歯科クリニック複数医院のチラシ配布設計|商圏重複とエリア分割の考え方

複数医院を展開する歯科医療法人向けに、分院ごとの商圏重複の調整、エリア分割と枚数配分、開院時と定期配布の訴求の違い、医療広告表現の注意点、GPS報告の活用まで実務目線で解説します。

複数医院のチラシ配布は、本部広報が各院の実商圏を地図上で重ね、重複エリアを町丁目単位で主担当院・副担当院・緩衝帯に割り当てて設計します。枚数は均等ではなく院ごとの条件に応じて配分するのが基本とされています。

この記事でわかること

  • 複数医院の配布でつまずく重複投函・均等配分・検証不能の3点
  • 患者の住所データから実商圏を可視化し重複ゾーンを特定する手順
  • 重複エリアを主担当院・副担当院・緩衝帯に分ける割り当て方
  • 立地や診療科目に応じた配布方法とローテーション配布の使い分け

歯科クリニックを複数医院展開していると、チラシ配布の設計は一医院のときとはまったく別の難しさが出てきます。「A院とB院のエリアが重なっていて、同じ世帯に2枚届いてしまった」「新規開院の分院に枚数を厚くしたいが、既存院の配布を削ってよいのか判断できない」「院ごとの配布実績がまとまっておらず、理事会で効果を説明しにくい」——複数拠点の広報担当者からは、こうした声が多く聞かれます。

本記事では、複数医院を運営する医療法人の広報担当者に向けて、分院ごとの商圏をどう切り分けるか、エリア分割と枚数配分をどんな考え方で決めるか、開院時と既存医院の定期配布で訴求と枚数をどう変えるかを、実務的な手順に落として解説します。あわせて、医療広告は表現上の制約があるため原稿は事前確認が必要であること、反響はあくまで目安であり集患数を保証するものではないことも明記しながら進めます。複数拠点を一括で発注し、院ごとに配布報告を分けて受け取る運用のつくり方まで扱います。

目次

複数医院のチラシ配布でつまずく3つのポイント

歯科クリニックを複数医院展開している医療法人では、チラシ配布を「各院の判断」に任せているケースが少なくありません。しかし単院運営とは異なり、複数医院では院同士の商圏が物理的に近接するため、単院の延長線で配布を設計すると、重複投函・予算の非効率・検証不能という3つの問題が同時に発生します。まずは、歯科 クリニック 複数医院 チラシ 配布 設計を考えるうえで前提となる「商圏の狭さ」から整理します。

前提:歯科の商圏は徒歩・自転車圏が中心で狭い

歯科は虫歯治療や定期検診など通院回数が多く、患者は「通いやすさ」で医院を選ぶ傾向があります。そのため来院の中心は徒歩・自転車圏で、商圏の目安は半径1〜2km程度とされることが多いです(駅前立地なら通勤動線で広がり、住宅地のファミリー層狙いなら狭く深くなるなど、立地によって変動します)。この商圏の狭さは、言い換えれば「配布エリアが限られている」ということです。同じ市区内に2院、3院とあれば、商圏円は高い確率で重なります。複数医院展開における配布設計の出発点は、この重複をどう扱うかに尽きます。

(1)同一世帯への重複投函が患者の混乱とクレームを生む

A院とB院が別々にポスティングを発注すると、同じ世帯のポストに同法人の歯科チラシが2枚入ることが起こります。受け取る側から見れば「同じような歯科の案内が何度も入る」という印象になり、投函頻度への不快感から苦情につながることもあります。また、法人内で初診の問い合わせ先が分散し、「チラシを見たがどちらに行けばいいのか」という患者側の混乱も生じます。複数店舗のエリア重複を防ぐ調整手順と同様に、歯科でも配布エリアの線引きを事前に決めておくことが前提になります。

(2)予算配分が「なんとなく均等」になり費用対効果が見えない

よくあるのが、全院に同じ枚数・同じ回数を割り当てる均等配分です。しかし医院ごとに世帯数、競合歯科の数、ユニット数(受け入れ可能な新患数)、開院からの年数は異なります。新患が埋まっている院に追加配布しても予約が取れず機会損失になり、逆に空き枠のある院には枚数が足りない、という事態が起こります。均等配分は公平に見えて、実際は投資効率を測れなくする一番の原因です。

(3)配布実績が院ごとに分かれ、本部で比較できない

各院がそれぞれ地元業者に発注していると、配布報告のフォーマットも配布日も単価もバラバラで、本部が横並びで比較できません。「どの院のどのエリアに、いつ、何枚入ったのか」が統一フォーマットで残っていなければ、新患数との突き合わせができず、翌期の改善にもつながりません。GPSログや配布完了報告を同一形式で揃えておくことが、院別の検証を可能にします。

設計は本部広報が握るべき理由

院長任せの配布では、隣接院との調整は構造的に行われません。各院は自院の新患数を最大化しようとするため、商圏の境界を越えて配布しがちです。本部広報が以下を一元管理することで、重複と無駄を同時に解消できます。

  • 全院の所在地と商圏半径を地図上に重ねて可視化する
  • 重複エリアの担当院を町丁目単位で決め、文書化する
  • 年間の総予算を院別の条件に応じて配分する
  • 発注先と報告フォーマットを統一し、本部で一括受領する

複数医院のチラシ配布、次の一手は?

3つの質問に答えると、商圏の切り分けと配布の進め方が分かります(約30秒)

質問 1 / 3

院ごとの商圏は把握できていますか

当てはまる方を選んでください

質問 2 / 3

配るエリアと枚数は決まっていますか

当てはまる方を選んでください

質問 3 / 3

配布のタイミングはどの段階ですか

当てはまる方を選んでください

診断結果:配布費用の目安から比べる進め方がおすすめです

まずはチラシのサイズと配布エリア、枚数の条件を整理して、配布費用の目安を出すところから始めましょう。院ごとに条件を変えて並べれば、法人全体の予算配分や理事会向けの説明材料にも使えます。商圏の重なりがまだ整理できていなくても、エリアを仮置きして比べられるので、検討の土台づくりに向いています。

サイズ・エリア・枚数から参考見積もりを出す

診断結果:エリアと枚数を伝えて配布プランの相談がおすすめです

主担当院・副担当院・緩衝帯の割り当てが見えているなら、町丁目単位のエリアと枚数をそのまま伝えて、見積りと配布プランを相談する段階です。配布時期をずらすローテーション、軒並み配布と集合住宅集中配布の使い分け、院別に配布報告をそろえる運用まで含めて設計できます。医療広告の表現は事前確認のうえ進めましょう。

エリアと枚数を伝えて見積りを相談する


配布費用の目安を、先に知っておきませんか?

サイズ・エリア・枚数を選ぶだけで、配布費用の目安がその場で出ます。見積り依頼にもそのまま引き継げます。

料金シミュレーターで計算する →

分院ごとの商圏をどう切り分けるか:重複エリアの調整手順

複数医院を展開する歯科法人のチラシ配布設計で最初にやるべきは、「なんとなく近いから分ける」ではなく、実データに基づいて商圏を切り分けることです。ここでは3つのステップで進めます。

ステップ1:既存患者の住所データから実商圏を可視化する

レセコンや予約システムに蓄積された患者の住所を、町丁目単位で集計します。半年〜1年分の初診患者を対象にすると、現在の集患力が反映されやすくなります。集計すると「この院は初診の約7割が半径1.5km圏内」「こちらの院は矯正相談が多く3km超からも来院している」といった差が見えてきます。机上の円商圏ではなく、この実商圏が配布エリア設計の土台です。

ステップ2:地図上で到達圏を重ね、重複ゾーンを特定する

各院の実商圏を同じ地図に重ねると、分院同士が食い合っているゾーンが浮かび上がります。ここで見るべきは距離だけではありません。

  • 生活動線の分断:線路・大きな川・幹線道路・高低差は、直線距離が近くても来院行動を分けます。踏切や橋を渡る必要があるエリアは、距離が近くても別商圏として扱うほうが実態に合います
  • 診療科目の違い:矯正・小児歯科・インプラント・口腔外科などの特化院は商圏が広がりやすく、一般歯科の分院より広い範囲に配る前提で設計します
  • 駐車場の有無:駐車場がある院は郊外側へ、駅前で駐車場がない院は徒歩・自転車圏へと、配布の重心をずらします

ステップ3:重複ゾーンを3種類に割り当てる

重複ゾーンを放置すると、同じ家に同じ法人のチラシが2枚入り「しつこい」という印象を与えかねません。町丁目単位で次のいずれかに割り当てます。

  1. 主担当院:その町丁目の既存患者数が最も多い院。通常配布はこの院の内容のみ
  2. 副担当院:主担当院が配らない時期に限って配る院。年2〜3回など頻度を抑える
  3. 緩衝帯(どちらも配らない):どの院からも来院実績が薄く、反響が見込みにくいエリア。あえて外して予算を集中させる

ローテーション配布と配布方法の使い分け

副担当院を設定するエリアでは、配布時期をずらすローテーション配布が有効です。たとえば4月はA院、7月はB院というように月をずらせば、世帯側の重複感は大きく薄まります。管理単位は必ず町丁目に統一しておくと、院をまたいだ調整や次回以降の除外設定が崩れません。この考え方は歯科に限らず、複数店舗のエリア重複を防ぐ調整手順と共通です。

さらに、院の立地に応じて配布方法も変えます。戸建て中心の郊外型分院は軒並み配布でカバー率を優先し、駅前のマンションが多いエリアの院は集合住宅集中配布でファミリー層に届ける、矯正や小児に強い院は小学校区に合わせたエリア指定にする——といった使い分けです。各院の配布エリアをGPS報告で地図として残しておけば、次回の重複判定も机上の推測ではなく実績ベースで行えます。

エリア分割に合わせた枚数配分の考え方

商圏の切り分けが終わったら、次は「どの医院に何枚配るか」を決める段階です。複数医院を展開する医療法人では、院長の声の大きさや直近の患者数の増減で配分が決まってしまうことが少なくありません。歯科クリニックの複数医院チラシ配布設計では、感覚ではなく説明できる基準で枚数を割り振ることが、本部としての公平性と検証可能性につながります。実務では次の3つの基準を組み合わせて決めるのが現実的です。

基準1:商圏内世帯数ベース(基本形)

もっとも素直な配分方法が、各医院の商圏内世帯数に比例させる形です。たとえばA院の商圏が12,000世帯、B院が8,000世帯、C院が5,000世帯なら、合計50,000枚を24,000枚・16,000枚・10,000枚に配分します。歯科は半径1〜2km圏の徒歩・自転車来院が中心になりやすく、世帯数は来院ポテンシャルの近似値として扱いやすい指標です。ただし集合住宅比率が高いエリアはファミリー層が厚く、戸建て中心エリアは高齢層が厚いなど世帯構成が異なるため、小児歯科・矯正を訴求する院は子育て世帯の多いエリアに、入れ歯・訪問診療を訴求する院は高齢世帯の多いエリアに傾斜をかける調整を加えます。

基準2:医院のフェーズベース

医院には立ち上げ期・成長期・安定期があり、必要な配布量も変わります。目安としては次の通りです。

  • 開院〜1年未満:認知ゼロからの立ち上げのため、商圏内世帯数の1.5〜3倍相当(同一世帯への複数回接触を含む)を厚めに投下
  • 1〜3年の成長期:商圏の周辺部まで広げ、未接触エリアの開拓に配分
  • 3年以降の安定期:新規転入世帯や忘却対策として、商圏コアに年2〜4回の維持配布

安定期の医院は枚数を絞り、浮いた分を開院間もない分院に回す。この「法人全体で枚数を融通する」という発想が、複数医院だからこそ取れる戦略です。

基準3:新患目標からの逆算

最後に、目標ベースの逆算です。ポスティング全般の反響率は0.01〜0.3%程度が一般的な目安とされますが、これは業種・デザイン・エリア・時期によって大きく変動するもので、成果を保証する数値ではありません。あくまで試算の出発点として扱ってください。仮に新患を月20名増やしたい医院で反響率0.05%を想定すると、20÷0.0005=40,000枚という計算になります。0.1%なら20,000枚です。このレンジを見て「月4万枚は予算的に無理だから、目標を月10名に修正する」「エリアを絞って反響率を上げる設計にする」といった現実的な調整を行います。逆算の精度は回数を重ねるほど上がるため、初回は仮置きで構いません。

四半期ごとに配分を見直すPDCA

年間予算は院別ではなく法人全体で確保し、四半期単位で院別配分を組み替える運用が機能しやすい形です。各医院の問診票やWeb予約で「チラシを見た」の件数を集計し、配布枚数あたりの新患数を院別・エリア別に比較します。反応の良かったエリアには次期で増量、反応の薄いエリアは訴求内容を変えるか配分を下げる。この流れは継続配布の反響検証とPDCAの考え方をそのまま応用できます。

また、1回で大量に配るより、同一エリアへ2〜3回に分けて接触する方が記憶に残りやすい傾向があります。歯科は「痛くなった時」「検診の時期になった時」に初めて検討が始まるため、ニーズが発生したタイミングで想起してもらう必要があるからです。3万枚を一度に配るより、1万枚を1〜2か月間隔で3回配る設計の方が、想起のきっかけを作れる機会が増えます。こうした細かい配分変更は、小ロットから発注できる体制があると実行しやすく、院別の微調整や四半期ごとの組み替えもスムーズに進められます。

かんたん診断複数医院のチラシ配布、次の一手は?30秒でチェック ▲

🖨 印刷だけのご依頼もOK。A4両面カラー1万〜3万枚は全国最安値クラスでお受けします →

開院時のチラシと既存医院の定期配布:枚数も訴求も変える

複数医院を運営していると、つい「同じフォーマットのチラシを全院分刷って、枚数だけ割り振る」という運用になりがちです。しかし開院直後の分院と、開業から数年経った既存医院では、住民の認知度も来院動機もまったく違います。歯科クリニックの複数医院チラシ配布設計では、「開院時=厚く・基本情報中心」「既存医院=薄く・反復・目的を絞る」という二層構造で考えると整理しやすくなります。

開院時:認知ゼロを前提に複数回へ分ける

新規開院は住民の認知がゼロからのスタートです。1回で大量に撒くより、同じ総枚数でも複数回に分けたほうが記憶に残りやすくなります。目安としては次のような分割設計です。

  1. 開院1〜3か月前(告知):診療圏の中心部を中心に、「◯月開院予定」の予告。建物の外観写真や位置が分かる地図を入れる。
  2. 開院直前(1〜2週間前):最も厚く配布する回。内覧会の日時案内を入れると、来院のきっかけを作りやすい。
  3. 開院後1〜2か月(フォロー):「開院しました」の報告と予約方法の再掲。初回で反応が薄かった外周エリアまで広げるか、逆に中心部を重ねるかを判断する。

訴求内容は、割引やキャンペーンよりも来院判断に必要な基本情報を優先します。場所とアクセス(最寄り駅・バス停・駐車場の台数)、診療時間と休診日、予約方法(電話・Web予約・LINE)、対応できる診療内容や設備(小児歯科、口腔外科、CT、個室の有無など)。初めて行く歯科医院を選ぶとき、患者が最初に確認するのはこの5点です。

既存医院:目的を1つに絞って薄く反復する

既存医院の定期配布は、認知を取りにいく段階は終わっています。目的を1枚につき1つに絞り、商圏内を薄く反復するほうが費用対効果を保ちやすくなります。

  • 定期検診・リコールの喚起(「最後の検診はいつですか」など来院のきっかけ作り)
  • 診療時間・休診日の変更、年末年始や連休の診療体制の告知
  • 新設備の導入、新しく着任した担当医の紹介
  • 特定メニューの認知(矯正相談会、ホワイトニング、入れ歯相談など)

配布エリアも開院時より絞り込みます。既存医院は患者カルテから来院実績のある町丁目が分かるので、実績上位の町丁目を重点配布、実績ゼロの外縁は縮小という調整を半年〜1年ごとに行います。配布の記録と反応を突き合わせる運用は、継続配布の反響検証とPDCAの考え方が参考になります。

紙面構成で外せない実務ポイント

  • 地図は「どこから来るか」目線で:主要道路名、目印になる施設、駐車場の入口方向まで入れる。
  • 導線は1本に絞る:電話とWeb予約を並べるなら、どちらを主にするかサイズで差をつける。
  • 問い合わせ手段を明記:電話番号は大きく、受付時間も併記。二次元コードは読み取り余白を確保する。
  • 医院名の表記を全院で統一:複数医院では「どの院の案内か」が一目で分かるよう、院名と所在地を目立つ位置に置く。

枚数・費用はエリア・時期・配布方法により変動するため、あくまで目安として捉え、院ごとの実績を見ながら毎回調整していく前提で設計してください。

医療広告の表現と近隣配慮:複数医院だからこそ本部で統一する

歯科クリニックの複数医院でチラシ配布を設計するとき、エリア分割や枚数配分と同じくらい重要なのが「原稿表現」と「近隣への配慮」です。医療機関の広告は一般の商品広告とは異なる考え方が求められる領域であり、分院ごとに担当者が自由に原稿を作ると、医院ごとに表現レベルがばらつき、法人全体のリスクになります。チラシ原稿は、印刷前に必ず所管のガイドラインに照らして確認し、判断に迷う表現は自治体の医療安全・広告担当窓口や、医療広告に詳しい専門家へ相談する運用を徹底してください。ここでは可否を断定せず、「確認が必要になりやすい領域」を整理します。

慎重な確認が必要になりやすい表現の領域

  • 他院との優劣を思わせる比較(「地域で最も」「他院より」といったニュアンスを含む表現)
  • 治療の効果や結果を保証するように読める表現(「必ず治る」「痛くない」などの断定)
  • 患者の体験談や口コミの掲載、術前術後の写真(ビフォーアフター)の扱い
  • キャンペーン的な価格訴求、無料・割引を前面に出した誘引的な表現
  • 自由診療に関する費用・治療期間・リスクや副作用の記載の仕方
  • 専門性や資格をうかがわせる肩書き、受賞歴・メディア掲載の記載

これらは「書いてはいけない」と単純化できるものではなく、記載方法や併記すべき情報によって判断が変わります。だからこそ、院ごとの自己判断ではなく、本部で一度確認を通す体制が安全です。

原稿テンプレートを本部で管理する運用

複数医院では、共通部分と院別部分を分けたテンプレート運用が有効です。

  1. 本部で「確認済みの共通原稿」を作る(法人紹介、診療方針、共通の診療メニュー表記など)
  2. 院別に差し替える箇所を限定する(医院名・住所・地図・電話番号・診療時間・駐車場・院長名・アクセス)
  3. 差し替え後の校正は本部が最終確認し、版数(Ver.)と確認日を記録する
  4. 分院が独自に追加したい訴求は、本部へ申請してから原稿に反映する

この流れにすると、確認工数は初回に集中し、2院目以降は差し替えだけで済みます。版数管理をしておけば、ガイドラインの解釈や院の体制が変わったときも、どの医院のどの版が出回っているかを追跡できます。

投函お断り表示とクレーム対応フロー

医療機関のチラシは地域住民との長期的な関係に直結するため、近隣配慮は特に重要です。「チラシお断り」「投函禁止」の表示がある集合住宅・戸建てには投函しないことを配布業者との取り決めに明記し、オートロック物件や管理規約で禁止されている建物も事前に除外しておきます。詳しい運用は投函禁止表示と除外運用の管理手順も参考になります。

クレームが起きた際の一次対応は、次のように本部へ一本化するのが実務的です。

  • チラシに記載する問い合わせ先を本部の代表窓口に統一し、受付記録を一元化する
  • 受付時に「住所・建物名・部屋番号・配布日・内容」を定型フォームで聞き取る
  • 当日中に配布業者へ連絡し、該当住所を除外リストへ登録。次回以降の配布から確実に外す
  • 登録完了の報告を書面(メール)で受け取り、法人側の台帳にも反映する
  • 対象医院へ共有し、窓口で同様の問い合わせがあった場合の回答を統一する

除外リストは医院ごとではなく法人全体で共有することが大切です。A院の配布で除外登録された住所に、後日B院のチラシが入れば、住民からは同じ法人からの再投函に見えます。配布業者を一社にまとめ、除外データを法人単位で管理してもらう体制にしておくと、こうした二次クレームを防げます。GPSによる配布報告が残る業者であれば、「いつ・どのエリアを配ったか」を時系列で確認でき、事実関係の確認や説明にも役立ちます。

かんたん診断複数医院のチラシ配布、次の一手は?30秒でチェック ▲

🧮 サイズ・エリア・枚数を選ぶだけで、配布費用の参考見積もりがすぐ出せます →

まとめ:複数医院のチラシ配布は「設計」と「院別の見える化」で変わる

複数医院を展開する医療法人のチラシ配布は、院ごとに思いつきで撒くのではなく、本部側で一本の設計として組み立てることで無駄が減ります。本記事で整理してきた流れを、あらためて実務の順番で並べ直すと次のようになります。

  1. 商圏重複の洗い出し:各院の徒歩・自転車・車それぞれの来院圏を地図に重ね、分院同士が食い合っているエリアを特定する
  2. エリア分割:重複部分を「どちらの院の受け皿にするか」で主担当を決め、幹線道路・河川・鉄道などの生活動線で境界を引く
  3. 枚数配分:世帯数・競合歯科の密度・院のチェア数や予約の空き状況を踏まえ、院ごとに配布枚数の上限と下限を決める
  4. フェーズ別の訴求設計:開院直後は認知と来院ハードルの低減、既存院は定期検診・自費相談など継続性のある訴求へ切り替える
  5. 表現の事前確認:医療広告ガイドラインに沿った文言かを本部で一括チェックし、院任せにしない

検証できる形で記録を残す

設計が良くても、配布実績が院ごとに分かれて記録されていなければ検証できません。「A院のこの町丁に何枚、いつ配ったか」が残って初めて、新患数やWeb予約数との突き合わせが可能になります。GPSによる配布報告を医院単位で分けて提出できる体制であれば、本部での横比較、理事会や院長会議での報告、次回の枚数配分の見直しまでが同じ資料で完結します。継続配布を回すなら、配布の反響検証とPDCAの手順も合わせて整えておくと精度が上がります。

発注面で押さえておきたい点

  • 全国に分院がある法人でも、本部からの一括発注でエリア・枚数・時期をまとめて指示できる
  • デザイン・印刷から配布までワンストップで進められるため、院ごとの入稿手間や版違いのリスクを減らせる
  • 料金はエリア・配布方法・枚数・時期によって変動するため、提示額はあくまで目安。まとめ発注や配布時期の調整によって、単価面で相談できる余地がある
  • 反響率・新患数はエリア特性や競合状況、診療内容によって大きく異なり、特定の集患数を保証するものではない

複数医院のチラシ配布設計は、一度枠組みを作れば翌年以降は数字を入れ替えるだけで運用できます。まずは現状の商圏マップと各院の新患データを並べるところから始め、重複と空白の両方を可視化してみてください。

分院ごとの配布エリア分割や枚数配分のご相談、全国複数拠点の一括発注については、無料のエリア査定と法人向けお見積りを承っています。現在の医院数・所在地・想定枚数をお知らせいただければ、院別の配布プランと概算費用の目安をご提案します。まずはお問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。


よくある質問(FAQ)

Q. 複数医院のチラシは1枚にまとめてもいいですか?それとも院ごとに分けるべき?
A. 重複エリアに限り「法人として複数院を紹介する1枚」にまとめる方法はありますが、基本は院ごとに分けた原稿をおすすめします。歯科は通いやすさで選ばれるため、受け手にとって最寄り院が一目でわかる表現(最寄り駅・徒歩分数・地図)の方が行動につながりやすいためです。どうしても併記する場合は、主担当院を大きく扱い、他院は小さく補足する構成にすると混乱を避けやすくなります。医療広告は表現上の制約があるため、原稿は事前確認のうえ進めてください。
Q. 分院ごとに配布報告を分けて受け取ることはできますか?
A. 可能です。発注時に院別・エリア別(町丁目単位)で配布計画を分けておけば、GPSログを含む配布報告も院ごとに分けてお渡しできます。本部で同一フォーマットの報告が揃うため、院別の新患数との突き合わせや翌期のエリア見直しがしやすくなります。複数拠点の一括発注でも、報告だけ分割するという運用に対応しています。
Q. 歯科クリニックの配布費用や反響はどのくらいが目安ですか?
A. ポスティングの配布単価はエリア・枚数・配布方法(軒並み/集合住宅集中など)・時期によって変動するため、一律の金額は提示できません。まとめ配布や小ロット対応、デザイン・印刷までのワンストップ化でコストを抑えやすくなるため、院数と年間計画をお知らせいただければ目安としてお見積りします。反響率も立地や競合状況、訴求内容で大きく変わる目安値であり、集患数を保証するものではありません。まずは重複エリアを整理したうえで、小さく配って検証する進め方が現実的です。


よく読まれている関連ガイド

🧮 サイズ・エリア・枚数を選ぶだけで、配布費用の参考見積もりがすぐ出せます →

🖨 印刷だけのご依頼もOK。A4両面カラー1万〜3万枚は全国最安値クラスでお受けします →

CONTACT
チラシのポスティング、まるごとお任せください

全国対応/GPSによる配布報告/小ロット〜大量まで対応/明朗会計・追加料金なし。軒並み配布・集合住宅集中・エリア指定など、目的に合わせた配布をご提案します。

資料請求・お見積りは無料です。エリアと枚数だけで参考見積もりをお出しします。

お電話でも受付:03-6821-8170
株式会社ポスティングくん(全国対応のポスティング代行)
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次