複数現場の同時配布は、現場ごとに商圏半径を決め、重複エリアの扱いと原稿の出し分けを配布前に確定させる手順が基本です。枚数配分は過去の来場者住所データで補正し、GPS配布報告で現場別に状況を確認します。
この記事でわかること
- 複数現場特有の4つの論点(商圏重複・原稿数・効果検証・配布日)
- 建売・注文住宅・土地別に見る商圏半径の設定の考え方
- 学区や幹線道路、来場者住所データから商圏を補正する手順
- 繁忙シーズンに配布枠を早めに押さえる実務上のチェックポイント
分譲地を複数区画・複数現場で同時に売り出すとき、チラシの配布設計は単発の現場とはまったく別物になります。現場Aと現場Bの商圏が重なっている、原稿を1種類にまとめるか現場別に分けるか決まらない、合計枚数が読めず予算が組めない——住宅会社の販促担当者からは、こうした相談が特に春先と秋口の売り出しシーズンに集中します。闇雲に同じチラシを広くばら撒いても、来場につながる世帯には届かず、印刷費と配布費だけがかさむという結果になりかねません。
この記事では、複数現場を同時展開する住宅会社に向けて、現場ごとの商圏半径の決め方、重複エリアの扱い方、1現場あたり数千枚×現場数で合計2〜3万枚規模になる予算の考え方、原稿を現場別に出し分ける具体的な方法、そしてGPS配布報告で現場別に配布状況を確認する運用までを、実務の手順に沿って整理します。料金はエリア・枚数・時期によって変動するため目安としての考え方を示し、配布可能枚数の概算は料金シミュレーターで複数市区町村をまとめて確認できる点もあわせて紹介します。
複数現場の同時売り出しでチラシ配布設計が難しくなる理由
分譲地を1区画だけ売り出すときのチラシ配布は、比較的シンプルです。現場を中心に半径数キロの商圏を切り、そこへ必要枚数を配る。やることは「どこに」「何枚」の2点に集約されます。ところが、同じ時期に2現場、3現場、5現場と同時に売り出す局面になると、設計の難易度は一気に上がります。単純に「現場数ぶん同じ作業を繰り返せばよい」とはならないからです。まずは、単一現場との違いがどこに出るのかを整理しておきましょう。
複数現場だからこそ生じる4つの論点
- 商圏の重複:現場同士が近いほど商圏が重なり、同じ世帯に複数枚のチラシが届きます。受け取る側からすると「同じ会社から何枚も入っている」という印象になり、無駄打ちであると同時にクレームの火種にもなります。
- 原稿が現場数だけ必要になる:区画数・価格・間取り・最寄り駅が違えば、原稿も現場ごとに分かれます。結果として1種類あたりの印刷ロットが小さくなり、単価が上がりやすくなります。
- 効果検証が曖昧になる:来場者が「どの現場のチラシを見て来たのか」を判別できないと、現場別の費用対効果が測れません。翌月以降の枚数配分の根拠が作れず、毎回勘で決めることになります。
- 配布日をずらすか揃えるか:全現場を同日に配れば「分譲地まとめて公開」の印象を作れますが、来場受け入れ体制が分散します。日をずらせば接客は回せますが、重複エリアへの到達回数が増えます。どちらを取るかで広告効果が変わります。
住宅は「広く1回」より「狙ったエリアに複数回」
住宅は高単価・低頻度の商材です。チラシを見てその週末に即決する人はほとんどおらず、検討期間は数か月から年単位に及びます。また、判断は本人だけで完結せず、配偶者・両親など家族内で情報が共有されたうえで動きます。つまり1枚目のチラシは「認知の種まき」、来場につながるのは2枚目・3枚目という前提で設計する必要があります。
さらに、分譲地の主要ターゲットは土地勘のある近隣世帯です。学区・買い物動線・通勤ルートが頭に入っている層ほど、位置情報だけで価値を判断できます。したがって、予算を薄く広くばらまくより、現場周辺の有望エリアへ回数を重ねるほうが、来場につながりやすい設計になります。複数現場の場合は「どの現場にどれだけ回数を割くか」という配分の判断が加わるため、先に優先順位を決めておくことが欠かせません。来場イベントに向けた複数回配布の枚数と時期設計の考え方も、現場単位で当てはめると整理しやすくなります。
繁忙シーズンは配布枠が先に埋まる
住宅の売り出しは1〜3月と9〜11月に集中します。この時期は同業他社の折込・ポスティングも増え、印刷の納期も配布員の稼働枠も混み合います。希望日の直前に相談すると「そのエリアは枠が埋まっている」「配布完了まで3週間かかる」という事態になりかねません。実務上のチェックポイントは次のとおりです。
- 売り出し日が仮決めの段階で、配布希望週と概算枚数を業者に共有して枠を押さえる
- 現場別の原稿入稿日を逆算し、価格確定が遅れる現場は差し替え可能な構成にしておく
- 重複エリアの扱い(除外するか、回数を分けるか)を配布前に決めておく
複数現場の同時配布は、思いつきで走らせると重複と検証不能の2重苦に陥ります。次章以降で、商圏半径の設定から重複処理、枚数配分までを順に組み立てていきます。
複数現場のチラシ配布、次の一手は?
商圏設計と枚数配分の進め方が3つの質問でわかります(約30秒)
質問 1 / 3
売り出す現場の状況は?
当てはまる方を選んでください
質問 2 / 3
配布エリアの決まり具合は?
当てはまる方を選んでください
質問 3 / 3
いま知りたいことは?
当てはまる方を選んでください
診断結果:配布費用の目安を比べる進め方がおすすめです
まずは現場ごとに商圏半径を仮置きし、サイズ・エリア・枚数の条件を書き出すところから始めましょう。料金シミュレーターで複数の市区町村をまとめて選べば、配布可能枚数の概算を並べて比べられます。1現場分の枚数を決めてから現場数で掛け、全体予算に収まるかを確認する順番にすると、配分の判断がしやすくなります。
診断結果:エリアと枚数を伝える見積り相談がおすすめです
現場別の町丁目リストと希望配布週、現場ごとの枚数をまとめて共有すると、重複エリアの扱いや配布日程、原稿の出し分けまで含めた配布プランを組み立てやすくなります。売り出しシーズンは配布枠が混み合うため、売り出し日が仮決めの段階で概算枚数を伝え、GPS配布報告での現場別の確認方法もあわせて相談しておきましょう。
現場ごとに商圏半径を設定する:半径1.5km・3km・5kmの使い分け
複数現場を同時に売り出すとき、最初にやるべきは「現場ごとに商圏半径を決める」ことです。全現場を同じ半径で囲むと、重複が増えたり、逆に届くべき層に届かなかったりします。あくまで目安ですが、価格帯と商品特性に応じて次のように考えると整理しやすくなります。
商品タイプ別の半径の目安
- 建売・分譲住宅(価格訴求型):半径1.5〜3km圏が中心商圏。現在の居住地の近くで住み替える層が主体になりやすい
- 注文住宅・大型分譲地(区画数が多い案件):半径3〜5km圏まで広げる。来場イベントを伴う場合は車での来場も想定する
- 土地のみ・条件付き土地:学区や勤務地の都合が強く働くため、円ではなく学区・幹線道路単位で区切る
この数字は全国一律の正解ではなく、人口密度や地形によって大きく変わります。市街地と郊外では同じ3kmでも世帯数が数倍違うため、半径だけでなく到達世帯数で確認してください。
半径を決める5つの判断材料
- 学区の境界:子育て世帯は学区をまたぐ転居を避ける傾向があり、学区境は商圏の実質的な壁になりやすい
- 心理的な分断線:幹線道路・河川・鉄道・丘陵は、距離が近くても生活圏が分かれます。地図上で2kmでも「川の向こう」は反応が落ちることがある
- 価格帯と周辺地価の整合:自社物件より明らかに地価水準の高いエリアへ配っても、価格メリットが伝わりにくい。逆方向(地価の高いエリアから安いエリアへ)は検討対象になりやすい
- 競合分譲地の位置:競合現場の近隣は比較検討層が多い一方、価格・仕様で勝てないなら無理に厚く配らない判断も必要
- 過去の来場者住所の分布:最も信頼できる一次データ。推測より実績を優先します
来場者住所データの集計手順
来場カード・資料請求フォーム・アンケートに記載された住所を、次の手順で集計します。
- 直近1〜2年分の来場・資料請求データを現場単位で抽出する
- 郵便番号または住所を市区町村+町丁目まで分解して一覧化する
- 町丁目ごとの件数を数え、件数の多い順に並べる
- 上位から累計して全体の7〜8割に達する範囲を地図上にマークする
- そのマーク群が現場からおおよそ何kmに収まっているかを測り、机上の円を補正する
この作業をすると「半径3kmで設計していたが、実際の来場者の8割は2km圏と特定方向の町丁目に集中していた」といった発見がよくあります。円を描くのは出発点にすぎず、実績で歪ませていくのが実務です。
商圏は円ではなく道路沿いに伸びる
駅距離型の現場は駅へ向かう動線上、車移動型の現場は幹線道路沿いに商圏が伸びます。つまり実際の形は円ではなく楕円や帯になります。配布依頼の際も「半径3km」ではなく、町丁目名のリストで指定するほうが精度が上がります。市境をまたぐ現場では行政区分にとらわれず生活圏で切ることが重要で、市境をまたぐ商圏設計の考え方も参考になります。半径の設定は一度決めて終わりではなく、各現場の反響データが溜まるたびに見直していきましょう。
重複エリアをどう扱うか:3つの処理パターンと判断基準
現場同士が数km圏内にあると、商圏は必ずと言っていいほど重なります。この重複エリアを無計画のまま放置すると、同じ世帯に似たチラシが何度も届き、反響の帰属も分からなくなります。実務では次の3パターンのいずれかを、事前に決めておくことが重要です。
パターン1:重複エリアを一方に寄せる(最も採用されやすい)
重なった町丁目を「現場A担当」「現場B担当」と振り分け、各世帯に届くのは1種類だけにする方法です。印刷ロットの無駄がなく、反響があったときにどちらの現場の商圏から来たのかも判別しやすいのが利点です。境界の引き方は主に2通りあります。
- 町丁目単位で分ける:配布指示が明確になり、業者側の作業ミスが起きにくい。枚数集計もしやすい。
- 中間線で分ける:現場Aと現場Bの中間地点に線を引き、近い方の現場に寄せる。生活導線(幹線道路・川・鉄道)を境にすると実態に合いやすい。
判断基準はシンプルで、「その世帯が車で行きやすいのはどちらの現場か」です。直線距離では近くても、川や線路で分断されていれば到達性は低いため、地図上の距離ではなく実際の道路でどう動くかを確認してから線を引きます。
パターン2:両現場を載せた合併版チラシを配る
重複エリアだけ、現場Aと現場Bを1枚に並べた「合併版」を用意する方法です。価格帯が異なる(3,000万円台と4,000万円台)、間取りや土地面積の性格が違う、学区が異なるといった組み合わせでは、比較検討の材料になり問い合わせの入り口が広がります。
- 表面に「分譲地2会場同時公開」と打ち出し、裏面で現場別に区画図と価格を整理する構成が作りやすい。
- 情報量が増えるため、1現場あたりの訴求は要点(価格・区画数・学区・見学日程)に絞る。
- 反響測定用に、現場ごとに別の問い合わせ番号やQRコードを割り当てておく。
注意点は、似た条件の現場を並べると検討が分散し、どちらも決め手に欠ける印象になることです。性格が明確に違う現場同士に限って使うのが無難です。
パターン3:あえて重複配布する(間隔ルール必須)
同じ世帯に、別日程で現場Aと現場Bのチラシをそれぞれ届ける方法です。接触回数を増やして認知を積み上げる狙いがありますが、短期間に連続すると「何度も入れられた」という受け止めになりやすく、最低でも中2週間など間隔ルールを設けて運用します。原稿のデザインを現場ごとに大きく変え、同じ会社の別案内だと一目で分かるようにしておくことも有効です。
どのパターンでも共通して守る運用ルール
- チラシお断り表示のある住戸には投函しない方針を、発注時に明文化して共有する。
- 同一世帯への投函間隔の下限(例:中2週間以上)を決め、配布日程表に反映させる。
- 重複エリアの町丁目リストを地図とセットで業者に渡し、口頭指示で済ませない。
- 問い合わせ窓口を一本化し、苦情が入った際の苦情対応と窓口設置の手順を事前に決めておく。
重複処理は後から変更すると枚数も印刷ロットも崩れます。商圏を描いた段階で、どの町丁目をどのパターンで扱うかを一覧化し、関係者全員が同じ地図を見ている状態を作ってから印刷発注に進んでください。
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1現場◯千枚×現場数で合計2〜3万枚:枚数と予算の組み立て方
複数現場を同時に売り出すとき、枚数は「現場ごとに積み上げて合計する」考え方が実務的です。全体枚数から逆算して各現場に割り振ると、商圏の広さや住宅密度の違いが反映されず、どこかの現場だけ配布が薄くなります。まずは1現場単位で基準枚数を決め、それを現場数で掛け算してから全体予算に収まるかを確認する順番がおすすめです。
1現場5,000〜8,000枚を「1回分」の基準にする
目安として、半径1.5kmの近接商圏を軒並みで押さえると、住宅密度にもよりますが1現場あたり5,000〜8,000枚が1回分の配布量になります。これを式にすると次のようになります。
- 1現場の1回分:5,000〜8,000枚(近接商圏中心)
- 現場3〜4箇所:5,000〜8,000枚 × 3〜4 = 合計1.5〜3.2万枚
- 外周商圏(3〜5km)を足す場合:1現場あたり+3,000〜10,000枚
つまり現場が3〜4箇所あれば、1回の同時配布で2〜3万枚規模になるのが一般的なイメージです。枚数はエリアの世帯密度・戸建て比率によって上下するため、あくまで目安として捉えてください。実配布可能枚数は配布エリアの人口密度と枚数試算の考え方で裏取りしておくと、計画と現実のズレが小さくなります。
配布回数は3〜4回:総枚数は回数分増える
分譲地のチラシは1回で終わりません。実務では次のような回数設計がよく使われます。
- 売り出し告知(現地が動き出したことを知らせる)
- 見学会の前週(日程と見どころを告知)
- 見学会の直前(週末の来場を後押し)
- 最終案内(残区画・価格改定などの訴求)
3〜4回配布するなら、総枚数は単純計算で1回分の3〜4倍です。2〜3万枚×3回なら6〜9万枚規模になるため、年間予算の中でどの現場にどれだけ投じるかを先に決めておく必要があります。
近接は厚く、外周は絞るメリハリ配分
予算を均等に割ると効率が落ちます。来場につながりやすいのは現地に近い世帯なので、次のように配分に強弱をつけます。
- 近接商圏(半径1.5km):3〜4回すべて配布し、接触回数を厚くする
- 外周商圏(3〜5km):告知初回と見学会直前の2回に絞る
- 残区画が少ない現場は回数を落とし、立ち上がり直後の現場に枚数を寄せる
料金の考え方とまとめ発注が効く理由
配布料金はエリア・枚数・時期・配布方法(軒並み/集合住宅集中/エリア指定)によって変動する目安です。繁忙期は配布員の稼働が埋まりやすく、スケジュールにも影響します。複数現場をまとめて発注すると、1回あたりの配布効率が上がりやすいのは次の理由です。
- 近接する現場の商圏を一括で見て、配布ルートを最適化できる
- 印刷から配布までワンストップにでき、納品・仕分けの手間が減る
- 小ロットに分割発注するより、原稿別の仕分け・輸送の重複が減る
市区町村ごとの配布可能枚数の合計目安は料金シミュレーターで複数エリアを選んで確認できます。2〜3万枚規模以上になる案件や、複数現場・複数原稿の進行管理が必要な場合は大量配布・法人向けページから相談すると、枚数配分とスケジュールを含めて設計しやすくなります。
原稿を現場別に分けて配る実務:印刷ロット・反響測定・入稿スケジュール
複数現場を同時に売り出すとき、原稿を1種類にまとめて全現場を並べる方法と、現場ごとに原稿を分ける方法があります。反響率を優先するなら後者が有利です。受け取る側にとって「自分の生活圏にある現場」の情報が主役になっているほうが、価格や区画の情報が頭に入りやすいためです。一方で原稿を分ければ制作費と印刷ロットが増えるため、コストを抑える設計が欠かせません。
共通フォーマット+差し替え方式で制作コストを抑える
おすすめは、表面を「共通面」と「可変面」に分ける設計です。
- 共通部分:会社ロゴ、保証・アフターの内容、施工実績、スタッフ紹介、お客様の声、問い合わせ先の基本情報
- 可変部分:現場名(分譲地名)、販売価格帯、区画図、周辺地図、学区や最寄り施設、見学会の日時
可変部分を版下の決まった位置に固めておけば、現場数が増えても差し替え作業だけで済み、デザイン費は1種類分+差し替え費用に近づきます。裏面は全現場共通の会社案内(家づくりの流れ、資金計画、構造・性能の説明)にしておくと、裏面の版を揃えられ、印刷の段取りも単純になります。複数デザインを同時発注する際の部数の振り分けをあらかじめ整理しておくと、見積りの比較もしやすくなります。
現場別に反響元を判別する仕掛け
原稿を分ける最大のメリットは、どの現場のチラシから反響が来たかを切り分けられる点です。以下のような仕掛けを入れておきます。
- 問い合わせ番号を現場別に変える:フリーダイヤルの内線や、チラシ下部に「受付番号 A-01」などの記号を入れ、電話時に伝えてもらう
- QRコードの遷移先を分ける:現場別の専用ページ、または流入経路パラメータ付きのURLにして、アクセス解析で枚数あたりの反応を比較する
- LINEの友だち追加経路を分ける:現場ごとに異なる追加経路を使い、登録時点で来場予定の現場が分かるようにする
- 来場特典の文言を現場別に変える:「このチラシご持参で◯◯プレゼント」の対象品を変えておけば、来場カードの記入内容から判別できる
いずれも手間は小さいのに、次回の枚数配分を決める根拠になります。現場Aは3,000枚で来場2組、現場Bは3,000枚で来場6組、といった比較ができれば、翌シーズンの予算配分の精度が上がります。
入稿から配布開始までの逆算スケジュール
見学会の日程から逆算し、余裕を持って動きます。目安は次のとおりです(繁忙期や仕様により変動します)。
- 配布開始日の3週間前:配布エリア・枚数の確定、配布枠の仮押さえ
- 2週間前:原稿確定(価格・区画の最終確認、社内承認を含む)
- 10日前:印刷データ入稿、校正確認
- 5〜7日前:印刷・納品(ポスティング業者へ直送すると移動のロスが減ります)
- 配布開始、見学会の3〜5日前に到着するよう配布期間を設定
特に注意したいのが、価格や区画の確定が遅れて原稿が固まらないケースです。配布枠は先に押さえ、原稿だけ後追いで確定させる段取りにしておくと、配布開始日のズレを防げます。
端数調整と予備部数
印刷は1,000枚単位などロット単位で単価が決まるため、配布枚数が2,800枚なら3,000枚で発注し、差分を予備に回すのが実務的です。予備は展示場や店頭設置、不動産会社・金融機関への設置、営業担当の手持ち、反応が良かったエリアへの追加配布に使えます。現場数×200〜300枚程度を目安に確保しておくと、追加印刷の割高な小ロット発注を避けられます。納品先が複数ある場合は、箱ごとに現場名と枚数を明記したラベルを貼ってもらうよう依頼し、配布現場の取り違えを防ぎましょう。
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GPS配布報告で現場別に配布状況を確認する運用
複数現場を同時に売り出す配布では、「どの現場のチラシが、どのエリアに、いつ入ったのか」が曖昧になりがちです。株式会社ポスティングくんでは配布スタッフの移動経路をGPSで記録し、配布報告としてお渡ししています。地図上に配布ルートが残るため、「本当に配ったのか」という不安を解消でき、分譲地Aエリア・分譲地Bエリアそれぞれの配布状況を分けて確認できます。
複数現場だからこそ効く4つの活用法
- 重複配布の有無をチェックする:現場Aと現場Bの商圏が重なる地域で、同じ世帯に両方のチラシが連日入っていないかを経路で確認します。重複を許容する設計にした場合も、配布日が何日ずれていたかを把握でき、次回の間隔調整に使えます。
- 配布漏れエリアを発見する:地図上でルートが通っていない町丁目があれば、未配布なのか、そもそも配布対象外(集合住宅のみ・立入制限など)なのかを業者に確認します。「狙っていた新興住宅地が丸ごと抜けていた」といった事態を事前に潰せます。
- 来場者住所と突き合わせて反響率を出す:見学会の来場カードに記載された住所を町丁目単位で集計し、その地域へ配った枚数と照合します。反響率は業種・エリア・時期・物件価格帯で大きく変わるあくまで目安ですが、現場別・エリア別に相対比較すれば「どの地域から人が来ているか」は十分読み取れます。
- 次回のエリア取捨選択に使う:来場ゼロが2回続いたエリアは枚数を削り、来場が集中した地域には枚数を厚く振り直す。この入れ替えを繰り返すことで、同じ予算でも来場数を伸ばしやすくなります。
社内説明とクレーム対応にも使える
GPS配布報告は、販促担当が上長や経営層へ提出する資料としても有効です。「現場Aに8,000枚、うち半径1.5km圏に5,000枚、来場12組」といった形で、配布実績と反響を一枚にまとめれば、次期の広告予算の根拠として説明しやすくなります。配布証跡の保存や報告資料化の考え方はポスティング配布証跡の保存期間とGPSログ活用も参考になります。
また、万一「チラシが入っていて不快だった」といった連絡を受けた場合も、配布日時とルートを特定できるため、状況確認と再発防止の指示が具体的に出せます。あいまいな謝罪で終わらせず、「◯月◯日の△△町配布分」と特定できることが、住宅会社としての信頼維持につながります。
配布品質の管理で押さえたいポイント
- 「チラシお断り」表示のある住戸・ポストには投函しない運用を徹底する
- ポストからはみ出す入れ方や、郵便物の上への重ね入れを避ける
- 管理規約で禁止されている集合住宅は配布対象から外す
- 問い合わせ窓口(自社の受付番号)をチラシに明記し、一次対応の流れを決めておく
複数現場の同時配布は投函量が増える分、1件のクレームが現場全体の印象に波及します。GPSによる配布報告と配布マナーの管理をセットで運用し、「配った証拠」と「丁寧に配った実態」の両方を確保しておくことが、継続的に配り続けるための土台になります。
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まとめ:複数現場の同時配布は「商圏設計→重複処理→枚数配分→出し分け→検証」
分譲地を複数抱える住宅会社のチラシ同時配布は、現場ごとにバラバラに発注すると重複配布と予算の偏りが起きます。最後に、ここまでの流れを実務のチェックリストとして順序立てて整理します。
①現場ごとの商圏を半径で設定する
- 建売・分譲地は半径1.5〜3km、大型分譲や注文住宅の併売は5kmを目安に設定する
- 過去の来場者・契約者の住所をプロットし、実際に人が動いている方向へ商圏を伸ばす(川・線路・幹線道路で分断される方向は削る)
- 価格帯と区画数に応じて、小区画は近接重視、大型区画は広域重視に振り分ける
②重複エリアの処理を決める
- 寄せる:重複部分は反響が見込める方の現場に一本化する
- 合併版:2現場を1枚に載せた共通原稿を配り、比較検討を促す
- 間隔を空けて重複:2週間以上あけて別原稿を配り、接触回数を増やす
判断基準は「世帯あたりの接触回数が月2回を超えないか」「クレームリスクが高い地域でないか」。同じ世帯に同じ週で別原稿が届く状態だけは避けます。
③枚数と予算を配分する
- 1現場5,000〜8,000枚×現場数で、合計2〜3万枚規模が一つの目安
- 近接商圏(半径1.5km圏)には回数を厚く、外周は1回のみなど強弱をつける
- 見学会の直前週に全体の6割、告知週に4割といった時期配分も同時に決める
④原稿の出し分けと反響元の判別
共通フォーマットに現場写真・価格・区画図だけを差し替える設計にすれば、制作費と印刷ロットを抑えつつ現場別に出し分けできます。現場ごとに異なる電話番号・問い合わせ用の二次元コード・来場特典の記号を入れておけば、どの現場のチラシから反響が来たかを判別できます。来場イベントの複数回配布設計と合わせて考えると、年間計画にも落とし込みやすくなります。
⑤GPS配布報告で現場別に検証する
配布後はGPSログで現場別の配布範囲を確認し、来場者の住所分布と重ねて「反響が出たエリア」「出なかったエリア」を次回の商圏設定に反映します。これを2〜3回繰り返すと、自社の分譲地に効く半径と枚数が社内の基準値として固まります。
なお、ポスティングの料金はエリア・枚数・配布方法・時期によって変動するため、あくまで目安としてお考えください。複数市区町村にまたがる場合の配布可能枚数と費用の合計目安は、料金シミュレーターでその場で確認できます。2〜3万枚規模の案件や、複数現場・年間での継続発注をご検討の場合は大量配布・法人向けページから法人見積りをご依頼ください。
分譲地の商圏設計から重複エリアの整理、現場別の枚数配分まで、無料でエリア相談・お見積りを承っています。現場の所在地と区画数、希望する配布時期をお知らせいただければ、配布可能枚数と費用の目安をまとめてご提案します。まずはお気軽にお問い合わせください。
ポスティングを依頼する前に
よくある質問(FAQ)

