相見積もりは安い会社を探す作業ではなく、用紙・部数・色数・納期・配送・校正回数の6条件を全社で揃え、総額で比べられる状態をつくる作業です。依頼文を1枚にまとめ、同じ文面を各社へ送ることが比較精度を高めます。
この記事でわかること
- 条件がバラバラだと金額比較にならない理由
- 見積依頼文に入れるべき仕様項目のチェックリスト
- 税込・税抜、送料の扱い、有効期限など見積書の表記差
- 用紙・サイズ・部数・色数で価格が動く考え方
チラシの印刷費を見直したいとき、多くの販促担当者がまず行うのが「相見積もり」です。ところが複数社から届いた見積書を並べてみると、金額の差が用紙の違いによるものなのか、納期の違いなのか、送料や校正費が含まれているのかが読み取れず、結局「一番安い金額」だけで判断してしまう——そんなケースは少なくありません。前提条件がそろっていない見積書を比べても、それは比較ではなく単なる数字の見比べになってしまいます。
この記事では、チラシ印刷の相見積もりで必ず揃えるべき条件(用紙・部数・色数・納期・配送・校正回数)を一つずつ整理し、見積書のどこを見れば同じ土俵で比べられるのかを解説します。あわせて、価格が動く要因の考え方や、安さだけで選んだときに起きやすい失敗、社内稟議を通しやすい比較表のつくり方までまとめました。ポスティングくんは配布とセットだけでなく印刷のみのご依頼にも対応しており、特にA4両面カラー1万〜3万枚のロットを多く扱っています。実務で積み上げた視点から、後悔しない選び方をお伝えします。
相見積もりが「比較」にならない理由|条件がバラバラだと金額は意味を持たない
チラシ印刷の相見積もりで失敗する最大の原因は、各社に投げた前提条件がバラバラなことです。たとえば同じ「A4チラシ1万枚」でも、コート紙90kgか маット110kgか、片面か両面か、通常納期か特急か、送料込みか別途かで、総額は数万円単位で簡単にずれます。安く見えた見積書をよく読むと「送料別」「初校のみ無料」「中5営業日」といった条件が並び、実際に発注した瞬間に他社より高くなる——これは珍しい話ではありません。
「いくら?」と聞くと各社が自社の標準仕様で返す
発注側が仕様を指定せずに「A4チラシ1万枚でいくらですか」と聞くと、各社は自社が最も得意な条件、つまり在庫が潤沢な用紙・通常納期・1か所納品といった標準仕様で見積もりを作ります。印刷会社は機械構成も得意なロットも違うため、返ってくる前提は当然バラバラになります。結果として並んだ3社の金額は、同じものを比べていない「別商品の価格表」でしかありません。価格差の理由が説明できない見積もりは、社内稟議でも必ず突っ込まれます。
まず仕様書を1枚つくり、同じ文面を全社に送る
対策はシンプルで、依頼文(簡易的なRFP)を1枚つくり、一字一句同じ内容を全社にメールで送ることです。電話での口頭依頼は条件が抜けやすいため避け、必ず文面で残します。依頼文に入れるべき項目は次のとおりです。
- サイズ(A4/B5/長3三つ折りなど、仕上がり寸法で指定)
- 部数(1万枚など。増減分岐も知りたい場合は「5千/1万/2万の3パターン」と明記)
- 色数(両面フルカラー4C/4C、片面のみカラーなど)
- 用紙の種類と厚さ(コート90kg、マットコート110kgなど。指定が難しければ「同等品可」と添える)
- 折り加工の有無(二つ折り・巻三つ折りなど、加工の種類まで)
- 納品希望日(「○月○日午前着」まで書く。チラシ印刷の納期は価格に直結します)
- 納品先と件数(1か所か、店舗別の分割配送か。分割なら件数と地域)
- 入稿データ形式(PDF入稿/Illustrator、アウトライン済みか、塗り足しの有無)
- 校正方法と回数(データ校正のみ/本紙校正、修正は何回まで無料か)
- 支払条件(前払い/月末締め翌月末払いなど、掛け取引の可否)
見積書の表記差も比較を狂わせる
条件を揃えて見積書が戻ってきても、そのまま横並びにしてはいけません。確認すべきは次の3点です。第一に税込か税抜か。1万枚規模なら消費税だけで数千円の差になり、片方が税込表示だと順位が入れ替わることがあります。第二に送料の扱い。「送料別」「○○円以上送料無料」「離島・北海道は別途」など条件は各社異なり、分割配送なら件数×配送料で膨らみます。第三に見積書の有効期限。用紙価格は改定されることがあり、期限切れの見積もりで稟議を通すと発注時に金額が変わります。
つまり相見積もりは「安い会社を探す作業」ではなく、同じ条件に揃えて総額で比べられる状態をつくる作業です。ここを省くと、後工程でどれだけ丁寧に検討しても判断材料が歪んだままになります。まずは依頼文の統一から始めてください。
チラシ印刷と配布、いまの進め方は?
3つの質問に答えると、相見積もりと配布の進め方が見えます(約30秒)
質問 1 / 3
チラシの仕様はもう決まっていますか?
当てはまる方を選んでください
質問 2 / 3
配るエリアはどこまで決まっていますか?
当てはまる方を選んでください
質問 3 / 3
配布する時期の見通しは?
当てはまる方を選んでください
診断結果:サイズ・エリアと枚数から費用の目安を比べるのがおすすめです
まずは配布したいサイズと想定エリア、枚数の幅を整理してみましょう。条件を揃えて並べると、金額の差が用紙によるものか配送によるものかを読み取りやすくなります。印刷のみ、配布とセットのどちらでも条件は揃えられます。候補が固まっていない段階でも、仕様と範囲を書き出した一枚のメモがあれば、社内での比較検討が進めやすくなります。
診断結果:エリアと枚数を伝えて見積りを相談するのがおすすめです
配るエリアと枚数が見えているなら、その条件をそのまま伝えて具体的な見積りと配布プランを相談する段階です。市区町村や町丁目、希望する配布時期、納品先までまとめて共有すると、印刷の納期と配布スケジュールを合わせて組み立てやすくなります。継続して配る予定がある場合は、その見通しも併せて伝えておくと話が進めやすくなります。
比較前に揃える6条件①用紙・サイズ②部数③色数|価格差が最も出る項目
相見積もりで金額差が最も大きく出るのが、用紙・サイズ・部数・色数の4点です。ここが1社でも違うと、見積書を並べても比較になりません。依頼前に仕様を固定し、全社へ同じ条件で投げるのが鉄則です。
①用紙|紙種と厚さで単価も手触りも変わる
チラシで使われる代表的な紙は次の3種です。
- コート紙:光沢があり写真が鮮やかに出る。飲食・小売の価格訴求チラシの定番。
- マットコート紙:光沢を抑え落ち着いた印象。文字量の多い不動産・医療・学習塾向き。
- 上質紙:非塗工で鉛筆が書ける。アンケートや申込欄付きチラシに向く。
厚さは「連量(kg)」で表し、一般に薄いほど単価は下がる傾向です。チラシでは90kg前後が標準で、70kg台まで落とすとコストは下がる一方、裏面の絵柄が透ける「裏抜け」や、ポスティング時にヨレ・折れが起きやすくなります。投函物として扱うなら、極端な薄紙よりも標準的な厚さを選び、価格差を見積書で確認するほうが結果的に無駄がありません。
②サイズ|定番サイズは面付け効率がよい
A4・B5・A5・B4といった定番サイズは、印刷用紙の原紙に無駄なく並べられる(面付け効率がよい)ため、同じ面積でも割安になりやすいのが一般的な傾向です。逆に細長い変形サイズや正方形は、裁ち落としのロスと断裁工程が増え、単価が上がりやすくなります。目立たせたいという理由で変形を選ぶ場合は、必ず「A4で同条件の場合」の金額も併記してもらい、差額に見合う効果があるか判断しましょう。
③部数|オフセットとオンデマンドの分岐点
印刷方式によってコスト構造が違います。
- オンデマンド(デジタル):刷版が不要で初期費用が小さい。数百〜数千枚程度の小ロットで有利になりやすい。
- オフセット:刷版代などの初期費用はかかるが、刷るほど1枚単価が下がる。数万枚規模で有利になりやすい。
刷版代は部数が増えても固定費なので、1万枚と1万5千枚で総額差が小さいケースもあります。見積もりは1パターンではなく、1万枚/2万枚/3万枚など複数部数で同時に取ると、単価の下がり方が一目で分かります。当社でもA4両面カラー1万枚の費用目安のとおり、A4両面カラー1万〜3万枚は得意ロットとして対応しています。
④色数|節約が反響の足を引っ張ることも
色数は片面カラー+裏面スミ1色、両面カラー、全面スミ1色などの選択肢があります。片面モノクロにすればコストは下がりますが、商品写真や地図、クーポンの視認性が落ち、反響面で不利になる場合があります。削るなら紙厚やサイズを先に見直し、色数は最後に検討するのが実務的です。
なお、ここで挙げた傾向はいずれも目安であり、エリア・時期・印刷会社の設備・仕様により変動します。見積依頼時は「用紙:コート90kg/サイズ:A4/部数:1万・2万・3万/色数:両面フルカラー」のように一行で条件を書き切り、全社に同文で送ることが比較精度を高める最短ルートです。
比較前に揃える6条件④納期⑤配送⑥校正回数|見積書の「隠れコスト」を見抜く
用紙・サイズ・部数・色数が揃っても、見積書の総額が一致しないことがあります。差を生むのが納期・配送・校正という「条件次第で変動する3項目」です。ここを曖昧にしたまま単価だけを比べると、発注後に追加請求が発生し、結局は高い会社を選んでいたという事態になりかねません。
④納期|起算日の定義と特急割増を確認する
多くの印刷会社は通常納期と特急・超特急の料金を分けており、特急は1〜3割程度の割増になるのが一般的な目安です(会社・時期により変動)。逆に言えば、配布日から逆算して余裕のあるスケジュールを組むだけで印刷費は下げられます。比較時に揃えたいのは次の点です。
- 起算日の定義:入稿した当日からか、データチェック完了・校了の翌営業日からか
- 営業日のカウント:土日祝を含むのか、年末年始や連休前後の締切はどうか
- 入稿締切時刻:15時入稿と18時入稿では実質1日ずれる
- 遅延時の扱い:納期遅れが出た場合の連絡体制と補償の有無
同じ「3営業日納品」でも起算日が違えば実際の納品日は2日ずれます。配布開始日が決まっている案件では、チラシ印刷の納期と最短日数の考え方を踏まえ、納品日ベースで各社を並べて比較してください。
⑤配送|送料込みか、分納は追加かを必ず聞く
単価が安い見積もりほど、送料が別建てになっているケースがあります。確認すべきは次の項目です。
- 送料が単価に込みか別か。別なら1箱単位か、個口数ごとの加算か
- 複数箇所への分納が可能か、1箇所増えるごとにいくら加算されるか
- 納品先の種別(店舗納品/倉庫納品/ポスティング会社への直送)で料金が変わるか
- 時間帯指定・日付指定の可否と追加費用
- 車上渡しか手降ろしか。店舗納品で重量物を自力で降ろす前提になっていないか
A4チラシ1万枚は段ボール数箱・数十kgになります。車上渡しの条件で店舗に届き、スタッフ総出で運び込むことになった、という手間も実質的なコストです。ポスティング会社へ直送する場合は、受け入れ可能な日時と枚数の事前共有も忘れずに行いましょう。
⑥校正回数|無償は何回までか、本紙校正はできるか
校正はトラブルの温床です。PDF(データ)校正のみの会社と、実際の用紙に出力する本紙校正に対応する会社では、精度もコストも異なります。
- 無償の校正は何回までか、2回目以降は1回いくらか
- 本紙校正・色校正の可否と費用、校正分の日数が納期に加算されるか
- 修正指示の出し方(PDFコメント/紙に赤入れ/メール文面)
写真を主役にする飲食・美容系のチラシや、コーポレートカラーの再現が重要な案件で色校正を省くと、仕上がりが想定より暗い・色味が違うといった事態が起こり得ます。文字中心のチラシならPDF校正で十分なことも多く、業種と目的で判断するのが現実的です。
見積書の備考欄に潜む項目をリスト化する
最後に、各社の見積書の備考欄・注記を必ず読み、以下の有無と金額を一覧化してください。
- データチェック料・データ不備時の修正料(1点あたり数千円のことも)
- 折り加工費(二つ折り・三つ折りなど)、封入作業費
- 梱包費・パレット代・時間指定料
- デザイン料、テンプレート利用料
- 刷り直し時の対応(原因の切り分けと費用負担の取り決め)
- キャンセル規定(校了後のキャンセル料率)
これらを合算した総額で並べて初めて、相見積もりは比較として成立します。
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安さだけで選んだときの落とし穴|品質・トラブル対応・やり直しコスト
相見積もりで条件を揃えたあと、最後に残るのが「一番安い会社でいいのか」という判断です。単価だけを見て決めると、印刷代で浮いた数千円を、やり直しや機会損失で何倍にも吐き出すことがあります。ここでは実務で起きやすい5つのパターンを整理します。
単価が安くても総コストで高くつく5パターン
- 用紙が薄く、裏写りして読みにくい:両面印刷で裏面の濃い色が透け、文字情報が埋もれる。ポスティング時に折れ・ヨレが出やすく、ポストで見栄えが悪いと読まれないばかりか、クレームの火種にもなります。
- 色が想定と違う:モニターのRGBと印刷のCMYKでは再現域が異なり、特に鮮やかな赤・青・蛍光系はくすみがちです。色校正を省いた安価プランでは、刷り上がって初めて気づくことになります。
- 納期遅延でキャンペーン初日に間に合わない:セールや内覧会のように日付が入ったチラシは、開催日を過ぎれば全量が廃棄です。印刷代だけでなく配布費も含めて丸ごと無駄になります。
- データ不備の指摘がないまま印刷される:塗り足し不足で端が白く出る、フォントが置き換わる、解像度不足で写真がぼける。チェック体制が薄い業者ほど「入稿データのまま印刷」で片付けられ、刷り直しは自己負担になりがちです。
- 問い合わせ窓口が繋がらない:メールのみ・返信が翌営業日という体制だと、トラブル時の判断が半日〜1日遅れ、リカバリーの選択肢が減ります。
刷り直しコストは単価差をはるかに上回る
たとえば1万枚で1枚あたり0.3円安い見積もりを選んだ場合、差額は3,000円程度です。一方、刷り直しが発生すれば印刷代がまるごと再発生し、配布スケジュールもずれ込みます。削れた金額と、失敗したときに失う金額を並べて考えることが大切です。
さらに言えば、1枚0.1円の値下げ交渉に時間を使うより、反響率が0.1ポイント上がる設計(オファーの見直し、紙面の情報整理、配布エリアの精度)に予算と手間を回したほうが、投資対効果は大きくなりやすいと考えられます。1万枚で0.1ポイントは10件分の反響差にあたり、業種によっては印刷費全体を軽く超える売上差になります。反響の落ち込みが気になる場合は、チラシ配布の反響低下の見直し手順も併せて確認しておくと判断しやすくなります。
「安さの理由」を質問して見分ける
安いこと自体は問題ではありません。大事なのは、その安さに説明できる理由があるかどうかです。見積もり時に「なぜこの価格が可能なのですか」と一言聞くだけで、かなり判別できます。
- 理由が説明できる安さ:配布エリアの最適化で無駄打ちを減らしている、小ロットにも対応できる体制がある、まとめ発注で割引が効く、デザインから印刷・配布までワンストップで中間コストが減っている、など。根拠が具体的で再現性があります。
- 品質や対応を削った安さ:用紙の銘柄・坪量が明示されない、色校正や事前データチェックが標準に含まれない、納期遅延時の対応が契約書に書かれていない、担当者が固定されない、など。質問しても回答が曖昧なら要注意です。
チェックの仕方はシンプルで、見積書の安い項目について「ここは何を省いているのか」を確認し、省いた結果が自社にとって許容できるかを判断します。社内配布用の資料なら色の厳密さは不要ですが、商品写真で勝負する飲食や不動産なら色校正は残す、といった取捨選択ができれば、安さと品質は両立しやすくなります。
実務で使える比較表のつくり方と見積依頼の流れ|稟議も通しやすくなる
条件を揃える重要性がわかっても、実際の依頼と集計の段取りが悪いと比較は崩れます。ここでは、チラシ印刷の相見積もりを「比較できる状態」に持ち込むための手順と、そのまま社内稟議に使える比較表の作り方を整理します。
見積依頼の4ステップ
- 仕様を1枚にまとめる:用紙・連量・サイズ・部数・色数(片面/両面)・納期・納品先・校正回数・入稿データ形式を、A4一枚のシートに箇条書きで記載します。口頭やメール本文に散らすと、各社の解釈がぶれて金額の前提が変わります。
- 3〜4社に同じ条件で依頼する:多ければ有利というものではありません。5社以上になると問い合わせ対応・再確認・断りの連絡だけで数時間が消え、管理コストが価格差を上回ることもあります。得意分野の違う3〜4社が現実的です。
- 回答期限を切る:「○月○日○時までにメールで」と明記します。期限がないと回答が1週間ばらけ、先に出した会社の数字が古くなります。
- 比較表に落とし込む:届いた見積書をそのまま並べず、必ず自分の表に転記します。各社で書式が違うため、転記の過程で抜けている費用が見つかります。
比較表に入れる列項目
- 会社名/本体価格/送料/校正費・データ修正費
- 合計(税込)/1枚単価
- 納期(入稿後◯営業日・納品日)
- 用紙・連量/色数(片面・両面)/校正回数
- 支払条件(前払い・掛け・締め日)/備考(再印刷対応、梱包単位など)
ここで徹底したいのが、1枚単価は送料・校正費・税を含めた総額ベースで算出することです。本体価格だけで割ると、送料が別途かかる会社が不当に安く見えます。総額÷部数で揃えて初めて、同じ土俵の数字になります。
部数は3パターンで取ると発注計画に効く
見積依頼のとき、1万枚・2万枚・3万枚の3パターンを同時に依頼しておくと、各社の単価の下がり方が見えます。1万枚では高めでも3万枚で一気に下がる会社は大ロットが得意、逆に小部数で健闘する会社は小ロット向きです。年間の配布計画がある場合は、この傾向を押さえておくと次回以降「何枚でどこに出すか」の判断が速くなり、大量発注の単価と見積り術を踏まえたまとめ発注も検討しやすくなります。
稟議を通すときの伝え方
社内説明では「一番安かったから」と書くと、品質トラブル時に担当者の責任になりがちです。「総額・納期・リスク対応(刷り直し規定や校正体制)を比較した結果、総合的にA社が妥当」という構成にすると、判断根拠が残り決裁も通りやすくなります。比較表をそのまま添付し、2番手との差額と、その差額で何が買えている(短納期・校正2回・刷り直し対応など)のかを一行添えるだけで説得力が変わります。
伝えておくと話が早い情報
- 配布予定エリアと配布時期(納品先・納品日の逆算に直結)
- チラシの目的(新規集客/来店促進/求人など。紙質の提案が変わります)
- 過去の発注実績(前回の仕様・部数・単価)
- 想定予算のレンジ(上限を伝えると仕様提案が現実的になります)
これらを最初に共有すると、各社から「その目的なら用紙はこちらで十分」といった代替案が出てきます。価格の比較だけでなく、提案の質そのものが業者選定の判断材料になります。
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業種別・目的別の仕様の決め方|どこをケチり、どこに予算を残すか
相見積もりの条件を揃えるには、そもそも「自社に必要な仕様」が決まっていなければ始まりません。用紙やサイズは好みで決めるものではなく、配布目的と業種特性から逆算するものです。ここでは代表的な業種ごとに、仕様選びの考え方を整理します。
業種別・仕様の目安
- 飲食店・美容サロン:料理や施術写真の発色が勝負どころ。光沢のあるコート紙+両面フルカラーが基本線です。情報量は多くないため、A5やB5など小さめサイズでも成立し、その分部数を増やせます。
- 不動産:物件情報・間取り・価格表など掲載量が多く、B4サイズや二つ折り加工が選ばれやすい分野です。価格改定や成約で内容が変わるため、1回あたりの部数を抑えて更新頻度を上げる「小ロット×高頻度」が合うケースがあります。
- 学習塾・スクール:春期・夏期講習など締切が固定されているため、品質より納期の確実性が最優先。保護者が冷蔵庫に貼ったり保管したりする前提で、薄すぎない用紙を選ぶと残存期間が延びます。
- 治療院・サロン:クーポンの切り取りや記入を想定するなら、ペンが滑りにくいマットコート紙が扱いやすく、紙厚も90kg前後以上あると切り取り時に破れにくくなります。
- 住宅設備・リフォーム:高単価商材は紙の質感がそのまま信頼感に直結します。やや厚めの用紙や、施工事例を見せるための大きめサイズに予算を残す価値があります。
予算配分は「紙」と「配布」のどちらに寄せるか
印刷費の総額が決まっている場合、判断軸はシンプルです。
- 認知拡大が目的なら部数優先:用紙を1ランク落として浮いた分を配布部数やエリア精度に回す。接触回数が増えるほど認知は積み上がります。
- 高単価・比較検討型の商材なら質優先:部数を絞っても、紙質とデザインの作り込みに予算を残し、商圏を狭く深く攻める。
- 締切型の販促なら納期優先:納期に余裕がない場合は仕様を標準品に寄せ、特殊加工は諦める。詳しくはチラシ印刷の納期と短納期のコツも参考になります。
印刷と配布をつなげて考えるとロスが減る
見落としやすいのが、印刷の納品先と配布開始日のつなぎ込みです。印刷会社から自社倉庫へ納品し、そこから配布会社へ再発送すると、送料と日数が二重に発生します。印刷と配布の窓口を一本化すれば、刷り上がりをそのまま配布拠点へ直送でき、中間の運賃と待ち時間を削減できます。ポスティングくんでは印刷のみの対応も可能ですが、GPSによる配布報告付きで配布まで一貫して任せる選択肢もあり、納期管理の負担を減らせます。
発注先を選ぶ際は、価格と仕様だけでなく運用面も判断材料にしてください。「チラシお断り」表示のある住戸への投函を避ける運用ルールがあるか、クレームが入った際の受付窓口と再発防止の手順が明文化されているか。これらが曖昧な業者は、安くても後々の対応コストが膨らみます。仕様・価格・運用体制の三点を並べて比べることが、結果的にいちばん無駄の少ない選び方です。
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まとめ|条件を揃えて総額で比べれば、チラシ印刷の相見積もりは武器になる
チラシ印刷の相見積もりは、ただ複数社に声をかけるだけでは「比較」になりません。前提条件がバラバラなまま並べた金額は、安い高いを判断する材料にならないからです。逆に言えば、条件さえ揃えてしまえば相見積もりは強力な交渉材料になり、社内稟議でも「なぜこの会社に決めたのか」を数字で説明できるようになります。最後に、本文で解説したポイントを実務の順番どおりに整理しておきます。
相見積もりを成功させる5つの要点
- 同じ仕様書で依頼する:口頭やメール本文で条件を散らさず、1枚のフォーマットにまとめて全社に同じ内容を送る。質問への回答も全社に共有する。
- 6条件を揃える:①用紙(種類・厚み)②部数③色数(片面/両面・4色/1色)④納期⑤配送(分納の有無・納品先の数)⑥校正回数。この6つが揃っていない見積書は比較対象から一度外す。
- 送料・校正費込みの「総額1枚単価」で比べる:本体価格だけを並べない。総額÷部数で1枚あたりに換算すると、部数違いの提案も横並びで見られる。データチェック料、再入稿料、時間指定配送料などの隠れコストも必ず総額に含める。
- 安さの理由を質問する:極端に安い見積りには必ず理由があります。共同印刷(ガング印刷)による効率化なのか、用紙が薄いのか、校正が省略されているのか、納期が長いのか。理由が明快に説明できる会社は信頼できます。
- 業種と目的から仕様を決める:どこにお金をかけ、どこを削るかを先に決める。ポスティング用の大量配布なら紙厚を抑えて部数を確保し、来店時に手渡す案内物なら紙質と印刷品質に予算を残す、といった判断軸を持つことが大切です。
価格は必ず実際の見積りで確認を
本記事で触れた金額感はあくまで目安です。チラシ印刷の価格は、部数・サイズ・用紙・色数・納期に加え、繁忙期(年度末や年末年始前など)かどうか、紙の市況によっても変動します。「ネットで見た単価と違う」というズレは当たり前に起こるものとして、最終判断は必ず実際の見積書で行ってください。あわせてチラシ印刷の納期と短納期のコツも確認しておくと、スケジュールの無理な前倒しによる割増費用を避けられます。
印刷だけのご依頼も、配布までのワンストップも
ポスティングくんでは、印刷のみのご依頼にも対応しています。とくにA4両面カラー1万〜3万枚前後のロットを得意としており、販促チラシとして最も使われる仕様をまとめて効率よく手配できます。さらに、印刷から配布までをワンストップでお任せいただければ、印刷会社と配布会社の間で起こりがちな「納品日と配布開始日のズレ」「部数の食い違い」といった調整の手間がなくなります。
配布面では、GPSによる配布報告で実際にどのエリアをいつ回ったかを確認でき、「本当に配られたのか」という不安を残しません。全国対応で、軒並み配布・集合住宅中心・エリア指定など配布方法も選べます。見積り後の追加料金が発生しない明朗会計なので、社内の予算管理もしやすい体制です。
チラシ印刷の相見積もりを取るなら、ぜひ比較対象の1社としてお気軽にお声がけください。無料査定・法人向けのお見積りを承っております。現在の仕様書やお手元の他社見積りをお送りいただければ、同条件での総額比較用お見積りをご用意します。配布エリアのご相談だけでも歓迎ですので、まずはお問い合わせフォームよりご連絡ください。
ポスティングを依頼する前に
よくある質問(FAQ)

