年間チラシ予算は前年踏襲や均等配分ではなく、校舎ごとの生徒数目標・商圏世帯数・競合密度の3基準をスコア化して配分するのが基本です。繁忙期の集中配布と年間の継続配布を2本立てで設計します。
この記事でわかること
- 前年踏襲・校舎申告・均等配分で起こりやすい失敗の整理
- 生徒数目標から必要枚数を逆算する手順と商圏世帯数の上限確認
- 3基準を採点・重み付けして校舎別枚数に落とし込む方法
- 春夏冬の集中配布と継続配布を分けて考える時期配分の考え方
学習塾チェーンの本部で販促を担当していると、「今年の折込・ポスティング予算を、どの校舎にいくら振り分けるべきか」という問いに毎年ぶつかります。生徒数の多い主力校に厚く配るべきか、伸び悩んでいる校舎をテコ入れすべきか。前年実績をそのまま踏襲した結果、効果の薄いエリアに予算が固定化してしまっているケースも少なくありません。
この記事では、複数校舎を束ねる本部の立場から、年間チラシ予算を校舎ごとに配分する具体的な考え方を整理します。校舎の生徒数目標・商圏世帯数・競合密度という3つの基準で枚数を割り出す方法、春期・夏期・冬期の季節ごとの配分比率、校舎ごとに原稿を差し替えて発注する際の実務手順まで、1校あたり数万枚規模の計画例を目安として示しながら解説します。反響率や入塾率はあくまで目安であり、地域や指導形態によって大きく変わる点も踏まえて読み進めてください。
複数校舎のチラシ予算配分でよくある失敗と、本部が持つべき配分の視点
学習塾チェーンの本部販促担当が毎年頭を悩ませるのが、限られた年間チラシ予算をどの校舎にどう割り振るかという問題です。校舎が5つを超えたあたりから感覚的な判断が難しくなり、気づけば「去年と同じ」になっているケースが少なくありません。まずは、現場でよく見られる3つの失敗パターンを整理します。
失敗1|前年踏襲でそのまま配分する
前年の実績をコピーして配分を決める方法は、作業としては最も楽です。しかし問題は、効果の薄いエリアへの予算がそのまま固定化されることにあります。商圏内に新しいマンションが建った校舎、逆に少子化で小学生世帯が減ったエリア、競合塾が新規開校した商圏など、1年あれば条件は確実に変わります。前年踏襲は「変化を予算に反映しない」という選択と同義です。最低でも年1回、校舎ごとの商圏データを見直す前提を持ちたいところです。
失敗2|校舎からの申告ベースで決める
各校舎に希望枚数を出させて積み上げる方式は、一見すると現場主義で合理的に見えます。ところが実際には、販促に積極的な校長の校舎に予算が偏り、控えめな校長の校舎は過小申告のまま放置されがちです。生徒数の伸びしろは後者の校舎にある、ということも珍しくありません。申告は参考情報として受け取り、最終的な配分判断は本部が数値基準で行う体制が望ましいでしょう。
失敗3|全校舎に一律均等配分する
公平に見える均等配分は、商圏規模の違いを完全に無視しています。駅前で商圏世帯数3万の校舎と、郊外で8千世帯の校舎に同じ枚数を配れば、前者はカバー率が足りず、後者は同じ世帯に何度も届いて飽きられます。配布枚数は「公平さ」ではなく「商圏の大きさと目標」で決めるべきものです。
本部が持つべき3つの配分視点
- 校舎ごとの獲得目標人数から逆算する:年間で何名の入塾が必要か、そのうちチラシ経由で何名を見込むかを決め、反響率の目安から必要枚数を算出します。目標なき配分は検証もできません。
- 継続配布と繁忙期の集中配布を分ける:春期・夏期・冬期講習に向けた集中投下と、年間を通じて認知を維持する継続配布は、目的も必要枚数も別物です。予算を2本立てで考えると配分の精度が上がります。
- 配布結果を記録・比較できる形にする:校舎別に配布エリア・枚数・時期・問い合わせ数を同じ様式で残し、翌年の配分根拠にします。
この見直しサイクルを回す前提になるのが、配布実態を本部が一元的に把握できる状態です。GPSによる配布報告を使えば、どの校舎のどのエリアに実際に配られたかを地図上で確認でき、校舎からの口頭報告に頼らずに比較ができます。配布エリアの重複や抜けも見つけやすく、複数店舗の枚数配分の決め方と同じ発想で、校舎間のバランス調整が可能になります。
なお、ポスティングは配布エリアを町丁目単位で選べるため、校舎から徒歩・自転車で通える範囲に絞った配布に向いています。広域に一気に認知を広げたい時期は折込チラシ、指名検索や比較検討層への対応はウェブ広告、というように役割を分担し、ポスティングは「通える距離の世帯に繰り返し届ける手段」と位置づけると、予算配分の議論がすっきりします。
校舎別のチラシ予算、どう決めますか?
3つの質問に答えるだけ。本部としての次の一手がわかります(約30秒)
質問 1 / 3
今の配分の決め方は?
当てはまる方を選んでください
質問 2 / 3
配布エリアの状況は?
当てはまる方を選んでください
質問 3 / 3
配布の進め方は?
当てはまる方を選んでください
診断結果:配布費用の目安を出して比べる進め方がおすすめです
まずはチラシのサイズ、校舎ごとの配布エリア、想定枚数を仮置きして、配布費用の目安を出してみましょう。数字が並ぶと、校舎間でどう配分するかの議論がしやすくなります。商圏世帯数から枚数の当たりをつけ、前年踏襲との差を見比べるところから始めてください。条件を変えながら複数パターンを比較すると、本部としての判断基準が整理できます。
診断結果:エリアと枚数を伝えて配布プランの相談がおすすめです
配布したい町丁目と校舎別の枚数が見えているなら、具体的な内容をお伝えください。エリア・枚数・時期をもとに、校舎ごとの配布プランと見積りをご相談いただけます。軒並み配布や集合住宅への集中配布、エリアごとの原稿差し替え、GPSによる配布報告にも対応しています。年間計画の段階でまとめてご相談いただくと、繁忙期と端境期の設計も進めやすくなります。
校舎別の配布枚数を決める3つの基準|生徒数目標・商圏世帯数・競合密度
本部が校舎ごとの枚数を決めるとき、「売上規模に比例」や「去年と同じ」で割り振ると、伸びしろのある校舎に枚数が届かず、飽和した校舎に無駄打ちが生まれます。配分の根拠として使いやすいのが、生徒数目標・商圏世帯数・競合密度の3基準です。順に考え方と計算手順を整理します。
基準1:生徒数目標から逆算して必要枚数を出す
出発点は各校舎の年間新規入塾目標です。次の順で逆算します。
- 年間新規入塾目標(例:A校36名=月平均3名)を置く
- 問い合わせ(体験・資料請求含む)からの入塾率で割り戻し、必要問い合わせ件数を出す
- チラシ1枚あたりの反響率で割り戻し、必要配布枚数を出す
ポスティングの反響率は0.01〜0.1%程度が一般的な目安で、入塾率も個別指導か集団か、体験授業の有無、季節によって大きく変わります。これらはあくまで出発点の仮置きであり、自塾の過去実績値に必ず置き換えて計算するのが前提です。たとえば反響率0.03%、問い合わせからの入塾率40%なら、1名の入塾に約8,300枚が必要という計算になります。チラシ以外の流入(紹介・口コミ・Web)が多い校舎はその分をあらかじめ差し引いてから逆算してください。
基準2:商圏世帯数で「配れる上限」を確認する
逆算で出た枚数が、その校舎の商圏に物理的に入りきるかは別問題です。学習塾の通塾圏は徒歩・自転車で通える半径1.5〜2km程度が目安で、その範囲の総世帯数と、小中学生のいる世帯比率(地域差が大きいため自治体の年齢別人口統計で確認)を押さえます。
- 商圏内総世帯数 ÷ 年間必要枚数 = 年間の巡回回数(何巡するか)
- 巡回回数が年6回を大きく超えると、同一世帯への接触過多になりやすい
- 世帯数の少ない校舎に大量枚数を投下しても、重複が増えるだけで反響は比例しない
世帯数が頭打ちの校舎では、枚数を積むより集合住宅集中や戸建て限定など配布先指定で精度を上げる、あるいは隣接エリアへ段階的に広げる判断が現実的です。
基準3:競合密度で接触回数を調整する
同一商圏に競合塾が密集するエリアでは、1回の配布で記憶に残りにくく、接触回数を増やす必要があります。ただし枚数だけ増やしても、訴求軸が他塾と同じなら効きにくいのが実情です。競合が多い校舎ほど「合格実績」「定期テスト対策」「振替制度」など差別化できる一点を原稿で立て、回数と内容をセットで設計します。
3基準をスコア化して配分比率に落とす
- 各校舎を3基準それぞれ1〜5点で採点(目標達成の必要度/商圏余力/競合密度)
- 本部方針に応じて重み付け(例:目標5割・商圏3割・競合2割)
- 加重スコアの合計を全校舎で割り、年間総枚数に掛けて校舎別枚数を算出
- 商圏世帯数の上限を超える校舎は上限で頭打ちにし、余った枚数を次点校舎へ再配分
この表をそのまま年間予算の配分根拠として残しておくと、期中の増減や翌年の見直しの判断が速くなります。複数店舗の枚数配分の決め方も合わせて参考にしてください。
年間予算の時期配分|春・夏・冬の繁忙期と「間を埋める」継続配布
複数校舎を束ねる本部にとって、予算配分は「どの校舎にいくら」だけでなく「どの時期にいくら」の二軸で考える必要があります。学習塾は入塾のタイミングが募集カレンダーに強く縛られる業種で、同じ1万枚でも配る時期によって反響の出方が大きく変わります。まずは年間の山と谷を整理し、そのうえで谷を埋める継続配布を設計するのが基本の流れです。
学習塾の募集カレンダーと3つの山
- 新年度期(1〜3月):学年の切り替わりに合わせた最大の山。新中1・新高1、進級に伴う塾探しが集中し、問い合わせの総量が一年で最も増える時期です。
- 夏期講習期(5〜7月):1学期の成績が出て「このままでは危ない」と保護者が動く時期。短期講習という入口商品があるため、体験からの入塾導線を作りやすいのが特徴です。
- 冬期講習・受験直前期(10〜12月):受験学年の追い込み需要と、翌年度に向けた早期検討層が重なります。新年度期の先行告知としても機能します。
年間予算100とした場合の配分例(目安)
配分はエリアや校舎の成熟度で変わりますが、本部で共通の「型」を持っておくと校舎間の比較がしやすくなります。あくまで目安として、次のような考え方が出発点になります。
- 新年度期(1〜3月)に35〜40:最大の山に最も厚く。複数回に分けて重ねる。
- 夏期(5〜7月)に25〜30:講習募集の締切から逆算して2回程度。
- 冬期(10〜12月)に20前後:受験直前訴求と新年度先行告知を兼ねる。
- 端境期(4月・8〜9月など)に10〜15:小ロットの継続配布に充当。
繁忙期だけの単発配布では認知が途切れる
学習塾は検討期間が長い業種です。チラシを見た瞬間に入塾を決める家庭は少なく、「気になって保管する→面談の時期が来て連絡する」という時間差が生じます。繁忙期だけにまとめて配ると、その間の数か月は地域での接触がゼロになり、いざ検討が始まったときに想起されないという取りこぼしが起きます。月1回程度の小ロット配布で接触頻度を保っておくと、きょうだいの進学、ママ友からの口コミといった不定期に発生するきっかけに対しても、名前が出てくる状態を維持できます。継続配布の設計の考え方は業種を問わず共通で、回数を重ねるほど認知の土台が厚くなります。
1校あたりの枚数配分イメージ
年間で1校あたり数万枚規模を想定する場合、次のような分け方が現実的です。
- 繁忙期:1回あたり2万枚前後を、商圏の中心から外側へ順に。新年度期は2回に分けて重ねる設計も有効です。
- 端境期:1回5千〜1万枚程度。校舎から半径1km以内など、通塾しやすい近距離エリアに絞って繰り返します。
- 配布順:既存生徒が多い町丁目を優先し、反応の薄いエリアは端境期の対象から外して予算を集中させます。
枚数の設計に迷う場合は、商圏の世帯数から逆算できる配布枚数シミュレーターで当たりをつけてから、校舎ごとの事情で微調整すると作業が早く進みます。配布単価や枚数はエリア・時期によって変動するため、年間計画の段階でまとめて相談しておくと、本部としての予算管理もしやすくなります。
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校舎ごとに原稿を差し替える発注手順|エリア別原稿を回す実務フロー
複数校舎を抱える本部にとって悩ましいのが、「チラシは一括で作りたいが、中身は校舎ごとに変えたい」という矛盾です。全校舎共通の原稿では住所も電話番号も合わず、校舎ごとにゼロから作ると制作コストと管理工数が膨らみます。解決策は、共通パーツと可変パーツを最初に切り分けて設計することです。以下の流れで回すと、校舎数が増えても同じ手順で運用できます。
ステップ1|共通パーツと可変パーツを定義する
最初に原稿のどこを固定し、どこを差し替えるかを本部が決めます。
- 共通パーツ:ブランドロゴ、指導方針・教育理念、カリキュラムの説明、学年別コース一覧、問い合わせ導線のデザイン
- 可変パーツ:校舎名・住所・電話番号・地図、校舎責任者や講師の紹介、校舎単位の合格実績、校舎限定の体験授業キャンペーン、近隣の対象中学・高校名
可変部分を紙面の決まった位置(たとえば裏面下部3分の1)に集約しておくと、版替えの作業範囲が限定され、校正ミスも減らせます。
ステップ2|差し替え情報の回収フォーマットと締切を決める
校舎から自由形式で情報を集めると表記ゆれや不足が発生します。項目を固定した入力シートを配り、記入例つきで配布するのが確実です。締切は配布日から逆算します。目安として、配布開始日の4〜5週間前に校舎情報を回収、3週間前に原稿確定・校正完了、2週間前に印刷入稿、というスケジュールが組みやすい形です。合格実績のように数字が動く項目は「◯月◯日時点」と基準日を決め、校舎間で条件を揃えます。
ステップ3|原稿ごとに配布エリアを割り当てる
次に、どの原稿をどの町丁目に配るかを一覧化します。隣接校舎の商圏が重なる地域は、通学距離・通学路・主要道路や線路を境に本部が裁定し、同一世帯に2種類の原稿が届かないよう調整します。駅前の集合住宅が多い校舎は集合住宅中心、郊外の校舎は戸建ての軒並み配布というように、校舎の商圏特性に応じて配布方法を変えるのも有効です。ポスティングくんでは軒並み配布・集合住宅への集中配布・町丁目単位のエリア指定を選べ、エリアごとに原稿を分けるポスティング発注にも対応できます。
ステップ4|入稿・印刷・配布日を確定する
印刷は校舎別の部数に分けて手配し、配布会社へ直送するか校舎へ分納するかを決めます。配布日は、同一エリアで競合が動く時期に合わせて集中配布にするか、問い合わせ対応の人員が限られる校舎は日程を分散させるかを判断します。体験授業の受付枠が少ない校舎で一斉配布すると、問い合わせの取りこぼしにつながるためです。
ステップ5|GPS報告を受け取り校舎別に管理する
配布後はGPSによる配布報告を受け取り、校舎ごとにフォルダを分けて保管します。報告の配布範囲と実際の問い合わせ発生エリアを重ねると、次回のエリア調整の根拠になります。複数校舎分をまとめて計画する場合は、枚数規模に応じて大量配布プランでの相談も検討できます(料金はエリア・枚数・時期により変動する目安です)。
配布後の効果測定と翌年の予算再配分|校舎別にデータを残す仕組み
複数校舎のチラシ予算配分を毎年改善していくには、配布後に「どの校舎の、どのエリアから、どれだけ反響が出たか」を残す仕組みが欠かせません。本部が主導して記録フォーマットを統一しておかないと、校舎ごとに集計粒度がバラバラになり、翌年の予算再配分の根拠として使えなくなります。
問い合わせ経路を取りこぼさない記録方法
まず、チラシ経由の問い合わせを識別できる仕掛けをチラシ側に仕込みます。
- チラシ持参特典(教材費割引・体験授業の特典など)を明記し、持参の有無を受付票に記録する
- 校舎別の専用電話番号やQRコードを発行し、流入元を分離して計測する
- Webからの申込は専用のランディングページや申込フォームの「きっかけ」選択肢を校舎共通で用意する
あわせて、受付時のヒアリング項目を全校舎で統一します。最低限「何で当塾を知ったか」「お住まいの町名」「学年」「検討中の他塾の有無」の4項目を必須にしておくと、後の分析で効いてきます。口頭での聞き取りは漏れやすいため、受付票のチェックボックス化が現実的です。
入塾者の住所を町丁目単位で記録する
入塾者と体験申込者の住所を町丁目単位まで記録しておくと、配布エリアのどこが「濃い」のかが見えてきます。校舎から半径2km以内でも、幹線道路や川、学区の境界で反響が途切れることは珍しくありません。年間を通じて町丁目別に申込件数を積み上げれば、翌年は反響の濃い町丁目に枚数を寄せ、薄い町丁目は配布方法(戸建て中心か集合住宅中心か)を切り替えるといった判断ができます。
校舎横断の管理表の作り方
本部側では、次の項目を校舎ごとに1行で並べた管理表を作ります。
- 配布エリア・配布枚数・配布期間
- 問い合わせ件数
- 体験申込数
- 入塾数
- 反響率(問い合わせ件数÷配布枚数)
- 1件あたり獲得コスト(配布費+印刷費÷入塾数)
反響率や獲得コストの水準は業種・地域・季節・原稿内容で大きく変わるため、他社の一般的な数値をそのまま目標にせず、自社の校舎間比較と前年同時期との比較を基準にするのが実務的です。こうした集計を毎月のルーティンに落とし込む考え方は、ポスティングの月次配布レポート活用法も参考になります。
GPS配布報告が切り分けてくれること
反響が伸びなかったとき、原因は大きく「配布されていなかった」か「配布されたが刺さらなかった」のどちらかです。この切り分けができないと、原稿を直すべきか、エリアを変えるべきか、判断が止まります。GPSによる配布報告で実際の配布ルートと日付が確認できれば、計画どおり配布済みなら原稿・オファー・配布時期の改善に議論を進められますし、未達があれば配布計画そのものの見直しに戻れます。校舎から「本当に配ったのか」と問われたときも、本部が客観的な記録で答えられる点は運用上の安心材料になります。
翌年配分へ反映するときの注意点
再配分の判断軸はシンプルです。反響の濃いエリアは枚数を増やし、薄いエリアは配布方法の変更(集合住宅集中へ切り替える、曜日や時期をずらす)か原稿改善を先に試す。それでも動かなければ、翌々年に枚数を減らします。ただし単年のデータで決めつけないことが重要で、気候・競合塾の開校・学区再編などの一時要因が混ざることがあります。最低でも春・夏・冬の2〜3シーズン分を並べ、繰り返し同じ傾向が出たエリアから優先的に配分を動かすと、判断のブレを抑えられます。
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ポスティング運用で押さえるクレーム対策と校舎ブランドの守り方
学習塾は地域密着型のビジネスで、口コミと評判がそのまま入塾数に直結します。チラシが乱雑に投函されていた、お断り表示があるのに入っていた——こうした小さな不満が「あの塾は雑な対応をする」という印象に変わり、校舎のブランドを削っていきます。本部として複数校の継続配布を設計するなら、枚数や原稿と同じ比重で配布マナーの基準を決め、全校舎・全配布業者に共通ルールとして徹底させることが欠かせません。
配布現場で守るべき基本ルール
- 投函お断り表示のある住戸・集合住宅には投函しない。玄関やポスト、エントランスの掲示を確認する運用を徹底します。
- 郵便受けからはみ出さない投函。はみ出したチラシは雨で汚れ、近隣の景観悪化や「散らかす業者」という印象につながります。投函口に収まらない場合は無理に入れないのが原則です。
- 同一世帯への短期間の重複投函を避ける配布間隔。春・夏・冬の講習告知が重なる時期は、本部側で校舎ごとの配布日を調整し、同じ商圏に2週間以内で複数回入らないようスケジュールを組みます。商圏が重なる隣接校舎がある場合は、エリアの線引きを地図上で確定しておきます。
- 集合住宅の管理規約への配慮。管理会社が投函を認めていない物件、オートロックで立ち入りが制限される物件は配布先から除外し、除外リストとして本部が管理します。
クレーム発生時の連絡フローを決めておく
苦情は校舎の受付電話に入ることが多いため、現場任せにすると本部に情報が上がらず、同じ住所で再発します。次の流れを手順書化しておくと対応が安定します。
- 校舎が受電し、相手の住所・建物名・部屋番号・苦情内容・発生日を所定フォーマットで記録する。
- その場で謝意を伝え、該当住所を今後の配布対象から外す旨を明言する(その場で原因を断定しない)。
- 当日中に本部販促担当へ報告。本部が配布業者へ住所と状況を連絡する。
- 業者から配布日・担当エリア・配布実績の確認を受け、原因を切り分ける。
- 除外リストに登録し、次回以降の発注時に必ず添付。四半期ごとに全校舎分を統合して更新する。
除外リストは校舎ごとにバラバラに持つと機能しません。本部で一元管理し、業者へ渡す配布指示書に毎回反映させる仕組みにしてください。法人としての責任範囲の整理はポスティングの苦情と法人の責任の考え方もあわせて確認しておくと、社内説明がしやすくなります。
原稿面での配慮もブランドを守る
- 合格実績や成績向上の表現は根拠のある範囲に留める。「○○高校合格○名」は集計基準(在籍期間・講習のみの受講者を含むか)を社内で統一し、注記を入れます。
- 誇大な表現を避ける。「必ず成績が上がる」「絶対合格」といった断定は、保護者の不信を招くだけでなく広告表示の観点でも危険です。「○カ月で平均○点アップ(当塾調べ・対象○名)」のように条件を添えます。
- 個人が特定される情報に注意。合格者の氏名・顔写真・在籍中学名の組み合わせは、本人と保護者の書面同意を得たうえで、特定性を抑えた表記にします。
そして最も重要なのが、配布実態が見える状態で委託することです。配布日やエリアの記録が残っていなければ、苦情が入っても「本当に自社のチラシか」「いつ配ったのか」すら確認できず、対応が後手に回ります。GPSによる配布報告など配布証跡が残る業者を選べば、該当エリアの配布日時を即座に照合でき、校舎にも保護者にも事実に基づいた説明ができます。複数校舎を継続的に回す本部ほど、この検証可能性が校舎ブランドを守る土台になります。
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まとめ|複数校舎のチラシ予算は「目標逆算×商圏×継続」で設計する
複数校舎を抱える本部の販促は、各校舎の希望をそのまま足し算すると必ず予算が破綻します。本部がやるべきは、限られた年間予算を「どの校舎に」「いつ」「どれだけ」振り向けるかを一つの基準で決め切ることです。ここまでの内容を実務の順序であらためて整理します。
この記事の要点
- 校舎別の枚数は3基準で決める…新規生徒数の目標から必要反響数を逆算し、商圏世帯数で配布可能な上限を押さえ、競合密度で接触回数を上乗せする。「去年と同じ枚数」での横並び配分をやめるだけでも配分の精度は上がります。
- 年間予算は「山」と「端境期」を分けて配る…春(1〜3月)・夏(5〜6月)・冬(10〜11月)の募集期に主要予算を置き、その間の月は少枚数でも継続配布を途切れさせない。教室名の想起は配布回数で積み上がるため、山だけに全額を投じる設計は機会損失になりがちです。
- 原稿は校舎ごとに差し替え、エリア指定で発注する…校舎名・住所・合格実績・時間割を差し替えた版を用意し、校舎の商圏に重ねて配布する。エリアごとに原稿を分けるポスティング発注の手順を本部側の発注フォーマットに落とし込むと、校舎数が増えても運用が崩れません。
- 配布データは校舎横断で残す…配布日・枚数・エリア・原稿・問い合わせ数・入塾数を同じ項目で記録し、1件あたり獲得コストを校舎別に比較する。翌年の予算再配分は、この蓄積がある校舎ほど精度が上がります。
- 配布マナーがブランドを守る…お断り表示の除外、投函の丁寧さ、クレーム発生時の一次対応ルールを本部で統一する。教育業は地域の信頼が売上に直結するため、安さより運用品質を優先する判断が結果的に安全です。
本部の年間計画は早めの相談が有効です
当社は全国対応で、GPSによる配布報告により「どのエリアを、いつ、どこまで配ったか」を校舎ごとに確認いただけます。料金は事前のお見積り以外に追加料金が発生しない明朗会計で、1校舎あたり数千枚の小ロットから、本部一括での大量配布まで対応します。配布エリアの最適化、まとめ発注による調整、印刷からのワンストップ対応によって、同じ予算でも配布回数を増やす組み立てが可能です。
複数校舎の年間計画は、エリアと時期と原稿の組み合わせが一気に複雑になります。繁忙期は配布枠が埋まりやすいため、実施の2〜3か月前には全体像を固めておくと安心です。まずは校舎ごとのおおよその枚数を配布枚数シミュレーターでご確認いただき、本部一括での大規模配布をお考えの場合は大量配布プランもあわせてご覧ください。
年間計画の無料査定・法人向けお見積りを承っています。校舎数・目標生徒数・ご予算感をお知らせいただければ、校舎別の枚数配分と時期配分の案をご提案します。まずはお気軽にお問い合わせください。
ポスティングを依頼する前に
よくある質問(FAQ)

