個別指導塾のチラシは、合格実績ではなく通塾距離・振替制度・自習室・講師体制といった日常の通いやすさを数字や運用ルールで示し、無料体験など次の一歩を1つに絞って提示する設計が有効とされています。
この記事でわかること
- 同一商圏で訴求や配布時期が重なり埋もれる構造的な理由
- 合格実績以外で差をつける4つの訴求軸と書き方の例
- 抽象語を数字・固有名詞・運用ルールに翻訳する方法
- 問い合わせ数で止めずKPIを段階ごとに分解する考え方
個別指導塾のチラシは、同じ商圏に大手フランチャイズから地域密着の小規模塾まで密集しているため、「うちは丁寧に指導します」「合格実績多数」といった言葉だけでは、保護者の目に留まりません。実際、同じ週に3〜4枚の塾チラシがポストに入ることも珍しくなく、比較検討の土俵に乗るかどうかは、紙面の最初の数秒で決まります。
この記事では、個別指導塾・小規模塾の教室長に向けて、合格実績以外で差別化する訴求の作り方、保護者が最も気にする料金表の見せ方、通塾圏(徒歩・自転車で通える範囲)を前提にした配布エリアの設計手順、学年切替・定期テスト前・講習前という季節性を踏まえた配布時期の組み立て方を、実務ベースで整理します。反響率や費用は地域・時期で大きく変わるためあくまで目安として示し、小ロットで複数パターンを試しながら精度を上げる進め方もあわせて解説します。
なぜ個別指導塾のチラシは埋もれるのか|同一商圏の競合密集という前提
個別指導塾のチラシが思うように反響につながらないのは、原稿の出来だけが理由ではありません。多くの場合、「同じ商圏に似た訴求のチラシが集中している」という構造が先にあります。まずはこの前提を正しく認識したうえで、学習塾・個別指導のチラシの差別化訴求を設計することが出発点になります。
理由1:訴求が横並びになりやすい
駅前や住宅地の中心部には、大手FC個別指導、地域密着型の個人塾、映像授業型、集団塾、家庭教師派遣まで密集しています。そして各社が掲げるコピーは「成績アップ」「一人ひとりに合わせた個別最適な指導」「わかるまで教えます」と、驚くほど似通います。保護者から見れば、どのチラシも同じことを言っているように映り、比較の手がかりがない状態です。合格実績も、大手と規模で競えば不利になりがちです。
理由2:チラシは「比較のきっかけ」の役割に変わった
保護者の情報収集は、Web検索・口コミサイト・ママ友やSNSでの評判が並行して動いています。チラシを見てその場で決めるのではなく、「近所にこんな塾があるんだ」と認知し、後で名前を検索して比較するという流れが主流です。つまりチラシの役目は即入塾の獲得ではなく、想起の獲得と次の一歩の提示にあります。
理由3:配布時期が各社そろう
春の学年切替、夏期・冬期講習前、定期テスト前は、どの塾も同じタイミングで配布します。同じ週にポストへ3〜4枚の塾チラシが入れば、当然埋もれます。配布日を数日ずらす、あるいは各社が動かない時期に先行して認知を取るといった設計が必要になります。
結論:チラシのゴールは「無料体験・学習相談・資料請求への一歩」
以上から、個別指導塾のチラシが目指すべきゴールは明確です。「今すぐ入塾」ではなく、無料体験授業・学習相談会・資料請求・LINE登録といった、心理的ハードルの低い次の行動を1つに絞って提示すること。オファーを複数並べると、かえって行動が分散します。
なお反響率は、地域の世帯構成・学年期・訴求内容・配布時期によって大きく振れます。一般的な目安として1000枚あたり数件規模の問い合わせが得られれば検討に値する、という程度で捉え、断定的な平均値を前提に予算を組まないほうが安全です。
KPIは「問い合わせ数」で止めずに分解する
成果を測る指標も、問い合わせ件数だけでは改善点が見えません。次のように分解して記録します。
- 配布枚数 → 問い合わせ数(チラシの訴求力・エリア適合度)
- 問い合わせ数 → 体験申込数(電話対応・返信スピード)
- 体験申込数 → 体験実施数(日程調整の柔軟さ)
- 体験実施数 → 入塾数(面談・料金提示の納得感)
問い合わせは取れているのに入塾に至らないなら、原因はチラシではなく面談や料金説明にあります。逆に問い合わせ自体が少ないなら、訴求か配布エリアの検証を見直す番です。どこで落ちているかが分かれば、次の一手を無駄撃ちせずに済みます。
保護者が紙面を見る最初の3秒に何を置くか
ポストから取り出してゴミ箱に向かうまでの数秒で、読み進めるかどうかが決まります。優先順位は次の通りです。
- キャッチコピー:誰の、どんな悩みに応える塾かを一文で。「中学生の数学だけ立て直したい方へ」のように対象と課題を絞る
- 写真・ビジュアル:教室内の実際の様子や講師の顔。イメージ写真より実写のほうが信頼につながる
- 料金の有無:金額の手がかりがないだけで候補から外れることがある。目安でも載せる判断を検討する
この3点が整っていないチラシは、どれだけ枚数を配っても土俵に上がれません。次章からは、合格実績以外で差をつける具体的な訴求軸を見ていきます。
塾のチラシ配布、次に決めるべきことは?
3つの質問に答えるだけで、教室に合った進め方がわかります(約30秒)
質問 1 / 3
配布エリアは決まっていますか?
当てはまる方を選んでください
質問 2 / 3
配る枚数のイメージは?
当てはまる方を選んでください
質問 3 / 3
チラシを配る時期の予定は?
当てはまる方を選んでください
診断結果:まずは配布費用の目安を比べる進め方がおすすめです
チラシのサイズ、配布エリア、枚数の組み合わせで費用の目安は変わります。まずは教室を中心にした徒歩圏・自転車圏を仮置きし、いくつかのパターンで概算を出して見比べてみてください。小ロットで訴求を試しながら範囲を広げる進め方もできます。エリアの絞り込みに迷う段階でも、条件を伝えればご相談いただけます。
診断結果:エリアと枚数を伝えて配布プランの相談がおすすめです
通塾圏が見えているなら、町丁目単位でのエリア指定や、集合住宅集中・軒並み配布の組み合わせまで具体化できます。学年切替や定期テスト前、講習前といった時期に合わせた配布日の調整もご相談ください。GPSによる配布報告をもとに、反響のあった区画へ次回の枚数を寄せる継続設計もしやすくなります。
合格実績以外で差をつける4つの訴求軸(通塾距離・振替・自習室・講師体制)
大手塾は合格者数という「量」で勝負できます。生徒数の少ない個別指導塾が同じ土俵に乗ると、必ず見劣りします。小規模塾がチラシで勝てるのは、大手が数字にしにくい「日常の通いやすさ」の領域です。ここでは実務で使える4つの訴求軸を、書き方の例つきで整理します。
① 通塾距離|地名と経路で安全性まで具体化する
「駅から近い」ではなく、保護者が通学路を思い浮かべられる粒度まで落とします。
- 「◯◯小学校の正門から徒歩5分、通学路をそのまま歩いて来られます」
- 「◯◯交差点の大きな信号を渡らずに通えます」
- 「駐輪場10台分あり。雨の日の送迎は教室前で乗り降りできます」
小学生・中1の保護者は成績より先に「暗い道を一人で帰らせて大丈夫か」を気にします。夜間の街灯状況や、教室前の見通しに触れるだけで安心感が変わります。
② 振替制度|運用ルールを数字で書く
部活・習い事との両立は個別指導を選ぶ最大の動機の一つです。「柔軟に対応します」では伝わりません。
- 「前日20時までのご連絡で振替無料(月2回まで)」
- 「大会・定期テスト期間は回数上限なしで調整」
- 「振替の空き枠はアプリでご確認いただけます」
上限がある場合も正直に書いたほうが信頼されます。入塾後に「話が違う」となるほうが損失は大きいからです。
③ 自習室|開放時間・席数・質問できる曜日まで
「自習室完備」はどの塾も書きます。差がつくのは実態の明示です。
- 開放時間:「平日15時〜21時30分/土曜13時〜19時」
- 席数:「仕切り付き8席。満席時はご連絡します」
- 質問対応:「火・木・土は数学担当講師が常駐」
「いつでも使える」より「火曜と木曜は質問できる」のほうが、通う理由になります。
④ 講師体制|体験で確かめられる形にする
個別指導で最も不安視されるのが「講師が毎回変わるのでは」という点です。
- 「担当固定制。やむを得ない交代時は引き継ぎノートで学習状況を共有」
- 「保護者面談は年3回+希望時随時。毎回の授業報告をその日のうちに送信」
- 「新任講師は指導研修と模擬授業を経てから担当します」
抽象語を「数字・固有名詞・運用ルール」に翻訳する
チラシの説得力は、抽象語をどれだけ翻訳できたかで決まります。
- 「きめ細かい指導」→「講師1人に生徒2人まで。80分のうち半分は演習時間」
- 「親身な対応」→「欠席翌日に電話でフォロー」
- 「定期テストに強い」→「◯◯中・△△中の出題範囲に合わせ、テスト2週間前から対策授業」
- 「安心の連絡体制」→「入退室時に保護者へ自動通知メール」
さらに、教室長の顔写真と一言コメントを載せるだけで反応が変わることがあります。近隣に競合が密集するほど「誰が見てくれるのか」が決め手になるためです。こうした訴求は子育て世帯を狙うチラシ配布全般に共通する考え方でもあります。書ける材料は教室内にすでにあるはずなので、まず棚卸しから始めてください。
保護者が一番見る「料金表」の見せ方|総額イメージと不安の先回り
個別指導塾のチラシで、保護者が最も長く視線を止めるのは合格実績でも講師紹介でもなく料金の欄です。ここが曖昧だと「結局いくらかかるか分からない塾」と判断され、問い合わせの前に候補から外れてしまいます。一方で、1コマ単価や週1回の月謝だけを大きく出すと、講習費や教材費が上乗せされる前提を知っている保護者からは「どうせ高くなる」と警戒されます。料金は隠すのでも盛るのでもなく、総額イメージで示して不安を先回りするのが基本方針です。
通塾パターン別に「1ヶ月の総額」を出す
おすすめは、週1回・週2回など代表的な通塾パターンを2〜3つに絞り、月にかかる総額の例として提示する方法です。たとえば「中学2年・週2回(1回80分)の場合:月謝+管理費=月◯◯円(目安)」といった形にすると、保護者は家計に当てはめて判断できます。学年別の細かい表を全部載せると文字が小さくなり読まれないため、代表例だけを載せ、「学年・コマ数により変動します。詳細は無料面談でお見積りします」と受け皿を作るのが実務的です。
追加費用の有無を先に書く
保護者の不安の正体は、月謝そのものより後から増える費用です。次の項目は、金額を出さないとしても「あり/なし」だけは明記しましょう。
- 入会金(無料キャンペーンの場合は期限と条件)
- 教材費(年間か都度か、およその範囲)
- 管理費・施設維持費(月額に含むか別途か)
- 季節講習費(春・夏・冬)
- 模試・検定などの実費
そのうえで「表示以外の費用はいただきません」「教材は学校教材を使うため教材費0円」など、自塾が言い切れる範囲で明朗性を打ち出すと、同エリアの競合との差になります。
講習費は「コマ数の目安と上限」で安心を作る
個別指導で最も不信を招きやすいのが季節講習の提案です。チラシの段階で「夏期講習は標準◯コマ(目安◯万円前後)。ご家庭の予算上限を先に伺い、その範囲で提案します」と書いておくと、高額請求への警戒を和らげられます。「必要なコマ数を無理に勧めません」という姿勢の明示は、価格そのものより効く場合があります。
オファーは条件と期限をセットで
兄弟割、入会金無料、初月授業料半額といったオファーは、対象学年・適用期限・併用可否を必ず添えます。条件が書かれていない特典は、かえって「話を聞いたら違うのでは」という不信の材料になります。また「◯月◯日までにお申し込みの方」と期限を切ることで、行動のきっかけにもなります。
同額帯なら「含まれるサービス」で比較優位を作る
商圏内の競合と料金がほぼ同じなら、値下げ競争に入る必要はありません。振替対応の柔軟さ、自習室の開放時間、テスト前の無料補習、講師の固定制といった月謝に含まれる価値を料金表のすぐ隣に並べると、同じ金額でも割安に見えます。料金表記には必ず「料金はすべて税込・目安です。学年や時期により変動します」と書き添え、誠実さを示すことが結果的に問い合わせのハードルを下げます。なお、料金訴求を変えた2パターンのチラシを試すなら、小ロット検証からの配布エリア拡大の考え方が参考になります。
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通塾圏からエリアを決める手順|徒歩・自転車で通える範囲を地図に落とす
個別指導塾のチラシで最ももったいない失敗は、訴求は良いのに「通えない家庭」に配ってしまうことです。塾選びは学力や料金以前に「毎週무理なく通えるか」が前提条件になるため、エリア設計の精度がそのまま反響率に直結します。ここでは、地図上で通塾圏を確定させるまでの手順を6ステップで整理します。
手順1:徒歩圏・自転車圏の目安で円を描く
まず教室を中心に、徒歩圏はおおむね半径1km前後、自転車圏はおおむね半径2〜3km前後を目安に円を描きます。小学生は保護者の送迎前提で範囲が狭く、中高生は自転車で広がる傾向があります。ただしこれはあくまで目安で、地域の交通事情や生徒の学年構成によって変わります。まずは「検討の土台」として仮の円を引く段階だと考えてください。
手順2:子どもが一人で越えにくい境界で円を削る
円をそのまま使うのは危険です。線路・踏切、片側2車線以上の幹線道路、大きな河川、長い上り坂、街灯の少ない区間は、保護者が「夜に一人で通わせたくない」と判断する境界になります。地図上でこれらの線を引き、円の外側ではなく境界の向こう側を削ります。結果として通塾圏はきれいな円ではなく、いびつな形になるのが普通です。
手順3:学区を重ねて在籍校分布と照合する
次に小中学校の通学区域を重ねます。塾の口コミは学校単位で広がるため、既存生徒の在籍校が多い学区は反響が出やすいエリアです。逆に、地理的には近いのに在籍がゼロの学区は、別の塾が強い、あるいは生活動線が教室側を向いていない可能性があります。
手順4:既存生徒の住所をプロットして主力・拡張を分ける
既存生徒・過去の問い合わせ者の住所を町丁目単位でプロットします。実際に生徒が集まっている町丁目を主力エリア、それに隣接するが在籍が少ない町丁目を拡張エリアと分類します。予算配分は主力エリアに厚く、拡張エリアは小ロットで様子を見るのが基本です。配布エリア拡大のタイミングと判断基準もあわせて検討すると、無駄打ちを減らせます。
手順5:住居形態で配布方法を使い分ける
同じ町丁目でも住居形態によって子どもの在籍率は大きく違います。
- ファミリー向け分譲マンション・団地:小中学生世帯の密度が高く、集合住宅集中配布が効率的
- 戸建て住宅地:軒並み配布で面を押さえる。中学受験・高校受験層が見込める
- 単身向けワンルーム中心の区画:エリア指定で除外し、予算を主力エリアに回す
ポスティングくんでは軒並み配布・集合住宅集中・エリア指定を選べるため、同じ枚数でも「子どもがいる家庭に届く割合」を高められます。
手順6:GPS配布報告と反響を町丁目で照合する
配布後は、GPSによる配布報告で実際にどこを回ったかを確認し、問い合わせ・体験申込が発生した町丁目と突き合わせます。「配ったつもりのエリア」と「実際の配布範囲」がずれていないかを見るだけでも、次回の判断精度は上がります。反響が出た町丁目は次回枚数を増やし、2回配って反応のない区画は一度外す。この積み重ねで、通塾圏は感覚ではなくデータで確定していきます。
配布時期と回数の設計|学年切替・定期テスト前・講習前に合わせる
個別指導塾の需要は、一年を通じて均等ではありません。保護者や生徒が「塾を探そう」と動くのは、進級・テスト・講習といったきっかけが発生した直後に集中します。同じチラシ・同じエリアでも、投函した時期が2週間ずれるだけで反響が変わることは珍しくありません。年間カレンダーを先に引き、そこに枚数と予算を割り振る発想が重要です。
塾チラシが動く4つの山
- ①1〜3月の学年切替期:新学年への準備と進級不安が動機になります。特に「新中1(英語・定期テストへの不安)」「新高1(授業進度と評定)」は訴求が刺さりやすく、学年を名指しした見出しが有効です。
- ②定期テストの2〜4週間前:「テスト対策授業に無料参加できます」など、参加のハードルが低い具体オファーが機能します。テスト日程は中学校ごとに異なるため、学区別に配布日をずらす設計が前提です。
- ③春期・夏期・冬期講習の1〜1.5ヶ月前:申込締切から逆算します。締切の直前だけに配るのではなく、告知→締切リマインドの2段構えにすると検討時間を確保できます。
- ④9月・11月の成績表返却直後:結果を見てはじめて動く層に届くタイミングです。通知表の数字に触れる表現は刺激が強すぎない範囲にとどめ、「今からできる立て直し」という前向きな言い回しにします。
単発ではなく複数回接触で想起率を上げる
1回配って反響がなかったからエリアが悪い、と判断するのは早計です。保護者はチラシを見た瞬間に決めるのではなく、必要が生じたときに「そういえば近所に個別指導塾があった」と思い出して問い合わせます。そのため、同一エリアに2〜3週間おきに2回など、繰り返し接触する設計のほうが想起されやすくなります。1回目は塾の存在と特徴、2回目は体験授業や締切といった行動喚起、と役割を分けると重複感も出にくくなります。
時期を分けて撒くほうが検証しやすい
予算が限られる場合、1回で1万枚を一気に投入するより、3,000〜4,000枚を時期を分けて配るほうが実務的です。反応が出た時期・学区が明確になり、翌年の配布計画をデータで組めるようになります。小ロット検証から配布エリアを広げる判断基準と合わせて考えると、無駄打ちを減らせます。
繁忙期は日程確保を早めに
2〜3月や夏期講習前は、塾以外の業種も配布が集中する繁忙期です。希望日の直前に依頼すると、配布開始が数日〜1週間ずれることもあります。遅くとも配布希望日の3〜4週間前には枚数・エリア・希望期間を業者に伝え、印刷のスケジュールも含めて逆算しておきましょう。テスト前配布のように「この日までに届かないと意味がない」案件は、雨天時の予備日も含めて事前に相談しておくと安心です。
なお、配布費用は枚数・エリアの密度・時期によって変動する目安であり、繁忙期は日程の余裕が少なくなる点も踏まえ、年間の枚数配分を先に決めておくことをおすすめします。
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小ロットのABテストで勝ちパターンを見つける|検証の回し方
チラシの訴求とエリア設計は、机上で完璧に決めることはできません。同じ商圏でも、住宅構成や競合塾の分布によって刺さる訴求は変わります。だからこそ、いきなり数万枚を刷らず、数千枚単位の小ロットで複数パターンを試し、反響データを蓄積していくやり方が個別指導塾には向いています。
手順①:比較する要素は必ず1つに絞る
ABテストの基本は「変える要素を1つだけにする」ことです。キャッチコピー、料金表の有無、オファー内容(無料体験4回 vs 入会金無料)、写真に写る人物(講師 vs 生徒 vs 教室風景)など、比較したい要素を1点だけ差し替えます。キャッチも料金表も写真も一度に変えてしまうと、どれが効いたのか判断できません。まずは反響への影響が大きいキャッチとオファーから検証するのが効率的です。
手順②:同条件で配布する
パターンAとBは、同じ時期・似た住居構成のエリアに、同程度の枚数で配布します。片方を戸建て中心、もう片方を単身向けマンション中心に配ってしまうと、訴求の差ではなくエリアの差が結果に出てしまいます。学年構成が近い町丁を2つ選び、各2,000〜3,000枚程度ずつというのが現実的な単位です。
手順③:反響の出どころを識別できるようにする
どのパターンからの問い合わせかを判別する仕掛けを、必ずチラシに仕込みます。
- パターンごとに異なるQRコード(申込フォームのURLパラメータを変える)
- パターン別の電話番号、またはクーポンコード
- 「チラシの〇〇を見た、とお伝えください」という合言葉
- 持参型のクーポン欄(回収して原本を保管)
手順④:体験申込だけでなく入塾・在籍校まで記録する
体験申込が多いパターンが、必ずしも入塾に強いとは限りません。問い合わせ数・体験数・入塾数・生徒の在籍小中学校・住所の町丁まで記録し、エリア別の歩留まりを見ます。「A地区は問い合わせは多いが入塾率が低い」「B中学校区は数は少ないが入塾率が高い」といった傾向が見えれば、次回はB中学校区へ枚数を寄せる判断ができます。
手順⑤:GPS報告と反響地点を突き合わせる
反響が薄いエリアは「訴求が刺さらなかった」のか「そもそも配布が行き届いていなかった」のかを切り分ける必要があります。GPSによる配布報告で実際に配られた範囲を地図上で確認し、反響のあった住所と重ねると、次回のエリア配分を根拠をもって修正できます。エリアの広げ方については配布エリア拡大の判断基準も参考になります。
判断を焦らないための注意点
ポスティングの反響率は業種・エリア・時期で幅があり、あくまで目安です。1回の配布で数件の差が出ても、それは偶然の範囲であることも少なくありません。最低でも2〜3回の配布で同じ傾向が出るかを確認してから、勝ちパターンとして本配布に採用してください。逆に、数回分のデータが溜まると「3月の学年切替期はこの中学校区に振替訴求」「夏期講習前は自習室訴求」といった、時期×エリア×訴求の組み合わせが見えてきます。デザインから印刷、配布までワンストップで依頼できれば、パターン差し替えの手間や小ロット印刷のコストも抑えやすく、検証を回し続けやすくなります。
かんたん診断塾のチラシ配布、次に決めるべきことは?30秒でチェック ▲
まとめ|差別化訴求とエリア設計で、個別指導塾のチラシは成果が変わる
個別指導塾のチラシが埋もれる最大の理由は、同一商圏に似た訴求の紙が何枚も入ることにあります。逆に言えば、「何を言うか(訴求)」と「どこに配るか(エリア)」を設計し直すだけで、同じ枚数・同じ予算でも反応の出方は変わります。本記事の要点を、実務チェックリストとして整理します。
チラシ設計で押さえる5つの要点
- 合格実績以外の4訴求軸を使う:通塾距離(自宅・学校から何分か)、振替制度(部活や習い事との両立)、自習室(開放時間と席数)、講師体制(担当固定・指導報告の有無)。競合が実績一本なら、この4軸は差別化の余地が大きい部分です。
- 料金表は総額イメージで見せる:週1回・月4回の月謝だけでなく、入会金・教材費・年間管理費・季節講習の目安まで示し、「結局いくらかかるのか」という保護者の不安を先回りして潰します。追加費用の有無を明示するだけで問い合わせの質が上がります。
- エリアは通塾圏から逆算する:小学生は徒歩・自転車10〜15分、中高生は自転車15〜20分が現実的な目安。地図に円ではなく「通学路・学区・幹線道路や踏切」を落として、実際に通える範囲だけを配布対象にします。
- 時期はカレンダーで決める:学年切替(2〜3月)、定期テスト2〜3週間前、春夏冬の講習募集開始時期。塾選びが動く時期の少し手前に届くよう、印刷スケジュールから逆算します。
- 小ロットで検証し、配布実態も確認する:3,000〜5,000枚程度でA案・B案を同条件で配り、問い合わせ数・体験申込数・入会数で比較。小ロット検証からの配布エリア拡大の判断基準を持っておくと、勝ちパターンをそのまま横展開できます。
チラシは「配って測って直す」前提で運用する
チラシは一度で完成しません。キャッチコピー、料金表の位置、体験授業のオファー、問い合わせ手段(電話/LINE/Web)のどれを変えたのかを記録し、配布のたびに1点だけ変えて検証していく。この回転の速さは、意思決定に時間のかかる大手チェーンに対して小規模塾が持てる明確な強みです。反響率は業種・エリア・時期で幅があり、あくまで目安として捉え、自塾の実測値を積み上げていくことが最も確実です。
ポスティングくんができること
- 全国対応・小ロットから:まずは学区単位の数千枚からテスト配布が可能です。
- 追加料金のない明朗会計:料金は枚数・エリア・時期によって変動しますが、事前にお出しする目安からの不明瞭な追加請求はありません。
- GPSによる配布報告:どの範囲を実際に回ったかを地図で確認でき、「狙った学区に届いたか」を検証できます。
- 配布方法を選べる:軒並み配布/集合住宅集中/エリア指定を、通塾圏やターゲット学年に合わせて組み合わせられます。
学区・通塾圏に合わせた配布プランの無料査定、および法人向けお見積りを承っています。教室の所在地と狙いたい学校名・学年、ご予算感をお知らせいただければ、配布エリア案と枚数・費用の目安をご提案します(料金は枚数・エリア・時期により変動します)。まずはお気軽にお問い合わせください。
ポスティングを依頼する前に
よくある質問(FAQ)
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