チラシのデザインが完成したら、いよいよ印刷発注です。しかし「PDFで入稿すれば大丈夫」と思っていたら、色がくすんで仕上がった、文字が端で切れていた、解像度が低くてぼやけた印刷になってしまった――こうした失敗談は事業者の間でよく聞かれます。印刷物の品質はそのままポスティングの反響率にも影響するため、入稿データの作り方は決して軽視できません。
このページでは、ポスティング用チラシを自社でデザインして印刷発注したい店舗オーナー・販促担当者に向けて、入稿データの形式・解像度・断ち落とし(塗り足し)設定・カラーモードといった実務的な注意点をわかりやすく整理します。あわせて、印刷とポスティング代行をセットで依頼するメリットもご紹介しますので、発注前にぜひ一度ご確認ください。
入稿データの形式を正しく選ぶ|PDF・AI・EPS・JPEGの違いと使い分け
チラシの印刷を発注する際、最初につまずきやすいのが「入稿データの形式」です。印刷会社によって受け付けているファイル形式は異なりますが、主流となっているのはPDF/X形式・AI(Adobe Illustrator)・EPS・高解像度JPEGの4種類です。それぞれの特徴と適したケースを理解しておくことで、入稿後のデータ差し戻しや印刷トラブルを防ぐことができます。
PDF/X形式|最も汎用性が高く初心者にも推奨
現在、多くの印刷会社が推奨しているのがPDF/X-1aまたはPDF/X-4形式です。PDF/X規格は「印刷向けに最適化されたPDF」であり、フォントの埋め込み・カラー情報の統一・透明効果の処理などが規格内で完結しています。そのため、デザイナーではない事業者がAdobe AcrobatやIllustratorの「PDF/X-1a保存」機能を使って書き出せば、環境差による文字化けや色ズレのリスクを大幅に抑えられます。入稿形式で迷ったらまずPDF/Xを選ぶのが実務上の鉄則です。
AI(Adobe Illustratorネイティブ)|柔軟性は高いが環境依存に注意
デザイン会社やフリーランスのデザイナーが制作した場合、AI形式(.ai)で納品されることがあります。AI形式はIllustratorの全機能を保持できる反面、バージョンの違いによる互換性問題が起きやすいデータ形式です。印刷会社がCS6で運用している場合、新しいCC形式のAIファイルを開けないケースもあります。AI形式で入稿する場合は、フォントのアウトライン化(後述)と、印刷会社が指定するバージョンへの保存が必須です。
EPS形式|レガシー対応・現在は使用機会が減少
EPSはかつて印刷業界の標準形式でしたが、現在はPDF/Xに置き換わりつつあります。ただし古くからある印刷会社や、特定のワークフローではまだEPSを要求されることがあります。EPS形式もフォントのアウトライン化と埋め込みが前提であり、Illustratorで作成したデータをEPS保存する際は「フォントを含める」設定を必ず確認してください。
高解像度JPEG|写真メインのシンプルなチラシに限定
JPEGは写真やイラストの圧縮保存に向いた形式で、印刷会社によっては受け付けていない場合もあります。受け付ける場合でも350dpi以上の解像度が最低条件であり、かつカラーモードはCMYKへの変換が必要です(詳細は次セクション参照)。テキストが多いチラシやロゴがある場合はJPEGではなく必ずベクター系形式(PDF/X・AI)を使うべきです。JPEG圧縮による文字のにじみが、仕上がりのクオリティを著しく下げるからです。
WordやPowerPointが推奨されない理由
「チラシをWordやPowerPointで作った」という事業者は少なくありません。しかしこれらのファイルを印刷入稿に使うことは強く推奨されません。理由は大きく3つあります。
- フォントが環境依存:印刷会社のPCに同じフォントがインストールされていない場合、文字化けや文字の置き換えが発生します。
- 解像度が低い:WordやPowerPointは画面表示(72〜96dpi)に最適化されており、印刷用の350dpiとはかけ離れています。
- カラーモードがRGB:オフィスソフトはRGB前提で設計されており、CMYK変換時に色が大きく変わるリスクがあります。
WordやPowerPointで作成したデザインを使いたい場合は、Adobe Illustratorや無料ツールのCanvaのプリント用PDFエクスポートなどを経由してPDF/X形式に変換するか、専門のデザイナーに入稿データの整備を依頼することをお勧めします。
フォントのアウトライン化が必須である理由
入稿データ形式にかかわらず、テキストをアウトライン化(パス化)する作業は必須です。アウトライン化とは、フォントデータをベクターグラフィックスに変換し、フォントファイルへの依存を完全になくす処理です。Illustratorでは「書式」→「アウトラインを作成」で実行できます。アウトライン化前のデータは、印刷会社の環境にそのフォントがなければ文字が別のフォントに置き換わり、レイアウト崩れや意図しない仕上がりの原因になります。入稿前には必ず「すべてのテキストがアウトライン化されているか」を確認してください。また、アウトライン化後はテキストの編集ができなくなるため、元データのバックアップ保存も忘れずに行いましょう。
解像度の基本|印刷に必要な350dpiとは何か・確認・設定方法
チラシの仕上がりを大きく左右するのが解像度(dpi:dots per inch)の設定です。dpiとは、1インチあたりに並ぶドット(点)の数を示す単位で、この数値が高いほど印刷時の精細さが増します。Webサイトや画面表示では72〜96dpiが標準ですが、印刷物にはその約4〜5倍にあたる350〜400dpiが必要です。なぜこれほど差があるかというと、モニターはバックライトで光を直接発しているのに対し、印刷物はインクの点を紙に乗せて再現するため、より細かい点の集合でないと粗さが目立ってしまうからです。
解像度が低いと実際にどう見えるか
たとえばWebからダウンロードした72dpiの写真をそのままA4チラシに大きく配置すると、印刷後の仕上がりはモザイク状・ぼやけた状態になります。人物の顔や商品写真が潰れて認識しにくくなるだけでなく、全体的に「安っぽい印象」を与えてしまい、チラシとしての訴求力を大きく損ないます。特にポスティングチラシは受け取り手が一瞬で視覚的に判断するため、写真のクオリティは反響率に直結します。デザインやキャッチコピーが優れていても、解像度不足が原因で印刷物のクオリティが下がれば、そのチラシ本来の効果を発揮できません。
Illustratorでの解像度確認・設定方法
Illustratorはベクター形式が主体のソフトですが、チラシ内に配置したラスター画像(写真・JPEGなど)の解像度は個別に確認が必要です。手順は以下のとおりです。
- 画像を選択した状態で、上部メニューの「ウィンドウ」→「ドキュメント情報」を開く
- 「リンクされたファイル」または「埋め込まれたファイル」を選択し、表示される解像度を確認する
- 350dpiを下回っている場合は、高解像度の素材に差し替える
なお、Illustrator上で画像を縮小すれば見かけの解像度は上がりますが、拡大すると解像度は下がります。配置サイズと元の解像度のバランスを必ず確認してください。
Photoshopでの解像度確認・設定方法
Photoshopでチラシ全体を制作する場合は、新規ドキュメント作成時に解像度を350〜400dpiに設定するのが基本です。既存ファイルを確認・変更する手順は以下のとおりです。
- メニューの「イメージ」→「画像解像度」を選択する
- 「解像度」の欄に現在の値が表示される。350dpi未満であれば要注意
- 「再サンプル」のチェックを外した状態で解像度を変更すると、ピクセル数を変えずに印刷サイズを変換できる(ピクセル数が増えるわけではないため、元が低解像度の場合は画質は改善しない)
「再サンプル」にチェックを入れたまま解像度を上げると、ソフトが自動補完しますが、実際の画質は元データの情報量に依存するため、根本的な解像度不足は補えません。最初から高解像度のデータで制作することが最善策です。
写真素材を購入・ダウンロードする際の注意点
ストックフォトサービス(Adobe Stock・PIXTAなど)から素材を購入する際は、ダウンロードサイズ(Lサイズ・XLサイズ推奨)を選ぶことが重要です。「Small」や「Web用」と表示されたサイズは72〜96dpi相当であることが多く、A4以上のチラシに引き伸ばすと画質が劣化します。目安として、A4サイズ(210×297mm)に350dpiで配置する場合、必要なピクセル数は約2894×4093pxです。素材サイトで表示されるピクセル数をこの数値と比較し、不足していないか確認してから購入・ダウンロードしてください。
解像度チェックリスト|入稿前に必ず確認
- すべての配置画像が350dpi以上になっているか
- Webからダウンロードした画像をそのまま使用していないか
- ストックフォトは印刷用の大きいサイズを選んでいるか
- Photoshopで「再サンプルなし」で解像度を確認したか
- Illustratorに配置した画像のリンク情報で解像度を確認したか
解像度の問題は、印刷会社のプレフライトチェックで指摘されるケースも多く、修正・再入稿によるスケジュールの遅れにもつながります。ポスティングチラシの配布日程は逆算して組む必要がありますので、ポスティングは発注から何日かかるかを事前に把握したうえで、入稿データの準備を余裕を持って進めることをおすすめします。
断ち落とし(塗り足し)と安全圏の設定|端切れ・文字欠けを防ぐ方法
印刷データを入稿する際に初心者が最もミスしやすいポイントの一つが、断ち落とし(塗り足し)の設定です。断ち落としとは、仕上がりサイズよりも外側に余分に画像や背景色を延長して配置するエリアのことを指します。印刷物は大量の用紙をまとめてカットするため、どうしても数ミリ単位のズレが生じます。この「カットのズレ」に対応するために、断ち落としが必要になります。
塗り足しを設定しないと何が起きるか
断ち落としを設定せずに仕上がりサイズぴったりで背景色や画像を配置した場合、カット位置がわずかにずれただけで紙の白地が細いライン状に露出してしまうことがあります。背景が全面カラーのデザインや、写真が端まで広がるデザインでは特に目立ちます。完成したチラシの四辺に白いフチが出てしまっては、デザインの意図が崩れるだけでなく、受け取った見込み客への印象も大きく損なわれます。
印刷業界の一般的な基準として、仕上がり線の外側に3mmの断ち落とし(塗り足し)を設けることが求められています。A5サイズ(148×210mm)のチラシであれば、実際のデータサイズは154×216mmで作成する必要があります。背景色・背景画像・全面写真はすべてこの塗り足しエリアまで引き延ばして配置してください。
「安全圏」の設定で文字欠け・ロゴ切れを防ぐ
断ち落としの設定と並んで重要なのが、安全圏(セーフティゾーン)の確保です。安全圏とは、仕上がり線の内側に設けるマージンのことで、重要なテキストやロゴ、電話番号、QRコードなどは必ずこのエリア内に収める必要があります。
一般的に安全圏の目安は、仕上がり線の内側3〜5mmとされています。たとえばA5チラシであれば、四辺から3〜5mmを空けた内側のみに重要な要素を配置します。カットのズレによって情報が欠けると、問い合わせ先が読めない・ブランドロゴが切れるといった致命的なトラブルに直結します。
- 断ち落とし(塗り足し): 仕上がり線の外側3mm→背景・写真を必ずここまで延長
- 安全圏(セーフティゾーン): 仕上がり線の内側3〜5mm→テキスト・ロゴ・QRコードはこの内側に収める
- 仕上がり線(トンボ): 実際のカット位置を示す線
Illustratorでの断ち落とし設定手順
Adobe Illustratorで断ち落としを設定する手順は以下のとおりです。新規ドキュメント作成時から設定しておくことで、後から修正する手間を省けます。
- 「ファイル」→「新規」を選択し、ドキュメント設定ダイアログを開く
- 「幅」「高さ」に仕上がりサイズ(例:A5の場合148mm×210mm)を入力する
- 「裁ち落とし」の各項目(上・下・左・右)にそれぞれ3mmを入力する(「鎖マーク」で連動させると一括入力が可能)
- 「作成」をクリックしてドキュメントを開く
- 赤い枠線(断ち落としガイド)が仕上がり線の外側3mmに表示されるので、背景・写真はこの赤枠まで必ず広げて配置する
- 重要なテキストやロゴは、仕上がり線(黒い枠線)の内側3〜5mmを目安に配置する
既存のドキュメントに後から設定する場合は、「ファイル」→「ドキュメント設定」から同様の手順で断ち落とし幅を変更できます。
入稿前のチェックポイント
データ入稿前には、以下の点を必ず確認してください。特に複数のアートボードを使用している場合や、テンプレートを流用した場合は設定が引き継がれていないケースもあるため、最終確認を怠らないようにしましょう。
- 背景色・背景写真が断ち落としエリア(仕上がり線外3mm)まで届いているか
- 電話番号・住所・QRコード・ロゴが安全圏(仕上がり線内3〜5mm)に収まっているか
- PDFで書き出す際に「トンボと裁ち落とし」設定が有効になっているか
- 印刷会社指定のトンボ設定(内トンボ・外トンボ)に従っているか
ポスティング用チラシは大量に印刷・配布するため、1枚あたりのデザインの完成度が集客効果に直結します。断ち落としと安全圏を正しく設定した上で、ポスティングの発注から配布完了までのスケジュールも事前に把握しておくと、キャンペーン時期に合わせたスムーズな進行が可能になります。
カラーモードと色の注意点|CMYKとRGBの違い・特色・濃度上限
印刷データを作成する際に見落としがちなのがカラーモードの設定です。画面上で美しく仕上がったデザインが、印刷物では別の色に見えてしまう――こうしたトラブルの多くは、CMYKとRGBの違いを理解していないことが原因です。入稿前に必ず確認すべきポイントを整理します。
CMYKとRGBの根本的な違い
RGBは光の三原色(赤・緑・青)を組み合わせてすべての色を表現する方式で、パソコンやスマートフォンの画面表示に使われます。一方、CMYKは印刷用インクの4色(シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック)を重ねて色を表現します。
問題は、RGBで表現できる色域(ガマット)の方がCMYKより広いことです。RGBのまま入稿すると、印刷会社のシステムが自動変換する際に彩度が落ちたり、想定外の色味に変わったりするリスクがあります。特に鮮やかな青・緑・オレンジなどはCMYKで再現しにくい傾向があります。デザイン段階からCMYKモードで作業するのが最も確実な方法です。
カラー総インク濃度の上限に注意する
CMYKの各値を合計した数値をTAC値(総インク量)と呼びます。これが高すぎると印刷時にインクが乾きにくくなり、裏移りや紙のよれが発生しやすくなります。一般的なオフセット印刷・オンデマンド印刷ではTAC値の目安は300〜350%以下とされており、入稿規定で350%上限を設けている印刷会社が多いです。
特に深みを出そうとして各色を100%近く設定した暗い色(いわゆるリッチブラックや深い茶色など)はTAC値が400%を超えることがあるため注意が必要です。Photoshopであれば「校正設定」や「情報」パレットでCMYK値の合計を確認できます。
黒文字はK100%単色で設定する
本文テキストや小さな文字はK(ブラック)100%の単色黒で設定することを強くおすすめします。CMYKを混合した「リッチブラック(例:C60 M40 Y40 K100)」は見た目の黒が深くなりますが、印刷時に4色のインクが微妙にズレると文字の輪郭がにじんでボケて見える「見当ズレ」が生じやすくなります。特に8pt以下の小さな文字やキャプションはK100%単色が原則です。大きな見出し文字や面積の広い黒背景にはリッチブラックを使う場合がありますが、本文文字には適用しないよう注意してください。
蛍光色・特色(スポットカラー)は通常印刷で再現できない
デザインソフトで設定した蛍光ピンクや蛍光イエロー、あるいはDICやPantoneの特色(スポットカラー)は、通常の4色(CMYK)印刷では正確に再現できません。特色を指定したまま入稿すると印刷会社側でCMYKに自動変換されますが、その結果は意図した色と大きく異なる場合があります。特色を使いたい場合は、印刷会社に対応可否を事前に確認し、別途特色印刷として見積もりを取ることが必要です。ポスティング用チラシのような大量印刷では特色対応は割高になるため、あらかじめCMYKで表現できる色に調整したデザインにしておく方が現実的です。
デザインツール別のカラー設定確認ポイント
- Adobe Illustrator:「ファイル」→「ドキュメントのカラーモード」でCMYKを選択。スウォッチにRGBやスポットカラーが混在していないかを「ウィンドウ」→「スウォッチ」から確認する。
- Adobe Photoshop:「イメージ」→「モード」→「CMYKカラー」に変換。変換前後で色の変化を確認し、必要に応じて色調補正を行う。
- Canva・PowerPointなどのWeb・オフィス系ツール:基本的にRGBベースで設計されており、CMYK入稿には対応していないことが多い。PDF書き出し後に印刷会社のプリフライトチェックを通すか、事前に担当者へ相談することを推奨する。
カラーモードの設定ミスは、完成したデザインデータを作り直す手間にもつながります。発注前に印刷会社の入稿ガイドラインを必ず確認し、不明な点は問い合わせておくことが、印刷トラブルを防ぐ最も確実な方法です。
用紙サイズ・紙種・加工の選び方|ポスティングチラシに適した仕様とは
チラシの内容や印刷データをいくら丁寧に仕上げても、用紙サイズや紙の厚みといった仕様選びを誤ると、投函時のトラブルや読まれずに捨てられるリスクが高まります。ポスティングには「投函口を通りやすいか」「手に取った瞬間に信頼感があるか」という実務上の制約があります。ここでは、サイズ・紙種・加工それぞれの選び方を具体的に解説します。
用紙サイズの選び方|投函口への収まりやすさを優先する
ポスティングで最もよく使われるサイズはA4・B5・A5の3種類です。それぞれの特徴は以下のとおりです。
- A4(210×297mm):情報量が多い業種(不動産・学習塾・リフォームなど)に向く。ただし集合住宅の郵便受けによっては折り曲げが必要になるケースがある。
- B5(182×257mm):A4より一回り小さくほとんどの郵便受けにそのまま入る。情報量とコンパクトさのバランスが取りやすく、飲食・美容・治療院などで広く使われる。
- A5(148×210mm):クーポン券・イベント告知など、訴求ポイントを絞ったシンプルな構成に向く。印刷コストを抑えたい場合にも有効。
なお、集合住宅の郵便受けはメーカーや築年数によって投函口の幅が異なります。A4サイズを折らずに配布する場合は、事前に配布先の郵便受けサイズを確認しておくと安心です。
紙の厚み(斤量)の選び方
ポスティング用チラシに使われる用紙の厚みはコート紙90kg〜135kgが主流です。目安として整理すると次のとおりです。
- コート90kg:薄手で軽量。大量配布でコストを抑えたい場合に向く。ただし薄すぎると安っぽい印象になりやすい。
- コート110kg:厚みと価格のバランスが良く、最も汎用性が高い。迷ったらこの厚みを選ぶとよい。
- コート135kg:しっかりとした質感で高級感・信頼感が伝わりやすい。不動産・ブライダル・クリニックなど単価の高いサービスに向く。
厚みが増すほど1枚あたりの印刷単価は上がりますが、手に取ったときの印象は変わります。ターゲット層と訴求する商品・サービスのグレード感に合わせて選択してください。
両面・片面印刷の選び方
ポスティングチラシでは両面印刷が集客効果の面で有利なケースが多いです。片面では表しか見られないリスクがあるのに対し、両面なら表で興味を引いて裏でクーポンや地図・料金表を掲載するという構成が取れます。一方、片面印刷はコストが下がるため、枚数を増やして配布密度を高めたい場合や、シンプルな告知チラシには合理的な選択です。予算と訴求内容を照らし合わせて判断しましょう。
折り加工を加える場合のデータ作成上の注意点
A4チラシを三つ折りや二つ折りにして投函するケースもあります。この場合、データ作成時に以下の点を必ず確認してください。
- 折り位置ガイドを設ける:印刷会社から折り見本やテンプレートが提供されている場合はそれを使用する。独自に作る場合は、各パネルの幅を均等または意図した比率で設定し、折り位置を示すトンボ(ガイドライン)をデータ上に入れる。
- 折り込まれる面の文字・ロゴが隠れないか確認する:三つ折りの内側に重要情報が埋まってしまわないよう、開いたときの視線の流れを考えてレイアウトする。
- 断ち落とし(塗り足し)を折り部分にも適用する:断ち落とし設定は仕上がりサイズの外側だけでなく、折り後に端になる部分にも必要なケースがある。印刷会社の指示に従う。
- 折った状態での投函口サイズを確認する:折り後のサイズが想定している郵便受けに入るかどうかも発注前にチェックする。
用紙仕様は一度決めると印刷後に変更できません。発注前にサンプル用紙を取り寄せて実際の質感を確かめる、もしくは印刷会社の担当者にポスティング用途であることを伝えて相談するのが、失敗を防ぐための確実な方法です。
まとめ|印刷発注の注意点を押さえてポスティング効果を最大化しよう
ここまで、ポスティング用チラシの印刷発注・入稿データにまつわる5つの重要ポイントを解説してきました。最後に要点を整理し、実務で役立つチェックリストとして振り返りましょう。
5つのチェックポイントを最終確認
- 入稿データ形式:印刷会社が指定するPDF・AI・EPSなどの形式を必ず確認。汎用性が高いのはアウトラインをかけたPDF。JPEGは最終手段として低圧縮で書き出す。
- 解像度(350dpi以上):実寸で350dpi以上に設定する。Webからの流用画像は72dpiが多く、そのまま使うと印刷時に激しいボケが生じる。配置後に拡大すると実質解像度が下がる点にも注意。
- 断ち落とし(塗り足し)と安全圏:天地左右3mmの塗り足しを設定し、重要な文字・ロゴは内側3〜5mmの安全圏内に収める。この設定なしでは端切れ・文字欠けが発生しやすい。
- カラーモード(CMYK):デザインソフトは必ずCMYKモードで作業。RGBのまま入稿すると色が大きく変わることがある。総インク濃度は300〜350%以内に収め、ベタ黒文字はK100%単色で設定する。
- 用紙サイズ・紙種:ポスティングチラシはA4〜B5が標準。雨や湿気に強いコート紙90〜110kgが扱いやすく、ポストへの投函にも適している。特殊加工はコスト増と日程への影響を事前に確認する。
印刷ミスが起きると何が失われるか
入稿データのミスによって印刷を刷り直すことになった場合、失うのは費用だけではありません。印刷の校正・再入稿・再印刷・納品という工程がすべてやり直しになるため、最低でも数日〜1週間以上のスケジュールロスが生じます。「セール開始に間に合わせたい」「イベント前週には配布したい」というタイミング勝負のポスティングでは、このロスが集客機会の損失に直結します。事前にデータチェックリストを使って一つずつ確認する習慣が、結果的に最も安上がりな品質管理です。印刷会社の無料データチェックサービスを積極的に活用するのも実践的な方法です。
印刷とポスティング代行をセットで依頼するメリット
チラシの印刷発注とポスティング代行を別々の会社に依頼すると、納期調整・部数確認・配布スケジュールの管理をすべて自分でハンドリングしなければなりません。一方、印刷からポスティングまでを一括して依頼できる窓口を使えば、次のようなメリットがあります。
- 配布エリアに合わせた部数調整がしやすい:配布エリアの世帯数に基づいて必要な印刷枚数を逆算できるため、余剰在庫や印刷不足を防げる。ポスティング枚数の計算方法を事前に把握しておくと、発注数の根拠が明確になる。
- スケジュール管理が一元化される:印刷完了日・配布開始日・完了報告日がまとめて管理されるため、担当者の調整コストが大幅に減る。
- トラブル時の対応窓口が一本化される:印刷ミスや配布漏れが発生した場合も、責任の所在が明確で迅速に対応してもらいやすい。
ポスティングくんへのご相談はお気軽に
株式会社ポスティングくんでは、チラシ配布のご依頼をはじめ、配布エリアの選定・部数のご提案まで無料でご相談を承っています。GPS配布報告で「本当に配ったか」が確認でき、追加料金なしの明朗会計で全国対応しています。まずはお気軽に無料査定・法人お見積りフォームからお問い合わせください。印刷データ発注とポスティング代行をまとめてご依頼いただくことで、スケジュール・コスト・品質管理の三点を効率化できます。集客の成果を最大化するために、プロへの一括依頼をぜひご検討ください。
よくある質問(FAQ)

