年間予算200万円は枚数から決めず、商圏の定義と目標指標を先に固め、印刷・制作費を差し引いた配布原資から年間総枚数を割り出し、商圏世帯数と接触回数で回数と1回あたり枚数を逆算するのが基本です。
この記事でわかること
- 配布設計の前に固める商圏定義・ターゲット・配布方法・目標の4前提
- 予算から配布回数と1回あたり枚数を逆算する3ステップ
- 「面」型と「頻度」型の違いと、業種別の年間配分シミュレーション例
- 反響単価の検証サイクルと、予備費を残して改善余力を確保する考え方
年間の販促予算を組む段階で「ポスティングに200万円を割り当てるなら、どう配れば一番成果が出るのか」と悩む販促責任者の方は少なくありません。1回あたりの枚数を増やすべきか、回数を重ねるべきか、エリアは絞るべきか広げるべきか——判断材料がないまま前年踏襲で組んでしまうと、配布量は確保できても反響単価が見えず、翌年の稟議で説明に困ることになります。
この記事では、年間予算200万円という前提から逆算して、配布回数・1回あたりの配布枚数・エリアローテーションを設計する実務的な考え方を整理します。繁忙期に予算を厚く配分する年間カレンダー例、印刷費込みの総額シミュレーション例、反響単価(CPR)の算出方法と検証サイクル、さらに継続発注でまとめて配布する場合に単価が下がる理由まで踏み込みます。なお記載する金額はすべて目安およびシミュレーション例であり、エリア・配布方法・時期・印刷仕様によって変動します。実際の設計は自社の商圏条件に当てはめてご確認ください。
年間予算200万円をポスティングに配分する前の前提整理
年間200万円という販促予算をポスティングに充てる場合、最初にやりがちな失敗が「1枚◯円だから何枚配れる」という計算から入ってしまうことです。枚数は結果であって、出発点ではありません。前提条件を固めないまま枚数だけ先に決めると、同じ世帯に短期間で重複投函したり、逆に本来届けたい町丁目が抜け落ちたりと、せっかくの予算が目減りします。まずは次の4点を社内で言語化してから、配布設計に入ってください。
(1)商圏範囲を距離ではなく町丁目で定義する
「店舗から半径3km」という円の設定は出発点としては有効ですが、実務では川・線路・幹線道路・行政区の境界によって人の流れが分断されます。半径で引いた円の中でも、実際には来店につながりにくいエリアが含まれることは珍しくありません。既存顧客の住所データを市区町村・町丁目単位で集計し、来店実績の多い順に並べ替えると、本当の商圏が見えてきます。商圏人口から配布枚数を逆算する考え方も併せて押さえておくと、年間計画の精度が上がります。
(2)ターゲット世帯属性を決める
同じ町丁目でも、戸建て中心の住宅地と単身者向けワンルームが密集する地域では反応が大きく異なります。ファミリー向け商材なら戸建て・ファミリータイプの集合住宅、単身向けサービスなら駅近のマンション群、といったように、世帯属性と商材の相性を先に決めます。これが次の配布方法の選択に直結します。
(3)配布方法と単価感の違いを理解する
- 軒並み配布:指定エリア内の集合住宅・戸建てを問わず配布。枚数をまとめやすく、単価は比較的抑えやすい。認知拡大向き。
- 集合住宅集中:マンション・アパートに絞って配布。短時間で多くの世帯に届くが、物件の投函可否の制約を受ける。
- エリア指定・セグメント配布:町丁目や世帯属性を絞り込む方式。ムダ打ちは減るが、移動効率が落ちるため単価は上がる傾向。
配布単価は目安として1枚あたり数円〜十数円のレンジで、都市部か郊外か、配布方法、1回あたりの枚数ロット、時期によって変動します。これはあくまで配布費であり、印刷費は別途必要です。見積比較の際は必ず条件を揃えて確認してください。
(4)目標を数値に落とす
「認知を広げたい」では検証できません。年間の新規来店数、問い合わせ件数、会員入会数、資料請求数など、追える指標を一つ決め、年間目標値を置きます。たとえば「年間新規120件」と決めれば、200万円÷120件=約1.6万円が許容できる1件あたりの獲得コストの上限になり、配布回数や枚数の妥当性を後から判断できます。
200万円の内訳イメージ
- 配布費:約6割(120万円程度)/実際に投函するための費用
- 印刷費:約3割(60万円程度)/用紙・サイズ・加工で増減
- デザイン・制作費+検証予備費:約1割(20万円程度)/季節ごとの版替えやテスト配布に充当
この配分はあくまで目安で、既存の版下を使い回せるなら制作費は圧縮でき、その分を配布費に回せます。逆に年4回デザインを変えるなら制作費の比率は上がります。重要なのは、予備費をゼロにしないことです。反響が想定を下回ったときにエリアを入れ替えてテストする余力がないと、翌年の改善材料が残りません。前提を固めたうえで初めて、配布回数と1回あたりの枚数の逆算に進めます。
年間のポスティング予算、次の一手は?
3つの質問に答えるだけで、配布設計の進め方が見えます(約30秒)
質問 1 / 3
配布する商圏は決まっていますか?
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質問 2 / 3
年間の配布回数のイメージは?
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質問 3 / 3
今いちばん知りたいことは?
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診断結果:配布費用の目安を比べる進め方がおすすめです
まずはチラシのサイズ・配布エリア・枚数という条件を揃えて、配布費用の目安を出すところから始めましょう。条件が揃うと、面型と頻度型のどちらで組むか、印刷・制作費を差し引いた配布原資がどの程度になるかも見比べやすくなります。商圏の町丁目が固まってきた段階で、年間の回数と1回あたりの枚数の逆算へ進めます。
診断結果:エリアと枚数を伝えて配布プランの相談がおすすめです
配布したい町丁目と枚数の見当がついているなら、具体的な配布プランの相談に進む段階です。コア・準商圏・外周のブロック分けや、集合住宅集中と軒並み配布の使い分け、繁忙期に厚く配る年間カレンダーまで含めて組み立てられます。配布禁止表示による除外分も見込んだうえで、条件を揃えた見積りをご相談ください。
予算から逆算する配布回数と1回あたり枚数の決め方
年間予算200万円をポスティングに配分すると決めたら、次は「年に何回、1回あたり何枚配るか」を数字で確定させます。感覚で決めると繁忙期に原資が尽きたり、逆に余らせて年度末に慌てて消化する事態になります。以下の3ステップで逆算してください。なお本稿の単価・枚数はすべて目安であり、エリア・配布方法・時期によって前後します。
ステップ1:総額から印刷・制作費を差し引く
200万円は「配布費だけの予算」ではありません。まずチラシのデザイン制作費、印刷費、必要なら折り加工費を差し引き、実際に配布に使える原資を出します。目安として、年間総額のうち印刷・制作に25〜35%程度を見込むケースが多く、200万円なら配布費の原資は130万〜150万円前後というイメージです。デザインを年1回作って季節ごとに部分差し替えで回すと、制作費を抑えて配布枚数に回せます。
ステップ2:想定単価で割って年間総枚数を出す
配布費の原資を、想定する配布単価(軒並み配布か集合住宅中心か、都市部か郊外かで変動します)で割ると年間総配布枚数が見えます。原資140万円、単価が1枚あたり4円台後半〜6円台の想定なら、年間おおよそ23万〜30万枚程度というレンジになります。ここで出た総枚数が、年間の「配れる上限」です。
ステップ3:接触頻度から回数を決める
最後に、同一世帯に年何回届けるかを決めます。商圏世帯数が3万世帯で、年間総枚数が24万枚なら、単純計算で1世帯あたり年8回の接触が可能です。商圏が広く6万世帯なら年4回。つまり「商圏世帯数×接触回数=年間総枚数」の式で、回数と1回あたり枚数が自動的に決まります。
「面」型と「頻度」型の違い
- 面型(1回に広く大量配布):短期間で認知が一気に広がり、イベント・開店・催事の告知に強い。一方で記憶に残りにくく、タイミングが合わなかった世帯は離脱します。
- 頻度型(同一エリアに繰り返し配布):接触回数で想起率を高められ、検討期間の長い商材に向く。ただし1回のカバー範囲が狭く、新規商圏の開拓は遅くなります。
認知獲得フェーズ(新規出店・新サービス)では面型、反響獲得フェーズ(既存店の来店促進)では頻度型が基本です。
200万円の配分シミュレーション例
- A案:年4回×大ロット(1回6万枚前後)…広域カバー重視。商圏が広い不動産・住宅、スーパー、商業施設向き。季節イベントに合わせて撃ち込みます。
- B案:年8〜12回×中ロット(1回2万〜3万枚)…頻度重視。飲食店、治療院、美容サロンなど徒歩・自転車圏の反復来店型に向きます。複数回まとめて発注する年間単価の考え方も合わせて検討すると原資を伸ばせます。
- C案:繁忙期集中+閑散期は小ロットテスト…春の生徒募集に予算の6割を投じる学習塾、年末年始や決算期が山になる業種向き。閑散期は5,000枚単位でデザインや訴求のテスト配布に充て、翌期の精度を上げます。
3案とも、決定前に「1回あたりの配布枚数が、想定エリアで実際に配り切れるか」を配布会社と確認してください。禁止表示世帯の除外で計画枚数と実配布数にズレが出るため、5〜10%程度の余裕を持たせた設計が安全です。
エリアローテーション設計|重複と漏れをなくす回し方
年間予算200万円規模になると、1回で配り切るのではなく「どのエリアに、何回、どの順番で配るか」という回し方そのものが成果を左右します。同じエリアに配り続ければ認知は積み上がりますが、反響は徐々に鈍ります。逆に毎回エリアを変えると新規接触は増えても記憶に残りません。実務ではコアエリアは高頻度、外周エリアは低頻度という重み付けを前提に、町丁目単位でブロックを組むのが基本になります。
町丁目を3ブロックに分けて回す
配布対象の商圏を、店舗・拠点からの距離と既存顧客の居住分布をもとに町丁目単位で分割します。地図上で色分けし、以下のように区分すると運用が安定します。
- Aブロック(コア・徒歩〜車5分圏):既存顧客の住所が集中する町丁目。年6〜8回程度、約2か月に1回の接触を目安にする
- Bブロック(準商圏・車10分圏):競合と重なる中間帯。年3〜4回、季節キャンペーンに合わせて配布
- Cブロック(外周・拡張候補):年1〜2回のテスト配布に留め、反響が出た町丁目だけ翌年Bに格上げする
この「同心円+重み付け」を月別カレンダーに落とすと、たとえば1月A、2月A+B、3月A、4月A+C…のように、Aが常に軸にありながらB・Cが入れ替わる形になります。枚数配分はA50〜60%、B30%、C10〜20%程度が1つの目安です(商圏の人口密度により調整してください)。
住宅形態で配布方法を使い分ける
同じ1万枚でも、集合住宅が多い地区と戸建て中心の地区では効率が変わります。集合住宅集中配布は1か所で多数のポストに投函できるため単価効率が良く、短期間で枚数を消化できます。一方、戸建て軒並み配布は時間はかかりますが到達の網羅性が高く、ファミリー層・持ち家層に訴求する業種(リフォーム、学習塾、不動産など)と相性が良い方法です。ブロックごとに「ここは集合住宅集中、ここは軒並み」と指定しておくと、同じ予算でも狙った層への到達が揃います。
重複投函とクレームを防ぐ運用ルール
年間を通して同じ商圏を回す以上、クレーム予防は設計の一部です。最低限、次の4点を発注時の条件として明文化しておきましょう。
- お断り表示(チラシ投函禁止のシール・掲示)のあるポストには投函しない
- 同一世帯への短期間の重複投函を避ける(同一ブロックの再配布は最低3〜4週間空ける)
- 管理会社から配布を断られた物件は配布禁止物件リストとして蓄積し、次回以降の配布計画に反映する
- 配布を行わなかった除外分を見込み、計画枚数と実配布数のズレを事前に想定しておく
お断り表示の扱いについては配布禁止表示と除外率の考え方も合わせて確認しておくと、年間の枚数計画の精度が上がります。
配布実績を地図で残し、翌年の資産にする
各回の配布エリア・枚数・配布方法を、GPSによる配布報告と合わせて地図ベースで記録しておくと、「どの町丁目に年何回当たったか」が一目で分かります。反響のあった問い合わせ住所をこの地図に重ねれば、翌年のA/B/Cブロックの見直しが数値で行えます。年間予算200万円の配布設計は、単年で終わらせず翌年の設計資産を積み上げる前提で組むことが、最終的な反響単価の改善につながります。
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繁忙期に厚く配る年間カレンダーと配分シミュレーション例
年間予算200万円を12か月で均等割りすると、毎月約16万円。一見きれいですが、販促の成果は「配った時期」に大きく左右されます。反響が出やすい月に厚く、動きの鈍い月は薄く——この山と谷をつくる配分こそが、同じ200万円から得られる反響数を変える最大のポイントです。
業種別に「山」が立つ時期を押さえる
- 不動産(賃貸・売買):進学・転勤需要の1〜3月が最大の山。次いで秋の異動期にあたる9〜10月。物件の現地販売会があればその都度スポットを上乗せ。
- 学習塾:新年度生募集の2〜4月、夏期講習前の6月、冬期講習前の11月が三つの山。学年末の1月に次年度の早期案内を重ねるケースも。
- 飲食:歓送迎会シーズンの3月・4月、暑気払いの7月、忘年会・新年会の11〜12月。宴会予約は実施日の3〜6週間前に動くため、早めの着弾が前提。
- 治療院・整体:年末年始明けの1月、ぎっくり腰や肩こりの相談が増える寒暖差の大きい季節の変わり目。
- リフォーム・外装:気候の安定する春と秋が施工の山。台風・積雪シーズンの前後も相談が増えやすい時期です。
繁忙期に5〜6割、閑散期は小ロットで継続接触
配分の基本形は、年間予算の5〜6割を繁忙期の2〜4か月に集中させ、残りを閑散期の継続接触とテストに充てるモデルです。閑散期にゼロにしてしまうと、認知が途切れて繁忙期の初速が鈍ります。少枚数でも毎月配布を続けることで、商圏内での「よく見かける店」という状態を維持できます。
学習塾を例にした月別シミュレーション(あくまで試算例)としては、2月に予算の15%、3月に20%、6月に12%、11月に12%を配分し、ここまでで約6割。残り4割を他の8か月に均等配分(各5%前後)する形です。閑散期の小ロット配布は、キャッチコピーやオファーを変えたクリエイティブのA/Bテスト枠として使うと、繁忙期に最も反応の良い原稿を投入できます。
着弾タイミングの決め方
- 告知したい日(講習開始日、販売会、キャンペーン初日)を起点に置く。
- 検討に時間がかかる商材(塾・不動産・リフォーム)は開始の2〜3週間前、即決型の飲食・小売は1週間前後を目安に着弾させる。
- 来店型は金曜着弾を意識し、週末の予定が決まる前に手元へ届くよう配布期間を設定する。
- 配布には枚数に応じた日数がかかるため、着弾希望日から逆算して配布開始日と印刷納品日を決める。
年間スケジュールは早く押さえるほど有利
1〜3月や夏休み前などの繁忙期は、同じ時期に配布したい事業者が集中し、配布枠が埋まりやすいのが実情です。希望エリア・希望週を確保するには、年度予算が確定した段階で年間の配布計画を提示し、枠を仮押さえしておくのが確実です。さらに、年間でまとめて発注すれば配布ルートの計画が立てやすくなるため、複数回をまとめて発注する際の年間単価の面でも有利に働きます。印刷も同時に段取りすれば、分納指定でチラシの保管負担を抑えられます。
印刷込みの総額イメージと、継続発注で単価が下がる理由
年間予算200万円を組むとき、配布費だけで計算して印刷費を忘れると、後から枚数を削る事態になります。ポスティングの年間予算設計では、最初から「印刷費+配布費+デザイン費」の三本立てで総額を押さえるのが基本です。ここでは目安としての考え方と、継続発注で単価が下がる構造を整理します。
仕様別の印刷単価は「ロット」で大きく動く
印刷単価は、サイズ・紙質・加工・部数で変動します。一般的な傾向として、A4フルカラー両面よりB4のほうが用紙面積が増える分だけ単価は上がり、ハガキサイズや三つ折りなどは仕様により上下します。いずれの仕様でも部数が増えるほど1枚あたりの単価は下がるのが印刷の基本構造です。版や刷り出しの準備にかかるコストが部数で割られるためで、5千枚より1万枚、1万枚より3万枚のほうが1枚あたりは軽くなります。コート紙かマットか、厚みをどうするか、折り加工を入れるかでも金額は動くため、見積りは必ず仕様を揃えて比較してください。具体的な単価感はチラシ印刷の単価が下がる条件も参考になります。
デザイン費は初回に厚く、2回目以降は差し替えで
年間で4〜6回配る前提なら、デザインは初回にしっかり作り込み、2回目以降は価格・写真・日付・キャンペーン名だけ差し替える運用にするとコストを抑えられます。レイアウトの骨格を共通化しておけば、制作費は初回の一部で済み、校正の時間も短縮できます。季節ごとに色味だけ変えるパターンを最初に3〜4案用意しておくと、年間を通して統一感も保てます。
200万円を印刷込みで組む場合の考え方
- 年間総予算200万円から、デザイン費(初回+差し替え分)を先に確保する
- 残額を「印刷費+配布費」に割り当て、1枚あたりの合計単価で割って年間総枚数を算出する
- 配布枚数と印刷枚数を原則一致させ、そのうえで予備を数%上乗せする
予備印刷は、店頭設置・営業手持ち・配布禁止表示による差し替えなどに使います。余らせすぎると純粋な損失になるため、過去の実績がなければ少なめから始め、2回目以降に実数で調整するのが現実的です。
継続発注・まとめ配布で単価が下がる理由
安くなるのには理由があります。根拠のない値引きではなく、次の構造によるものです。
- 移動効率が上がる:同一エリアを連続して回る計画なら、配布スタッフの移動や準備のロスが減り、1枚あたりの実作業コストが下がります。
- 配布枠を計画的に確保できる:年間スケジュールが読めると、繁忙期でも人員と配布枠を前もって押さえられ、急な手配による割増が起きにくくなります。
- 印刷をまとめられる:年間分の版・用紙を同時手配すれば、ロット効果と用紙の一括仕入れが効きます。分納で必要な時期に納品する形も取れます。
- ワンストップで進行管理コストが減る:デザイン・印刷・配布を別々に手配すると、データ受け渡しや納品日の調整に手間がかかります。一本化すれば管理工数そのものが削減できます。
そのうえで、見積り段階で総額が確定し、作業後に追加料金が発生しない明朗会計かどうかを必ず確認してください。年間予算を組む立場では、途中で想定外の費用が乗ることが最も困ります。配布報告まで含めて料金に入っているかを、契約前にチェックしておきましょう。
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効果検証の設計|反響単価の算出とGPS報告書の社内活用
年間200万円という予算を翌年度も確保するには、「配って終わり」にしないことが絶対条件です。配布前に検証の設計まで済ませておくと、1回目の配布からそのまま比較可能なデータが蓄積されます。
反響単価(CPR)の計算式と反響の定義
基本の計算式は 反響単価=投下費用÷反響件数 です。投下費用には配布費だけでなく印刷費・デザイン費も含めます。例えば1回あたり印刷込み25万円を投下し、反響が50件なら反響単価は5,000円という計算になります。
ここで最初に決めるべきは「何をもって1件の反響とするか」です。曖昧なまま走ると、部署間で数字が食い違い報告が成り立ちません。
- 来店:チラシ持参・「チラシを見た」の口頭申告をレジや受付で記録
- 電話:チラシ専用の計測用番号を記載し、着信件数で把握
- Web申込:チラシ専用QRから専用ランディングページへ誘導し、流入と申込を計測
- クーポン持参:回収したクーポン券の実枚数をカウント
電話とWebの両方を載せる場合は、どちらか一方だけで判断しないよう両方を合算して集計します。
エリア別・時期別・クリエイティブ別に分解する
全体の反響単価だけ見ていても改善点は見えません。あらかじめ比較軸を決め、チラシ側にタグを仕込んでおきます。
- エリア別:エリアごとにQRの遷移先パラメータを変える、またはクーポン券の隅に記号を印字する
- 時期別:配布月ごとに有効期限やキャンペーン名を変え、どの回からの反響か識別できるようにする
- クリエイティブ別:A案・B案で同一エリアの異なる区画に配布し、同条件で比較する
反響率の一般的な目安は0.01〜0.3%程度と幅広く語られますが、業種・商材・単価・商圏特性によって大きく異なります。他社の数字に合わせにいくより、自社の初回実績をベースラインとして記録し、2回目以降をそれと比べるのが実務的です。
許容できる反響単価はLTVから逆算する
反響単価が高いか安いかは、1件の顧客から得られる利益で決まります。例えば平均客単価8,000円・年間来店6回・粗利率60%なら、年間粗利は約28,800円。このうち何割までを獲得コストに充ててよいかを社内で決めれば、許容上限額が出ます。上限を超えたエリアは翌回縮小、下回ったエリアは枚数を増やす、という判断基準が明確になります。効果を社内報告する際の数値のまとめ方も合わせて整えておくと説明がぶれません。
GPS配布報告書を社内資料としてそのまま使う
ポスティングで起こりがちなのが「本当に配られたのか分からない」という不安です。GPSによる配布報告があれば、配布員が実際に歩いたルートと日時が地図上の記録として残ります。これは検証データとしてだけでなく、社内説明の材料としても有効です。
- 稟議・年度報告:地図とログを添付すれば、施策の実施実態を客観的に示せる
- 経営層への説明:「どこに・いつ・何枚」を可視化でき、費用の妥当性を説明しやすい
- 翌年度の配分根拠:エリア別の配布実績と反響件数を突き合わせ、重点エリアを数値で選定できる
配布報告書と反響データを同じ粒度(町丁目単位など)で揃えておくと、翌年度の予算配分会議で「このエリアは反響単価が低いので枚数を1.5倍に」といった具体的な提案ができます。検証の仕組みづくりこそが、年間予算を守り、増やしていくための土台です。
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まとめ|年間予算200万円の配布設計は「逆算」と「検証」で決まる
年間予算200万円のポスティング設計は、感覚や前年踏襲ではなく、前提条件の明確化 → 費用の分解 → 回数と枚数の逆算 → エリアローテーション → 繁忙期配分 → 反響単価の検証という一連のサイクルで組み立てるのが実務的です。本記事で扱った流れを、年間計画書に落とし込む際のチェックリストとして再整理します。
年間設計の6ステップおさらい
- 前提整理:商圏範囲、対象世帯数、主力商材、1件あたりの粗利、目標獲得件数を先に確定する。ここが曖昧なままだと枚数も回数も根拠を持てません。
- 費用の分解:200万円を「配布費」「印刷費」「デザイン費・予備費」に分ける。印刷込みで考えると、実際に配れる枚数の上限が見えます。
- 回数と枚数の逆算:年間総枚数を決めたうえで、1回あたりの枚数と年間回数に割る。同一エリアへの接触回数を確保できる配分かを確認します。
- エリアローテーション:重点エリア・準重点エリア・拡張エリアに階層化し、重複と漏れが出ない順番で回す。
- 繁忙期配分:業種の需要期に厚く、閑散期は薄くという強弱をカレンダー化する。
- 検証:反響件数と反響単価(CPA)をエリア別・時期別に記録し、翌期の配分に反映する。
数値はすべて「目安」として扱う
本記事で示した単価・枚数・反響率はいずれも一般的な目安であり、エリアの世帯密度・配布枚数・時期・配布方法(軒並み配布/集合住宅集中/エリア指定)によって変動します。配布禁止表示のある集合住宅を除外すれば実配布数は計画枚数より減りますし、繁忙期は配布単価が上がることもあります。最終的には自社の商圏データと実績で試算し直すことが前提です。社内説明の際も「確定値ではなく目安」と明記しておくと、後の振り返りが健全に進みます。より単価面を詰めたい場合は、年間でまとめて発注するメリットも併せて検討すると、同じ200万円でより多くの接触回数を確保できる可能性があります。
株式会社ポスティングくんができること
- 全国対応:複数拠点・広域展開の企業でも、同一窓口で年間スケジュールを一括管理できます。
- GPSによる配布報告:どこをどれだけ配ったかが記録で見えるため、「本当に配られたのか」という社内の疑問に数字で答えられます。
- 明朗会計・追加料金なし:年間予算を組む際にブレが出にくく、期中の予算管理がしやすい料金体系です。
- 小ロットから大量配布まで:テスト配布で反応を見てから本番枚数を決める進め方にも対応できます。
- 配布方法を選べる:軒並み配布、集合住宅集中、エリア指定など、商材とターゲットに合わせた配り分けが可能です。
年間予算200万円を前提とした配布回数・枚数・エリア配分のシミュレーションは、無料査定・法人向けお見積りとして承っています。まずは商圏(市区町村や駅名)と予算規模、主力商材をお知らせください。年間スケジュール案と概算総額をご提案します。年度の販促計画づくりの段階からでも、お気軽にご相談ください。
ポスティングを依頼する前に
よくある質問(FAQ)
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飲食店ポスティングの枚数・エリア設定方法|商圏計算から業態別目安まで

