年間契約の更新時は、値引き交渉の前に前年実績を棚卸しし、配布エリアのローテーション、年間枚数、報告書様式、納期の繰り上げ可否、担当者変更時の引き継ぎの5項目を確認するのが基本です。
この記事でわかること
- 更新前に棚卸しすべき前年実績と社内で用意する資料
- 同じ町丁目への配布が偏らないローテーション設計の考え方
- 都市部と郊外で集合住宅集中・軒並み配布を使い分ける視点
- 年間契約のメリットと硬直化というデメリットの両面
毎月あるいは四半期ごとにチラシを配り続けている法人にとって、ポスティングの年間契約や継続発注は「決まったことを決まった通りに回す業務」になりがちです。しかし更新のタイミングは、配布エリア・枚数・報告の中身を棚卸しし、翌年の販促効果を一段引き上げられる数少ない機会でもあります。前年と同じ内容で自動更新してしまうと、反響の薄いエリアに同じ枚数を投じ続けたり、社内の報告フォーマットに合わない配布報告書を毎回加工したりといった非効率が温存されます。
この記事では、継続配布を続けている法人の販促・購買担当者に向けて、年間契約の更新・交渉時に確認しておきたい実務ポイントを整理します。配布エリアのローテーション設計、年間枚数の見直し、報告書の様式、納期の繰り上げ可否、担当者変更時の引き継ぎという5つの論点に加え、GPSによる配布報告の蓄積を翌年のエリア選定にどう活かすか、料金の考え方(エリア・枚数・時期で変動する目安であること)についても触れます。首都圏・大阪・福岡・仙台での大量配布を前提にした発注設計の考え方としてもお役立てください。
年間契約・継続発注を更新する前に棚卸しすべきこと
ポスティングの年間契約は、更新時期が来ると「前年と同条件で自動延長」になりがちです。しかし、継続発注を続けている法人ほど、配布エリアや枚数の前提が実態とずれていきます。更新は、翌年の反響を設計し直すための最良のタイミングです。まずは値引きの話をする前に、前年の実績を数字で棚卸しすることから始めてください。
前年実績の棚卸しチェックリスト
- 配布エリア別の実配布枚数:発注枚数ではなく、実際に投函できた枚数を町丁目単位で確認します。投函禁止表示や空室で計画枚数に届かなかったエリアはないか。
- 配布方法の内訳:軒並み配布/集合住宅集中/エリア指定の比率。業種によって相性が異なるため、「去年と同じ比率」で良いかを検証します。
- クレーム・お断り表示の発生状況:どのエリアで、どんな内容の申し出があったか。再発防止のために除外した住戸・建物のリストが残っているか。
- 配布日とキャンペーン日のズレ:セール初日やイベント当日に対して、投函が何日前に完了していたか。遅れた回があれば原因(天候・枠の逼迫・入稿遅れ)まで遡ります。
- 追加費用の発生有無:急ぎ対応や原稿差し替え、エリア変更で追加請求が出た回があったか。年間でいくらになったかを合計します。
社内側で用意しておく資料
業者に投げる前に、発注側の手元を整えておくと交渉の精度が上がります。具体的には、翌年の販促カレンダー(セール・内覧会・新学期などの確定日程と仮日程)、来店・問い合わせデータ(日別の件数、可能なら住所・最寄り駅などの地理情報)、そして商圏の変化に関する情報です。新築マンションの竣工、競合店の出店・撤退、大型施設の開業などは、翌年のエリア優先順位を変える要素になります。これらを揃えておくと、配布報告を社内稟議で活用する際にも説得力のある資料になります。
年間契約のメリットとデメリットを公平に見る
年間契約の利点は、第一に配布枠の確保です。年度末・新学期・年末といった繁忙期は配布員の稼働が集中し、直前発注では希望日に入れないこともあります。第二に計画的な予算化がしやすく、月次・四半期の販促費を読みやすくなります。第三に、年間の配布計画を事前共有しておくことで、印刷スケジュールやエリア調整の段取りが効率化できる場合があります。
一方で、デメリットは硬直化です。同じエリア・同じ枚数を惰性で続けると反響が逓減し、見直しの機会そのものを失います。だからこそ更新交渉は、単なる値引き交渉ではなく「条件の最適化交渉」と捉え直すべきです。枚数を減らす代わりに配布方法を変える、エリアを入れ替える、報告書の様式を改善する——こうした選択肢を並べて検討します。
なお、ポスティングの料金はエリア・枚数・配布方法・時期によって変動する目安であり、繁忙期は枠が埋まりやすいため早めの相談が有利です。現在の契約条件と比べてどうかを把握したい場合は、前年の実績データを手元に用意したうえで、お見積りを取って比較検討することをおすすめします。
チラシ配布の見直し、次に進む一歩は?
3つの質問に答えるだけで、費用の目安を比べるか、見積り相談に進むかがわかります(約30秒)
質問 1 / 3
配布エリアは決まっていますか?
当てはまる方を選んでください
質問 2 / 3
年間の配布枚数の見通しは?
当てはまる方を選んでください
質問 3 / 3
配布は単発ですか、継続ですか?
当てはまる方を選んでください
診断結果:まずは配布費用の目安を出して比べるのがおすすめです
チラシのサイズ、配布したいエリア、想定する枚数を整理すると、配布費用の目安を並べて比較しやすくなります。前年の配布実績や町丁目別の枚数が手元にあれば、どのエリアに寄せるかの判断材料にもなります。料金はエリア・枚数・配布方法・時期によって変わる目安ですので、条件を揃えたうえでお見積りを取り、現在の契約条件と見比べてみてください。
診断結果:エリアと枚数を伝えて配布プランを相談するのがおすすめです
配るエリアと年間の枚数が見えているなら、具体的なお見積りと配布プランの相談に進めます。町丁目単位のローテーション設計、集合住宅集中と軒並み配布の使い分け、報告書の様式や納期の繰り上げ可否まで含めて詰められます。繁忙期は配布枠が埋まりやすいため、前年の実績データをお手元にご用意のうえ、早めにご相談ください。
配布エリアのローテーション設計:同じ町丁目を配り続けないために
年間契約で継続配布をしていると、気づかないうちに「配りやすいエリア」ばかりに枚数が偏ることがあります。同じ町丁目へ高頻度で配り続けると、受け手側に既読感が蓄積し、チラシを見ないまま処分される割合が増えやすくなります。結果として、配布枚数は変わらないのに反響が少しずつ落ちていく「逓減」が起こります。更新のタイミングは、この偏りをリセットする絶好の機会です。
繰り返し配布で起こりやすい3つの現象
- 既読感の蓄積:同じデザイン・同じ訴求が続くと、封も開けずに処分されやすくなる
- お断り表示の増加:投函禁止表示が増えると、同じ発注枚数でも実際に届く世帯数が目減りする
- 反響の逓減:問い合わせ数が前年同月を下回り、1件あたり獲得コストが上昇する
特に2つ目は、投函禁止表示による到達枚数の変化として数字に表れるため、更新前に前年の報告書で確認しておきたいポイントです。
ローテーションの基本パターン
- コアエリア+周辺エリアを交互に回す:店舗から半径1〜2kmのコアは隔月、周辺は四半期に1回といった形で、間隔に差をつけます
- 四半期ごとに重点町丁目を入れ替える:年4ブロックに町丁目を割り振り、同一世帯への再配布は一定期間を空ける設計にします(期間の目安は商材・単価によって異なるため、反響データを見ながら調整するのが現実的です)
- 繁忙期はコアを厚く、閑散期は新規開拓:受注が集中する時期はコアに枚数を寄せ、閑散期に未開拓エリアを小ロットでテストし、翌年の候補を探します
町丁目単位の配布履歴を残す
ローテーションが機能するかどうかは、履歴管理の粒度で決まります。「○○区に1万枚」では翌年の判断材料になりません。町丁目ごとに、配布日・枚数・配布方法・反響件数を一覧で残しておくと、「この町丁目は3回配って反響ゼロ」「ここは2回目から伸びた」といった判断ができます。GPS配布報告と突き合わせれば、実際に回られたルートと履歴のズレも確認できます。
都市部ごとの住宅構成に合わせた配布方法の使い分け
東京23区や大阪市の中心部は集合住宅比率が高く、集合住宅集中配布のほうが短時間で枚数を消化できます。一方、横浜市・さいたま市・千葉市・仙台市・福岡市の郊外部は戸建て比率が上がるため、軒並み配布のほうが商圏をまんべんなくカバーできます。同じ年間枚数でも、エリアごとに配布方法を変えるだけで到達の質は変わります。更新交渉では「このエリアは集合住宅集中、こちらは軒並み」と指定できるか確認しておきましょう。
商圏が変わったらエリアを再定義する
自社の新規出店、競合の出店・撤退、大型マンションの竣工、道路や駅前の再開発などがあれば、昨年のエリア定義はすでに古くなっています。更新前に、競合店の位置と自店からの距離を地図に落とし、来店客の住所データと重ねて「実際に客が来ている町丁目」を確認してください。来店実績のない遠方エリアを削り、その枚数を未配布の近隣へ振り替えるだけで、同じ予算のまま到達効率が改善することがあります。
クレーム対策をローテーションに織り込む
苦情が入った住所・集合住宅は、配布禁止リストとして業者と共有し、以降のローテーションから確実に除外します。年間契約ではこのリストが積み上がるため、更新時に最新版を渡し直すことが重要です。あわせて、お断り表示のある集合住宅には投函しない運用が徹底されているか、報告書でどう記録されるかも確認しておくと、翌年のトラブルを未然に減らせます。
年間枚数の見直しと予算配分:反響データからの逆算
年間契約の更新時に最も多い失敗が、年間総枚数を「前年と同じ」で決めてしまうことです。前年踏襲は社内稟議が通りやすい反面、反響が出ていない月にも同じ枚数を投下し続ける構造になります。更新のタイミングでやるべきは、前年の配布ロットごとの反響を並べ直し、どの月・どのエリアに枚数を寄せるかを設計し直すことです。
月別に濃淡をつける:販促カレンダーから逆算する
年間12万枚を月1万枚ずつ均等に割るのではなく、自社の販促カレンダーに合わせて配分します。
- セール・キャンペーン月:通常月の1.5〜2倍に厚くし、告知と直前のリマインドで2回に分ける
- 新学期・年度替わり:学習塾や習い事は申込が集中する時期の前倒し配布が軸になる
- 繁忙期・閑散期:閑散期は枚数を絞り、エリアを絞ったテスト配布に回す
- 決算期:予算消化ではなく、翌期の仕込みとして認知目的の配布に充てる
業種による配り方の傾向
- 飲食店:商圏が半径500m〜1km程度と狭く、同一エリアへの反復頻度が効きやすい
- 不動産:物件所在地の近接エリアが中心。売却相談は長期の反復、分譲は期間集中型
- 学習塾:通塾可能な徒歩・自転車圏に、入塾シーズン前へ枚数を集中
- 治療院・クリニック:徒歩圏の狭い範囲を、月1回程度の反復で認知を積む
反響率は業種・エリア・チラシの内容や時期によって大きく幅があり、他社の数字をそのまま当てはめても意味がありません。自社の実績値を基準に、目安として扱うのが前提です。配布頻度の考え方はポスティングの配布頻度と年間の回数設計も参考になります。
ロットごとに効果測定の仕組みを分ける
年間を通して同じ連絡先・同じクーポンを使っていると、どの配布が効いたのか分解できません。更新前に測定設計を整えましょう。
- クーポン番号や合言葉を配布ロット(月・エリア)ごとに変える
- 可能であれば専用電話番号やQRコードの遷移先を分ける
- QRコードは読み取り数と申込数を分けて記録する
- 来店時アンケートで「チラシを見た」の選択肢を常設し、スタッフの聞き取り手順を統一する
社内稟議は「配布単価」ではなく「獲得単価」で語る
枚数の増減を社内で説明するとき、1枚あたりの配布単価だけで議論すると安さの比較に終始します。1件あたりの獲得コスト(配布費用÷反響件数)と、そこから算出した費用対効果で提示すると、増枚の判断材料になります。エリアAは獲得単価が低いから枚数を増やす、エリアBは高いので縮小して別エリアに振り替える、という形で根拠を残します。
まとめ発注と料金の確認ポイント
年間の配布計画を事前に共有しておくと、配布員の手配やスケジュール調整を前もって組めるため、繁忙期の枠確保や納期の相談がしやすくなる場合があります。料金はあくまで目安で、エリア・枚数・配布方法・時期によって変動します。更新時には、見積り以外に追加料金が発生しない明朗会計か、GPS報告など報告書の費用が含まれているかを、必ず書面で確認しておきましょう。
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報告書の様式とGPS配布報告:翌年のエリア選定に使える形で残す
年間契約の更新時に見落とされがちなのが「報告書の様式」です。配布が終わったことを知らせるだけの報告書では、翌年のエリア選定には使えません。更新交渉の場で、報告項目と納品形式を一度すり合わせておくと、1年分のデータがそのまま翌年の設計資料になります。
配布報告書で確認すべき項目
- 配布日(開始日・完了日、雨天順延があった場合はその記録)
- 配布エリア(市区単位ではなく町丁目単位で記載されているか)
- 町丁目別の配布枚数(発注枚数との差分と、その理由)
- 配布方法(軒並み配布/集合住宅集中/戸建て限定などの別)
- 担当スタッフ体制(人数・1日あたりの配布枚数の目安)
- GPSログ(配布員の移動軌跡と時間帯)
- 写真(配布エリアの状況、集合住宅の投函状況など)
- クレーム・お断り表示への対応記録
特にGPSによる配布報告は「本当に配られたのか」を可視化できる点で、社内説明の負担を大きく減らします。上長や本部から「この枚数は本当に配ったのか」と問われたとき、軌跡データと町丁目別枚数を並べて示せば、感覚ではなく記録で答えられます。報告書の読み方や資料化の手順はポスティング実施報告を社内稟議で活用する手順も参考になります。
年間データを翌年のエリア選定につなげる手順
- 配布履歴台帳をつくる:行に町丁目、列に配布月を置き、各セルに配布枚数を入れます。1年分埋まると、どの町丁目を何回配ったかが一目で分かります。
- 反響データを紐付ける:問い合わせ時に聞き取った住所、クーポン持参者の住所、Webフォームの郵便番号などを町丁目に変換し、台帳の隣列に反響件数として入力します。
- 配布枚数あたりの反響率を算出する:反響件数÷配布枚数で町丁目ごとの指標を出します。絶対値ではなく、全体平均との比較で見るのが実務的です。
- 優先度をランク分けする:平均以上をA(増枚・頻度増)、平均前後をB(現状維持)、平均を大きく下回るをC(縮小または休止)とし、翌年の配分案に反映します。
反響は季節やチラシ内容にも左右されるため、1回の結果で判断せず、2〜3回分を合算して見るのが安全です。
納品形式と提出タイミングを更新時に決める
報告書がPDFだけだと集計に手作業が発生します。町丁目別枚数はExcel(またはCSV)、GPSログと写真はPDF、という二本立てで受け取る取り決めにしておくと、社内の共有ドライブに蓄積するだけで台帳が育ちます。提出タイミングも「配布完了後◯営業日以内」と明文化しておきましょう。
複数拠点・複数ブランドで発注している法人は、集計単位のすり合わせが重要です。店舗別なのか、エリア別なのか、ブランド別なのかで、必要な集計軸が変わります。ファイル名のルール(配布月_エリア_店舗名など)まで決めておくと、後から探す手間がなくなります。
こうして報告様式を標準化しておけば、販促担当や購買担当が変わっても、過去の配布履歴と反響の対応関係をそのまま引き継げます。属人的な「あの町は良かった気がする」ではなく、記録に基づいて継続・縮小を判断できる体制が、年間契約を続ける法人にとって最大の資産になります。
納期の繰り上げ可否・スケジュール変更と、担当者変更時の引き継ぎ
年間契約は「決まった月に決まった枚数を配る」設計が基本ですが、実務では予定どおりに進まない月が必ず出ます。急なセール決定、在庫処分、イベントの延期・中止、天候不良による順延、競合の出店に合わせた前倒し――こうした変更にどこまで、何日前まで対応できるかを、更新のタイミングで文書として確認しておくと、翌年の社内調整がぐっと楽になります。
契約更新前に確認したい納期・変更ルール
- 最短申込日:配布開始の何営業日前までの申し込みなら対応可能か。枚数帯(1万枚・3万枚・5万枚以上)ごとに分けて確認する
- 繰り上げ時の追加費用:特急対応で割増が発生するのか、追加料金なしの明朗会計なのか。発生する場合は条件と金額の目安を事前に書面化
- 印刷・デザインを含む場合のリードタイム:原稿確定から納品までの日数、校了の締切時刻、入稿データの形式
- 雨天・荒天時の順延ルール:何日まで後ろ倒しできるか、順延時に報告書の日付がどう記録されるか
- 配布枠が埋まりやすい時期:年度末・新学期・年末商戦・大型連休前などは枠が先に埋まりやすいため、前倒しで仮押さえできるか
特に首都圏・大阪・福岡・仙台で同時展開する場合は、エリアごとに配布日が前後するのが通常です。全エリアを同じ日に揃えようとすると無理が出るため、「反響を受ける窓口(店舗・コールセンター)の体制が整う日」を基準に、エリア別の着地日をずらして設計するほうが現実的です。進行管理は、エリア・枚数・原稿・配布開始日・完了予定日・報告書提出日を1枚の表にまとめ、発注側と受注側で同じ表を見る形にしておくと齟齬が起きにくくなります。大量配布や複数エリアの同時進行については、大量配布・法人向けの相談窓口で枠状況を含めて事前に相談しておくと安心です。
担当者変更に備えた引き継ぎの文書化
年間契約でよくあるトラブルが、人事異動による「前任者しか知らない情報の消失」です。発注側・受注側どちらの窓口が変わっても運用が止まらないよう、次の項目を文書化して双方で共有しておきましょう。
- 配布エリアの定義:町丁目レベルの一覧、除外エリア、過去に配ったローテーション履歴
- 報告様式の取り決め:GPS配布報告の提出形式、エリア別枚数の内訳、提出期限
- 過去実績データ:月別の配布枚数・問い合わせ数・反響率の目安・単価の推移
- 特記事項:お断り表示の多い物件、過去のクレーム履歴と対応結果、管理会社への事前連絡が必要な集合住宅
- 原稿ルール:入稿データの仕様、法務チェックの要否、表記上の注意点
- 緊急連絡体制:繰り上げ依頼・中止依頼の連絡先と、受付可能な時間帯
引き継ぎは口頭で済ませず、更新契約書と同じフォルダに保存しておくのが基本です。新任担当者が初回発注の前にこの資料を読めば、過去と同じ失敗を繰り返さずに済みます。年1回の更新時に内容を見直し、古くなった除外物件情報やクレーム履歴を更新する運用にしておくと、資料そのものが社内の販促ノウハウとして蓄積されていきます。
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更新交渉を円滑に進めるための進め方と社内説明のコツ
年間契約の更新時期になると、「とりあえず単価を下げてもらえないか」という交渉から入ってしまう法人担当者は少なくありません。しかし値引き一本の交渉は、業者側が人員や配布品質を削る方向でしか応じられず、結果として翌年の反響が落ちるリスクがあります。更新交渉は価格だけでなく条件面を含めた総合的な見直しとして設計したほうが、双方にとって実りのある話になります。
値引き以外に交渉余地がある論点
- 配布計画の事前共有:半年〜1年分の配布月と枚数を先に共有すると、業者側は配布員の手配を前倒しでき、段取りの効率化分を条件に反映しやすくなります
- 年間を通した配布枠の確保:3月・9月など繁忙期の枠を先に押さえる約束を取り付ける
- 報告書様式のカスタマイズ:社内稟議で使いやすい町丁目別の集計形式にしてもらう
- エリア提案の頻度:四半期ごとに配布エリアの入れ替え案を出してもらう
- デザイン・印刷までのワンストップ化:入稿工程が減り、納期短縮と全体コストの圧縮につながる
価格はコスト構造で決まることを共有する
ポスティングの単価は、移動距離、配布密度(1棟あたりの投函可能戸数)、集合住宅比率、繁忙期の人員確保のしやすさで変わります。たとえば同じ1万枚でも、集合住宅が多い都心部と戸建てが広く散在する郊外では1人あたりの配布効率が大きく異なります。「なぜこの単価なのか」を業者側から説明してもらい、こちらも「この枚数はどうしても必要」「この月は後ろ倒し可能」と情報を出すと、配布時期の調整や密度の高いエリアへの集約といった、価格を下げられる現実的な道筋が見えてきます。
更新交渉のスケジュールと比較軸
- 契約満了の2〜3か月前:今期の反響データと配布実績を集計し、社内で継続可否の方向性を固める
- 2か月前:現行業者に翌年の配布計画案と条件の相談を打診。必要なら相見積りを取得
- 1か月前:条件を確定し、社内稟議・契約書の差し替えを進める
相見積りを取る場合、比較軸を単価だけにしないことが重要です。GPSによる配布報告の有無、追加料金が発生しない明朗会計か、対応エリア(首都圏・大阪・福岡・仙台など必要な地域をカバーできるか)、クレーム発生時の対応体制、納期変更への柔軟性を同じ表で並べると、単価差が何に由来するのかが見えてきます。大量配布の業者選びで確認すべき体制項目を基準にすると、比較の抜け漏れを防げます。
社内説明は「獲得単価」で示す
決裁者に対して「配布単価◯円×◯万枚」と伝えても、安いか高いかの判断材料になりません。説明資料では、反響件数・成約件数で割り戻した獲得単価で示すのが有効です。たとえば3万枚配布して問い合わせが30件、成約が3件なら、1件あたりの獲得コストがいくらかを他媒体と並べて比較できます。これに配布エリア別の反響数と、翌年の入れ替え案を添えれば、「継続する理由」と「改善する箇所」が1枚で伝わります。
条件の整理に迷う段階であれば、現在の配布枚数とエリアを伝えたうえで無料査定や法人向け見積りを依頼し、料金シミュレーターで複数パターンの概算を出しておくと社内比較がしやすくなります。なお提示される金額はいずれも目安であり、エリア・枚数・時期により変動する点は資料にも明記しておくと、後の説明がぶれません。他社を批判する内容は社内資料に書かず、自社の目的に対してどの条件が合うかという観点でまとめるほうが、決裁もスムーズに進みます。
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まとめ:年間契約の更新は、翌年の反響を設計し直すチャンス
年間契約の更新は、単に同じ条件で判を押す手続きではありません。1年分の配布データと反響記録が手元に揃っているこのタイミングこそ、翌年の配布設計を組み直す最良の機会です。本文で扱った5つの確認項目を、更新前チェックリストとして再整理します。
更新前に確認する5項目
- 配布エリアのローテーション設計:同じ町丁目に同じ原稿を配り続けると、反応は鈍り、クレームの温床にもなります。主力エリア(毎回配る)・準主力(2回に1回)・開拓枠(年1〜2回のテスト)の3層に分け、年間の巡回表として契約書の別紙に残しておくと、担当者が代わっても再現できます。
- 年間枚数の見直しと予算配分:反響件数ではなく「1件あたりの獲得コスト」でエリアを並べ替え、下位のエリアの枚数を上位や新規テストへ振り替える。総枚数を増やさずに配分だけ変える案と、枚数自体を増やす案の2通りを用意すると、社内の意思決定が早まります。
- 報告書の様式とGPS配布報告:町丁目別の配布枚数、配布日、配布方法(軒並み・集合住宅集中・エリア指定)、投函禁止表示による除外分までが残る形式にしておくと、翌年のエリア選定とそのまま接続できます。GPSによる配布報告は「本当に配ったか」を示す資料として、社内稟議や代理店への報告にも使えます。
- 納期の繰り上げ可否とスケジュール変更:セール前倒しや天候による順延に、何日前までの連絡で対応できるか。配布員の増員でどこまで短縮できるか。繁忙期(1〜3月、9〜10月など)の枠の押さえ方を含め、更新時に文章で握っておきます。
- 担当者変更時の引き継ぎと交渉の進め方:発注側・受注側双方の窓口、過去の配布履歴、クレーム発生時の連絡フローを一枚にまとめて共有。交渉は「値引き要求」ではなく「年間枚数のコミットと引き換えの条件整理」として持ち込むほうが、双方にとって現実的な着地点が見つかります。
料金と体制について
料金はエリア・枚数・時期・配布方法によって変動するため、あくまで目安としてお考えください。当社は見積り後の追加料金が発生しない明朗会計で、GPS配布報告により「配った証拠」が残る体制を整えています。首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)および大阪・福岡・仙台では大量配布に対応しており、その他の地域はご相談ベースで承ります。年間の配布計画をどう組むか迷っている段階でも、配布頻度と年間の回数設計の考え方をもとに、たたき台づくりからご一緒できます。大量配布・法人向けの体制については大量配布・法人向けページもあわせてご覧ください。
翌年の枚数とエリア配分をどう決めるか、まずは概算から確認してみてください。枚数とエリアを入力するだけの料金シミュレーターで目安を試算し、そのまま法人向け無料査定・お見積りフォームの「この内容で送信する」へお進みいただければ、現在の配布実績を踏まえた更新プランをご提案します。「料金・お見積り」のご相談だけでも歓迎です。お気軽にお問い合わせください。
ポスティングを依頼する前に
よくある質問(FAQ)
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