法人のポスティングは、問い合わせ→エリアヒアリング→枚数・期間確定→見積→入稿・印刷手配→配布→報告書受領→効果検証の8ステップで進みます。初回は配布希望日の3〜4週間前の相談が目安です。
この記事でわかること
- 問い合わせから報告書受領までの8ステップと所要日数の目安
- 稟議・取引基本契約など法人発注特有の手続きと逆算の考え方
- 問い合わせ時に伝えると話が早い8項目と商圏・配布方法の決め方
- 軒並み配布・集合住宅集中・エリア指定の違いと枚数の設計方法
「チラシを配って集客したいが、法人としてポスティング会社にどう発注すればいいのか分からない」——初めてまとまった枚数を発注する企業担当者から、最も多く寄せられるのがこの声です。印刷会社への発注と違い、ポスティングは配布エリアの設計・配布方法の選択・配布後の報告まで含めた一連のプロセスがあり、全体像が見えないまま見積を取ると、社内稟議で「この金額の根拠は?」「本当に配られた証拠は?」と質問されて止まってしまいがちです。
本記事では、法人がポスティングを依頼する際の流れを問い合わせ→エリアヒアリング→枚数と期間の確定→見積→データ入稿または印刷手配→配布→報告書受領→効果検証の時系列で整理します。あわせて、稟議書に必要な見積項目の読み方、標準的な納期の考え方、GPS配布報告書が完了確認の証跡になる理由、複数拠点を同一窓口で進める際の進め方まで、実務に沿って具体的に解説します。料金はすべてエリア・枚数・時期によって変動する目安としてご紹介します。
法人がポスティングを依頼する全体の流れ|8ステップの時系列マップ
初めてまとまった枚数のポスティングを発注する法人担当者がつまずきやすいのは、「何を・いつまでに・誰が決めるか」が見えないまま日程だけが迫ってしまうことです。ポスティングの依頼は、問い合わせから報告書の受領まで大きく8つのステップに分かれます。まずは全体像を時系列で押さえ、社内手続きの時間を含めた逆算スケジュールを組むところから始めましょう。
初回発注の流れ|8ステップと所要日数の目安
- 問い合わせ・初回ヒアリング(当日〜1営業日):業種、商圏、目的(新規集客・採用・開店告知など)、想定予算、希望配布時期を共有します。
- 配布エリアの選定・提案(1〜3営業日):店舗や拠点からの距離、世帯構成、集合住宅比率などをもとに、配布可能エリアと推奨順位を提案してもらいます。
- 枚数と配布期間の確定(1〜2営業日):エリアの世帯数から配布可能枚数を算出し、何日かけて配るかを決めます。
- 見積提示(問い合わせから通算1〜3営業日が目安):配布単価、印刷費、デザイン費、諸経費の内訳を確認します。
- 発注・契約(社内稟議の期間に左右されるため3日〜2週間程度):取引基本契約や発注書のやり取りが発生します。
- データ入稿または印刷手配(入稿から納品まで5〜7営業日程度):既存チラシがあれば入稿のみ、新規制作なら別途デザイン期間が必要です。
- 配布実施(1万枚規模で数日〜1週間、数万枚なら2週間前後):エリアと天候により変動します。
- 報告書受領と効果検証(配布完了後3〜7営業日程度):GPS配布報告書やエリア別の配布実績をもとに反響を振り返ります。
印刷まで含めて依頼する場合、発注から配布開始までおおむね10〜14日程度が一般的な目安です。ただしこれはあくまで目安で、繁忙期(年度末・年末年始前・入学シーズンなど)や大量発注、複数拠点の同時進行では前後します。
個人・店舗の発注とここが違う|法人特有の手続き
法人発注が個人や小規模店舗と大きく異なるのは、「配布の準備」よりも「社内外の手続き」に時間がかかる点です。具体的には次のような工程が加わります。
- 請求書払い・支払いサイト:クレジットカードや前払いではなく、月締め翌月末払いなどの条件調整が必要です。与信審査が入る場合もあります。
- 社内稟議・決裁:金額によって決裁者が変わり、相見積や比較資料の提出を求められることもあります。
- 取引基本契約・反社チェック:新規取引先として登録するため、契約書の締結や会社情報の提出に数日〜数週間かかるケースがあります。
- 複数拠点の同時進行:支店や加盟店ごとにエリア・枚数・原稿が異なると、取りまとめだけで数日を要します。
つまり法人の場合、配布そのものの日程よりも「稟議が下りる日」から逆算することが重要です。見積の内訳や根拠が不十分だと差し戻しになり、結果として配布時期が丸ごとずれてしまいます。稟議資料の作り方に不安がある場合は、ポスティング発注の社内稟議を通す資料の作り方もあわせて確認しておくと、社内説明がスムーズになります。
初回は配布希望日の3〜4週間前に相談を
これらを踏まえると、初回発注では配布希望日の3〜4週間前に相談を始めておくと、エリア提案のやり直しや稟議の差し戻しが起きても調整の余地が残ります。特にオープン告知やセール告知など「この日までに必ず届けたい」案件では、日付が動かせないぶん前倒しが安全です。逆に、すでに印刷済みのチラシがあり枚数も決まっている場合は、もっと短い期間で進められることもあります。まずは希望日と枚数だけでも早めに伝え、実現可能性を確認しておくことが、初回発注で失敗しない最大のコツです。
法人のポスティング依頼、次に進めるべきことは?
3つの質問に答えると、あなたに合った進め方がわかります(約30秒)
質問 1 / 3
配布エリアは決まっていますか?
当てはまる方を選んでください
質問 2 / 3
チラシの枚数や時期は?
当てはまる方を選んでください
質問 3 / 3
社内の検討はどの段階ですか?
当てはまる方を選んでください
診断結果:サイズ・エリア・枚数から費用の目安を比べるのがおすすめです
まずはチラシのサイズ、配りたいエリア、想定枚数の3点を仮置きして、費用の目安を出してみましょう。配布方法(軒並み配布・集合住宅集中・エリア指定)で条件は変わるため、いくつかのパターンを並べて比較すると、稟議用の概算資料も組み立てやすくなります。条件が固まってきたら、そのまま見積の相談へ進めます。
診断結果:エリアと枚数を伝えて見積と配布プランの相談がおすすめです
配布したいエリアと枚数、希望時期を伝えると、町丁目単位の配布計画と見積の内訳まで具体化できます。初回は配布希望日の3〜4週間前の相談が目安で、稟議や契約手続きの時間も見込めます。印刷から依頼するか入稿のみか、GPS配布報告書の扱いもあわせて確認しておくと進行がスムーズです。
ステップ1〜3:問い合わせ・エリアヒアリング・枚数と期間の確定
初回発注でつまずく最大の原因は、問い合わせ段階の情報不足です。「◯万枚いくらですか」とだけ尋ねても、エリアや時期が決まらなければ正確な見積は出せません。逆に、最初の連絡で必要情報がそろっていれば、その日のうちに概算と空き枠の回答まで進むこともあります。
問い合わせ時に伝えると話が早い8項目
- 業種・商材(飲食、治療院、不動産、学習塾など)
- 販促の目的(新規来店、資料請求、内覧会集客、採用応募など)
- 商圏の中心地点(店舗・拠点の住所。ここを起点にエリアを組みます)
- 希望配布エリアまたは希望枚数(どちらか片方でも可)
- 配布希望時期(開店日・イベント日から逆算した着地日)
- チラシのサイズと紙質(A4コート90kg、B5マットなど)
- 印刷の有無(自社手配か、デザイン・印刷から依頼するか)
- 予算感(上限が決まっていれば枚数側で調整できます)
特に「目的」は重要です。即日来店を狙うクーポン訴求と、半年後の進学を見据えた学習塾の認知づくりでは、適正なエリアも配布回数もまったく異なります。
エリアヒアリングで決めること
次に、商圏の設計です。来店型ビジネスなら、徒歩圏(半径約500m〜1km)、自転車圏(約1〜3km)、車圏(約3〜10km)のどこまでを商圏とみなすかを決めます。飲食店や治療院は徒歩・自転車圏が中心、自動車販売や大型店は車圏まで広げるのが一般的です。
そのうえで町丁目単位にエリアを分割し、世帯数データや集合住宅比率、ファミリー層の多寡を踏まえて配布計画を組みます。配布方法は主に次の3タイプです。
- 軒並み配布:エリア内の戸建て・集合住宅を広くカバー。近接商圏で面を取りたい飲食店・治療院・美容室向き。
- 集合住宅集中:マンション・アパート中心で短時間に多く配れるため効率重視。単身者向けサービスやデリバリーなどに有効。
- エリア指定:町丁目や丁目単位で絞り込む方法。ファミリー層の多い地域だけを狙う学習塾、戸建て中心に配りたい不動産・リフォームに向きます。
枚数と期間を確定する
枚数は「商圏内の世帯数 × カバーしたい割合」で設計するのが基本です。たとえば商圏世帯が3万世帯なら、1回1万枚で3回に分けて全域を回す、あるいは反応の良い町丁目に1万枚を繰り返す、といった組み立てになります。目安として、1人のスタッフが1日に配布できるのは数百〜1,000枚程度のため、数万枚規模では複数日に分けた配布スケジュールになります。
また、チラシは1回の配布で反響が出きるとは限りません。同一エリアに2〜4週間おきで2〜3回重ねる反復配布のほうが、認知と想起の面で効果が安定しやすいとされています。年間で回すなら四半期ごとの配布計画として枚数を配分しておくと、予算管理も社内説明もしやすくなります。
注意点として、年末年始・新生活シーズン(2〜4月)・お盆前などの繁忙期は配布枠が埋まりやすく、希望日の確保が難しくなります。これらの時期を狙うなら、着地日の1.5〜2か月前には相談しておくのが安全です。なお料金はエリア・枚数・時期により変動するため、提示される単価はあくまで目安として比較してください。
ステップ4:見積の読み方と、稟議を通すために必要な情報
ヒアリングとエリア設計が固まると、業者から見積書が届きます。ここが初回発注で最もつまずきやすい地点です。総額だけを見て比較すると、後から「これは別料金でした」という追加が発生し、稟議で承認された予算を超えてしまうことがあります。見積は項目ごとに分解して読むのが鉄則です。
見積書に並ぶ主な項目
- 配布単価×枚数:1枚あたりの配布費用。見積の中核となる部分です。
- 配布方法別の単価差:軒並み配布(ローラー)/集合住宅集中/戸建て限定/エリア指定など、方法によって単価が変わります。一般に集合住宅集中は効率が良く、戸建て限定やピンポイントのエリア指定は手間が増えるため単価は上がる傾向です。
- エリア指定の細かさによる加算:町丁目単位の細分化、特定条件での除外指定などは加算対象になる場合があります。
- 印刷費:サイズ(A4・B5・A5)、紙厚(コート90kg/110kgなど)、カラー、部数で変動。部数が増えるほど1枚単価は下がります。
- デザイン費:完全データ入稿なら不要、制作依頼なら別途。
- 配送費・保管費:印刷物を配布拠点へ送る費用。
- 報告書作成費:GPS配布報告書などが標準に含まれるか、オプションかを確認します。
「明朗会計か」を見抜くチェックポイント
- 見積に含まれない項目はないか(報告書・配送・エリア加算が別建てになっていないか)
- ロス分・予備枚数の扱い(余った分の返却/処分/保管の費用負担)
- 未配が出た場合の再配布や補填の取り決め
- キャンセル規定(印刷着手後/配布開始後のそれぞれの扱い)
- 支払条件(請求書払い・月末締め翌月末払いなど社内の経理ルールと合うか)
- 天候などによる配布遅延時の費用の扱い
料金はエリア・枚数・時期・配布方法によって変動する目安であり、一律の相場があるわけではありません。都市部は集合住宅が密集して移動距離が短く効率が上がる一方、郊外は戸建てが点在するため同じ枚数でも時間がかかります。小ロットは人員の立ち上げコストが枚数で割り切れないため単価が高くなりがちで、まとめて大量に配布するほど移動効率の改善・人員配置の最適化・印刷とのワンストップ化が効いて単価が下がる構造です。安さの根拠を構造で説明できる業者かどうかは、見積の信頼性を測る目安になります。単価の決まり方をさらに詰めたい場合は大口発注の単価交渉のポイントも参考になります。
稟議資料に載せるべき項目(構成例)
- 目的とKPI:新規問い合わせ件数、来店数、資料請求数など、測れる指標で設定する。
- 配布エリアと世帯数の根拠:対象町丁目、想定世帯数、店舗からの距離や商圏との関係を明記。
- スケジュール:データ入稿→印刷→配布→報告書受領までの日程。
- 費用総額と1枚あたり単価:印刷・配布・報告を分解して記載し、内訳を透明にする。
- 期待される効果:反響率は業種・内容で大きく変わるため、必ず「目安」として保守的なレンジで記載する。
- リスクと対策:天候による配布遅延、投函禁止表示への配慮、クレーム発生時の一次対応体制と除外物件の登録運用。
- 完了確認の方法:GPS配布報告書により配布日時・ルートを確認できる旨を明記し、「配ったかどうかが検証できる」点を承認材料にする。
特に決裁者が気にするのは「本当に配られたのか」と「予算が膨らまないか」の2点です。報告書による検証可能性と、追加料金の有無を明記した見積をセットで添付すれば、稟議は通りやすくなります。
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ステップ5〜6:データ入稿・印刷手配とチラシ制作の実務
エリアと枚数が確定したら、次は「何を配るか」の工程です。ここでの段取り不足は納期遅延の最大要因になります。入稿パターンは大きく3つに分かれ、それぞれ事前に共有すべき情報が異なります。
①印刷済みチラシを支給する場合
自社で印刷会社を手配し、現物を配布業者の倉庫へ送るパターンです。以下を発注時点で共有しておくとトラブルを防げます。
- 納品先住所と受け入れ可能な曜日・時間帯(配布開始の5〜7営業日前着が目安)
- 梱包単位(1箱あたり何枚か、帯封の有無)とパレット/宅配便の別
- 納品部数:配布枚数ちょうどではなく予備5%程度を上乗せすると、汚損・端数エリアの調整に対応しやすくなります
- 複数拠点へ分納する場合は、拠点ごとの振り分け枚数表
②データのみ支給して印刷を依頼する場合
印刷と配布をまとめると、納品・輸送の手間が省けます。入稿データは一般的に次の点を確認します。
- 形式はPDF(印刷用)またはIllustrator/InDesignの元データ
- 塗り足し3mmを確保し、文字は仕上がり線から3mm以上内側に配置
- 画像解像度は原寸で350dpi程度、カラーモードはCMYK
- フォントはアウトライン化(またはフォント埋め込み)
- 裏面の有無、折り加工の指定、校正用PDFの確認フロー
③デザインから依頼する場合
原稿やロゴ、写真素材を預けて一から制作する方法です。一般的な流れは次のとおりです。
- ヒアリング(目的・ターゲット・オファー・掲載情報の整理):1〜2日
- 初稿提出:3〜5営業日程度
- 修正2回程度:各1〜3営業日
- 校了→印刷(2〜4営業日)→配布開始
所要日数はあくまで目安で、繁忙期や修正回数により前後します。デザイン・印刷・配布をワンストップで進めるメリットは、納期短縮、配送コストの削減、そして配布効率に合わせたサイズ・紙質の設計ができる点です。枚数が多い案件ほど差が出るため、大量発注で納期を短縮する相談方法も合わせて検討してください。
反響率を左右するチラシの4要素
ポスティングの反響率は一般に0.01〜0.3%程度といった幅のある目安で語られますが、業種・エリア・オファー・時期で大きく変動し、保証できる数値ではありません。だからこそ、以下の設計で確率を上げる発想が重要です。
- オファーの明確さ:「初回限定○○円」「○月末まで」など、行動する理由と期限を一文で伝える
- 反響導線の分離:電話番号・QRコード・LINE friendsを併記しつつ、媒体別に効果測定できるよう専用番号やクーポンコードを分ける。これがステップ8の効果検証の前提になります
- サイズと紙質:B5は低コストで大量配布向き、A4は情報量と視認性のバランス型、B4や折込型(A3二つ折り等)は不動産・住宅・大型店など情報量が多い業種向き。紙厚は投函時の折れにくさにも影響します
- 業種別の訴求:飲食は写真とメニュー価格、学習塾は合格実績と体験授業、治療院は症状別の悩み提起、不動産は物件情報と相場感、といった具合に「読者が知りたい順」で構成する
ステップ7:配布の実施とGPS配布報告書でわかること/クレーム対応体制
入稿・印刷が完了し、チラシが配布拠点に納品されると、いよいよ配布がスタートします。法人発注で重要なのは「配り終わったら終わり」ではなく、どこを・いつ・どれだけ配ったかが客観的に残ることです。ここでは当日の実務とGPS配布報告書、そしてクレーム対応体制を整理します。
配布当日までの実務の流れ
- 配布エリアを町丁目・丁目単位で区切り、配布員ごとに担当エリアを割り当てる
- エリア地図(配布範囲・除外物件・配布方法の指定)を配布員へ共有する
- 配布期間を設定(数千枚なら数日、数万枚なら1〜2週間程度が目安)
- 雨天・荒天時はチラシの濡れや破れを避けるため日程を調整し、完了予定日を再共有
イベント日やセール開始日が決まっている場合は、「配布完了日=来店したい日の3〜7日前」を逆算して着地させるのが一般的です。配布中も進捗(何割消化したか)を確認できる体制があると、社内への中間報告がしやすくなります。
GPS配布報告書でわかること
GPSによる配布報告は、配布員が実際に歩いた移動軌跡を地図上に記録する仕組みです。指定したエリアを本当に回ったのかが地図で可視化されるため、「配った/配っていない」を感覚ではなく証跡で確認できるのが最大の利点です。社内の稟議報告や、代理店・取引先への実績説明資料としてもそのまま使えます。報告書に含まれる一般的な項目は次のとおりです。
- 配布日・配布時間帯(開始/終了)
- 配布エリア(市区町村・町丁目単位の内訳)
- 配布枚数(エリア別の内訳と合計)
- 配布方法(軒並み配布/集合住宅中心/エリア指定 など)
- GPSログを重ねた配布軌跡の地図
- 現場の写真報告(配布状況・残部の有無など)
納品形式はPDFなどのデータでの受領が一般的で、メール添付でそのまま稟議書や月次の販促実績報告に添付できます。全国で複数拠点を同時展開する場合も、同一窓口・統一フォーマットの報告書で揃えられると、拠点ごとに様式がバラバラにならず、本部での横並び比較や次回のエリア判断がしやすくなります。
クレーム・トラブルを防ぐ運用ルール
ポスティングは住民の生活空間に直接届く手法だけに、運用ルールの徹底がブランド毀損リスクを左右します。最低限、次の点が守られているかを事前に確認しておきましょう。
- 「チラシ投函お断り」の表示があるポストには投函しない運用になっているか
- 集合住宅の管理規約・オートロック・掲示物の指示に従い、無理な立ち入りをしない
- 深夜・早朝の配布を避け、常識的な時間帯に限定している
- 郵便受け以外(ドアノブ・新聞受けの外側・自転車かご等)に挟まない
- 郵便受けから溢れる差し込み方をしない、他社チラシを抜かない
それでも苦情が発生した場合に備え、連絡窓口・一次対応の担当・報告までの時間・除外リストへの反映までの流れを文書で確認しておくことが重要です。一度苦情が出た物件は除外物件として登録し、次回以降の配布対象から外す運用にしておくと再発を防げます。詳しい手順は配布停止・除外物件の運用ガイドも参考になります。配布ルールと報告体制を発注前に書面で握っておくことが、法人として安心して継続配布を回すための土台になります。
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ステップ8:効果検証と次回発注へのPDCA|継続配布の設計
配布が完了したら、そこで終わりにせず「どのエリアで、どれだけ反響が出たか」を数字で残します。初回発注で最も価値があるのは、実は配布そのものより次回の精度を上げるためのデータが手に入ることです。測定の仕組みは配布前に用意しておくのが鉄則で、刷ってから「どう測ろう」と考えると間に合いません。
測定する指標の例
- 問い合わせ件数・来店(来場)数:配布期間と前後の週次比較
- クーポン・割引券の利用枚数:チラシに通し番号やエリア記号を印字すると発生源が特定できる
- チラシ専用の電話番号(計測番号)への着信数
- QRコード・LINE友だち追加の読み取り数(エリアごとにQRを変える)
- サイトのアクセス数、専用ランディングページの流入
- 社名・店名の指名検索数の変化
「チラシを見た」と口頭で申告されるケースは取りこぼしが多いため、受付時のヒアリング項目に「きっかけ」を必ず入れる運用をセットにしてください。
反響が出るまでのタイムラグを見込む
一般的に反響は配布当日から2週間程度に集中しやすい傾向がありますが、これはあくまで目安です。不動産売買、住宅、学習塾、クリニックなど検討期間の長い商材では、数週間〜数カ月後に「以前チラシを見ていた」という形で動き出すこともあります。配布から1週間で効果ゼロと結論づけず、短期(2週間)と中期(3カ月)の2段階で集計すると判断を誤りにくくなります。
CPA(反響1件あたりコスト)で他媒体と比較する
投下費用の妥当性は、次の式で見ます。
- CPA=(配布費用+印刷費+デザイン費)÷ 反響件数
- CPO(受注1件あたり)=総費用 ÷ 成約件数
- 回収判断=顧客生涯価値(LTV)や平均客単価×粗利率 > CPO なら継続の目安
例えば総費用30万円で問い合わせが50件なら CPA は6,000円。これをWeb広告や折込など他手段のCPAと並べて比較すれば、社内でも説明しやすくなります。詳しい算出手順はポスティングのCPA計算法も参考にしてください。
エリアチューニングの手順
- GPS配布報告書の配布エリア(町丁目単位)を一覧化する
- エリア別の反響件数・成約件数を突き合わせる
- エリア別CPAを算出し、上位・下位を色分けする
- 次回は反応の良かった町丁目へ枚数を寄せ、低調エリアは配布方法(軒並み/集合住宅中心)やチラシ内容を変えて再テストする
ここでGPS報告書が効いてきます。「どこに配ったか」が曖昧なままでは、反響との突き合わせができず改善のしようがありません。
1回で判断せず、2〜3回で評価する
初回は天候・時期・デザインなど変動要因が多く、単発の結果だけでエリアの良し悪しを断定するのは危険です。同一エリアで2〜3回反復配布し、平均値で判断するのが実務的です。頻度は、飲食・小売など来店サイクルの短い業種は月1回、不動産や塾など検討型は季節・募集時期に合わせて年4〜6回といった設計が一つの目安になります。
最後に、GPS報告書・配布エリア・枚数・費用・反響件数・CPAを1枚のシートに蓄積してください。回を重ねるほど自社の「勝ちエリア」が見え、次回の稟議資料もそのまま作れるようになります。
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まとめ|初回のポスティング発注は「流れの見える業者」を選ぶことから
ここまで、法人がポスティングを依頼する際の流れを8ステップで見てきました。改めて整理すると、①問い合わせ・②エリアヒアリング・③枚数と期間の確定・④見積と稟議・⑤データ入稿と印刷手配・⑥チラシ制作の最終調整・⑦配布実施とGPS配布報告書の確認・⑧効果検証と次回設計、という時系列です。初回はこの全体像が見えていないために「いつまでに何を渡せばいいのか」が分からず、入稿遅れで配布日が後ろ倒しになるケースが少なくありません。社内の承認フローを逆算し、配布希望日から2〜4週間程度の余裕を見てスケジュールを引いておくと安全です(期間は枚数・エリア・時期により変動します)。
法人の初回発注で見るべき4つのポイント
- エリア設計を一緒に考えてくれるか:商圏半径・世帯特性・競合状況をふまえ、「どの町丁目に何枚」まで提案できる業者かを確認する。
- 見積項目が明朗で追加料金がないか:配布単価・印刷費・デザイン費・エリア調査費などの内訳が分かれ、後から想定外の費用が乗らないこと。
- 配布完了を客観的な証跡で確認できるか:GPS配布報告書や日付入りの報告で「本当に配ったか」を第三者的に検証できること。
- 複数拠点も同一窓口でまとめられるか:店舗・支店ごとにバラバラに発注せず、本部で一括管理できると請求も報告も揃います。
料金と効果の前提を社内で共有しておく
記事内で触れた金額はすべて目安であり、配布エリア・枚数・配布方法・時期(繁忙期かどうか)によって変動します。また、ポスティングは反響を保証できる手法ではありません。初回は「正解を当てる」より「検証できる形で配る」ことが重要で、エリアを分けて反応差を測り、2回目以降に強いエリアへ枚数を寄せていく前提で設計してください。こうした継続前提の検証手順は継続配布の反響検証とPDCAも参考になります。
ポスティングくんができること
株式会社ポスティングくんは全国対応で、数千枚の小ロットから数十万枚規模の大量配布まで承っています。GPSによる配布報告で配布実態を可視化し、追加料金のない明朗会計を徹底。軒並み配布・集合住宅集中・エリア指定など、目的に応じた配布方法をお選びいただけます。デザインから印刷、配布、報告までワンストップで対応するため、初回発注でも社内の手間を最小限に抑えられます。
「配布したいエリア」と「おおよその枚数」をお伝えいただくだけで、無料でお見積りと配布プランをご提案します。請求書払い・月締めのご相談、稟議用の提案資料や配布エリア地図のご用意も可能です。初めての法人発注でも流れに沿って担当者が伴走しますので、まずは法人お見積り・無料査定のお問い合わせからお気軽にご相談ください。
ポスティングを依頼する前に
よくある質問(FAQ)

