判断は配布単価だけでなく、人件費の総額・所要時間(機会損失)・配布精度・クレーム対応責任の4軸で比較するのが実務的です。枚数・完了期限・動かせる人員の3つを書き出すと、どちらが向くか見えてきます。
この記事でわかること
- 自社配布と代行を比較する4つの軸と見方
- 交通費や教育・管理など自社配布に潜む隠れコスト
- 社員や店長が配る場合の時給換算と機会損失の考え方
- 枚数・期限・人員から判断する進め方と比較手順
チラシを配って集客したいとき、多くの事業者が最初にぶつかるのが「自社スタッフで配るか、ポスティング代行に任せるか」という選択です。自社配布なら外注費はかからず、スタッフが街を歩くことで商圏の空気感もつかめます。一方で、配布には想像以上の時間がかかり、営業時間との兼ね合いやクレーム対応の負担も無視できません。どちらが正解かは「枚数」「配布期間」「店舗の人員体制」によって変わります。
この記事では、人件費・所要時間・配布精度・クレーム対応責任という4つの軸で自社配布と代行を公平に比較し、枚数別・体制別の判断基準を整理します。費用はあくまで目安であり、エリア・枚数・時期によって変動する点を前提に、代行を使うほうが合理的になる条件、逆に自社配布が向くケースを具体的に解説します。外注でもGPS配布報告によって配布実態を確認できる点など、判断に必要な材料をひと通りお伝えします。
自社配布と代行、まず押さえるべき4つの比較軸
「チラシは自分たちで配れば無料に近い」——この感覚で自社配布を選び、結果的に高くついたという相談は少なくありません。ポスティングを代行に出すか自社配布にするか、どちらが得かを判断するとき、多くの事業者が「チラシ1枚あたりの配布単価」だけを比べてしまいます。代行の配布単価が1枚あたり4〜7円程度(エリア・枚数・時期により変動する目安)と聞けば、スタッフが空き時間に配ったほうが安いように見えるからです。しかし実際には、配布は「人が歩いて時間を使う作業」であり、単価表に載らないコストが大量に発生します。
「どちらが安いか」だけで決めると失敗する理由
自社配布の見積りが甘くなるのは、費用を時給×時間でしか計算していないためです。配布ルートを組む人、地図を印刷する人、当日スタッフに指示を出す人、クレームが来たときに電話を取る人——これらはすべて誰かの業務時間を削っています。加えて、配布に人を割いた分だけ店舗の接客や商談が薄くなれば、それは売上の機会損失です。逆に代行も「丸投げできるから安心」とは限らず、配布報告の有無や配布方法の指定範囲によって実質的な価値は大きく変わります。だからこそ、判断基準は金額の一点比較ではなく、次の4軸で整理するのが実務的です。
判断基準となる4つの比較軸
- 人件費(総額):時給だけでなく、交通費・駐車場代・労災や社会保険の負担、配布ルールを教える教育時間、地図作成や進捗管理の工数まで含めた「総額」で算出します。アルバイトを新たに募集するなら求人費も加算対象です。
- 所要時間(機会損失):1人が1日に配れる枚数には物理的な上限があります。1万枚を自社で配るなら何人日かかるのか、その時間を営業・施術・接客に充てていたらいくら稼げたのかを、必ず金額に換算して比べます。
- 配布精度:集合住宅のオートロック内に入ってよいのか、管理会社の許可はあるのか、「チラシお断り」表示をきちんと判別できるか。さらに、同じ棟を二度配ってしまう重複や、丁目単位で抜け落ちる漏れが起きないか。精度が低ければ枚数を配っても反響は伸びません。
- クレーム対応責任:苦情の電話を最初に受けるのは誰か、謝罪に出向くのは誰か、再発防止のために配布禁止リストを誰が管理するのか。自社配布では、この一次対応をすべて自社の時間で引き受けることになります。
4軸を「自社の状況」に当てはめて考える
重要なのは、どちらが絶対に有利という答えがない点です。1回あたり1,000枚を店舗の半径500m圏に配るなら自社配布で十分回りますが、3万枚を2週間で配り切りたいなら現実的に代行一択になります。判断の前に、自社の配布枚数・完了させたい期限・動かせる人員数の3つを紙に書き出してみてください。この3つが決まれば、4軸のどれがボトルネックになるかが自然に見えてきます。
また、配布方法の選択肢も判断材料です。軒並み配布・集合住宅への集中配布・エリア指定といった配り分けは、反響率を左右します。エリア設計を誤ると枚数を増やしても成果が出にくいため、チラシのエリア選定で失敗しやすいパターンも併せて押さえておくと判断がぶれません。次のセクションから、この4軸を人件費・所要時間と配布精度・クレーム対応責任の順に、具体的な数字と実務手順に落とし込んで掘り下げていきます。
自社配布と代行、どちらが向いている?
3つの質問に答えるだけで、いまのチラシ配布に合った進め方がわかります(約30秒)
質問 1 / 3
チラシ配布の検討はどの段階?
当てはまる方を選んでください
質問 2 / 3
配布に動かせる人員は?
当てはまる方を選んでください
質問 3 / 3
配布完了の期限は決まっている?
当てはまる方を選んでください
診断結果:まず配布費用の目安をつかむのがおすすめです
チラシのサイズ、配りたいエリア、おおよその枚数を書き出すと、配布費用の目安が見えてきます。自社で配る場合は時給だけでなく、交通費や地図作成、教育や進捗管理といった隠れコストも加えて総額で並べると比較しやすくなります。同じ条件で代行の見積りも取り、総額同士で見比べてから進め方を決めましょう。
診断結果:エリアと枚数を伝えて見積り相談がおすすめです
配りたいエリアと枚数、配り切りたい時期が見えているなら、具体的な見積りと配布プランの相談に進む段階です。軒並み配布や集合住宅への集中配布などの配り分け、投函不可リストの共有、配布時間帯のルール、GPSによる配布報告の有無まで事前にすり合わせておくと、依頼後の進行とトラブル対応がスムーズになります。
【人件費】自社配布は本当に安いのか?実コストを分解する
「スタッフが空いた時間に配れば無料」——自社配布を検討するとき、多くの事業者がこう考えます。しかし実際に配り終えたあとで計算し直すと、代行に頼んだ場合と大差ない、あるいは上回っていたというケースは珍しくありません。ポスティングを代行と自社配布のどちらが得か判断するには、まず自社配布の「見えているコスト」と「見えにくいコスト」を分けて棚卸しすることが出発点になります。
時給×時間だけでは足りない
仮にアルバイトの時給を1,200円とし、1日4時間の配布を10日間行ったとすると、それだけで48,000円の人件費が発生します。ここに以下の項目が積み上がっていきます。
- 交通費・車両費:配布エリアまでの移動費、ガソリン代、駐車場代。エリアが広がるほど比例して増える
- 雨天時の中断・再配布:濡れたチラシは投函できず、予備部数の追加印刷や日程の組み直しが必要になる
- 備品費:配布用バッグ、防水カバー、台車、雨具、夜間配布時のライトなど
- 配布ルートの地図作成:住宅地図の用意、エリア分割、集合住宅と戸建ての振り分け作業
- スタッフ教育:投函マナー、お断り表示のあるポストを避ける判断、トラブル時の対応の共有
- 進捗管理・配布漏れの確認:どこまで配ったかの記録、重複投函の防止、残部数のカウント
- 印刷物の保管・仕分け:チラシの受け取り、社内スペースの占有、日々の持ち出し準備
社員・店長が配ると時給換算は跳ね上がる
より注意したいのが、店長や正社員が自ら配るケースです。月給から時給換算すれば2,000〜3,000円台になることも多く、単純な人件費でもアルバイトの倍近くになります。さらに深刻なのは本来業務を止める機会損失です。接客、営業、施術、指導といった売上に直結する時間を配布に充てれば、その分の売上機会そのものが失われます。施術1件の単価が5,000円の治療院で、院長が4時間配布に出れば、単価×施術可能件数が丸ごと消えます。これは帳簿には現れませんが、実質的なコストです。
代行費用は「見通しが立つ」という価値がある
一方、代行に依頼した場合の費用は、おおむね1枚あたりの配布単価×枚数+オプション(エリア指定・配布方法の指定・特殊形状の取り扱いなど)という構造になります。発注前に総額の目安が確定するため、予算管理がしやすく、複数エリアや年間計画に展開する際も試算が組みやすいのが利点です。なお配布単価はエリア(都市部か郊外か)、枚数、配布方法、時期の繁閑によって変動するため、あくまで目安として捉え、必ず見積りで確認してください。まとまった枚数や継続発注ではまとめ発注による単価の下がり方も含めて比較すると、実態に近い判断ができます。
比較するときの手順
- 配布したい枚数と完了希望日を先に決める
- 自社で配る場合の延べ作業時間を算出し、実際の時給(社員なら月給換算)を掛ける
- 上記の隠れコスト項目を加算する
- 同じ枚数・同じエリアで代行の見積りを取り、総額同士で比べる
この4ステップを踏むと、「安いつもりだった自社配布」が数字として可視化されます。判断基準は感覚ではなく、必ず総額ベースで置き換えて比較することが重要です。
【所要時間・配布精度】1人が1日に配れる枚数と品質のリアル
自社配布を検討するときに最も見誤りやすいのが「どれくらいの時間がかかるか」です。ポスティング代行と自社配布のどちらが得かを判断する基準として、人件費と並んで所要時間と配布精度は外せません。ここでは現場の実感に近い目安で整理します。
1人1日あたりの配布枚数は住宅密度で数倍変わる
徒歩配布の効率は、エリアの住宅密度・階段の有無・集合住宅比率で大きく変わります。あくまで目安ですが、次のようなイメージです。
- 集合住宅中心(エントランスの集合ポストにまとめて投函できる):1人1日あたり700〜1,200枚程度
- 戸建てと集合住宅の混在エリア:1人1日あたり500〜700枚程度
- 戸建て中心・坂道や区画の広い郊外:1人1日あたり300〜500枚程度
同じ「1日」でも、条件によって効率は2〜3倍違います。戸建てと集合住宅では1枚あたりの手間が根本的に異なるため、戸建て配布と集合住宅配布の選び方を踏まえてエリアを組み立てることが前提になります。
1万枚を自社2名で配ると何日かかるか
仮に戸建て混在エリアで1人1日600枚、2名体制なら1日1,200枚。1万枚なら単純計算で約8.3日、実働日として8〜9日が必要です。営業の合間に1日3時間だけ配るなら1人300枚ほどになり、同じ1万枚に3週間以上かかる計算になります。
ここで問題になるのがチラシの鮮度です。「週末セール」「今月末まで」の告知を3週間かけて配ると、最初に配った世帯と最後の世帯で受け取り時点の残り日数がまったく違い、後半に配ったチラシは期限切れ直前で届くことになります。イベント告知や期間限定キャンペーンは、配布完了日から逆算して期限を設計できるかが成否を分けます。短期間で一気に配り切る必要があるなら、人員を確保できる代行が現実的です。
配布精度で差が出る4つのポイント
枚数を配れても、配り方の質が低ければ反響にはつながりません。自社配布で起こりがちな精度の問題は次の4つです。
- 配布方法の使い分けができていない:軒並み配布(対象エリア全戸)、集合住宅集中、エリア指定(丁目単位・世帯条件)を商圏や業種に応じて選べていない
- 投函禁止表示の見落とし:「チラシお断り」シールや管理会社の掲示を見逃すと、その1件がクレームに直結する
- 同一世帯への重複投函:担当区域の境界が曖昧で、同じポストに2枚入る
- 配りやすい場所への偏り:エントランスで一気に投函できる物件だけ回り、階段のある建物や奥まった戸建てが抜ける
自社配布の品質を保つチェック手順
- ルート割りを地図上で確定する:担当者ごとに丁目・番地単位で区域を分け、境界を明文化して重複と抜けを防ぐ
- 投函禁止表示のルールを事前共有する:お断り表示・管理会社掲示がある場合は投函しない、迷ったら入れないという判断基準を全員で統一する
- 配布記録を残す:配布日・区域・枚数・未投函の理由を当日中に記録し、次回の配布計画と反響検証に使えるようにする
- 翌日に現地を確認する:抜き打ちで数か所のポストを見て、投函漏れや二重投函がないか、チラシが散乱していないかをチェックする
この4手順を毎回回せる体制があるなら自社配布でも精度は保てますが、通常業務と並行して続けるのは負担が小さくありません。枚数が多くなるほど、管理コストも含めた比較が必要になります。
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【クレーム対応責任】お断り表示・管理会社対応をどちらが担うか
費用や時間の比較で見落とされがちなのが、トラブルが起きたときに誰が矢面に立つかという軸です。ポスティングは不特定多数の住戸に接触する販促手法である以上、一定の確率で苦情や申し入れが発生します。自社配布か代行かの判断基準として、この「対応責任」をどちらが負うのかを必ず検討してください。
ポスティングで起こりやすい主なトラブル
- 投函お断り表示のある住戸への投函:ポストやドアに「チラシ投函お断り」のシールが貼られているケース。見落としは最も多い苦情原因です。
- オートロック内・敷地内への立ち入り:共用部への無断立ち入りとして管理会社から指摘を受けることがあります。
- 管理会社・自治会からの申し入れ:物件単位・地域単位で「今後の配布を控えてほしい」と連絡が入るパターン。
- 住人からの直接の苦情:店舗への電話、SNSへの書き込み、来店してのクレームなど。
- 時間帯に起因する苦情:早朝・深夜の物音や、暗い時間帯の不審者通報につながるケース。
自社配布は「店名が分かっている」ことがリスクになる
自社スタッフが配る場合、チラシに店名・住所・電話番号が載っているため、苦情は直接店舗へ届きます。スタッフが接客中に長時間のクレーム電話を受けたり、近隣住民との関係が悪化して来店を控えられたりすると、配布で得た反響以上の損失になりかねません。特に商圏が半径1〜2kmに限られる店舗型ビジネスでは、苦情を受けた相手が将来の見込み客でもある点を軽視できません。対応マニュアルがないまま現場任せにすると、謝罪の言葉選びひとつで火種が広がることもあります。
代行に任せた場合の一次対応と配布停止リスト
ポスティング代行を利用する場合、配布員への事前教育(お断り表示の確認、共用部の扱い、配布時間帯のルール)や、苦情が入った際の一次対応窓口が整っている会社が多くあります。さらに実務上価値が大きいのが配布停止リストの管理です。一度「投函不可」と申し入れのあった住戸・物件を業者側のデータベースに登録し、次回以降の配布から除外する運用ができれば、同じ相手から繰り返し苦情を受ける事態を避けられます。GPSによる配布報告があれば「いつ・どのエリアを回ったか」を客観的に示せるため、事実確認の段階で無用な水掛け論を避けやすくなります。万が一苦情が起きた場合の流れは、ポスティング苦情の発生後にすべきことも参考にしてください。
外注しても発注者としての配慮は必要
ただし「外注したから自社は無関係」とはなりません。チラシに記載されているのは発注者の店名であり、印象を受け取るのも発注者です。依頼前に次の点をすり合わせておきましょう。
- 過去に苦情のあった住戸・物件を投函不可リストとして共有する
- お断り表示の判断基準(シール・貼り紙・口頭申し入れの扱い)を確認する
- オートロック物件や管理会社が管理する集合住宅の取り扱い方針を決める
- 配布時間帯の下限・上限(早朝・夜間の可否)を明文化する
- 苦情が入った場合の連絡経路と、報告までの目安時間を決めておく
この5点を初回打ち合わせで詰めておくだけで、トラブルの多くは未然に防げます。配布ルールを言語化できているかどうかは、代行会社を選ぶ際の判断材料にもなります。
枚数と店舗体制で決める:自社配布が向くケース・代行が向くケース
ここまでの人件費・時間・クレーム対応の3点を踏まえると、「どちらが得か」は事業の規模や時期によって答えが変わります。重要なのは、感覚ではなく枚数・人員体制・期限という3つの条件に落として判断することです。ここでは、それぞれが向くケースを具体的に整理します。
自社配布が向くケース
- 月3,000枚程度までの小ロットで、店舗から徒歩15分圏などエリアが限定されている
- 手書きの一言メッセージ、店頭での声かけ、顔なじみの常連づくりなど現場感を活かした販促と組み合わせたい
- アルバイトを含めスタッフに手待ち時間があり、繁忙期ではない(空き時間を販促に充てられる)
- チラシの文面やオファーを変えながら小刻みにテストして反応を早く見たい
- 自分の足で街を歩き、競合店や世帯層を肌感覚で把握したい段階
特に開業直後は、オーナー自身が近隣を歩くこと自体が商圏理解につながります。少額テスト配布の進め方を参考に、まず数百枚単位で反応を確かめるのも有効です。
代行が向くケース
- 1万枚以上の広域配布で、自社スタッフだけでは物理的に日数が足りない
- オープン告知・期間限定セール・イベント集客など、開催日から逆算して数日〜2週間で配り切る必要がある
- 年末年始、3〜4月の新生活シーズンなど、店舗が繁忙期で人手を販促に割けない
- 複数店舗・多拠点で同じ販促を同時展開したい(配布の品質を揃えたい)
- 配布実績をGPSデータや報告書として残し、次回のエリア選定や予算配分の判断材料にしたい
- 集合住宅が多く、管理会社対応やお断り表示の判断を経験のある配布員に任せたい
3条件で決める判断フロー
- 枚数を確定する:今回配りたい総枚数を出す。5,000枚未満なら自社配布も現実的、1万枚を超えるなら代行が基本線。
- 投入できる人員×日数を計算する:1人が1日に無理なく配れる枚数を700〜1,000枚(戸建て中心ならさらに少なめ)と仮定し、「人数×日数×枚数」で上限を算出。総枚数がこれを超えるなら代行を検討する。
- 期限と照らし合わせる:セール開始日やオープン日から逆算し、「配り終えたい日」までに間に合うかを確認する。間に合わない、または通常業務に支障が出るなら代行へ切り替える。
この3ステップを紙に書き出すだけで、「なんとなく自社でやったほうが安い気がする」という判断が具体的な数字に変わります。人件費を時給換算して比較すると、自社配布が割安とは限らないケースも見えてきます。
現実解としての「併用」という選択
実務でよく採用されるのが、近隣は自社・外周は代行という折衷案です。たとえば店舗から徒歩10分圏の2,000枚はスタッフが手配りし、そこから外側の8,000枚を代行に依頼する形です。近隣は自社で丁寧に回ることで顔が見える関係を作りつつ、遠方は配布員のノウハウと人数で短期間にカバーできます。
併用する場合は、エリアの重複を避けることが前提です。同じ世帯に二重投函されるとクレームの原因になるため、地図上で担当範囲を町丁目単位で線引きし、代行業者にも「この範囲は自社配布のため除外」と明確に伝えておきましょう。配布時期をずらして、自社配布の1週間後に代行分を出すといった設計も、告知の接触回数を増やす意味で有効です。
また、併用時は反響の集計方法も分けておくと判断材料になります。クーポンの記号を変える、問い合わせ時に「どちらのチラシか」を聞ける仕組みにするなど、簡単な工夫でエリア別の費用対効果を比べられます。
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代行を選ぶなら見るべきポイント:GPS報告・料金の内訳・ワンストップ
自社配布ではなく代行を選ぶと決めたら、次は「どの業者に任せるか」です。発注者が最も不安に感じるのは、本当に配布されたのかどうかが見えないという一点に尽きます。自社スタッフなら「今日はこの区画を回った」と報告を受けられますが、外注では現場が見えません。この不安を解消できるかどうかが、業者選定の最初の分かれ目になります。
「本当に配ったか」を可視化するGPS配布報告
配布スタッフの端末で取得したGPSログを使えば、実際に歩いたルート・配布した日時・対象エリアの範囲を地図上で確認できます。発注側は「◯月◯日にこの町丁を配った」という事実を、口頭説明ではなくデータで受け取れるわけです。確認時は次の点をチェックしてください。
- 報告はGPSの軌跡付きか、それとも枚数の自己申告だけか
- 報告書の提出タイミング(配布完了後◯営業日以内など)が明示されているか
- 複数日に分けて配布した場合、日別に記録が残るか
- 配布中止依頼や未配布区画があった場合、その理由が記載されるか
受け取った報告は保管して終わりにせず、反響のあった日付やエリアと突き合わせると次回のエリア設計に使えます。配布報告の保存と反響検証への活用手順も合わせて確認しておくと、外注の費用対効果を数字で管理しやすくなります。
見積りは「どこまで含むか」を分解して確認する
ポスティングの見積りは配布単価だけで比較すると失敗します。単価が低くても、後から項目が積み上がれば総額は変わるためです。次の項目が基本料金に含まれるのか別料金なのかを、発注前に必ず書面で確認しましょう。
- 配布単価(戸建て・集合住宅・事業所で単価が分かれるか)
- エリア調査・配布エリアの提案
- GPS配布報告書の作成・提出
- チラシの保管料、配布拠点への送料
- 最低発注枚数、小ロット時の割増の有無
- 配布期間の指定や短納期対応にかかる追加費用
当社は追加料金なしの明朗会計を基本としていますが、業者によって考え方は異なります。「見積り金額以外に発生する費用はありますか」と一言確認するだけで、後のトラブルはかなり防げます。なお料金はあくまで目安であり、エリア・枚数・配布時期・住宅形態によって変動します。
安さの根拠が説明できるかを見る
価格の安さは、理由がセットで語られて初めて信頼できます。確認したいのは次のような仕組みです。
- 配布エリアの最適化:商圏外への無駄配布を削り、同じ予算で反響の見込めるエリアに集中させる
- まとめ配布による効率化:複数案件を同一エリアで同時に回すことで移動コストが下がり、割引につながる
- 小ロット対応の柔軟性:数千枚からのテスト配布ができれば、いきなり大量発注して外す риск を避けられる
- デザイン・印刷から配布までのワンストップ:入稿のやり取りや印刷物の輸送が一本化され、手間と送料が圧縮される
逆に、単価だけが極端に低く根拠の説明がない場合は、配布精度や報告体制に無理が生じていないかを疑うべきです。GPS報告・料金内訳・ワンストップ体制の三点を軸に、複数社から見積りを取って比較するのが堅実な進め方です。
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まとめ:迷ったら「枚数・期限・人員」で判断し、まずは見積り比較から
ポスティング代行と自社配布のどちらが得かは、感覚ではなく4軸(人件費・所要時間・配布精度・クレーム対応責任)で数字に落とすと答えが出ます。自社配布は「時給が発生しない」と錯覚しがちですが、実際にはスタッフの時給・移動費・チラシの運搬・地図作成・報告確認の手間が乗ります。1人が1日に配れる枚数には物理的な上限があり、戸建て中心のエリアでは思った以上に日数がかかります。一方、代行は1枚あたりの単価が明示され、クレーム一次対応や配布ルールの順守も含めて任せられる点が実務上の価値です。
3条件で切り分ける判断フロー
- 枚数:数百〜2,000枚程度で店舗徒歩圏なら自社配布でも回せる。5,000枚を超えると自社だけでは日数と品質が崩れやすい。
- 期限:オープン日・セール日・入塾募集など「この日までに届いていないと意味がない」案件は代行が有利。逆に期限が緩い告知は自社配布で分散投函できる。
- 人員体制:シフトを削らずに配布へ回せる人員が何人いるか。店舗を止めて配る=売上機会の損失であることを忘れない。
ケース別の現実的な結論
- 小ロット×近隣中心:自社配布。顔が見える範囲で、スタッフが街の反応を肌で感じられる副次的メリットもある。
- 広域・短期・繁忙期・複数店舗:代行。期日までに一定品質で届けきることを優先する。
- 中間:併用。店舗から半径300〜500mの濃いエリアは自社、外周やマンション密集地は代行、と役割分担するのが現実的です。併用する場合は重複投函を避けるため、配布済みエリアを地図上で色分けして共有しておきましょう。
1回で判断せず、複数回で検証する
反響率や料金の水準は、業種・エリア・時期によって大きく変わるあくまで目安です。1回配って反響が薄かったからといって「ポスティングは効かない」と結論づけるのは早計で、同一エリアへの複数回配布や、エリア・訴求内容を変えたテストを重ねて初めて傾向が見えてきます。配布日・エリア・枚数・問い合わせ件数を必ず記録し、次回の設計に反映してください。配布報告データの扱い方は配布報告の保存と反響検証の手順も参考になります。
見積り比較で確認したい項目
- 単価に含まれる範囲(配布のみか、地図作成・報告書・再配布対応まで含むか)
- 追加料金の有無(エリア指定料・少部数割増・重量割増など)
- 配布報告の形式(GPSログ・写真・PDF報告書)
- クレーム発生時の窓口と対応フロー
株式会社ポスティングくんでは、配布エリアの選定や必要枚数のご相談から承っています。GPSによる配布報告で「どこに・いつ配ったか」が見える体制、全国対応、追加料金のない明朗会計が特長です。自社配布との比較検討中の段階でも構いませんので、無料査定・法人向けお見積りをお気軽にお問い合わせください。枚数・期限・ご予算をお伝えいただければ、併用案を含めた最適な配布プランをご提案します。
ポスティングを依頼する前に
よくある質問(FAQ)
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