多摩地域の広域ポスティングは、北多摩・南多摩・西多摩の3ブロックに分け、市単位で世帯密度や戸建と集合住宅の比率を見ながら枚数を配分するのが基本です。均等割りの設計は避けるのが目安とされています。
この記事でわかること
- 多摩地域を3ブロックに分けた商圏構造と沿線ごとの生活動線の違い
- 戸建と集合住宅の比率が配布効率と必要人日に与える影響
- 計画枚数と実配布枚数の差を見込んだ予備エリアの考え方
- 軒並み・集合住宅集中・エリア指定の3方式を商材で使い分ける視点
東京都の多摩地域は、立川・八王子・町田といった拠点都市から、武蔵野・三鷹の都心近接エリア、青梅・あきる野の自然豊かな西部まで、約30の市町村が広がる大きな商圏です。人口はおよそ400万人規模で、東京23区とは別の独立した生活圏を形成しています。この広さゆえに、「多摩地域一帯に数十万枚配りたい」という大量配布の案件では、どこから手をつけるべきか迷う法人担当者が少なくありません。23区のように町丁目単位で均質に配っていく発想のまま計画すると、配布コストだけがふくらみ、反響が特定エリアに偏るという結果になりがちです。
この記事では、多摩地域で広域ポスティングを設計するときに押さえたい視点を、実務ベースで整理します。戸建と集合住宅の比率、丘陵地形による配布効率の差、鉄道沿線ごとに分かれる生活圏——この3つを踏まえたうえで、市単位でエリアを分割し、枚数をどう配分するか。さらに費用の考え方(あくまで目安・変動前提です)、近隣県との同時発注、GPSによる配布報告の活用方法まで解説します。大口案件ほど、設計の良し悪しが成果を左右します。
多摩地域の商圏構造を理解する|23区とは別物のエリア設計が必要な理由
東京都多摩地域は、26市3町1村のおよそ30市町村で構成され、人口はおよそ400万人規模(概数)。これは県庁所在地を複数抱える一つの県に匹敵する規模であり、「東京都=23区の延長」という感覚で広域ポスティングを設計すると、ほぼ確実に枚数配分が破綻します。多摩地域で大量配布を成功させる第一歩は、23区とは別の独立商圏として商圏構造を把握することです。
3つのブロックで性格がまったく違う
多摩地域は実務上、次の3ブロックに分けて考えると設計しやすくなります。
- 北多摩(武蔵野・三鷹・小金井・小平・東村山・西東京・国分寺・国立・立川・府中・調布・狛江・清瀬・東久留米・武蔵村山など):鉄道沿線に市街地が連続し、集合住宅比率が高いエリアが多い。世帯密度が高く、1日あたりの配布効率を稼ぎやすいブロック。
- 南多摩(八王子・町田・日野・多摩・稲城):大規模なニュータウン開発地区と、丘陵の戸建住宅地、山間部が混在。同じ市内でも地区によって配布スピードが大きく変わる。
- 西多摩(青梅・福生・羽村・あきる野・瑞穂・日の出・檜原・奥多摩):駅周辺に市街地が集中し、そこを離れると世帯が急速に散らばる。山間部は配布対象として現実的でない区域も含まれる。
東西50km・人口密度は数十倍の開き
多摩地域は東西におよそ50km、南北におよそ30kmの広がりを持ちます。人口密度は、武蔵野市・三鷹市のように1km²あたり1万人を超えるエリアから、西多摩の町村部では数百人規模まで、ざっと数十倍の開きがある(いずれも概数・目安)のが実態です。
この差が意味するのは、「1市あたり5,000枚×20市=10万枚」といった均等割りの設計が機能しないということです。密度の高い市では5,000枚は駅周辺の数丁目で消化できてしまい、密度の低い市では同じ5,000枚を配り切るのに数倍の移動時間と日数がかかります。結果として、配布単価も配布期間も市ごとにばらつき、スケジュールと予算の両方が狂います。
生活動線が「放射状の鉄道沿線」で分断される
23区との最大の違いは、生活動線の向きです。多摩地域はJR中央線・京王線・小田急線・西武線・青梅線などが都心から放射状に伸びており、住民の買い物・通勤・通学はこの沿線に沿って動きます。つまり、地図上で隣接している市でも、住民が向かう駅や商業集積がまったく別方向ということが珍しくありません。南北方向の移動は鉄道の接続が限られるため、心理的な距離はさらに遠くなります。
設計前に確認したい3つのチェックポイント
- 自社の店舗・拠点がどの沿線の商圏に属しているか(市の境界ではなく、最寄り駅と沿線で考える)
- 対象市ごとの世帯数と世帯密度(市全体ではなく、町丁目単位の密度差を把握する)
- 集客の実績データ(来店者の住所・問い合わせ元)が沿線方向に偏っていないか
この3点を押さえたうえで、次章以降で扱う戸建と集合住宅の比率、丘陵地形によるロス要因、そして市単位の枚数配分へと設計を進めていきます。考え方の流れは神奈川県全域を市区単位でエリア分割する設計法とも共通しますが、多摩地域は地形と沿線の影響がより強く出る点を意識してください。
多摩地域での広域ポスティング、次の一歩は?
かんたんな質問に答えると、多摩エリアの配布計画の進め方がわかります(約30秒)
質問 1 / 3
配布エリアは決まっていますか?
当てはまる方を選んでください
質問 2 / 3
配布する量の見通しはどうですか?
当てはまる方を選んでください
質問 3 / 3
今いちばん知りたいことは?
当てはまる方を選んでください
診断結果:まずは配布費用の目安を比べる進め方がおすすめです
チラシのサイズと、北多摩・南多摩・西多摩のどのエリアに配るか、配布する枚数という条件を並べると、費用の目安が見えやすくなります。多摩地域は市ごとに世帯密度や戸建と集合住宅の比率が異なるため、条件を変えた比較から始めると検討が進めやすくなります。気になる条件でお気軽にご相談ください。
診断結果:エリアと枚数を伝えて見積りを相談するのがおすすめです
配りたい市や沿線、枚数の見通しが固まっているなら、具体的な見積りと配布プランの相談に進めます。多摩地域は丘陵地形や住宅形態で配布効率が変わるため、市単位の枚数配分や、軒並み・集合住宅集中・エリア指定といった方式の組み合わせまで含めて設計できます。対象エリアと希望時期をお知らせください。
戸建と集合住宅の比率が配布効率を決める|エリア別の投函スピード差
広域大量配布の計画で、枚数の次に効いてくる変数が住宅形態の比率です。同じ「3万枚」でも、集合住宅が多いエリアと戸建が多いエリアでは必要な人日が大きく変わり、結果として配布期間も見積り額も変動します。多摩地域のように市ごとに住宅のつくりが異なる商圏では、この比率を無視したまま「市の世帯数÷枚数」で割り振ると、現場でスケジュールが崩れやすくなります。
集合住宅と戸建で投函スピードはこれだけ違う
集合住宅はエントランスの集合ポストにまとまって投函できるため、1棟で数十世帯を短時間で消化できます。移動距離がほぼ発生しないぶん、配布員1人あたりの日量は伸びやすい傾向です。対して戸建中心のエリアは、1軒ごとに門扉前まで移動し、ポスト位置を探す動作が入るため、同じ時間でも投函数は落ちます。一般的な目安として、集合住宅主体のエリアは戸建主体のエリアに比べて日量が大きくなると考え、必要人日=枚数÷エリア別想定日量で積み上げるのが実務的です。
多摩地域の傾向を踏まえたエリア分類
- 東部(武蔵野・三鷹・西東京・調布など):駅周辺に集合住宅が集積し、ワンルームからファミリータイプまで層が厚い傾向。日量は伸びやすい。
- 中央部(府中・調布・小金井・国分寺周辺など):戸建と集合住宅が混在。街区によって効率が振れるため、丁目単位での下見が有効。
- 西多摩・南多摩の丘陵住宅地:戸建比率が高く、坂道や区画の広さで日量が落ちやすい。余裕を持った日数設定が必要。
いずれも地域全体の傾向であり、同じ市内でも駅前と郊外で大きく異なります。最終的には丁目単位の世帯構成を確認して配分することが前提です。
「計画枚数=実配布枚数」にならない前提を置く
オートロックで共用部に立ち入れない物件、管理規約でチラシ投函を禁じている物件、ポストに「チラシお断り」の表示がある世帯は投函対象から外します。そのため、実配布可能数は計画より目減りする前提で設計し、不足分を周辺の丁目で補える予備エリアをあらかじめ指定しておくと、現場での判断待ちが減ります。クレームを防ぐ意味でも、お断り表示の尊重は必須ルールとして委託先と共有しましょう。配布後の状況はGPS配布報告の確認方法と合わせて検証しておくと、次回の配分精度が上がります。
3つの配布方式を商材で使い分ける
- 軒並み配布:指定エリア内の戸建・集合住宅を区別せず順に投函。認知拡大や広域告知に向く。
- 集合住宅集中配布:マンション・アパートに絞って投函。短期間で枚数を消化したい場合や、単身・賃貸層向け商材に向く。
- エリア指定配布:丁目や街区を細かく指定。商圏が明確な店舗や、特定の住宅層を狙う場合に有効。
商材別の寄せ方としては、住宅・リフォーム・学習塾・自動車などファミリー向け商材は戸建+ファミリータイプ集合住宅に寄せ、引越し・単身向けサービス・飲食デリバリーなどは駅近のワンルーム比率が高いエリアへ集中させると、同じ枚数でも反応の濃度を高めやすくなります。多摩地域の広域案件では、東部は集合住宅集中で効率を稼ぎ、西部は戸建中心のエリア指定で狙い撃つ、といった市ごとに方式を変える設計が有効です。
丘陵地形と鉄道沿線で変わる|多摩ならではの配布効率とロス要因
多摩地域の広域ポスティングで設計を誤りやすいのが、「地図上の面積=配布量」と考えてしまうことです。多摩丘陵や狭山丘陵に代表される起伏のある地形は、徒歩配布の日量(1人あたり1日に投函できる枚数)に直接影響します。平坦な市街地と造成された丘陵住宅地では、同じ1,000枚でも所要時間が1.3〜1.5倍ほど変わることも珍しくありません(目安)。ここを織り込まずに枚数と納期を決めると、終盤で無理な配布になり品質が落ちます。
多摩でよくあるロス要因
- 急坂・長い階段:高低差のある造成地では上り下りだけで時間を消費し、配布員の疲労が蓄積して後半の精度が落ちます。
- 区画の大きい戸建エリア:1区画の敷地が広く、門から玄関ポストまでの距離がある住宅は、軒数あたりの移動距離が伸びます。
- クルドサック状(行き止まり)の団地内道路:同じ道を往復する必要があり、動線が組みにくい典型例です。
- 市街化調整区域・農地混在エリア:住戸が点在し、1枚あたりのコストが跳ね上がります。
- オートロック・管理規約による投函不可:事前に把握していないと予定枚数が消化できません。
一方で、多摩ニュータウンに代表される大規模集合住宅群は、集合ポストにまとまって投函できるため効率が極めて高いエリアです。同じ市内でも「丘陵の戸建地区」と「ニュータウン型団地」で日量が倍以上違うため、見積りと工程は地区単位で分けて積算するのが実務の基本です。集合住宅中心のエリアに単価の安い配布方法を、戸建中心のエリアに余裕のある工程を割り当てると、全体の費用対効果が安定します。
生活圏は「市の境」より「沿線のまとまり」
多摩地域の消費行動は、行政区画よりも鉄道沿線でまとまる傾向があります。中央線、京王線、小田急線、西武線、JR南武線、青梅線などは、それぞれターミナル駅と買い物動線が異なり、隣接する市でも別の沿線なら来店に結びつきにくいケースがあります。逆に、市境をまたいでいても同一沿線の隣駅であれば、来店の心理的ハードルは低くなります。
商圏設計の重ね合わせ手順
- 店舗の最寄り駅を起点に、鉄道で5〜10分圏の駅をリスト化する。
- 各駅から徒歩・自転車で到達できる町丁目を抽出する。
- 主要幹線道路沿いの車商圏(駐車場があるなら片道10〜15分圏)を重ねる。
- 重なった町丁目を優先度A、片方のみをB、周縁をCとして枚数配分を決める。
この「鉄道動線×道路動線」の重ね合わせを行うと、行政区画で機械的に割った場合より反応のばらつきを抑えやすくなります。配布後はGPS配布報告の確認と反響データを町丁目単位で突き合わせ、次回の配分に反映させましょう。
季節要因はスケジュールの余裕で吸収する
西部ほど降雪や凍結の影響を受けやすく、丘陵地の坂道は積雪時に配布を中断せざるを得ない場合があります。猛暑期や梅雨時期も日量が落ちます。冬季と夏季は予定日数に2〜3割の予備日を設定する、キャンペーン告知は配布完了日の後ろに数日の緩衝を置く、といった設計で、品質を落とさずに期日を守れます。
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市単位でのエリア分割と枚数配分|広域大量配布の設計手順
多摩地域のように市が横に連なるエリアでは、「どこに何枚配るか」を感覚で決めると必ず偏りが出ます。ここでは20万枚規模の広域大量配布を想定し、設計を5つのステップに分けて整理します。考え方自体は枚数が増減しても同じで、市区単位でのエリア分割の設計法と合わせて検討すると精度が上がります。
ステップ1〜3|商圏の中心を決めて指標を並べる
- 商圏の中心を決める:店舗・営業所・施工対応範囲など「来店や問い合わせを受けられる拠点」を基準点にします。拠点が複数ある場合は、拠点ごとに円を描いて重複部分を先に把握します。
- 多摩地域をグルーピングする:北多摩・南多摩・西多摩の3ブロックに分け、さらに中央線沿線・京王線沿線・小田急線沿線・青梅線沿線といった鉄道軸で束ねます。行政区分と生活動線は一致しないため、両方の軸で見るのが実務的です。
- 市単位で3指標を並べる:「世帯数」「戸建/集合住宅の比率」「拠点からの距離帯(1次商圏=おおむね半径2〜3km、2次商圏=5km前後、3次商圏=それ以遠)」を一覧表にします。この3つが揃うと、配布可能枚数の上限と優先順位が同時に見えます。
ステップ4|均等割りをやめて「傾斜配分」にする
20万枚を対象市で均等割りすると、反響が期待できる中心部も遠方も同じ密度になり、全体の反響率が平均化して下がりがちです。1次商圏は対象世帯の50〜70%程度までカバー率を高め、2次・3次商圏は密度を落として面を広げる傾斜配分が基本になります。
- コア市(1次商圏を含む2〜3市):全体の50%前後=約10万枚。世帯カバー率を厚くし、認知と来店動機を同時に狙う
- 準コア市(2次商圏):全体の30%前後=約6万枚。沿線で拠点とつながる市を優先
- 周辺市(3次商圏):全体の20%前後=約4万枚。広く薄く撒き、反響が出た市を次回のコア候補に繰り上げる
いずれも目安であり、世帯数・住宅形態・競合状況によって適正値は変わります。
ステップ5|テスト配布と反復で精度を上げる
初回から20万枚を一度に投下せず、まず3〜5万枚のテスト配布で市ごとの反響差を測るのが安全です。問い合わせ時のアンケートやチラシ記載の専用番号・二次元コードで流入元を分け、市単位で反響件数を集計します。その結果をもとに次回の枚数を傾斜させれば、回を重ねるほど無駄が減ります。
また、同一エリアへ3〜4週間間隔で3回程度繰り返すローテーション配布は、1回で大量に配るより記憶に残りやすい配り方です。広域案件では「コア市は3回反復、周辺市は1回のみ」といった組み合わせも有効です。
業種別の商圏半径の目安
- 不動産(売買・賃貸):物件所在地から3〜5km。沿線でつながる隣接市まで広げる
- 飲食店:徒歩・自転車圏の1〜2km。駅前立地なら沿線の乗降客動線も考慮
- 学習塾:通学可能な1.5〜3km。小中学校の通学区を意識した設計が有効
- 治療院・整骨院:1〜2km。来院頻度が高いため近距離を厚く反復
いずれも目安で、丘陵地形や鉄道・幹線道路による分断がある多摩地域では、距離よりも「実際に行き来しやすいか」を優先して範囲を決めてください。
費用の目安と見積りの読み方|大量配布でコストを抑える現実的な方法
多摩地域で数万枚規模の広域配布を行う場合、配布単価は1枚あたり数円台からが一般的な目安です。ただしこれは固定価格ではなく、エリア・枚数・配布方法・時期・用紙サイズや重量によって上下します。見積りを比較する際は「単価の数字」だけを見るのではなく、その単価がどの条件で成立しているのかを確認することが重要です。
単価が上下する主な要因
- 配布密度:同じ市内でも、薄く広く撒く設計は移動距離が伸びるため割高になりやすい傾向があります。
- 戸建比率:戸建中心のエリアは1件ごとの移動が発生し、時間あたりの投函数が落ちます。多摩地域の丘陵部では特にこの差が出ます。
- 集合住宅集中:駅近のマンション・団地に絞った配布は効率が高く、単価は下がりやすくなります。
- 時期の需給:年末年始や新生活期(2〜4月)は依頼が集中し、希望日程が取りにくく条件も変わりやすくなります。
- エリアの分散度:多摩地域内で複数市にまたがり飛び地的に指定すると、移動コストが単価に反映されます。
コストを抑える現実的な4つの手段
- 配布エリアの最適化:市境や鉄道沿線で区切るのではなく、実際に歩いて回れるまとまりで丁目単位を束ねます。「商圏内で効率の良い塊」を優先するだけで、同じ予算でも実配布枚数を伸ばせます。
- まとめ配布による数量割引:月1万枚を4回に分けるより、年間計画を一括で組むほうが条件を整理しやすくなります。複数拠点・複数エリアを同時に発注する方法も有効です。
- デザイン・印刷から配布までのワンストップ化:印刷会社と配布会社を分けると、入稿・納品・在庫移動の工程が増えます。一社にまとめることで工程コストと管理工数を削減できます。
- 小ロットのテストから本配布へ:いきなり5万枚ではなく、反応が見込めそうな3〜5エリアで各3,000枚程度を試し、反響の良かったエリアへ予算を寄せる進め方が、結果的に1件あたりの獲得コストを下げます。
明朗会計かどうかを見積書で確認する
広域案件では、後から「交通費」「エリア指定料」「少量割増」などが加算され、当初単価と実支払額が乖離するケースがあります。追加料金が発生しない明朗会計であることを、契約前に書面で確認してください。
- 配布枚数:総枚数と、市・丁目単位の内訳が明記されているか
- 配布方式:軒並み配布/集合住宅集中/エリア指定のいずれかが特定されているか
- 配布期間:開始日と完了予定日、天候による順延の扱い
- 報告形式:GPSログや写真など、どの形式でいつ提出されるか
- 再配布・補填の扱い:未達が生じた場合の追加配布や返金の基準
- 印刷物の納品先と保管:倉庫保管料の有無と期間
単価の見直し時期や継続発注時の条件整理については、継続配布における単価見直しの考え方もあわせて検討すると、年間を通じた予算管理がしやすくなります。
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GPS配布報告と近隣県同時発注|広域案件の品質管理と拡張
多摩地域のように複数市へ数万枚規模を同時進行させる広域案件では、「本当に配られたのか」の検証が最大の論点になります。1市1万枚なら担当者が現地を回って抜き取り確認もできますが、八王子・町田・立川・府中・多摩・日野などを並行して進める案件では、目視による確認は現実的ではありません。進捗が見えないまま配布完了の報告だけが届く状態は、社内稟議でも説明が難しくなります。
GPS配布報告で見えるようになること
GPSによる配布報告では、配布員が実際に歩いた軌跡が地図上に記録されます。どのエリアを、いつ、どのくらいの時間をかけて回ったかが可視化されるため、広域案件でも市ごとの進捗を同じ基準で把握できます。確認すべきポイントは次の通りです。
- 配布日:計画した投函日(折込との重複回避や週末前の着弾など)どおりに実施されたか
- ルート軌跡:指定した町丁目の範囲を網羅しているか、幹線道路沿いだけに偏っていないか
- 配布枚数:持出枚数と残数の差、エリア単位での実配布数
- 消化率:市・町丁目ごとに計画枚数に対して何%消化できたか
特に多摩地域は丘陵部や大規模団地で投函効率が大きく変わるため、消化率の偏りはそのまま地形・住宅構成の実態を映します。報告を読み解く視点はGPSログや写真の確認方法を基準に整理しておくと、社内共有もスムーズです。
報告を次回の設計へ活かす手順
- 配布エリア別に反響(問い合わせ・来店・クーポン利用)を集計し、GPS報告の町丁目単位と突き合わせる
- 反響率が平均を上回ったエリアは、次回の枚数を増やして傾斜配分する
- 反響が低かったエリアは即打ち切らず、2〜3回の継続後に判断する(単発では偶発要因が大きいため)
- 天候や集合住宅のお断り表示などで未消化が出たエリアは、翌月分へ繰り越して調整する
この「配布→報告→反響突き合わせ→再設計」のサイクルを3〜4回まわすと、多摩地域内でも自社と相性の良い市・住宅タイプが見えてきます。
都県境をまたぐ生活圏への拡張
多摩地域は行政区画と生活圏が一致しない代表的なエリアです。町田市は神奈川県相模原市と市街地が連続し、稲城・多摩市は川崎市西部と、西多摩は埼玉県南西部(所沢・入間・狭山方面)と、さらに西端は山梨方面と生活動線がつながっています。来店型ビジネスでは、都県境の向こう側のほうが自店に近い世帯も珍しくありません。
全国対応であれば、東京都内と近隣県を1社・1本の発注としてまとめて設計できます。窓口が一本化されることで、エリアの重複や抜けを防ぎやすく、進行管理と費用管理もシンプルになります。見積りも同一の基準で比較できるため、社内の予算説明が容易になる点も実務上のメリットです(単価はエリア・枚数・時期により変動するため、いずれも目安としてご確認ください)。
クレーム対応とお断り表示への配慮
広域・大量配布では、投函拒否の掲示がある集合住宅や「チラシお断り」ステッカーのある戸建への配慮が欠かせません。事前の配布員教育で投函不可物件を共有し、受領拒否の連絡が入った住所は除外リストとして次回以降に反映します。クレーム発生時は、発注側・配布側のどちらが一次対応するかを契約前に取り決めておくと、対応の遅れによる二次的なトラブルを避けられます。
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まとめ|多摩地域の広域ポスティングは「設計」で成果が変わる
多摩地域で数万枚規模の広域ポスティングを行う場合、同じ枚数・同じ予算でも「どう設計したか」で反響の出方は大きく変わります。本記事で整理した要点を、最後にもう一度実務の流れに沿って振り返ります。
設計で押さえるべき6つの要点
- 多摩は23区とは別構造の独立商圏:都心へ通勤する層と、地域内で生活が完結する層が混在します。23区の感覚でエリアを広げると、商圏外に配布枚数を使ってしまいます。
- 戸建と集合住宅の比率が配布効率を左右する:集合住宅の比率が高いエリアは投函スピードが上がり、戸建中心のエリアは時間がかかります。日数と期日の設計はこの比率を前提にします。
- 丘陵地形と鉄道沿線がロス要因になる:坂道・階段・区画の飛び地は配布効率を下げます。沿線と地形を無視したエリア線引きは、配布日数の読み違いにつながります。
- 市の境より「生活圏」でまとまりを作る:行政区分で割るより、駅・幹線道路・買い物動線でまとめたほうが、来店につながる世帯を拾いやすくなります。
- 均等割りではなく距離帯に応じた傾斜配分:店舗・施設からの距離帯ごとに重み付けし、近距離は複数回、遠距離は単発というように配分します。
- 費用はあくまで目安で条件により変動:単価はエリア・枚数・配布方法・時期によって変わります。見積りは「配布単価+印刷+付帯費用」の内訳で比較してください。
テスト配布から本配布へ広げる進め方
- 商圏の中心から半径を区切り、代表的なエリアを数千枚規模でテスト配布する
- 反響(問い合わせ・来店・クーポン持参など)をエリア単位で集計する
- 反応が出たエリアに枚数を厚く寄せ、反応の薄いエリアは縮小または別の配布方法に切り替える
- GPS配布報告で実際の配布範囲と反響エリアを突き合わせ、次回の線引きを修正する
この「テスト→検証→拡大」のサイクルを回すことで、広域配布でも予算のムダを抑えられます。反響の見方や継続時の推移についてはチラシ配布を12ヶ月継続した場合の効果の推移もあわせて参考にしてください。
エリア設計から配布報告までワンストップで
株式会社ポスティングくんでは、多摩地域をはじめとする東京都西部の広域配布について、配布エリアの選定・市単位の枚数配分・デザイン・印刷・配布、そしてGPSによる配布報告までを一括で対応しています。追加料金のない明朗会計で、小ロットのテスト配布から数万枚規模の本配布まで柔軟に組み立て可能です。近隣県への同時展開にも対応できます。
多摩地域での広域ポスティングをご検討中の法人のご担当者さまは、まずは無料のエリア査定・お見積りをご利用ください。配布希望エリアと想定枚数、実施時期をお伝えいただければ、世帯構成を踏まえた配分プランをご提案します。ご相談はお問い合わせ・無料見積りからお気軽にどうぞ。
ポスティングを依頼する前に
よくある質問(FAQ)

