配布シーンから逆算して選ぶのが基本です。投函で数秒勝負の即時告知はペラのチラシ、手渡しや送付で読み込ませたい詳細説明は折り加工のパンフレットや中綴じ冊子が向くとされています。
この記事でわかること
- ペラ・折り加工・中綴じ冊子の情報量と読まれ方の違い
- 即時告知はチラシ、比較検討材料は冊子という使い分け
- チラシで接点、資料請求者に冊子を渡す二段構えの設計
- 用紙の厚みや表面加工が与える印象差と発注前の確認項目
販促物の発注担当になると、最初に迷うのが「この内容はペラのチラシでいいのか、折り加工のパンフレットにすべきか、それとも中綴じの小冊子か」という判断です。見た目の立派さだけで選ぶと、費用が膨らんだ割に反応が伸びなかったり、逆に情報量が足りず問い合わせにつながらなかったりします。チラシ・パンフレット・小冊子は、それぞれ「伝えられる情報量」「読まれるタイミング」「制作にかかる期間」「費用の構造」がまったく異なる販促物です。
この記事では、ペラのチラシ、折り加工ありのパンフレット、中綴じ冊子の違いを、用途(即時告知か詳細説明か)・制作期間・費用構造という3つの観点から整理します。あわせて、不動産や住宅メーカーのように扱う情報量が多い業種での具体的な使い分け、費用の目安レンジと変動要因、入稿データ作成時の実務的な注意点まで解説します。配布まで含めて外注したい方も、印刷だけ依頼したい方も、発注前の判断材料としてご活用ください。
チラシ・パンフレット・小冊子は何が違う?形状と役割の基本整理
チラシ印刷と小冊子・パンフレットの違いを発注前に整理しておくと、見積り比較も制作進行もぐっと楽になります。実務上は「紙の枚数と加工」で考えると分かりやすく、大きくペラ(1枚もの)/折り加工あり/中綴じ冊子の3分類に分けられます。それぞれ情報量の上限と読まれ方が異なるため、内容を先に作ってから形式を決めるのではなく、配布シーンから逆算して形式を決めるのが失敗しない順序です。
3つの形状と情報量の目安
- ペラ(A4・B4・A3など1枚もの、両面印刷):表面はキャッチコピーとメインビジュアル、裏面は要点と地図・連絡先という構成が基本。訴求は1〜2テーマに絞るのが現実的で、価格訴求やイベント告知と相性が良い形式です。
- 折り加工あり(二つ折り・巻三つ折り・観音折り・Z折り):A4仕上がりならA3原紙を折る形になります。巻三つ折りなら表紙+中面で6面構成となり、「課題提示→解決策→実績→料金→問い合わせ」という読ませる流れを作れます。会社案内やサービス紹介に向く中間的な媒体です。
- 中綴じ冊子(8P・12P・16Pなど4の倍数、ホチキス留め):章立てして体系的に説明できるため、施工事例集、商品カタログ、学習塾のカリキュラム説明などに適します。ページ数は必ず4の倍数になる点が仕様決定時の注意点です。
読まれ方は「配布シーン」で決まる
ポスティングで配る前提なら、受け取った瞬間の数秒で読むか捨てるかが判断されます。折って開く動作が必要な媒体は、その一手間が離脱の原因になりやすく、ポストに入れる段階ではペラが有利です。一方、来店後の商談テーブルや資料請求への返送、展示会で名刺交換した相手に渡す場面では、情報量が多く保存されやすい冊子・パンフレットが力を発揮します。つまり「投函=ペラ」「手渡し・送付=折り/冊子」が基本の目安で、ポスティングでペラを配って資料請求を受け、その後に冊子を送るという二段構えが王道の設計です。
紙の厚みと表面加工が与える印象差
同じ内容でも、用紙仕様で受け手の心理的ハードルは変わります。90kg前後は軽くてコストを抑えやすく大量配布向き、110kgは標準的でしっかり感が出て、135kg以上になると高級感が増す代わりに重量と費用が上がります。表面加工では、光沢コートは写真の発色が良く食品・小売の特売訴求に強く、マットコートは落ち着いた質感で文字が読みやすいため、不動産や医療、士業など信頼性を重視する業種に選ばれやすい傾向があります。詳しくはチラシ印刷の用紙・厚さ・部数の選び方も参考になります。
発注前に決めておく3つのチェックポイント
- 誰に、どの場面で渡す媒体か(投函/手渡し/送付/設置)
- 載せたい情報は何テーマあるか(1〜2なら1枚もの、3〜5なら折り、6以上なら冊子)
- 保存してほしいか、その場で行動してほしいか(保存=冊子、即行動=ペラ)
この3点が決まれば、形状・ページ数・用紙の仕様が自ずと絞り込まれ、印刷会社に渡す条件も明確になります。
チラシと冊子、どちらで配るべきかは?
3つの質問に答えるだけで、次に進むべき手順がわかります(約30秒)
質問 1 / 3
配る媒体はもう決まっていますか?
当てはまる方を選んでください
質問 2 / 3
配布するエリアは決まっていますか?
当てはまる方を選んでください
質問 3 / 3
配布の予定はどの段階ですか?
当てはまる方を選んでください
診断結果:サイズ・エリア・枚数から費用の目安を比べるのがおすすめです
ペラか折り加工か冊子かで、印刷・加工・配送の費用構造は変わります。まずはA4両面などサイズを仮置きし、配布したいエリアと枚数の候補を並べて目安を出してみてください。用紙・斤量・サイズ・部数・納期といった条件を揃えて比べると、仕様の違いによる差が見えてきます。目安がつかめた段階でご相談ください。
診断結果:エリアと枚数を伝えて配布プランを相談するのがおすすめです
配るエリアと枚数が見えているなら、具体的な見積りと配布プランの相談に進めます。市区町村や町丁目、希望時期、ペラの仕様をお伝えいただければ、エリアの組み方や継続配布のスケジュールまで含めて設計をご提案します。印刷のみの発注や、資料請求者へ渡す冊子・パンフレットの仕様相談もあわせて承ります。
用途で選ぶ:即時告知はチラシ、詳細説明はパンフレット・小冊子
媒体選びで迷ったときは、デザインや紙の話に入る前に「読み手にその場で何をしてほしいのか」を一行で書き出してみてください。行動喚起が単純なほどチラシが向き、検討材料の提示が必要なほど折り加工や冊子が向きます。この軸さえ決まれば、仕様も部数も自然に定まります。
ペラのチラシが適するケース
日付と行動が明確な告知は、1枚もののチラシが最も効率的です。具体的には次のような場面です。
- 新店オープン・リニューアル告知(開店日と場所が主役)
- 期間限定セール・決算セール(割引率と期限が主役)
- 体験会・見学会・説明会の参加募集(日時と申込方法が主役)
- 新規開院・新規開校のあいさつ(診療科目や時間割など基本情報)
チラシが向く理由は三つあります。第一に制作が速いこと。ページ構成の検討が不要なため、原稿確定から入稿までの日数を圧縮しやすく、急な販促にも対応できます。第二に単価が低く大量配布できること。1枚あたりのコストが抑えられるため、商圏全体へ数千〜数万枚をまけます。第三に要点が一瞬で伝わること。ポストから取り出して数秒で捨てるか残すかが判断される媒体では、情報を絞った片面〜両面の構成が有利に働きます。
パンフレット・小冊子が必要になるケース
一方、価格だけでは決められない商材は、読み込んでもらう前提の設計が必要です。注文住宅、リフォーム、学習塾のカリキュラム、保険、BtoBサービスなどは、比較検討の材料を順番に見せる構成が効きます。折り加工や冊子を使い、以下の流れをページに割り付けます。
- 課題提起(読み手が抱える不安・不便を言語化する)
- 解決策(自社の方式・プラン・サービス内容)
- 実績・事例(施工例、合格実績、導入社数などの客観材料)
- 料金・プラン(目安レンジと含まれる範囲を明示)
- 問い合わせ導線(電話・フォーム・来店予約・地図)
この流れはページ数が増えるほど説得力を持ちますが、同時に印刷単価も上がります。
2段構えで配る:接点はチラシ、検討材料は冊子
費用対効果の面で現実的なのは、役割を分ける2段構えです。ポスティングではペラのチラシで接点をつくり、問い合わせ・来店・資料請求があった見込み客にパンフレットや小冊子を渡すという設計にすれば、高単価な冊子を関心のある人にだけ届けられます。チラシ側には「無料で詳しい資料をお送りします」といった資料請求の導線を1つ置いておくと、2段目につながります。
逆に避けたいのが、情報を詰め込んだ冊子を無差別に大量配布することです。ページ数と加工が増えれば1部あたりの単価は数倍に跳ね上がり、関心のない世帯にも同じコストをかけることになります。配布枚数が数万枚規模になるほど差額は無視できません。住宅会社の市全域配布と反響測定の考え方のように、先に枚数と予算の上限を決めてから媒体仕様を逆算すると判断を誤りにくくなります。
なお、どの媒体でも反響率は業種・エリア・時期・競合状況によって大きく変動します。社内で語られる「◯%」はあくまで目安として扱い、自社で配布ごとの問い合わせ件数を記録して基準値を育てていくことをおすすめします。
不動産・住宅メーカーに学ぶ、情報量が多い業種の使い分け実例
チラシ・パンフレット・小冊子の違いが最も分かりやすく現れるのが、不動産・住宅メーカーのような「伝えるべき情報量が多い業種」です。土地や住宅は単価が高く検討期間も長いため、1枚で完結させようとすると情報が詰まりすぎて読まれません。接点の段階ごとに媒体を分けるのが基本です。
例1:物件情報・価格改定はA4ペラで鮮度勝負
売地・売家の最新情報や価格改定のお知らせは、とにかく鮮度が命です。A4両面カラーのペラ(1枚もの)にして、物件の周辺エリアへ素早く配布します。表面に物件写真・価格・最寄り駅・土地面積、裏面に周辺環境と問い合わせ先という構成が定番です。印刷は数日、配布も週単位で回せるため、情報が古くならないうちに届けられます。分譲地チラシの広域配布と枚数設計のように、エリアを段階的に広げる設計とも相性がよい媒体です。
例2:見学会案内は二つ折り・三つ折り
完成見学会やモデルハウス見学会の案内は、地図・開催日程・来場特典・予約方法・駐車場情報など必須項目が多く、ペラでは窮屈になりがちです。A4仕上がりの二つ折り(A3見開き)や三つ折りにすると、面ごとに「誘い文句」「見どころ写真」「日程と地図」「予約方法」と役割を分けられ、読む順序を設計できます。折り加工の分だけ単価と納期は上がりますが、来場予約という具体的な行動を促す用途では投資に見合います。
例3:事例集・会社案内は中綴じ冊子で手渡し
建築事例集、会社案内、家づくりの進め方ガイドは、16〜32ページ程度の中綴じ冊子にまとめ、来場者や資料請求者に手渡します。ポスティングで大量配布するものではなく、関心が高まった見込み客に「持ち帰って家族と相談してもらう」ための媒体です。保存性が高く、社内の営業ツールとしても長く使えます。
他業種への応用
- 学習塾:入塾説明会・体験授業の告知はペラのチラシ、合格実績やコース別カリキュラムは冊子にして面談時に配布。
- 治療院:初回限定オファーや開院告知はペラ、施術方針・症状別の解説は小冊子にして来院者に渡し、リピートと紹介につなげる。
- 飲食店:新メニューやランチ告知はペラ、宴会プラン・ケータリング・法人利用の提案は二つ折りパンフで営業訪問時に使用。
共通する考え方:次の一歩を設計する
いずれの業種でも成功しているのは、1枚にすべてを詰め込まず、その媒体で読者に取ってほしい「次の一歩」を1つに絞るケースです。ポスティングするチラシの役割は「来場予約」「電話問い合わせ」「サイト閲覧」までで十分で、詳細説明はパンフレットや冊子に引き継ぎます。発注前に「この媒体は誰に、どの場面で渡り、次に何をしてほしいか」を一行で書き出してみてください。その答えが決まれば、ペラか折りか冊子か、部数をいくつにするかは自然と定まります。
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費用構造の違い:目安レンジと価格を動かす4つの変動要因
チラシ・パンフレット・小冊子の見積りを比べるときは、総額だけを見ても判断できません。印刷物の費用は大きく「版下・デザイン費」「印刷費」「加工費」「配送費」の4つに分解でき、媒体ごとにどの項目が膨らむかが違うからです。まずこの構造を理解しておくと、複数社の見積りを並べたときに「何が高いのか」「どこを削れば仕様を保てるのか」が判断できるようになります。
費用を4項目に分解して考える
- 版下・デザイン費:原稿制作にかかる人件費。ページ数が増えるほど工数が積み上がる固定的な費用で、部数を増やしても総額は基本的に変わりません。
- 印刷費:刷版と用紙、印刷機を回す費用。部数が増えるほど1枚あたりの単価は下がりやすい構造です。
- 加工費:断裁、折り、筋入れ、製本など。ペラのチラシは断裁中心で軽く、折りパンフレットは折り回数分、中綴じ冊子は丁合と綴じの工程が加算されます。
- 配送費:納品先の数と重量で変動します。冊子は重くなるため、同じ部数でもペラより送料が上がる傾向があります。
媒体別に見た積み上がり方の傾向
ペラのチラシは加工が最小限で、刷版代が部数で割られていくため、部数を増やすほど1枚単価が下がりやすいのが特徴です。三つ折りや観音折りのパンフレットは、印刷自体はペラと同じでも折り加工の工程が1つ増えるぶん費用が乗ります。中綴じ小冊子は「ページ数×部数」で用紙と印刷の量が決まるため、16ページ・24ページと増えるにつれ総額が段階的に上がり、同時にデザイン工数も比例して増えます。結果として、1部あたりの単価はペラの数倍から十数倍になるケースもあります。いずれも仕様・時期により変動する目安であり、実際の金額は見積りで確認するのが確実です。
価格を動かす4つの変動要因
- ページ数・折り回数:最も影響が大きい要因。16ページを12ページに整理するだけで印刷・加工・デザインの3項目が同時に下がります。
- 部数:ペラは部数を増やすほど単価が下がりやすく、配布計画が固まっているならまとめて発注したほうが有利です。
- 用紙の種類と厚さ:コート紙かマットコート紙か、斤量をどうするかで単価も送料も変わります。詳しくは用紙・厚さ・部数の選び方も参考にしてください。
- 納期:特急対応は割増が発生しがちです。逆に余裕のあるスケジュールを組めば、通常進行で費用を抑えられます。
見積り時に押さえたい実務ポイント
比較する際は「用紙・斤量・サイズ・ページ数・部数・納品先数・納期」の7項目を各社に同一条件で提示してください。条件が揃っていない見積りは、安く見えても仕様が違うだけというケースが少なくありません。ポスティングくんでは配布を伴わない印刷のみの発注にも対応しており、特にA4両面カラー1万〜3万枚のロットを得意としています。冊子やパンフレットを含めた仕様の相談も可能ですので、正確な金額は無料見積りでご確認ください。
制作期間とスケジュール:いつまでに何を決めるべきか
媒体選びで見落とされがちなのが「いつまでに決めれば間に合うか」という時間軸です。チラシ・パンフレット・小冊子は、ページ数と加工工程の数だけ制作期間が伸びます。配布日やイベント日から逆算して、どの段階で何を確定させるかを押さえておきましょう。以下の日数はいずれも一般的な目安で、仕様・部数・印刷会社の混み具合により変動します。
ペラのチラシ(A4片面〜両面)の逆算スケジュール
- 企画・原稿確定:訴求内容、掲載する価格や期日、問い合わせ先を社内で固める(3〜5営業日程度)
- デザイン初稿:素材が揃っていれば3〜5営業日程度
- 修正2回程度:1回あたり1〜3営業日。社内確認の往復時間も見込む
- 校了・入稿:データ不備があると差し戻しで数日ロスする
- 印刷・納品:校了後おおむね数営業日〜。部数や用紙、加工の有無で前後する
合計すると、企画着手から納品まで2〜3週間を見ておくと無理がありません。校了のタイミングで色校正の確認手順を挟む場合は、さらに数日の余裕が必要です。
折り加工あり・中綴じ冊子は工程が増える
二つ折り・三つ折りのパンフレットは、印刷後に折り加工が入るため、ペラのチラシより数営業日の余裕を足して考えます。折り位置によって文面の見え方が変わるので、デザイン段階で折り見本(白紙を実寸で折ったもの)を作り、開いたときの情報の流れを確認しておくと修正の手戻りを減らせます。
中綴じの小冊子はさらに前工程が重くなります。台割り(どのページに何を載せるかの設計表)の作成、写真撮影やイラスト手配、取材・原稿執筆と、チラシにはない作業が積み上がるためです。ページ数が16ページを超えるような冊子では、企画開始から納品まで数週間〜1カ月以上を見込むのが現実的です。原稿が社内複数部署にまたがる場合は、確認者と締切を最初に決めておくことが遅延防止の最大のポイントになります。
繁忙期と配布期間も計算に入れる
- 印刷会社の繁忙期:年末年始、年度末(2〜3月)、大型連休前は受注が集中し、通常より納期が延びやすい
- 特急対応は割増:短納期便は料金が上がりやすく、用紙や加工の選択肢も狭まる
- 配布期間:ポスティングまで依頼する場合、印刷納品後に配布日数が別途必要。枚数とエリアにより数日〜数週間が目安
- 反響の受け皿:電話対応や在庫、スタッフ配置も配布開始日に合わせて準備する
たとえば「イベント当日の1週間前に全戸へ届け切りたい」なら、配布期間を逆算して印刷納品日を決め、さらに校了日・初稿日・原稿確定日と遡っていきます。決算セールや新学期募集のように日付が動かせない販促ほど、この逆算表を最初に作っておく価値があります。
結論として、余裕を持った発注は納期を守るためだけでなく、特急割増を避け、用紙や加工を比較検討する時間を確保できるという意味でコストを抑える施策でもあります。目安として、チラシは配布開始の1カ月前、パンフレット・小冊子は2〜3カ月前に企画を立ち上げておくと、印刷と配布をまとめて手配する際にも無理のない進行ができます。
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入稿データの作り方:サイズ・塗り足し・解像度・色の実務チェックリスト
チラシ・パンフレット・小冊子のいずれも、印刷トラブルの大半は入稿データ段階で防げます。媒体が変わってもデータ作成の基本は共通ですが、折り加工や中綴じが入る分、パンフレット・小冊子は確認項目が増えます。発注前に以下を押さえておくと、再入稿による納期遅れを避けられます。
仕上がりサイズと原紙サイズの関係を先に決める
最初に迷いやすいのが「どのサイズでデータを作るか」です。A4仕上がりの三つ折りパンフレットは、展開するとA3見開き(横長)になるため、A3サイズ1枚のデータに折り位置を含めて設計します。折り方(巻き三つ折り・外三つ折り)によって内側に折り込まれる面の幅を1〜2mm狭くする必要があるため、折り種類は必ず印刷会社に伝えましょう。A4仕上がりの二つ折りならA3見開き、A5仕上がりの二つ折りならA4見開きが基本です。
塗り足し・文字位置・解像度の基本3点
- 塗り足し(裁ち落とし):背景や写真が用紙の端まで届くデザインは、仕上がり線から上下左右に3mm程度はみ出して作ります。裁断時の数ミリのズレで白フチが出るのを防ぐためです。
- 文字・重要要素の内側マージン:連絡先、地図、クーポンなどは仕上がり線から3〜5mm以上内側に配置します。欠けると致命的な情報ほど余裕を取ります。
- 画像解像度:原寸配置で実効350dpi前後が目安。ウェブ用に書き出した72dpiの画像を拡大すると、画面ではきれいでも印刷では輪郭がぼやけます。
色・フォント・書き出しの確認
カラーモードはRGBではなくCMYKで作成します。RGBのまま入稿すると変換時に色が沈み、特に鮮やかな青・紫・蛍光色に近いオレンジや黄緑は、画面より彩度が落ちて見えることがあります。ブランドカラーが厳密な場合は、特色指定や色校正での確認を検討してください。フォントはアウトライン化、またはPDF書き出し時に埋め込みます。配置画像を「リンク」で運用している場合は収集漏れが起きやすいため、トンボ(トリムマーク)付きの印刷用PDFで書き出すのが最も安全です。細かい確認項目はチラシ印刷の入稿データ不備チェック項目も参考になります。
中綴じ冊子に特有の注意点
- ページ数は4の倍数:中綴じは用紙1枚で4ページ分になるため、8・12・16ページなど4の倍数で構成します。半端な場合は白ページや奥付で調整します。
- 台割りを先に作る:どのページに何を載せるかの一覧表を作り、表紙・目次・本文・裏表紙の順番を確定させてからデザインに入ると、差し替えの手戻りが減ります。
- ノド側の余白:綴じ側(内側)は見えにくくなるため、文字や写真の重要部分を寄せすぎないようにします。ページ数が多いほど影響が出ます。
データがない場合と写真の権利処理
デザインデータを社内で用意できない場合でも、ラフや掲載したい情報の箇条書きがあれば、デザインから相談して進められます。既存チラシのデータを流用してパンフレット化するケースも多く、その際は情報量に合わせた再レイアウトが必要です。あわせて、使用する写真は素材サイトのライセンス範囲(商用利用・配布部数の制限)を確認し、人物が写る写真は肖像の使用同意を取得しておきます。施工事例やお客様の声を載せる場合も、掲載範囲について事前に書面で合意しておくと安心です。
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まとめ:媒体選びは「配布シーン」から逆算し、見積りで比較する
ここまで、チラシ・パンフレット・小冊子の違いを形状・用途・費用・制作期間・入稿データの観点から整理してきました。最後に、発注判断のポイントをもう一度まとめます。媒体選びで迷ったときは「どこで、誰に、どんな状況で手渡される(届く)のか」という配布シーンから逆算すると、答えは自然に絞り込まれます。
原則は3つのシンプルな使い分け
- 即時告知・来店喚起:ペラのチラシ(A4両面カラーなど)。セール、オープン、期間限定イベントなど「日付と場所と価格」を数秒で伝えたい場面に向きます。
- 比較検討を促したい:二つ折り・三つ折りのパンフレット。商品ラインナップやプラン比較、サービスの流れなど、ある程度の情報量を整理して見せたいときに適します。
- じっくり読ませたい:中綴じ冊子(小冊子)。施工事例集、会社案内、家づくりの進め方ガイドなど、検討期間の長い商材で手元に残してもらう用途に向きます。
「2段構え」が費用対効果に優れる理由
ポスティングで数万枚の冊子を配るのは、単価も重量も現実的ではありません。そこで有効なのが、接点づくりと詳細説明を分ける2段構えです。広くまくのは安価なチラシに任せ、そこから来場・資料請求・問い合わせに進んだ見込み客にだけ、制作コストをかけたパンフレットや小冊子を手渡す。こうすれば、総印刷費を抑えながら、検討が進んだ相手には十分な情報量を届けられます。住宅会社の市全域配布と反響測定の設計のように、配布量と反響導線をセットで考えると精度が上がります。
見積りは「同じ条件で複数仕様」を比較する
費用はページ数・部数・用紙(種類と厚さ)・納期の4要素で大きく変わります。カタログ上の単価だけでは判断できないため、次の手順で比較するのが現実的です。
- 配布シーンと必要部数の目安を決める(例:ポスティング2万枚+来場者配布500部)。
- 同じ部数で「A4両面チラシ」「A4三つ折り」「A5中綴じ8ページ」など複数仕様の見積りを同時に依頼する。
- 用紙を2〜3パターン(コート90kg/マットコート110kgなど)併記してもらう。
- 通常納期と特急納期の差額も確認し、スケジュールと費用のバランスを決める。
これらの金額はあくまで目安であり、エリア・枚数・時期・紙の市況によって変動します。だからこそ、同条件で並べた見積りを見て判断することが失敗を防ぎます。
株式会社ポスティングくんでできること
- 印刷のみの発注にも対応。配布を伴わない印刷単体のご依頼も承ります。
- A4両面カラー1万〜3万枚のポスティング向けロットを得意とし、デザイン・印刷・配布までワンストップで対応できるため中間コストを抑えられます。
- GPSによる配布報告で、どこをいつ回ったかという配布実態を確認いただけます。
- 全国対応・明朗会計。見積り後の追加料金は発生しません。
- 軒並み配布/集合住宅集中/エリア指定など、狙う客層に合わせて配布方法を選べます。
「冊子にすべきかチラシで足りるか決めきれない」「部数も用紙も未定」という段階のご相談も歓迎です。配布シーンをお伺いしたうえで、仕様と枚数の組み合わせをご提案します。無料見積り・法人向けお見積りのお問い合わせは、お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。印刷のみのご依頼も、配布までの一括依頼も同じ窓口で承ります。
ポスティングを依頼する前に
よくある質問(FAQ)

