ポスティングの苦情は「事実確認→謝意→配布停止の手配→再発防止の共有」の順で対応するのが基本です。まず自社のチラシかを切り分け、住所・投函日・お断り表示の有無を聞き取ってから業者へ連携します。
この記事でわかること
- お断り表示や重複投函など苦情の6類型と優先度の見分け方
- 一次対応で聞き取るべき項目と、自社チラシかの切り分け方
- 配布記録やGPS報告を使った事実確認と業者への停止依頼の流れ
- 発注者と配布業者の役割分担、除外リスト運用と再発防止の共有
チラシのポスティングは費用を抑えながら商圏の世帯に直接届けられる販促手段ですが、配布枚数が増えるほど「入れないでほしい」「同じチラシが何度も入る」といった声が寄せられる可能性もゼロではありません。店舗や本部で電話・メールの一次対応をする担当者にとって、苦情そのものより怖いのは、対応の順序を誤って相手の不信感を増幅させてしまうことです。事実関係を確かめないまま謝り切ってしまったり、逆に反論から入ってしまったりすると、本来なら数分で収まる話が長期化します。
この記事では、ポスティングの苦情が発生したときの一次対応を「事実確認→謝意→配布停止の手配→再発防止の共有」という手順に分解し、各段階で押さえるべき要素を整理します。あわせて、発注者(店舗・本部)と配布業者の役割分担、停止依頼が現場に反映されるまでの時間感、記録の残し方、感情的なやり取りを避けるコツ、SNSで話題になった場合の落ち着いた対処まで、実務で使える形でまとめました。GPSによる配布報告など、事実確認を助ける仕組みの活用法にも触れています。
ポスティングの苦情はなぜ起きる?よくある申し出のパターンを知る
苦情対応で最初につまずくのは、「何に対して怒っているのか」を見立てないまま謝罪や停止処理に進んでしまうことです。ポスティングの苦情は発生理由によって、求められる対応の重さも、業者へのエスカレーションの要否もまったく異なります。一次対応者はまず、申し出を次の6類型のどれに近いかで仕分けると判断が速くなります。
よくある申し出の6類型
- ①お断り表示があるのに投函された…「チラシお断り」のステッカーや管理組合の掲示があるケース。配布員の見落としか、表示が新設された直後の可能性が高く、業者側の除外リスト更新が必要になります。対応の優先度は高めです。
- ②同じチラシが短期間に重複して入った…同一エリアへの再配布、複数店舗の商圏重なり、別ルートの配布員が同じ棟に入ったなどが原因。配布計画そのものの見直し情報になります。
- ③ポストからはみ出す・雨で濡れた・床に落ちていた…投函の丁寧さの問題。防犯上の不安(留守が分かる)として訴えられることも多く、配布品質の指摘として重く受け止めるべき類型です。
- ④配布員の態度・敷地内への立ち入り方…門扉の内側に入った、インターホンを押した、挨拶がなかったなど。配布員個人の特定と指導が必要になるため、日時・場所・服装などの情報収集が重要です。
- ⑤そもそもチラシ自体が不要という訴え…紙資源への抵抗感や、投函物全般への不快感。感情面の訴えで、個別の配布ミスがあるとは限りません。傾聴と、該当住所の除外登録で収束することが多い類型です。
- ⑥自社ではなく他社のチラシと混同されている…「お宅のチラシが入っていた」と言われても、実際は別業者・別業種のチラシというケースは珍しくありません。
⑥は「事実確認を飛ばさない」が鉄則
特に注意したいのが⑥です。配布日と自社の配布期間が一致しているか、申し出のあった住所が今回の配布エリアに含まれるか、チラシのデザインや掲載内容が自社のものかを確認せずに謝罪すると、起きていないミスを自社の責任として認めてしまうことになります。さらに誤った住所を除外登録すれば、本来届けたかった見込み客を失う処理にもなりかねません。「申し訳ありません、まず確認させてください」と伝え、チラシの色・サイズ・社名の有無を聞き取るだけでも仕分けは進みます。
苦情は配布品質を点検する情報でもある
苦情は防ぎたい事象である一方、現場でしか分からない配布品質の報告でもあります。②や③が特定エリアに偏って出ているなら、その担当ルートの作業精度に課題があるサインです。配布業者側でも、お断り表示のある物件や集合住宅を除外リストとして管理している場合があり、発注者から共有した情報が次回以降の配布に反映されます。投函禁止表示と除外リストの運用を業者と取り決めておくと、同じ住所からの再申し出をかなり減らせます。
なお、法的な線引きを一次対応の場で持ち出すのは得策ではありません。お断り表示への配慮、各自治体や管理組合が定めるルールの尊重が実務上の基本姿勢だと整理し、個別の判断が必要な場合は社内の管理部門や業者の窓口にエスカレーションする——この原則を担当者間で共有しておくことが、初動のブレを防ぎます。
ポスティングの進め方、どちらから始めますか?
3問のA/B選択で、あなたに合った次の一歩がわかります(約30秒)
質問 1 / 3
チラシの配布は今どの段階ですか?
当てはまる方を選んでください
質問 2 / 3
苦情が来たときの連絡先は決まっていますか?
当てはまる方を選んでください
質問 3 / 3
配布は一度きりの予定ですか?
当てはまる方を選んでください
診断結果:配布費用の目安を比べる進め方がおすすめです
まずはチラシのサイズ・配布したいエリア・おおよその枚数を整理し、配布費用の目安を出して比較するところから始めましょう。あわせて、苦情が寄せられた際の連絡窓口や配布停止の依頼方法、配布記録の残し方を確認しておくと、検討材料がそろいます。条件を入力して目安を確かめてみてください。
診断結果:見積りと配布プランの相談がおすすめです
配布エリアと枚数が固まっているなら、具体的な見積りと配布プランの相談に進みましょう。相談時に、お断り表示がある物件や除外リストの運用、停止依頼を受けてから現場へ反映されるまでの流れ、GPSによる配布報告の有無まで擦り合わせておくと、苦情発生時の連携がスムーズになります。
一次対応の基本手順①事実確認——何を、どの順番で聞き取るか
苦情の電話を受けた瞬間、多くの担当者が反射的に「申し訳ございません」と全面的に謝るか、「うちは配っていません」と反論してしまいます。どちらも一次対応としては不利です。全面謝罪は、まだ自社のチラシかどうか分からない段階で責任を認めたことになりかねず、反論は相手の感情を強く刺激します。最初の数分でやるべきことは、謝罪でも反論でもなく「情報を揃えること」です。情報が揃えば、配布停止の手配も、業者への連携も、驚くほど短時間で片付きます。
聞き取りチェックリスト(この順番で)
- 相手の呼称:「お名前を伺ってもよろしいですか」と尋ね、名乗りたくないと言われたら無理に求めない。苗字だけ、あるいは「〇〇マンションの方」でも対応は進められます
- 連絡先:折り返しの可否と手段(電話・メール)。拒否された場合は、その場で完結させる前提に切り替える
- 建物名・住所:停止処理の粒度を決める要素。集合住宅全体を除外するのか、特定の号室だけ除外するのかで業者への指示が変わります
- チラシの特定:表面のデザイン、色、キャッチコピー、記載されている店舗名・電話番号。「お手元にありますか」と確認し、記載の連絡先が自社のものかを照合する
- おおよその投函日時:「昨日の夕方」「今週に入ってから」程度でも十分。配布記録との突き合わせに使います
- お断り表示の有無と掲示場所:ポストの投入口か、集合ポスト全体か、エントランスの掲示板か。表示があったのに投函されたのかどうかで、謝罪の範囲が変わります
- 管理人・管理会社からの指示の有無:管理側がチラシ投函を禁止している物件かどうか
- 過去にも同様の申し出をしたか:再発であれば対応の優先度を一段上げ、業者への連絡も緊急扱いにします
最重要は「自社のチラシか」の切り分け
一次対応で最も価値がある判断は、その投函物が本当に自社分かどうかの切り分けです。同業他社のチラシ、ポスティングではない手配り、新聞折込の抜き取りなど、自社と無関係なケースは実際に起こります。ここを確認せずに停止手配まで走ると、無関係な苦情で配布計画を止めることになり、逆に自社分だったのに見落とせば二度目の投函で事態が悪化します。
切り分けの材料になるのが配布記録です。配布日・配布エリア・配布方法(軒並み配布か、集合住宅中心か、エリア指定か)が記録として残っていれば、申し出のあった住所と日時を照合するだけで、自社分かどうかの見当は短時間でつきます。GPSによる配布報告があれば、配布ルートの軌跡と日時をそのまま突き合わせられるため、「その日、その番地は配布対象外でした」と根拠をもって説明できます。あわせて投函禁止表示の除外リストに当該住所が登録済みかも確認しておくと、原因の特定が早まります。
電話中に即断せず「折り返す」線引き
聞き取りが済んだら、その場で結論を出さないことです。配布記録の照合には時間がかかりますし、感情的なやり取りの最中に即断すると、後から覆せない約束をしてしまいます。
- その場で言えること:聞き取り内容の復唱、配布停止手配を進める意思、確認して折り返す旨
- その場で言わないこと:原因の断定、他社のせいだという示唆、補償や費用負担の約束
- 折り返し時間は自分から提示する:「本日中に」ではなく「◯時までに」「遅くとも明日の午前中に」と具体的に区切ると、相手の不安と再架電を減らせます
折り返しの約束を守ることは、謝罪の言葉以上に信頼につながります。提示した時刻までに確認が終わらない場合でも、進捗だけ一度連絡を入れる運用にしておくと、苦情が二次クレームへ膨らむのを防げます。
一次対応の基本手順②謝意と説明——謝る範囲を言葉で区切る
苦情対応で最もトラブルが長引くのは、謝罪の範囲があいまいなまま話が進むケースです。実務では「不快な思いをさせたことへの謝意」と「事実としての非を認めること」を明確に分けて扱います。事実確認が終わっていない段階では前者に留め、配布履歴や投函禁止表示の有無を確認したうえで、必要な範囲について改めて説明する——この二段構えが、発注者側のリスクを抑えつつ相手の感情にも配慮できる現実的な進め方です。
言ってはいけない4つの表現
- 責任の所在を即断する言い方…「こちらのミスです」「違法でした」など、確認前の断定は後から覆せません。
- 配布業者や配布員個人に責任を押し付ける言い方…「業者が勝手にやったことで」は発注者としての信頼を損ない、相手の怒りを増幅させます。
- 「二度と起きません」といった断定…将来を保証する言葉は、再発時に二次クレームの火種になります。「除外リストに登録し、再発防止の手配を行います」と事実ベースで言い換えます。
- 根拠のない金銭的・法的な見解…賠償・法的責任に関する判断はその場で述べず、「社内で確認のうえご連絡します」と持ち帰ります。
必ず伝える3点をテンプレ化する
- 窓口…担当者名・部署・連絡先を名乗り、「以後は私が窓口として対応します」と明示する。
- 回答期限…「本日中に配布業者へ連絡し、◯営業日以内に確認結果をご連絡します」と、いつまでに何を返すかを具体的に区切る。
- 停止対応の進め方…住所を除外リストへ登録し、次回配布から反映される旨を伝える。反映までに時間差が生じる可能性も正直に説明しておくと、再連絡を防げます。
除外の運用そのものについては投函禁止表示と除外リストの管理手順を社内で共有しておくと、説明の精度が上がります。
感情的な応酬を避ける所作
声のトーンは普段より一段落として、ゆっくり話します。相手が話している間は遮らず、一区切りついたところで「◯月◯日にポストに入っていた、投函お断りのシールを貼っているのに入っていた、ということですね」と要約して確認します(リフレクティブリスニング)。要約の確認は、事実の取り違えを防ぐと同時に「聞いてもらえた」という感覚を生み、通話が短く終わる効果があります。反論したくなる場面でも、まずは要約→確認→説明の順を崩さないことがポイントです。
一人で抱え込ませないエスカレーション基準
長時間の通話や繰り返しの連絡が続く場合に備え、事前に線引きを決めておきます。目安としては以下のような基準です。
- 時間…1回の通話が30分を超えたら上長へ交代・同席を要請する
- 回数…同一の申し出で3回目の連絡が入ったら、店舗対応から本部・管理部門へ引き上げる
- 内容の深刻度…賠償請求・法的措置・SNS投稿への言及、威圧的な言動があった時点で即エスカレーション
基準を紙1枚にまとめて電話機の近くに置き、「迷ったら上に上げてよい」と周知しておくだけで、担当者の心理的負担は大きく変わります。苦情対応は個人の力量ではなく、手順と体制で短く終わらせるものだと考えてください。
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一次対応の基本手順③配布停止の手配——業者への連絡と反映までの時間感
謝意と説明で一旦場を収めても、実際に投函が止まらなければ二次苦情になります。一次対応の最後の山場は、配布停止の範囲を特定して業者へ正確に伝え、受領確認を取るまでです。ここを曖昧にすると「止めると言ったのにまた入っていた」という、最も信用を損なう展開につながります。
まず「どこを止めるのか」を単位で特定する
停止依頼でよくある失敗は、範囲が特定できていないまま「あの辺りを止めてください」と伝えてしまうことです。現場は地図とルートで動くため、次の単位に落とし込んで伝えます。
- 1戸単位:○○町○丁目○-○、○○マンション△△号室(表札名は不要、部屋番号で足りる)
- 棟単位:集合住宅の管理会社・オーナーからの申し出。建物名と所在地で指定し、共用部の掲示や集合ポストごと除外
- エリア単位:町丁目や自治会単位。配布計画そのものの変更になるため、枚数と費用への影響も同時に確認
記録が残る手段で伝え、受領確認までをセットにする
電話で急ぎ伝えるのは構いませんが、口頭だけで終わらせないことが鉄則です。
- 電話で第一報(当日配布が動いている可能性があるため速報性を優先)
- 同日中にメールやチャットで、住所・建物名・部屋番号・範囲単位・申し出日時を文面化して送付
- 業者から「受領しました」「除外リストに登録しました」という返信をもらい、保存する
- 社内の対応記録に、送信時刻と受領確認時刻を転記する
業者側では受領後、投函禁止表示と除外リストの運用に沿って配布除外リストへ登録し、現場スタッフが使うルート表や地図データに反映していきます。この「リストへの登録」と「現場への反映」は別の工程である点を理解しておくと、相手への説明がぶれません。
反映までのタイムラグは正直に伝える
反映の早さは状況で変わります。次回配布まで日数がある案件なら、次の回から確実に除外できます。一方、すでに印刷・仕分けが終わり当日の配布が進行中の場合は、現場スタッフへの連絡が行き渡るまでに時間差が生じ得ます。ここで「もう絶対に入りません」と安請け合いすると、たまたまその日のうちに1枚入っただけで信頼が崩れます。「本日配布中の分についてはお時間を頂く可能性があります。次回配布分からは確実に除外いたします」のように、確実に言える範囲で区切って伝えるのが安全です。
折り返しは「状態」を具体的に伝える
相手への再連絡では、「対応しました」ではなく状態を言語化します。「配布除外リストへ登録済みです」「次回配布分から除外されます」「○月○日以降の配布では投函されません」といった表現なら、相手も納得しやすくなります。
複数業者・本部と店舗の連絡経路を整理しておく
チェーンの場合、店舗が受けた苦情を本部経由で業者に流すのか、店舗から直接業者に連絡してよいのかを事前に決めておきます。経路が二重になると、停止依頼が重複したり逆に誰も出していなかったりします。
- 一次窓口(店舗)→ 報告先(本部販促)→ 発注元 → 配布業者、の順路を1枚の表にしておく
- 緊急時に店舗から業者へ直接連絡してよい条件と、連絡先を明記しておく
- 複数業者を併用している場合は、どのチラシがどの業者の配布かを識別できるようにしておく
あわせて説明責任として押さえたいのが、自社の停止依頼は他社のチラシには及ばないという点です。申し出者は「全部止まる」と受け取りがちなので、「当社のチラシについては除外いたします。他社様の配布物については当社から停止の手配ができません」と明確に伝え、必要なら投函禁止表示の設置など一般的な方法を案内するに留めます。範囲を越えた約束をしないことが、結果として最短での収束につながります。
記録の残し方と再発防止の共有——発注者と配布業者の役割分担
苦情対応は、その場の謝罪で終わらせると同じことが繰り返されます。価値が出るのは、受け付けた内容を記録し、配布業者と共有し、次の配布設計に反映したときです。一次対応をした担当者が「どこまで書き残すか」を決めておくと、担当が替わっても対応の質が揺れません。
最低限記録したい項目
- 受付日時と受付者名(電話・メール・来店など受付経路も)
- 申し出内容(投函禁止表示があった/郵便受けからあふれた/同じチラシが重複した 等、相手の言葉に近い形で)
- 対象の住所・建物名・部屋番号(除外登録に必要な範囲のみ)
- チラシ種別と配布日(配布報告と照合し、実際に自社分かを確認)
- 業者への連絡日時と手段(担当者名まで記載)
- 除外登録の完了連絡を受けた日時
- 相手への最終回答内容(折り返した日時、伝えた内容)
台帳やスプレッドシートで一元管理し、店舗ごと・エリアごとに並べ替えられる形にしておくと集計が楽になります。住所や氏名は個人情報ですから、除外運用に必要な最小限にとどめ、保管期間と閲覧できる人を社内規程に沿って限定します。業者へ共有する際も、配布停止に必要な住所情報だけを渡すのが原則です。投函禁止表示と除外リストの運用手順を社内ルールとして文書化しておくと、現場判断のばらつきを防げます。
発注者と配布業者の役割分担を明確にする
苦情が長引く原因の多くは「どちらが対応するか」が曖昧なことです。あらかじめ線引きしておきます。
- 発注者(店舗・本部):チラシの内容と表現、配布エリアの指定、苦情窓口の明示。チラシ面に問い合わせ先と「配布停止のご連絡先」を記載しておくと、相手が配布員に直接詰め寄る事態を減らせます。
- 配布業者:配布員の教育と配布品質の管理、除外リストの維持・更新、配布実績(配布日・エリア・枚数)の報告。
- 共同:苦情内容の共有と再発防止策の検討、配布方法・配布周期の見直し。
定例の振り返りで次の配布に反映する
月次または配布ごとに、苦情件数・発生エリア・内容の分類を業者と共有します。特定の集合住宅に集中しているなら集合住宅への投函を外す、同一エリアで重複配布の指摘が続くなら配布周期を空ける、軒並み配布からエリア指定配布へ切り替えるなど、打ち手は配布設計の調整で済むことが少なくありません。
この議論を感覚論にしないために役立つのが、GPSによる配布報告や配布エリア地図です。「その日、その区域を実際に回ったか」を客観的に確認できれば、自社分かどうかの切り分けが早く、再発防止の話し合いも事実ベースで進みます。記録と報告がそろっていることは、万一社内や関係者へ説明が必要になった場合の備えにもなります。
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SNSで拡散した場合の対処と、よくある判断の迷いどころ
苦情は電話や店頭だけでなく、SNSへの投稿という形で表に出ることがあります。「頼んでいないチラシが入っていた」「お断りの表示を無視された」といった投稿が拡散すると、現場担当者は焦って即座に反論したくなりますが、ここでの初動は電話対応以上に慎重さが求められます。基本姿勢は「まず事実確認、次に社内方針の決定、最後に外向きの説明」という順番を崩さないことです。
投稿を見つけたときに最初に行う3点の確認
- 自社のチラシかどうか——画像があれば屋号・ロゴ・電話番号・キャンペーン期間を確認する。同業他社や似たデザインの折込物と取り違えられているケースもある。
- いつ・どこで起きたか——投稿日と配布日は必ずしも一致しない。配布エリア・配布日・担当区分を配布業者の報告データと突き合わせる。
- 投稿内容と配布記録の整合——投函禁止表示のある物件か、除外リストに登録済みだったかを確認する。投函禁止表示と除外運用の記録が残っていれば、事実関係の説明が格段にしやすくなります。
外向きの対応で守りたい原則
個別アカウントへの反論や感情的なリプライは避けます。公開の場でのやり取りは文脈が切り取られて再拡散されやすく、議論が目的化しやすいためです。対応が必要と判断した場合も、事実に基づく簡潔な説明と、再発防止として実施する具体策の提示に留め、相手の主張の当否を争う形にはしないのが無難です。個別の事情を伴う案件は、公式の問い合わせ窓口での受付に静かに誘導します。
また、対応の是非は投稿内容と広がり方によって変わります。小さな指摘にまで大々的な声明を出せばかえって注目を集めますし、明らかに広がっている事案を放置すれば不信を招きます。過度な沈黙も過剰な反応も避けるという中間の判断軸を、あらかじめ社内で決めておくことが重要です。あわせて、全社で統一した説明文(事実関係・停止措置・再発防止)を用意し、店舗ごとに異なる説明をしない体制にしておきます。
実務でよくある迷いどころ
- 匿名で住所を教えてもらえない——無理に聞き出さず、「建物名まで」「〇丁目周辺まで」など分かる範囲で受け付け、該当エリア一帯の配布を一時停止する運用に切り替える。目的は特定ではなく再発防止だと伝えると、応じてもらえることがあります。
- 他社チラシと誤認されている——否定から入らず、配布日・エリアの記録を確認したうえで「当社の配布記録では該当がありませんでした」と事実ベースで伝える。相手を責める言い方は避け、念のため周辺の確認は行う旨を添えます。
- 同じ方から繰り返し連絡がある——窓口を一本化し、対応日時・内容・担当者・回答を時系列で記録します。担当者が変わるたびに説明が揺れると、新たな不満を生みます。
- 威圧的な言動がある——その場で判断や約束をせず、社内の上位者へ引き継ぐのが原則です。記録を残したうえで、必要に応じて社内の管理部門や外部の専門家へ相談するという一般的な手順を、あらかじめマニュアル化しておきます。
いずれの場面でも、法的な評価を担当者が断定的に述べることは避けてください。配布業者には、該当エリアの配布記録・配布員への指導状況・停止の反映時刻を書面で共有してもらい、発注者側はその事実をもとに説明する。この役割分担と情報の一本化が、拡散時の混乱を最小限に抑える最も現実的な備えです。
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まとめ:苦情対応は「手順」と「業者連携」で短く終わらせる
ポスティングの苦情は、対応する人によって言うことが変わったり、配布停止の依頼が業者に届かないまま次の配布が入ったりすると、二次クレームへ発展します。逆に、手順が決まっていて業者との連携ルートが明確なら、多くの申し出は一度の電話で終わります。本記事で整理した流れを、最後にもう一度まとめます。
一次対応の4ステップ再確認
- 事実確認:いつ・どこに・どのチラシが入ったかを、住所(建物名・棟・部屋番号まで)、日付、チラシの内容の順で聞き取る。お断り表示の有無、同じ申し出が過去にあったかも確認する。
- 謝意と説明:「不快な思いをさせたこと」には即座にお詫びし、事実関係が未確認の段階で過失や責任までは認めない。謝る範囲を言葉で区切るのが、後の判断を守ります。
- 配布停止の手配:業者の担当窓口へ住所単位で除外依頼を出す。反映には次回配布の計画確定前という時間的な区切りがあるため、「いつから反映されるか」を申し出者に伝える。
- 記録と再発防止の共有:受付日時・内容・対応者・業者への連絡日時・反映予定日を一つの様式に残し、除外リストとして発注者と業者の双方で保持する。
押さえておきたいチェックポイント
- 問い合わせ窓口(電話番号・受付時間)をチラシ面に明記しているか
- 配布日・配布エリアを、業者の配布報告からすぐ確認できる状態か
- 除外依頼の連絡先が一本化され、担当者不在でも引き継がれるか
- SNSで言及された場合は、個別アカウントで反論せず、事実確認と窓口案内に徹する
- 除外リストが次回以降の配布計画に確実に反映されているか
苦情をゼロにすると約束できる業者はありません。ただし、窓口の明示・配布記録の確認・停止依頼の確実な反映という三つの仕組みがあれば、一次対応者の心理的負担も作業時間も大きく減らせます。あわせて投函禁止表示と除外リストの運用を整えておくと、そもそも申し出自体が起きにくくなります。
ポスティングくんの配布報告と対応体制
株式会社ポスティングくんでは、GPSによる配布報告で配布日・配布エリアを確認できます。苦情が入った際に「その日その場所を配布していたか」をすぐ照合できるため、事実関係の整理が早く進みます。全国対応で、小ロットから大量配布まで対応。料金はエリア・枚数・時期により変動する目安ですが、追加料金のない明朗会計で、見積り後に想定外の費用が乗ることはありません。配布方法も軒並み配布・集合住宅集中・エリア指定から選べ、集合住宅でのトラブルを避けたい場合の配布設計もご相談いただけます。配布エリアの最適化による無駄撒きの削減、デザイン・印刷から配布までのワンストップ対応が、コストを抑えられる理由です。
配布エリアや枚数の無料査定、複数店舗・本部一括発注の法人お見積りを承っています。苦情対応の体制づくりとあわせて、まずはお気軽にお問い合わせください。
ポスティングを依頼する前に
よくある質問(FAQ)
「ポスティング 苦情 どこに」について、より詳しくまとめた記事があります。あわせてご覧ください。
ポスティングをやめてほしい時の連絡先は?苦情の窓口と個人でできる止め方

