Web広告の単価上昇でCPAが悪化した場合も、広告を止めるのではなく媒体の予算配分を見直すのが基本です。同一期間・同一の獲得定義でチラシとWeb広告のCPAを並べ、自社の実測値で比較する進め方が目安となります。
この記事でわかること
- 入札型広告の単価が上がりやすい構造とCPA悪化の4つのサイン
- 専用番号・QR・クーポン・アンケートでチラシの反響を計測する方法
- デザイン・印刷・配布を合算したチラシのCPA計算手順
- 反響率は自社実測を基準にし、1回目をテストと位置づける考え方
「同じ予算なのに、以前ほど問い合わせが増えない」「クリック単価が上がり、獲得単価(CPA)が許容ラインを超えてきた」——Web広告を主軸に販促を組んでいる担当者の方から、こうした相談が増えています。入札型の広告は参加者が増えるほど単価が上がりやすい構造を持ち、特定の地域・業種に競合が集まると、同じ成果を出すためのコストがじわじわと上がっていくのは一般に指摘される傾向です。
この記事では、デジタル広告の単価高騰を前提に、紙のチラシ配布を「Web広告の代わり」ではなく「併用する一枚」として捉え直すための考え方を整理します。特定媒体の単価や断定的な反響率は示しません。代わりに、自社の数字で媒体を横並び比較するCPA計算手順、予算配分の組み立て方、地域密着業種でチラシが機能しやすい理由、そして正直に言って効果が出にくいケースまで具体的に解説します。配布の実態をGPS報告で確認する方法にも触れ、「本当に配られたのか」という紙媒体特有の不安をどう解消するかもお伝えします。
デジタル広告の単価が上がりやすい構造と、CPA悪化のサイン
「以前と同じ予算を使っているのに、問い合わせ件数が減ってきた」——Web広告を中心に販促を回している担当者から、こうした相談が増えています。デジタル広告 単価 高騰の背景には、運用の巧拙だけでは説明できない構造的な要因があります。まずはその仕組みを押さえたうえで、自社の数字のどこに悪化のサインが出ているのかを確認し、チラシ 配布を含めた媒体の 見直し につなげていきましょう。
入札型広告は「参加者が増えるほど」単価が上がりやすい
検索連動型やSNS広告の多くは、同じ枠を複数の広告主が入札して奪い合う仕組みです。広告枠の量は急に増えないのに、出稿する企業の数や予算が増えれば、1クリックあたりの取得コストは上がりやすくなります。これは特定の媒体の問題ではなく、オークション型の仕組みに共通する性質です。さらに近年は、プライバシー保護の流れを受けてユーザー単位の追跡や計測の前提が変わり、ターゲティングの精度や成果の可視化にも影響が出ています。結果として「誰に届いたか」「どの接点が効いたか」が以前より読みにくくなり、改善の打ち手を見つけるまでに時間がかかるケースも増えました。
ローカルビジネスほど競合が密集しやすい
整体院、学習塾、不動産、飲食、リフォームといった地域密着業種は、狙う商圏が半径数キロに限られます。同じ市区町村・同じキーワードに地元の同業が一斉に出稿すれば、限られた検索ボリュームを少数の広告主で奪い合う構図になります。全国を相手にする通販と違い、母数を広げて単価を薄めることができないため、競合の参入が単価に直結しやすいのです。
担当者が気づくべきCPA悪化の4つのサイン
- 表示回数やクリックは増えているのに、問い合わせ・予約の実数が横ばい——母数ではなく質が落ちている可能性があります
- 月次のCPAが3〜6か月単位で右肩上がり——単月の変動ではなくトレンドとして上昇しているかを必ず折れ線で確認します
- 指名検索(社名・店名)以外の獲得単価が、社内の許容ラインを超えている——指名検索を除いた「新規接点のCPA」で見ると悪化が鮮明になることが多いです
- 予算を増やしても獲得数が比例しない(頭打ち)——商圏内の検索需要を取り切っている状態で、上積み分が高単価な層に流れているサインです
この4点のうち2つ以上に当てはまるなら、運用調整だけで元の水準に戻すのは難しい段階に入っています。チェックの際は、週次ではなく月次、かつ最低でも半年分を並べること。繁忙期・閑散期の季節要因と混同しないよう、前年同月との比較も合わせて見ておくと判断を誤りません。
「Web広告をやめる」ではなく、媒体ポートフォリオを見直す
ここで注意したいのは、CPAが悪化したからといってWeb広告を止めるのは早計だという点です。指名検索の刈り取りや、比較検討段階のユーザーへの訴求は、依然としてWeb広告が得意な領域です。問題は「一つの媒体に予算を集中させている状態」そのものにあります。同じ商圏の見込み客に対して、検索している人だけでなく、まだ検索行動を起こしていない層にどう接触するか。その選択肢の一つが、世帯単位で面的に届くチラシ配布です。ポスティングのKPI設定と効果検証の考え方を取り入れれば、紙の媒体も感覚ではなく数字で管理できます。次章では、自社の実数を使ってWeb広告とチラシのCPAを同じ土俵で比較する手順を具体的に見ていきます。
チラシ併用の進め方、どちらから始める?
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今の販促の悩みに近いのは?
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検証の進め方の考えは?
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診断結果:配布費用の目安を比べる進め方がおすすめです
チラシのサイズ、配布したいエリア、想定枚数という3つの条件がそろうと、配布費用の目安が見えてきます。デザイン費・印刷費・配布費を合算した総コストで捉えると、Web広告と同じ土俵でCPAを比較しやすくなります。まずは条件を変えた複数パターンで目安を出し、社内の許容CPAと照らして予算配分を検討してみてください。
診断結果:見積りと配布プランの相談がおすすめです
エリアと枚数の想定が固まっているなら、具体的な見積りと配布プランの相談に進めます。軒並み配布・集合住宅集中・戸建て中心といった配布方法の使い分けや、複数回配布を前提にしたスケジュール、GPS報告での配布実態の確認までまとめて設計できます。計測用の専用番号やQRの設計も含めてご相談ください。
まずは自社の数字で比較する:チラシとWeb広告のCPA計算手順
「デジタル広告の単価が高騰しているから、チラシ配布に切り替えようか」という見直しの議論は、感覚で進めると失敗します。必要なのは、同じ定義・同じ期間で両媒体のCPA(顧客獲得単価)を並べることです。以下の手順で自社の実数を揃えてください。
①計測の土台をつくる(4点セット)
チラシは「効果が測れない」と言われがちですが、それは計測の仕込みをしていないだけです。最低限、次の4点を用意します。
- 専用電話番号:チラシ専用の番号を1本用意し、電話件数を媒体別に切り分ける
- QRコード+計測用URL:チラシ専用のパラメータ付きURLにして、流入と予約完了を解析で追う
- クーポンコード:「チラシ持参で初回◯◯」など、提示が必要な形にする
- 来店時アンケート:「どこで当院(当店)を知りましたか」の一問を必ず入れる
②Web広告側のCPAを定義ごと揃える
CPA=広告費÷獲得件数。ここで重要なのは「獲得件数を何で数えるか」です。問い合わせ件数なのか、来店数なのか、成約数なのか。Web広告はフォーム送信で数え、チラシは成約で数える、といった不揃いな比較をすると、ほぼ必ずチラシが不利に見えます。同一期間・同一の獲得定義で揃えることが大前提です。
③チラシ側の総コストを漏れなく合算する
チラシのCPAは、配布費だけで計算すると実態より良く見えてしまいます。デザイン費+印刷費+配布費(+オプション費用)を合算し、反響件数で割ります。印刷と配布を分けて発注すると管理工数も増えるため、チラシ印刷と配布をまとめて依頼する費用の考え方も確認しておくと、総コストの見通しが立てやすくなります。
④反響率は必ず自社実測を基準にする
反響率=反響件数÷配布枚数。この数値は業種・商圏・時期・オファー内容で大きく変わり、世の中に出回る「目安レンジ」はあくまで参考値です。一般的には0.01〜0.3%程度と幅広く語られますが、これも目安にすぎません。1回目の配布を「基準値を取るためのテスト」と位置づけ、2回目以降は自社の実測値で判断するのが現実的です。
⑤計算例(すべて架空の数値)
以下は説明のための架空の数値です。自社の数字に置き換えてご覧ください。
- Web広告:月20万円/問い合わせ25件 → CPA 8,000円
- チラシ:デザイン3万円+印刷4万円+配布9万円=16万円/1万枚配布で問い合わせ15件(反響率0.15%) → CPA 約10,667円
この例ではWeb広告が優位に見えますが、次の視点が加わると結論が変わることがあります。
⑥LTVで許容CPAを決める
単価の高い商材や、回数券・定期利用などリピート型のビジネスでは、1件あたりの生涯価値(LTV)が大きいため、許容できるCPAも上がります。平均単価5,000円×年間来店6回=年間3万円の顧客なら、CPA1万円でも十分に回収可能という判断があり得ます。逆に単発・低単価の商材なら、CPAの許容幅は狭くなります。媒体の優劣ではなく「許容CPAを超えているかどうか」で判断してください。
⑦テスト設計のポイント
- 同一デザイン・同一オファーで、配布エリアだけを分けて反応差を見る
- 配布の曜日・投函時間帯を変え、在宅率の影響を確認する
- 1回で判断せず、最低2〜3回の配布で平均値を取る
- Web広告は同期間、予算・入札を極力動かさずに比較する
条件を一度に複数変えると、何が効いたのか分からなくなります。変数は1つずつ。この積み重ねが、単価高騰局面での予算配分の見直しを、勘ではなく数字で語れる状態に変えていきます。
地域密着業種でチラシ配布が機能しやすい3つの理由
デジタル広告の単価高騰を受けてチラシ配布を見直す際、まず押さえておきたいのは「どんな業種・商圏なら紙が効きやすいのか」という前提条件です。チラシはあらゆる業種に万能なわけではなく、商圏が物理的に限られる地域密着型のビジネスで力を発揮しやすい媒体です。その理由は大きく3つあります。
理由1:商圏が明確で、配る場所を自社で決められる
チラシ配布の最大の特徴は、配布エリアを発注者側が指定できることです。「店舗から半径1.5km」「車で10分圏内」「幹線道路の内側だけ」といった単位でエリアを切れるため、商圏外への無駄打ちを構造的に抑えられます。Web広告にも地域指定はありますが、同じ地域に競合も入札するため、結局は単価競争に巻き込まれやすい。一方チラシは、配布枚数×単価で費用が確定するため、競合の出稿状況で単価が跳ね上がることがありません。川や線路・幹線道路で商圏を切る方法を押さえておくと、実際の生活動線に沿ったエリア設計ができます。
理由2:検索しない層・潜在層に届く
Web広告は「検索する人」「ネットを使う人」にしか届きません。シニア層、スマホで地域名検索をしない層、そして「今は特に困っていない」潜在層は、そもそも広告の接触対象外です。チラシはポストに投函される以上、検索行動がなくても目に触れます。治療院・整骨院やリフォーム、ハウスクリーニングのように、本人が不調や不具合を自覚してから動き出す業種では、この「困る前の接触」が後の指名来店につながることがあります。
理由3:世帯単位で、手元に残る
紙は物理的に残ります。冷蔵庫に貼られる、家族の誰かが別の家族に見せる、しばらく引き出しに入っていて必要なときに取り出される──これはWeb広告にはない特性です。学習塾や保育・幼児教室のように「意思決定者が保護者で、検討期間が数週間〜数ヶ月」という業種では、手元に残ることそのものが価値になります。
業種別に効く理由を整理する
- 不動産:理由1が強い。戸建てエリア・築年数で絞り込めば、売却検討層に狙いを定めやすい
- 飲食:理由1と3。徒歩圏の世帯に絞り、クーポン付きで手元に残す設計が有効
- 学習塾:理由3。校舎別の通学圏で区切り、保護者の検討期間に合わせて複数回配布
- 治療院・整骨院:理由2。高齢者比率の高いエリアを選ぶことで非ネット層に届く
- リフォーム・ハウスクリーニング:理由1と2。築年数・持ち家率でエリアを選定
- 美容サロン:理由1と3。近隣の女性世帯が多い集合住宅を中心に
配布方法の使い分けでターゲット世帯に寄せる
同じエリアでも、配布方法によって届く層は変わります。軒並み配布は指定エリアの全戸に入れる方法で、認知を広く取りたい新規開店や広域告知に向きます。集合住宅集中は、マンション・アパートに絞って効率よく枚数を消化する方法で、単身・ファミリー層の多い飲食や美容サロンと相性が良い傾向です。エリア指定(戸建て中心)は、持ち家層を狙うリフォーム・不動産・学習塾に適しています。
実務上は、まず商圏地図に店舗からの到達時間を書き込み、次に「狙う世帯属性(持ち家か賃貸か、年齢層、ファミリーか単身か)」を決め、その属性が多い町丁目に配布方法を割り当てる、という順序で設計すると無駄が減ります。
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効果が出にくいケースも正直に:チラシが向かない条件
デジタル広告の単価高騰を受けてチラシ配布を見直す企業は増えていますが、チラシは万能ではありません。向かない条件を知らずに配ると「紙は効かない」という誤った結論になり、せっかくの媒体分散が失敗に終わります。ここでは、実務上チラシの費用対効果が出にくい代表的なケースを正直に整理します。
1. 商圏が全国・オンライン完結型のサービス
BtoB SaaS、全国配送のEC単体、オンラインスクールなど、地理的な商圏を持たないビジネスは、1枚あたりの到達効率が悪くなります。ポスティングは「世帯」に届ける媒体なので、見込み客が地図上に散らばっているほど無駄打ちが増えます。逆に、来店・訪問・施工など物理的な距離が購買条件になる業種ほど相性が良くなります。
2. 「今すぐ検索される」緊急系の商材
鍵の紛失、水漏れ、ガラス破損などの緊急トラブルは、困った瞬間に検索されます。保管されて後日思い出される前提のチラシより、検索広告の方が需要の発生タイミングと噛み合いやすい領域です。この場合はマグネットや冷蔵庫に貼れる形状など「保存性」を設計に織り込まないと機能しません。
3. ターゲットが極端に狭い属性
ポスティングで絞れるのは、おおむね戸建て/集合住宅、築年数、持ち家率、世帯構成といった世帯単位の属性までです。「特定資格の保有者」「特定疾患の患者」など世帯単位で推定できない属性は、配布面での絞り込みが難しく、到達効率が落ちます。
4. 少量を1回だけ配って判断してしまう
最も多い失敗がこれです。チラシは接触回数が効く媒体で、1回目より2回目・3回目の方が認知の蓄積により反応が出やすい傾向があります。判断は同一エリアへの複数回配布を前提に行い、検証は少部数テスト配布から段階的に広げるのが安全です。
5. オファーが弱く、来店動線が不明瞭
「開院しました」「よろしくお願いします」だけのチラシは反応しません。以下を満たしているか確認してください。
- 何の店で、誰のための商品かが3秒で分かる
- 期限や特典など、今動く理由があるオファー
- 電話番号・予約URL・地図・営業時間が大きく明記されている
- 紙面経由と分かる計測手段(専用番号、合言葉、クーポン券)がある
6. クレーム配慮を欠いた運用はリスクになる
投函禁止の表示があるポストへは投函しない、集合住宅の共用部ルールを守る、早朝・深夜の投函を避ける、問い合わせ窓口を用意する——こうした基本が欠けた運用は、短期の反響以上にブランド毀損という損失を生みます。委託先を選ぶ際は、配布可否の事前確認と苦情発生時の初動手順が仕組み化されているかを必ず確認しましょう。
重要なのは「Web広告をやめてチラシにする」ことではありません。検索されるタイミングを押さえるWeb広告と、まだ検索していない層に認知を届けるチラシは、役割が違う補完関係にあります。向かない条件を避けたうえで組み合わせることが、単価高騰下での現実的な解になります。
Web広告とチラシの予算配分の考え方とテスト設計
デジタル広告の単価高騰を受けて「チラシ配布へ見直しを検討したい」と考えても、いきなり全面移行するのは危険です。現実的なのは、悪化している枠の一部をスライドさせて並走させる設計です。ここでは予算の分解からテスト設計、判断基準の決め方まで順に整理します。
ステップ1:広告費を『顕在層枠』と『潜在層枠』に分解する
まず現在の広告費を、指名検索や購入意欲の高いキーワードに当てている顕在層向け(成果直結枠)と、ディスプレイ・動画・興味関心ターゲティングなどの潜在層向け(認知枠)に分けます。そのうえで、CPAが悪化しているのはどちらかを特定してください。多くの場合、指名検索は比較的安定し、潜在層枠のCPAが先に崩れます。顕在層枠は刈り取りの要なので削らず、見直すのは潜在層枠からが原則です。
ステップ2:潜在層枠の10〜20%をテスト予算に回す
目安として潜在層枠の10〜20%程度をチラシのテスト予算に充てます。月の広告費が30万円で潜在層枠が12万円なら、2〜3万円程度から開始できます。配布単価は地域・枚数・時期によって変動しますが、数千枚規模なら十分テスト可能な範囲です。はじめ方の具体手順は少部数テスト配布の進め方も参考になります。
ステップ3:最低2〜3サイクル回してから判断する
チラシは1回の配布では判断できません。認知が蓄積して反応が立ち上がるケースも多く、単発の結果で「効かない」と切るのは早計です。同一エリアへ2〜3回の配布サイクル(例:月1回×3カ月)を確保し、回ごとの反響数・問い合わせ経路を記録します。
ステップ4:勝ちエリアを積み上げる
- 初回は複数エリアへ小ロットを分散配布(例:3エリア×1,500枚)
- エリア別に反響件数・CPAを集計し、上位エリアを特定
- 2回目は反応が良かったエリアへ枚数を寄せる
- 3回目以降は勝ちエリアを軸に、隣接エリアへ少しずつ拡張
この「絞って再配布」を繰り返すと、全域に撒くより1件あたりの獲得単価が下がりやすくなります。
ステップ5:配布タイミングを設計する
- 支払い余力:給料日直後や賞与時期は高単価商材の反応が取りやすい傾向
- 季節需要:新学期・新生活(2〜3月)、年末年始、繁忙期の約2〜4週間前に配布
- 競合のセール時期は外す:大型チラシが集中する週は埋もれやすい
- 在宅率:週末前の木・金曜着を狙うと手に取られやすい
ステップ6:紙とWebを連携させる
チラシは単独で完結させず、Web側と重ねると効果が増幅します。
- チラシのQRコードから専用LPへ誘導し、紙経由の流入数を計測
- LP訪問者にリターゲティング広告を当て、検討中の層を追いかける
- 配布週の指名検索数・Googleビジネスプロフィールの表示数の変化を、チラシ効果の間接指標として見る
QRを読まずに後日検索する人も多いため、直接CVだけで評価すると過小評価になります。
ステップ7:判断基準を事前に決める
テスト開始前に、許容CPA(例:1件◯円まで)、撤退ライン(3サイクル後も許容CPAの2倍超なら停止)、再投資ライン(Web広告のCPAを下回ったら予算を倍増)の3つを文書化しておきます。基準を後から決めると感覚的な判断になり、継続可否がぶれます。数値は業種や粗利によって異なるため、1件獲得あたりの許容額を粗利から逆算して設定してください。
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配布の実態をどう確認するか:GPS報告とWeb広告レポートの違い
Web広告の大きな利点は、管理画面を開けばインプレッション数・クリック数・コンバージョン数がほぼリアルタイムで確認できることです。配信が止まっていればすぐ分かりますし、どのキーワードやクリエイティブに費用が偏ったかも追えます。一方で紙媒体は、長らく「本当に全部配られたのか」が確認しにくい媒体でした。報告書が「◯◯市 30,000枚 配布完了」の一行だけでは、社内稟議で説明責任を果たすことも難しくなります。この不透明さこそが、販促担当者が紙媒体を敬遠してきた構造的な理由です。
GPSによる配布報告で「配った証拠」を可視化する
ポスティングくんでは、配布員の移動ルートをGPSで記録し、どのエリアをいつ歩いたかを地図上で確認できる形の報告を行っています。これにより、Web広告のレポートに近い感覚で紙媒体の実績を検証できます。配布ルートが指定エリアからはみ出していないか、計画枚数に対して回った範囲が妥当かを、発注側が自分の目でチェックできる点が重要です。より踏み込んだ確認方法はポスティングの配布証拠を残す方法も参考にしてください。
報告書で必ず確認したいチェックリスト
- 配布日・時間帯:複数日にまたがる場合は日別の進捗が分かるか
- 配布エリアの地図:町丁目単位の範囲、GPSルートの軌跡
- 配布枚数:計画枚数と実配布枚数の差異、差異の理由
- 配布方法:軒並み配布/集合住宅集中/エリア指定のいずれで実施したか
- 残部の扱い:返却か、別エリアへの振替か、処分かの取り決め
- クレーム発生時の報告体制:誰がいつ発注者に連絡するか、再発防止策の共有方法
特に残部とクレームの扱いは、見積もり段階で文書化しておくと後のトラブルを防げます。お断り表示のあるポストへの不投函や、集合住宅での管理規約への配慮も、事前に方針をすり合わせておきたい項目です。
コストと手間を抑えるための発注先の選び方
媒体を併用するほど、管理工数は増えます。だからこそ、見積もり時点で総額が確定する明朗会計(オプション名目の追加料金が発生しない)であること、小ロットのテスト配布から大量配布まで同じ窓口で対応できること、全国の店舗・支店を一括で手配できること、さらにデザイン・印刷から配布までワンストップで依頼できることが、実務上の負担軽減につながります。印刷と配布を別発注すると納期調整や在庫管理が発生し、結果として単価以外のコストが膨らみがちです。
業者選定時に聞いておきたい質問例
- 配布報告にGPSのルートデータや地図は含まれますか。提出形式は何ですか
- 計画枚数に届かなかった場合、どのように精算・振替しますか
- 配布員の教育・身元確認はどのように行っていますか
- お断り表示や集合住宅のルールへの対応方針を教えてください
- クレームが入った際、発注者への報告はどのタイミングで行われますか
- 500枚程度のテスト配布から依頼できますか。単価はどう変わりますか
- 印刷・デザインまで含めた総額見積もりを出せますか
これらに具体的に答えられる業者であれば、Web広告と同じ基準で成果を比較・検証する土台が整います。媒体を見直す際は、価格の比較だけでなく「検証できる状態か」を基準に選ぶことが、費用対効果の改善につながります。
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まとめ:単価高騰時代は『媒体の組み合わせ』で費用対効果を取り戻す
ここまで見てきたように、デジタル広告の単価高騰は一時的な現象ではなく、入札型の仕組みと参入事業者の増加、プライバシー規制によるターゲティング精度の変化が重なった構造的なものです。だからこそ、単価が上がったときに「もっと予算を足す」「入札を上げる」だけで対応すると、CPAはさらに悪化しやすくなります。チラシ配布の見直しは、Web広告をやめるための手段ではなく、1媒体依存のリスクを下げて費用対効果を取り戻すための選択肢と捉えてください。
この記事の要点チェックリスト
- 単価上昇は構造的:競合増・季節要因・規制変化で、同じ運用でもCPAは上がりうる。改善余地が尽きたら媒体の見直し時期。
- 比較は感覚ではなく自社実測:広告費÷問い合わせ数で媒体別CPAを出し、来店率・成約率・客単価まで含めて比べる。
- 地域密着業種と相性が良い:商圏が半径数kmで明確、非ネット層にも届く、世帯単位で面として到達できるという3点が噛み合う。
- 向かない条件もある:全国商圏のEC、今すぐ客が検索で動く緊急需要型、極端にニッチな対象は、Web広告のほうが効率的な場合が多い。
- 全面移行ではなく一部スライド:まずはWeb広告予算の10〜30%程度を目安にテスト配布へ回し、同一期間・同一訴求で比較する。
- 配布実態の確認:GPSによる配布報告や配布日報で、どのエリアにいつ配られたかを可視化し、Web広告のレポートと同じ土俵で検証する。
次の一歩は「小さく試して、数字で判断する」
いきなり数万枚を配る必要はありません。500〜1000枚の少部数テストから始め、反響数・問い合わせ経路・来店率を記録し、2〜3回の配布でCPAの傾向をつかむのが現実的です。チラシは1回で結論を出しにくい媒体なので、同一エリアに期間を空けて重ねる設計のほうが数字は安定します。あわせて、Web広告側では指名検索やリターゲティングに予算を寄せ、チラシで生まれた認知を刈り取る役割分担にすると、全体のCPAが下がるケースがあります(いずれも効果は商圏・業種・時期により変動する目安です)。
なお、ポスティングの料金はエリアの世帯密度、配布枚数、配布方法(軒並み・集合住宅中心・エリア指定)、繁忙期かどうかによって変動します。概算を知りたい場合は、商圏(住所・半径)と現在のWeb広告のCPA・月予算・目標CPAを共有いただければ、配布可能枚数と配布プラン、見込みコストをすり合わせやすくなります。
配布エリアの切り方や枚数設計、GPS配布報告の内容まで含めて、まずはご相談ください。無料査定・法人見積りのお問い合わせはこちらから、サービス全体の概要はポスティングくんトップでご確認いただけます。小ロットのテスト配布から大量配布まで、明朗会計でご案内します。
ポスティングを依頼する前に
よくある質問(FAQ)

