ポスティングの配布証拠を残す方法|発注者ができる確認手順7つ

ポスティングを委託したが本当に配られたか不安な発注者向けに、GPSログ・配布報告書・枚数突合・現地サンプリングなど配布証拠を残し確認精度を高める具体的手順を解説。契約前のチェック項目も紹介します。

配布証拠はGPSログ・配布報告書・現場写真・納品枚数と残数の突合・お断り世帯の報告を組み合わせ、矛盾がないか重ねて確認するのが基本です。単独の資料で未配をすべて排除することはできないとされています。

この記事でわかること

  • ポスティングの配布状況が発注者から見えにくくなる構造的な理由
  • 配布証拠として有効な5つの記録と、それぞれでわかること・限界
  • 未配が正当な理由で起きるケースと、除外理由を説明できることの重要性
  • 契約前に取り決めたい報告の粒度や雨天時の対応などの確認項目

ポスティングを外部業者に委託したとき、多くの発注担当者が一度は抱くのが「このチラシ、本当に全部配られたのだろうか」という不安です。配布は広いエリアで分散して行われ、発注者がすべての現場に立ち会うことはできません。結果として、反響が想定を下回ったときに「配布量が足りなかったのか」「デザインや商圏設定の問題なのか」を切り分けられず、次回の改善につながらないという事態が起こります。

この記事では、ポスティングの配布証拠をどう残し、発注者側としてどう確認精度を高めるかを、実務の手順に沿って解説します。GPSログの読み方、配布日時とコースの突合、納品枚数と残数の照合、現地でのサンプリング確認、報告書を受け取るタイミングなど、契約前に取り決めておくべき項目も含めて整理しました。なお、どのような方法を組み合わせても未配を100%排除できると断言することはできません。あくまで「見えない部分を減らし、異常に気づける状態をつくる」ための現実的な手段としてお読みください。

目次

なぜ「本当に配られたか」が見えにくいのか|ポスティングの構造的な課題

ポスティングを外注したあと、「本当に全部配られたのだろうか」と不安になる発注者は少なくありません。これは疑い深いからではなく、ポスティングという仕事そのものに、発注者から見えにくい構造があるためです。まずはその構造を理解しておくと、どこに記録(証拠)を残すべきかが整理できます。

不透明になりやすい4つの構造的理由

  • 配布が広域に分散し、立ち会えない:5,000枚の配布なら数十の町丁目にまたがり、数日かけて進みます。発注者が全工程に同行するのは現実的に不可能です。
  • 配布スタッフが多人数・短期で入れ替わる:繁忙期はスタッフ数が増え、担当エリアも日によって変わります。誰がどの区画を担当したかが記録されていなければ、後から追跡できません。
  • 成果物が「ポストの中」にあり回収できない:印刷物やWeb広告と違い、納品物が各家庭のポストに消えていきます。目に見える納品実体が残らないことが、確認の難しさを生みます。
  • 反響ゼロの原因を切り分けられない:問い合わせが来なかったとき、配布漏れが原因なのか、チラシの訴求やエリア選定の問題なのかが分かりません。原因が特定できなければ、次の改善打ち手も決められません。

未配は「不正」とは限らない|正当な理由で起きるケース

配布されなかった部屋や区画があっても、それがすべて手抜きとは限りません。実務上、次のような理由で正当に投函できないケースがあります。

  1. オートロック・管理規約で入れない集合住宅:エントランスから先に入れない物件や、管理会社が投函を禁止している物件は投函できません。集合住宅配布の可否確認フローを踏まえた除外登録が行われていれば、むしろ適切な対応です。
  2. 「チラシお断り」表示のある世帯:掲示があるポストへの投函はクレームの温床になるため、除外するのが原則です。
  3. 天候・時間帯による中断:強い雨でチラシが濡れる、夜間でインターホン音が苦情につながるなどの理由で、配布を翌日に繰り越すことがあります。
  4. 配布エリアの境界認識のズレ:町丁目の飛び地、川や線路で分断された区画など、地図上の指定と現場感覚が食い違うことがあります。

つまり、未配の有無そのものより「どの住戸を、どんな理由で外したのか」が説明できるかどうかが本質です。だからこそ、何が・いつ・どこで・何枚配られたのかを記録として残す仕組みが、発注者を守る最大の手段になります。

発注前後にチェックしたい「不透明さのサイン」

  • 完了報告が口頭やメール一行のみで、エリア・日時・枚数の明細がない
  • 配布エリアの指定が「〇〇町周辺」など曖昧で、地図や町丁目リストが共有されない
  • 発注枚数と配布枚数の根拠(世帯数データや残数処理)の説明がない
  • GPSログや配布写真の提供可否を尋ねると、明確な回答が返ってこない
  • 未配・除外物件の扱いや、雨天時の対応ルールが契約書に書かれていない

これらに当てはまる場合、不正があるとは限りませんが、トラブル時に事実確認ができない状態です。次章以降で、配布証拠として有効な記録の種類と、発注者自身ができる確認手順を具体的に見ていきます。

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配布証拠として有効な5つの記録|GPSログ・報告書・写真・枚数・残数

「本当に配られたのか」を確かめるには、単一の資料ではなく複数の記録を重ねるのが現実的です。ここでは発注者が受け取っておきたい記録を5種類に整理し、それぞれ「何がわかるか」と「何はわからないか(限界)」を正直に併記します。限界を理解しておくことで、業者への質問も具体的になります。

1. GPS配布ログ(移動軌跡)

配布スタッフが持つ端末の位置情報を記録し、地図上に軌跡として表示したものです。どのエリアを、何時から何時まで、どの順路で歩いたかが可視化されるため、指定エリア外への流出や、短時間で広範囲を移動する不自然な動きを発見できます。一方で、GPSログが示すのは「人が通った経路」であり、1軒ごとの投函までを保証するものではありません。建物の陰や高層階では測位が乱れることもあります。経路の密度・滞在時間・配布枚数の三つを突き合わせて読むのが実務的な使い方です。

2. 配布報告書(書面データ)

配布日、対象エリア(町丁目単位)、配布方法(軒並み/集合住宅中心/エリア指定)、配布枚数、担当区分をまとめた書面です。依頼内容と実配布の差分を確認する基準になります。町丁目より粗い「〇〇市内」といった記載しかない報告書は検証の役に立ちにくいため、発注前に粒度を取り決めておきましょう。限界としては、報告書は自己申告の整理であり、単独では裏付けになりません。GPSログや枚数管理と照合して初めて意味を持ちます。

3. 現場写真

配布エリアの目印となる地点や、集合ポストへの投函状況などを撮影した記録です。該当エリアに実際に人が入ったことの補強材料になります。ただし撮影は個人情報・プライバシーに配慮した範囲に限る必要があり、表札や車のナンバー、住人が写り込む構図は避けるべきです。また写真は数枚のサンプルに過ぎず、全戸を網羅できません。「写真があるから全部配られた」とは言えない点を踏まえ、あくまで補助資料として扱います。

4. 納品枚数と配布枚数の一致確認(4点管理)

最も地味ですが効果的なのが数量の突合です。(1)印刷納品数 →(2)スタッフ持ち出し数 →(3)配布数 →(4)残数の4点が計算上合うかを確認します。残数が発生した場合は、その理由(お断り世帯が多かった、空室が多かった、天候中断など)を文章で添えてもらいます。限界は、数字はあくまで申告ベースであること。余部の扱いや、折り込み不良分の処理ルールも事前に決めておくと食い違いを防げます。

5. クレーム・お断り世帯の報告

「チラシお断り」表示のある世帯や、投函を控えた集合住宅、受付したクレームの件数と内容を記録してもらいます。未配の理由が明確になるほど、数量の差分に説明がつきます。無断投函と指摘された際の対応手順を業者と共有しておくと、万一の際も初動が揃います。

5つはいずれも単独では決定的な証拠になりません。GPSログで経路、報告書でエリア、枚数管理で総量、写真と未配報告で現場実態を押さえ、矛盾がないかを重ねて見る——この多層チェックこそが、配布品質を担保する現実的な方法です。

GPSログの正しい見方|発注者がチェックすべき6つのポイント

GPS配布報告は「受け取って終わり」では意味がありません。地図上の軌跡を一定の観点で読むことで、依頼どおりに配られたかをかなりの精度で確認できます。ここでは発注者が実際に確認すべき6つの視点と、業者への質問文例を整理します。

①依頼エリアと軌跡の範囲が一致しているか

まず見るのは、発注時に指定した町丁目・商圏半径の内側に軌跡が収まっているかです。隣接エリアに大きくはみ出している、逆に指定エリアの半分しか塗られていない場合は、配布計画の段階でコース設計が食い違っている可能性があります。指定時に川や線路で商圏を切る方法を共有しておくと、軌跡の照合もしやすくなります。

②軌跡が道路沿いに連続しているか

徒歩配布の軌跡は、道路や路地に沿って細かく折れ曲がりながら連続するのが自然です。数百メートルにわたる直線的な移動や、点が飛んでいる区間が続く場合は、車での移動区間なのか、端末の測位が乱れたのかを確認します。配布エリア間の移動であれば問題ないケースも多いため、まずは説明を求めるのが基本です。

③配布時間帯が常識的な範囲に収まっているか

早朝や夜間の投函は苦情の原因になりやすく、ログ上の開始・終了時刻は必ず確認したい項目です。一般的には朝9時前後から夕方までが無難とされ、深夜帯の記録があれば理由を確認します。苦情が増えやすい時間帯の傾向を知っておくと、事前の取り決めにも活かせます。

④枚数・移動距離・所要時間のバランスに無理がないか

1日あたりの配布枚数と、ログ上の移動距離・稼働時間を突き合わせます。例えば戸建中心のエリアで、3時間の稼働で数千枚という報告があれば物理的に不自然です。逆に集合住宅が多ければ短時間で枚数が伸びるのは合理的です。この整合性が説明できるかどうかが、報告書の信頼性を測る実務的な物差しになります。

⑤集合住宅エリアと戸建エリアのペース差が説明できるか

同じ地図上でも、マンション密集地では軌跡が点のように停滞し、戸建地域では細かく動き続けます。この差が実際の街の構造と合っているかを見ます。合っていない場合、集合住宅が配布不可で飛ばされた可能性もあるため、除外物件の一覧とセットで確認しましょう。

⑥重複配布や空白エリアがないか

同一の路地を何度も往復している軌跡は重複配布、逆に面として抜け落ちた区画は未配の疑いがあります。ただしお断り表示の集中や私道・立入禁止区域で空白になることもあります。

業者への質問文例

  • 「この区画が空白になっているのは、お断り表示や管理会社NGの集中によるものでしょうか」
  • 「14時台に約40分の中断がありますが、休憩か資材補充かを教えてください」
  • 「この直線区間は車両移動ですか。配布枚数には含まれていますか」
  • 「◯丁目の配布枚数と軌跡の密度に差があるように見えます。理由をご説明いただけますか」

最後に重要なのは、GPSは万能ではないという前提です。ビル街や高層階では電波の反射で測位が数十メートル単位でずれることがあり、地下や屋内でログが途切れることもあります。異常な軌跡=不正と即断せず、まず説明を求める姿勢が、業者との健全な関係と配布品質の向上につながります。説明が具体的で、現場写真や残数報告とも整合するなら、その報告は信頼に足ると判断してよいでしょう。

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発注者が自分でできる確認手順|事前設計からサンプリング検証まで

配布証拠は「業者から出てくるもの」ではなく、発注者が事前に設計して初めて揃うものです。ここでは発注前・配布中・配布後の時系列で、発注者が自分の手でできる確認手順を整理します。

【発注前】記録が残る条件を発注書に書き込む

  1. 配布エリアを町丁目・丁目単位まで文書化する:「○○駅周辺」といった曖昧な指定では、後から「配ったはず」「配られていない」の水掛け論になります。「○○市△△町1〜3丁目/□□町全域」のように地名と丁目を書き出し、地図に赤線を引いた画像を添付しておくと確実です。川や線路で商圏を切るエリア線引きの考え方を使うと、境界が現場でも判断しやすくなります。
  2. 配布方法を明記する:軒並み配布/集合住宅集中/エリア指定/事業所限定のどれかを選び、発注書に記載します。同じ枚数でも手法が違えば配布密度も記録の形も変わります。
  3. 報告書の提出項目と期限を契約書に入れる:GPSログ、配布日・配布エリア、配布枚数、残数、現場写真、担当者名などの項目と、「配布完了から◯営業日以内に提出」という期限をセットで記載します。
  4. 追加料金の有無と枚数不足時の対応を確認する:指定エリアで配り切れなかった場合に、隣接エリアへ振り替えるのか、残数を返却するのか、返金精算なのかを事前に取り決めておきます。

【配布中】進捗を途中で把握する

  1. 配布開始日と期間の連絡を受ける:開始前日または当日に「本日から○日間、△△町から着手」と連絡をもらう運用にしておくと、現地確認のタイミングを合わせられます。
  2. 中間報告を求める:5,000枚以上や複数日にまたがる案件では、折り返し地点で「配布済みエリア」「残枚数」を共有してもらいます。この段階でズレに気づければ、残りの配布で軌道修正が可能です。

【配布後】報告書の照合と現地サンプリング

  1. 報告書とGPSログを受領し確認する:指定エリアの範囲内か、配布時間帯は常識的か、軌跡に不自然な飛びや空白がないかを前章の観点でチェックします。疑問点はその場で質問し、回答を記録に残しておきます。
  2. 現地サンプリング確認を行う:配布エリア内から数地点を無作為に選び、実際にチラシが投函されているかを確かめます。

サンプリング確認の具体的なやり方

  • 協力者のポストで到着を確認する:知人・従業員・自宅など、配布エリア内で協力を得られるポストを3〜5か所確保し、配布期間中に投函の有無と到着日を記録してもらいます。
  • 「確認用ポスト」を業者に伝えずに設定する:エリア内にある自社店舗や関係先を、あえて事前に知らせずチェックポイントにしておくと、通常運用どおりの配布結果が見えます。
  • 問い合わせ時に入手経路を聞く:電話や来店時に「どちらでチラシをご覧になりましたか」を必ず確認し、地域名をメモします。反響の出た地域が指定エリアと一致しているかの裏づけになります。
  • 写真で記録する:ポストに入っていた自社チラシを、配布日のわかる形で撮影しておくと、後の協議で具体的な材料になります。

ただし、サンプリングはあくまで全体の一部を見た結果です。確認したポストに入っていなかったからといって「全域で未配布だった」と断定することはできませんし、逆に数軒で確認できても全件配布の証明にはなりません。サンプリングはGPSログや報告書と突き合わせて整合性を見るための補助的な手段と位置づけ、違和感があれば感情的に責めるのではなく「この区画のログを再確認したい」と具体的に依頼するのが、実務上もっとも早く解決につながる進め方です。

トラブルを防ぐ契約の決め方|報告のタイミングと再配布・クレーム対応の取り決め

配布証拠は「配り終わってから集める」ものではなく、発注前の取り決めで決まるものです。口頭やメールのやり取りだけで進めると、後から「報告書は出すと言ったが期限は決めていない」「GPSログは標準では付かない」といった食い違いが起こります。発注書や見積書の備考欄でもよいので、以下の項目を文書として残しておきましょう。

契約・発注時に必ず決めておく6項目

  1. 報告書の提出期限:「配布完了後◯営業日以内」と日数で明記します。「後日」「追ってご報告」といった曖昧な表現は避け、遅延時の連絡方法も合わせて決めておくと安心です。
  2. 報告書の記載項目:配布エリア(町丁目単位)、配布日、配布枚数、配布方法(軒並み配布/集合住宅中心/エリア指定)、GPSログの有無、配布スタッフ数などを事前に合意します。項目が決まっていれば、提出物の過不足で揉めることがありません。
  3. 余剰チラシの取り扱い:配り切れなかった分を返却するのか、廃棄するのかを決めます。返却の場合は送料負担、廃棄の場合は廃棄報告の有無まで確認しておきます。
  4. 配布不足が判明した場合の対応:不足分を後日追加配布するのか、未配布分を精算(返金)するのか、対応期限は何日以内かを事前に文書化します。配布中止時の返金や精算の考え方もあわせて確認しておくと、天候不良や急な中断にも落ち着いて対応できます。
  5. クレーム発生時の窓口と一次対応:苦情の連絡先を配布業者とするのか、チラシに記載した自社窓口とするのかを決めます。一次対応は業者、内容の記録と報告は当日中に発注者へ共有、再発防止策は双方で協議、といった役割分担を明確にしておくと対応が遅れません。
  6. お断り表示・投函禁止物件への方針:「チラシお断り」の表示がある住戸や、管理規約で投函を禁じている集合住宅には投函しない、という方針を共有します。無理な投函を求めれば、苦情やブランド毀損につながり、結果的に配布効率も落ちます。除外した住戸の件数を報告書に記載してもらえば、枚数差の根拠としても機能します。

料金面の透明性も契約段階で確認する

証拠の担保と同じくらい重要なのが、見積りにどこまで含まれているかの確認です。配布作業・報告書作成・エリア調整は見積りに含まれるのか、GPSログの提供は標準かオプションか、再配布や余剰分の返送費用はどちら負担か。この線引きが曖昧だと、報告書を求めた段階で追加請求という事態になりかねません。

なお、ポスティングの料金はエリアの住戸密度、枚数、配布時期、配布方法によって変動する目安であり、一律の相場があるわけではありません。見積りを比較する際は単価の数字だけでなく、報告内容とその費用負担までを並べて確認してください。判断材料の一例として、株式会社ポスティングくんではGPSによる配布報告と、追加料金の発生しない明朗会計を標準としています。こうした「何が標準で、何が別料金か」が明示されている業者であれば、契約後の認識違いは大きく減らせます。

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配布証拠を次の施策に活かす|反響データとの突合で改善サイクルをつくる

GPSログや配布報告書は、「本当に配られたか」を確かめるためだけの書類ではありません。どのエリアに、いつ、何枚配ったかが記録として残っているということは、反響データと突き合わせれば「どこが効いたのか」を特定できる、販促の資産になるということです。証拠を保管して終わりにせず、次回のエリア設計と予算配分に反映させましょう。

①配布エリア×反響件数をマッピングする

配布報告書の町丁目リストに、問い合わせ・来店・成約の件数を横に並べるだけで簡易的な反響マップができます。町丁目ごとに「配布枚数/反響件数/反響率(反響÷配布枚数)」を出し、上位エリアと下位エリアを色分けして可視化します。2〜3回分を重ねると、偶然ではなく継続して反応が出る「当たりエリア」が見えてきます。次回はそこに予算を寄せ、反応の乏しいエリアは除外するか訴求内容を変えて再テストします。配布エリアの再設計は、この実測データを根拠に行うのが最も確実です。

②配布日と反響発生日のタイムラグを記録する

問い合わせを受けたら、日付と「チラシを見た」旨をセットで記録します。配布日からの経過日数を集計すると、自社の反響がいつ立ち上がり、いつ落ち着くのかが分かります。一般に配布後の数日間に集中しやすいとされますが、業種・単価・検討期間によって大きく異なり、学習塾や不動産のように数週間後に動くケースもあります。ピークの形が分かれば、スタッフの増員タイミングや電話応対体制、次回の配布間隔を根拠をもって決められます。

③戸建中心エリアと集合住宅中心エリアを比べる

同じ商圏でも、戸建中心の町丁目と集合住宅中心の町丁目では反応が違います。配布報告書の住戸種別(軒並み配布/集合住宅集中)と反響件数を照合し、どちらの配布方法が自社に合うかを判断します。ファミリー向けサービスは戸建寄り、単身向けは集合住宅寄りに出る傾向がありますが、これも自社データで確かめるべき点です。

④エリア別に計測できる仕組みを仕込む

そもそも「どのエリアから来たか」が分からなければ突合できません。配布前に計測の仕掛けを入れておきます。

  • クーポン券の隅にエリア記号(A-1、B-2など)を印字し、持参時に回収・記録する
  • QRコードの遷移先URLにパラメータを付け、エリア別のアクセス数を計測する
  • チラシ専用の電話番号を用意し、通話件数を自動記録する
  • 来店・問い合わせ時に「どちらにお住まいですか」を必ず聞き取り、町丁目単位で記録する

紙の持参率だけでは実態を取りこぼすため、QRと聞き取りを併用するのが現実的です。

⑤同一エリアへの繰り返し配布の効果を比較する

1回目より2回目、3回目で反応が伸びるのか、それとも頭打ちになるのかは、同一エリアに継続配布して初めて分かります。配布回数と反響件数を並べ、1件あたりの獲得コスト(配布費用÷反響件数)が改善しているかを見ます。コストが悪化し始めたら、エリアを広げるか訴求内容を入れ替える判断材料になります。

業種別の測定しやすい設計例

  • 飲食店:期限付きクーポンに席番・エリア記号を付け、来店時に回収
  • 不動産:物件ごとの専用問い合わせ番号を設け、反響元エリアを記録
  • 学習塾:体験授業申込フォームに「お住まいの地域」欄を必須で設置
  • 治療院:初回問診票に「当院を知ったきっかけ」と居住エリアの記入欄を追加

よく語られる反響率の目安は、業種・商圏・オファー内容で大きく変わります。最も信頼できるのは、自社で蓄積した配布記録と反響データです。配布証拠が正確に残っているほど、この突合の精度は上がります。

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まとめ|配布の「見える化」で不安をなくし、次の一手につなげる

ポスティングの配布証拠は、どれかひとつの方法だけで完結するものではありません。GPSログ、配布報告書、納品枚数と残数の突合、現地でのサンプリング確認、そして反響データ。この5つを重ねて照合することで、「本当に配られたのか」という不安は、確認可能な事実へと変わっていきます。逆に言えば、GPSログだけ、報告書だけを見て安心するのは危険です。軌跡は走っているのに投函数が伴わない、報告枚数は合っているのに残数が説明できない——こうしたズレは、複数の記録を突き合わせて初めて見えてきます。

発注者が押さえておきたい最終チェック

  • GPSログは「エリアの外に出ていないか」「所要時間と枚数が現実的か」を見る
  • 配布報告書は配布日・担当・エリア・枚数・未配理由がセットで記載されているか確認する
  • 枚数と残数は印刷納品数−配布数−返却数が一致するかを必ず計算する
  • サンプリングは配布エリア内の知人宅や自社関係先など数カ所で、投函の有無を実地で確かめる
  • 反響データは来店時アンケートや専用クーポン番号でエリア別に記録する

「未配ゼロ」より「未配の理由を説明できる」業者を

現場には必ず、お断り表示のあるポスト、管理規約で投函不可の集合住宅、改装中・空室の物件、投函口が狭く入らないポストが存在します。これらを無視して全戸に入れればクレームの原因になりますし、無断投函だと指摘された場合の対応にも時間を取られます。したがって、未配が一定数生じるのはむしろ正常です。重要なのは、未配をゼロにできると断言する業者ではなく、どこで・何件・なぜ配れなかったのかを説明できる業者を選ぶこと。説明の精度こそが、配布品質の実態を映します。

最大の防御は「契約前の取り決め」

トラブルの多くは、確認したいタイミングで記録が残っていないことから起こります。発注前に、提出してもらう報告項目(GPSログ・報告書・写真・残数)、提出期限(配布完了から何営業日以内か)、未配が一定割合を超えた場合の再配布や精算の扱い、クレーム発生時の連絡ルートを書面で決めておきましょう。ここを曖昧にしないことが、最も確実な自衛策です。

株式会社ポスティングくんでは、GPSによる配布報告で配布状況を可視化し、どのエリアをどのように回ったかを発注者側でご確認いただけます。全国対応で、小ロットのテスト配布から大量配布まで対応。軒並み配布・集合住宅集中・エリア指定など、目的に応じて配布方法をお選びいただけます。料金はエリア・枚数・時期により変動する目安となりますが、見積り内容を明確にお示しし、追加料金のない明朗会計を徹底しています。

配布エリアの選び方から枚数の設計、配布証拠の報告内容まで、まずはお気軽にご相談ください。無料査定・法人向けお見積りを承っております。お問い合わせフォームより、配布希望エリアと想定枚数をお知らせいただければ、最適な配布プランをご提案いたします。


よくある質問(FAQ)

Q. GPSログがあれば未配はゼロだと証明できますか?
A. GPSログは「配布スタッフがそのエリアを歩いた軌跡」を示す記録で、個々のポストへ投函されたかまでを証明するものではありません。そのため、配布報告書(日時・コース・枚数)、残数処理の記録、現地でのサンプリング確認などを重ねて精度を高めるのが現実的です。未配を100%排除できると断言できる方法はなく、「異常に気づける状態をつくる」ことが目的だとお考えください。
Q. 配布報告書やGPS報告は追加料金がかかりますか?相場の目安を知りたいです。
A. 業者により扱いが異なり、標準対応の場合もあれば、写真撮影や詳細レポートなどはオプション扱いになる場合もあります。費用はエリア・枚数・配布方法・時期によって変動するため、見積もり時に「報告書の内容」と「費用に含まれるかどうか」を書面で確認しておくと安心です。弊社ではGPSによる配布報告を標準対応とし、追加料金のない明朗会計を基本としていますが、具体的な金額は条件により異なるためお見積もりでご確認ください。
Q. 配布後に「チラシが入っていない」と言われたら、どう対応すればよいですか?
A. まずは該当住所がGPSログの軌跡範囲内か、配布日時はいつか、お断り表示やオートロックなどの除外対象でなかったかを業者と突合します。除外理由が記録として説明できれば、手抜きではなく正当な対応だったと整理できます。こうした照合をスムーズに行うためにも、契約前に未配・除外物件の扱いと報告書の提出期限を取り決めておくことをおすすめします。


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