「チラシお断り」などの拒否表示があれば投函しないのが原則で、セールス系や判読不能な表示も含め、迷う表示はすべて投函しない側に倒す運用が苦情防止につながります。判断基準は社内で明文化し、配布員と共有します。
この記事でわかること
- 玄関やポストの表示文言7パターン別の投函可否の判断基準
- 苦情が配布停止や出入り禁止などに広がる連鎖のしくみ
- 除外リスト(投函禁止リスト)の作り方と更新の手順
- 配布員への教育・報告書への記録とクレーム時の初動
ポスティングで寄せられる苦情の多くは、「お断りと書いてあるのに入れられた」という投函判断のズレから生まれます。玄関ドアやポスト周りには「チラシお断り」「セールスお断り」「郵便物以外投函禁止」など、さまざまな表示が貼られていますが、その文言が指す範囲は一様ではありません。現場の配布員が自己判断でバラつきを生むと、苦情・返金対応・ブランド毀損につながり、せっかくの販促が逆効果になりかねません。
本記事では、配布可否の判断基準を社内やパートナー業者と共有したい販促担当者に向けて、玄関・ポストの表示の種類別にどう判断するかを実務の視点で整理します。あわせて、迷ったときの原則、除外リスト(投函禁止リスト)の作り方と更新手順、配布員への教育と現場での統一、報告書への記録とクレーム発生時の初動までを具体的に解説します。法的な断定は避け、あくまで「苦情を未然に防ぐ運用設計」としてお読みください。
なぜ玄関の貼り紙への対応が苦情対策の分かれ目になるのか
ポスティングで寄せられる苦情の大半は、配布そのものではなく「断っているのに入れられた」という点に集中します。玄関やポストに貼られた一枚の紙を見るか見ないか、見たうえでどう判断するか——この現場の数秒が、苦情の有無を分けます。だからこそ、貼り紙への対応は配布員の気配りの問題ではなく、発注側と業者が事前に取り決めておくべき「社内ルール」の問題として扱うべきです。
苦情になりやすい典型パターン
- お断り表示があったのに投函…「チラシお断り」「広告不要」のシールを見落とす、あるいは「自分の業種は関係ない」と自己判断して入れてしまう。
- 集合住宅の掲示物を見落とし…エントランス脇や集合ポスト上部に「チラシ投函禁止」の掲示があるのに、ポスト室だけを見て作業を始めてしまう。
- 同一世帯への重複投函…配布コースの境界が重なり、同じ家に数日内で複数回届く。受け手の体感としては「しつこい」と映り、苦情に直結します。
- 空室・長期不在宅への投函…溜まったチラシがあふれ、管理会社から業者ごと出入り禁止になるきっかけになります。
苦情1件が生むコストは「謝罪」では終わらない
苦情が入ると、まず業者と発注者の双方で電話対応・経緯確認・謝罪が発生します。そこで止まればよいのですが、実務上は次のような連鎖が起こり得ます。
- 当該エリアの配布を一時停止し、残枚数の振替先を探す必要が出る。
- 停止分を別エリアで再配布する追加費用と、販促スケジュールの遅れが発生する。
- チラシに載っているのは広告主の店名なので、苦情の矛先は店舗・企業に向かう。口コミやSNSに書かれれば信頼回復にはコストも時間もかかる。
- 管理会社や自治会に伝わると、棟単位・エリア単位で出入り禁止になり、以後その商圏に配れなくなる。
一度失った配布可能エリアは取り戻しにくく、商圏の中心部ほど損失は大きくなります。苦情対策は「気をつける」ではなく、再発を構造的に防ぐ投資だと考えるべきです。
配布員の裁量に任せるとバラつきが出る
「セールスお断り」という表示ひとつでも、人によって解釈は分かれます。訪問営業だけを断っていると読む人、チラシも含むと読む人、「お断り」の文字があれば全部避ける人。判断を現場任せにすると、同じ案件でも配布員ごとに結果が変わり、苦情の発生確率も品質も安定しません。逆に、文言パターンごとに「入れる/入れない」を事前に決めておくだけで、判断のブレは大きく減ります。迷う場面を減らすことは、配布スピードと精度の両立にもつながります。
意思表示を尊重する運用は、企業姿勢として評価される
ポスティングは住宅という生活空間に接触する販促です。受け手の「入れないでほしい」という意思表示をどう扱うかは、そのまま広告主の姿勢として受け取られます。法的な線引きを断定的に語るよりも、トラブル回避とブランド保護という実務目的で、保守的に運用するほうが結果的に得策です。なお、無断投函だと指摘された場面での具体的な対応は無断投函と言われた時の対応手順も参考になります。次章からは、表示の文言ごとの判断基準を具体的に整理していきます。
ポスティングの苦情対策、次の一手は?
かんたんな質問に答えると、いまに合った進め方がわかります(約30秒)
質問 1 / 3
配布エリアの状況は?
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お断り表示への対応は?
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質問 3 / 3
今後の配布の予定は?
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診断結果:サイズ・エリア・枚数から目安を比べる進め方がおすすめです
まずはチラシのサイズと配布したいエリア、おおよその枚数を整理すると、配布費用の目安をつかみやすくなります。あわせて、玄関の貼り紙など拒否表示への判断基準や除外リストの扱いを確認しておくと、見積りを比べる際に運用品質の違いも見えてきます。気になる点はお気軽にご相談ください。
診断結果:エリアと枚数を伝えて見積りと配布プランの相談がおすすめです
配りたいエリアと枚数が見えているなら、具体的な見積りと配布プランの相談に進むとスムーズです。お断り表示の判断基準や、指定いただく除外先の共有方法、苦情が出た際のリストへの反映までを事前にすり合わせておくと、現場での判断がぶれにくくなります。全国対応でご相談を承ります。
表示の種類別に見る投函可否の判断基準【文言パターン一覧】
玄関やポスト周りの貼り紙は、文言によって拒否の強さも意図も異なります。現場の配布員が一瞬で判断できるよう、社内では「この文言を見たらこうする」という対応表を用意しておくことが重要です。ここでは実際に遭遇しやすい表示を7パターンに分類し、推奨される判断を示します。判断に迷う表示は、すべて「投函しない」側に倒すのが苦情を減らす最短ルートです。
1. 明確な拒否表示=投函しない
- 「チラシお断り」「チラシ投函お断り」
- 「広告お断り」「広告物の投函はご遠慮ください」
- 「ポスティングお断り」「ビラ・チラシ不要」
もっとも分かりやすい拒否表示です。文字の大きさや手書き・印刷の別に関係なく、例外なく投函せず通過します。「小さく書いてあるから気づかなかった」は苦情時に通用しません。
2. セールス・訪問販売系=意図不明のため投函しない
「セールスお断り」「訪問販売お断り」「勧誘お断り」は、本来は対面営業を指す表示である可能性が高い文言です。しかし住民側がチラシも含めて拒否しているケースは珍しくなく、意図を確認する術はありません。投函しない運用を推奨します。数軒の投函機会を失う損失より、1件の苦情対応コストのほうが大きいためです。
3. 郵便物限定・DM系=投函しない
「郵便物以外投函禁止」「DM不要」「郵便以外お断り」といった表示は、広告物全般を明確に除外する意図です。ポスティングは郵便物ではないため、当然に対象外として投函しません。
4. 警告文つき=最も強い拒否表示
- 「無断投函禁止」
- 「許可なく投函した場合は〜」
- 「投函された場合は業者名を控えます」
法的措置や通報を示唆する文言は、過去にトラブルを経験している住戸である可能性があります。絶対に投函せず、その場で住所を控えて除外リストへ即日登録してください。関連する実務は無断投函だと言われた時の対応手順も併せて社内で共有しておくと安全です。
5. 限定表示(宗教・政治お断り等)=自社判断で投函しない方が無難
「宗教・政治チラシお断り」「不動産チラシお断り」など、対象を限定した表示もあります。文言上は自社のチラシが該当しないこともありますが、配布員が業種を判別して例外対応を行うと判断がぶれ、結果的にミスが増えます。限定表示も一律で投函しないとするか、「自社業種が明記されている場合のみ除外」とするか、いずれかを社内で明文化し、配布指示書に記載してください。
6. 歓迎表示=投函可
「ご自由にどうぞ」「チラシ歓迎」「情報歓迎」といった表示は、投函して問題ありません。こうした住戸は反応も期待できるため、報告時にメモを残しておくと次回以降の配布設計に活きます。
7. 判読不能・劣化した表示=投函しない
色あせて文字が読めない、剥がれかけている、明らかに前の住人のものと思われる——こうした表示も「判読できない時点で拒否とみなす」のが原則です。住民本人が外していない以上、意思は継続していると考えるのが安全です。
現場での3秒チェックポイント
- ポスト・ドア・集合玄関の3カ所に表示がないか目視する
- 拒否を示す単語(お断り・不要・禁止・ご遠慮)が1つでもあれば投函しない
- 判断に迷ったら投函せず、住所と文言を記録して報告する
「グレーは入れない」。この一文を全配布員が同じ意味で理解していることが、苦情件数を大きく左右します。
迷ったら入れない——曖昧な表示に対する実務上の原則
玄関やポストの表示には、「チラシお断り」のように明確なものばかりではなく、「広告類はご遠慮ください」「必要な方以外お断り」「関係者以外立入禁止」といった、解釈に幅のある文言が少なくありません。こうしたグレーな表示に出会ったとき、社内ルールとして徹底しておきたいのが「迷ったら入れない」という原則です。これは感情論ではなく、期待値の比較で説明できる合理的な判断基準です。
1枚の期待値と、1件の苦情対応コストを比べる
ポスティングの反響率は業種・エリア・時期・オファー内容によって大きく変わりますが、一般的な目安として0.01〜0.3%程度とされます。仮に0.1%、1件あたりの粗利を5,000円とすると、1枚あたりの期待値は5円程度です。対して、苦情が1件発生した場合には、受電・事実確認・配布員へのヒアリング・該当エリアの除外登録・必要に応じた謝罪対応と、少なくとも30分〜数時間の工数が発生します。人件費だけでも数千円規模、さらに発注者である店舗側の信用低下や、口コミ・SNSでの拡散リスクまで含めれば、金額換算できない損失になり得ます。
つまり、グレー世帯1軒を投函するメリット(数円)と、苦情1件のコスト(数千円以上+信用リスク)は桁が2つ以上違うということです。判断に迷う世帯を外すことによる機会損失は、全体から見れば極めて小さく、合理的な「保険」として割り切れます。
「配布数が減るのでは」という懸念への答え
除外を増やすと配布枚数が足りなくなるのでは、という不安はよく聞かれますが、実際にはグレー表示のある世帯は全体のごく一部にとどまるのが通常です。加えて、運用面では次の2点で枚数を担保できます。
- 振替運用を前提に設計する:除外分は同一商圏内の隣接ブロックや、未配布だった集合住宅・戸建て列へ振り替える。発注時点で「予備エリア」を1〜2ブロック決めておくと現場が迷わない。
- 予備枚数を5%程度見込む:印刷枚数に余裕を持たせ、除外・未配分を吸収できるようにしておく。
この設計をしておけば、「除外=枚数未達」にはなりません。むしろ、反響が見込めない世帯を外した分、配布エリアの選定精度が上がり、同じ枚数でも反響効率は改善します。
表示以外にも「投函を見送る」べきサイン
貼り紙がなくても、投函を控えるべき状況があります。以下は社内チェックリストとして配布員に共有しておきたい項目です。
- ポストが郵便物・チラシであふれている:長期不在の可能性が高く、投函しても読まれないうえ、溢れた状態が放置されると近隣からの指摘につながる。
- 新聞が溜まっている・郵便受けが封鎖されている:不在世帯・入院中などが疑われるため見送る。
- 工事中・改装中・「空室」「入居者募集」の表示:居住者がおらず、無駄配布になる。
- ポストが見当たらず、敷地内に立ち入らなければ届かない:門扉の内側へ入る必要がある場合は投函しない。
- 表札・ポストに個人の手書きメモで配布を断る旨がある:文言が曖昧でも投函しない。
これらは法的な評価を判断するものではなく、あくまで苦情を未然に防ぐための社内運用基準として位置づけます。配布員に「この場合はどうするか」を都度考えさせるのではなく、「該当したら入れない・報告する」という単純な二択に落とし込むことが、判断のばらつきを防ぐ最大のポイントです。見送った世帯は必ず報告書に記録し、次回配布時の除外リストへ反映させる流れまでをセットで運用しましょう。
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除外リスト(投函禁止リスト)の作り方と運用・更新フロー
玄関の貼り紙への対応を「その場の判断」だけに任せていると、配布員が変わるたびに判断がぶれ、一度断られた家にまた投函してしまう——という最悪の再発が起きます。苦情を減らす仕組みの中心は、断られた情報をデータとして蓄積し、次回の配布ルートから自動的に外すことです。ここでは除外リストの設計から運用までを具体的に示します。
除外リストに持たせる項目
エクセルやスプレッドシートで十分運用できます。最低限、次の項目を用意します。
- 住所(丁目・番地まで):ルート作成時に照合できる粒度で
- 建物名・部屋番号:集合住宅は棟単位か部屋単位かを区別
- 表示の文言:「チラシお断り」「無断投函禁止」など実際の記載をそのまま転記
- 登録日:古い情報の棚卸し判断に使う
- 登録理由:貼り紙あり/口頭で拒否/管理規約で禁止 など
- 情報源:配布員発見/直接の苦情/管理会社・オーナー連絡
- 除外範囲:世帯のみ/棟全体/同一管理会社の全物件
登録から反映までのフロー
- 現場発見:配布員が貼り紙や拒否を確認したら、その場でメモ・写真を残す
- 当日報告:配布終了時に報告フォームへ入力。記憶が薄れる前に当日中が原則
- リスト登録:管理者が重複を確認して追記。除外範囲もここで判定
- ルートへの反映:次回の配布マップ・コース表に除外先を明示し、配布員が迷わない状態にする
- 定期棚卸し:年1回程度、建物の取り壊しや管理会社変更などを反映
集合住宅は「棟単位」「管理会社単位」で考える
戸建ては基本的に世帯単位の登録で足りますが、集合住宅はエントランスや管理人室に「チラシ投函禁止」の掲示があれば、個別のポストに表示がなくても棟全体を除外するのが安全です。さらに、管理会社やオーナーから直接連絡が入った場合は、その法人が管理する他の物件もまとめて対象になることがあります。1件の苦情が10棟分の除外につながるケースもあるため、連絡内容は必ず範囲まで確認して記録してください。判断に迷う物件は、集合住宅配布の可否確認フローに沿って事前確認してから登録すると漏れが減ります。
個人情報の扱いは必要最小限に
除外リストは配布可否の判断にのみ使う社内限定データです。氏名や苦情時の発言内容など、判断に不要な情報は記録しない運用にします。保管場所・閲覧権限を限定し、配布員へは「当該住所は投函しない」という結果だけを共有すれば十分機能します。
委託業者に出す場合の確認ポイント
- 自社で蓄積した除外リストを業者側に共有・反映できるか
- 業者が独自の禁止リストを保有し、エリアごとに更新しているか
- 苦情発生時、何日以内にリストへ反映されるか
- 配布員への共有方法(紙の地図への記載/アプリ表示など)
この4点を発注前に質問するだけで、業者の品質管理レベルはかなり判別できます。ポスティングくんでは全国対応の中でエリアごとの除外情報を管理し、お客様側から指定いただいた除外先とあわせてルートに反映しています。リストは「作って終わり」ではなく、配布のたびに更新し続ける運用資産として扱うことが、苦情の少ない配布への近道です。
配布員教育と現場オペレーション——判断を統一する仕組み
表示別のルールを決めても、現場の配布員が同じ基準で動けなければ苦情は減りません。重要なのは「覚えてもらう」ことではなく、迷う余地をなくす仕組みに落とし込むことです。以下は実務で使える教育・運用の標準化手順です。
1. 判断カードを携行させる
「チラシ投函禁止」「セールスお断り」「広告類はご遠慮ください」など、文言別の投函可否を1枚のカードにまとめ、全配布員に携行させます。A6サイズ程度にラミネートし、表面に投函NGの文言例、裏面に判断に迷ったときの原則(入れない)と連絡先を印字しておくと、現場で3秒で確認できます。朝の出発前に1分だけ読み合わせる運用にすると定着が早まります。
2. 初回研修はNG事例の写真で行う
口頭説明よりも、実際の表示パターンを撮影した写真を見せるほうが理解が速いです。手書きの貼り紙、インターホン横のシール、ポスト投函口のテープ留め、郵便受け内側の表示など、見落としやすい位置の実例を10〜20点そろえて研修教材にします。苦情が発生した現場の写真(個人情報が写らないよう加工)を追加していけば、教材が年々強くなります。
3. 集合住宅は3段階確認を標準化
- エントランス掲示——「チラシ配布禁止」「関係者以外立入禁止」の有無を確認
- 管理人室・掲示板——管理規約の抜粋や注意書きが貼られていることが多い
- 各戸ポスト——個別のお断り表示を1戸ずつ確認
この順番を固定し、1段階目でNGなら建物ごと除外して次へ移動します。判断フローの詳細は集合住宅配布の可否確認フローも参考になります。
4. 投函マナーのチェックポイント
- チラシをポストからはみ出させない(二つ折りにして奥まで入れる)
- 先に入っている郵便物や他社チラシを絶対に抜かない・動かしすぎない
- 深夜・早朝の配布を避け、住民が不安を感じない時間帯に行う
- 門扉の内側や敷地内に無断で立ち入らない
- 声をかけられたら、配布物の内容と依頼主名、会社名を落ち着いて説明できるようにする
5. 苦情を受けたときの初動を決めておく
現場で苦情を受けた際は、その場で謝意を伝え、その建物・その住戸への投函を即中止するのが基本です。依頼主の個人連絡先を配布員が独断で伝えない、言い争わない、録音や撮影をしないといった社内ルールを明文化し、当日中に管理者へ報告させます。報告があった住所はその日のうちに除外リストへ反映します。
6. 「迷ったら入れない」が減点にならない評価設計
配布枚数だけを評価指標にすると、配布員は無理に投函してしまいます。除外報告の件数も成果として評価し、投函を見送った住戸は未配ではなく「正当な除外」として扱う設計にしてください。これだけで強引な投函は大きく減ります。
さらにGPSによる配布報告を使えば、実際に歩いたルートと時間帯が可視化されます。苦情が出た住所と記録を突き合わせることで、原因が配布員の判断ミスかエリア指定の問題かを切り分けられ、教育内容の改善にも直結します。記録・教育・評価をひとつの循環にすることが、判断を統一する最短ルートです。
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報告書への記録とPDCA——苦情を次回配布の精度に変える
貼り紙の判断基準を決め、配布員教育まで整えても、記録が残っていなければ改善は積み上がりません。苦情対応は「その場をおさめる」ことがゴールではなく、次回配布の精度を上げるための材料にすることがゴールです。そのために欠かせないのが配布報告書の設計です。
配布報告書に必ず残したい7項目
- 配布日・配布時間帯(開始/終了。早朝・夜間を避けた記録が苦情対応の根拠になる)
- 配布エリア(町丁目単位、コース名、地図上の範囲)
- 配布枚数(持ち出し枚数と実配布枚数)
- 未投函数とその理由(お断り表示/管理会社NG/ポストあふれ/空き家 など理由別に集計)
- 新規除外登録件数(今回新たに判明した禁止表示・集合住宅)
- 苦情発生の有無と内容(受付日時・申出内容・該当住所の有無)
- 対応結果(謝罪連絡の有無、除外登録の完了、再発防止の措置)
特に「未投函の理由別集計」は見落とされがちですが、エリアの質を測る指標になります。お断り表示が多いエリアは配布効率が落ちるため、次回は配布方法を変えるか、エリア自体を見直す判断材料になります。
GPS報告が「事実に基づく説明」を可能にする
苦情で多いのが「うちには配っていないはずだ」「夜中に入れられた」といった申し出です。記憶や口頭報告だけでは水掛け論になりますが、GPSによる配布報告があれば、実際に歩いたルートと通過時間帯を地図上で確認できます。該当エリアを本当に通ったのか、何時台に配布していたのかを事実ベースで確認したうえで、投函の有無を回答し、必要なら除外登録を行う——この流れが誠実な対応と再発防止の両立につながります。発注者側としても、配布証拠を残す方法を事前に確認しておくと安心です。
苦情件数は「1万枚あたり」で管理する
苦情件数は実数だけで見ると配布量の多い月が不利になります。配布1万枚あたりの苦情件数に換算して継続管理すると、改善の有無が正しく見えます。さらに以下の軸で比較すると原因が特定しやすくなります。
- エリア別:特定の町丁目に集中していないか
- 配布方法別:軒並み配布/集合住宅集中/エリア指定のどれで多いか
- 時間帯別:朝・日中・夕方のどこで発生しているか
- 配布員別:教育や同行確認が必要な担当がいないか
たとえば集合住宅集中の回だけ苦情率が高いなら、管理会社への事前確認フローに穴がある可能性があります。軒並み配布で高いなら、お断り表示の見落としが疑われます。原因が絞れれば、打ち手は「ルール追加」ではなく「該当工程の修正」で済みます。
記録は反響分析と無駄打ち削減にも効く
同じ報告書を反響分析にも使えます。エリア別の配布枚数と問い合わせ件数を突き合わせれば、反応の薄いエリアを次回から外し、反応の良いエリアに枚数を寄せる判断ができます。費用面でも、エリアの最適化・小ロットでのテスト配布・デザインから印刷までのワンストップ化によって無駄打ちを減らしやすくなります。ただし単価や総額はあくまで目安であり、枚数・エリア・時期によって変動します。見積もり時に配布方法と報告内容まで含めて確認しておくと、苦情対策とコスト効率を同時に改善していけます。
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まとめ|表示別ルールを決めて、苦情の少ないポスティングへ
玄関まわりの貼り紙やステッカーへの対応は、現場の配布員個人の感覚に委ねると必ずブレます。ブレがそのまま苦情につながり、苦情対応の手間と信用の毀損というコストを生みます。逆に言えば、「どの文言なら入れない」「どの文言なら投函可」を事前に文章で決めておくだけで、苦情の多くは発生前に止められます。本記事の要点を、社内ルール化しやすい形で整理します。
今日から明文化すべき5つのポイント
- 表示の文言別に判断基準を決める:「チラシお断り」「広告物投函禁止」「DM・チラシ不要」など、拒否の意思が明確な表示は投函しない。「セールスお断り」「訪問販売お断り」のように対象が訪問行為を指す表示も、トラブル回避を優先して投函対象から外す運用が安全です。
- 曖昧なら投函しない:手書きの小さなメモ、色あせて判読できない表示、ポスト裏に回り込んだ貼り紙など、判断に迷うものは「入れない」で統一。1枚投函しないことで失う機会より、1件の苦情で失うものの方が大きいと考えます。
- 除外リストで仕組み化する:住所・建物名・部屋番号・表示内容・登録日・登録者を揃え、全案件・全配布員で共有。苦情発生時は即日登録し、次回配布前に必ず最新版を配布員に渡します。
- 配布員教育で判断を統一する:文言パターンの写真つきマニュアル、投函口が狭い場合の扱い、声をかけられた時の初期対応(謝意→氏名を名乗らず会社窓口を案内→即報告)までを事前教育で揃えます。
- 報告書に記録してPDCAを回す:未投函の理由(お断り表示・管理規約・ポスト満杯など)を件数で残せば、次回のエリア設計と枚数見積りの精度が上がります。
苦情対策は「守り」ではなく配布精度の向上策
お断り表示のある世帯は、そもそも反響が期待しにくい層でもあります。表示別ルールを徹底して除外を積み上げることは、反応しない世帯への配布コストを削り、届けたい層へ枚数を集中させる作業でもあります。あわせて、配布時間帯による苦情の傾向も見直すと、クレーム件数はさらに下がります。苦情率と反響率の推移を同じ台帳で管理し、四半期ごとに除外リストとエリア設計を更新していきましょう。
外注先を選ぶときの確認ポイント
- お断り表示への対応基準が文書化され、配布員に教育されているか
- 除外リストを案件横断で引き継げる運用になっているか
- 配布実績がGPSなどの記録で確認でき、未投函理由が報告されるか
- 追加料金の有無や精算ルールが事前に明示されているか
株式会社ポスティングくんは全国対応で、GPSによる配布報告により「どこを、いつ配ったか」を可視化します。料金は明朗会計で追加料金なし、小ロットのテスト配布から大量配布まで対応し、軒並み配布・集合住宅集中・エリア指定など配布方法も選べます。なお費用はあくまで目安であり、エリア・枚数・時期・配布方法などの条件により変動します。
配布エリアの選定から除外リストの運用設計まで、無料査定・法人お見積りを承っています。「この地域で何枚配ればよいか」「苦情を抑えた配布設計にしたい」といったご相談も歓迎です。まずはお気軽にお問い合わせください。
ポスティングを依頼する前に
よくある質問(FAQ)

