OB顧客が複数いる町丁目を中心に、施工現場から半径500m〜1kmのコアエリアと1〜3kmの拡張エリアへ面で配布するのが基本です。ポスティングは名簿不要のエリア単位配布のため、町丁目指定だけで発注できます。
この記事でわかること
- OB顧客周辺に配る3つの狙いと紹介獲得の考え方
- 名簿不要で町丁目単位に配れるポスティングの前提
- 市街地と郊外で変えるエリアの切り方と区切り方3パターン
- 戸建てと集合住宅の使い分け、優先度A/B/Cでの年間運用
住宅会社の集客では「過去に建てたお客様の周辺に、もう一度認知を広げたい」というニーズが根強くあります。実際、注文住宅やリフォームの検討は地域性が強く、近所に完成した住まいがあること自体が、その会社を知るきっかけになります。とはいえ、OB顧客にお願いして紹介を待つだけでは件数は安定しません。そこで有効なのが、施工実績のある地域の周辺エリアへチラシを面で配布するという販促手法です。
ここで前提として押さえておきたいのは、ポスティングは顧客名簿を使ってピンポイントに届ける手法ではなく、町丁目や集合住宅といった「エリア単位」で配る手法だという点です。個人を特定して送るDMとは性質が異なり、実績のある地域の周辺世帯へ広く届けることで「この会社、近所で建てているんだ」という土地勘のある認知をつくります。本記事では、エリアの切り方、商圏世帯数からの枚数逆算、完成引き渡し後や見学会前といった配布時期の設計、そして配布後にどう振り返るかまで、住宅メーカー・工務店の販促担当者が実務でそのまま使える形で整理します。反響率は商圏や商品特性で大きく変わるため、あくまで目安として捉えつつ、再現性のある設計手順を押さえていきましょう。
なぜ住宅会社は「施工実績のある地域の周辺」にチラシを配るのか
住宅の検討は、驚くほど地域密着で進みます。土地勘のあるエリア、子どもの学区、実家や勤務先からの距離といった条件で候補が絞られ、そのうえで「この辺りで建てている会社はどこか」という視点が入ります。そのとき、近所に実際に建った家があるかどうかは大きな信頼材料になります。カタログやモデルハウスの写真よりも、毎日の通勤路で目にしている建物のほうが現実味があるからです。だからこそ、住宅会社にとってOB顧客の周辺エリアへのチラシ配布は、単なる枚数稼ぎではなく「実物という証拠がある場所に配る」という合理的な販促になります。
OB顧客周辺に配る3つの狙い
- 近隣の口コミ・会話のきっかけづくり…「お隣さん、どこで建てたの?」という会話は自然には起きにくいものです。チラシが届くことで社名と工事の記憶が結びつき、OB顧客が話題にしやすくなります。紹介は「思い出してもらえる状態」から生まれます。
- 「〇〇町で施工しました」という実績訴求の説得力…同じ町名・同じ分譲地名を紙面に入れられるのは、その地域で建てた会社だけの特権です。広域に一律の内容を配るより、読み手の生活圏に紐づいた一文があるほうが読了率も問い合わせ率も上がりやすくなります(効果は目安で、エリアや紙面内容により変動します)。
- 似た属性の世帯に届く…分譲地やその周辺は、年齢層・家族構成・年収帯・住宅取得意向が近い世帯が集まりやすい傾向があります。OB顧客に満足してもらえた提案は、周辺世帯にも刺さる確率が高いという考え方です。
紹介獲得は「依頼」と「面の配布」の両輪
紹介を増やす活動というと、OB顧客への定期訪問やお礼状、紹介特典の案内など「個別の依頼」に偏りがちです。しかし依頼だけでは、紹介先の候補を思い出せるかどうかに成果が左右されます。そこで、OB顧客の住む町丁目に対して面でチラシを配布し、周辺世帯側にも先に認知を作っておく。すると、OB顧客が勧めたときに「あ、あのチラシの会社ね」と受け止められ、話が前に進みやすくなります。個別の依頼=縦の線、周辺エリア配布=横の面。両輪で設計するのが紹介獲得の実務です。住宅会社のチラシ配布の年間回数と枚数設計とあわせて組み立てると、単発で終わらない仕組みになります。
名簿は不要|ポスティングは町丁目単位のエリア配布
ここで必ず押さえておきたい前提があります。ポスティングは顧客リストや名簿を使った個人宛の送付(ダイレクトメール)ではなく、町丁目や丁目内のブロック単位で面的に配布する手法です。つまり、OB顧客の氏名・住所を配布業者に渡す必要はありません。「○○市○○町3丁目〜5丁目の戸建て」といったエリア指定だけで発注できるため、個人情報の取り扱いに神経を使う住宅会社でも導入のハードルが低いのが利点です。社内で管理している施工マップを見ながら、施工棟数の多い町丁目を選ぶだけで設計が始められます。配布エリアごとの枚数や料金の目安は、ポスティングの料金・お見積りからエリアと枚数を伝えれば確認できます。計画段階で概算を押さえておくと、年間予算への落とし込みがスムーズです。
新築だけでなくリフォーム・外構・メンテナンスにも広がる
OB顧客周辺エリアは、新築受注のためだけの配布先ではありません。築10年前後の住宅が並ぶ分譲地なら外壁・屋根のメンテナンス提案、築15年以上なら水まわりリフォームや外構のやり替えといったテーマが刺さります。新築の反響は季節や景気に左右されやすい一方、メンテナンス需要は築年数という確実な軸で発生するため、配布テーマを使い分けることで年間を通じた接点が作れます。同じエリアに新築訴求とリフォーム訴求を時期をずらして配る設計にすると、地域内での認知が積み上がり、紹介の土台になります。
OB顧客周辺へのチラシ配布、次の一手は?
かんたんな質問に答えると、OB顧客周辺への配布の進め方が見えます(約30秒)
質問 1 / 3
今の検討はどの段階ですか?
当てはまる方を選んでください
質問 2 / 3
配布エリアはどこまで決まっていますか?
当てはまる方を選んでください
質問 3 / 3
配るタイミングは決まっていますか?
当てはまる方を選んでください
診断結果:まずは配布費用の目安を確認するのがおすすめです
チラシのサイズと配布したいエリア、おおよその枚数を入れると、配布費用の目安を確認できます。施工現場を中心にしたコアエリアと拡張エリアで条件を変え、見比べてみてください。町丁目単位で指定できるため、名簿を用意せずに計画を立てられます。社内での予算検討の材料としてもお使いいただけます。
診断結果:エリアと枚数を伝えて配布プランの相談がおすすめです
配りたい町丁目とおおよその枚数をお伝えいただければ、お見積りと配布プランをご提案します。戸建てと集合住宅の比率、優先度の高いエリアへの繰り返し配布、見学会前の配布時期など、年間の進め方もあわせてご相談いただけます。配布開始までの日程には余裕を見てご連絡ください。
エリアの切り方|施工現場を中心にどこまで広げるか
OB顧客周辺への配布で成果を左右するのは、どこまで広げるかというエリア設計です。基本の考え方は、施工現場や完成見学会会場を中心点に置き、同心円で二層に分ける方法です。半径500m〜1kmを「コアエリア」、半径1〜3kmを「拡張エリア」と位置づけます。ただしこの距離はあくまで目安で、世帯密度の高い市街地では半径500mでも数千世帯に達する一方、郊外や地方では半径2kmでも必要世帯数に届かないことがあります。距離ではなく「世帯数」で見るのが実務の基本です。
市街地と郊外で距離感を変える
- 市街地・住宅密集地:狭く濃く。コアエリアを複数回に分けて重ねて配る方が、広げるより反応が安定しやすい
- 郊外・地方:道路網と生活動線(幹線道路沿い、スーパーや駅への移動ルート)に沿って帯状に広げる。円ではなく「線」で考える
- 山・川・鉄道・大規模幹線道路:心理的な境界になりやすく、円で切ると違和感が出る。境界で区切る
エリアの区切り方3パターン
- 町丁目単位:世帯数データが取りやすく、見積りや配布報告との突合が簡単。最も運用しやすい基本形
- 学区・生活圏単位:小中学校の学区は住民の帰属意識が強く、口コミが回りやすい。紹介獲得を狙うなら相性が良い
- 分譲地・ニュータウン単位:築年数が揃っているため、建て替え・リフォーム需要の時期も揃いやすい。入居から20〜30年経過した分譲地は優先度が高い
戸建てと集合住宅を使い分ける
住宅会社の場合、狙う層によって配布先の種別を変えると無駄が減ります。建て替え・リフォーム層を狙うなら戸建て中心の軒並み配布、一次取得層を狙うならファミリー向け賃貸集合住宅への集中配布が有効です。単身向けワンルームが多い物件は除外指定しておくと、同じ予算でも有効世帯への到達率が上がります。戸建て・集合住宅の比率と選び方を踏まえ、1回の配布内で「戸建て7:集合3」などの比率を決めておくと検証もしやすくなります。
優先度A/B/Cを付けて年間で回す
候補エリアは地図上で色分けし、優先度を3段階で管理します。
- A:OB顧客が複数いる町丁目、築20年以上の分譲地、直近の施工現場周辺。年3〜4回
- B:Aに隣接する生活圏。年2回程度
- C:商圏端・競合が強いエリア。見学会など機会があるときのみ
複数現場を同時に抱える場合は、各現場の円が重なる部分をどちらか一方に割り当て、同じ世帯へ短期間に同じ内容を重ねて投函しないよう整理します。重複を外した分の枚数を未カバーの町丁目に振り向ければ、総枚数を増やさずにカバー率を上げられます。配布前には必ず町丁目ごとの世帯数一覧を作り、実際に配布可能な件数と突き合わせておくことをおすすめします。
配布枚数の決め方|商圏世帯数からの逆算(目安)
ポスティングの枚数は「なんとなく1万枚」で決めてしまうと、効果検証も予算管理もできません。住宅会社のOB顧客周辺エリアへの配布は、商圏世帯数と年間目標棟数から逆算して設計するのが基本です。以下の4ステップで組み立てます。
ステップ①|商圏の対象世帯数を把握する
まず、施工現場を中心とした配布候補エリアの町丁目別世帯数を、自治体が公表する住民基本台帳や国勢調査の統計で確認します。このとき総世帯数だけを見るのではなく、戸建て比率・持ち家比率・築年数の傾向も加味してください。注文住宅であれば持ち家層の建て替え需要と、賃貸層の一次取得需要では訴求が異なります。配布対象を絞り込む際は、戸建て・集合住宅の比率と選び方を踏まえて、どの住宅タイプにどれだけ投下するかを先に決めておくと枚数が組みやすくなります。
ステップ②|年間目標棟数から必要反響数を置く
次に、営業側の数字から逆算します。たとえば年間12棟が目標で、来場からの契約率が10%なら年間120組の来場が必要です。来場のうちポスティング由来を3割と置くなら、チラシから36組の来場を作る計算になります。紹介・資料請求・見学会予約など、どの指標をゴールに置くかを先に決めておくと、後の検証がぶれません。
ステップ③|想定反響率を保守的な幅で仮置きする
住宅のような高額商材では、1回の配布あたりの反響率は0.0x%台で設計するのが現実的な目安です。反響率は商圏特性・商品価格帯・配布時期・チラシの訴求内容によって大きく変動するため、断定はできません。必ず「上振れ時」「保守的な見込み」の2パターンで試算し、保守側の数字で予算を組みます。たとえば0.03%で見積もるなら、36組の来場には単純計算で延べ12万枚規模の接触が必要、という目安が出ます。
ステップ④|1回あたりの枚数と年間回数に割り振る
算出した年間総枚数を、配布回数で割り振ります。12万枚を年6回なら1回2万枚、年12回なら1回1万枚です。ここで重要なのが反復配布の考え方で、1回に大量投下するより、同一エリアへ複数回重ねて接触回数を増やすほうが記憶に残りやすく、見学会や相談会のタイミングで想起されやすくなります。OB顧客周辺のような狭く濃い商圏こそ、薄く広くではなく「同じエリアに繰り返し」が有効です。
小ロットのテスト配布から段階投下へ
初回から全エリアに撒かず、段階的に広げる方法も有効です。
- 候補エリアを3〜5ブロックに分け、各2,000〜3,000枚程度でテスト配布する
- 問い合わせ・来場の発生元をブロック単位で集計する
- 反応が出たブロックへ次回以降の枚数を厚く寄せ、反応のないブロックは縮小または訴求を変える
この段階投下なら、初期の投資を抑えながら「効くエリア」を特定できます。
印刷ロットと予備枚数の整合
最後に印刷側との整合を確認します。印刷は1,000枚単位など一定ロットで割安になるため、配布枚数を印刷ロットに合わせて端数を調整すると無駄がありません。また、配布現場では雨濡れ・破損・配布禁止物件の発生があるため、配布枚数の3〜5%程度を予備として多めに印刷しておくと安心です。余った分は店頭配布や営業訪問時の持参資料として活用できます。なお、ここで示した比率や反響率はいずれも目安であり、エリア・枚数・時期によって変動する点はご承知おきください。
かんたん診断OB顧客周辺へのチラシ配布、次の一手は?30秒でチェック ▲
🖨 印刷だけのご依頼もOK。A4両面カラー1万〜3万枚は全国最安値クラスでお受けします →
配布時期の設計|完成引き渡し後・見学会前・季節の山をどう組むか
OB顧客周辺へのチラシ配布は「いつ配るか」で反応が大きく変わります。同じ枚数・同じ内容でも、見学会の直前に届くか、終わった翌日に届くかで価値はまったく違います。ここでは住宅会社の販促として現実的な三層構造のタイミング設計と、年間カレンダーの作り方を整理します。
第1層|見学会前の「1〜2週間前+直前」の二段配布
完成見学会・構造見学会の告知は、検討者が予定を空けられる開催日の10〜14日前を主軸にします。そのうえで、開催2〜4日前に同一エリアへ追加投下し、駆け込み来場を拾う二段構えが有効です。逆算スケジュールの例は次の通りです。
- 開催日の30〜35日前:開催日・会場・見どころを確定し、原稿制作に着手
- 25日前:デザイン校了、印刷仕様(サイズ・用紙・部数)を確定
- 20日前:印刷データ入稿(修正余地を2〜3日見込む)
- 14〜10日前:第1回配布(周辺エリア中心)
- 4〜2日前:第2回配布(反応が見込める丁目へ絞って追加)
ポスティングは雨天や強風で配布日がずれることがあり、数万枚規模なら配布完了まで数日〜1週間かかります。「開催前日に届けばよい」という発注はほぼ間に合いません。印刷の納期遅延リスクも含め、完成見学会のチラシは何枚・いつ配るかの考え方を踏まえ、少なくとも配布開始希望日の2週間前までに業者へ相談しておくと安全です。
第2層|引き渡し後の「施工実績チラシ」で認知を残す
引き渡しから1〜2か月以内に、「〇〇町で完成しました」という実績告知を周辺世帯へ配布します。近隣住民は工事中から建物を見ており、実物が目の前にある状態で社名と施工内容が結びつくのがこのタイミングの強みです。外観写真・坪数・工期・断熱性能など事実ベースの情報を中心にし、「ご近所の方へ」という挨拶のトーンを保つとクレームも起きにくくなります。
第3層|竣工から数年後のメンテナンス・リフォーム訴求
同じエリアでも、築5〜10年の住宅が並ぶ区画には外壁塗装・水まわり更新・断熱改修といった別訴求が刺さります。新築チラシとは分けて制作し、年1〜2回のペースで配るのが現実的です。OB顧客周辺で接点を持ち続けること自体が、紹介獲得の土台になります。
季節の山と年間カレンダーの作り方
- 1〜3月:年度末の住み替え・転勤検討が動く時期。土地探し層向けの訴求を厚く
- 4〜5月:大型連休前に見学会告知を集中。家族で来場しやすい
- 6〜7月・12月:ボーナス期に合わせた資金計画セミナーや相談会の告知
- 9〜11月:秋の連休前。気候がよく現場見学の満足度が高い
年間計画では、まず見学会・イベントの開催予定を先に置き、その2週間前に配布枠を確保します。残った月に施工実績チラシとメンテナンス訴求を割り振れば、配布が途切れない年間カレンダーが完成します。繁忙期は印刷も配布も混み合うため、年間分の配布予定をあらかじめ共有しておくと、日程調整とコスト管理の両面で有利になります。
チラシの内容とクレーム対策|地域に受け入れられる配り方
OB顧客の周辺エリアへの配布は、不特定多数への広域配布とは性質が異なります。受け取る方の多くは、実際に施工した家を日常的に目にしている近隣住民です。だからこそ「地域に溶け込んだ内容」と「丁寧な配布品質」の両方が揃って初めて、紹介獲得につながります。
周辺エリア向けチラシに入れるべき要素
- 地域名を明記した施工実績:「〇〇町で〇棟の施工実績」など、読み手が自分の生活圏だと認識できる表現にする
- 近隣への挨拶文:「近隣にお住まいの皆さまへ」といった一文を冒頭に置き、広告色だけのチラシにしない
- 完成見学会のご案内:開催日時・場所の目安・予約方法を大きく。近所で見られる安心感が来場の後押しになる
- 検討段階別の情報:今すぐ層には価格帯・標準的な仕様ではなく具体的な間取りと総額の目安、潜在層には土地情報や資金計画のヒント、といった形で面を分ける
価格表示は「本体価格のみ」か「付帯工事・諸費用込み」かを明確にし、誤解を招く表現は避けます。写真は自社施工の外観・内観を中心に据えると、近隣の方が「あの家か」と結びつけやすくなります。
問い合わせハードルを下げるオファーと反響計測
住宅は検討期間が長い商材です。いきなり来場を求めるより、段階的な受け皿を用意する方が反響は拾えます。
- 資料請求(施工事例集・エリア別の土地情報)
- 来場予約特典・当日来場特典(キッズスペース、相談のみ歓迎の明記)
- 簡易診断(住まいの建て替え時期診断、資金計画の簡易シミュレーション)
さらに、配布エリアごとにQRコードを分ける、LINE公式アカウントの友だち追加導線を置く、チラシ専用のフリーダイヤルや受付フォームを用意するといった工夫で、どのエリアの配布から反響が来たかを後から検証できます。計測の仕組みがないと、次回の枚数配分を感覚で決めることになってしまいます。
配布マナーのチェックポイント
- 「チラシお断り」「投函禁止」の表示があるポストには投函しない
- ドアノブ・門扉・新聞受け以外の場所に挟まない。郵便受けの中にきちんと収める
- 集合住宅はオートロック内や管理規約で投函を制限している物件のルールを尊重する
- 早朝・夜間の投函は避け、生活時間帯に配慮した時間帯で実施する
- 雨天時はチラシが濡れてポストを汚さないよう、配布日を調整する
クレーム発生時の一次対応を事前に決めておく
どれだけ注意しても問い合わせが入ることはあります。重要なのは、連絡を受けてから社内で慌てないことです。受付窓口の電話番号、受付者が確認する項目(住所・投函日・ポストの表示有無)、配布業者への連絡ルート、再発防止として該当住所を配布除外リストに登録する手順までを、あらかじめ文書化して配布業者と共有しておきます。苦情対応の窓口設置と実務フローを整えておけば、担当者が変わっても同じ品質で対応できます。
住宅会社にとって、近隣住民との関係悪化は広告効果の低下にとどまりません。施工現場での工事音や車両出入りの理解を得にくくなり、本業に直接響きます。GPSによる配布報告で実際の配布範囲と時間を確認できる体制にしておけば、「配っていない」「夜に入っていた」といった指摘にも事実に基づいて回答でき、ブランドを守ることにつながります。
🧮 サイズ・エリア・枚数を選ぶだけで、配布費用の参考見積もりがすぐ出せます →
配布後の振り返り|GPS報告でエリア別に効果を検証する
OB顧客周辺への配布は、一度で大きな反響が出るというより、同じ地域に繰り返し触れてもらうことで認知が積み上がる性質の施策です。だからこそ「配って終わり」にせず、エリア単位で結果を記録し、次回の配布設計に反映する仕組みが欠かせません。ここでは住宅会社の販促担当が社内で回せる、実務的な振り返り手順を整理します。
町丁目単位で「反響密度」を見る
反響を全体の件数だけで見ると、どのエリアが効いたのか分かりません。おすすめは、配布した町丁目ごとに次の数値を並べる方法です。
- 配布枚数(町丁目別)
- 反響件数(来場予約・資料請求・電話問い合わせ・ウェブ申込)
- 反響率の目安=反響件数 ÷ 配布枚数
- そのうち来場に至った数、契約見込みに進んだ数
住宅会社のチラシ反響率は一般に低く、0.01〜0.05%程度(1万枚で1〜5件)が一つの目安とされます。母数が小さいため、1回の結果だけで良し悪しを決めず、2〜3回の累計で比較するのが実務的です。OB顧客宅の周辺は、実物を見られる強みがあるため、他エリアより反響密度が高く出ることがあります。その差を数字で押さえておくと、次回の枚数配分に説得力が出ます。
流入経路を分けて測る工夫
反響をエリア別に紐づけるには、来た人がどの媒体を見たのかを特定する必要があります。手間をかけずにできる方法を挙げます。
- 来場アンケートに「当社を知ったきっかけ」欄を設け、「ポスティングチラシ」と「お住まいの町名」を必ず記入してもらう
- チラシ専用の電話番号やQRコードを用意し、配布回・エリアごとに出し分ける
- ウェブ申込フォームに、チラシ記載の合言葉や来場特典コードを入力してもらう
- 営業担当が初回接触時に「チラシはご覧になりましたか」と口頭で確認し、顧客管理に記録する
GPS配布報告を次回のエリア設計に使う
記録した反響を活かすには、「どの地域を・いつ配ったか」が正確に分かっていることが前提になります。株式会社ポスティングくんではGPSによる配布報告をお出ししているため、実際に配布員が歩いたエリアと日付を地図ベースで振り返ることができます。手元の反響データと地図を重ねれば、反応のあった町丁目がひと目で分かり、社内会議や上長への報告資料、次回のエリア設計にそのまま転用できます。月次の配布レポートを蓄積していけば、年間を通じた地域別の傾向も見えてきます。
改善サイクルの回し方
- 反響が出たエリア:次回は枚数を厚くし、配布間隔を短くして接触回数を増やす
- 反響の薄いエリア:訴求(価格帯・間取り・土地情報)や配布時期を変えて再テストする。1回で切り捨てない
- 配布方法を変える:軒並み配布から戸建て中心のエリア指定へ、あるいは集合住宅集中へと切り替え、持ち家検討層に合う配り方を試す
- 規模を調整する:小ロットでテストし、手応えのあったエリアだけ大量配布へ広げる
弊社は全国対応で、小ロットから大量配布まで対応しており、料金は明朗会計で追加料金はいただきません(金額はエリア・枚数・時期により変動するため、お見積りでご確認ください)。テスト配布と本配布を組み合わせながら、データに基づいてエリアを磨き込んでいくことが、紹介獲得につながる配布の近道です。
かんたん診断OB顧客周辺へのチラシ配布、次の一手は?30秒でチェック ▲
まとめ|OB顧客周辺エリアへの配布を仕組み化し、紹介・反響を安定させる
OB顧客周辺へのチラシ配布は、単発の思いつきではなく「仕組み」にしたときに効果が安定します。ここまでの内容を実務の順番で整理します。
要点の再整理
- 名簿を使わないエリア配布である…OB顧客の個人情報を配布先リストとして業者に渡すのではなく、「施工実績のある地域の周辺」という地理的な単位で配る設計にします。配るのはあくまで一般のエリア配布であり、OB顧客本人への接触はニュースレターなど自社の既存チャネルで行うと整理が明確です。
- 施工現場を中心にしたエリアの切り方…完成現場から半径300〜500m、町丁目で2〜4つ分を基本単位とし、戸建て比率の高い区画を優先します。幹線道路や川、学区の境界で切ると「同じ生活圏」にまとまりやすくなります。
- 商圏世帯数からの枚数逆算(目安)…対象町丁目の世帯数を積み上げ、戸建て比率を掛けて配布可能数を算出します。1回3,000〜10,000枚程度を目安に、同一エリアへ複数回重ねる設計が基本です。
- 時期設計…完成見学会は開催日の10〜14日前と3〜5日前の2回に分けると告知が残りやすく、引き渡し後は近隣の記憶が新しい1〜2か月以内に「この家を建てました」という内容で重ねます。年度替わりや夏冬のボーナス期など住宅検討が動く季節の山も合わせて年間計画に組み込みます。
- マナーとチラシ内容…投函お断り表示のあるお宅には入れない、郵便受けからはみ出さない、早朝深夜を避けるといった基本を徹底します。チラシは「近隣で施工した実例」「価格帯」「見学会の日時と予約方法」を具体的に載せ、問い合わせ窓口を明記します。配布前のクレーム対策体制も合わせて整えておくと安心です。
- GPS報告による振り返り…どの町丁目に何枚配ったかを記録し、来場予約・資料請求の発生エリアと突き合わせます。反応の出た区画は次回も残し、出なかった区画は入れ替える、という運用を繰り返すことで配布精度が上がります。
料金は必ず見積りで確認を
ポスティングの費用は、配布エリア・枚数・時期・配布方法(軒並み/戸建て中心/集合住宅中心)によって変動します。相場感はあっても固定ではないため、計画が固まった段階で必ず見積りを取り、総額を確認してください。株式会社ポスティングくんでは、追加料金のない明朗会計で費用をご提示しています。費用を抑えやすい理由は次のとおりです。
- 配布エリアの最適化…施工現場周辺に絞ることで、無駄な広域配布を減らせます
- 小ロット対応…見学会ごとに数千枚単位で配れるため、過剰な印刷・在庫を抱えません
- まとめ配布の割引…年間計画でまとめてご依頼いただくことで、1枚あたりの単価を抑えられます
- デザイン・印刷までワンストップ…制作から配布までを一社で完結でき、工程間の手間とコストを削減できます
まずは料金シミュレーターで概算を確認し、具体的な枚数やエリアが見えてきたら料金・お見積りのご依頼へお進みください。法人様向けのお見積り・無料査定は無料で承っており、商圏世帯数からの枚数設計や年間の配布スケジュールづくりもあわせてご提案いたします。お気軽にお問い合わせください。
ポスティングを依頼する前に
よくある質問(FAQ)

