ポスティングを複数回まとめて発注すると、配布会社が稼働計画を事前に組めるため段取りコストが減り、単価条件が整いやすくなります。あわせて配布枠の確保や入稿スケジュールの平準化、エリア情報の蓄積など運用面でも改善が見込めます。
この記事でわかること
- まとめ発注で単価条件が変わる仕組みと段取りコストの考え方
- 繁忙期・閑散期の違いと、時期をずらせる回の仕分け方
- 見積もり比較は配布単価でなく総額で確認すべき項目
- 配布枠の確保や除外リスト蓄積など運用面で得られる変化
「年間を通じてチラシを配り続けたいが、毎回その都度見積もりを取るのが手間」「回数を重ねているのに、配布エリアの良し悪しが社内に蓄積されない」——複数店舗を抱えるチェーン本部や、継続的な販促を前提とする法人からよく聞くお悩みです。ポスティングは単発でも実施できますが、複数回分をまとめて発注すると、単価の条件だけでなく運用そのものが変わります。配布計画を先に確定できるため、配布員のルートや人員を事前に組みやすくなり、結果として費用を抑えやすい設計が可能になるからです。
この記事では、年間契約という契約形態の話ではなく、「複数回をまとめて発注した場合に、単価・計画・効果測定がどう変わるか」という一点に絞って解説します。年間配布カレンダーの作り方、各回の反響を比較するための指標(問い合わせ数・CPA)、GPS報告書を回ごとに蓄積してエリア別の反応差を読み解く運用まで、実務でそのまま使える手順を紹介します。なお、料金・単価はあくまで目安であり、エリア・枚数・時期によって変動する点を前提にお読みください。
なぜ複数回をまとめて発注すると単価条件が変わるのか
同じエリアに同じ枚数を配るとしても、「1回ずつ単発で発注する」のと「年間4回・計8万枚でまとめて発注する」のとでは、配布会社側のコスト構造がまったく異なります。ポスティングを複数回・年間でまとめて発注すると単価条件が変わりやすいのは、値引きというより段取りコストが減るという構造的な理由があるからです。
単発発注で毎回発生している「見えないコスト」
単発の発注では、1回ごとに次の作業が最初からやり直しになります。
- 配布エリアの町丁目単位の確認と、配布可能世帯数の見積もり
- 配布員の募集・手配・シフト調整(特に繁忙期は人員の取り合いになる)
- 配布ルートの組み立てと、禁止物件・集合住宅の可否の再確認
- 納品スケジュールと印刷物の着荷日の調整
これらは配布そのものの作業ではありませんが、確実に人件費として積み上がります。単発が続くと毎回同じコストを払い続けることになります。
回数と総枚数が先に確定していると何が変わるか
年間の回数・時期・エリア・総枚数が事前に決まっていれば、配布会社は半年〜1年単位で稼働計画を組めます。
- 配布員の稼働が安定する──繁閑の波が読めるため、採用・教育コストを回収しやすくなる
- ルート最適化が進む──同一エリアを繰り返し回ることで、担当者が地形・建物構成・禁止表示を把握し、1日あたりの配布効率が上がる
- 移動コストが下がる──エリアが散らばらず、移動時間のロスが減る
この効率化分が単価設定に反映されやすい、というのがまとめ発注の基本的な仕組みです。ただし割引率は一律ではありません。エリアの世帯密度、1回あたりの枚数、実施時期、配布方法(軒並み配布/集合住宅集中/エリア指定)によって条件は変わる「目安」として捉え、必ず個別見積もりで確認してください。大口発注の単価の決まり方も合わせて押さえておくと交渉がスムーズです。
繁忙期と閑散期で条件は変わる
配布需要には季節の波があります。年末年始の初売り告知、新学期前の学習塾・習い事、ゴールデンウィーク前のレジャー・住宅系イベントなどは配布枠が埋まりやすく、希望日程を押さえること自体が優先されます。逆に需要が落ち着く月に回を寄せられると、稼働計画に組み込みやすく条件が整いやすい傾向があります。
実務上は、「絶対に外せない回」と「時期をずらせる回」を仕分けして伝えるのが有効です。たとえば年4回のうち2回は販促イベント直前で固定、残り2回は認知維持目的なので前後2〜3週間の調整可、と伝えるだけで、配布会社側は計画を組みやすくなります。
比較は「配布単価」ではなく総額で
まとめ発注の見積もりを比べるときは、1枚あたりの配布単価だけを並べても判断を誤ります。次の項目が含まれているか、別途請求かを必ず確認しましょう。
- デザイン費・修正回数の上限
- 印刷費(用紙・サイズ・部数による変動)
- 配布エリア変更・追加時の手数料
- 配布報告書(GPSログを含む)の作成費用
- 印刷物の保管費・分納や複数拠点への直送費
複数回発注では、これらが回数分だけ積み上がるため、単価差よりも総額差のほうが大きくなることも珍しくありません。追加料金が発生しない明朗会計かどうかは、年間予算を立てるうえで単価そのものと同じくらい重要な判断材料になります。
単価以外に効いてくる「運用面」のメリット
複数回をまとめて発注する本質的な価値は、単価が下がることよりも「販促を計画として回せるようになる」点にあります。単発発注を繰り返していると、毎回エリア選定・日程調整・原稿制作・決裁を一からやり直すことになり、担当者の工数がかさむうえにタイミングも後手に回りがちです。年間発注に切り替えると、以下のような運用面の改善が積み上がります。
1. 配布枠を先に押さえられる
ポスティングは配布スタッフの稼働が供給上限になるため、年末年始・新生活シーズン(2〜3月)・夏季セール時期などは枠が埋まりやすくなります。年間発注であらかじめ各回の配布開始日を仮押さえしておけば、セールやイベントの告知タイミングを外さずに配布できる可能性が高まります。逆に直前依頼では「希望週は満枠、翌週開始なら可能」といった妥協が発生し、来店導線と配布のズレが反響低下につながります。
2. 入稿スケジュールが平準化できる
配布開始日が年初に決まっていれば、そこから逆算して印刷納期・入稿締切・デザイン初稿・社内校正の各期限を年間カレンダーに落とし込めます。駆け込みでの制作は、特急料金の発生、誤字や価格表記ミス、色味の確認不足といった品質リスクを招きます。年間で枠が決まっていれば、閑散期のうちに次回の原稿を仕込むこともできます。入稿から納品までの日数を把握したうえで、各回2〜3週間の制作バッファを確保しておくのが実務的です。
3. エリア情報が引き継がれ、配布精度が上がる
同じ体制で継続配布すると、お断り表示のある住戸、管理規約で投函不可の集合住宅、過去にクレームが発生した区画といった情報が蓄積されます。これらは除外リストとして回を追うごとに精緻化され、無駄な投函とトラブルの両方を減らせます。初回は想定より実配布数が目減りすることもありますが、2回目以降は配布停止・除外物件の運用が反映され、計画枚数と実配布数のズレも小さくなっていきます。
4. 重複投函とクレームを設計で防げる
継続配布は認知を高める一方、同一世帯への投函頻度が上がるため、間隔が短すぎるとクレーム要因になります。年間でまとめて設計すれば、投函間隔は最低2〜4週間空ける、重点エリアと周辺エリアを交互に回すローテーションを組む、といったルールを事前に組み込めます。クレーム時の一次対応窓口や報告フローも年間契約の中で統一しておくと、回ごとに対応品質がブレません。
5. 稟議・予算管理の効率化
年間予算として一括で承認を取れば、回ごとの見積取得や決裁が不要になり、販促担当者は実行と検証に時間を使えます。チェーン本部であれば、各店舗の商圏規模や目標に応じた配布枚数の配分を本部側で一元管理でき、店舗ごとの単発発注による単価のばらつきや、隣接店舗の商圏重複も防げます。発注前には、年間総枚数・最低消化枚数・各回の枚数変更可否・キャンセル規定をあわせて確認しておきましょう。
複数回のポスティング、次の一手は?
3問に答えるだけで、年間の配布計画の進め方がわかります(約30秒)
質問 1 / 3
配るエリアは決まっていますか?
当てはまる方を選んでください
質問 2 / 3
配布の回数はどう考えていますか?
当てはまる方を選んでください
質問 3 / 3
社内の予算はどの段階ですか?
当てはまる方を選んでください
診断結果:まずは配布費用の目安を出す進め方がおすすめです
チラシのサイズ・配布エリア・枚数の条件を整理すると、配布費用の目安が見えてきます。比較するときは配布単価だけでなく、デザイン費や印刷費、配布報告書の作成費などを含めた総額で確認するのがポイントです。条件を書き出したうえで、進め方をご相談ください。
診断結果:エリアと枚数を伝えて配布プランの相談がおすすめです
配布したいエリアと枚数、回数や時期をお知らせいただくと、稼働計画を事前に組みやすくなります。外せない回と時期をずらせる回を仕分けしてお伝えいただければ、配布枠の確保や入稿スケジュールの調整も進めやすくなります。具体的な見積りと配布プランをご相談ください。
年間配布カレンダーの作り方|5ステップ
複数回をまとめて発注する最大の前提は「年間でいつ・どこに・何枚配るか」を先に決めておくことです。ここが曖昧なまま回数だけ契約すると、繁忙期に枠が取れない、印刷が間に合わないといった事故が起きます。以下の5ステップで、発注前に骨格を作っておきましょう。
STEP1:自社の需要カレンダーを書き出す
まず販促の都合ではなく、お客様が動く時期を12か月分書き出します。業種ごとの一般的な山場は次のとおりです。
- 飲食店:歓送迎会(3〜4月)、忘年会・新年会(11〜1月)、GW・お盆の家族利用
- 学習塾:新学期・入塾相談(2〜4月)、夏期講習(5〜7月)、冬期講習・受験直前(10〜12月)
- 不動産:転居需要が集中する1〜3月、秋の異動期(9〜10月)
- 治療院・整骨院:季節の変わり目(春・秋)、年末の体調・疲労相談期
- 住宅・リフォーム:ボーナス期、年度末の駆け込み、台風・寒波後の修繕需要
山場の1〜1.5か月前が配布の狙い目になることが多く、ここが配布日の候補になります。
STEP2:年間総枚数と予算の上限を決める
次に、年間で投下できる総枚数と予算の上限を確定します。同じ年間12万枚でも、組み方で性格が変わります。
- 年6回×2万枚:約2か月おき。認知の維持と季節訴求のバランス型
- 年4回×3万枚:繁忙期に厚く投下する集中型。1回のインパクトが大きい
- 年12回×1万枚:毎月接触する継続型。エリアを絞り込む前提で有効
なお同一世帯への配布は、最低3〜4週間程度の間隔を空ける設計が一般的です。間隔が短すぎると「また入っている」という印象につながり、クレームや投函お断りの増加を招きやすくなります。
STEP3:エリアを「コア」と「テスト」に分ける
配布エリアは2層に分けて設計します。コアエリアは店舗・拠点から近い主要商圏で、毎回必ず配布する固定枠。テストエリアは回ごとに入れ替え、反応の有無を探る変動枠です。目安としてコア7割・テスト3割程度から始め、反応の良かったテストエリアを翌年のコアに昇格させていくと、年を追うごとに精度が上がります。エリアローテーションの周期設計も合わせて検討しておくと、同一世帯への重複配布を避けやすくなります。
STEP4:配布日から逆算して入稿締切を置く
配布日を仮置きしたら、そこから逆算して制作・印刷のスケジュールをカレンダーに落とします。一般的な目安は次の流れです。
- 配布開始日を決める(繁忙期の1〜1.5か月前)
- 納品日=配布開始の7〜10日前に設定
- 印刷入稿=配布開始の2〜3週間前が目安
- デザイン制作・原稿確定=入稿のさらに2〜3週間前
- 社内決裁・予算申請は制作開始前に完了させる
年末年始やGWを挟む回は印刷会社も混み合うため、締切を1週間前倒しして登録しておくと安全です。
STEP5:回ごとの目的とKPIを先に決める
最後に、各回の役割を1行で定義します。「3月=新規認知」「6月=再来店促進」「11月=季節商材の告知」といった具合です。そのうえで回ごとに、反響件数・来店数・CPA(反響1件あたり費用)の目標値を仮置きします。目的が違えば評価基準も変わるため、認知目的の回を問い合わせ件数だけで判断しないことが重要です。数値はあくまで目安ですが、先に決めておくことで、次回の枚数・エリア配分を根拠を持って見直せるようになります。
🖨 印刷だけのご依頼もOK。A4両面カラー1万〜3万枚は全国最安値クラスでお受けします →
各回の反響をどう比較するか|問い合わせ数とCPAの測り方
複数回まとめて発注する最大の利点は、単価が下がることよりも「同じ条件で何度も試せるので、比較ができる」ことにあります。単発発注では「今回は反響があった/なかった」で終わってしまいますが、年間計画があれば前回との差分を見て次の回に反映できます。そのためには、配布前に計測の仕込みをしておくことが前提になります。
1. 計測の仕込みは配布前に決める
- 回ごとに別の計測キーを用意する:専用電話番号(コールトラッキング)、QRコード、クーポンコード、回別のランディングページURLなど。最低でも「第1回=コードA」「第2回=コードB」と分けておく
- 来店時のヒアリングを仕組み化する:受付シートや予約フォームに「当店を何でお知りになりましたか」の選択肢を置き、チラシの場合は「チラシ持参/チラシを見たが持参なし」まで分ける
- 記録先を1か所に統一する:店舗ごとにノートで管理すると集計できない。表計算ソフト1枚に集約する
2. 使う指標を4つに絞る
- 反響数:問い合わせ・来店・資料請求など、業種に合わせて定義を固定する
- 反響率=反響数÷配布枚数(%)。配布枚数は計画枚数ではなく実配布数で割るのが正確です
- CPA(反響獲得単価)=配布費用÷反響件数。印刷費を含めるか配布費のみかを最初に決め、毎回同じ基準で算出します
- CPO(顧客獲得単価)=配布費用÷成約件数。ここをLTV(顧客生涯価値)と並べて初めて「続ける価値があるか」が判断できます
計算の具体的な手順や回収ラインの逆算はポスティングのCPA計算法も参考にしてください。
3. 目安は「他社平均」ではなく自社のベースライン
反響率やCPAの水準は、業種・商材単価・商圏・季節で大きく変わるため、一律の目安を当てはめても意味がありません。推奨は自社の過去回を基準線(ベースライン)にして相対比較するやり方です。初回の反響率とCPAを基準値として記録し、2回目以降は「基準比+20%」「基準比−15%」という見方で評価します。これなら業界平均を知らなくても改善の方向が判断できます。
4. 比較を壊さないための4つの注意点
- 単回の数字で判断しない:天候や競合チラシの重なりで1回分は簡単にぶれます。3回程度の移動平均で傾向を見ます
- 季節要因を分けて見る:繁忙期と閑散期を並べても比較になりません。前年同月との比較を併用します
- 条件を揃える:同一エリア・同程度の枚数・同じ配布方法でなければ、数字の差が何によるものか分かりません
- 変数は1つずつ:デザイン変更とエリア変更を同時に行うと要因が特定できません。今回はデザイン、次回はエリア、と分けて検証します
5. 社内共有フォーマットの項目例
- 配布回/配布期間/対象エリア(市区町名まで)
- 計画枚数・実配布数・除外件数
- 配布方法(軒並み/集合住宅中心/エリア指定)
- チラシ内容の変更点(オファー・デザイン・判型)
- 反響数(経路別)・反響率・成約件数
- 配布費用・印刷費・CPA・CPO
- 前回比/基準比のコメント、次回への改善仮説
この表を回ごとに積み上げていけば、年度末には「どのエリアが・どの時期に・どのオファーで反応したか」が社内資産として残ります。まとめ発注は、この蓄積を前提にできる点に価値があります。
かんたん診断複数回のポスティング、次の一手は?30秒でチェック ▲
GPS配布報告書を回ごとに蓄積してエリア別の反応差を読む
GPS配布報告書は、まず「本当に配られたか」を確認するための証跡です。配布スタッフの移動ルート、配布日時、エリアごとの配布枚数が記録されるため、未配や重複配布の不安を減らせます。ただし複数回をまとめて発注する法人にとって、GPS報告書の価値はそれだけではありません。回を重ねて蓄積したGPSデータは、自社の商圏を描いた「配布エリアの資産」になります。1回で終わらせず、毎回同じフォーマットで溜めていくことが前提です。
ステップ1:回ごとの報告データを台帳化する
各回の報告書を受け取ったら、そのままPDFで保管するだけでなく、表計算ソフトに転記して台帳を作ります。推奨する項目は次のとおりです。
- 配布回(第1回/第2回…)と配布日・配布期間
- エリア単位(町丁目、または集合住宅名)
- 配布方法(軒並み配布/集合住宅集中/エリア指定)
- 配布枚数と、計画枚数との差分
- 建物形態の内訳(戸建中心/集合住宅中心/混在)
単位を町丁目まで細かく揃えておくと、後の分析精度が大きく変わります。粗いエリア区分のままだと「市全体で反応が鈍い」としか言えず、打ち手につながりません。
ステップ2:反響データを突き合わせる
次に、台帳へ各回の反響データを並べます。問い合わせ数、来店数、成約数、そして広告費(印刷費+配布費)です。エリア別の反響率(反響数÷配布枚数)とCPA(広告費÷反響数)を算出すれば、どの町丁目が効いているかが数字で見えます。反響の住所特定は、申込フォームの住所欄、クーポン券の持参、来店時のアンケートなどで補足します。配布報告をエリア別に集計・分析する実務手順を型として決めておくと、担当者が替わっても同じ比較ができます。
ステップ3:2〜3回分でリアロケーションする
1回分の結果は偶然の振れ幅を含みます。判断は2〜3回分のデータが揃ってからが目安です。傾向が見えたら枚数の再配分(リアロケーション)を行います。
- 反響率が平均を上回るエリアへ枚数を寄せ、配布頻度も上げる
- 反応が鈍いエリアは枚数を減らす、または配布方法を変える(軒並み配布→集合住宅集中など)
- 未検証の隣接エリアにテスト枚数を割り当て、商圏の輪郭を広げる
建物形態別・クレーム情報も同じ台帳へ
集合住宅中心のエリアと戸建て中心のエリアで反応が分かれるケースは多く見られます。単身者向けサービスは集合住宅、ファミリー向け商材や外構・リフォームは戸建てというように、建物形態別の集計を加えると配布方法の選択が精緻になります。
あわせて、クレームの発生箇所やお断り表示のあった建物も同じ台帳に記録してください。次回配布時の除外リストに反映することで、トラブルの再発を防ぎ、配布効率も上がります。こうして回ごとに台帳が厚くなるほど無駄な枚数が減っていく――複数回発注は、単価が下がるだけでなく「学習するポスティング」へ変わっていく取り組みだと言えます。
🧮 サイズ・エリア・枚数を選ぶだけで、配布費用の参考見積もりがすぐ出せます →
発注前に確認しておきたい契約・見積もりのチェックポイント
複数回をまとめて発注する場合、1回ごとのスポット発注よりも契約期間が長くなるぶん、条件のあいまいさが後からコスト差や運用トラブルとして表面化します。見積書を受け取った段階で、以下の項目が書面に明記されているかを必ず確認してください。なお料金はエリア・枚数・時期により変動する目安であり、同じ枚数でも都市部と郊外、繁忙期と閑散期では条件が変わる点を前提に読み進めてください。
見積書で確認すべき8項目
- 回数・総枚数・1回あたり枚数の内訳:「年間12万枚」とだけ書かれた見積もりは要注意です。「月1回×1万枚×12回」なのか「隔月2万枚×6回」なのかで、現場の段取りも単価条件も変わります。回ごとの実施月まで記載してもらいましょう。
- 単価の適用条件:まとめ発注の単価は総量が前提です。途中で枚数が下回った場合、回数を減らした場合に単価がどう再計算されるのか(差額精算の有無、精算の基準)を事前に確認します。
- 追加料金の有無:エリア変更、配布日変更、再配布、報告書の発行、デザイン・印刷費が単価に含まれるのか別途なのか。明朗会計をうたう業者でも、含まれる範囲は必ず文書で確認してください。
- 配布方法の指定と単価差:軒並み配布/集合住宅集中/エリア指定(戸建て限定など)で単価は変わります。回ごとに方法を変える計画なら、方法別の単価を一覧でもらうと比較が容易です。
- 配布報告の形式と提出タイミング:GPSログ、現場写真、配布完了報告書のどれが、配布終了後何営業日で届くのか。年間で蓄積して分析するなら、エリア区分の粒度(町丁目単位か等)も揃えておくとエリア別の集計・分析がしやすくなります。
- クレーム対応のフローと責任範囲:苦情が入った際の一次受付は誰か、配布停止の反映にどれだけかかるか、お断り表示のある住戸への投函を避ける方針が明文化されているかを確認します。
- 中断・変更時の条件:販促計画は年度途中で変わるものです。回の繰り延べ(翌月・翌期への振替)が可能か、キャンセル料の発生タイミングはいつかを、契約前に文章で確認しておきます。
- 印刷・デザインのワンストップ可否:印刷から配布まで一社に任せられると、入稿データの受け渡しミスが減り、納品から配布開始までのスケジュールも短縮できます。トータルコストも1枚あたりで把握しやすくなります。
相見積もりは「総額」ではなく「条件」を揃えて比較する
複数社から見積もりを取る際、総額だけを並べると判断を誤ります。A社は報告書発行が別料金、B社は集合住宅中心で単価が低い、という具合に前提が違うためです。比較の前に、エリア(町丁目リスト)・総枚数・回数・配布方法・報告形式・納期の6条件を共通の依頼書にまとめ、同じ条件で提示してもらいましょう。そのうえで「年間総額」と「1回あたり実施コスト」の両方を見れば、単価の安さだけでは見えない運用負担の差まで比較できます。条件が揃っていれば、価格差の理由(配布エリアの最適化、まとめ配布による効率化、印刷までの一括対応など)も相手に質問しやすくなります。
かんたん診断複数回のポスティング、次の一手は?30秒でチェック ▲
まとめ|複数回まとめ発注は「安くなる」より「計画できる」
ここまで、ポスティングを複数回まとめて発注したときに単価条件や運用がどう変わるのかを整理してきました。最後にあらためて要点を振り返ります。年間でのまとめ発注は「単価が下がるかもしれない」という価格面だけの話ではありません。むしろ本質的な価値は、配布計画を先に確定できること、繁忙期の配布枠を押さえられること、そして回を重ねるごとにデータが蓄積して改善サイクルが回り始めることにあります。
この記事の要点
- 単価条件が動く理由は、年間の総枚数がまとまること・配布スケジュールが読めること・エリア設定や印刷をまとめて最適化できることにある。値引きそのものが目的ではない。
- 運用面のメリットとして、都度の社内稟議や業者選定の手間が減り、繁忙期の配布キャパシティを事前に確保でき、デザイン・印刷・配布の段取りが前倒しで組める。
- 年間配布カレンダーは、商材の需要期の洗い出し→年間予算の配分→回数と時期の仮置き→エリアと枚数の割り付け→予備枠の確保、という順で作ると現実的な形に収まる。
- 効果測定は、回ごとに問い合わせ数・成約数・CPAを同じ定義で記録し、前回との差分で判断する。単発では読めない傾向が、3回目・4回目で見えてくる。
- GPS配布報告書を回ごとに蓄積すれば、どのエリアが反応しやすいかを地図ベースで比較でき、次回の枚数配分の根拠になる。
単価は「目安」であり確約ではない
注意していただきたいのは、まとめ発注による単価条件はエリア・枚数・時期・配布方法(軒並み配布か、集合住宅中心か、エリア指定か)によって変動するという点です。同じ年間10万枚でも、都市部の集合住宅中心と郊外の戸建て中心では配布にかかる手間がまったく違います。したがって本記事で触れた数字はいずれも目安であり、「まとめれば必ずこれだけ安くなる」と確約できるものではありません。実際の条件は、配布エリアと枚数を提示したうえで見積もりを取って確認するのが確実です。配布単価の相見積もりで条件を揃えるチェックリストも、あわせて確認しておくと比較がぶれません。
まずは年間カレンダーの素案から
最初から完璧な年間計画を作る必要はありません。次の4点だけ埋めた素案を用意すれば、見積もり依頼は十分に始められます。
- 年間の配布回数(例:年4回/年6回)
- 各回のおおよその実施時期(月単位で可)
- 1回あたりの想定枚数
- 配布したいエリア(市区町村・町丁目レベル、または店舗からの半径)
この4点が揃っていれば、業者側も具体的な条件で見積もりを出せますし、枚数配分やエリアの過不足についても提案を受けられます。逆にここが曖昧なままだと、提示される金額もおおまかなものにとどまり、比較検討が難しくなります。
株式会社ポスティングくんでは、全国対応・GPSによる配布報告・明朗会計(追加料金なし)で、数千枚の小ロットから数万枚規模の大量配布、年間複数回のまとめ発注まで対応しています。配布エリアの選定や年間配布計画づくりの段階からのご相談も歓迎です。無料査定・法人向けお見積もりは随時受け付けておりますので、「この条件だといくらになるか」「このエリアで何枚が妥当か」といった段階でも、お気軽にお問い合わせください。
ポスティングを依頼する前に
よくある質問(FAQ)
よく読まれている関連ガイド
「ポスティング 頻度」について、より詳しくまとめた記事があります。あわせてご覧ください。
飲食店ポスティングの枚数・エリア設定方法|商圏計算から業態別目安まで

