2.6万枚のカバー範囲は市の世帯数で決まり、人口5〜7万人規模ならほぼ全域、10万人規模なら5〜6割程度が目安です。まず町丁目別の世帯数を公的データで確認し、全域1回か重点エリア複数回かを選びます。
この記事でわかること
- 人口規模別に見た2.6万枚のカバー範囲の目安
- 公的データで町丁目別の世帯数を確認する手順
- 実配布可能数が世帯数より目減りする理由
- 戸建て中心・集合住宅など配布対象の絞り込み方
「市全域にチラシを広げたいが、何枚くらい必要なのか」「2.6万枚という数字は多いのか少ないのか」——住宅会社の営業企画担当者からよくいただくご相談です。分譲地の販売開始や完成見学会の告知では、商圏を面で押さえる発想が欠かせません。一方で、やみくもに全戸へ投函しても、賃貸中心のエリアに住宅購入の情報を届けてしまい、費用だけがかさむケースもあります。
この記事では、市全域を対象にポスティング2.6万枚規模の配布を計画する際の考え方を、世帯数の確認 → 配布対象の絞り込み → 期間設定 → 反響計測という順序で整理します。あわせて、住宅会社ならではの優先エリアの判断軸(築年数・持ち家率)、見学会告知を開催2〜3週間前と直前に分けて配る設計例、GPS配布報告でエリア別の実施状況を確認する方法までご紹介します。なお、費用・反響率はいずれも目安であり、エリア・枚数・時期・競合状況によって変動する点をあらかじめご了承ください。
2.6万枚は市全域をどこまでカバーできるのか|まずは世帯数の確認から
住宅会社が市全域にチラシを広げたいと考えたとき、最初にやるべきことは「2.6万枚で足りるのか」を感覚ではなく数字で確かめることです。配布計画の出発点は、対象となる市の総世帯数の把握にあります。ここを曖昧にしたまま枚数だけ先に決めてしまうと、「全域に配ったつもりが半分しか届いていない」「同じエリアに重複して配ってしまった」といったズレが生じます。
人口規模から見た2.6万枚のカバー感覚
一般に、1世帯あたり1枚の投函で計算すると、おおよそ次のような感覚値になります(あくまで目安です)。
- 人口5〜7万人規模の市:世帯数はおおむね2〜3万。2.6万枚ならほぼ全域に近いカバーが見込める
- 人口10万人規模の市:世帯数はおおむね4〜5万。2.6万枚では全域の5〜6割程度
- 人口20万人規模の市:世帯数は8〜10万。2.6万枚は特定の複数エリアに絞る前提になる
つまり同じ2.6万枚でも、市の規模によって「全域配布」にも「重点エリア配布」にもなります。この違いを最初に掴んでおくことが、後のエリア選定や分割配布の設計を正確にします。
世帯数の調べ方|公的データで裏を取る
世帯数は推測せず、公開データで確認しましょう。実務では次の順で当たると早いです。
- 対象市の公式サイトにある統計ページ(人口・世帯数の月次公表)を確認する
- 住民基本台帳に基づく町丁目別の世帯数一覧を取得する(エクセル形式で公開している自治体が多い)
- 国勢調査の町丁目別データで、持ち家率・住宅の建て方(戸建/共同住宅)の比率を補足する
住宅会社の場合、市全体の合計だけでなく町丁目単位の世帯数まで落とし込むことが重要です。分譲地や見学会場からの距離で配布範囲を切るとき、町丁目別の数字があれば「半径3km圏内で約1.8万世帯」といった積み上げ計算ができます。
世帯数=配布可能数ではない
注意したいのは、統計上の世帯数がそのまま投函できる数にはならない点です。実務では次の要因で目減りします。
- 「チラシお断り」表示のある住戸・集合住宅(配布対象から除外)
- オートロックや管理規約で投函できない集合住宅
- 空き家・長期不在・郵便受けが設置されていない住戸
- 事業所や店舗など、住宅ではない区画
これらを差し引くと、実配布可能数は世帯数の8〜9割程度に収まることが多いというのが一つの目安です(エリアの住宅構成により変動します)。世帯数3万の市なら実質2.4〜2.7万枚前後、つまり2.6万枚はちょうど「全域を1周する」規模感にあたります。発注前に配布可能枚数の事前確認を行い、机上の数字と現場の数字をすり合わせておくと計画の精度が上がります。
「全域1回」より「コアを複数回」が効くこともある
市全域をカバーできる枚数があるからといって、必ず全域に1回ずつ撒くのが最適とは限りません。住宅の検討は接触回数が効くため、商圏コア(展示場・分譲地から近い、持ち家率や築年数の条件が合うエリア)に2〜3回重ねて配布したほうが問い合わせにつながるケースもあります。2.6万枚という予算枠を、「1.3万世帯×2回」と捉え直す発想を持っておくと選択肢が広がります。
どちらを選ぶにしても、判断材料は数字です。自社の商圏にあたる市区町村を選んで配布可能枚数の目安を確認できる配布枚数シミュレーターを使えば、エリアごとの規模感をその場で把握でき、全域カバーか重点配布かの検討をスムーズに進められます。
住宅会社のチラシ配布、いまの検討段階は?
3問に答えるだけで、枚数の目安づくりと見積り相談、どちらから進めるかがわかります。(約30秒)
質問 1 / 3
配布したい市区町村は決まっていますか?
当てはまる方を選んでください
質問 2 / 3
配布の目的と時期の状況は?
当てはまる方を選んでください
質問 3 / 3
戸建て中心か全戸か、決まっていますか?
当てはまる方を選んでください
診断結果:まず配布枚数の目安を確かめる進め方がおすすめです
対象の市区町村の世帯数を公的データで確認し、サイズ・エリア・配布対象ごとに費用の目安を並べて比べるところから始めましょう。町丁目別の世帯数がわかれば、全域を一巡するのか、商圏コアに重ねて配るのかという選択肢も見えてきます。配布枚数シミュレーターで規模感をつかみ、社内での比較検討にお役立てください。
診断結果:エリアと枚数を伝えて配布プラン相談がおすすめです
配布したいエリアと希望枚数をお伝えいただければ、町丁目ごとの配布可能戸数をすり合わせ、戸建て中心か集合住宅も対象にするかといった配布対象まで含めた配布プランをご提案します。開催日や販売開始日から逆算した分割配布の日程、GPSによる配布報告での実施状況の確認もあわせてご相談いただけます。
配布対象の絞り込み|戸建て中心か全戸か、住宅会社の判断軸
2.6万枚という枚数は、市全域をおおまかに覆える規模である一方、「どの世帯に入れるか」を決めないまま撒くと、反響の薄い層にも半分近くが流れてしまいます。ポスティングの配布方法には大きく4つの選択肢があり、住宅会社はこの組み合わせで無駄を削るのが基本です。
配布方法の4つの選択肢を整理する
- 軒並み配布(全戸):エリア内の戸建て・集合住宅を区別せず投函。到達世帯数が最大で、認知拡大や新規参入エリアの初回告知に向く。
- 戸建て中心:一戸建てに絞って投函。建替え・リフォーム・注文住宅の訴求と相性が良い。
- 集合住宅集中:マンション・アパートに絞る。賃貸ファミリー層=一次取得層へのアプローチに有効。
- エリア指定:町丁目や学区単位で範囲を切る。分譲地から半径◯kmなど、現場起点の設計に使える。
商品特性から逆算して対象を決める
判断軸はシンプルで、「その商品を買う人が、いま、どこに住んでいるか」から逆算します。注文住宅・建替え・リフォームは、土地をすでに持っている層が中心ですから、築20年以上の戸建てが多いエリアを軸にした戸建てのみの配布設計が基本になります。一方、建売分譲や土地付きプラン、ローコスト住宅で一次取得層を狙うなら、購入予備軍の多くは現在ファミリー向けの賃貸マンション・アパートに住んでいるため、集合住宅を外すと見込み客を取りこぼします。「集合住宅は賃貸だから無駄」と決めつけるのは、住宅会社にとって機会損失になりやすい判断です。
2.6万枚の内訳例
市全域へ2.6万枚を配る場合、例えば次のような配分が考えられます(あくまで一例で、商圏の世帯構成により調整します)。
- 戸建て中心:1.8万枚/築年数が経過した住宅地を優先。建替え・リフォーム・資金計画セミナーの訴求を載せる。
- ファミリー向け集合住宅:0.8万枚/2LDK以上が中心の賃貸物件へ。家賃と住宅ローン返済額の比較、分譲地見学会の案内を主役にする。
同じ2.6万枚でも、原稿を2種類に分けて配布面を変えるだけで、問い合わせの質が変わります。印刷を分版するコストはかかりますが、配布費用の無駄を減らせる分、総合的な費用対効果では有利になるケースが多いです。
外すエリアを決めることが費用対効果を上げる
見落とされがちなのが「配らない判断」です。学生・単身者向けのワンルームが密集するエリアは、住宅購入の検討層が極端に少なく、ここを外すだけで同じ予算でより濃い世帯へ枚数を回せます。同様に、社宅・寮、商業ビル、投函お断り表示のある集合住宅も事前に除外対象として整理しておきます。
こうしたエリア特性は、地図を眺めるだけでは判断しきれません。発注前にポスティング会社と、町丁目ごとの戸建て比率・集合住宅の規模感・配布可能戸数をすり合わせ、「この町は戸建て中心で何枚取れるか」を数字で確認しておくことが、2.6万枚の精度を決めます。配布後のGPS報告と突き合わせれば、次回はさらに絞り込んだ計画が立てられます。
築年数・持ち家率で優先エリアを決める|住宅会社ならではのエリア選定
2.6万枚を市全域に均等に撒くと、どのエリアも「浅く一度だけ」で終わります。住宅は検討期間が長く、単価も高い商材ですから、反応が出やすい町丁目に厚く、そうでない町丁目に薄く配るという傾斜配分が基本です。ここでは住宅会社が使いやすい5つの判断軸と、A・B・Cランクへの落とし込み方を整理します。
優先エリアを決める5つの判断軸
- 築年数(築20〜30年超の住宅が多いエリア):外壁・設備の更新時期が重なり、建替え・リフォーム・住み替えの検討が起きやすい層です。分譲開始から一斉に家が建った住宅団地は、築年数が揃っているため反応のタイミングも揃いやすい傾向があります。
- 持ち家率の高いエリア:土地という資産を持つ世帯が多く、建替えや二世帯、相続を含む相談につながりやすいエリアです。逆に賃貸比率が高いエリアは、一次取得層向けの資金計画セミナーなど訴求内容を変える必要があります。
- 新興住宅地・区画整理エリア:周辺に同世代・同所得帯の検討層が集まりやすく、近所で建った家が検討のきっかけになります。分譲地の周辺半径を厚く配る設計が有効です。
- 小中学校区・子育て世帯比率:就学タイミングは住み替えの動機になりやすく、学区単位で配布範囲を切ると営業トークとも整合します。
- 展示場・モデルハウス・分譲地からの距離:来場のハードルを考えると、車で15〜20分圏を目安に第一優先、それ以遠を第二優先とするのが現実的です。
データの集め方|公的統計と社内データの掛け合わせ
築年数・持ち家率・住宅の建て方(戸建/共同住宅)は、国勢調査の「住宅の所有の関係」「住宅の建て方」の町丁目別データでおおよその傾向がつかめます。加えて、自治体が公開している都市計画マスタープランや区画整理事業の資料を見ると、今後宅地が増える方向のエリアが把握できます。
さらに精度を上げるのが社内データです。過去2〜3年の成約者・来場者の住所を地図上にプロットすると、「本当に売れている商圏」が見えてきます。展示場から近いのに成約が薄い町丁目、逆に遠いのに来場が多い町丁目が必ず出てくるはずで、これが統計だけでは分からない実態です。交通動線(主要道路や橋、鉄道で分断されていないか)も併せて確認しておくと、距離だけでは測れない心理的な遠さを補正できます。土地持ち層へのエリア選定の考え方も合わせて検討すると、訴求内容との整合が取りやすくなります。
A・B・Cランクに分けて2.6万枚を傾斜配分する
- Aランク:築年数・持ち家率・距離のすべてが条件に合い、過去の成約実績もある町丁目。期間中に2〜3回配布し、接触回数を確保します。
- Bランク:条件のうち2つが当てはまるエリア。原則2回、または告知前半と直前の2回に分けます。
- Cランク:距離が遠い、賃貸比率が高いなど条件が1つ以下のエリア。認知拡大目的で1回のみ配布し、反響があれば次回Bランクへ昇格させます。
目安として、2.6万枚ならAランクに約5割、Bランクに3割、Cランクに2割といった配分から始め、反響の出方を見て次回以降に組み替えます。重要なのは、最初から完璧な配分を目指すのではなく、ランクを明文化して配布結果と突き合わせられる状態にしておくことです。GPSによる配布報告と合わせて記録を残せば、どの町丁目に何枚・何回配ったかが次回の判断材料として蓄積されていきます。
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期間設定と分割配布の設計例|見学会告知は2〜3週間前から直前へ
2.6万枚という規模は、一般的なポスティングでは1日で配り切れる量ではありません。配布スタッフの人数やエリアの広さにもよりますが、市全域に2.6万枚をまくとおおむね7〜14日程度かかるのが目安です(エリア・時期・天候により変動します)。つまり「見学会の1週間前に発注すれば間に合う」という感覚で進めると、配布が終わる前に開催日が来てしまいます。まずは開催日から逆算し、印刷納品・配布開始・配布完了の3点を日付で押さえることが計画の出発点です。
完成見学会・構造見学会の3段階配布の設計例
- 第1波:開催2〜3週間前/優先エリアへ約1.2万枚 築20年以上の戸建てが多い持ち家層エリアなど、検討確度の高い層へ先行投下します。目的は事前予約と資料請求の獲得。この段階では土地情報・間取りプラン・価格帯・性能の訴求を中心に、じっくり読ませる構成が向きます。
- 第2波:開催7〜10日前/周辺エリアへ約1.0万枚 会場から車で15〜20分圏の中間エリアへ広げ、母数を確保します。訴求は「開催日時+予約特典+会場マップ」を前面に出し、第1波より視認性を重視したデザインに切り替えます。
- 第3波:開催2〜4日前/会場至近エリアへ約0.4万枚 徒歩・自転車圏の近隣へ直前投下し、当日のふらっと来場を喚起します。開催日時と場所を大きく、文字数は絞るのが鉄則です。
分譲地の販売開始告知は月次で設計する
分譲地の場合は、イベント型より長いスパンで考えます。販売開始の1〜2か月前に「近日販売」の認知チラシ、販売開始週に区画数・価格・位置図を載せた本告知、開始から1〜2か月後に残区画の追い込み、という3段構成が基本形です。各回で枚数とエリアを少しずつ入れ替え、反応のよかった地域へ次回を厚く寄せていくと、同じ2.6万枚でも精度が上がります。段階的なエリア拡大の考え方は分譲地チラシの広域配布と段階設計も参考になります。
投函タイミングと注意点
- 土日開催なら水〜金着を狙う 週末の予定が固まる前に手元へ届くのが理想です。月曜着は他の郵便物に埋もれやすく、土曜着は直前すぎて予定が入っている可能性が高まります。
- 天候のバッファを2〜3日見る 雨天・強風の日は配布が止まることがあります。完了予定日は開催日の2日前ではなく、4〜5日前に置いておくと安全です。
- 年末年始・大型連休は読み替える チラシ量が増える時期は埋もれやすく、不在も増えます。連休中のイベントなら、連休入りの直前ではなく1週間以上前倒しで届ける設計が無難です。
- 繁忙期は枠を早めに確保する 住宅系の見学会が集中する春・秋は配布枠が埋まりやすいため、開催日が決まった時点で概算枚数だけでも先に相談しておくと、希望日程を押さえやすくなります。
チラシのデザインは波ごとに全面差し替えする必要はなく、面の上半分の訴求だけ変える「版替え」でも十分効果があります。印刷は3回分をまとめて発注し、納品のみ分けると単価も抑えやすくなります。
反響計測とGPS配布報告|次回の配布計画を精度を上げる仕組み
2.6万枚という規模の配布は、1回で完結させる単発施策ではなく、翌期・翌年の配布計画を磨くための「データ取得の機会」でもあります。配布して終わりにせず、どのエリアからどれだけ反応があったかを記録できる仕組みを、チラシを入稿する前に決めておくことが重要です。計測設計は印刷データの段階で組み込む必要があるため、原稿制作と同時並行で進めてください。
反響経路を分けて取る4つの手段
- チラシごとの専用QRコード:見学会告知用、分譲地用など原稿別にQRを変え、どの訴求が読まれたかを分離して計測する。
- 専用電話番号:チラシ専用の番号を記載し、電話反響を他媒体と混ぜない。通話記録から時間帯の傾向も見える。
- 来場アンケートの「何で知ったか」欄:選択肢に「ポスティングのチラシ」を明記し、口頭確認だけに頼らない。
- ランディングページの計測パラメータ:QRの遷移先URLにパラメータを付け、流入数・滞在・予約完了までの導線を確認する。
エリア別に集計するための運用
住宅会社の場合、「何件来たか」以上に「どの町丁目から来たか」が次回の配布計画を左右します。来場者カードや問い合わせフォームで住所を町丁目単位まで取得し、配布したエリア区分と突き合わせる運用を標準化しましょう。手順としては、①配布エリアを町丁目単位の一覧にする、②反響を同じ区分でカウントする、③配布枚数に対する反響件数を算出する、という流れです。これを続けると、反応が厚いエリアと薄いエリアが数字で見えるようになり、次回の市全域ポスティングの枚数配分を感覚ではなく実績で決められます。
反響率の見方|住宅は「蓄積」で評価する
ポスティングの反響率は業種・商品単価・時期・原稿内容で大きく変わり、一般的には0.01〜0.3%程度といった幅のある目安で語られます。特に住宅のような高額商材は検討期間が長く、1回の配布で即時に来場へつながるとは限りません。1回目で反応が薄くても失敗と決めつけず、認知の蓄積として複数回の配布をまとめて評価する視点が必要です。来場数を事前に断定せず、「3回配布した後の累計問い合わせ数」のように期間で区切った指標を設定しておくと、社内での判断もぶれにくくなります。
GPS配布報告で配布実績と反響を突き合わせる
反響をエリア別に集計しても、配布実績そのものが曖昧では比較になりません。株式会社ポスティングくんではGPSによる配布報告を行っており、どのエリアをいつ配布したかを地図上で確認できます。これにより、反響が薄かったエリアが「配布したが反応がなかった」のか「そもそも配布状況が不明確だった」のかを切り分けられ、未配布エリアや重複配布の心配も減らせます。2.6万枚を複数回に分けて配る計画では、この突き合わせが精度の要になります。
クレーム対策も品質データの一部
配布品質の管理も計測と同じ土俵で考えます。お断り表示のある世帯への投函は行わない、郵便受けからはみ出さないよう丁寧に入れる、早朝・深夜を避けるといった投函マナーの徹底は、苦情を減らすだけでなくブランドイメージを守ります。苦情が入った住所は除外リストとして記録し、次回配布に反映させる運用を決めておきましょう。
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費用の考え方とクレーム・品質管理のポイント
2.6万枚規模のポスティングを市全域で行う場合、費用は「配布費」「印刷費」「デザイン費」の3つに分けて予算化すると管理しやすくなります。まとめて一式で見積もると、どこにコストがかかっているのかが分からず、次回の削減余地も見えません。住宅会社の販促は年間で複数回の見学会・分譲告知が続くため、内訳を分けた予算表を最初に作っておくことをおすすめします。
配布単価は条件で変わる|あくまで目安として考える
配布単価は、エリアの住宅密度、配布方法(軒並み配布/戸建て指定/集合住宅集中)、総枚数、依頼時期によって変動します。一般に、集合住宅が多い市街地は1件あたりの移動距離が短く効率的、郊外の戸建て中心エリアは1軒ごとの距離が長くなるため単価は上がる傾向があります。見積もりを比較する際は「どのエリアを、どの方法で、何週間かけて配るのか」を揃えたうえで並べないと、単価だけを見ても判断できません。公表されている単価はいずれも目安であり、最終的には配布計画の中身で決まる、と理解しておくと発注の精度が上がります。
費用を抑えられる理由を確認する
- 配布エリアの最適化:持ち家率や築年数で優先度を付け、反応が見込みにくい区画を外すことで、無駄撒きを減らせます
- まとめ配布によるボリューム調整:2.6万枚を分割して配る場合も、総枚数でまとめて依頼すれば全体のスケジュールと数量を一括で調整できます
- デザイン・印刷までワンストップ:入稿データのやり取りや配布拠点への納品手配が一本化され、管理工数と輸送コストを圧縮できます
- 明朗会計:見積もり後に追加料金が発生しない形なら、年間予算のブレを防げます
印刷仕様で変わる部分
A4両面カラーか片面か、用紙の厚さ(コート紙の斤量)、折り加工の有無で印刷費は変わります。住宅会社の場合、分譲地の区画図や施工事例写真を載せるならA4両面カラー、来場特典中心のシンプルな告知なら片面でも成立します。分割配布でも印刷は一度にまとめて発注し、配布タイミングごとに納品先や保管を分ける方が、単価面でも在庫管理の面でも有利です。詳しい発注の流れはチラシ印刷のみの発注の流れと見積もりも参考にしてください。
クレームを未然に防ぐ運用チェック
- お断り表示への配慮:「チラシ投函お断り」の表示がある住戸・集合住宅には投函しない運用を徹底する
- 投函マナー:郵便受けから紙がはみ出さないよう奥まで入れる、他社チラシを抜き取らない、無理な押し込みをしない
- 雨天時の防水対応:濡れたチラシは印象を大きく損ねるため、防水処理や配布日の振り替えで対応する
- 集合住宅のルール遵守:管理規約や掲示での指示に従い、オートロック内への無断立ち入りは行わない
- 除外リストの蓄積:苦情のあった住戸は記録し、次回以降の配布対象から確実に外す
これらは配布員任せにせず、発注側も事前に確認しておくべき項目です。万一問い合わせが入った場合に備え、配布日・エリア・担当範囲がすぐ照合できるGPS配布報告があると、一次対応がスムーズになります。法人の大量配布や複数エリア・継続配布のご相談は大量配布の相談窓口から、エリアごとの枚数の目安確認は配布枚数シミュレーターをご利用ください。
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まとめ|市全域2.6万枚の配布計画は「絞り込み」と「検証」で決まる
ここまで、市全域に2.6万枚を配る住宅会社向けの配布計画を、順を追って整理してきました。最後に全体の流れをもう一度確認しておきます。
- 世帯数の確認:市全体の総世帯数に対して2.6万枚がどの程度の到達率になるかを把握し、全域カバーか部分カバーかを最初に決める。
- 配布対象の絞り込み:戸建て中心か全戸かを、商品(注文住宅・分譲・リフォーム)と想定顧客から判断する。
- 優先エリアの判断軸:築年数・持ち家率・世帯構成・現場からの距離を重ね合わせ、配布量に濃淡をつける。
- 期間設定と分割配布:見学会なら2〜3週間前の認知波と直前の想起波に分け、1回で撒き切らない設計にする。
- 反響計測:専用電話番号・二次元コード・来場アンケートでエリア別の反響を記録する。
- 費用と品質管理:単価だけでなく、配布報告の精度やお断り表示への配慮を含めて比較する。
均等配布ではなく「傾斜配分」で考える
市全域という言葉から単純な均等割りを想像しがちですが、住宅という高額商材では、反応が出やすい層が住むエリアに枚数を寄せたほうが結果につながりやすい傾向があります。2.6万枚を10エリアに2,600枚ずつ配るのではなく、重点エリアに4,000枚、周辺エリアに1,500枚といった傾斜配分にし、さらに期間を分けて複数波で届ける。この「絞り込み」と「波の設計」が計画の骨格になります。より広い枠組みで枚数と期間を決めたい場合は、市全域ポスティングの枚数・期間・計画の立て方もあわせて確認しておくと、全体像を整理しやすくなります。
1回で結論を出さず、継続運用で精度を上げる
初回配布の反響が想定より少なくても、それだけで「ポスティングは効かない」と判断するのは早計です。チラシの訴求、配布時期、エリア選定、見学会の日程など変動要因が複数あるため、1回の結果では原因を特定できません。GPSによる配布報告でどのエリアをいつ回ったかを確認し、反響データと突き合わせることで、「配ったのに反応がないエリア」と「配布量が足りていないエリア」を切り分けられます。この検証を2回、3回と重ねるほど、次回の枚数配分の精度が上がっていきます。
最後に押さえておきたい前提
- 本記事で挙げた枚数・反響率・費用はいずれも目安であり、エリアの世帯密度、配布時期、商品内容、チラシの仕様によって変動します。
- 反響率は業種・商圏・訴求内容で大きく差が出るため、自社の過去実績を基準値として積み上げていくことが重要です。
- 配布品質とクレーム対応の体制は、長く続けるほど効いてくる要素です。お断り表示への配慮や配布時間帯の管理を発注時に確認しておきましょう。
市区町村ごとの配布可能枚数の目安は配布枚数シミュレーターで確認できます。2.6万枚規模のエリア分割や分割配布の組み方、印刷からの一括手配については法人の大量配布のページよりご相談ください。無料査定・法人お見積りを承っておりますので、商圏や開催予定の見学会日程をお知らせいただければ、具体的な配布計画をご提案いたします。
ポスティングを依頼する前に
よくある質問(FAQ)

