チラシ2万枚の納期は印刷時間より、データチェック・校正・用紙手配・加工・配送の積み上げで決まります。標準進行で5〜8営業日前後が目安で、入稿データの完成度を上げ差し戻しを防ぐことが短縮の近道です。
この記事でわかること
- 2万枚の工程別日数の目安とボトルネックになりやすい箇所
- 納品希望日から逆算して各工程の締切を決める手順
- 塗り足し・アウトライン・CMYKなど入稿前のチェック項目
- 繁忙期は日数が伸びる前提でスケジュールを組む考え方
「イベントまで1週間しかないのに、チラシ2万枚がまだ刷れていない」——販促の現場では、こうした逆算ミスや急な企画変更がつきものです。チラシ印刷の納期は、印刷機が回っている時間よりも、データの修正・校正のやり取り・用紙の手配・加工工程に費やされる時間のほうが長いことが珍しくありません。つまり、納期を縮める余地はお客様側の段取りにも大きく残されています。
この記事では、A4両面カラー1万〜3万枚クラスを想定し、2万枚のチラシ印刷を現実的に前倒しするための具体策を、入稿前・入稿時・入稿後の流れに沿って手順で整理します。あわせて、短納期対応では割増費用が発生する場合があることや、日数・費用はすべて部数・用紙・加工・時期によって変動する目安である点も正直にお伝えします。ポスティングくんでは配布を伴わない印刷のみのご依頼にも対応していますので、「刷るだけ急ぎたい」という方もぜひ参考にしてください。
チラシ印刷2万枚の納期は何で決まるのか|工程別の時間配分を知る
「2万枚を最短何日で刷れますか」という質問は、実は答えが一つではありません。納期は印刷機が回る時間ではなく、その前後にあるデータチェック・校正・用紙手配・加工・輸送の積み上げで決まるからです。まずは工程ごとにどれだけ時間を使っているかを分解し、「削れる場所」を特定するところから始めます。
2万枚の印刷工程と日数の目安
A4両面カラー・コート90kg程度の一般的な仕様を想定した場合、工程と所要日数の目安は次のようになります(いずれも目安で、部数・用紙・時期により変動します)。
- (1)データ受付・データチェック:半日〜1営業日。不備があれば修正と再入稿の往復でさらに1〜2日
- (2)校正・校了:画面校正なら即日〜1日、出力見本や色校正を取ると2〜4日
- (3)用紙手配:在庫品なら0〜1日、取り寄せ・特殊紙は2〜5日
- (4)刷版・印刷:2万枚なら1日前後。オフセットなら印刷そのものは数時間規模
- (5)断裁・加工:断裁のみなら半日〜1日。折り・ミシン目・PP・ニスなどが入ると1〜3日追加
- (6)梱包・出荷・配送:出荷当日+配送1〜2日(遠方・離島はさらに加算)
合計すると、標準進行で5〜8営業日前後になるケースが多い計算です。注目すべきは、実際に機械が動いている時間は全体の2割程度しかないという点です。残りは待ち時間・確認の往復・輸送に使われています。
ボトルネックになりやすいのは「印刷」ではない
短納期が崩れる原因の大半は、次の4つに集約されます。
- データ不備の往復:塗り足し不足、フォント未アウトライン、RGB画像の混在、解像度不足。1回の差し戻しで半日〜1日が消えます
- 校正の滞留:社内の決裁者が不在で確認が止まる。印刷会社側の待ち時間になり、丸1日単位で遅れます
- 用紙の取り寄せ:仕上がりにこだわって非在庫の銘柄を指定すると、紙が届くまで印刷に入れません
- 加工と輸送:折り加工や表面加工は別ラインに回すため日数が増え、さらに2万枚は重量物なので配送も便が限られます
繁忙期は同じ仕様でも日数が伸びる
年末年始、新学期(2〜3月)、決算期、大型連休前は印刷会社の工場稼働が埋まりやすく、普段なら通る短納期が通らないことがあります。チラシの企画段階で「この時期は+2〜3営業日かかる前提」で組んでおくと、後から慌てずに済みます。
逆算スケジュールの作り方
納期管理は「最短何日か」ではなく、納品希望日から逆算して各工程の締切日を決めるのが実務的です。配布まで含めるなら、ポスティング開始日からさらに戻して考えます。
- 納品希望日(または配布開始日)を確定する
- 配送日数を引く(遠方なら2日見る)
- 出荷日を決め、そこから加工・断裁の日数を引く
- 印刷日を置き、用紙手配が間に合うかを確認する
- 校了日を決める(決裁者のスケジュールを先に押さえる)
- 残った日数から入稿日を算出する
この順で埋めると、「入稿日が今日より前」になる場合は仕様か工程のどこかを削るしかない、と判断できます。より基本的な進行の流れはチラシ印刷1万枚の入稿から納品までの流れも参考になります。次章以降では、この逆算表のどこを具体的に圧縮できるかを順に見ていきます。
チラシの印刷と配布、次に決めることは?
3つの質問に答えると、印刷から配布までの進め方の目安がわかります。(約30秒)
質問 1 / 3
配布するエリアは決まっていますか?
当てはまる方を選んでください
質問 2 / 3
配布する枚数の見通しは?
当てはまる方を選んでください
質問 3 / 3
いま知りたいことに近いのは?
当てはまる方を選んでください
診断結果:まずは配布費用の目安をつかむ進め方がおすすめです
チラシのサイズ、配布したいエリア、部数といった条件から、配布費用の目安を確かめるところから始めましょう。条件を変えて比べると、予算と配布範囲のバランスを検討しやすくなります。印刷の工程日数と合わせて逆算しておけば、配布開始日から無理のないスケジュールも組み立てられます。
診断結果:エリアと部数を伝えて相談する進め方がおすすめです
配りたいエリアと部数が見えているなら、具体的な見積りと配布プランの相談に進みましょう。地域の状況や配布時期に合わせた配り方に加え、入稿から納品までの日数を逆算した進行の組み方まで、まとめて整理できます。配布を伴わない印刷のみのご依頼にも対応していますので、あわせてご相談ください。
方法1|入稿データの完成度を上げて差し戻しゼロを狙う
2万枚規模のチラシ印刷で納期を短縮する方法のうち、最も効果が大きく、しかも追加費用が一切かからないのが「入稿データを一発で通す」ことです。印刷会社側の工程(刷版・印刷・乾燥・断裁・梱包)は設備の都合でほぼ固定ですが、入稿前後のやり取りは発注側の準備しだいで半日から数日単位で変わります。データ不備による差し戻しが一度起きると、修正・再入稿・再チェックで丸一日、印刷機の枠を外されて次の空き枠まで待つと二〜三日ずれる、ということも珍しくありません。短納期の成否は、入稿ボタンを押す前にほぼ決まっています。
印刷用設定のチェック項目
- 塗り足し(裁ち落とし)3mm:背景色や写真が断裁線まで届く場合、仕上がりサイズの外側へ3mm伸ばす。文字などの重要要素は内側3mm以上空ける。
- トンボと仕上がりサイズ:A4・B4など指定サイズと実データが一致しているか。二つ折りなら折り位置の指定も添える。
- 文字のアウトライン化:フォント環境の違いによる置き換わりを防ぐ。アウトライン後は文字修正ができないため、校了後に実施する。
- 画像解像度:原寸で350dpiが目安。拡大配置で実効解像度が落ちていないか確認する。
- カラーモードはCMYK:RGBのまま入稿すると、鮮やかな青や緑が沈む「色転び」が起きやすい。
- リッチブラックとスミベタの使い分け:細い文字や小さい文字はスミ100%単色、広い面積の黒はリッチブラックが基本。総インキ量の上限(一般に300%前後が目安)も確認する。
- 極細文字・小さい白ヌキ文字:かすれや版ズレでつぶれやすい。白ヌキ文字は太めの書体・一定以上のサイズにする。
- リンク切れ画像・不要レイヤー・特色の残存:Illustratorは画像を埋め込むか全リンクを同梱。使っていない特色スウォッチが残っていると、確認のため連絡が入り時間を失う。
入稿形式は「PDF推奨」が最短ルート
最も事故が少ないのは、PDF/X-1aなど印刷用プリセットで書き出したPDFです。フォントとカラー設定が固定されるため、印刷会社側の確認も短時間で済みます。IllustratorやInDesignのネイティブデータで渡す場合は、フォント・リンク画像・使用バージョンを明記してパッケージ化しましょう。WordやPowerPointなどのオフィスデータは、レイアウト崩れ・RGB・塗り足し無しの三重リスクがあり、変換工程が増えるぶん納期も読みにくくなります。短納期案件では避けるのが無難です。自作データで進める場合は失敗しない入稿データの作り方も合わせて確認しておくと安全です。
社内確認は「文字校正→情報の正誤→デザイン→印刷用設定」の順で
順番を間違えると手戻りが増えます。まず誤字脱字、次に電話番号・住所・営業時間・価格・キャンペーン期間といった事実情報の正誤、その後にデザインの見え方、最後に塗り足しやカラーモードなど印刷用設定を固めます。印刷用設定を先に整えてから文言修正が入ると、アウトライン化やPDF再書き出しをやり直すことになります。
刷り直しという最大の納期損失を避ける
- 電話番号・URLは紙に出力し、実際に発信・アクセスして確認する。
- QRコードは出力紙を複数のスマートフォンで読み取りテストする(縮小しすぎ・余白不足に注意)。
- 価格表示は税込・税抜の表記、期間限定の終了日を複数人で読み合わせる。
- 決裁者を含む最終確認者が、印刷に出す同一データのPDFを見た状態で「校了」と明示する。
2万枚を刷り直せば、費用だけでなく配布スケジュール全体が数日後ろ倒しになります。入稿前の30分の確認が、納期短縮の最も確実な方法です。
方法2|校正回数を減らす段取り|確認フローと決裁者の巻き込み方
納期が延びる原因の多くは、印刷機の都合ではなく校正の往復にあります。1回の修正依頼と再提出で、デザイナーの作業時間・送付・社内確認を合わせると半日〜1営業日が消えるのが一般的です。校正を3回繰り返せば、それだけで2〜3営業日が失われます。2万枚規模の印刷そのものは工場に入れば1〜3営業日程度で進むことが多いため、校正を1〜2回に圧縮できるかどうかが、短納期達成の分かれ目になります。
修正要望は一度に集約する(小出し厳禁)
最も多い失敗が「追加でもう1点だけ」という小出しの修正です。1点でも修正が入れば再出力・再確認の工程は同じだけ発生します。社内で修正要望を集める際は、共有ファイルやメール1通に集約し、締切時刻を決めて一括で送る運用にしてください。締切後に出た要望は「次回版に回す」と事前に合意しておくと、現場が守りやすくなります。
決裁者はラフ段階で巻き込む
初稿が完成してから社長や本部長が「構成から変えたい」と言い出すと、ほぼ作り直しになります。防ぐには、デザイン着手前のラフ(構成案)段階で決裁者の承認を取ることです。キャッチコピー、掲載する商品・価格、クーポンの有無、連絡先の表記という「後から覆ると致命傷になる4点」だけでも先に確定させれば、初稿以降の修正は微調整で済みます。
窓口は1名に絞る
複数人が別々に印刷会社へ連絡すると、指示が競合して差し戻しの原因になります。社内の意見を取りまとめる確認担当者を1名に固定し、印刷会社とのやり取りはその1名を経由させます。担当者が不在でも進むよう、代理者と判断基準も決めておくと安全です。
修正指示は文章化する
電話や口頭での「ここをもう少し大きく」といった依頼は、解釈違いによる再修正を生みます。以下のように文章で残しましょう。
- PDFに注釈機能でコメントを直接入れる
- 「①表面右上の電話番号を0◯◯-…に変更」のように番号+位置+変更後の内容をセットで書く
- 「大きく」ではなく「見出しと同じ大きさに」と比較対象で指定する
- 差し替え画像やロゴは同じメールに添付して渡す
返信期限を社内ルールにする
「初稿受領から24時間以内に回答」など、確認の返信期限をあらかじめ社内で決めておきます。印刷会社側のスケジュールは社内の滞留時間まで読み込めないため、ここが空白だと納期が静かに後ろ倒しになります。
色校正を省略する判断基準
実際の紙に刷って色を確認する本紙校正は、発送と返送で2〜4営業日かかることもあります。短納期では省略も選択肢ですが、判断は内容次第です。
- 色校正を取りたい…料理写真・化粧品・アパレルなど、商品の色そのものが訴求点になるチラシ、ブランドの指定色が厳密なもの
- 画面校正・簡易校正で進めやすい…文字情報が主体の告知・求人・セール案内など
ただし色校正を省けば、仕上がりの色味が画面やプリンタ出力と比べて濃淡でぶれる可能性は残ります。許容幅が広がるリスクを承知のうえで選ぶことが前提です。過去に同じデータで刷った実績があるなら、その現物を基準として渡すとブレを抑えやすくなります。増刷時の色味再現の考え方も参考になります。
「一発校了」運用で往復をゼロに近づける
最も時間を節約できるのは、入稿時に「誤字脱字と印刷上の不具合がなければ、この内容で校了とします」と先に伝える運用です。社内承認を入稿前に完了させておくことが条件ですが、うまく回れば校正の往復をゼロ〜1回に抑えられます。採用する場合は、価格・日付・電話番号・住所・免責表記を入稿前に二人以上で読み合わせ、数字だけを別紙に書き出して突き合わせるとミスを防げます。
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方法3|用紙は在庫品から選ぶ・加工は削る|仕様で日数を買う
納期を縮める方法のなかで、もっとも即効性が高いのが「仕様をシンプルにする」ことです。データや校正は人の動きで短縮しますが、用紙と加工は工場の物理的な工程そのものなので、ここを削れば確実に日数が減ります。短納期の案件ではこだわりを一段下げて、日数を買うという発想が有効です。
用紙は「常時在庫されている定番」から選ぶ
印刷会社は売れ筋の用紙を自社倉庫に常備していますが、それ以外は紙問屋への発注になります。取り寄せが発生すると、在庫状況によって1〜3営業日、銘柄によってはそれ以上の待ちが発生するのが一般的です(あくまで目安で、時期や流通状況により変動します)。短納期時は次の定番から選ぶのが鉄則です。
- コート紙90kg前後:ポスティング用チラシの標準。発色がよく、在庫も潤沢で単価も安定
- マットコート紙90kg前後:落ち着いた質感。文字量が多い不動産・学習塾向け
- 上質紙70〜90kg:書き込み欄やクーポン記入がある場合に
一方で、嵩高紙・エンボス系・色上質・ヴァンヌーボなどの特殊紙、135kg以上の厚紙は、在庫確認からスタートになるうえ、印刷後の乾燥時間も長く取る必要があり、納期も費用も上振れしやすい傾向です。「高級感を出したい」という要望は、紙を変えるよりデザインの余白と写真の質で解決できないか検討してみてください。質感をどうしても調整したい場合は、ニス加工と光沢仕上げの選び方も合わせて確認しておくと、判断が早くなります。
後加工は工程と乾燥時間が積み上がる
印刷後に行う加工は、それぞれ別の機械・別の段取りが必要です。代表的なものと、短納期での扱いは次のとおりです。
- 折り加工(二つ折り・三つ折り):折り機での処理に加え、インキの乾燥待ちが必要。1日程度の追加を見込む
- ミシン目・スジ入れ:専用の型や刃のセットが必要で、枚数が多いほど処理時間も伸びる
- ナンバリング:1枚ずつ番号を変える工程のため、大量枚数では日数が読みにくい
- PP貼り・表面加工:外注工程になるケースもあり、往復の輸送日数が加わる
これらを外したA4両面カラー1枚ものが、もっとも速く仕上がる仕様です。特に2万枚クラスは、オフセット印刷で効率よく刷れるロットのため、機械が回り始めれば印刷自体は短時間で終わります。ボトルネックになるのは、たいてい印刷機ではなく前後の工程です。
デザイン側で加工を代替する工夫
加工を削ると販促の仕掛けが弱くなる、と心配されることがありますが、設計次第で代替できます。
- 切り取り式クーポン(ミシン目)→「この紙面をご持参ください」の文言に変更
- 三つ折りDM風→A4両面で面を区切り、表裏で情報を整理
- 応募ハガキ形式→二次元コードでフォーム誘導に切り替え
「ご持参」方式は紙を持ってきた人を数えられるので、反響計測の面でも実用的です。加工の有無で効果が大きく変わるケースは多くありません。納期が厳しいときほど、まず仕様書から削れる項目を洗い出し、印刷会社に「この仕様なら最短何営業日か」を具体的に確認しましょう。費用・日数はいずれも目安であり、繁忙期や枚数、地域によって変動します。
方法4|分納で先行納品を使う/方法5|短納期オプションと割増の考え方
納期が足りないとき、発想を変えると解決することがあります。それは「2万枚すべてを同じ日に受け取る必要があるのか」という問いです。実際の現場では、刷り上がった初日から2万枚を一度に使い切るケースはほとんどありません。先に使う分だけ先行して受け取り、残りを後から受け取る「分納」を組み合わせれば、実質的な着手日を数日前倒しできます。
分納の具体的な使い方
- 先行5000枚をイベント・店頭用に:週末のイベントや店頭配布に使う分だけ先に納品してもらい、残り1万5000枚は数日後にポスティング用として配送する。
- 配布エリア別に分ける:初週に配る近隣エリア分を先行、翌週以降の遠方エリア分を後追いで納品する。
- 納品先を複数店舗に分割:チェーン展開なら本部一括ではなく、各店舗へ同時配送する。本部で仕分け・再発送する手間と日数を丸ごと削れます。
ただし正直にお伝えすると、分納は梱包と配送が複数回に分かれるため、配送費が増える場合がある点に注意が必要です。1箇所にまとめて送るより送料の合計が上がる、または時間指定・個別配送の手数料が加算されることがあります。「数日早く手に入ること」と「増える配送費」を天秤にかけ、キャンペーン開始日に間に合うことの価値が上回るなら分納を選ぶ、という判断軸で考えてください。納品先指定や分納の段取りは事前に伝えておくほどスムーズです。
短納期オプション(特急対応)の実態
もう一つの手段が、印刷会社の短納期オプションです。これは「無理を言えば早くなる」という話ではなく、実際には次のようなコストが発生しています。
- すでに組まれている印刷機のスケジュールに割り込ませる手配
- 休日稼働や夜間作業による人件費の増加
- 通常便ではなくチャーター便・航空便などの特急配送
こうした理由から、特急対応は割増料金となる場合がほとんどです。割増率はエリア・部数・用紙・時期によって変わるため一律には言えませんが、通常料金に対して相応の上乗せがあると考えておくのが現実的です。さらに重要なのは、年末年始・年度末・大型連休前などの繁忙期は、割増を払っても受けられないことがあるという点です。印刷機の稼働枠そのものが埋まっていれば、金額では解決できません。
最初に伝えるべきは「いつまでに何枚」
分納と特急、どちらを選ぶべきかは状況次第です。そして判断に必要な情報は、実はとてもシンプルです。問い合わせの最初の一文に「◯月◯日までに◯枚、残りは◯日まででよい」と書き添えるだけで、印刷会社側は「標準納期+分納で足りる」「ここは特急が必要」といった最適な組み合わせを提案できます。逆に「とにかく急ぎで」だけでは、割高な特急を一律に案内するしかなくなります。
なお、配布まで依頼せず印刷のみの発注も可能です。自社スタッフで配る分と業者に配布を任せる分を分け、前者を先行納品にするといった柔軟な組み方もできます。費用・日数はいずれも目安であり、エリア・部数・用紙・時期によって変動しますので、具体的な条件を添えて早めにご相談ください。
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短納期で失敗しないためのチェックリストと発注時の伝え方
短納期案件の事故は、印刷工程そのものよりも「その前後」で起きます。データは間に合ったのに受け取れない、刷り上がったのに連休で動かない、納品はできたが配布開始に間に合わない——こうした失敗は事前の確認でほぼ防げます。ここでは急ぎ案件でやりがちな落とし穴と、発注時に伝えるべき情報を整理します。
急ぎ案件でやりがちな5つの失敗と対策
- 納品先の受け取り体制を確認していない:チラシ2万枚はA4・90kg程度の用紙でも段ボール複数箱、重量にして数十kg規模の荷物になります。店舗の営業開始時刻、受取担当者の在席時間、保管スペース、エレベーターの有無、台車の用意まで事前に確認してください。「店舗が14時開店なのに午前指定で届き、再配達で丸一日ロス」は典型的な失敗です。
- 配送日数の見落とし:印刷会社の「出荷日」と「到着日」は別物です。遠隔地や離島、山間部は追加で1〜2日かかることがあり、天候や繁忙期の輸送混雑でさらに延びる場合もあります。見積り段階で「到着日ベース」で日程を合意しておきましょう。
- 土日祝・連休をまたぐ日程:印刷会社も運送会社も稼働日ベースで動きます。金曜入稿は実質的に週明け進行になりやすく、大型連休前は締切が前倒しになることも。カレンダーに非稼働日を書き込んでから逆算するのが安全です。
- 配布開始日から逆算した納品日になっていない:納品日=配布開始日にすると、検品や仕分けの時間がゼロになります。配布開始の2〜3営業日前には納品が完了している設計にしておくと余裕が生まれます。
- ポスティングへの接続が切れている:配布を外注する場合、印刷物は配布会社の指定倉庫へ直送するのが基本です。配布枚数・エリア分けごとの箱分け指示を印刷側に伝えておくと、現場での仕分け作業が不要になり丸一日短縮できることもあります。配布期日を厳守する逆算スケジュールの考え方と合わせて設計してください。
発注時に伝えるべき情報テンプレート
問い合わせの一通目で次の項目が揃っていれば、見積りも用紙手配も一気に早まります。コピーして使える形で挙げます。
- 用途:ポスティング用、新聞折込用、店頭配布用など(用途で推奨用紙・厚みが変わります)
- 希望納品日と納品場所:到着日ベースで記載。住所・受取担当者名・受取可能時間帯・分納の有無まで
- 部数:2万枚、内訳があれば(本店1万/支店1万など)
- サイズと折り:A4、B4、A3二つ折りなど
- 用紙の希望:決まっていなければ「在庫品からおすすめで」と書くのが最短です
- 加工の有無:ニス・PP・ミシン目など。急ぎなら「加工なし」と明記
- データの状態:入稿可能なPDFがある/制作中(完成予定日)/デザインから依頼
- 予算感:上限があれば先に伝えると仕様提案が速くなります
- 分納の可否:先行分の枚数と希望日
相談段階で「実現可能性」を確認する
最も重要なのは、発注を決める前に「この日程で本当に間に合うか」を印刷会社・配布会社に明言してもらうことです。曖昧なまま進めると、後工程で無理が生じて品質か納期のどちらかが犠牲になります。間に合わない場合も、用紙変更・加工削減・分納・エリア分割など代替案を提示してもらえるケースは多く、早く相談するほど選択肢が残ります。逆算した日程表を共有し、各工程の締切日を相互に確認しておくことが、短納期案件を事故なく着地させる最大のコツです。
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まとめ|納期短縮は段取りで決まる。まずは無料査定・法人見積りへ
チラシ印刷2万枚の納期短縮は、特別な裏技ではなく「段取り」で決まります。印刷機が刷る時間そのものは全体のごく一部で、実際に日数を食っているのは入稿データの不備による差し戻し、校正の往復、用紙の取り寄せ、加工の外注工程、そして納品先への配送です。ここまで解説した5つの方法を、改めて要点だけ整理します。
納期を縮める5つの方法(おさらい)
- 入稿データの完成度を上げる:塗り足し・文字のアウトライン化・解像度・カラーモード・トンボを事前に点検し、差し戻しゼロを狙う。1回の差し戻しで半日〜1日が失われます。
- 校正回数を減らす:決裁者を初稿前の段階から巻き込み、修正指示は1本化して戻す。校正3回を1回に減らせれば、数日単位の短縮につながります。
- 用紙は在庫品から選ぶ:コート90kg・マットコート90kgなど定番銘柄なら取り寄せ待ちが発生しにくく、仕様で日数を買う発想が有効です。
- 加工を削る:折り・PP貼り・ニスなどの後加工は工程と移動が増えます。特殊加工を外すだけで数日短くなるケースもあります。
- 分納と短納期オプションを使う:先に必要な分だけ先行納品してもらい、残りは通常進行に。どうしても間に合わない場合は割増料金の短納期対応という選択肢もあります。
なお、本記事で示した日数・費用はいずれも目安です。部数・用紙・サイズ・加工の有無・入稿時刻・繁忙期かどうか(年末年始、年度末、大型連休前など)によって実際の進行は変動します。最終的な可否は、希望納品日と仕様を伝えたうえで個別に確認してください。入稿から納品までの流れと日数目安も併せて確認しておくと、逆算スケジュールが立てやすくなります。
印刷だけの発注も、配布までのワンストップも
株式会社ポスティングくんは、A4両面カラー1万〜3万枚といったボリュームのチラシ印刷を得意としています。配布を伴わない印刷のみのご依頼にも対応しており、指定先への納品や分納のご相談も可能です。料金は明朗会計で、見積り後に想定外の追加料金が発生しない運用を徹底しています。対応エリアは全国で、複数拠点への納品が必要な法人案件にも対応します。
さらに、刷ったチラシの配布までまとめて任せたい場合は、GPSによる配布報告付きのポスティングと組み合わせてワンストップで進められます。印刷と配布の窓口が一本化されるため、「刷り上がりが遅れて配布日程がずれる」といった連携ロスを防ぎやすく、軒並み配布・集合住宅集中・エリア指定など配布方法も目的に合わせて選べます。
まずは希望納品日と部数をお知らせください。仕様(サイズ・用紙・加工の有無)と納品先が分かれば、短納期で間に合うかどうかを含めてご回答します。無料査定・法人お見積りは随時受け付けております。お急ぎの案件ほど早めのご相談が有利です。お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。
ポスティングを依頼する前に
よくある質問(FAQ)

