全戸配布を政令市で区単位に分割発注する実務|枚数・期間・原稿の考え方

大阪市・福岡市・仙台市・横浜市など政令市で全戸配布を行う際の、区単位の分割発注の実務を解説。区ごとの世帯数の調べ方、1回の配布枚数上限と期間、原稿を分けるときの注意、料金目安と変動要因までまとめました。

政令指定都市の全戸配布は、市全域を一括発注せず区単位に分割して発注するのが実務的とされています。区ごとに世帯数や住宅構成が異なるため、配布期間を管理しやすく、枚数配分や原稿も区単位で設計できます。

この記事でわかること

  • 市全域一括ではなく区単位で分ける理由とメリット・デメリット
  • 区ごとの世帯数や住宅構成を調べる3つの公的データの使い分け
  • 統計上の世帯数と実際に配布できる枚数の違い、見積もり時の注意点
  • 区別一覧表に入れる項目と、配布週・原稿パターンの割付方

住宅会社や小売チェーンの販促担当者から、「政令指定都市を丸ごと全戸配布したいが、どう発注すればよいか分からない」という相談をよくいただきます。大阪市は24区、横浜市は18区、福岡市は7区、仙台市は5区、さいたま市は10区と、政令市は区の数も世帯構成もさまざまです。市全域を一度にまとめて依頼すると、配布完了まで日数がかかり、チラシに載せたイベント日程やセール期間と配布タイミングがずれてしまうこともあります。

そこで実務上有効なのが、政令市を区単位に分割して発注するという考え方です。区ごとに世帯数・住宅形態・購買行動が違うため、枚数配分や原稿を区単位で設計すれば、同じ予算でも配布の精度を上げやすくなります。この記事では、区ごとの世帯数の調べ方、1回あたりの配布枚数の上限と期間の目安、原稿を区ごとに分ける場合の注意点、料金の考え方と変動要因まで、発注側が押さえておきたい実務を順に整理します。数字はいずれも目安であり、エリア・枚数・時期によって変わる前提でお読みください。

目次

政令市の全戸配布を「市全域一括」ではなく区単位で分ける理由

政令指定都市は世帯数が数十万規模に達します。市全域を一度に全戸配布しようとすると、1回の発注枚数が数十万枚となり、配布完了まで数週間〜1か月以上かかることも珍しくありません。チラシに記載したイベント日やキャンペーン期限がある場合、最後に配られた世帯では「届いた時にはもう終わっていた」という事態が起こります。だからこそ、政令市の全戸配布は区単位で分割して発注するのが実務的です。

区の数と地域性は市によって大きく違う

大阪市は24区、横浜市は18区、さいたま市は10区、福岡市は7区、仙台市は5区と、同じ政令市でも区の数はまったく異なります。1区あたりの世帯数も、4万世帯台の区もあれば10万世帯を超える区もあります。さらに区ごとに住宅構成が違い、都心部の区は集合住宅比率が高くオートロック物件が多い、郊外の区は戸建て比率が高く1軒あたりの移動距離が長い、といった差が出ます。世帯年齢層も、ファミリー層が多い新興住宅地の区と、単身者中心の駅近の区では反応する訴求がまったく違います。区ごとの配布枚数と料金の目安を確認しながら計画を立てると、現実的な数字が見えてきます。

区単位に分ける4つのメリット

  • 配布期間をコントロールしやすい:1区5万枚なら1週間前後で完了する目安が立ち、イベント日の10日前着弾といった逆算がしやすくなります。
  • 反響の出た区に次回予算を寄せられる:区ごとに問い合わせ数を集計すれば、2回目以降は反応の良い区へ枚数を集中できます。
  • 原稿や特典を区ごとに差し替えられる:最寄り店舗名・担当者・来場特典を区単位で変えられ、「自分の近所の話」として読まれやすくなります。
  • クレーム発生時に範囲を特定しやすい:どの区のどの日程で配布したかが明確なため、お断り表示の見落としなどがあっても該当エリアを即座に絞り込めます。

デメリットも理解したうえで判断する

一方で、分割すれば発注・入稿・請求の管理回数は増えます。印刷も区ごとに版を分ければ版数が増え、1区あたりのロットが小さくなると印刷単価・配布単価が上がる場合があります。配布料金は枚数がまとまるほど割安になる傾向があるため、「細かく分けすぎてかえって高くなる」のは避けたいところです。

どの規模から分割すべきか

  1. 総配布枚数がおおむね10万枚を超える
  2. イベント・内覧会・セールなど明確な締切がある
  3. 商圏が狭く、店舗や展示場から遠い区では反響が見込みにくい

この3つのうち2つ以上に当てはまるなら、区単位の分割発注を検討する価値があります。商圏の考え方は業種で異なり、住宅会社の展示場や分譲地なら半径3〜5kmが中心、小売チェーンや飲食店なら半径1〜3kmが現実的な範囲です。商圏円が2〜3区にまたがるなら、その区だけを選んで配る方が、市全域一括よりも無駄が少なく費用対効果も読みやすくなります。

政令市の全戸配布、進め方は?

区単位の分割発注を考えるとき、次の一歩が見つかる3つの質問です(約30秒)

質問 1 / 3

配布エリアの範囲は?

当てはまる方を選んでください

質問 2 / 3

配布枚数の決め方は?

当てはまる方を選んでください

質問 3 / 3

チラシの原稿と時期は?

当てはまる方を選んでください

診断結果:エリアと枚数の目安を比べる進め方がおすすめです

まずはチラシのサイズ・対象エリア・枚数の3点から、配布費用の目安を並べて比べてみてください。複数の区を組み合わせた配布可能枚数も試算でき、全戸・戸建てのみ・集合住宅のみといった配布方法ごとの違いも確認できます。統計上の世帯数と実際に配れる枚数は異なるため、目安を把握したうえで対象区を絞ると検討が進めやすくなります。

サイズ・エリア・枚数から参考見積もりを出す

診断結果:区ごとの見積りと配布プランの相談がおすすめです

対象の区名と希望枚数、イベント日や締切をお知らせください。区ごとの住宅構成に合わせた所要日数を見込み、配布週の割付や開始日の逆算、原稿を部分変更する場合の分納まで含めて配布プランをご提案します。「A区は何枚」という区単位の見積り形式にすることで、次回以降の枚数配分の検討にも使いやすくなります。

エリアと枚数を伝えて見積りを相談する


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区ごとの世帯数と住宅構成の調べ方|発注前に押さえる基礎データ

区単位で全戸配布を設計するなら、最初にやるべきは「区ごとの世帯数と住宅の中身」を数字で把握することです。感覚で「この区は大きそうだから5万枚」と決めると、余剰在庫か配布不足のどちらかが必ず起きます。公的データは無料で入手でき、社内稟議の根拠資料としても使えます。

使い分けたい3つの公的データ

  1. 各市の公式サイトの区別人口・世帯数(月次統計)…横浜市・大阪市・福岡市・仙台市・さいたま市・千葉市・川崎市などは、毎月の推計人口と世帯数を区別に公表しています。最新の母数を押さえるにはこれが基準。枚数の上限を決める「分母」として使います。
  2. 国勢調査の住宅の建て方別世帯数…一戸建て/共同住宅(階数別)/その他の内訳が分かります。戸建て中心の区か、集合住宅が多い区かで、配布効率もチラシの訴求も変わります。注文住宅やリフォームなら戸建て比率の高い区、賃貸仲介や宅配系なら共同住宅比率の高い区が優先になります。
  3. 住宅・土地統計調査の持ち家・借家比率…持ち家率が高い区は外壁塗装・リフォーム・不動産売却査定、借家率が高い区は引越し・家具・飲食・学習塾の短期訴求と相性が良い、といった仮説を立てる材料になります。

世帯数=配布可能枚数ではない

ここが最大の注意点です。統計上の世帯数をそのまま発注枚数にすると、現場で必ず余ります。実際には次のような「配れない住戸」が一定割合で存在します。

  • 管理組合や管理会社がポスティングを禁止しているマンション
  • オートロックで共用部に入れない物件、集合ポストが施錠されている物件
  • 「チラシお断り」の表示がある戸建て・各戸ポスト
  • 住居表示でも実態は事業所・テナントのみのビル
  • 空室・長期不在、取り壊し予定の建物

そのため実配布可能枚数は統計上の世帯数より一定割合少なくなるのが通常です。割合は区の住宅構成によって変わり、タワーマンションや大規模集合住宅が多い都心部ほど差が大きくなる傾向があります。発注時は「世帯数」ではなく「配布可能枚数」で見積もるのが鉄則です。

区を組み合わせた試算はシミュレーターが早い

とはいえ、区ごとの配布可能枚数を自社で積み上げるのは手間がかかります。複数の市区町村を選ぶと、全戸・集合住宅のみ・戸建てのみそれぞれの配布可能枚数の目安が合計で表示される料金シミュレーターを使えば、「A区+B区+C区で戸建てのみなら何枚か」といった組み合わせ試算がその場でできます。予算から逆算して対象区を絞る場面でも有効です(表示は目安で、エリア・枚数・時期により変動します)。

エクセルで作る「区別一覧表」の雛形

集めたデータは一枚の表にまとめておくと、社内共有も次回の発注も楽になります。列は以下を推奨します。

  • 区名/世帯数(最新月次)
  • 戸建て比率・共同住宅比率(国勢調査)
  • 持ち家率(住宅・土地統計調査)
  • 配布可能枚数の目安(全戸/戸建てのみ/集合のみ)
  • 優先度(A〜C。店舗・展示場からの距離や商圏実績で判定)
  • 配布週(第1週=A区、第2週=B区…と割付)
  • 原稿パターン(共通版/戸建て版/集合版)

この表があれば、次セクションで扱う1回あたりの枚数上限や期間の割付がそのまま計算できます。来期以降も世帯数だけ更新すれば使い回せるため、最初の一度を丁寧に作っておく価値があります。

1回あたりの配布枚数の上限と期間の考え方|無理のない発注計画

区単位で全戸配布を組むとき、最初に現実を直視しておきたいのが「ポスティングは人が歩いて配る作業」であるという点です。枚数は印刷すればいくらでも増やせますが、配り切る速度は配布スタッフの人数と、1日に歩ける時間で上限が決まります。ここを無視した発注は、配布期間の延長や、イベント日に間に合わないといった事故につながります。

配布スタッフ1人あたりの1日の処理枚数の目安

エリアの住宅構成によって効率は大きく変わります。あくまで目安ですが、次のようなレンジで考えると計画がぶれにくくなります。

  • 戸建て中心の軒並み配布:1人1日あたり600〜1,000枚程度。門から玄関までの距離、坂道、区画の広さで大きく前後します。
  • 集合住宅中心のエリア:1人1日あたり1,500〜2,500枚程度。1棟で数十〜百枚以上が進むため、枚数の消化は速くなります。
  • 混在エリア:1,000〜1,500枚程度。政令市の多くの区はこの帯に収まります。

つまり、同じ5万枚でも「集合住宅の多い都心寄りの区」と「戸建て住宅の広がる郊外の区」では、必要な日数が倍近く違うことがあります。区ごとに枚数を切り分けるメリットは、この速度差を見込んだスケジュールを組める点にもあります。

規模別の配布期間イメージ(目安)

  • 1万〜2万枚:3〜5日程度。1区の一部エリアを狙い撃ちする規模。
  • 5万枚(1区の全戸配布に相当する規模):7〜10日程度。
  • 10万枚:1週間での完了も体制次第で可能ですが、余裕を見るなら10〜14日。
  • 30万枚(複数区の全戸配布):3〜4週間。区ごとに開始日をずらす設計が現実的です。

いずれも天候に左右されます。雨天や強風の日は配布を止めるため、梅雨時期や台風シーズンは2〜3日分の予備日を組み込んでおくと安全です。また、引越しシーズンの2〜3月、12月の年末商戦、ゴールデンウィーク前は配布依頼が集中しやすく、希望日程が押さえにくくなります。繁忙期は通常より2週間ほど早い相談をおすすめします。

逆算スケジュールの作り方

チラシには「有効期限」があります。セール初日、内覧会の日、説明会の締切から逆算して配布開始日を決めるのが基本です。次の順で時系列を並べてみてください。

  1. 反響を取りたい日(イベント日・セール初日)を確定する
  2. 配布完了日=イベント日の3〜7日前に設定(告知期間を確保)
  3. 配布開始日=完了日から、上記の所要日数+予備日を引いた日
  4. 印刷納品日=配布開始日の2〜3営業日前(配布拠点への納品と仕分けの時間)
  5. 入稿日=印刷納期から逆算(通常5〜7営業日前後)
  6. 報告受領=配布完了からおおむね3〜7営業日後

注意したいのは入稿遅れの影響です。入稿が3日遅れると、印刷納品・配布開始・完了がそのまま後ろにずれ、イベント直前の駆け込み配布になります。チラシが届いてから来店を検討する時間を奪うため、反響にも影響します。区ごとに原稿を分ける場合は、チラシ印刷の分納(複数納品日・納品先)を使い、先に配る区の分から順次納品してもらうと、全体の着手を早められます。印刷と配布を同じ窓口で手配できると、この調整の手間も減らせます。

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区ごとに原稿を分けるときの注意点|版数・ロット・管理の落とし穴

政令市で区単位に分けて全戸配布を発注すると、「区ごとに原稿も変えたい」という発想が自然に出てきます。ただし版数を増やすほど印刷単価と管理工数は上がります。分ける価値がある項目と、共通化すべき項目を切り分けることが、区単位発注を成功させる鍵です。

原稿を分けると効果が出やすいケース

  • 住宅会社:最寄りの展示場・モデルハウスの地図、区内主要駅からの所要時間、その区での施工事例
  • 小売チェーン:最寄り店舗名・営業時間・駐車場の台数と入口の案内
  • 学習塾:最寄り校舎名と通学しやすい路線、その校舎の合格実績や開講コース
  • 治療院・クリニック:最寄り院の住所と道順、駐車場の有無、受付時間

共通するのは「読み手が自分の生活圏の話だと一瞬で分かる情報」です。来店・来場型のビジネスほど、距離と行き方の明示が反響に効きます。

分けない方がよいケース

  • 版数が増えて1種あたりのロットが小さくなり、印刷単価が上がる(枚数が少ない区ほど割高になりやすい)
  • 校正回数が版数分だけ増え、差し替え漏れや旧情報の混入リスクが高まる
  • 原稿が区ごとに違いすぎると、反響差が「エリアの差」なのか「原稿の差」なのか判別できなくなる

版数を抑える「部分変更」という考え方

おすすめは、全面を作り分けるのではなく地図と店舗情報のブロックだけを差し替える部分変更です。メインビジュアル・商品内容・価格表記は共通にし、裏面下部の一角だけを区ごとに入れ替えます。これなら制作費も校正工数も最小限で済み、効果検証の変数も「エリア」だけに絞れます。印刷会社への発注時は、納品先や納品日を分ける分納の可否も含めて事前に確認しておくと安心です(チラシ印刷3万枚の納期と分納の依頼方法も参考になります)。

区ごとの反響を見分ける仕組みを原稿に仕込む

  1. クーポン番号の末尾を区ごとに変える(例:A-01=甲区、A-02=乙区)
  2. QRコードの遷移先URLにパラメータを付けて流入元を分ける
  3. 電話番号を複数用意できる場合は区ごとに割り当て、難しければ受付時に「チラシの右下の番号」を聞く
  4. 問い合わせフォームに「お住まいの区」の選択肢を置く

これらを入れておくだけで、次回どの区に厚く配るかの判断材料になります。

配布指示書と梱包表示で取り違えを防ぐ

原稿を分けたときの最大の事故は「別の区に別の版を配ってしまう」ことです。配布指示書にはどの区に・どの版を・何枚・どの配布方法(軒並み/集合住宅のみ/戸建てのみ)で配るかを一覧で明記します。版名は「区名+版番号+日付」のように誰が見ても判別できるルールにし、外箱には版名・枚数・対象区を大きく印字したラベルを貼ります。配布会社側で版の混在が起きないよう、納品時に箱単位で版が分かれているかも確認しましょう。GPS報告と突き合わせれば、どの版がどの区で配られたかを後から検証できます。

料金の目安と変動要因|区単位発注でコストを抑える現実的な方法

ポスティングの費用は、総額ではなく1枚あたりの配布単価で比較するのが基本です。単価は目安として1枚4.0円前後から設定されることが多く、エリア・枚数・配布方法・時期・原稿サイズによって変動します。政令市の区単位発注では、同じ市内でも区ごとに単価が変わることがあるため、「市全域でいくら」ではなく「A区は何枚で単価いくら」という形で見積りを取ると、後の比較がしやすくなります。

単価が動く5つの要因

  • エリア特性:オートロック集合住宅が多い都心部、戸建てが点在する郊外では、1軒あたりの移動距離や投函可否が変わります。
  • 枚数:1回あたりの枚数が多いほどスタッフの稼働効率が上がり、単価は下がりやすくなります。
  • 配布方法:軒並み配布が最も効率的で、集合住宅集中やエリア指定など条件が細かくなるほど手間が増えます。
  • 時期:年度末や年末年始など繁忙期は配布枠が埋まりやすく、希望日程を優先すると単価に影響します。
  • 原稿サイズと厚み:A4までの薄紙が標準で、A3二つ折りや厚紙、冊子状になると1人が持てる枚数が減ります。

費用が抑えやすくなる理由

単に「安い」ではなく、安くできる理由が説明できるかを確認してください。第一に配布エリアの最適化です。区内の町丁目を世帯密度順に並べ、移動ロスの少ないルートで組めば、同じ枚数でも稼働時間が短縮されます。第二に小ロット対応。1万枚以下でもテスト配布として受けられる体制があれば、無駄な上乗せ発注をせずに済みます。第三にまとめ配布の割引で、年間の総枚数を前提に契約すれば、1回ごとの単発発注より条件が整理しやすくなります。第四にデザイン・印刷まで一括手配できれば、入稿や納品の調整コストが減り、分納の段取りも一本化できます。

区単位分割で高くなる場合・抑えられる場合

  • 上がりやすい:1区あたり3,000枚程度の極小ロットで、毎月バラバラに単発発注する。最低ロットを割り、都度の手配費が積み上がります。
  • 抑えやすい:年間30万枚といった総枚数でまとめて契約し、配布する月と区だけを分けて指定する。全体の規模で条件を決められます。

見積りで確認すべき項目

  1. 配布単価(区ごと・配布方法ごとに明示されているか)
  2. デザイン費と修正回数の上限
  3. 印刷費(用紙・サイズ・部数ごとの単価と納期)
  4. 最低ロット(区単位で割った場合に下回らないか)
  5. 配布報告の有無(GPSログや写真の提出範囲)
  6. 再配布・未配分の扱いと、追加料金が発生する条件

当社は見積り段階で提示した金額以外の追加料金が発生しない明朗会計を基本としています。概算は料金シミュレーターで枚数を入れて確認でき、区単位の実数感をつかみたい場合は全戸配布の法人向け大量発注の記事も参考になります。10万枚を超える規模になる場合は大量配布の案内ページで、期間配分や印刷の分納を含めた進め方をご確認ください。

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配布後の確認とクレーム対策|区単位だからこそできる検証と改善

区単位で発注する最大の利点は、配布後の検証がしやすいことです。市全域を一括で配ると「全体で何件反響があったか」しか分かりませんが、区ごとに分けておけば、どの区が効いてどの区が弱かったかを数字で比べられます。そのためには、配布が計画どおり行われたかを確認する工程を必ず挟んでください。

配布報告書で見るべきポイント

当社ではGPSによる配布報告をお出ししており、どの区のどのエリアをいつ歩いたかを地図と時間で確認できます。報告書を受け取ったら、次の点を確認しておくと安心です。

  • 配布日:予定した期間内に収まっているか。土日集中なのか平日分散なのか
  • ルート:指定した丁目・町名が漏れなく含まれているか、特定エリアに偏っていないか
  • 完了枚数:発注枚数に対する実配布枚数。区ごとの内訳が出ているか
  • 残数の扱い:余ったチラシを返却するのか、隣接エリアに振り替えるのか、事前に取り決めておく

クレームを減らすための基本ルール

全戸配布は対象が広い分、配布マナーが結果を左右します。実務上は次のルールを徹底します。

  • 「ポスティングお断り」の表示・掲示がある住戸や集合住宅には投函しない
  • 管理規約や管理人の指示で投函禁止となっている物件は事前に除外リストへ登録する
  • 投函口からチラシがはみ出さないよう奥まで入れる(不在が分かる状態にしない)
  • 同一世帯への重複投函を避ける(複数日にまたがる配布では特に注意)
  • 敷地内に立ち入らない、門扉や宅配ボックスには入れないなどの線引きを共有する

クレームが入ったときの対応フロー

  1. 受付:日時・住所・内容をそのまま記録する(推測で補わない)
  2. 該当区・該当日の特定:配布報告のルートと時間から担当エリアを絞り込む
  3. 配布員への共有:事実確認のうえ、改善点を具体的に伝える
  4. 除外リスト登録:該当住所を恒久的に除外し、次回以降の配布データに反映する

この流れを定型化しておくと、同じ住所から繰り返しクレームが出る事態を防げます。

区別の獲得単価で次回の枚数配分を組み替える

反響は、区ごとに「問い合わせ数」「来店数」「成約数」を分けて記録します。チラシに区別の電話番号やQRコードを用意すると集計が楽になります。たとえばA区5万枚で問い合わせ25件、B区5万枚で問い合わせ10件なら、1件あたりの配布枚数は2,000枚と5,000枚。仮に1枚4.0円(目安。エリア・枚数・時期により変動します)とすると、獲得単価は約8,000円と約20,000円で2.5倍の差です。次回はA区に枚数を寄せ、B区は原稿や配布方法(軒並み配布か集合住宅集中か)を変えて再テストする、という判断ができます。

さらに、年間の総枚数をまとめて契約し、月ごと・区ごとに分割して配布する運用にすると、まとめ発注による単価の調整がしやすく、印刷も計画的に進められます。チラシ印刷の分納(複数納品日・納品先)を組み合わせれば、保管スペースの負担も抑えられます。検証→配分見直し→再配布のサイクルを3〜4回まわすころには、自社にとって反応の良い区と原稿の型が見えてくるはずです。

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まとめ|政令市の全戸配布は区単位の設計で精度が上がる

政令市の全戸配布は、市全域を一括で発注するより、区単位に分割して設計したほうが配布精度も費用対効果も管理しやすくなります。大阪市・福岡市・仙台市・横浜市・さいたま市・千葉市・川崎市などは、同じ市内でも区ごとに世帯数・住宅構成・年齢層が大きく異なり、同じ原稿・同じ枚数で配っても反応に差が出るためです。最後に、発注前に押さえておきたい要点を整理します。

区単位で発注するときの要点

  • 分割の判断軸:商圏距離だけでなく、戸建て比率・集合住宅比率・世帯年齢層・競合の有無で区をグループ分けする。住宅会社なら戸建て中心の区、小売チェーンなら店舗から2〜3kmの生活動線が重なる区を優先する。
  • 世帯数の把握:各市の統計ページや住民基本台帳世帯数など公的データで区別世帯数を確認し、配布可能枚数の上限感をつかむ。実際の配布可能数は、お断り表示や投函不可物件を除いた数になるため、世帯数より少なくなるのが通常です。
  • 枚数と期間の逆算:希望の反響件数から必要枚数を仮置きし、配布開始日・完了希望日から1日あたりの処理量を逆算する。数万枚規模なら区ごとに数日〜2週間程度を見込み、イベント日や来店期限から逆算して余裕を持たせる。
  • 原稿の分割と版数管理:区ごとに文言や掲載物件を変える場合は、版数・配布先区・納品数をひも付けた一覧表で管理する。版を増やすほど印刷単価は上がりやすいので、共通面+差し替え面のように変更箇所を絞ると管理も費用も抑えやすい。
  • 料金は目安として扱う:単価はエリア・枚数・配布方法・時期で変動します。まとめ配布や配布エリアの最適化、デザインから印刷までの一括依頼でコストを下げられる余地があるため、条件を揃えて見積りを比較してください。
  • 配布後の検証:GPSによる配布報告で実際の配布範囲を確認し、区別・原稿別の反響数を記録して次回の枚数配分に反映する。区単位だからこそ「どの区が効いたか」を切り分けられます。

次のアクションと準備しておく情報

まずは料金シミュレーターで対象の区を複数選び、配布可能枚数と概算費用の目安を確認してください。10万枚規模以上の計画であれば大量配布ページも併せてご覧いただくと、分割配布のスケジュール感がつかみやすくなります。より詳しい設計が必要な場合は、全戸配布の法人大量発注の考え方も参考になります。

お問い合わせの際は、(1)対象の市区、(2)希望枚数、(3)配布希望時期、(4)原稿の有無(印刷から依頼するか)、(5)配布方法の希望(軒並み配布・集合住宅集中・エリア指定など)をお伝えいただくと、区別の枚数配分やスケジュールまで含めたご提案がスムーズです。区単位の配分設計を含む無料査定・法人お見積りを承っていますので、計画段階のご相談でもお気軽にお問い合わせください。


よくある質問(FAQ)

Q. 政令市の全戸配布は、1区あたり何週間くらいで配り終わりますか?
A. 目安として1区5万枚程度なら1週間前後、10万枚規模なら2〜3週間を見込むケースが多いです。ただし戸建て中心か集合住宅中心か、天候や配布時期(年末・繁忙期)によって変動します。イベント告知がある場合は、着弾希望日から逆算して10日〜2週間の余裕をみて発注されることをおすすめします。
Q. 区ごとに原稿を分けると印刷代はどのくらい変わりますか?
A. 版数が増えるぶん初期費用が加算されるため、区ごとに全面デザインを変えると割高になりやすい傾向があります。実務では、全区共通の基本デザインを用意し、店舗名・地図・来場特典など一部だけを差し替える方法がコストを抑えやすい選択肢です。料金は枚数・紙質・区数により変わるため、見積もり時に共通版と差し替え版の比較をお出しします。
Q. 統計上の世帯数と、実際に配布できる枚数はどのくらい差が出ますか?
A. お断り表示のある住戸、オートロックで入館できない集合住宅、空室、事業所などが除かれるため、統計世帯数より実配布可能数は少なくなるのが一般的です。差の幅は地域の住宅構成によって大きく異なるため、あくまで目安として捉え、発注枚数は事前の下見や過去実績をもとに調整します。GPSによる配布報告で、実際にどの範囲を回ったかをご確認いただけます。


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