ポスティングの入札・コンペでは、配布方法の定義・報告形式・未配時の対応・納期・支払条件などをRFPで先に固定し、全社に同条件で見積らせることが比較の前提です。枚単価ではなく完遂時の総額で並べて判断します。
この記事でわかること
- 見積りが比較できなくなる原因と、RFPで固定すべき前提項目
- 軒並み・集合住宅・戸建てなど配布方法5分類の定義と業種別の目安
- エリアカバー率は分母の出典と除外物件の扱いを確認する
- 重複配布・越境配布を防ぐ管理手段のチェックポイント
大口のポスティング案件では、複数社から相見積もりを取り、入札やコンペ形式で業者を選定するケースが一般的です。しかし実際に提案書を並べてみると、各社で配布方法の呼び方が違う、報告書のフォーマットがバラバラ、単価の前提条件が揃っていない——といった理由で「そもそも比較ができない」という状況に陥りがちです。結果として最も分かりやすい指標である「1枚あたりの単価」だけで決めてしまい、配布品質や報告精度で後から苦労する担当者も少なくありません。
本記事では、販促・購買のご担当者が社内稟議や選定資料としてそのまま使えるように、ポスティング業者を比較する際の軸をチェックリスト形式で整理します。配布方法の定義、配布報告の形式、未配時の対応、エリアカバー率、納期、再配布規定、保険といった実務上の論点に加え、単価が構造的に下がる理由や、価格だけで選定するリスクについても中立的に解説します。RFP(提案依頼書)に盛り込むべき項目の雛形としてもご活用ください。
ポスティングの入札・コンペで「比較できない見積り」が生まれる理由
数万枚規模のポスティングを複数社に相見積もりすると、単価が1枚3円台から7円台まで倍近く開くことは珍しくありません。しかし、その差額の多くは「企業努力の差」ではなく、各社が前提条件をそれぞれ違う解釈で見積もっていることから生まれます。前提がそろっていない見積りは、横に並べて比較した時点で意味を失います。入札・コンペの業者選定資料を作る前に、まずどこがズレるのかを把握しておきましょう。
ズレの原因①:配布方法の用語定義が各社でバラバラ
「軒並み配布」という言葉ひとつとっても、A社は戸建て・集合住宅・事業所を含む全戸、B社はオートロックを除く全戸、C社は事業所を除外、といった具合に運用が異なります。同様に「集合住宅限定」も、3階建て以上のみを対象とする会社と、2戸1棟のアパートまで含める会社があります。定義が違えば1枚あたりの作業負荷が変わり、単価も当然変わります。安い見積りは、単に負荷の軽い配布方法を前提にしているだけ、というケースが非常に多いのです。
ズレの原因②:単価に含まれる範囲が明示されていない
見積書の「配布単価◯円」に何が含まれるかも各社で異なります。実務上、次の項目が含まれるか外れるかで総額は大きく変動します。
- チラシの印刷費(紙質・サイズ・折り加工の有無)
- 印刷物の配送費・保管費(各配布拠点までの横持ち)
- 配布作業費(基本単価)
- 配布報告書の作成費(GPSログ・写真・エリア別実績表)
- 未配分の再配布費用、エリア追加時の割増
- お断り表示の除外対応にかかる管理費
単価だけ安く見せて、報告書作成や再配布を別途請求する構成になっていると、発注後に総額が1〜2割膨らむことがあります。比較すべきは枚単価ではなく「この条件で完遂した場合の総額」です。
ズレの原因③:配布可能枚数の根拠が示されない
「このエリアで3万枚配布可能」という提案の根拠が、国勢調査ベースの世帯数なのか、自社で蓄積した実配布可能件数のデータベースなのかで精度は大きく違います。世帯数ベースだと、投函禁止表示のある住宅や管理会社が投函を認めない物件が差し引かれておらず、実配布時に枚数が足りず未配が発生します。見積り段階で「その枚数の算出根拠と、お断り物件を控除済みか」を必ず質問してください。
対策:先に仕様書(RFP)で前提を固定してから見積りを依頼する
比較可能な見積りを集める唯一の方法は、発注側が条件を先に固定し、全社に同じ土俵で回答させることです。RFPで最低限固定すべき前提は次のとおりです。
- 配布エリア:市区町村ではなく町丁目単位のリストで指定する
- 配布方法:軒並み/戸建て限定/集合住宅限定/事業所含む・除くを自社の言葉で定義して明記
- 希望枚数と許容範囲:3万枚±5%など、過不足の扱いを先に決める
- 納期:配布開始日・完了日、イベント日からの逆算で指定
- 報告形式:GPSログ・配布日別実績・写真の有無・提出期限・データ形式
- 未配時の扱い:未配・再配布の契約条件をどう設定するか
- 支払条件:請求書払いの可否、月締めサイト、分割請求の要否
この7項目を固定するだけで、各社の見積りは「同じ仕事に対する価格」として並び、はじめて単価差の意味を読み解けるようになります。
あなたのポスティング業者選定、次の一手は?
3つの質問に答えるだけで、比較検討の進め方がわかります(約30秒)
質問 1 / 3
配布エリアは決まっていますか?
当てはまる方を選んでください
質問 2 / 3
いまの社内の検討フェーズは?
当てはまる方を選んでください
質問 3 / 3
配布は単発と継続のどちら?
当てはまる方を選んでください
診断結果:まず配布費用の目安を比べるのがおすすめです
チラシのサイズ、配布したいエリア、想定している配布枚数がそろうと、おおよその費用感をつかめます。前提がそろっていない見積りは横に並べても読み解きにくいため、まずは自社の条件を書き出し、目安を確認するところから始めましょう。軒並み・集合住宅・戸建てといった配布方法の定義や報告形式もあわせて整理しておくと、次の比較がスムーズになります。
診断結果:エリアと枚数を伝えて配布プランの相談がおすすめです
町丁目単位の配布エリア、希望枚数、配布方法、納期が固まっているなら、具体的なお見積りと配布プランのご相談に進む段階です。配布方法の定義、GPSを用いた配布報告の形式、未配が出た場合の扱いまで前提をそろえてお伝えください。同じ条件で検討できる形に整理しておくと、社内の稟議資料や選定資料にも活用しやすくなります。
比較軸①配布方法の定義と②エリアカバー率の確認ポイント
入札・コンペの資料で最初に揃えるべきは「配布方法の定義」です。同じ言葉でも業者によって指す範囲が違うため、RFP(提案依頼書)の冒頭で用語を定義し、全社に同じ条件で見積らせることが比較の前提になります。
配布方法の5分類と定義
- 軒並み配布(ローラー配布):指定エリア内の戸建て・集合住宅を種別問わず順番に網羅する方法。到達世帯数が最大になる一方、単価はやや高めになりやすい。
- 集合住宅集中:マンション・アパートを中心に投函。1棟あたりの投函数が多く移動効率が良いため、単価効率に優れる。
- 戸建て限定:持ち家世帯に絞る方法。移動距離が伸びるため単価は上がりやすいが、持ち家属性を狙う業種に有効。
- エリア指定配布:町丁目・丁目単位で配布範囲を細かく指定する方法。商圏の線引きが明確な場合に使う。
- ターゲティング配布:築年数・間取り・世帯構成などの条件で絞り込む方法。母数は減るが、1枚あたりの質を高められる。
業種別の向き・不向きの目安
- 不動産(売却査定・買取):戸建て限定+築年数条件。所有者に届くことが前提のため、賃貸比率の高い集合住宅は効率が落ちやすい。
- 飲食・デリバリー:配達圏(半径1〜2km程度)の軒並み配布。世帯属性より距離が優先される。
- 学習塾:小学校区・中学校区で区切り、ファミリー層の多い丁目を優先。校舎別の商圏設計と組み合わせると無駄が減ります。
- 治療院・整骨院:徒歩・自転車圏(半径500m〜1km)の高齢世帯比率が高いエリアを厚めに。
エリアカバー率は「分母」と「算出根拠」で確認する
見積り比較で見落とされがちなのがカバー率です。指定エリア内の総世帯数に対して、実際に何%へ投函できるのかを各社に明示させてください。ポイントは分母の定義です。国勢調査ベースの総世帯数なのか、自社保有の配布可能世帯データなのかで数字は大きく変わります。
また、カバー率は現実には100%になりません。オートロック付き集合住宅、管理会社が投函を認めない物件、「チラシお断り」表示のある住戸は除外対象になるためです。都市部ではオートロック比率が高く、カバー率が想定より下がることもあります。投函禁止表示の除外運用をどう管理しているかも、品質とリスク管理の両面で確認したい項目です。
- カバー率の分母(総世帯数の出典)を明記させる
- 除外物件(オートロック・投函禁止・管理会社NG)の件数または概算比率を提示させる
- カバー率が目標に届かない場合の代替エリア提案があるか
重複配布・越境配布を防ぐ管理方法
複数エリアや複数店舗を同時に配る案件では、同一世帯への二重投函や指定外エリアへの越境が起きると、クレームと予算の無駄に直結します。選定時には、丁目単位の配布割当表、配布員ごとの担当エリア図、GPSログによる実走行ルートの記録といった管理手段の有無を確認してください。GPS報告があれば、指定エリア外を歩いていないか、割り当て範囲をどこまで消化したかを後から客観的に検証できます。提案書に「エリア管理の方法」を1項目として必ず回答させる形にすると、各社の管理レベルの差が明確になります。
比較軸③配布報告の形式|GPS報告書で「本当に配ったか」を確認する
ポスティングの入札・コンペで、価格の次に差が出るのが配布報告の形式です。配布は現場で完結する作業のため、発注側は原則として「配った結果」を自分の目で見られません。だからこそ、どんな形式の報告書が、いつ、どのデータ形式で提出されるかを業者選定資料の比較軸に組み込む必要があります。報告書の記載粒度が揃っていないと、A社の「完了報告メール1通」とB社の「地図+GPSログ付きPDF」が同じ「報告あり」として並んでしまい、比較が成立しません。
配布報告は4段階で整理すると比較しやすい
- ①自己申告型:配布完了の連絡のみ。枚数・エリアの裏付け資料がなく、検証はできません。
- ②エリア地図+枚数報告型:配布した町丁目や地図範囲と、実配布枚数・残数を一覧で提出。最低限ここは必須ラインと考えてよいでしょう。
- ③GPSログ付き報告型:配布スタッフの走行・歩行軌跡を地図上に重ね、指定エリア内を実際に回ったかを可視化します。エリア外配布や未実施のリスクを発注側が検証できます。
- ④写真報告併用型:集合住宅の投函状況や配布前の在庫写真などを添付し、作業実態の裏付けを厚くする形式です。
株式会社ポスティングくんでは、GPSによる配布報告に対応しており、指定エリアと実際の配布軌跡を照合できる形で提出しています。報告書は社内の効果検証だけでなく、代理店や広告主への成果報告資料としてもそのまま活用できます。詳細な項目の見方はポスティング配布報告書の形式とチェック項目も参考になります。
RFPに書くべき報告関連の質問項目
- 提出する報告書の形式(地図/GPSログ/写真の有無)とサンプルの事前提示可否
- データ形式(PDF・地図画像・CSVなど)と、社内共有・二次利用の可否
- 提出タイミング(配布完了後3〜5営業日が一つの目安。エリア分割時は区画ごとの中間報告有無)
- 未配布区画が出た場合の報告方法と、残数の取り扱い
反響計測とセットで設計する
配布報告は「実施の証明」であり、「効果の証明」ではありません。効果検証まで行うなら、配布エリアや配布日ごとにクーポンコード・QRコード・専用電話番号・LPの別URLを分け、どの区画からの反響かを追えるようにしておきます。GPS報告の区画割りと反響計測の区分を一致させておけば、「A地区は反応が薄く、B地区は0.1%台の反響」といった比較が可能になり、次回のエリア配分の根拠データになります。入札段階で報告形式を揃えておくことが、継続運用の精度を左右します。
かんたん診断あなたのポスティング業者選定、次の一手は?30秒でチェック ▲
🖨 印刷だけのご依頼もOK。A4両面カラー1万〜3万枚は全国最安値クラスでお受けします →
比較軸④未配時の対応・再配布規定・⑤納期・⑥保険とクレーム対応体制
入札で各社の価格と配布方法を揃えても、実務で差が出るのは「想定どおりにいかなかったとき」のルールです。未配・誤配・天候遅延・クレームは、どの業者でも一定割合で発生し得ます。重要なのは発生の有無ではなく、発生したときの扱いが契約前に文書化されているか。提案依頼時に以下の3つの比較軸を質問項目として明記し、回答を同じ表で並べて評価してください。
比較軸④-1 未配が発生するケースと精算方法
未配は配布員の怠慢だけで起きるものではありません。主な発生要因は次のとおりです。
- 「チラシ投函お断り」表示がある戸建て・集合住宅(投函せず除外するのが原則)
- オートロックや管理規約で立ち入りできない集合住宅
- 郵便受けが溢れている空き家・長期空室(配布しても到達しない)
- 台風・大雪・災害などで配布を中止したエリア
これらで残った未配分をどう扱うかを、見積書または仕様書に明記させます。選択肢は①未投函分の返却、②隣接エリアでの差し替え配布、③減額精算、④次回配布への繰り越しの4つが一般的です。「どの方法を標準とするか」「判断は誰が行うか(発注側の承認が必要か)」「報告はいつまでに行うか」まで揃えて比較すると、各社の運用実態が見えます。未配・再配布を防ぐ契約の取り決め方も合わせて確認しておくと、条項づくりが早く進みます。
比較軸④-2 再配布規定は「条件・費用・期限」の3点で揃える
再配布の規定は、曖昧なまま「誠実に対応します」で終わらせないことが肝心です。最低限、次の3点を数値と条件で書かせます。
- どの条件で再配布が発生するか…誤配(指定外エリアへの投函)、エリア違い、配布報告の不備・未達枚数が一定割合を超えた場合など
- 費用負担はどちらか…業者起因なら業者負担、発注側の原稿差し替えや部数不足なら発注側負担、といった切り分け
- 対応期限…指摘から何営業日以内に再配布に着手し、何日以内に完了報告を出すか
比較軸⑤ 納期とリードタイムの考え方
納期は「配布開始日」ではなく配布完了日から逆算して設計します。目安として、印刷に3〜5営業日、配送に1〜2日、配布期間は枚数とエリア数に応じて3〜10日程度を見込むのが一般的です(枚数・時期・エリアにより変動)。セールや開店日に合わせる場合は、「完了日の○日前までに全戸投函完了」という形で仕様に書き込み、各社に実現可能性を回答させましょう。あわせて雨天時の扱い(順延か、防水処理のうえ継続か)と、順延した場合の完了日の再設定ルールも確認します。繁忙期(年末年始・3月・9月)はスタッフ確保が難しく、通常より数日長く見るのが安全です。
比較軸⑥ 保険・クレーム対応体制
最後にリスク管理の確認項目です。発注側の企業名が入ったチラシでトラブルが起きれば、矛先は広告主にも向きます。以下を必ず質問項目に入れてください。
- 配布スタッフの教育体制…投函お断り表示の確認手順、私有地・門扉内への立ち入り配慮、ポストから溢れさせない投函ルールの指導方法
- クレーム受付窓口…専用窓口の有無、受付時間、発注側への一次報告までの時間と報告フォーマット
- 近隣トラブル時の一次対応…現場での謝罪・該当エリアの配布停止・除外リストへの登録までの流れ
- 損害賠償保険の加入状況…加入の有無、補償範囲(物損・対人)、証券の写しを提出できるか
これらは価格表には現れない項目ですが、トラブル1件の対応工数を考えれば、単価差を上回る価値があります。入札資料では「回答必須項目」として枠を設け、未回答の社はその時点で評価を下げる運用にすると、比較の精度が上がります。
価格だけで選ぶリスクと、単価が安くなる構造的な理由
入札・コンペの比較表を作ると、どうしても目が行くのが「1枚あたり単価」です。しかし単価は、配布方法・報告形式・補償範囲といった条件とセットで初めて意味を持ちます。ここでは他社を批判する意図ではなく、安い単価が成立する「正当な構造」と、安さが何かのトレードオフになっているケースを切り分けて整理します。なお、本文中の料金に関する記述はすべて目安であり、エリア・枚数・時期・配布方法によって変動します。
単価が下がる正当な理由は「効率」にある
- 配布エリアの最適化:丁目単位でルートを設計し、移動ロス(配布していない時間)を削減する。同じ1時間でも投函数が変われば原価は変わります。
- 配布方式の選択:集合住宅集中配布は1棟あたりの投函効率が高いため、軒並み配布より単価が下がる傾向があります。逆に戸建中心のエリア指定配布は単価が上がりやすい。
- ボリュームディスカウント:まとめ配布や継続発注(年間契約・四半期ごとの定期配布)は、ルート設計や人員手配の段取りコストを複数回に按分できるため割安になります。
- ワンストップ化:デザイン・印刷・配布を一社で完結させると、中間マージンと発注側の管理工数(入稿調整、納品先の手配、進行管理)が減ります。
- 小ロット〜大量を同一体制で扱える:テスト配布から本配布への移行で業者を変えずに済み、再設計コストが発生しません。
安さがトレードオフになっている場合のサイン
一方で、単価の低さが次のような条件低下と引き換えになっている見積りもあります。RFPの回答を読むときは、価格欄だけでなく条件欄と突き合わせてください。
- 配布報告が「完了メール1通」のみで、GPS軌跡や配布日・エリア単位の数量記録が付かない
- 指定エリアのカバー率が明記されず、配りやすい区画に偏る余地が残っている
- 未配(不在・投函禁止表示・立入不可)が発生しても再配布や返金の規定がない
- 苦情窓口の営業時間や一次対応の担当が不明確で、発注側が直接対応する前提になっている
総額ではなくCPA(反響1件あたり単価)で評価する
比較の最終判断は、配布費用の総額ではなく反響1件あたりの獲得単価で行うのが実務的です。計算はシンプルで、「配布総額 ÷ 反響件数」。たとえば3万枚を配布して総額が同じでも、カバー率が低く実質2万4千枚しか届いていなければ、反響あたりの単価は悪化します。測定のために、クーポンコード・専用電話番号・QRのパラメータを業者ごと・エリアごとに分ける設計を見積り段階で決めておきましょう。CPAで広告予算を比較する考え方は、デジタル広告と並べて判断する際にも役立ちます。
価格表の読み解きチェックポイント
- 印刷費は込みか別か(用紙・サイズ・部数での変動幅も確認)
- チラシの配送費・保管費が別計上か
- 配布報告書の作成費が有料オプションか(GPS報告の有無を含む)
- 最低発注枚数と、下回った場合の最低料金
- エリア指定・集合住宅指定などの割増条件
- 再配布・未配分の精算方法と、繁忙期(年末・新年度など)の変動幅
この6点を各社同じフォーマットで埋めてもらえば、見かけの単価差の多くは説明がつきます。安いこと自体は問題ではなく、「なぜ安いか」を説明できるかが選定基準です。理由を明示できる業者であれば、価格と品質は両立します。
🧮 サイズ・エリア・枚数を選ぶだけで、配布費用の参考見積もりがすぐ出せます →
入札用チェックリストとRFPに盛り込む質問項目テンプレート
ここまでの比較軸は、そのまま提案依頼書(RFP)の質問項目に落とし込めます。重要なのは「各社が自由形式で書く」のではなく、同じ質問に同じ順番で回答させること。回答欄を揃えるだけで、比較表の作成工数が大きく下がり、社内稟議でも説明しやすくなります。以下をコピーして社内資料に転記してください。
RFPに盛り込む質問項目チェックリスト
- 配布方法の定義(軒並み配布/集合住宅集中/戸建中心/エリア指定)と、今回採用する方式
- 対象エリアのカバー率と、その算出根拠(配布可能世帯数の考え方)
- 配布枚数の根拠となる世帯データの出典と更新時期
- 配布報告の形式(GPSログ付き報告書の可否・サンプルの事前提出)
- 報告書の提出期限(配布完了後◯営業日)とファイル形式
- 未配が発生した場合の精算ルール(返金・枚数調整・翌回繰越)
- 再配布の条件・判断基準と費用負担の所在
- 納期(入稿から配布開始まで/配布完了まで)と雨天・荒天時の扱い
- 配布スタッフの採用基準・身元確認・教育内容・巡回管理の方法
- 損害賠償保険の加入有無と補償範囲
- クレーム窓口の連絡先・受付時間・一次対応の責任分界
- 投函お断り表示物件の除外運用と、除外リストの管理方法
- 印刷・デザインの対応可否とワンストップ発注時の条件
- 最低発注枚数と小ロット対応の可否
- 追加料金の有無(深夜割増・エリア指定料・報告書作成料などの明示)
- 対応可能エリアと、複数都市・全国同時展開の可否
- 継続発注・年間契約時の割引条件
- 守秘義務および個人情報・配布データの取り扱い方針
とくに5〜7番と15番は、見積り金額の差がどこから生まれているかを見抜く鍵になります。未配・再配布の契約上の取り決めは、口頭確認ではなく必ず書面回答を求めてください。
同一フォーマットの比較表の作り方
回答が集まったら、縦軸に上記18項目、横軸に各社を並べた表を作ります。コツは3つです。
- 記述をそのまま貼らない:「可/不可/条件付き可」の3段階に要約し、補足は別列に短く書く
- 金額は単価と総額を分ける:印刷費・配布費・報告書作成費・エリア指定料を分解し、同一条件に揃えて比較する
- 未回答は空欄にせず「未回答」と明記:答えられない項目こそ、運用体制の差が出るポイントです
採点配分の例
定性評価のままだと社内で合意が取りにくいため、配点を先に決めてから回答を開くのが公平です。配布品質を重視する場合の一例です。
- 価格:40%(同一条件に揃えた総額と、追加料金の透明性)
- 配布報告の品質:30%(GPS報告書の有無、サンプルの精度、提出期限)
- 運用体制:20%(スタッフ管理、クレーム対応、保険、除外運用)
- 提案内容:10%(エリア設計の具体性、配布時期の助言)
新規出店の告知など納期が厳しい案件では納期配点を足す、全国展開なら対応エリアの配点を上げるなど、案件特性に応じて調整します。配点表と質問項目をRFPに添付して事前に開示しておけば、各社の提案の方向性が揃い、比較の精度はさらに高まります。なお料金は枚数・エリア・時期によって変動するため、各社の提示額はあくまで同一条件下での目安として扱い、最終的には条件を確定させた上で再見積りを取るのが安全です。
かんたん診断あなたのポスティング業者選定、次の一手は?30秒でチェック ▲
まとめ|比較軸を揃えれば、ポスティングの業者選定は失敗しない
ポスティングの入札・コンペで起きるトラブルの多くは、業者の実力差ではなく「前提条件が揃っていないまま価格を並べてしまったこと」に起因します。A社は軒並み配布、B社は集合住宅中心、C社はエリア指定の選別配布──この違いを放置したまま単価だけを横並びにすれば、安く見えた見積りが実際には配布密度の薄い提案だった、というズレが起こります。業者選定資料をつくる段階で、配布方法の定義・対象エリアと世帯数・配布期間・報告形式を発注側が先に固定し、各社に同じ土俵で回答させることが、比較の精度を決める最大のポイントです。
入札・コンペで最後に効いてくる3つの軸
- 配布報告の形式:GPSによる配布報告書があるかどうかで、「本当に配ったか」の検証可能性が変わります。日付・ルート・配布枚数が記録として残れば、社内報告や効果検証にもそのまま使えます。
- 未配時の対応と再配布規定:投函禁止表示や不在管理物件で配れなかった分をどう扱うか。返金・繰越・再配布のいずれかを契約書面で明記しておけば、後工程の精算で揉めません。
- クレーム対応体制:苦情の一次受付窓口、エスカレーションの連絡経路、除外リストへの反映スピードまで確認します。
この3点は見積書の金額欄には現れませんが、配布後に最も大きな差となって返ってきます。特に未配・再配布の契約上の取り決めは、発注前に文書化しておくことを強くおすすめします。
選定を進める実務手順の再確認
- 目的・対象エリア・希望枚数・配布希望時期を社内で確定する
- 配布方法の定義と報告形式をRFPに明記し、各社へ同一条件で提示する
- 見積りは「配布単価」「印刷費」「デザイン費」「エリア調査費」などの内訳単位で回答を求める
- 価格・報告品質・対応体制・納期を点数化し、総合評価で順位づけする
- 決定後は、未配対応・再配布・報告提出期限を契約条項に落とし込む
なお、ポスティングの単価はあくまで目安であり、エリアの住宅密度、配布枚数、繁忙期かどうか、配布方法の指定内容によって変動します。他社の事例単価やネット上の相場表をそのまま自社案件に当てはめず、必ず自社の条件を固定したうえで見積りを取得してください。条件が揃っていれば、価格差が「品質の差」なのか「配布設計の効率の差」なのかを正しく読み取れます。
条件を揃えた比較のご相談を承ります
株式会社ポスティングくんは、全国対応のポスティング代行として、GPSによる配布報告書の提出、追加料金のない明朗会計、小ロットから大量配布までの柔軟な対応を行っています。軒並み配布・集合住宅集中・エリア指定など配布方法もお選びいただけるため、入札・コンペの要件に合わせた形での提案が可能です。相見積り用の提案資料、エリア別の配布可能世帯数の算出、配布計画のたたき台づくりもサポートいたします。
法人のお見積り・無料査定は随時受け付けております。対象エリアと希望枚数、配布時期をお知らせいただければ、比較検討にそのまま使える提案資料をご用意します。まずはお問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。
ポスティングを依頼する前に
よくある質問(FAQ)
よく読まれている関連ガイド
- ポスティングのルール違反事例と発注前に確認すべきチェックリスト
- ポスティングで苦情を言われない配り方|発注前チェックリストと予防策
- ポスティング配布禁止区域の事前調査方法|クレームを防ぐ実務チェックリスト

