テレワークの浸透度は地域・業種・企業規模で差が大きく、全国平均を根拠に配布曜日を決めるのは避けるのが無難です。公的統計で商圏の在宅傾向を仮説立てし、平日と週末に分けて配布し反響を比較する検証が現実的とされています。
この記事でわかること
- テレワーク関連の公的統計それぞれで分かる内容の違い
- 自社商圏の在宅傾向を統計から確認する手順
- 在宅定着で郵便受けの見られ方が変わる3つの仮説
- 在宅世帯が増えた前提での配布マナーの再設計
コロナ禍を境に広まったテレワークは、一過性の対応から働き方の選択肢のひとつとして定着しつつあります。総務省の通信利用動向調査や国土交通省のテレワーク人口実態調査など、公的統計でも導入企業や実施者の推移は継続的に調査されており、出社一辺倒だった頃とは平日の人の動きが変わったことが読み取れます。ところがチラシ配布の計画だけは、昔ながらの「土日前に撒く」「平日の昼に撒く」といった慣習のまま更新されていない、という販促担当の方は少なくありません。
この記事では、在宅勤務の定着によって郵便受けの見られ方・チラシが読まれるタイミングがどう変わり得るのかを、確認できる公的統計の範囲に限って整理します。そのうえで、配布曜日と時間帯の設計、集合住宅と戸建ての反応差、GPSの配布報告を使った曜日別の検証方法まで、法人の販促担当がすぐ手を付けられる形に落とし込みます。なお反響率や費用の数値はあくまで目安であり、エリア・枚数・時期・業種によって変動する点を前提にお読みください。
テレワークは本当に「定着」したのか:公的統計で確認できること
「在宅勤務が増えたから、平日昼間でもチラシが読まれるはず」——販促の現場でよく聞く話ですが、感覚だけで配布曜日や時間帯を変えるのは危険です。テレワークの浸透度は地域・業種・企業規模によって大きく異なり、商圏によっては「ほとんど変わっていない」ことも珍しくありません。まずは公表されている公的統計で、自社商圏の実態に近い数字を確認する手順を押さえておきましょう。
どの統計で何が分かるのか
テレワークに関する代表的な公的統計には、それぞれ「測っている対象」が違います。混同すると解釈を誤るため、まず役割を整理します。
- 総務省「通信利用動向調査」:企業側の導入状況を調べる調査です。「テレワークを導入している企業の割合」や導入形態(在宅勤務・モバイルワークなど)が業種別・規模別に分かります。ただし「導入している」=「社員の多くが在宅している」ではない点に注意が必要です。
- 国土交通省「テレワーク人口実態調査」:働く人側の視点で、雇用型テレワーカーの割合や実施頻度(週何日程度か)を調べています。配布設計で知りたい「平日の昼間に自宅にいる人がどれくらいいるか」に最も近い情報源です。
- 総務省「労働力調査」:就業者数・産業別就業構造を把握するための基幹統計です。商圏の産業構成を知る土台になります。
- 総務省「社会生活基本調査」:生活時間の使い方(仕事・家事・睡眠など)を調べる調査で、在宅時間帯の傾向を考える参考になります。
- 自治体独自の調査:東京都が都内企業を対象にテレワーク実施率を継続的に公表しているように、自治体単位の調査もあります。都市圏の実態を見るには有用です。
全体傾向として言えること
各調査で繰り返し示されているのは、感染症拡大期のピークからは一定程度戻りつつも、完全に出社前提の状態には戻っていない、という傾向です。また、業種差は一貫して大きく、情報通信業など在宅に移行しやすい業種は高く、宿泊・飲食サービス業、医療・福祉、運輸などは低い水準にとどまる傾向が各調査で指摘されています。つまり「全国平均のテレワーク実施率」を根拠に配布曜日を決めるのは、実態と噛み合わないリスクがあるということです。
自社商圏で確認する手順
- 配布予定エリアの市区町村を確定し、国勢調査や自治体の統計書で産業別就業者構成を確認する。情報通信業・金融・専門サービスの比率が高いほど、平日在宅者が多い可能性が高い。
- 国土交通省の調査で、首都圏・近畿圏・その他地域といった地域区分別の雇用型テレワーカー比率を確認する。東京23区や大阪市中心部、福岡市中央区・博多区、仙台市青葉区などの都心業務地と、郊外のベッドタウンでは意味合いが逆になる点にも留意する。
- 東京都など自治体公表の調査があれば、より新しい年次のデータとして突き合わせる。
- 使った統計は必ず出典名と調査年をメモし、社内資料にも明記する。年次が古いまま参照すると判断がずれる。
こうして得た「商圏の在宅傾向の仮説」を、実際の配布結果と照らし合わせていくのが現実的な進め方です。統計はあくまで出発点であり、最終的な答えは自社の配布実績と反響データの記録から導き出すものだと考えてください。次章以降では、この前提に立って郵便受けの見られ方の変化と、曜日・時間帯の具体的な設計に進みます。
チラシ配布、次に決めるべきは?
曜日と時間帯の見直しから配布の進め方まで、3問で整理します(約30秒)
質問 1 / 3
配布エリアは決まっていますか?
当てはまる方を選んでください
質問 2 / 3
曜日の設計はどの段階ですか?
当てはまる方を選んでください
質問 3 / 3
配布は何回を想定していますか?
当てはまる方を選んでください
診断結果:サイズとエリアから費用の目安を比べるのがおすすめです
配布エリアがまだ固まっていない段階では、チラシのサイズ・エリア・枚数の組み合わせごとに費用の目安を出し、並べて比べるところから始めると判断しやすくなります。平日配布と週末配布に分ける場合の分割パターンもあわせて試算しておくと、社内での検討材料として整理しやすくなります。
診断結果:エリアと枚数を伝えて配布プランを相談するのがおすすめです
配るエリアと枚数の見当がついているなら、商圏の在宅傾向の仮説とあわせて、配布曜日・時間帯まで含めて相談すると計画が具体化します。平日と週末への分割、同一エリアへの繰り返し配布、GPSの配布報告を使った曜日別の検証方法まで踏まえ、お見積りと配布プランを一緒に組み立てていきましょう。
在宅勤務の定着が「郵便受けの見られ方」に与える3つの変化
ここから先は、公的統計から直接読み取れる事実ではなく、在宅勤務の定着という生活行動の変化から論理的に導ける仮説として整理します。配布設計を見直す際の「検証すべき論点」として捉え、最終的には自社の反響データで確かめる前提でお読みください。
仮説1:投函から目に触れるまでの時間差が短くなる
出社が前提の生活では、朝に投函されたチラシは帰宅する夜まで郵便受けの中で待つことになります。帰宅時は疲れていることも多く、郵便物はまとめて手に取り、そのまま選別される傾向が考えられます。一方、在宅勤務の日は昼の休憩、宅配便や置き配の受け取り、ゴミ出しなど、日中に玄関まわりへ出る機会が生まれます。その「ついで」に郵便受けを開けるなら、投函から数時間以内に目に触れる可能性が高まります。時間差が縮むほど、当日・翌日に使える情報(本日限りのデリバリー割引、当日予約可の整体など)の相性が良くなる、という仮説が立てられます。
仮説2:週末まとめ読みの比重が相対的に下がる
従来は「土日に目を通してもらう」ことを前提に、金曜〜土曜へ配布を集中させる設計が主流でした。平日に郵便受けを開く機会が増えるなら、平日投函分が読まれずに流れるリスクは以前より小さくなると考えられます。つまり、土日直前の一本足打法は相対的に弱くなり、平日と週末に配布を分散させて接触回数を稼ぐ設計が検討対象になります。ただしこれはあくまで可能性であり、業種や商圏の属性によって結果は変わります。枚数を二分割して曜日別に配布し、反響数を比較する小さな実験から始めるのが現実的です。
仮説3:「在宅=不在ではない」前提でのマナー再設計
日中に住人が在宅している住戸が増えれば、配布員の足音、インターホンの誤操作、郵便受けの開閉音が気づかれやすくなります。配布中に直接声をかけられる場面も増え、お断り表示のある住戸への投函は従来以上に即クレームへ直結します。禁止物件リストの共有、集合住宅の掲示確認、投函口を丁寧に閉じるといった基本動作の徹底が、そのまま反響の土台になります。苦情が起きた場合の受付窓口と報告ルートも、配布前に整えておきたい項目です。詳しくはポスティング苦情の受付から解決までの流れも参考にしてください。
変わらない強み:不在でも情報が残る
一方で、ポスティング本来の「受け取り手の都合に関係なく情報が残る」という特性は、在宅勤務下でも変わらず有効です。むしろ自宅で過ごす時間が長いほど、徒歩・自転車圏内の店舗やサービスへの関心が高まりやすい傾向が考えられます。相性が良い業種の例としては次のとおりです。
- 飲食・デリバリー:昼食・夕食の意思決定が自宅で行われる機会が増える
- 整体・治療院:長時間の在宅作業による肩こり・腰痛の訴求が刺さりやすい
- 学習塾:保護者が日中に自宅でチラシを確認できる
- リフォーム・ハウスクリーニング:自宅の不満点に目が向きやすい
いずれも「自宅にいる時間の長さ」が購買検討のきっかけになる業種です。曜日・時間帯の設計を見直す前提として、この3つの変化を自社の商材に当てはめて整理しておくと、次章以降の具体設計が立てやすくなります。
配布曜日の見直し:週末集中から「平日×週末」の二段構えへ
ポスティングの定番は、木曜・金曜に配布して土日の来店につなげる設計です。この考え方自体は今も有効で、週末にまとめ買いや外食、レジャーの計画を立てる家庭が多い以上、行動の直前に情報を届けるのは理にかなっています。一方で在宅勤務が一定程度定着した結果、平日の日中に在宅している人が増え、平日に投函されたチラシがその日のうちに目を通される機会も生まれています。つまり「週末集中か平日か」の二択ではなく、平日と週末を組み合わせた二段構えで設計し直す余地がある、というのが現在の実務感覚です。
業種別に見る曜日設計の考え方
- 飲食・小売・レジャー:週末行動の直前(水〜金)が依然有力。特売やイベント告知は鮮度が命なので、告知日との距離を詰めます。
- 学習塾・習い事:保護者が家庭内で相談する時間が必要なため、週の前半〜中盤(月〜水)に届け、週末の体験予約につなげる流れが作りやすい設計です。学習塾の新規開校チラシの枚数設計と併せて考えると配布計画が立てやすくなります。
- 不動産・リフォーム・保険:検討期間が長い商材は曜日の影響が相対的に小さく、配布量と反復回数のほうが効きます。曜日を細かく詰めるより、同一エリアへの複数回配布を優先します。
- 治療院・美容サロン:予約枠が空いている曜日から逆算し、その2〜3日前に届くよう設計すると来店が分散しにくくなります。
同じ1万枚でも「分け方」で結果は変わる
見落とされがちなのが、枚数の分割です。「金曜に1万枚」と「火曜5千枚+金曜5千枚」では、届くタイミングも接触回数も変わります。後者は同一世帯に2回届く可能性があり、1回目で捨てられても2回目で認知される余地が残ります。初回の配布では曜日を分けてテストし、問い合わせ数・来店数を日別に記録しておくと、次回以降の判断材料になります。枚数と分割パターンごとの費用感は事前に試算しておくと稟議も通しやすいので、料金・お見積りを相談する段階で複数パターンを並べて比較することをおすすめします。
カレンダー要因と雨天時の扱い
- 月初・月末:月初は家計の余裕が出やすく、月末は財布が締まりやすい傾向があるとされます。高単価商材は月初寄りが無難です。
- 給料日後:25日前後の数日を狙う設計は、小売・飲食で検討する価値があります。
- 連休前後:連休前は旅行・外出需要、連休明けは生活立て直し需要と、訴求内容を切り替えます。
- 雨天時:チラシが濡れると印象を損ねるため、延期の判断基準と振替日の扱いを事前に業者と決めておきます。
なお、ここで挙げた傾向はあくまで目安であり、反響率は業種・商材・エリア・チラシの内容によって大きく異なります。1回の配布結果だけで曜日の優劣を結論づけるのは危険です。最低でも3〜4回、できれば同条件で半年ほど継続して比較し、季節要因を取り除いたうえで傾向を読み取るようにしてください。
かんたん診断チラシ配布、次に決めるべきは?30秒でチェック ▲
🖨 印刷だけのご依頼もOK。A4両面カラー1万〜3万枚は全国最安値クラスでお受けします →
時間帯設計:午前・昼・夕方で変わる「読まれ方」とクレームリスク
在宅勤務が定着した今、配布の時間帯は「効率」だけでなく「在宅者にどう見られるか」という視点で設計する必要があります。同じチラシでも、投函された時刻によって読まれ方もクレームの出やすさも変わります。ここでは午前・昼〜午後・夕方以降の3区分で、実務上のメリットとリスクを整理します。
午前(9〜12時):郵便受けの先頭に入りやすい時間帯
朝の投函は、前日の投函物が回収された直後の郵便受けに入るため、束の先頭に位置しやすいのが利点です。在宅勤務者であれば昼休みに郵便受けを確認し、その日のうちに目を通してもらえる可能性が高まります。一方で、この時間帯はオンライン会議の真っ最中でもあります。インターホンを鳴らさない、郵便受けの蓋を強く閉めない、集合住宅の共用部で大きな話し声を出さないといった「音を立てない配布」が必須条件です。台車や自転車のスタンド音も、静かな住宅街では想像以上に響きます。
昼〜午後(12〜16時):効率は高いが埋もれやすい
多くの配布がこの時間帯に集中するため、投函物が重なりやすく、競合チラシに埋もれるリスクがあります。配布効率そのものは最も高く、明るさも十分で誤投函が起きにくい安全な時間帯です。差別化したい場合は、紙質やサイズ、色面の使い方で束の中から目立たせる工夫を併用するとよいでしょう。
夕方以降:タイミングは良いが運用制限が必要
帰宅導線と重なるため「帰ってすぐ見てもらえる」利点はありますが、暗所での誤投函(隣戸への投函・表札の読み違い)、防犯上の警戒感、物音によるクレームが増えます。一般的には日没後の一定時刻で配布を打ち切る運用が無難です。深夜・早朝の配布は行わないことを社内ルールとして明文化しておきましょう。
お断り表示と品質管理のチェックポイント
時間帯に関わらず徹底すべきなのが、「チラシ投函お断り」の掲示がある郵便受けには投函しないという原則です。在宅者が増えた分、配布現場は常に誰かに見られている前提で考える必要があります。
- 配布員は制服・身分証を着用し、住民と目が合ったら挨拶する
- お断り表示物件は配布後に台帳へ記録し、次回以降は配布対象から除外する
- 集合住宅は管理規約や管理人の指示を優先し、無理な立ち入りはしない
- 一次対応の窓口と謝罪・報告の手順をあらかじめ社内で決めておく
クレームが入った際に最も時間を取られるのが「本当に自社のチラシか」「いつ配ったか」の事実確認です。GPSによる配布報告があれば、該当日時に配布員がそのエリアを歩いたかどうかを地図と時刻で照合でき、回答までの時間を大幅に短縮できます。ポスティング苦情の受付から解決までの流れをあらかじめ整えておけば、時間帯を攻めた配布設計にも安心して踏み込めます。
集合住宅と戸建ての反応差:在宅勤務が変えた住戸タイプ別の設計
在宅勤務が一定割合で定着したことで、「日中に郵便受けを見る人がどこに住んでいるか」が以前より分かれるようになりました。配布曜日・時間帯を見直すなら、同時に住戸タイプ別の設計も点検しておきたいところです。まずは配布方法の違いを整理します。
3つの配布方法の違いを押さえる
- 軒並み配布:指定エリア内の戸建て・集合住宅を問わず順に投函する方法。エリア全体への到達率が高く、商圏が狭い店舗や生活必需品系の販促に向きます。
- 集合住宅集中配布:マンション・アパートに絞って投函する方法。1棟で多くの住戸をカバーできるため配布効率が高く、1枚あたりの単価を抑えやすいのが特徴です。
- エリア指定配布:町丁目や築年数、住戸タイプなど条件を指定して絞り込む方法。無駄打ちを減らしたい高単価商材で使われます。
集合住宅:効率は高いが「禁止表示」への配慮が必須
集合住宅は単身世帯・DINKS・若年層の比率が高い傾向があり、デリバリー、美容・サロン、フィットネス、引越し、求人、通信など回転の早い商材と相性が良いとされます。短時間で多くの住戸に届くため、同じ予算でも配布枚数を伸ばしやすいのが利点です。
一方で、管理規約でポスティングを禁止している物件や、エントランス・集合ポストに「チラシお断り」の掲示がある物件が少なくありません。こうした物件は投函せず、配布禁止物件のデータ蓄積と運用として記録に残し、次回以降の配布でも確実に除外する運用が前提になります。在宅者が多い時間帯ほど接触の機会も増えるため、禁止表示の順守はクレーム抑制の生命線です。
戸建て:単価は上がるが反響の質で回収する設計
戸建てはファミリー層・持ち家層が中心で、リフォーム、外壁塗装、学習塾、不動産の売却査定、太陽光、害虫駆除といった高単価・検討期間の長い商材との相性が良い傾向があります。1軒ごとに移動距離が生じるため1枚あたりの配布コストは上がりますが、1件の成約単価が大きいため、反響の「数」ではなく「質」で回収する設計になりやすいのが実務感覚です。築年数で絞るエリア指定配布と組み合わせると、無駄打ちをさらに減らせます。
商圏の住戸構成を確認してから配布方法を選ぶ
テレワークの定着度は地域によって差が出得ます。東京23区の都心部や大阪市中心部はタワーマンション・単身向け物件が多く、情報通信・専門サービス系の職種比率も高いため、平日日中に在宅している世帯が一定数見込まれます。対して、横浜市・川崎市の住宅地、さいたま市、千葉市、福岡市の郊外、仙台市泉区などの戸建て中心エリアは、通勤世帯と在宅世帯が混在し、週末の滞在時間が長い傾向があります。
- 国勢調査で商圏の町丁目別の世帯数・世帯人員・年齢構成を確認する
- 住宅・土地統計調査で持ち家率、共同住宅比率、建て方別の構成を確認する
- 自社商材のターゲットと重なる住戸タイプを特定する(単身中心なら集合住宅集中、ファミリー持ち家中心なら戸建て寄りのエリア指定)
- 到達率を優先する局面(新規出店・開院など)では軒並み配布に切り替える
- 初回は住戸タイプ別に配布枚数を分け、反響を比較できる状態にしておく
いずれも目安の整理であり、実際の反応はチラシの内容や時期で変わります。まずは同一エリア内で集合住宅と戸建てに枚数を割り振り、どちらから反響が来たかを記録することから始めると、次回以降の配分精度が上がります。
🧮 サイズ・エリア・枚数を選ぶだけで、配布費用の参考見積もりがすぐ出せます →
GPS配布報告で曜日・時間帯をPDCAに乗せる検証手順
「テレワークが定着したから平日の午前が効くのではないか」という仮説は、立てただけでは資産になりません。検証可能な形に落とし込み、記録を残し、複数回の累積で傾向を読む。この一連の流れを回せるかどうかが、在宅勤務の定着という社会変化を自社の配布戦略に取り込めるかの分かれ目です。ここでは実務で再現しやすい4ステップを紹介します。
ステップ1:変える条件を1つだけにするテスト設計
検証の鉄則は「同時に2つ以上変えない」ことです。同一商圏を世帯特性が近い2〜3区画に分け、デザイン・枚数・配布方法(軒並み配布など)をすべて揃えたうえで、曜日だけ、または時間帯だけを変えて配布します。
- 区画A:平日(火曜)午前配布/区画B:土曜午前配布/区画C:平日(木曜)夕方配布
- 1区画あたり3,000〜5,000枚程度を目安にすると、反響の差が偶然に埋もれにくくなります
- 区画間で戸建て比率・築年数・世帯年齢層が大きく違わないかを事前に確認する
ステップ2:反響の出所を分離する計測の仕込み
どの区画からの反響かが分からなければ、どれだけ丁寧に配っても評価できません。チラシ側に識別子を仕込みます。
- 区画ごとに異なるQRコード(遷移先は同一ページでもパラメータで区別)
- 専用電話番号、または受電時に「どちらでお知りになりましたか」を必ず聞く運用
- 区画別のクーポンコード、「この用紙ご持参で初回○○」といった持参前提の文言
来店型の業種では紙の持参が最も確実な識別手段になります。反響の計測設計そのものを深く詰めたい場合は、応募単価を検証する具体手順と測定設計の考え方が曜日・時間帯テストにもそのまま応用できます。
ステップ3:台帳化して条件を残す
評価の段階で「あのときは雨だった気がする」と記憶に頼ると、検証は一気に曖昧になります。配布のたびに次の項目を1行で記録してください。
- 配布日・曜日・開始/終了時刻
- 区画名と実配布枚数
- 天候(晴/曇/雨、気温の目安)
- 同時期に投函されていた競合チラシの有無
- 自社の他施策(折込、SNS広告、イベント)の重なり
ここで効いてくるのがGPSによる配布報告です。配布日・配布した時間帯・実際に歩いたルートが客観的なデータとして残るため、「いつ・どこを配ったか」をスタッフの記憶や口頭報告に頼らずに済みます。曜日別・時間帯別の比較を行う際、前提となる配布実態がブレていないかを後から確認できるのは、検証の信頼性を大きく左右します。配布漏れや同一エリアの重複投函も地図上で検証できるため、「反響が出なかったのは曜日のせいか、そもそも配り切れていなかったのか」を切り分けられます。
ステップ4:1回で決めつけず3回以上の累積で見る
反響率はあくまで目安であり、季節要因・地域のイベント・競合の動き・天候で簡単に上下します。1回のテストで「土曜は効かない」と結論づけるのは危険です。同じ設計を最低3回繰り返し、各条件の平均と振れ幅をセットで見るようにしてください。3回とも平日午前が上回るなら、仮説として採用する価値があります。逆に毎回順位が入れ替わるなら、曜日以外の要因(デザインやオファー)の影響が大きい可能性が高く、検証対象を切り替えます。
なお、分割してテスト配布を行うと費用管理が複雑になりがちですが、当社は追加料金のない明朗会計のため、区画を分けても枚数×単価で費用を読みやすいのが実務上の利点です。テスト予算を事前に稟議へ通しやすく、検証を一度きりで終わらせずに継続しやすくなります。
かんたん診断チラシ配布、次に決めるべきは?30秒でチェック ▲
まとめ:テレワーク定着を前提に配布設計を一度アップデートする
ここまで、在宅勤務の定着を前提にチラシの配布曜日・時間帯をどう見直すかを整理してきました。最後に要点を振り返り、明日から着手できる手順に落とし込みます。
統計で分かることと、自社で検証すべきこと
公的統計で確認できるのは、あくまでテレワークの実施率がコロナ禍以前より高い水準で推移している、といった「実施状況の推移」までです。そこから先の「在宅時間が増えたので郵便受けを見る頻度が上がったはずだ」という話は、あくまで仮説として扱うべきものです。断定せず、自社の反響データで検証する姿勢が、結果的にムダな配布費を減らします。
見直しの5つのポイント
- 曜日:来店・問い合わせが発生してほしい日から逆算する。週末前の金曜一本足から、「平日前半+週末前」の二段構えを一度テストしてみる価値があります。
- 時間帯:読まれやすさとクレームリスクのバランスで決める。早朝・夜間の投函は避け、日中帯を基本に設計します。
- マナーと表示:「チラシお断り」表示の住戸には投函しない、郵便受けからはみ出さない、といった基本が前提です。配布禁止物件のデータ蓄積と運用を継続すれば、回を重ねるほど苦情は減っていきます。
- 住戸タイプ:集合住宅集中か軒並み配布かは、商圏の住戸構成と商材の単価・検討期間から選びます。
- 検証:GPS配布報告で配布日時を記録しておけば、「どの曜日・どの時間帯に配った分から反響が出たか」を後から突き合わせられます。
進め方の目安
- 商圏を2〜4ブロックに分割し、ブロックごとに曜日・時間帯の条件を変える
- 各ブロック同条件の枚数・デザインで配布する(変える条件は1つだけ)
- 問い合わせ時のヒアリングやクーポン記号で、どのブロック由来かを判別する
- 2〜3回繰り返し、傾向が安定した条件を次回の標準にする
当社は首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)と大阪・福岡・仙台での大量配布に対応しており、その他のエリアはご相談ベースで承ります。料金はエリア・枚数・時期により変動する目安ですが、配布エリアの最適化によるムダの削減、小ロットからの対応、まとめ配布時の割引、デザイン・印刷から配布までのワンストップ対応により、全体のコストを抑えやすい体制を整えています。追加料金のない明朗会計で、見積り段階から内訳をご確認いただけます。
曜日・時間帯の分割テストプランの設計もご相談いただけます。枚数を入力すれば概算が分かる料金シミュレーターもご用意していますので、まずは料金・お見積り(無料査定・法人見積り)からお気軽にお問い合わせください。配布エリアと枚数をお知らせいただければ、検証しやすい分割案と概算費用をあわせてご提案します。
ポスティングを依頼する前に
よくある質問(FAQ)

