配布エリアは、住宅・土地統計調査や国勢調査などの公的統計で持ち家率・賃貸比率を確認し、自社商材を発注できる世帯が多い地域を選ぶのが基本です。統計で候補を絞り、現地確認とテスト配布で最終判断する二段構えが実務的とされています。
この記事でわかること
- 商材ごとに狙うべき世帯が持ち家層・賃貸層で変わる理由
- 発注し得る世帯に届いた枚数で考える「有効到達数」の見方
- e-Statなど無料の公的統計で持ち家率を調べる5ステップ
- 統計のタイムラグや小地域データの制約と、現地確認での補い方
リフォームや不動産など「住まい」に関わる事業では、チラシをどこに配るかが反響を大きく左右します。同じ枚数・同じデザインでも、持ち家の戸建てが多い地域に配った場合と、単身者向け賃貸が密集する地域に配った場合では、問い合わせの数も質もまったく異なります。外壁塗装や水まわりリフォームは持ち家層が中心、賃貸仲介や引越し関連サービスは賃貸層が中心というように、業種ごとに「読んでほしい人」が住んでいる場所は明確に違うからです。
この記事では、総務省などが公表している住宅・世帯に関する公的統計を使って、市区町村や町丁目レベルで持ち家率・賃貸比率の傾向をつかみ、自社の商材に合う配布エリアを選ぶ具体的な手順を解説します。あわせて、戸建てを一軒ずつ回る「軒並み配布」と、マンション・アパートに絞る「集合住宅集中配布」の使い分け、複数エリアを比較してテストする方法、反響率の目安と検証の考え方まで、実務でそのまま使える形で整理しました。配布エリアの決め方に迷っている方は、ぜひ最後までご覧ください。
なぜ住まい系のチラシ配布は「持ち家率・賃貸比率」で決まるのか
リフォーム・不動産・住宅設備といった住まい系の商材は、チラシのデザインやオファーを磨く前に、「誰が発注できる商材なのか」という一点でエリア選定の正解が大きく変わります。外壁塗装、屋根の葺き替え、キッチンや浴室などの水まわり交換、増改築、太陽光・蓄電池といった工事は、原則として建物の所有者しか発注できません。つまり賃貸にお住まいの世帯にどれだけ丁寧なチラシを届けても、その方が「やりたい」と思った時点で意思決定の権限が外にある以上、反響には結びつきにくいのです。これは訴求力の問題ではなく、構造的な問題です。
商材ごとにターゲット世帯は逆転する
- 持ち家(戸建て)向き:外壁・屋根塗装、水まわりリフォーム、増改築、エクステリア、シロアリ・雨漏り対策、太陽光、不動産売却査定
- 賃貸世帯向き:賃貸仲介、引越し、ハウスクリーニング、不用品回収、分譲マンション購入検討層への訴求
- オーナー・地主向き:土地活用、アパート建築、賃貸管理の切り替え、空室対策(持ち家率だけでなく貸家の多さも手がかりになる)
同じ「住まい系」でも、狙うべき世帯像が真逆になることがある点に注意してください。自社の商材がどちらに属するかを整理してから統計を見ると、数字の読み方が一気にシャープになります。
「有効到達数」で配布枚数を考える
エリア選定の精度を測るうえで役立つのが、有効到達数という考え方です。配布枚数のうち、その商材を発注し得る世帯に届いた枚数だけを実質的な母数とみなします。たとえば仮の計算例として、同じ1万枚を配った場合を比べてみます。
- 持ち家率がおおむね50%のエリア:1万枚 × 50% = 有効到達 約5,000世帯
- 持ち家率がおおむね20%のエリア:1万枚 × 20% = 有効到達 約2,000世帯
費用は同じでも、実質の母数は2倍以上の差になります。仮に有効到達に対する反響率が同じだとすれば、問い合わせ件数も比例して差が開く計算です。あくまで仮の数値による考え方の例ですが、「チラシの中身を直す前に、配る場所を直したほうが効く」ケースが多い理由がここにあります。費用対効果を単価だけで比べるのではなく、1件の反響を得るためにいくらかかったかで見る習慣をつけると、エリアごとの優劣が見えやすくなります。
築年数との掛け合わせで需要の熟度を読む
さらに精度を上げるなら、持ち家率に築年数を掛け合わせます。一般的な傾向として、新築から10年〜20年を超えた戸建てでは外壁や屋根、給湯器、水まわり設備の更新時期が重なりやすく、リフォーム需要が顕在化しやすいと言われます。逆に分譲から数年の新しい住宅地では、持ち家率が高くても大規模改修の動機はまだ弱く、反応が出るまでに時間がかかることがあります。「持ち家率が高い=即反響」ではなく、持ち家率 × 築年数帯 × 世帯構成の三点で読むのが実務的です。
ただし、これらの傾向は地域差が非常に大きく、同じ市内でも町丁目単位で持ち家率が倍近く違うことは珍しくありません。全国平均や「だいたいこれくらい」という感覚で判断せず、必ず自社の商圏の統計を自分で確認してください。そのうえで、エリア選定でよくある失敗例と見直し手順も押さえておくと、初回配布から大きく外すリスクを減らせます。次章では、持ち家率・賃貸比率を公的統計で調べる具体的な手順を解説します。
あなたのチラシ配布、次の一手は?
3つの質問に答えるだけで、エリア選定の次にやるべきことがわかります(約30秒)
質問 1 / 3
配る地域の候補は決まっていますか?
当てはまる方を選んでください
質問 2 / 3
配布の目的は今どちらに近いですか?
当てはまる方を選んでください
質問 3 / 3
配布枚数の見通しはどうですか?
当てはまる方を選んでください
診断結果:サイズ・エリア・枚数で費用の目安を比べるのがおすすめです
まずはチラシのサイズ、配布したいエリア、枚数の組み合わせで配布費用の目安を出し、候補エリアごとに比べてみましょう。持ち家率や賃貸比率の統計で候補を絞り、軒並み配布・戸建て限定・集合住宅集中のどれが自社の商材に合うかを並べて検討すると、判断材料が整います。比較した結果をもとに、配布設計の相談へ進めます。
診断結果:エリアと枚数を伝えて配布プランを相談するのがおすすめです
配りたいエリアと枚数をお伝えいただければ、商材と持ち家率・賃貸比率を突き合わせた配布プランと、具体的なお見積りをご相談いただけます。軒並み配布、戸建て限定、集合住宅集中、丁目単位のエリア指定から選べ、GPSによる配布報告で実際に回ったエリアも確認できます。継続配布の設計もあわせてご相談ください。
公的統計で持ち家率・賃貸比率を調べる具体的な手順
持ち家率や賃貸比率は、感覚ではなく公的統計で確認できます。しかも、いずれも無料で誰でも閲覧できるものばかりです。まずは情報源ごとに「何がわかるか」を整理しておきましょう。
無料で使える主な情報源
- 住宅・土地統計調査(総務省統計局):住宅の所有関係(持ち家/借家=公営・都市再生機構・公社、民営借家、給与住宅)、建て方(一戸建て/長屋建/共同住宅)、建築時期、延べ面積、世帯人員などを市区町村単位で確認できます。住まい系のエリア選定で最も使う調査です。
- 国勢調査(総務省統計局):世帯数、世帯人員、住宅の所有関係や建て方を、町丁目レベルの小地域集計で確認できる点が強みです。
- e-Stat(政府統計の総合窓口):上記の統計表を検索・ダウンロードできるポータル。地図上で統計を見る機能もあり、エリアの濃淡を視覚的に把握できます。
- 国土数値情報、各自治体の統計書・オープンデータ:用途地域や都市計画、自治体独自の住民基本台帳による世帯数・年齢構成などを補完できます。
調べる手順(5ステップ)
- 対象市区町村を決める:店舗や施工対応エリアからの距離・所要時間で候補を3〜5市区町村に絞ります。
- e-Statで該当調査の統計表を検索する:「住宅・土地統計調査」または「国勢調査」を選び、地域区分を市区町村にして統計表を開きます。
- 所有関係×建て方のクロス表を見る:持ち家の一戸建てが多いのか、民営借家の共同住宅が多いのかを数値で確認します。リフォームなら持ち家一戸建て比率と建築時期(築20〜30年以上の層)、賃貸仲介なら民営借家比率が重要な指標になります。
- 近隣市区町村と比較する:絶対値だけでなく、隣接エリアとの差を見ます。持ち家率が5〜10ポイント違えば配布方法の設計も変わります。
- 町丁目レベルは小地域集計や自治体データで補う:市区町村全体の平均では駅前の賃貸密集地と郊外の戸建て住宅地が混ざってしまうため、町丁目単位まで落として濃淡を見ます。
統計を使うときの注意点
- 実施年のタイムラグ:住宅・土地統計調査や国勢調査は数年おきの実施で、公表までにも時間があります。最新値でも数年前の姿である前提で読みます。
- 小地域の制約:世帯数が少ない区域はサンプル上の制約や秘匿処理で非公開・統合されている場合があります。数値がない区域は現地確認で補います。
- 数年で構成が変わる地域がある:再開発や大型マンション供給があったエリアは、統計上の持ち家率と実際の居住構成が大きくずれることがあります。
統計はあくまで仮説づくりの土台です。数値で候補エリアを絞り込んだうえで、最終判断は現地確認と少部数のテスト配布で行う、という二段構えが実務的です。
統計だけでは足りない:現地調査とエリアの「見た目」で精度を上げる
持ち家率や賃貸比率は、エリアを絞り込む「地図の等高線」のようなものです。大枠の起伏はわかりますが、実際にどの道を歩けば反響が出そうかまでは教えてくれません。統計で候補を3〜5地区に絞ったら、必ず現地を自分の目で確認する工程を挟んでください。半日あれば、車で一周しながら要所を歩くだけでも精度は大きく上がります。
現地で見るべきチェックポイント
- 戸建ての密集度と区画の整い方:碁盤の目状に整った区画は分譲地であることが多く、入居時期=築年数が揃いやすい。築15〜25年が集中していれば、外壁塗装・水まわり交換の需要が面で発生しやすい。
- 外壁・屋根の劣化:チョーキングらしき色あせ、シーリングの切れ、屋根材の色褪せ、雨樋の歪みなど、道路から見える範囲の劣化サインが多い通りは優先度を上げる。
- カーポートと庭の様子:車種や台数(軽2台/ミニバン+セダン)、子ども用自転車、三輪車、介護用スロープなどから世帯の生活ステージを推測できる。庭木が手入れされているかは、住まいへの投資意欲の目安にもなる。
- 空き家らしき家屋の割合:雨戸が閉じたまま、郵便物の溜まり、草の繁茂。空き家が目立つ通りは配布枚数が読めず、効率も落ちる。
- 集合住宅の建物タイプ:ファミリー向け分譲マンションか、単身ワンルームか。バルコニーの洗濯物の量、駐輪場の自転車の種類、駐車場の有無で判別しやすい。
- オートロック・管理人の有無、集合ポストの位置:ポストがエントランス外側にあるか内側か、投函口の形状、宅配ボックスの設置状況で、作業時間と可否が変わる。
- 「チラシお断り」表示:掲示板や各戸ポストの貼り紙の掲出率。多いエリアは配布を控えるか、対象を絞る判断材料にします。詳しくは集合住宅配布の可否確認フローも参考にしてください。
「持ち家=戸建て」という思い込みを外す
住まい系の事業者が見落としがちなのが分譲マンションです。分譲マンションは「持ち家でありながら集合住宅」であり、専有部の水まわり交換・内装リフォーム・インテリア提案の有力ターゲットになります。築20年を超えたファミリータイプの分譲マンションは、キッチンや浴室の更新時期が重なりやすく、1棟あたりの世帯数が多いため配布効率も高い。統計上「共同住宅が多い=賃貸中心だから外す」と判断すると、こうした優良エリアを丸ごと取りこぼします。登記情報まで調べなくても、駐車場の区画販売掲示、管理組合の掲示板、郵便受けの仕様などから分譲か賃貸かはおおよそ推測できます。
配布効率はコストに直結する
同じ1000枚でも、密集した分譲地と、敷地が広く1軒ごとに距離がある郊外では、1時間あたりの配布可能枚数が大きく変わります。集合住宅中心なら効率は上がり、傾斜地や長い私道が多い地区は下がる。この差は配布単価や所要日数に反映されるため、見積もり段階で「どの地区をどの方法で配るか」を共有しておくと認識のズレを防げます。
さらに、GPSによる配布報告があれば、実際にどの道を回ったかを後から地図上で確認できます。「分譲地の奥まった区画まで入れたか」「商圏の境界を越えていないか」を検証でき、現地で得た感覚と統計データのズレを次回のエリア設計に反映させやすくなります。現地調査→配布→GPS報告の照合、というサイクルを回すことが、住まい系のチラシ配布におけるエリア選定の精度を着実に高めていきます。
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軒並み配布・集合住宅集中・エリア指定の使い分け
持ち家率・賃貸比率でエリアの性格がつかめたら、次は「そのエリアの中でどう配るか」を決めます。配布方法の選び方を間違えると、せっかく良いエリアを選んでも商材と住民属性がズレてしまいます。ここでは代表的な4つの配り方を整理します。
1. 軒並み配布(全戸投函)
指定したエリア内の戸建て・集合住宅を問わず、投函可能なポストへ順番に入れていく方法です。到達量を最大化できるため、開業・リニューアルの告知や、まず地域に名前を知ってもらいたい知名度づくりの段階に向きます。住まい系でも「地域密着○年」のブランド訴求を広く届けたい場合に有効です。
2. 戸建て限定(持ち家層を狙う)
軒並みのルートの中から戸建てだけを選んで投函する方法です。外壁塗装・屋根工事・エクステリア・解体・不動産買取など、建物の所有者でなければ発注できない商材は、この方法で無駄打ちを大きく減らせます。築年数の傾向が揃った分譲地や、持ち家率の高い丁目と組み合わせると精度が上がります。実務面の進め方は戸建て配布のコース設計と品質管理も参考になります。
3. 集合住宅集中
マンション・アパートの集合ポストに絞って投函する方法です。1か所で多くの世帯に届くため配布効率が高く、賃貸仲介・引越し・単身者向けサービス、あるいは分譲マンションを狙った内装リノベーションなどに向きます。ただし投函禁止の掲示や管理規約がある建物は必ず除外します。
4. エリア指定(丁目・商圏半径・沿線)
店舗やショールームからの距離、施工対応エリア、沿線や学区などの切り口でエリアを設計する方法です。「本店から半径3km内の丁目のうち、持ち家率の高い5丁目に限定」といった形で、上記1〜3と組み合わせて使います。
業種別の推奨パターン(目安)
- 外壁塗装・屋根・防水:戸建て限定+築15年以上が多い分譲地中心
- 水まわりリフォーム:戸建て限定+分譲マンション(築20年前後)の集合住宅集中を併用
- 不動産売却査定:戸建て限定+相続世帯が多い高齢化エリアを丁目指定
- 賃貸仲介・引越し:集合住宅集中+駅徒歩圏・沿線指定、繁忙期前に集中投下
- 注文住宅:軒並み配布で認知を広げつつ、賃貸比率の高い若年層エリアも含める
- リノベーション:分譲マンション中心の集合住宅集中+中古戸建ての多い丁目
- 解体・外構・造園:戸建て限定、敷地にゆとりのある郊外エリア
コスト構造の違いを理解しておく
配布単価は方法・エリア・枚数・時期によって変動するため、あくまで目安として捉えてください。一般的に集合住宅集中は1か所あたりの投函数が多く移動距離が短いため配布効率が高く、戸建て軒並みは1軒ずつ歩く分だけ時間と移動距離がかかり、コスト構造が異なります。郊外の戸建てが点在する地域ほどこの差は大きくなります。単価だけで選ばず、「反響1件あたりいくらか」で比較するのが実務的です。
ポスティングくんでは軒並み配布・戸建て限定・集合住宅集中・丁目単位のエリア指定を選べるため、商材と持ち家率・賃貸比率のデータを突き合わせて配布設計をご相談いただけます。GPSによる配布報告で、どのエリアを実際に回ったかも確認できます。
複数エリアを比較するテスト配布と反響率の見方
持ち家率や賃貸比率でエリアの仮説を立てても、それが自社の商品と噛み合うかは配ってみないと分かりません。エリア選定は一度で正解を当てるものではなく、小ロットのテスト配布で比較し、勝ったエリアに予算を寄せていく作業です。いきなり3万枚を一括投下するより、500〜1000枚の少部数テストを複数エリアに分けて回したほうが、学習できる情報量は圧倒的に多くなります。
変数を1つに絞るA/Bテストの設計
比較の原則は「同時に変えるのは1つだけ」。代表的な設計は次の2パターンです。
- エリア比較:持ち家率の高い戸建て中心エリアと、賃貸比率の高い集合住宅エリアに、同じチラシを同枚数・同時期に配る
- オファー比較:同一エリア内を丁目単位で2分割し、「無料点検」訴求と「見積もり割引」訴求を同枚数配る
デザインも時期も配布方法も変えてしまうと、差が何によるものか分からなくなります。枚数は最低でも各1000枚程度、反響が少ない高単価商材なら2000〜3000枚ずつが比較の目安です。
どのエリアから来たかを測る仕組み
測定の仕掛けをチラシに埋め込まないと、テストは成立しません。
- エリアごとに別の電話番号(計測用番号)を印刷する
- QRコードのURLにパラメータを付け、LPのアクセス元をエリア別に分ける
- クーポン記号(A-1、B-2など)を小さく入れ、持参時に記録する
- 電話・問い合わせ時に「チラシをご覧になりましたか」と必ず一言ヒアリングする
- 現地調査や来店時のアンケートで住所(町丁目まで)を記録し、配布コースと突き合わせる
反響率の目安と、見るべき指標
反響率はエリア・業種・単価・時期・デザインで大きく変わり、一般には数百枚に1件から数千枚に1件程度の範囲で語られることが多いですが、これはあくまで目安であり保証できる数値ではありません。特にリフォームや不動産のような高単価・低頻度の商材は、件数が少ない分ブレも大きく、1回の結果だけで判断するのは危険です。
評価は反響率だけで終わらせず、次の指標までセットで見てください。
- CPA(1件あたり獲得コスト)=配布費用+印刷費 ÷ 反響件数
- 成約率:問い合わせは多くても成約しないエリアは、価格帯が合っていない可能性
- 平均受注単価:持ち家エリアは単価が高く出やすく、件数が少なくても採算が合う場合がある
- LTV:点検・メンテナンスなどリピートにつながるかまで含めて評価する
反復配布と、勝ちエリアへの再投下
住まい系は「今すぐ客」が少なく、初回配布は認知で終わることがほとんどです。同一エリアに1〜2か月間隔を空けて3回以上重ねると、記憶に残り問い合わせが出始めるケースが多く見られます。1回目の結果だけで切り捨てず、3回分の累計で判断するのが現実的です。そのうえで、CPAが目標内に収まったエリアは枚数を増やし、隣接する同じような住宅構成の町丁目へ横展開していきます。全国対応の業者に任せれば、離れたエリア同士でも同じ品質・同じ時期で配布できるため、条件を揃えた比較がしやすくなります。
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クレームを防ぎ、長く配り続けるための配慮と運用ルール
持ち家率や賃貸比率から良いエリアを見つけても、そのエリアで苦情が続けば配布を止めざるを得なくなります。エリアは「一度選んで終わり」ではなく、継続的に配り続けて育てていく資産です。受け取る側への配慮は、リスク回避であると同時に、長期的な反響を守るための投資だと考えてください。
現場で守るべき基本ルール
- 「チラシお断り」の表示があるポストには投函しない。ステッカー・手書きメモ・マジックの書き込みなど、形式を問わず意思表示として尊重します。
- 集合住宅の掲示板や入口に「投函禁止」「チラシ不可」の掲示がある場合は配布しない。管理規約で禁じられているケースもあります。
- オートロック内への無断立ち入りはしない。住民の後に続いて入る行為も避け、外側の集合ポストで対応できる場合のみ投函します。
- ポストから溢れる入れ方をしない。既にチラシが詰まっているポストは無理に押し込まず、投函を見送る判断も必要です。
- 雨天時は濡れたチラシをそのまま入れない。防水対策ができない日は配布を延期するのが無難です。
- 早朝・深夜は配布しない。物音や不審者と誤認されるリスクがあり、苦情の多くは時間帯に起因します。
- 玄関ドアの隙間やドアノブへの掛け置きなど、ポスト以外への投函は原則行わない。
配布除外リストとクレーム時の初動
苦情が入った住所・建物名は、その場で必ず記録し、以後の配布から除外します。この配布除外リストを配布会社と共有し、回を重ねるごとに更新していけば、同じ場所で再び苦情が起きることはほぼなくなります。除外は「その号室だけ」か「建物全体」かまで明記しておくと現場が迷いません。
クレームが入ったときの初動は、言い訳をせず速やかに謝罪し、投函日・配布者・経路を確認したうえで「今後は投函しない」と明確に伝えることです。対応が遅れたり責任の所在が曖昧だと、管理会社や行政への相談に発展することもあります。苦情発生後の共有と再発防止の手順をあらかじめ社内で決めておくと、担当者が替わっても対応がぶれません。
住まい系チラシ特有の表現の注意点
- 「今すぐ直さないと家が危ない」など不安を過度に煽る表現は使わない。訪問販売への警戒心が強い分野なので、信頼を損ないます。
- 「必ず安くなる」「絶対に雨漏りが止まる」といった断定表現を避ける。
- 根拠のない値引き率や、比較対象が不明な「◯%OFF」は景品表示法上の問題になり得ます。元価格の根拠を説明できる形にしましょう。
- 施工実績や受賞歴の誇張をしない。件数は集計方法を社内で説明できる範囲にとどめます。
- 事業者名・所在地・連絡先・許認可番号(建設業許可や宅建業免許など)を明記する。匿名性の高いチラシは苦情も不信も招きます。
配布報告が運用の土台になる
どこに何枚配ったかが分からなければ、苦情対応も改善もできません。「その日その場所に配っていない」ことを説明できなければ、不要な責任を負うことにもなります。GPSによる配布報告で実際の配布ルートと実施状況を確認できれば、除外エリアの反映漏れもチェックでき、次回のエリア調整にもそのままデータを活かせます。配慮あるルールと、見える配布報告。この両輪があってはじめて、持ち家率で選んだ優良エリアを何年も配り続けられます。
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まとめ:持ち家率・賃貸比率からエリアを設計し、検証しながら育てる
住まい系のチラシ配布は、配布枚数よりも「誰のポストに入ったか」で成果が大きく変わります。本記事で解説した流れを、実務の順番にそって整理します。
エリア選定の6ステップ
- 有効到達数で考える:リフォーム・外壁塗装・不動産売却など持ち家層向けの商材は、持ち家率の高い地域ほど同じ枚数でも見込み客への到達が増えます。逆に賃貸仲介・引越し・家具家電・単身向けサービスは賃貸比率の高いエリアが土台になります。
- 公的統計で裏付ける:e-Statなどで住宅・土地統計調査や国勢調査の小地域集計を開き、「住宅の所有関係×建て方×建築時期」を町丁目単位で確認します。築年数が一定以上の持ち家が多い地域は、修繕需要の仮説が立てやすくなります。
- 現地で裏取りする:統計は数年前の数値です。平日の昼と夕方に歩き、戸建ての外壁・屋根・カーポートの状態、駐車場の車種、新築分譲の進み具合、集合住宅の規模や空室感を目で確認します。
- 配布方法を使い分ける:持ち家層狙いなら戸建て中心の軒並み配布、単身・ファミリー賃貸狙いなら集合住宅集中、商圏が川や線路で分断されている場合はエリア指定で無駄を削ります。川・線路・幹線道路で商圏を切る方法も合わせて検討すると精度が上がります。
- 小ロットで比較し、再投下する:候補エリアごとに500〜1,000枚程度のテスト配布を行い、問い合わせ件数・成約単価・反響率を比較。数字の良かったエリアに次回の枚数を寄せ、悪かったエリアはチラシ内容を変えて再検証します。
- 継続できる運用にする:お断り表示のあるポストや管理会社がNGの物件は除外し、時間帯や投函の丁寧さに配慮します。配布報告で実施状況を確認できる体制にしておくと、クレーム時の原因究明も早くなります。
「当たるエリア」は検証でしか見つからない
持ち家率・賃貸比率はあくまで仮説の出発点です。同じ持ち家率でも、世帯年収・築年数・競合の密度によって反響は変わります。1回の配布で判断せず、3〜6か月かけて同一エリアに複数回配り、数字を見ながらエリアを絞り込む・広げるという調整を繰り返すことが、結果的に最も費用対効果の高い進め方です。
株式会社ポスティングくんは全国対応で、複数エリアの比較配布やテスト配布の設計にも対応しています。GPSによる配布報告で「どこに、どれだけ配ったか」を確認でき、小ロットから大量配布まで追加料金のない明朗会計でご案内しています。料金はエリア・枚数・時期により変動するため目安であり、反響を保証するものではありませんが、統計と現地情報をもとにしたエリア選定のご提案が可能です。
エリア選定のご相談、無料査定、法人向けのお見積りはお気軽にお問い合わせください。ご希望の商圏・予算・配布時期をお知らせいただければ、持ち家率・賃貸比率を踏まえた配布プランと概算のお見積りをご提示します。
ポスティングを依頼する前に
よくある質問(FAQ)

