クリニック内覧会の告知チラシ|配布枚数・期間・診療圏の設計ガイド

クリニック内覧会の集客に必要なチラシ配布枚数と配布期間を具体的に解説。診療圏の設定、戸建てと集合住宅の配分、2〜3週間前からの複数回配布、医療広告ガイドラインの注意点、印刷込み費用の目安までまとめました。

内覧会チラシは、徒歩圏・自転車圏・車圏の三層で診療圏を設計し、開催2〜3週間前からの配布が目安です。枚数は診療科目と世帯密度に応じて一次診療圏へ重点配分する考え方が基本となります。

この記事でわかること

  • 徒歩・自転車・車の三層で診療圏を設定する考え方
  • 開催2〜3週間前からの配布スケジュールと複数回配布の間隔
  • 診療科目別に変わる配布エリアの重心と戸建て・集合住宅の配分
  • 幹線道路や学区境界など現地条件によるエリア補正の視点

クリニックの開業において、内覧会は「地域にどんな先生がいるのか」を知ってもらう最初の接点です。院内を見てもらい、院長の人柄や設備に触れてもらうことで、開業初月からの来院につながりやすくなります。その内覧会に人を集める手段として、いまも中心的な役割を果たしているのがポスティングによる告知チラシの配布です。新聞購読率が下がるなかでも、各戸のポストに直接届けられるポスティングは、診療圏内の世帯へ確実にアプローチできる手法として開業支援の現場で使われ続けています。

一方で、開業前の院長や開業支援担当の方から多いのが「何枚配ればいいのか」「いつから配り始めるべきか」という質問です。枚数が少なすぎれば内覧会は閑散とし、多すぎれば費用が膨らみます。本記事では、診療圏の設定方法、配布枚数の考え方、開催2〜3週間前からの配布スケジュール、戸建てと集合住宅の配分、複数回配布の間隔までを実務ベースで整理します。あわせて医療広告ガイドラインに関する一般的な注意点と、印刷込み費用の目安レンジも紹介します。

目次

クリニック内覧会でチラシ配布が効く理由と、集客の全体像

クリニックの内覧会は、開院前の数日間だけ院内を一般に開放し、地域の方に施設と院長を知ってもらうためのイベントです。目的は大きく三つに整理できます。ひとつ目は開院の認知獲得。「ここに新しい内科ができる」という情報を診療圏内の世帯に届けること。二つ目は院長の顔見せ。医療機関は「誰が診るか」で選ばれるため、開院前に直接話せる機会は強い信頼形成になります。三つ目は初診予約・リスト獲得。来場者アンケートや予約カード、LINE登録などで、開院初月の患者数を前倒しで確保します。

診療圏という「限定商圏」とポスティングの相性

クリニックの患者さんは、ほとんどが徒歩・自転車・車で10〜15分圏内から来院します。つまり商圏が地理的にはっきり限定されている業態です。ポスティングは町丁目単位でエリアを指定して配れるため、診療圏の内側だけに広告費を集中できます。半径1kmの住宅地に数千枚、という設計が無駄なくできる点は、エリアを絞りにくい媒体にはない強みです。

新聞折込と比較すると違いは明確です。折込は購読世帯にしか届かず、子育て世代や単身世帯への到達率が下がる傾向があります。小児科・産婦人科・皮膚科など若年層やファミリー層が主対象の診療科では、新聞折込からポスティングへの切替を検討する価値があります。一方、高齢層が中心の内科・整形外科では折込との併用が有効な地域もあります。

内覧会集客は多層構造で設計する

チラシだけで完結させず、次の層を重ねるのが実務的です。

  • チラシ(主軸):診療圏内の全世帯に「開院する事実」と「内覧会の日時」を物理的に届ける。到達の土台。
  • 現地の看板・のぼり・工事幕:前を通る人への反復接触。開院2〜3か月前から掲出し、チラシと同じ色・ロゴで統一すると想起されやすい。
  • 近隣店舗・施設への挨拶:薬局、スーパー、保育園、自治会などにチラシを置かせてもらう。口コミの起点になる。
  • Web広告・Googleビジネスプロフィール:「地域名+診療科」で検索した人を取りこぼさない受け皿。チラシで認知した人が後から検索するため、開院前にプロフィールを整備しておく。
  • SNS:内覧会当日の様子や院内写真を発信し、来場できなかった層へ補完的に届ける。

この中でチラシが担うのは「まだこちらを知らない世帯への初回接触」です。Webは検索した人にしか届かないため、開院前の認知ゼロの状態を埋める役割はチラシにしかありません。

診療科目で届けたい世帯属性が変わる

同じ半径1kmでも、狙う世帯は科目ごとに異なります。小児科なら未就学児のいるファミリー層が多い新興住宅地やファミリー向けマンション、整形外科なら高齢世帯比率の高い戸建てエリア、歯科・皮膚科・眼科は年齢層が広いため軒並み配布が基本、といった具合です。この属性の違いが、次章以降で扱うエリアの広さ・配布枚数・戸建てと集合住宅の配分の判断軸になります。まずは「誰に、どこまで届けるか」を決めることが、内覧会チラシ設計の出発点です。

内覧会の告知チラシ、次の一手は?

3つの質問に答えると、内覧会チラシの進め方の目安が分かります(約30秒)

質問 1 / 3

配布するエリアは決まっていますか?

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質問 2 / 3

開催日と配布枚数の見通しは?

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質問 3 / 3

配布の進め方で今したいことは?

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診断結果:配布費用の目安を比べる進め方がおすすめです

チラシのサイズ、配布したいエリア、想定する枚数を整理すると、配布費用の目安を並べて比較できます。内覧会は開催日が動かせないため、診療圏をどこまで広げるかと、印刷から配布完了までの日程を同時に見ておくと判断しやすくなります。条件を変えた目安をいくつかそろえてから、エリア設計に進みましょう。

サイズ・エリア・枚数から参考見積もりを出す

診断結果:エリアと枚数を伝えて見積り相談がおすすめです

配布したいエリアの地図と希望枚数、内覧会の開催日をお伝えいただければ、具体的な見積りと配布プランをご提案します。開催前の配布開始日、複数回に分ける場合の間隔、戸建てと集合住宅の配分まで含めて相談でき、GPSによる配布報告で設計どおりのエリアに配られたかも確認いただけます。

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診療圏の設定:徒歩圏・自転車圏・車圏から配布エリアを決める

内覧会チラシの成否は、印刷枚数を決める前の「どこに配るか」でほぼ決まります。クリニックの集患は商圏の広がりが業種ごとに大きく異なるため、まずは移動手段を軸に診療圏を三層に分けて考えるのが実務的です。

一次〜三次診療圏の基本の考え方

  • 一次診療圏(徒歩圏・半径500m〜1km):日常的に通える距離。内覧会の来場者の中心層になりやすく、最も濃く配布すべきエリアです。
  • 二次診療圏(自転車圏・半径1〜2km):子育て世帯や高齢者が自転車・バスで来院できる範囲。反響の伸びしろが大きい層です。
  • 三次診療圏(車圏・半径2〜5km):駐車場の有無が前提。専門性が高い診療科や郊外立地では、ここまで広げる判断が現実的になります。

診療科目によってエリアの重心は変わる

内科・小児科・耳鼻咽喉科など「かかりつけ」として繰り返し通う科は、徒歩圏〜自転車圏に予算の7〜8割を集中させる配分が目安です。小児科なら未就学児のいる世帯が多い集合住宅や新興住宅地を優先します。一方、整形外科・眼科・皮膚科の専門外来、リハビリや自費診療を扱うクリニックは、来院頻度や代替可能性の観点から車圏まで広げても成立しやすく、半径3km前後を視野に入れます。郊外のロードサイド立地であれば、駐車場台数を訴求しつつ車圏中心の設計に切り替えます。

「半径の円」を現地の分断要素で補正する

地図上にコンパスで円を描いただけのエリア設計は、実際の人の流れとずれます。以下の要素は生活動線を分断するため、円の内側でも除外、外側でも追加という補正を行ってください。

  1. 幹線道路・高架:横断歩道や歩道橋が少ない区間は、向こう側の住民は来院しにくい。
  2. 河川・線路:橋や踏切の位置で実際の移動距離が倍近くになることがある。
  3. 行政区・学区の境界:生活圏や通院習慣が切り替わりやすく、特に小児科は学区単位の意識が強い。
  4. 坂道・丘陵:高齢者の多い地域では、わずかな高低差が徒歩圏を縮める。

競合立地と世帯密度を踏まえた配分

近隣に同じ診療科のクリニックがある場合、その半径500m圏は反響が落ちやすい一方、まったく外すと空白地帯ができます。競合の至近エリアは配布密度を落とし、競合と自院の中間帯や、競合がカバーしきれていない方角に枚数を寄せるのが現実的です。また、集合住宅が密集するエリアは1棟で数十〜数百世帯に届くため配布効率が高く、戸建て中心エリアは同じ枚数でも歩く距離が伸びます。診療圏別の配布枚数の目安を押さえたうえで、世帯密度の差を前提に一次・二次・三次の枚数配分を決めましょう。

設計どおりに配られたかを地図で確認する

どれだけ精緻にエリアを設計しても、実際の配布が線引きどおりでなければ意味がありません。ポスティングくんではGPSによる配布報告を行っており、スタッフが歩いた軌跡を地図上で確認できます。「幹線道路のこちら側だけ」「この学区内のみ」といった細かい指定が守られたかを、内覧会の開催前にチェックできるため、設計の精度をそのまま結果につなげやすくなります。次回配布時のエリア修正にも、この記録がそのまま判断材料になります。

配布枚数の目安:数千枚から数万枚規模まで、どう判断するか

内覧会チラシの枚数は「診療圏の広さ×世帯密度×競合状況」で決まります。ここで示すのはあくまで目安であり、立地・世帯密度・診療科目・建物構成によって必要枚数は大きく変動します。まずはレンジ感をつかみ、そこから自院の条件で上下に調整する、という順序で考えると設計がぶれません。

診療圏の広がりごとの枚数レンジ(目安)

  • 一次診療圏のみ(徒歩〜自転車圏):数千枚規模。駅前や住宅密集地で、徒歩10分圏に十分な世帯数がある場合はこの範囲でも成立しやすい
  • 二次診療圏まで広げる:1〜2万枚規模。自転車圏を面でカバーし、周辺の団地・マンション群まで含めるケース
  • 三次診療圏・競合激戦区:3〜5万枚規模。車来院が前提のロードサイド型、または同科目のクリニックが多く認知の奪い合いになるエリア

来場数については、配布枚数に対してごく一部の方が実際に足を運ぶ、という前提で見込むのが現実的です。反響率は科目・立地・チラシ内容・配布時期で大きく変わるため、「何%来る」と断定した計画は立てず、幅を持たせた上で受付体制やノベルティの数量を決めてください。商圏人口からの考え方は商圏人口から配布枚数を逆算する手順も参考になります。

枚数を増やす判断基準

  1. 開業エリアの世帯密度が低い:同じ半径でも戸建て中心・農地混在だと投函対象が少なく、面積を広げないと必要枚数に届かない
  2. 競合が多い:既存クリニックが複数ある場合、一度の接触では認知が残りにくく、総量と回数の両方が必要
  3. 自費診療比率が高い:審美・美容・矯正・自由診療中心は商圏が広がるため、二次〜三次診療圏まで届ける価値がある
  4. 内覧会の規模が大きい:2日間開催、ノベルティや健康相談コーナーを用意するなど、来場者数を多く想定する場合は母数を増やす

予算が限られる場合は「広げる」より「重ねる」

予算の都合で枚数を絞る必要があるときは、エリアを無理に広げるのではなく、一次診療圏に絞って2回配る設計のほうが有効なことが多いです。来院距離の近い世帯ほど来場・受診につながりやすく、2週間前・直前の2回接触で記憶に残りやすくなります。遠方へ薄く広げると、1世帯あたりの接触回数が1回しかない状態になり、認知が定着しないまま終わりがちです。

費用を最適化するチェックポイント

  • 小ロット対応の可否を確認し、テスト配布→本配布の二段階にする
  • 2回以上をまとめて発注し、まとめ配布の割引条件を確認する
  • デザイン・印刷・配布をワンストップで依頼し、入稿や納品の手間とコストを圧縮する
  • GPS報告で、どのエリアに何枚入ったかを記録し、次回の枚数配分の根拠にする

料金はエリア・枚数・時期によって変動するため、見積りは必ず配布エリアの地図と希望期間をセットで提示して取得してください。枚数は「多ければ良い」ものではなく、来場対応できる人員とノベルティ数に見合った規模に調整することも、内覧会を成功させる実務上の重要な判断です。

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配布期間とタイミング:開催2〜3週間前からのスケジュール設計

内覧会チラシは「いつポストに入るか」で反響が大きく変わります。基本形は開催2〜3週間前に1回目、開催3〜5日前に2回目という2回配布です。1回目は「近所に新しいクリニックができるらしい」という認知づくり、2回目は「今週末だ」という来場の最後のひと押しという役割分担になります。

早すぎても遅すぎてもロスが出る

1回目が1か月以上前になると、生活者の記憶から抜け落ちやすく、チラシも捨てられてしまいます。逆に開催2日前など直前だけの配布は、すでに週末の予定が埋まっている世帯を取りこぼします。2回配布にすることで「覚えてもらう」と「思い出してもらう」の両方をカバーでき、1回分の枚数を増やすより来場につながりやすいと考えられます。複数回配布の間隔は7〜10日程度あけると、同じ世帯での重複感・しつこさが出にくく、クレーム抑制にも有効です。

逆算工程表の例(数万枚規模)

大規模配布は配布完了までに日数がかかります。数万枚規模なら配布だけで1〜2週間みておく必要があり、印刷・入稿から逆算した工程管理が欠かせません。

  1. 開催の45日前:診療圏と配布エリア・枚数の確定、業者へ見積依頼
  2. 開催の35日前:デザイン着手(内覧会日時・駐車場・予約有無を確定)
  3. 開催の28日前:原稿校了、医療広告ガイドラインの表現チェック
  4. 開催の24日前:印刷入稿、納品先(配布拠点)を業者と共有
  5. 開催の21日前:1回目配布スタート(10日前後で完了させる)
  6. 開催の5日前:2回目配布スタート、木〜土着で調整

とくに配布開始の遅れとリスケ対応は内覧会のように日付が動かせない案件では致命傷になります。印刷の納期余裕を3〜5日は確保しておきましょう。

曜日と季節要因のチェックポイント

  • 週末開催なら木曜〜土曜着を狙う。平日の疲れた夜より、週末前の週末予定を決めるタイミングに届くのが理想
  • 雨天は配布効率が落ちるため、予備日を見込んだ配布期間を設定する
  • 連休・お盆・年末年始は不在や外出が多く、チラシが埋もれやすい。開催日自体をずらす検討も
  • 開院は3〜4月、9〜10月に集中しやすく、同時期は引越しシーズン・新学期販促と重なってポスティングの繁忙期になる。枠の確保は早めに

進捗を可視化しておく

複数日にわたる配布では「どのエリアが何日に終わったか」を把握できる体制が重要です。GPSログ付きの配布報告を受け取れる体制にしておけば、2回目配布のエリア順序を調整したり、来場者アンケートの住所分布と突き合わせて次回販促に活かしたりできます。内覧会は一度きりのイベントだからこそ、スケジュールと進捗の両方を設計段階で握っておくことをおすすめします。

戸建てと集合住宅の配分、配布方法の選び方とクレーム対策

内覧会チラシは「どのエリアに配るか」と同じくらい「どの住宅タイプに配るか」で反応が変わります。配布方法の選択と住戸構成の配分を設計したうえで、開業前のクリニックにとって致命傷になりかねない地域トラブルを未然に防ぐ運用ルールまで決めておきましょう。

配布方法の3タイプとクリニックとの相性

  • 軒並み配布:指定エリア内の戸建て・集合住宅を住戸種別を問わず順に投函する方法。地域住民全体に認知を広げたい内科・小児科・整形外科など、幅広い年齢層が患者になる診療科に向きます。
  • 集合住宅集中配布:マンション・アパートのみを対象に投函する方法。短時間で多くの戸数に届けられるため枚数あたりの効率が高く、単身者・DINKSが多いエリアの皮膚科・歯科・美容系と相性が良い傾向です。
  • エリア指定配布:町丁目や特定の住宅地を指定して配る方法。診療圏の濃淡が明確なとき、徒歩圏を厚く、外縁部を薄くといった強弱をつけられます。

戸建てと集合住宅の配分の考え方

配分は診療科目と地域の住宅構成から逆算します。あくまで目安ですが、ファミリー層・高齢者の多い住宅地で内科や整形外科を開業するなら戸建て7:集合住宅3、駅近で賃貸マンションが密集するエリアの歯科・皮膚科なら戸建て3:集合住宅7といった発想です。以下の手順で決めると精度が上がります。

  1. 診療圏内の町丁目別に戸建て・集合住宅の構成比を把握する
  2. 想定患者層(年齢・世帯構成)と住戸タイプを重ねる
  3. 徒歩圏は両方厚く、外縁部は想定患者層が多い住戸タイプに絞る
  4. 配布後の来場者アンケートで住所を取り、次回配分を修正する

クレームを防ぐ運用ルール

開業前は「地域に受け入れられるか」が最重要です。配布スタッフに徹底させたい基本ルールを、発注前に業者と文書で共有しておきましょう。

  • 投函お断り表示のあるポストには投函しない(ステッカー・貼り紙を含む)
  • 管理規約でチラシ投函を禁止している物件、管理人から断られた物件は除外する
  • オートロック物件は無断で立ち入らず、共用部の集合ポストが外にある場合のみ対応するなど基準を明確化する
  • 投函時間帯は日中を基本とし、早朝・夜間の投函を避ける
  • ポストからはみ出す入れ方、郵便物の抜き取りにつながる雑な投函をしない

クレーム発生時の対応フロー

どれだけ注意してもゼロにはできません。発生時は、①受付内容と住所・日時を記録、②該当物件を除外リストに登録して次回以降は配布対象から外す、③配布スタッフへ共有して再発防止、という流れを決めておきます。除外リストは案件ごとではなくエリア単位で蓄積すると、継続配布時にも効きます。詳しい管理手順は配布停止・除外物件の運用ガイドも参考になります。

あわせて確認したいのが、どこに配り、どこを除外したかを後から検証できるかどうかです。GPSによる配布報告があれば、配布ルートと実施範囲を地図で確認でき、「本当に配ったのか」「クレーム先には配っていないか」を客観的に説明できます。開業前のクリニックにとって、この記録が残ること自体が地域トラブル時の大きな安心材料になります。

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医療広告ガイドラインを踏まえたチラシ表現と制作の注意点

クリニックの内覧会チラシは、一般的な店舗の広告とは異なり医療広告の規制対象として扱われます。ポスティングで各戸に配布するチラシも、不特定多数が目にする広告物にあたると考えられるため、デザインに入る前に表現のルールを確認しておくことが欠かせません。ここでは実務でよく論点になるポイントを一般的な範囲で整理します。

問題になりやすい表現の一般的な論点

  • 患者の体験談:治療内容や効果に関する患者の感想を広告に掲載することは、問題になりやすい代表的な論点として挙げられます。
  • ビフォーアフター写真:治療前後の写真を、治療内容・費用・リスク・副作用などの適切な説明を欠いたまま掲載するケースは注意が必要とされています。
  • 最上級・優良誤認を招く表現:「日本一」「最高の医療」「絶対安全」など、客観的な裏付けのない比較優良表現や断定。
  • 他院との優劣比較:近隣の医療機関より優れている、といった比較広告。
  • 虚偽・誇大な表現:実態と異なる診療実績や、効果を保証するような書き方。
  • 費用を過度に強調した誘引:「今だけ◯円」「先着無料」など、価格訴求で受診を強く誘引する表現。

内覧会の告知であっても、チラシ内に診療内容の宣伝要素が入れば同じ観点でのチェックが必要になります。判断に迷う表現は自己解釈で進めず、最終的には所轄の保健所や医療広告に詳しい専門家に確認するという進め方が安全です。開業支援のコンサルが入っている場合は、入稿前の文言チェック工程をスケジュールに組み込んでおきましょう。

チラシに載せるべき基本情報チェックリスト

  1. 医院名・診療科目(標榜科名の表記を正確に)
  2. 診療時間・休診日(内覧会期間中の診療有無も明記)
  3. 住所・電話番号・最寄り駅からの徒歩分数
  4. 駐車場の有無と台数、提携駐車場の案内
  5. Web予約のQRコード、公式サイトURL
  6. 開院予定日(内覧会と開院日を混同させない書き分け)

内覧会告知特有の記載要素

  • 開催日時(複数日の場合は日ごとの時間帯を明示)
  • 院内見学・設備紹介の内容、所要時間の目安
  • 健康相談・測定コーナー・キッズスペースなどの有無
  • ノベルティ配布の有無(過度な景品訴求にならない表現で)
  • 予約要否と予約方法(当日参加可なら「予約不要」と明記)
  • 雨天時の対応、ベビーカー・車椅子での来院可否

デザインと印刷の実務ポイント

医療機関のチラシは「誰が診てくれるのか」が伝わると来院のハードルが下がります。院長の顔写真とあいさつ文、経歴(事実の範囲で簡潔に)を入れると親近感につながります。高齢層が多いエリアでは本文の文字サイズを大きめに取り、情報量を詰め込みすぎないことが重要です。地図は駅・幹線道路・目印となる施設を入れた簡略図にし、裏面の見やすい位置へ。サイズはポストでの視認性を優先するならB4、情報量と単価のバランスならA4が扱いやすく、内覧会告知のみなら両面A4で十分なケースが多くあります。

なお、デザイン・印刷・配布を別々に手配すると入稿やスケジュールの調整が煩雑になります。印刷込みでワンストップ依頼できれば、納品日と配布開始日のズレを防げ、クリニック開業時の配布枚数と時期の設計とも合わせて一括で管理しやすくなります。

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まとめ:内覧会チラシは「エリア×枚数×タイミング」の設計で決まる

クリニックの内覧会告知は、チラシの出来栄えだけで決まるものではありません。どのエリアに、何枚を、いつ届けるかという設計がそろって初めて、来場につながる確率が高まります。最後に、本文で解説した要点を実務チェックリストとして整理します。

内覧会チラシ設計の5つの要点

  • ①診療圏は徒歩圏・自転車圏・車圏の3段階で設計する:徒歩圏(半径約500m〜1km)を核に、自転車圏(約2km)、車圏(約3〜5km)へ段階的に広げます。診療科目や競合の分布、幹線道路・線路・河川といった「生活動線の切れ目」を確認し、机上の円ではなく実際に通える範囲で線を引きます。
  • ②枚数は数千枚〜数万枚、広げるより近場を複数回:開業時は、遠方へ薄く広げるよりも、徒歩・自転車圏を2〜3回重ねて配るほうが認知が積み上がりやすいケースが多いです。1回で全予算を使い切らず、重ね打ち分を残しておく配分が有効です。
  • ③開催2〜3週間前と直前の2回配布を基本に逆算する:1回目で日程を認知させ、直前配布(3〜5日前)で来場を後押しします。印刷納期・配布日数・原稿校正を含め、着工〜内覧会日から逆算したスケジュール表を作っておくと手戻りを防げます。
  • ④戸建てと集合住宅の配分は診療科目で調整する:小児科・産婦人科はファミリー層の多い集合住宅や新興住宅地、整形外科・内科は高齢者比率の高い戸建てエリアを厚めに、といった具合に配分を変えます。
  • ⑤医療広告ガイドラインの一般的な論点に配慮した表現にする:体験談や誇大な効果表現、他院との優劣を示す比較広告などは避け、院長略歴・診療科目・診療時間・アクセスなど、事実ベースの情報を丁寧に伝える構成が基本です。

費用の考え方

内覧会チラシの費用は、印刷込みで1枚あたり数円〜十数円程度が目安です。たとえば1万枚規模なら数万円〜十数万円レンジに収まることが多いものの、用紙・サイズ・色数、配布エリアの住宅密度、繁忙期かどうかによって変動します。エリア・枚数・時期により単価は変わるため、個別見積りが前提とお考えください。枚数の根拠づくりには診療圏別の配布枚数と時期の目安もあわせてご確認ください。

配布の実行体制について

株式会社ポスティングくんは全国対応で、GPSによる配布報告により「いつ・どこを配ったか」を地図で確認いただけます。内覧会のように日程が動かせない販促では、配布進捗が見えることが安心につながります。料金は明朗会計で追加料金なし、小ロットから数万枚規模まで対応し、軒並み配布・集合住宅集中・エリア指定など配布方法も選べます。お断り表示のあるお宅への配慮や除外物件の管理も運用に組み込んでいます。

開業スケジュールに合わせた配布プランのご提案、エリア別の配布枚数シミュレーション、印刷からのワンストップ対応まで承ります。無料査定・法人お見積りはお気軽にお問い合わせください。内覧会日から逆算した最適なタイミングをご一緒に設計いたします。


よくある質問(FAQ)

Q. クリニックの内覧会チラシは何枚くらい配ればよいですか?
A. 診療圏の世帯数によりますが、一次診療圏(半径500m〜1km)を中心に、合計で数千枚〜2万枚程度を配るケースが一般的な目安です。来場者数の見込みは立地・診療科・競合状況で大きく変わるため、1回で全量を配り切らず、開催2〜3週間前と直前の2回に分けて反応を見ながら調整する方法が実務的です。印刷込みの費用目安はエリア・枚数・時期により変動しますので、事前に見積りでご確認ください。
Q. 内覧会チラシに「地域No.1」や患者さんの体験談を載せても大丈夫ですか?
A. 医療広告は一般の広告より表現の制約が強く、比較優良性を示す表現や体験談・ビフォーアフター写真などは注意が必要とされています。詳細は厚生労働省の医療広告ガイドラインおよび最新の通知をご確認のうえ、必要に応じて開業支援会社や所管の保健所へ事前相談することをおすすめします。弊社では配布の設計・実施を担当し、表現の最終判断は医療機関側でご確認いただく形を推奨しています。
Q. マンションが多い地域ですが、本当にポストへ投函されているか確認できますか?
A. ポスティングくんではGPSによる配布報告をお渡ししており、どのエリアをどの範囲で回ったかを地図上で確認いただけます。集合住宅は管理規約や掲示でチラシお断りとされている場合があり、その際は投函を控えるため、戸建て中心のエリアへ配分を振り替える運用が基本です。配布前に戸建てと集合住宅の比率をすり合わせておくと、診療科に合った世帯層へ届きやすくなります。


「クリニック ポスティング」について、より詳しくまとめた記事があります。あわせてご覧ください。
クリニックのチラシ配布と医療広告の注意点|内科・小児科の集患設計

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