔に書きます。誇張した肩書きや根拠のない「地域No.1」といった表現は避けます。
- 院内写真:受付、待合スペース、施術ベッド周りの3点があると院の雰囲気が伝わります。個室かカーテン仕切りか、ベッドが何台あるかが分かると、他の患者と顔を合わせたくない層の不安が下がります。
- 来院前に知りたい実用情報:駐車場の有無と台数、ベビーカーのまま入れるか、キッズスペースの有無、女性スタッフの在籍、着替えの貸し出し、予約制か当日受付可か。こうした情報は地味ですが、来院を決める最後の一押しになります。
お客様の声を載せるときの運用上の注意
体験談は信頼づくりに有効ですが、掲載には注意が必要です。掲載許可を書面で取得する、いただいた内容を都合よく改変しない、効果を保証するような編集をしない——この3点は最低限の運用ルールとして守りたいところです。施術所の広告は表現に制約があるため、「治る」「必ず改善する」といった断定や、施術前後を比較して効果を印象づけるような表現は避けるのが無難です。体験談は「私はこう感じた」という主観の範囲にとどめ、来院のきっかけや院の雰囲気、スタッフの対応といった体験の描写を中心に構成すると、リスクを抑えつつ人柄が伝わります。
施術方針を明記して「嫌な思い」の記憶を打ち消す
過去に別の院で痛い思いをした、強引に回数券を勧められた、という経験を持つ人は一定数います。そこで、強押しはしない/ボキボキ鳴らす施術は行わない、初回はカウンセリングに約15〜20分かける、回数券や物販の無理な勧誘はしないといった方針を、チラシの目立つ位置に短文で明記します。これは値引きより効く「安心のオファー」です。掲載する以上は院内の運用と必ず一致させ、来院後のギャップをなくすことが、口コミと再来院につながります。なお同業では整骨院のチラシ配布時期と表現の注意点も併せて押さえておくと、季節ごとの訴求と信頼情報を無理なく両立できます。
原因3:オファーと導線が弱い──初回価格の見せ方・予約導線・通院距離の伝え方
訴求と信頼が整っていても、「今すぐ電話する理由」と「電話しやすい仕組み」が弱いと反響は伸びません。整体院・整骨院のチラシで反響が出ないとき、オファー(来院動機)と導線(予約手段)の2点を見直すと改善余地が見つかりやすい領域です。
初回オファーは「対比」と「条件」をセットで書く
「初回2,980円」とだけ書かれていても、読み手はそれが安いのか判断できません。通常料金との対比を必ず併記し、適用条件を明示します。
- 通常価格との対比:「通常6,600円 → 初回3,300円」のように、元の金額を消し込み表示せず並記する
- 適用条件:初回のみ/要予約/他券併用不可/有効期限を、小さい文字でも必ず記載する
- 対象:「初めてご来院の方限定」「ご家族での利用は別途ご相談」など誤解の余地を残さない
注意したいのは、価格を下げすぎると単価の低い層ばかりが集まり、継続率が下がることです。反響数だけを追うのではなく、初回単価×来院数×継続率で採算を見るのが実務的です。相場より極端に安い設定は、来院数は増えても2回目以降につながらないケースがあります。
価格以外のオファーも検討する
- 初回カウンセリング+姿勢チェック・体の状態説明(無料または低額)
- 初回のみ施術時間を延長(例:通常30分→45分)
- 次回予約特典(当日中に次回を予約された方へ)
- ご家族・ご友人紹介の特典
価格勝負にしたくない院ほど、「まず状態を知ってもらう」型のオファーが向いています。
予約導線は「行動指示」まで書き切る
電話番号を載せているだけでは不十分です。以下を漏れなく確認してください。
- 電話番号は紙面で最も大きい要素の一つにする(住所より大きく)
- 営業時間・定休日・受付終了時刻を明記
- 「当日予約OK」「予約優先制」など、飛び込み可否をはっきり書く
- LINE公式アカウント・Web予約のQRコードを配置し「24時間受付」と添える
- 「留守番電話にお名前とご希望日をお残しください。折り返しご連絡します」と行動を具体的に指示する
さらに、チラシを見た問い合わせに出られない・折り返しが遅いと反響は消えます。配布期間中の受電・予約体制の準備まで含めて設計しておきましょう。
通院距離は数字と目印で伝える
治療院は継続通院が前提のため、「通いやすさ」が来院判断を左右します。地図は正確な縮尺図より、駅・コンビニ・信号・大型店など目印を入れた簡略図が有効です。あわせて次のような数字を入れます。
- 「◯◯駅から徒歩◯分」「◯◯交差点そば」
- 「駐車場◯台完備(軽自動車も可)」
- 「自転車で◯分圏内の方が多く通われています」
有効期限で行動を促し、期限切れ対策も打つ
オファーには期限を設けます。配布から2〜3週間程度が目安で、「◯月◯日まで」と日付で書く方が「2週間以内」より伝わります。一方、チラシは冷蔵庫や電話台に残り、期限切れ後に連絡が来ることも珍しくありません。対応として、期限切れの来院にも「今回は特別に適用します」と柔軟に対応する運用ルールを決めておく、あるいは「期限を過ぎた場合はご相談ください」と一行添えておくと機会損失を防げます。
原因4:配布エリアと配布方法のズレ──半径設定・軒並み/集合住宅の使い分け
整体院・整骨院は、商圏が非常に狭い業種です。来院者の大半は「徒歩・自転車・車で10〜15分以内」に住んでいる人で、腰や膝が痛い状態で30分かけて通う人はほとんどいません。にもかかわらず、枚数を増やしたいという理由だけで商圏外まで配ってしまうと、反響が出ないのは当然です。チラシの内容を直す前に、まず地図を開いてエリアを引き直すことをおすすめします。
半径の目安と「生活動線で削る」手順
立地タイプ別の起点となる半径の目安は次のとおりです(あくまで目安で、地形や交通量により変動します)。
- 都市部・駅前立地:半径0.5〜1km(徒歩・自転車客が中心)
- 住宅地立地:半径1〜2km(自転車・徒歩+近隣の車)
- 車社会の郊外:半径2〜3km(駐車場の有無が来院可否を左右)
重要なのは、円をそのまま配布エリアにしないことです。実際の人の動きは円ではなく道路に沿って生まれます。次の手順で削り込みます。
- 院を中心に上記の半径で円を描く
- 線路・大きな河川・片側2車線以上の幹線道路・急坂など「心理的な壁」を線で引く
- 壁の向こう側は、生活動線(買い物先・駅・学校)がこちら側に向いているかを確認し、向いていなければ除外する
- 残ったエリアを町丁目単位に分解し、世帯数を積み上げて配布枚数を決める
軒並み・集合住宅・戸建て・エリア指定の使い分け
- 軒並み配布:エリア内を面で網羅。院の存在自体が知られていない開業初期や、認知形成を狙う段階に有効。
- 集合住宅集中:短時間で枚数がこなせるため単価効率が高い。単身のデスクワーク層や子育て世帯に届きやすく、肩こり・産後の不調などの訴求と相性が良い。
- 戸建て中心:ファミリー・シニア・持ち家層に届く。膝痛・慢性腰痛・歩行時の痛みなど、継続通院につながりやすい層を狙える。
- エリア指定:既存患者の住所を地図にプロットし、反応の良い町丁目に配布を寄せる方法。
最短の改善策はカルテ住所の分析
反響が出ないときに最も効くのは、直近半年〜1年のカルテから患者の住所を町丁目単位で集計することです。「実際に来ている人が住むエリア」は、院長の感覚とずれていることが珍しくありません。上位の町丁目に配布を寄せ、来院実績がゼロの町丁目は思い切って外す。これだけで同じ枚数でも反響数が変わります。競合院が密集する方向は避けて反対側を厚くする、逆に自院に明確な強み(女性施術者・夜間営業・駐車場完備)があるならあえて重ねる、という判断もこの段階で行います。
投函タイミングも見直しましょう。来院を検討しやすいのは週末前後なので、木曜〜土曜に届く日程で組むと予約につながりやすくなります。加えて、整骨院のチラシ配布と季節別の訴求の考え方も踏まえ、年末年始の大掃除・帰省後の腰痛、新生活の疲れ、寒暖差による不調など、時期に合った切り口を合わせると精度が上がります。
そして、エリア設計の効果を検証するにはGPSによる配布報告が役立ちます。どの町丁目に何枚投函されたかが記録として残るため、問い合わせの住所と突き合わせて「反応が出た町丁目・出なかった町丁目」を判別でき、次回の配布を数字で調整できます。感覚ではなく記録で回すことが、狭商圏ビジネスの改善スピードを上げる近道です。
原因5:1回で判断している──配布回数・接触頻度の設計と小ロットでのテスト運用
「3万枚配ったのに数件しか来なかった」というご相談で最も多いのが、1回配って終わりのパターンです。整体院・整骨院のチラシが反響につながるかどうかは、内容以前に接触回数の設計で大きく変わります。腰痛や肩こりは「今すぐ困っている人」だけが反応する商品であり、配布した週にちょうど痛みが出ている人は、エリア内のごく一部にすぎません。つまり1回の配布は、その瞬間に困っている人だけを拾う「くじ引き」に近いのです。
目安は同一エリアへの反復接触
反響を安定させたい場合、同じエリアに月1回×3〜6か月、あるいは2〜3週間おきに繰り返す設計が目安になります(枚数・予算により調整)。狭いエリアに繰り返し入れるほうが、広く1回配るより「近所にある院」として記憶に残りやすく、痛みが出た瞬間に思い出してもらえる可能性が高まります。一斉配布と分散配布の期間設計を踏まえ、予算を月割りにして継続する形が現実的です。
内容を少しずつ変えるシリーズ展開
- 1回目:院の存在と得意症状(どんな症状の人が来ているか)
- 2回目:施術者の顔写真・経歴・院内の様子で信頼を補強
- 3回目:期間限定の初回オファーと予約方法を前面に
同じ紙面を繰り返すより、角度を変えたシリーズにしたほうが「また入っていた」という抵抗感が減り、読まれる確率も上がります。
小ロットで検証してから広げる手順
- いきなり3万枚ではなく、3,000〜5,000枚単位で開始する
- エリアA/B(住宅密集エリアと集合住宅中心エリアなど)に分けて配布
- デザインA/B(症状訴求型と価格訴求型など)を比較する
- 反響元を計測し、勝ちパターンに次回予算を寄せる
検証時の注意は、一度に複数の変数を変えないことです。エリアとデザインを同時に変えると、どちらが効いたか分かりません。また季節要因(年末年始、ぎっくり腰が増える時期など)も加味し、前年同時期と比べる意識を持つと判断を誤りにくくなります。計測は、チラシごとにQRコードのリンク先や記載電話番号を分ける、来院時に「何を見て来られましたか」を必ず聞く、といった仕組み化が有効です。小ロット対応・エリア指定が可能で、追加料金のない明朗会計の業者であれば、こうしたテストを低リスクで何度も回せます。
継続配布だからこそ必要なクレーム対策
反復配布は接触頻度が上がる分、配布マナーの徹底が欠かせません。実務では次の点を押さえます。
- 「投函お断り」表示のある住宅・ポストには入れない(除外リストとして共有)
- ポストから溢れている・郵便物が溜まっている家は投函を避ける
- 深夜・早朝の投函を避け、常識的な時間帯に配布する
- クレーム時の連絡窓口を院側でも用意し、受けた内容は配布業者へ即共有して次回から除外する
GPSによる配布報告があれば、どのエリアにいつ入ったかを確認できるため、問い合わせを受けた際の事実確認もスムーズです。継続配布は「配り方の品質」がそのまま院の印象になると考え、運用面まで含めて設計してください。
施術所の広告表現の注意点──効果を断定しない書き方の考え方
チラシの反響を上げようとすると、どうしても表現が強くなりがちです。しかし、あん摩マッサージ指圧・はり・きゅう・柔道整復といった施術所については、広告できる事項に法令上の制約があるという点が一般的な論点として知られています。国家資格を要しない整体・カイロプラクティックなどの施術は位置づけが異なるとされますが、実際にどの区分に当たるか、どこまで表示できるかは自院の届出内容や地域の運用によって判断が分かれます。最終的な判断は必ず所轄の保健所や所属団体、広告表示に詳しい専門家に確認するのが確実です。ここでは法解釈に踏み込まず、実務でつまずきやすい表現面のポイントを整理します。
まず確認したい表現チェックリスト
- 「治る」「完治」「必ず改善」といった効果を断定・保証する表現を使っていないか
- 「日本一」「地域No.1」「絶対」など、根拠を示せない断定・最上級表現が入っていないか
- 体験談や「施術前・施術後」を対比させるビフォーアフター的な表現を、効果の保証と読める形で載せていないか
- 健康保険の適用範囲について、実際より広く読めるような書き方になっていないか
- 他院との比較で優劣を印象づける表現になっていないか
- キャンペーン価格の「通常価格」や「今だけ」の根拠(実際にその価格で提供していた期間・条件)を説明できるか
最後の点は景品表示法の観点からも重要です。初回価格を目立たせるのは有効ですが、比較対象として示す通常価格が実態と合っていない、あるいは「今だけ」が常時続いているような運用は、有利誤認と受け取られるリスクがあります。価格表示の根拠は社内に記録として残しておくと、後から説明を求められても対応できます。
断定表現の代わりに載せる「事実」
効果をうたえない分、何を書けばよいのか迷う方は多いですが、実は来院を迷っている人が知りたいのは効果の保証ではなく「自分の悩みに対応してくれるのか」「どんな施術で、いくらで、どれくらい通うのか」という事実情報です。以下のような要素に置き換えると、規制に配慮しながら情報量を落とさずに済みます。
- 施術方針・考え方(どこを見て、何を目的に施術を組むのか)
- 初回の流れ(カウンセリング〇分→検査→施術→説明、所要時間の目安)
- 対応している悩み・相談内容の例(デスクワーク、産後、スポーツ後など生活シーンで表現)
- 通院ペースの目安(初期は週〇回、その後は間隔を空けるといった一般的な進め方)
- 施術者の資格・経歴・研修歴といった確認できる事実
- 院内設備、ベッド数、キッズスペース、駐車場、アクセス、営業時間
「肩こりが治ります」を「デスクワークで夕方に肩が重くなる方の相談が多く、初回は姿勢と動きの確認から始めます」と言い換えるだけで、断定を避けながら具体性は上がります。表現の強さではなく情報の具体性で信頼を積み上げる発想が、結果的に読み手の納得感にもつながります。季節ごとの訴求と表現のバランスについては整骨院のチラシ配布と時期別の訴求の考え方も参考になります。原稿が仕上がったら、印刷前に上記チェックリストで一度読み返し、判断に迷う箇所は専門家に確認する運用を習慣にしておきましょう。
まとめ:反響が出ないチラシは「訴求×エリア×回数」で立て直せる
整体院・整骨院のチラシで反響が出ないとき、原因は「デザインが悪いから」ではなく、訴求・エリア・回数のどれかがズレていることがほとんどです。ここまでの内容を、改善の実務手順として整理します。
本記事の要点チェックリスト
- 反響率は目安として扱う:0.01〜0.1%程度と幅があり、季節・競合・立地で変動します。単発の反響数ではなく、1件獲得コスト(CPA)と1人あたりの生涯価値(LTV)を並べて採算を判断します。
- 訴求は症状名+生活シーン:「腰痛・肩こり」だけでなく「デスクワーク後半に痛む腰」「抱っこがつらい産後の骨盤」など、読み手が自分ごと化できる粒度まで絞ります。
- 信頼を紙面で可視化:施術者の顔写真・経歴・保有資格・院内写真・施術の流れを載せ、「知らない人に体を触られる不安」を先に消します。
- オファーは条件を明記:初回価格は適用条件・回数・有効期限まで書き、電話/LINE/Web予約の導線を太く、駐車場や最寄り駅からの所要時間も添えます。
- 商圏は半径0.5〜3kmが起点:既存患者の住所を地図に落として来院実績のある方向へ寄せ、線路・大通り・坂など生活動線で切れる範囲は削ります。
- 反復配布を3〜6か月で設計:同一エリアへ月1回程度の接触を重ね、想起される状態をつくります。1回配って判断しないことが重要です。
- 広告表現は断定を避ける:施術効果の言い切りやビフォーアフターの扱いには注意し、判断に迷う表現は専門家や所管窓口に確認します。
改善は「エリア→訴求→回数」の順で
- まずエリア:通える距離に届いていなければ、どんな内容でも反応しません。最初に配布範囲と配布方法(軒並み/集合住宅集中/エリア指定)を見直します。
- 次に訴求:症状の具体化、価格の見せ方、顔写真の有無など、A/B2パターンを各3,000〜5,000枚の小ロットで比較します。
- 最後に回数:勝ちパターンが見えたら、そのエリアへ分散配布の期間設計に沿って反復投下し、獲得単価を安定させます。
小ロットで検証し、数字が合った組み合わせだけを増やす。この流れを守れば、チラシは「当たり外れ」ではなく再現性のある集客手段になります。
株式会社ポスティングくんは全国対応で、GPSによる配布報告により「どこに、いつ配ったか」を確認できます。追加料金のない明朗会計で、数千枚の小ロットから大量配布まで対応し、軒並み配布・集合住宅集中・エリア指定など配布方法もお選びいただけます。料金はエリア・枚数・時期により変動する目安となりますので、まずは院の周辺商圏をお聞かせください。配布エリアのご相談・無料査定・法人様のお見積りを承っています。お気軽にお問い合わせください。
よくある質問(FAQ)

