配布枚数は予算からではなく、商圏を距離・時間で定義し、町丁目別の世帯数を積み上げてカバー率を配分する逆算が基本です。一次商圏は高く、外側は選択的に絞る設計が目安とされています。
この記事でわかること
- 商圏を一次・二次・三次に分ける定義の考え方
- 国勢調査など公開データで世帯数を積算する手順
- 商圏ごとのカバー率配分と枚数規模のイメージ
- 複数回配布で告知前と直前に枚数を振り分ける考え方
商業施設のリニューアルオープンは、年に何度もない大型の販促機会です。テレビCMやウェブ広告と並行して、商圏内の世帯へ直接届くチラシ配布を計画される販促担当者の方は少なくありません。しかし実務で最初につまずくのが「結局、何枚配ればいいのか」という枚数設計です。2万枚なのか10万枚なのか、どのエリアに何枚ずつ割り振るのか、いつからいつまでに配り切るのか——ここが曖昧なまま発注すると、予算は使ったのに手応えが読めないという結果になりがちです。
この記事では、商業施設・テナント運営会社の販促担当者に向けて、商圏人口から配布枚数を逆算する手順、エリアを一次商圏・二次商圏に分けた枚数配分、告知2週間前から当日までの配布スケジュール、軒並み配布と集合住宅集中配布の使い分け、そして費用の考え方までを具体的に整理します。あわせて、大口案件で本部報告が求められる場面を想定し、GPS配布報告によるエリア別進捗の共有や、複数館の同時配布への対応についても触れます。なお、料金や反響率はいずれも目安であり、エリア・枚数・時期によって変動する点を前提にお読みください。
商業施設のリニューアル告知でチラシ配布が有効な理由と役割分担
商業施設のリニューアルは、来館客の大半が「車で15分圏」「徒歩・自転車で10分圏」といった地理的に限定された範囲から来ます。つまり告知すべき相手が住所で特定できるのが最大の特徴です。ウェブ広告は興味関心や行動履歴で配信先を絞りますが、施設の商圏にぴったり重ねることは難しく、交通広告は通行者という不特定多数が対象になります。SNSは既存フォロワーへの到達が中心で、まだ施設を知らない層や休眠客には届きにくい。これに対しポスティングは、丁目・町域単位で面を押さえることができ、商圏の内側を漏れなく、外側に無駄を出さずに告知できます。来館頻度の高いファミリー層やシニア層は、デジタル接触だけでは拾いきれないことも多く、紙で手元に残る情報は冷蔵庫や玄関に貼られて来館当日まで残る点も実務上の利点です。
リニューアルチラシが担う4つの役割
- リニューアルの事実認知:改装したこと自体を知らない人が想像以上に多い。「生まれ変わりました」を一目で伝える。
- オープン日・時間の周知:グランドオープン日、プレオープンの有無、営業時間変更、駐車場の運用変更まで明記する。
- 目玉テナント・限定企画の訴求:新規出店テナント名、人気業態、初出店といった来館理由になる情報を大きく扱う。
- 来館動機の付与:クーポン、先着ノベルティ、ポイント倍増など「その日に行く理由」を作る。クーポンの回収枚数はエリア別の反応測定にも使えます。
新聞折込との構造的な違い
折込は新聞購読世帯にしか届かない仕組みで、購読率が下がっている地域では商圏内に大きな空白が生まれます。ポスティングは購読の有無に関係なく集合住宅・戸建に投函できるため、若年ファミリー層や単身世帯を含めて面でカバーできます。両者は対立するものではなく、シニア比率の高いエリアは折込、新興住宅地や大規模マンションはポスティングといった併用設計が現実的です。新聞折込から販促を切り替える判断軸を整理しておくと、社内説明もしやすくなります。
効果が出やすい施設・出にくいケース
- 出やすい:食品スーパーを核とする日常利用型、ドラッグストアや飲食・サービスが集まる近隣型商業施設。来館頻度が高く、商圏が半径2〜5km程度に収まるため配布枚数と来館を結び付けやすい。
- 出にくい:広域集客型のモールやアウトレットなど商圏が数十km規模に及ぶケース。全域を軒並み配布すると枚数が膨らみ効率が落ちるため、主要駅周辺や人口密集ブロックに絞る、交通広告やウェブ広告と組み合わせるといった設計が必要です。
なお、反響は業種・企画内容・配布時期・エリア特性で大きく変わります。本記事で扱う数値はあくまで目安であり、自社施設の過去実績やテナント構成に合わせて調整する前提でお読みください。
リニューアル告知のチラシ、次の一手は?
3つの質問に答えるだけで、商圏設計と配布の進め方がわかります(約30秒)
質問 1 / 3
配布エリアは決まっていますか?
当てはまる方を選んでください
質問 2 / 3
配布枚数の見当はつきますか?
当てはまる方を選んでください
質問 3 / 3
オープンまでの予定は?
当てはまる方を選んでください
診断結果:まずは配布費用の目安を確かめるのがおすすめです
チラシのサイズ、配布したいエリア、想定する枚数を入力すると、配布費用の目安を確認できます。商圏を一次・二次に分けた枚数配分や、印刷と配布を合わせた考え方を比較しながら、社内稟議に使える計画の土台を作れます。条件を変えて複数パターンを並べれば、どの範囲まで広げるかの判断もしやすくなります。
診断結果:エリアと枚数を伝えて見積りを相談するのがおすすめです
町丁目と枚数が固まっているなら、そのまま配布プランの相談に進めます。一次商圏と二次商圏の配り分け、告知前と直前の複数回配布、集合住宅への集中配布など、オープン日から逆算したスケジュールまで一緒に設計できます。GPSによる配布報告でエリア別の進捗を共有でき、複数館の同時配布にも対応します。
商圏人口から配布枚数を逆算する手順|2万〜10万枚規模の考え方
リニューアル告知の配布枚数は「予算から何となく決める」のではなく、商圏の世帯数から逆算すると根拠のある計画になります。ここでは商業施設の販促担当者が社内稟議にも使える手順を、ステップ形式で整理します。
ステップ1:施設の商圏を距離・時間で定義する
まず施設を中心に、どこまでを集客対象とするかを線引きします。一般的な区分は次のとおりです。
- 一次商圏:徒歩・自転車圏(おおむね半径1〜2km)、または車で5分圏。日常利用が見込める中心層
- 二次商圏:車で10分圏(半径3〜5km程度)。週末利用や目的来店が中心
- 三次商圏:車で15分圏以上。話題性の高い大型テナント導入時のみ対象に加える
幹線道路・河川・鉄道・競合施設の位置で実際の人の流れは分断されます。地図上の円ではなく、道路網に沿った到達時間で商圏を描き直すのが実務のポイントです。
ステップ2:公開データで商圏内の世帯数を調べる
商圏が決まったら、国勢調査の町丁目別データや、自治体が公表している住民基本台帳の町丁目別世帯数を使って、該当エリアの世帯数を積み上げます。市区町村単位では粗すぎるため、町丁目単位で拾うのが基本です。ポスティングは人の数ではなく世帯(ポストの数)単位で配るため、人口ではなく必ず世帯数ベースで積算します。人口10万人の商圏でも、世帯数は4〜5万世帯程度というケースが珍しくありません。より詳しい計算の考え方はチラシ配布枚数を商圏人口から逆算する方法も参考になります。
ステップ3:商圏ごとにカバー率を配分する
全商圏を均等に配る必要はありません。一次商圏はカバー率を高く、外側は選択的に絞るのが基本設計です。
- 一次商圏:カバー率80〜100%(取りこぼしを作らない)
- 二次商圏:カバー率40〜60%(世帯数の多い住宅団地や分譲マンションを優先)
- 三次商圏:カバー率10〜30%(ファミリー層比率の高い町丁目のみ)
この配分はあくまで目安で、施設規模やテナント構成、競合の有無で調整します。
ステップ4:予算から上限枚数を逆算する
先に予算が決まっている場合は、総予算 ÷ 配布単価の目安 = 上限枚数で枠を出し、一次商圏から順に埋めていきます。印刷費も含めて考える必要があるため、「印刷+配布」の合計単価で割るのが安全です。単価はエリア・枚数・時期によって変動するため、見積り段階で確定させてから枚数を固めてください。
ステップ5:枚数規模ごとの商圏イメージ(例示)
- 2万枚:一次商圏(半径1〜2km)をほぼ全戸カバーする規模。近隣密着型の小〜中規模施設のリニューアル向け
- 5万枚:一次商圏を全戸+二次商圏を選択的に。車利用を前提とした中規模ショッピングセンター向け
- 10万枚:三次商圏まで広げる広域告知。大型テナント導入や全館リニューアルなど話題性のある案件向け
いずれも商圏の世帯密度によって大きく変わるため、目安としてお考えください。
ステップ6:複数回配布なら総枚数をどう割るか
告知配布と直前配布に分ける場合、総枚数を単純に半分ずつにするのではなく、直前配布に厚く配分するのが一般的です。例えば5万枚なら、2週間前に2万枚(広めの商圏に認知形成)、オープン直前に3万枚(一次商圏中心に来店喚起)といった配分です。2回とも届く一次商圏の世帯には接触頻度が積み上がり、記憶に残りやすくなります。反響率は業種・内容・エリアで大きく変わるため、初回は実測値を取ることを前提に計画し、次回以降の配分見直しに生かす進め方が現実的です。
エリア分割の実務|一次商圏・二次商圏への枚数配分とブロック設計
総枚数が決まったら、次は「どの町丁目に何枚配るか」を決める工程です。ここを雑に進めると、同じ5万枚でも反響が大きく変わります。商圏は円で描けても、実際の人の動きは円になりません。町丁目単位でブロックに割り、来館しやすさで重み付けしていきます。
ブロック分割は町丁目単位で、地理的分断を必ず反映する
まず施設から半径1.5〜2km程度を一次商圏、2〜5km程度を二次商圏と仮置きし、町丁目名と世帯数を一覧化します。そのうえで、以下の「分断要素」を地図上で確認し、円の内側でも来館しにくいエリアは枚数を減らします。
- 鉄道・河川:踏切や橋が少ない方向は、距離が近くても心理的距離が遠い
- 幹線道路:横断しづらい大通りの向こう側は、徒歩・自転車客が流れにくい
- 坂・高低差:高台や丘陵地は自転車来館が減り、駐車場容量に依存する
- 駅・バス路線:施設最寄り駅に直通する路線沿いは、距離が離れていても優先度が上がる
逆に、分断がなく主要道路で一本に繋がっているエリアは、二次商圏でも一次商圏並みの配布密度にする価値があります。「距離」ではなく「物理的に来館しやすいか」で並べ替えるのが実務の勘所です。
競合施設との中間地帯は「取りに行く」か「捨てる」かを決める
競合の商業施設やスーパーが2〜3km先にある場合、その中間地帯は迷いどころです。判断軸はシンプルで、リニューアルで新しく入るテナントが競合にない業種かどうか。差別化できる目玉テナントがあるなら、中間地帯は50〜70%程度の密度で撒いて奪いに行く価値があります。差別化要素が薄いなら、中間地帯は思い切って外し、その分を一次商圏の2回目配布に回したほうが費用対効果は高くなります。「全方位に薄く」が最も成果の出ない配り方です。
配布計画表を作る|町丁目・世帯数・枚数・方法・実施日
エリア設計は必ず表に落とします。最低限、町丁目名/世帯数/配布枚数/配布方法/実施日/商圏区分の6列を用意してください。この表があると、社内稟議の説明がしやすく、配布後にエリア別の配布報告を集計・分析する際、来館者アンケートの住所データと突き合わせて次回の重み付けを修正できます。配布業者側とも同じ表を共有すれば、重複配布や抜けも防げます。
住宅構成とテナント構成を掛け合わせて重み付けする
同じ世帯数でも、戸建て中心のエリアと集合住宅中心のエリアでは性格が違います。戸建て中心は滞在年数が長く家族単位の来館、集合住宅中心は1棟あたりの配布効率が高く短時間で枚数を消化できます。そこにテナント構成を掛け合わせます。
- ファミリー向けテナントが多い館:新興住宅地、ファミリータイプの分譲マンション、小中学校の学区内を厚めに
- シニア層が主力の館:築年数の経過した住宅地や昔からの団地を厚めに。徒歩圏を優先
- 単身・若年向けテナントが目玉:駅近のワンルーム比率が高いエリアへ集合住宅集中配布
こうしたエリア精査そのものが、実はコスト削減策です。来館可能性の低いエリアへの無駄撒きを事前に削れば、同じ予算で有望エリアの配布回数を増やせます。安く仕上げるというより、1枚あたりの期待値を上げる作業だと考えてください。
複数館を同時に進める場合のエリア管理
運営会社が複数の館を同時期にリニューアルする場合は、館ごとに商圏が重なっていないかを先に確認します。重複エリアがあると同一世帯に2種類のチラシが届き、印象が薄まるうえ予算も二重に使うことになります。重複部分はどちらの館の商圏として扱うかを決め、計画表の商圏区分欄に明記しておきましょう。全国対応の配布業者に一括で依頼すれば、館をまたいだエリア調整と配布日の分散まで一元管理でき、進行の手間も大きく減らせます。
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配布スケジュールの組み方|告知2週間前〜オープン当日までの設計
商業施設のリニューアル告知は、枚数が決まった時点で終わりではありません。数万枚規模のポスティングは1日では終わらないという前提をまず社内で共有してください。1人の配布員が1日に配布できる枚数の目安は住宅密度によって幅がありますが、一般的な住宅地で1日あたり1,000〜1,500枚程度。2万枚なら延べ15〜20人日、10万枚なら延べ70〜100人日規模の作業量になります。つまり「いつ配り始めるか」ではなく「何日かけて配り切るか」から逆算するのが実務です。
基本は3波構成でオープン当日に向けて積み上げる
- (A)オープン14日前〜10日前:一次商圏の広域認知配布/「リニューアルする」という事実と日付を覚えてもらう段階。情報量を絞り、館名・リニューアル日・目玉テナントを大きく。
- (B)7日前〜3日前:二次商圏+一次商圏への再配布/二次商圏に初回を打ちつつ、一次商圏には別クリエイティブ(新規テナント一覧、オープン記念企画、駐車場案内)を重ねる。同じ原稿の再投函は反応が鈍く、クレームにもつながりやすいため面を変えます。
- (C)2日前〜前日:駅近・高密度エリアの最終押し込み/集合住宅が集中する駅徒歩圏に絞り、「明日オープン」「今週末開催」と当日性の強い文面で来館を後押しします。
早すぎ・遅すぎ、両方にリスクがある
3週間以上前の配布は、生活者の予定表に残らず忘れられてしまいます。一方で前日のみの配布は、すでに週末の予定が埋まっていて来館に結びつきません。「覚えてもらうA波」と「予定に入れてもらうB波」「思い出させるC波」の役割を分けることが、告知効果を取りこぼさないコツです。土日オープンの場合は、B波を水曜〜金曜に集中させると週末の予定決めのタイミングに重なりやすくなります。
印刷から逆算したガントチャートを作る
配布開始日が決まったら、そこから印刷・納品を逆算します。目安としては、配布開始日の3〜5日前に配布拠点への納品、その5〜10日前が入稿締切、さらに原稿確定・校正に1〜2週間。大ロットでは納期が延びるため、チラシ印刷の発注スケジュール逆算の考え方を踏まえ、テナント会への原稿確認依頼日まで含めて1枚のガントにまとめておくと、関係者間の遅延が可視化できます。
遅延要因とバッファ
- 天候:雨天は配布効率が落ちるため、2週間のうち2〜3日は予備日として確保。
- 祝日・連休:印刷・配送が止まる日数を必ずカレンダーで確認。
- 選挙期間:配布員の稼働が逼迫しやすく、スケジュールに余裕を持たせる。
10万枚規模では、1チームでの順次配布では期間内に終わりません。エリアを5〜10ブロックに分け、複数チームが同時進行する体制が前提になります。この際に有効なのがGPSによる配布報告で、どのブロックが何%終わったかを日次で把握でき、遅れが出たエリアに人員を振り向ける判断が当日中にできます。配布軌跡と日別進捗はそのまま本部やテナント会への報告資料として使えるため、「本当に配られているのか」という問い合わせにも数値で答えられます。
配布方法の選び方|軒並み配布・集合住宅集中・エリア指定の使い分け
商業施設のリニューアル告知では、同じ枚数でも「どう配るか」で到達する層が大きく変わります。ポスティングの配布方法は大きく分けて軒並み配布・集合住宅集中・エリア指定(町丁目指定)の3種類。それぞれの性格を理解し、商圏の階層に応じて組み合わせるのが実務的です。
軒並み配布|面で認知を取る基本形
対象エリア内の戸建て・集合住宅を問わず、投函可能な住戸へ網羅的に配布する方法です。取りこぼしが少なく、エリア全体に均一な認知を作れるため、一次商圏のリニューアル告知には最も適した配布方法といえます。ファミリー層・シニア層・単身者と幅広い世帯が混在する商業施設の商圏では、属性を絞らずに面で届けることが来館者数の底上げにつながります。一方、1件ごとに移動するため枚単価は3方式のなかでやや高めになる傾向があります。
集合住宅集中|短時間・大量投函でコストを抑える
マンション・アパートの集合ポストに集中して投函する方法です。移動距離が短く効率が高いため、枚単価を抑えやすいのが利点。駅前や単身者向け・ファミリーマンションが密集するエリア、二次商圏の補完配布に向いています。ただし管理規約でチラシ投函を禁止している物件や、ポスト・エントランスに投函お断り表示がある住戸は除外が必要です。計画枚数と実配布数にズレが出やすい点は、事前に配布禁止表示と除外率の考え方を踏まえて見込んでおきましょう。
エリア指定(町丁目指定)|データに基づく精密配布
国勢調査の世帯数や年齢構成、既存会員データの分布をもとに、町丁目単位で配布先を指定する方法です。「二次商圏のうち、ファミリー世帯比率が高い12町丁のみ」といった絞り込みができ、限られた予算を反応の見込める地域へ集中できます。郊外型施設で競合商業施設と商圏が重なる場合、自社優位エリアだけを選んで配ることも可能です。
現実的な組み合わせ例
- 一次商圏(施設から半径2km圏)…軒並み配布で網羅し、認知を面で確保
- 二次商圏(2〜5km圏)…集合住宅集中+エリア指定で、効率よく世帯数を稼ぐ
- 三次商圏(5km超)…エリア指定で主要幹線沿い・大型団地のみ補完
クレーム対策は大口案件ほど事前設計を
施設名を前面に出す告知チラシは、万一の投函トラブルが施設ブランドへの不信につながります。発注前に以下を配布会社と取り決めておきましょう。
- お断り表示のある住戸・物件には投函しない運用の徹底と、その判断基準の共有
- 投函時間帯の配慮(早朝・夜間を避け、原則日中に実施)
- 配布員への事前教育(私有地への立ち入り、インターホン対応、ポストからのはみ出し防止)
- クレーム発生時の一次対応フロー(受付窓口、発注者への報告時限、再発防止策の提出)
- 自治体ごとの条例・集合住宅の規約確認
加えて、GPSログや配布写真による報告を受け取れる体制にしておくと、「本当に配られたか」「どこまで配り切ったか」を客観的に確認でき、社内説明やテナントへの報告資料としても活用できます。
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費用の考え方とチラシ原稿のポイント|大口案件で押さえるべき見積り項目
商業施設のリニューアル告知のように数万枚規模になると、費用は「配布単価×枚数+印刷費+デザイン費」という3つの構成で考えるのが基本です。このうち配布単価は、エリア(都心部か郊外か)、配布方法(軒並み配布か集合住宅集中か)、1回あたりの枚数ロット、そして時期(年末年始や新生活シーズンなどの繁忙期)によって変動するため、一律の単価を提示することはできません。本記事で触れる金額感はいずれも目安であり、実際は条件を揃えた見積りで確認してください。
まとめて発注すると単価が下がりやすい理由
大量配布で単価が下がりやすいのは、値引きというより構造上の理由があります。ひとつは配布ルートの効率です。同一エリアで連続した丁目をまとめて配ると、スタッフの移動時間とチラシの積み替えが減り、1枚あたりにかかる手間が圧縮されます。もうひとつは管理工数で、1案件として一括で段取りすれば、エリア割り・配布員手配・報告書作成が一度で済みます。さらに大量印刷の単価と入稿管理も含めてワンストップで任せれば、印刷会社と配布会社の間の中間コストや納品日の調整、余剰在庫の保管といった手間が減り、総額として抑えやすくなります。
見積りで必ず確認したい項目
- 配布単価の内訳:配布方法別・エリア別に単価が分かれているか、平均単価なのか
- 追加料金の有無:倉庫保管料、分納・配送費、エリア追加時の精算方法、キャンセル規定
- 報告書の形式:GPSログ・配布エリア地図・写真の有無、提出タイミングと粒度(丁目単位か町丁単位か)
- 配布禁止エリアの扱い:お断り表示や管理規約で投函できない住戸の除外率と、その分の枚数精算ルール
- 再配布・未配分の規定:予定枚数に届かなかった場合、別エリアへ振り替えるのか返却・返金なのか
この5点を同じ条件で各社に提示すれば、見た目の単価だけでなく実質的なコストを比較できます。
チラシ原稿に入れるべき必須要素
リニューアル告知のチラシは「いつ・どこで・何が変わるか」が一瞬で伝わることが最優先です。次の要素は漏らさず入れます。
- リニューアルオープン日と営業時間(プレオープンがあれば併記)
- 施設名・所在地と、最寄り駅からの徒歩分数・バス路線
- 駐車場の台数と料金サービス条件(車商圏では反応を左右します)
- 目玉テナント名と、新規出店か改装かの区別
- オープン記念の限定特典(先着・数量・期間を明記)
- わかりやすい地図とQRコード(公式サイトや館内マップへ誘導)
判型と両面構成の考え方
情報量が多い商業施設ではB4以上が扱いやすく、テナント数が20を超えるなら折り加工も選択肢になります。一方、二次商圏向けに「オープン日を知ってもらう」ことが目的なら、A4で要点を絞ったほうが読まれやすい傾向があります。両面を使う場合は、表面にオープン日・施設名・目玉テナント・特典を大きく、裏面にテナント一覧・フロアマップ・アクセス・駐車場情報を配置する構成が定番です。
効果測定のための仕掛け
大口配布ほど「どのエリアが効いたか」を残しておく価値があります。クーポンには一次商圏用と二次商圏用で番号を分け、QRコードの遷移先にもエリア別の識別コードを付けておくと、来店や読み取り数をエリア単位で比較できます。配布報告のエリア区分と識別コードの区分を事前に揃えておくことが、次回の枚数配分を精度よく決めるための準備になります。
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まとめ|商圏から逆算した配布計画でリニューアル告知を最大化する
商業施設のリニューアル告知におけるチラシ配布は、枚数を先に決めるのではなく、商圏の実態から積み上げていくことで精度が上がります。ここまでの流れをあらためて整理します。
計画の要点を5つに整理
- 商圏世帯数から逆算する:施設の集客力に応じて一次商圏(半径2〜3km)・二次商圏(半径5〜7km)を設定し、各エリアの世帯数を把握したうえで必要枚数を積み上げます。結果として2万〜10万枚規模になるのが一般的な目安です。
- 一次商圏と二次商圏に重み付けする:来館頻度の高い一次商圏には複数回、二次商圏は1回のみといった配分にし、同じ予算でも「近いエリアほど厚く当てる」設計にします。
- 3波スケジュールで組む:告知2週間前の第1波(予告)、数日前の第2波(内容訴求)、当日前後の第3波(来館喚起)という流れで、記憶が薄れる前に重ねて接触させます。
- 配布方法を組み合わせる:面で押さえたいエリアは軒並み配布、世帯密度が高く効率の良いエリアは集合住宅集中、駅前や幹線沿いなど狙いが明確な場所はエリア指定と、目的別に使い分けます。
- 費用はすべて目安として扱う:配布単価も印刷単価も、エリア・枚数・時期によって変動します。見積りは条件を揃えて比較することが前提です。
「予算から決める」ではなく「商圏から積み上げ、予算で優先順位をつける」
最も重要なのは順序です。先に予算額を決めて枚数を割り当てると、どのエリアが足りていないのかが見えないまま配布が終わってしまいます。まず商圏から必要枚数を積み上げ、そのうえで予算に収まらない部分を「二次商圏の回数を1回に減らす」「集合住宅中心に切り替える」といった形で削る。この順序なら、削った箇所と理由が記録として残り、次回のリニューアルや周年イベントに知見を引き継げます。商圏人口から配布枚数を逆算する考え方も併せて確認しておくと、社内での枚数根拠の説明がしやすくなります。
報告と全国対応で、大型案件の運用を支える
株式会社ポスティングくんでは、GPSによる配布報告でエリア別・日別の実施状況を可視化できます。「本当に配られたのか」が数値と記録で確認できるため、本部への実施報告やテナント会・出店者への説明資料としてもそのまま活用いただけます。また全国対応のため、複数館の同時リニューアルや、本部一括発注からの各館への配布手配にも対応可能です。明朗会計で追加料金はなく、小ロットから大量配布まで同じ基準で見積りをご提示します。
チラシ配布は「必ず集客できる」ものではありませんが、商圏データに基づいて計画の精度を高めることが、再現性のある販促につながります。
商圏データをもとにした配布エリア・枚数のご提案、無料査定・法人向けお見積りを承っております。配布枚数の決め方から印刷・デザインまでワンストップでご相談いただけますので、商業施設のリニューアル告知をご検討中の方は、お気軽に株式会社ポスティングくんまでお問い合わせください。
ポスティングを依頼する前に
よくある質問(FAQ)

