多店舗チラシ一斉配布の進め方|本部一括発注とエリア分割の手順

複数店舗のチラシを本部で一括発注し、各店商圏へ同時配布する進め方を手順で解説。店舗リストとエリア分割表の作り方、配布開始日の揃え方、店舗別GPS報告の受領まで。3万枚規模の費用感の目安も紹介します。

本部で窓口を一本化し、店舗リストとエリア分割表を作ってから一括発注するのが基本手順です。配布開始日と仕様、報告フォーマットを統一し、商圏の判断は店長のヒアリングを反映させると進めやすくなります。

この記事でわかること

  • 各店任せでつまずく3つの原因と本部一括発注の利点
  • 店舗リストに入れる項目と業態別の商圏の考え方
  • 店長ヒアリングで現場の商圏感覚を反映させる手順
  • エリア分割表の作り方と隣接店の重複を避ける考え方

複数店舗を運営していると、「新商品のキャンペーンを全店同時に告知したい」「新規出店に合わせて近隣店舗も含めて一斉に販促をかけたい」という場面が必ず出てきます。ところが実際に動き出すと、店舗ごとに商圏の広さも世帯数も違い、各店が別々に業者へ依頼した結果、配布開始日がバラバラ・単価もバラバラ・実施状況も把握できない、という状態に陥りがちです。本部としては、同じ販促予算を使う以上、どの店舗でどれだけ配ったのかを横並びで確認したいところでしょう。

この記事では、多店舗のチラシ一斉配布を本部で一括発注し、各店舗の商圏へ同時に届けるまでの進め方を、実務の手順に沿って解説します。事前の店舗リストとエリア分割表の作り方、配布開始日の揃え方、1店舗5,000〜10,000枚を店舗数分まとめた場合のシミュレーション、そして配布後に店舗別の報告を受け取り次回に活かすところまで。発注担当者がそのまま社内稟議や店舗説明に使える形で整理しました。

目次

多店舗の一斉配布でつまずく3つの原因と、本部一括発注のメリット

複数店舗を運営する企業がチラシの一斉配布を企画すると、ほとんどのケースで「各店に任せる」か「本部でまとめる」かの判断を迫られます。結果的に各店任せにした企業がつまずくポイントは、おおむね次の3つに集約されます。

つまずく原因1:配布日と進行がバラバラになる

店舗ごとに個別発注すると、A店は月初、B店は月末といったズレが生じます。テレビCMや新商品キャンペーンと連動させたい場合、配布日が2週間ずれるだけで「告知が終わった頃にチラシが届く」という事故になります。入稿締切も店ごとに違うため、本部は何本もの進行を並行で追う必要があり、どの店が入稿済みなのか把握しきれなくなります。

つまずく原因2:単価と仕様がそろわない

配布単価はエリア・枚数・時期で変動するのが前提ですが、店舗が個別に地元業者へ依頼すると、同じ条件でも単価差が出ます。印刷も店ごとの小ロット発注になり、枚数あたりの単価は上がりやすい。さらに紙質やサイズ、ロゴの使い方、キャンペーン表記や注意書きの文言が店ごとに違うと、ブランド表記の統一が崩れ、後からクレームの火種になることもあります。

つまずく原因3:実施状況が検証できない

最も影響が大きいのがこれです。報告書のフォーマットが店ごとに違うと、「どの店がどのエリアに何枚配ったか」を横並びで比較できません。結果として「反響が良かった店の勝ちパターン」を他店に展開できず、毎回ゼロから企画することになります。請求書も店舗数ぶん届き、経理処理と予算消化の把握が煩雑になります。

本部一括発注にすると何が変わるか

  • 窓口の一本化:進行管理が1本の線になり、入稿締切・配布開始日・報告日を1つのスケジュールで押さえられる。
  • 印刷のロットメリット:全店ぶんをまとめて刷れば枚数あたりの単価は下げやすく、店名・住所・地図だけを差し替える設計にすれば版も共通化できる。印刷と配布をまとめて依頼する方法と組み合わせると、納品先を各店や配布拠点へ直送でき、社内の在庫管理も減ります。
  • 同一フォーマットの報告:全店が同じ項目で報告を受け取れるため、エリア単位の反響比較ができる。
  • 全国対応の体制を使う:店舗が各地に分散していても1社で受けられる体制なら、エリアごとに業者を探し、条件を交渉し、品質を確認する手間が不要になります。
  • 予算の見通し:追加料金が発生しない明朗会計であれば、店舗数×枚数×単価の掛け算で年間予算を組みやすく、期中の稟議もぶれません。

注意点:現場の商圏感覚を飛ばさない

一方で、本部が机上の地図だけでエリアを決めると現場は納得しません。「その道路の向こう側からは来店がない」「あの団地は反応が良い」といった情報は店長が持っています。発注前に各店へ5分程度のヒアリング(よく来店する地区、反応が薄い地区、過去の苦情の有無)を行い、エリア分割表に反映してから一括発注へ進めるのが実務的な順序です。本部が統制するのはスケジュール・仕様・予算・報告フォーマット、現場に委ねるのは商圏の肌感覚、と役割を分けると摩擦が起きにくくなります。

多店舗チラシ一斉配布、今の段階は?

3つの質問に答えると、費用の目安から始めるか、見積り相談に進むかがわかります。(約30秒)

質問 1 / 3

対象となる店舗は決まっていますか?

当てはまる方を選んでください

質問 2 / 3

配布エリアの分け方の状況は?

当てはまる方を選んでください

質問 3 / 3

配布開始日の予定は?

当てはまる方を選んでください

診断結果:サイズ・エリア・枚数で費用の目安を比べるのがおすすめです

まだ検討段階なら、チラシのサイズ・配布エリア・枚数の条件を仮置きして、配布費用の目安を出すところから始めると比較しやすくなります。店舗ごとの商圏の広さや業態の違いを踏まえ、条件を変えながら試算すれば、社内稟議や店舗説明の材料も整います。目安が見えた段階で、店舗リストとエリア分割表づくりへ進みましょう。

サイズ・エリア・枚数から参考見積もりを出す

診断結果:エリアと枚数を伝えて見積りと配布プランの相談がおすすめです

配るエリアと枚数の見通しがあるなら、店舗リストとエリア分割表をもとに具体的な見積りを相談する段階です。町丁目単位の配布可能世帯数や配布方法の選び分け、隣接店の重複調整、配布開始日を全店で揃える逆算スケジュールまで含めて設計できます。店舗が各地に分散していても、窓口を一本化した形でご相談いただけます。

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ステップ1:配布前に作る「店舗リスト」の項目と作り方

多店舗のチラシ一斉配布は、設計図となる「店舗リスト」の精度でほぼ結果が決まります。本部が店舗名と住所だけを業者に渡すと、商圏の広さや店舗ごとの事情が反映されず、どの店も一律の枚数・一律のエリアになってしまいがちです。まずは1行=1店舗のスプレッドシートを作り、そのまま見積り依頼に使える状態まで整えましょう。

店舗リストに入れたい基本項目

  • 店舗コード:報告書・請求書・社内集計を突き合わせる共通キー。後工程の管理が一気に楽になります
  • 店舗名/住所・郵便番号:地図上の中心点になるため、建物名・階数まで正確に
  • 商圏半径の想定:徒歩来店中心か、車来店中心かを必ず区別する
  • 競合状況:半径1km以内の同業店舗数、方向(北側に競合が集中など)
  • 希望配布枚数:1店舗あたりの目安枚数(未定なら空欄でもよい)
  • 優先順位:重点店(新規・テコ入れ)/維持店(既存顧客フォロー)の区分
  • 店舗連絡先・店長名:問い合わせや反響ヒアリングの窓口
  • 定休日・営業時間:配布直後に休業日が来ると機会損失になる
  • クーポン有効期限の有無:期限付きなら配布日と逆算が必要

業態別の商圏の目安

商圏はあくまで目安ですが、業態ごとの考え方を揃えておくと全店の設計がぶれません。

  • 飲食・美容・治療院:半径500m〜1.5km。日常的に徒歩・自転車で通える範囲が中心
  • 学習塾:距離より通学圏。対象となる小中学校の学区を基準に区切る
  • 不動産・リフォーム:車移動が前提のため広め。築年数や持ち家率で絞り込むほうが効率的
  • 物販・ドラッグストア等:駐車場の有無で大きく変わるため、来店手段を店長に確認

なお商圏の輪郭は、きれいな円ではなく生活動線で決まります。川・線路・幹線道路で商圏を切る方法を踏まえて、半径の内側でも分断されているエリアは外す判断をしておくと無駄が減ります。

店長への事前ヒアリング項目

本部のデータだけでは拾えない現場感覚を、短いアンケート形式で集めます。

  1. 過去に反響があった町丁目はどこか(チラシ・口コミ問わず)
  2. 来店客の居住エリアの体感(よく聞く地名を3つ)
  3. 絶対に外せない住宅街・マンション名
  4. 配布を避けたいエリア(苦情履歴・関係先など)
  5. 競合が強いと感じる方向

さらにPOSや会員データに住所が入っていれば、郵便番号や町丁目単位で件数を集計し、上位エリアから優先配布する方法が有効です。感覚とデータが一致した町丁目は、重点配布の候補になります。

リストは「そのまま渡せる形」で共有する

完成したリストはスプレッドシートでクラウド共有し、本部・店舗・配布業者が同じ版を見られる状態にします。列の並びを統一し、空欄を残さないだけで見積り回答のスピードが上がり、エリア分割の相談もスムーズです。配布後は同じシートに報告結果と反響数を追記していけば、次回以降の枚数調整の根拠資料にもなります。

ステップ2:エリア分割表の作り方と配布方法の選び分け

店舗リストが揃ったら、次は「どの店舗が、どの町丁目を、どの方法で、何枚配るか」を1枚にまとめたエリア分割表を作ります。多店舗の一斉配布で最もトラブルが起きやすいのが、隣接店舗の商圏重複と枚数配分のズレです。表を作る段階でここを潰しておけば、発注後の手戻りがほぼなくなります。

エリア分割表に入れる7項目

  • 店舗コード:A-01など、店舗リストと同じIDで統一する
  • 対象市区町村:行政区まで記載(政令市は区単位)
  • 町丁目:分割の最小単位。「○○町1〜3丁目」のように明記
  • 想定配布可能世帯数:総世帯数ではなく、投函できる見込み世帯数
  • 配布方法:軒並み/集合住宅集中/戸建て中心/エリア指定
  • 予定枚数:配布可能世帯数から逆算した数字
  • 優先度:A(最優先)/B/C。予算調整時はCから削る

商圏が重なるときの調整ルール

隣接店舗の商圏が重なる場合、同一世帯に2枚入ると「同じチラシが2回来た」という印象になり、クレームの一因にもなります。次の順で調整します。

  1. 地形で区切る:幹線道路・線路・川など、生活動線が分断される線を境界にする。川・線路・幹線道路で商圏を切る方法を基準にすると、店舗間の納得感も得やすくなります。
  2. 町丁目は分割しない:1町丁目を2店舗で割ると配布員が混乱します。丁目単位で片方の店舗に寄せるのが原則です。
  3. 重複エリアはあえて重点投下も検討:競合店が強い激戦区や、新店オープンで認知を取りに行く場合は、2店舗合同の共通チラシを作って同エリアに厚く投下する判断もあります。この場合は「重複OK・共通デザイン」と分割表に明記します。

配布方法の選び分け(業種例)

  • 軒並み配布:戸建て・集合住宅を問わず広く投函。世帯数を稼ぎたい飲食店、スーパー、ドラッグストア、美容室など不特定多数向けの業種に向きます。
  • 集合住宅集中:マンション・アパートに絞って投函。単身向けデリバリー、宅配クリーニング、引越し・不用品回収など、賃貸層と相性の良い業種に有効です。
  • 戸建て中心:リフォーム、外壁塗装、不動産買取、学習塾など、持ち家層・ファミリー層を狙う業種に適します。
  • エリア指定:特定の学区、新興住宅地、再開発エリアなどをピンポイントで指定。学習塾の校舎別募集や、保育施設の入園募集などで使います。

枚数は世帯数から逆算する

予定枚数は「配りたい枚数」ではなく「そのエリアに実際に入る枚数」から決めます。目安として、配布可能世帯数のおおむね8〜9割を上限に見積もると、お断り表示のある住戸や管理規約で投函できない集合住宅を差し引いても無理がありません。たとえば1店舗8,000枚を狙う場合、配布可能世帯数が合計9,000〜10,000世帯ある町丁目を組み合わせる形になります。

逆に、郊外店や駅から離れた店舗では、半径1kmの一次商圏だけでは世帯数が足りないケースがよくあります。その場合は、優先度Bの隣接町丁目を追加して枚数を確保するか、1店舗あたりの枚数を下げて他店に振り替えます。全店で同じ枚数に揃えることにこだわらず、「商圏の世帯数に応じて傾斜配分する」のが、無駄撒きを防ぐ考え方です。分割表の最終行で全店合計枚数を出し、予算と突き合わせてから発注に進みましょう。

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ステップ3:配布開始日を全店で揃えるスケジュール設計

多店舗のチラシ一斉配布で最も難易度が高いのが「開始日を揃える」ことです。店舗ごとに配布エリアの広さも世帯密度も違うため、何も設計せずに進めると、A店は配布完了なのにB店はまだ着手前、という状態が起こります。配布開始日をD日と置き、そこから逆算して全工程を並べるのが基本です。

D日からの逆算スケジュール(目安)

  1. D-45〜30日:企画確定。キャンペーン内容・予算枠・対象店舗を決め、ポスティング業者へ相談。この時点で「全店同時期に配布したい」旨を伝え、エリアごとの配布可否と所要日数を確認します。
  2. D-25日:店舗リストとエリア分割表を提出し、見積りを確定。枚数の最終調整はこのタイミングまでに終えます。
  3. D-20日:デザイン入稿。店舗ごとに地図・電話番号・住所が差し替わる場合は、校正の往復日数を2〜3日多く見ておきます。
  4. D-14日:印刷完了。店舗数が多いほど印刷枚数も増え、納期が延びやすい工程です。
  5. D-10日:各エリアの配布拠点へ納品。遠方エリアは輸送日数を別途確保します。
  6. D-7日:配布スタッフの手配確定。繁忙期は人員確保に時間がかかるため、前倒しが安全です。
  7. D日〜D+5日:配布実施・完了報告の受領。

「同日投函」ではなく「開始日を揃える」

1店舗5,000〜10,000枚を数日かけて配るのが通常のため、全店の全世帯に同じ日に投函するのは現実的ではありません。開始日を統一し、数日以内に完了させるという設計に切り替えると、無理のない計画になります。社内説明の際も「D日開始・D+5日完了」と期間で示すと認識のズレが減ります。

余裕を持つべきタイミングと有効期限の決め方

  • 雨天や台風で配布日がずれることを前提に、予備日を2〜3日組み込む
  • 年末年始・ゴールデンウィーク・引越しシーズン(2〜3月)・年度末は印刷も配布も混み合うため、逆算日数を1週間ほど上乗せする
  • クーポンの有効期限は配布開始日ではなく完了予定日から逆算して設定する。D+5日完了なら「D+5日から1か月間」といった設定にすると、最後に受け取った世帯も不利になりません
  • キャンペーン初日と配布日がズレると、チラシを見た顧客が来店しても施策が始まっていない、という事故が起きます。初日は配布開始日の2〜3日前に設定しておくのが安全です

店舗への事前周知をセットで行う

本部が配布を手配しても、店頭が把握していなければ問い合わせに答えられません。配布開始の1週間前までに、各店へ「配布期間・対象エリア(町丁目)・自店分の枚数・掲載内容・問い合わせ時の応対方法」を共有します。共有は口頭ではなく、エリア分割表をそのまま添付する形が確実です。あわせて、配布に関する問い合わせや苦情が入った際の連絡先(本部か業者か)も明記しておくと、現場の判断に迷いがなくなります。配布完了後は店舗別の配布報告書を各店へ展開し、実施状況を全社で共有できる状態にしておきましょう。

ステップ4:1店舗5,000〜10,000枚×店舗数で考える枚数と費用のシミュレーション

多店舗のチラシ一斉配布では、合計枚数を先に決めてから店舗に割り振るより、「1店舗あたり5,000〜10,000枚」を単位にして店舗数を掛ける考え方のほうが設計がぶれません。1店舗5,000枚は半径1〜1.5km程度の近隣商圏を一巡できる規模感、10,000枚は商圏をやや広げるか、同一エリアに2回配布する余力がある規模感、という目安で捉えると全店の比較がしやすくなります。

合計30,000枚を3パターンで配分してみる

  • 例1:4店舗×7,500枚=30,000枚 全店同条件で立ち上げる均等配分。店舗間の反響差をフラットに比較でき、初回の基準データを取りたいときに向きます。
  • 例2:6店舗×5,000枚=30,000枚 店舗数が多い場合の薄く広く型。1店あたりは最小単位ですが、全店で同時に露出を作れるため、周年やキャンペーンの一斉告知に適します。
  • 例3:重点2店舗×10,000枚+通常2店舗×5,000枚=30,000枚 新規オープン店・テコ入れ店に厚く配分する優先度配分。売上目標や商圏人口の差が大きい場合はこちらが現実的です。

均等配分は「比較のしやすさ」、優先度配分は「成果の最大化」を狙うもの。初回は均等、2回目以降は結果を見て優先度配分に切り替える、という運用が無理のない進め方です。

費用は配布料だけでは決まらない

合計30,000枚規模の費用を見積もるときは、配布料に加えて印刷費とデザイン費を必ず合算してください。さらに配布単価は、都市部か地方か、軒並み配布か集合住宅中心か、繁忙期(新生活期・年末など)に重なるかで変わります。したがって金額はいずれもエリア・枚数・時期により変動する目安として扱い、社内稟議では上下の幅を持たせた概算で出すのが安全です。詳しい単価の考え方はポスティング費用の目安と単価の考え方も参考にしてください。

多店舗だからコストを抑えやすい3つの構造

  1. エリア最適化によるムダ打ちの削減:店舗間で商圏が重なる部分を事前に切り分ければ、同一世帯への重複投函を避けられ、その分の枚数を未開拓エリアへ回せます。
  2. 印刷ロットの集約:店舗ごとに小ロットで刷るより、共通面をまとめて印刷し店舗情報だけ差し替えるほうが、1枚あたりの印刷単価は下がりやすくなります。
  3. デザイン・印刷・配布のワンストップ化:入稿データの受け渡しや納品先分納の調整といった工程間のロスが減り、スケジュール遅延に伴う追加コストも抑えられます。

反響率の見方と店舗別A/Bテスト

反響率は業種・チラシ内容・時期によって幅があり、一般に公開されている数字もあくまで目安です。断定的な数値を前提に予算を組まず、自社の過去実績を基準値にして更新していく姿勢が重要になります。多店舗の強みは、同じタイミングで複数パターンを試せること。例えばA店とB店で「初回割引」と「無料体験」のオファーを入れ替え、C店とD店で紙面サイズや投函時期を変えるなど、変数を1つに絞って比較すれば、次回の全店展開に使える知見が短期間で集まります。クーポン番号や店舗別の専用電話番号・QRコードを入れておくと、どの店舗のどのパターンから反応が来たかを切り分けられます。

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ステップ5:店舗別の配布報告を受け取り、次回に活かす

多店舗のチラシ一斉配布は、配り終えた時点が終わりではなく検証の始まりです。本部が各店の実施状況を同じ形式で横並びに確認できる状態を作っておくと、「本当に配られたのか分からない」という不安が解消され、次回の枚数配分やエリア選定の判断材料になります。GPSによる配布報告なら、店舗別に実施エリア・実施日・配布軌跡を可視化でき、社内稟議や店長への共有資料としてもそのまま使えます。

本部が受領すべき報告物のチェックリスト

  • 店舗別の配布完了日:全店の着地日が揃っているか、遅延がないかを確認する
  • エリア別(町丁目別)の配布枚数:発注枚数と実配布枚数の差異をチェック
  • GPS軌跡データ:指定商圏内を歩いているか、エリア外に流れていないかを確認
  • 残部の扱い:余った分を店頭手配りに回すのか、次回配布に繰り越すのかを事前に決めておく
  • 配布不可だった集合住宅の一覧:次回の計画から除外、または代替エリアへ振り替える

報告書の見方や確認項目をさらに詳しく整理したい場合は、ポスティング配布報告書のサンプル項目も参考にしてください。

本部での集計方法とPDCAの回し方

  1. 店舗ごとに「配布枚数」「来店数」「クーポン利用数」「問い合わせ件数」を同じフォーマットで集計する
  2. クーポンや専用番号・QRにエリア記号を入れておき、町丁目単位で反応の濃淡が分かるようにする
  3. 反響率(反響件数÷配布枚数)と反響単価(配布費用÷反響件数)を店舗別・エリア別に算出する(いずれも目安値として扱う)
  4. 反応が良かった町丁目には次回の枚数を寄せ、薄いエリアは配布方法(軒並み配布から集合住宅集中へ等)やチラシの訴求内容を変えて再テストする

1回で結論を出さず、2〜3回の配布で傾向を見るのが現実的です。季節要因や競合の動きで数字は揺れるため、同条件での比較を意識しましょう。

クレームを防ぐ運用と窓口の一本化

多店舗同時配布は投函量が増える分、苦情発生の確率も上がります。次の点を配布前に取り決めておくと安心です。

  • 「チラシお断り」などの表示がある住戸・建物には投函しない運用を徹底する
  • チラシがポストからはみ出さないよう、投函口のサイズに応じて折り方・サイズを調整する
  • 集合住宅は管理規約や管理会社の方針を尊重し、禁止物件は配布対象から外す
  • 問い合わせ窓口は本部に一本化し、店舗に連絡が入った際の取次ルールと想定問答を共有しておく

窓口を本部に集約しておけば、現場店舗が対応に追われることなく、苦情内容を次回のエリア設計に反映する仕組みにもつながります。

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まとめ:多店舗の一斉配布は「リスト・分割表・報告」の3点で管理する

多店舗のチラシ一斉配布は、店舗数が増えるほど「誰がどこに何枚配るのか」が見えなくなり、本部の管理工数が膨らみます。逆に言えば、店舗リスト・エリア分割表・店舗別の配布報告という3つの書類さえ整えば、10店舗でも50店舗でも同じ進め方で回せます。ここまでの手順を、改めて実務の流れとして整理しておきます。

進め方の5ステップ(再整理)

  1. 店舗リストを作る…店舗名・住所・郵便番号・商圏の目安半径・担当者・電話番号・優先度を1行1店舗で整理。これが全工程の土台になります。
  2. エリア分割表に落とす…店舗ごとに配布する町丁目を割り当て、隣接店舗の重複を線路・川・幹線道路などで切り分ける。軒並み配布/集合住宅中心/戸建て中心など配布方法も店舗単位で指定します。
  3. スケジュールを逆算する…配布開始日から、印刷納品日・入稿日・デザイン確定日・原稿確認日を逆算。全店同日スタートにするか、エリア別に数日ずらすかを先に決めます。
  4. 枚数と費用を設計する…1店舗5,000〜10,000枚を基準に、店舗数と商圏規模で増減。費用はエリア・枚数・時期により変動する目安として押さえ、総額と1店舗あたりの単価の両方で社内説明できる形にします。
  5. 店舗別の報告を受け取る…配布日・配布エリア・配布枚数・GPSによる配布記録を店舗単位で受領し、来店数や問い合わせ数と突き合わせて次回の配分に反映します。

本部の負担を減らす3つのポイント

  • 窓口の一本化…店舗ごとに別業者へ発注すると、見積もり・入稿・請求がすべて店舗数分に増えます。本部一括発注なら連絡も請求もひとつにまとまります。
  • 明朗会計…追加料金が発生しない料金体系であれば、予算稟議の金額と実際の請求がずれません。年度予算を扱う本部ほど効いてきます。
  • 店舗別の可視化…どの店舗のどのエリアがいつ配られたかが残れば、反響の良し悪しを店舗単位で比較でき、次回の枚数配分に根拠が持てます。配布報告書の項目をあらかじめ確認しておくと、社内稟議もスムーズです。

相談時に用意しておくとスムーズな情報

  • 店舗数(および今回配布する対象店舗数)
  • 各店舗の住所一覧(郵便番号まであると精度が上がります)
  • 希望枚数(1店舗あたり、または全体の総枚数)
  • 配布希望時期・開始日の希望(キャンペーン開始日など)
  • チラシのサイズ・印刷の有無・データの有無

エリア分割や枚数の最適配分は、店舗リストさえあればこちらで査定できます。まずは店舗住所の一覧をお送りください。株式会社ポスティングくんは全国対応で、GPSによる配布報告・追加料金なしの明朗会計により、小ロットから大量配布までワンストップで対応します。法人向けの無料お見積り・エリア査定は無料です。多店舗の一斉配布をご検討中の販促ご担当者様は、お気軽にご相談ください。


よくある質問(FAQ)

Q. 全店同時配布は、何日前から準備を始めればいいですか?
A. 目安として、配布開始日の3〜4週間前から動き始めると無理がありません。内訳は、店舗ヒアリングとエリア分割表の作成に1週間、デザイン・原稿確定と校正に1週間、印刷と各店(または配布拠点)への納品に1週間、さらに配布期間として数日〜1週間程度を見込む形です。繁忙期(年末年始・新生活シーズンなど)はエリアの空き状況が埋まりやすいため、さらに前倒しでスケジュールを押さえておくと安心です。
Q. 店舗ごとに配布枚数を変えても、一括発注はできますか?
A. 可能です。A店は10,000枚、B店は5,000枚といった店舗別の枚数設定でも、本部一括の1案件として進行・請求をまとめられます。商圏の世帯数や過去の反響差に応じて枚数を配分するほうが費用対効果は読みやすく、印刷も全店ぶんをまとめて刷れば枚数あたりの単価は下げやすくなります。単価はエリア・枚数・時期により変動するため、店舗リストをもとにした個別見積りでご確認ください。
Q. 配布後、どの店舗の反響が良かったかを比較するにはどうすればいいですか?
A. 店舗コードや地区名を入れたクーポン・QRコードをチラシ面に刷り分け、来店時に回収・計測できるようにしておくのが実務的です。そのうえで、全店同一フォーマットの配布報告(配布エリア・枚数・実施日、GPSによる配布記録など)と突き合わせると、エリア単位で反応の濃淡が見えてきます。反響率は業種・商圏・訴求内容で大きく変わるため、他社の数値をそのまま目安にせず、自社の1回目を基準値として2回目以降と比較する方法をおすすめします。


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